JP3646864B2 - 電動機および電動送風機 - Google Patents

電動機および電動送風機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バイメタルスイッチが設けられた電動機および電動送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電動送風機としては、例えば特開平4−317617号公報に記載の構成が知られている。
【0003】
この特開平4−317617号公報に記載の電動送風機は、モータ本体部およびこのモータ本体部に摺接するブラシ機構部をケース体内に収容する電動機と、この電動機の駆動により回転するファンと、このファンを覆いファンの回転により空気を吸い込む吸気口を開口したファンカバーとを備えている。
【0004】
そして、モータ本体部は、電源に接続される一対の端子が取り付けられた略円筒状の積層鉄心に一対の端子に両端の引き出し線が接続される第1のコイルが装着され、第1のコイルに通電することにより積層鉄心の内周部に複数の固定極を形成する固定子を備えている。また、モータ本体部は、固定子の内周側に略同軸上に位置して両端部がケース体に回転自在に軸支されたロータ軸を備えている。さらに、ロータ軸の固定子から露出する一端側には、複数の整流子片を絶縁部材を介在して周方向に複数積層配設した整流子が一体に設けられている。また、ロータ軸には、固定子の内周側に位置し、整流子の各整流子片にそれぞれ接続される第2のコイルが装着されこの第2のコイルに通電することにより外周部に固定極と対向する複数の可動極を形成する電気子が一体に設けられている。
【0005】
さらに、電動機には、一対のブラシ機構部が設けられている。これらブラシ機構部は、整流子に対して径方向に位置して対向してケース体に取り付けられる絶縁性のホルダと、このホルダに設けられた付勢手段と、この付勢手段にて付勢されてホルダから常時突出して先端部が整流子に摺接可能に接触するカーボンブラシとをそれぞれ備えている。また、ホルダには、一対の端子に接続され各カーボンブラシに電気的に接続する接続端子が設けられている。そして、電動機は、端子から接続端子およびカーボンブラシを介して整流子に接続する第2のコイルに通電し、電気子の可動極が変動することにより、電気子とともにロータ軸が回転して駆動する。
【0006】
また、ケース体には、自動復帰型のサーモスタットスイッチが取付板にて押圧されて取り付けられている。そして、このサーモスタットスイッチが端子と接続端子との間にリード線にて直列に接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平4−317617号公報に記載の電動送風機では、電動機の過熱がケース体を介してサーモスタットにより検出されるので、ケース体およびモータ本体部間の間隙によりモータ本体部の温度より低い温度を検出することとなり、モータ本体部の過熱を時間差なく適切に検出できないおそれがある。さらに、モータ本体部の整流子とブラシ機構部のカーボンブラシとの摺接の際に生じるスパークなどによる過熱を検出し難い。また、サーモスタットをケース体に取り付けることから、別途リード線を用いて配線しなければならず、組立製造性の向上が図れない問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、過熱を確実に検出し組立製造性が向上する電動機および電動送風機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電動機は、ケース体と、電源に接続される一対の端子と、前記ケース体内に配設され、内周部が略円筒状の固定子、この固定子の内周部に同軸上に位置して前記ケース体に回転自在に設けられたロータ軸、このロータ軸に設けられコイルが装着され外周部が前記固定子の内周部に対向する電気子、この電気子のコイルに電気的に接続されて前記ロータ軸に設けられ外面が略円周面状の整流子、および、この整流子に摺接するとともに前記一対の端子のいずれか一方に電気的に接続する導電性の摺動接点を保持して前記ケース体に取り付けられる絶縁性のホルダを有した一対のブラシ機構部を備えたモータ本体部と、前記ブラシ機構部の摺動接点およびホルダ間に介在して前記摺動接点に接続されるとともに前記ブラシ機構部の前記ケース体への取り付け方向に沿って延出された一方の端子片と、前記端子のいずれか一方に接続されるとともに前記一方の端子片と異なる方向に沿って延出された他方の端子片とを有し、所定温度以下で閉成して前記端子のいずれか一方と前記摺動接点とを電気的に接続し所定温度を超えると開成して前記端子のいずれか一方と前記摺動接点とを電気的に非接続状態とするバイメタルスイッチとを具備したものである。
【0010】
そして、電源に接続される一対の端子のいずれか一方とモータ本体部のブラシ機構部の摺動接点とを、所定温度以下で閉成して電気的に接続し所定温度を超えると開成して電気的に非接続状態とするバイメタルスイッチの一方の端子片をブラシ機構部の摺動接点およびホルダ間に介在して摺動接点に接続して配設し、他方の端子片を端子のいずれか一方に接続することにより、バイメタルスイッチがモータ本体部に近接するとともに整流子に摺接してスパークが生じるおそれがある摺動接点に接続するので、確実に時間差なく過熱を検出し、過熱による損傷を確実に防止するとともに、別途リード線などにて配設する必要がなく容易に組み付けられ、製造性が向上する。また、バイメタルスイッチの一方の端子片と他方の端子片とを異なる方向に延出させることにより、ブラシ機構部の摺動接点がモータ本体部の整流子に摺接する方向に沿った外力が作用しても、摺動接点とホルダとの間に介在して摺動接点に接続する一方の端子片は、端子と接続する異なる方向に延出する他方の端子片が作用する外力に抗することにより脱落することを防止し、安定して過熱を検出するとともに、一方の端子片をブラシ機構部のケース体への取り付け方向に沿って延出 させるため、ブラシ機構部を取り付ける動作により同時にバイメタルスイッチと摺動端子との接続ができ、組立作業が容易になり、製造性が向上する。
【0011】
請求項記載の電動送風機は、請求項記載の電動機と、この電動機のモータ本体部のロータ軸に取り付けられるファンとを具備したものである。
【0012】
そして、確実に時間差なく過熱を検出して過熱による損傷を確実に防止するとともに組み付けが容易で製造性が向上する請求項記載の電動機を用いることにより、過熱による損傷がなく安定した送風が得られ、例えば電気掃除機に用いる場合には電気掃除機のケースの過熱による損傷も確実に防止し、安定した吸気により掃除効率が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態における電気掃除機の構成を図面を参照して説明する。
【0014】
図2において、1は掃除機本体で、この掃除機本体1は、電動送風機2を収容する図示しない電動送風機室と、この電動送風機室の吸気側に区画形成され吸込口3を開口する集塵室とを有する本体ケース4を有している。そして、この本体ケース4の前側下面に図示しない旋回輪が設けられているとともに、後部側面に一対の走行輪5が回転自在に設けられ、床面上を走行可能となっている。また、掃除機本体1には、可撓性を有するホース本体6aと、このホース本体6aの一端に設けられ吸込口3に接続される接続管6bと、ホース本体6aの他端に設けられ把持される把持部6cとを備えたホース6が着脱可能に接続される。さらに、ホース6には、把持部6cに着脱可能に延長管7が接続される。そしてさらに、延長管7には、床面上を走行可能で延長管7およびホース6を介して吸込口3に連通する図示しない先端吸込口を下面に開口した吸込口体8が接続される。
【0015】
一方、電動送風機2は、図1および図3に示すように、電動機11を有している。この電動機11は、ケース体としての略円筒状の胴体ケース12を有し、この胴体ケース12の内側にモータ本体部13が収納されている。
【0016】
そして、胴体ケース12には、軸方向の一端である前端面に開口部14が形成されているとともに、この開口部14の周囲に外周方向に向けて突出する断面略L字状のフランジ部15が屈曲形成されている。また、この胴体ケース12の軸方向の他端である後端面は後板部16により閉塞されているとともに、この後板部16の中央部が後方に向けて略円筒状に突出し内周面側にベアリング17をベアリングキャップ18およびスラストばね19を介して収容するモータヘッド部20が設けられている。
【0017】
さらに、胴体ケース12の後部近傍の周面には、排気口としての吹出口21が複数開口形成されている。
【0018】
そして、胴体ケース12には、開口部14から吹出口21の近傍に位置して胴体ケース12の軸方向に沿って長手状に内方に向けて膨出する係止部22が、胴体ケース12の周方向に複数所定間隔で設けられている。すなわち、対をなす係止部22,22が、略径方向に位置するように4箇所設けられている。
【0019】
また、胴体ケース12の前端部には、取付体としての長手板状のブリッジ部23が胴体ケース12の径方向に架橋して開口部14の一部を覆うように、長手方向の両端部がフランジ部15にねじ24などにて取り付けられている。そして、ブリッジ部23の略中央には、略円板状の取付板部26が設けられている。また、この取付板部26の略中央には、前方に向けて略円筒状に突出し内周側にベアリング17を嵌合保持して収容し、先端略中央に挿通孔27を開口する略円筒状の取付筒部28が設けられている。なお、ブリッジ部23にて覆われていない胴体ケース12の開口部14およびブリッジ部23に設けられた図示しない円形開口が通風口29となる。
【0020】
一方、モータ本体部13は、胴体ケース12に固定され鉄板が積層された略筒状のコア31に第1のコイル32が複数、例えば2つ巻装され、これら第1のコイル32,32に通電することにより内周部に複数の固定極すなわちN極およびS極を形成する略円筒状で外周面が略四角柱状の固定子であるフィールド33を備えている。また、モータ本体部13は、フィールド33の内周側に略同軸上に貫通して位置し、両端部がモータヘッド部20およびブリッジ部23のベアリング17,17にそれぞれ回転自在に軸支されて配設されるロータ軸35を備えている。そして、このロータ軸35のモータヘッド部20側のフィールド33から露出する端部近傍には、略板状の整流子片36が絶縁部材37を介在して放射状に周方向に配設された整流子38が設けられている。さらに、ロータ軸35には、フィールド33の内周側に位置して、中心にロータ軸35が嵌着される略円筒状の積層鉄心40に各整流子片36,36に引き出し線41が適宜接続されるコイルである第2のコイル42が巻装され、第2のコイル42に通電することにより外周部にフィールド33の固定極に対向する複数の可動極、すなわちN極およびS極を所定の位置に形成する電気子であるアーマチュア43が一体的に設けられている。
【0021】
そして、フィールドのコア31には、絶縁性部材にて略角筒状に形成された一対の端子台45,45が径方向に位置して一体的にそれぞれ取り付けられている。これら端子台45,45内には、電源である図示しない商用交流電源に接続される端子46a,46bがそれぞれ設けられている。そして、端子46aは、端子台45の端面である表面に開口する挿入口45aに臨んでそれぞれが接離可能に接触する一対の接触板部47,48を有し、一方の接触板部47は挿入口45aに向けて他方の接触板部48から次第に離間する方向に湾曲形成されている。なお、端子46bは、板状で略L字状に折曲形成され、商用交流電源に接続される図示しない電源線の先端部に設けられたコネクタが接続可能に端子台45の挿入口45aから先端部が舌片状に突出して設けられている。
【0022】
また、胴体ケース12には、ブラシ機構部51が胴体ケース12の径方向に略位置してねじ52などにて一対取り付け固定され、フィールド33と、アーマチュア43および整流子38が設けられたロータ軸35と、ブラシ機構部51とにてモータ本体部13が構成されている。そして、これらブラシ機構部51,51は、アーマチュア43の整流子38に長手方向の一端面が摺接する摺動接点であるカーボンブラシ53と、このカーボンブラシ53を保持するホルダとしてのブラシ保持器54とを備えている。さらに、ブラシ保持器54には、有底角筒状で内周側にカーボンブラシ53が進退可能に嵌挿される導電性の保持付勢部55が嵌挿保持されている。また、保持付勢部55内には、この保持付勢部55からカーボンブラシ53を常時進出させる方向に付勢してカーボンブラシ53を整流子38に電気的に導通させるコイルスプリングなどの付勢手段56が配設されている。さらに、ブラシ保持器54には、端子台45の挿入口45aに対向する面に臨みカーボンブラシ53に接触する接続端子57が設けられている。
【0023】
さらに、端子台45には、バイメタルスイッチ59が取り付けられている。このバイメタルスイッチ59は、中空状の外殻部60と、この外殻部60内に接離可能に設けられた図示しない一対のバイメタルと、これらバイメタルにそれぞれ接続し外殻部60から舌片状に突出して設けられた一対の端子片61a,61bとを有している。なお、端子片61a,61bは、略直交方向に延出するように突出形成されている。そして、バイメタルスイッチは、一方の端子片61aが端子台45の挿入口45aから端子46aの一対の接触板部47,48間に挿入されて接続されるとともに、他方の端子片61bがブラシ機構部51のブラシ保持器54と接続端子57との間に挿入されて接続端子57を介してカーボンブラシ53に接続されて取り付けられている。
【0024】
また、モータ本体部13は、フィールド33のコア31の4つの角部が、胴体ケース12の対をなす係止部22,22間にそれぞれ位置して各4箇所でそれぞれ周方向で当接係止され、胴体ケース12内に位置決め保持される。
【0025】
一方、ブリッジ部23の前側には、ディフューザ62がねじなどにて取付固定されている。さらに、このディフューザ62の前方に位置して、ファン63が配置されている。
【0026】
そして、ファン63は、回転により生じる空気との摩擦により発生する熱に対して耐熱性を有し、回転の際の慣性や質量などを考慮して、例えばアルミニウム合金などにて形成されている。また、ファン63は、略円板状で略中央に電動機11のロータ軸35が嵌挿する嵌挿孔64aが穿設された円板状の下板64と、下板64に所定の間隙を介して対向し中心に通風孔65を開口形成して下板64側に向けて拡開する略ラッパ状に形成された上板66と、下板64と上板66との間に設けられ渦巻き状の吸気風路67を複数区画形成する壁状のファン翼68とを備えている。そして、ファン63は、電動機11の突出するロータ軸35が下板64の嵌挿孔64aに嵌挿され、下板64の裏面側である上板66と対向しない側にロータ軸35に嵌合するスリーブ70と、このロータ軸35の前部側である一端部に形成されたねじ部71に下板64の表面側の上板66と対向する側に位置して螺合する6角ナット73とにより、ワッシャ74,74を介して挟持され、モータ本体部13のアーマチュア43の前端部に固定されている。
【0027】
なお、ファン63は、モータ本体部13のロータ軸35の回転により、ファン翼68の中心方向への渦巻き方向に回転する。
【0028】
一方、ディフューザ62は、周縁に図示しない略三角形状の切欠部81を等間隔で複数切欠形成し、略中央にブリッジ部23の取付筒部28を嵌合する貫通孔82を開口した略円筒状の胴体部83が設けられた略円板状の円板部84を有している。そして、この円板部84の一面であるファン63に対向する上面には、中心からファン63の径寸法より若干大きい寸法の距離を介した周縁近傍に、略垂直な円弧壁状の上流整流板86がファン63のファン翼68の渦巻き方向と逆方向に平面渦巻き状に複数設けられ、切欠部81に連続する案内風路87を区画形成している。また、円板部84の他面である電動機11側に対向する下面には、略垂直な円弧壁状の下流整流板88が上流整流板86と逆方向に平面渦巻き状に複数枚設けられ、流過風路89を区画形成している。
【0029】
そして、ディフューザ62は、胴体ケース12の開口部14を覆って閉塞するように、ブリッジ部23の取付板部26に取り付け固定されている。
【0030】
一方、胴体ケース12のフランジ部15の外周部には略円筒状のファンカバー91が嵌合され、このファンカバー91によりファン63が覆われている。このファンカバー91は、前面の中央部にファン63の通風孔65に対向する吸気口92を開口形成するとともに、後面の全面に後部開口部93を開口形成して略円筒状に形成されている。
【0031】
次に、上記実施の形態の組立動作を説明する。
【0032】
まず、あらかじめ付勢手段56および接続端子57を配設したブラシ保持器54にカーボンブラシ53を嵌挿して取り付け、ブラシ機構部51を組立形成しておく。また、胴体ケース12内にあらかじめ配設したモータ本体部13のフィールド33の端子台45に、バイメタルスイッチ59の端子片61aを端子台45の挿入口45aから端子46aの一対の接触板部47,48間に挿入されて接続し、端子台45にバイメタルスイッチ59を取り付けておく。このバイメタルスイッチ59を取り付ける際には、端子片61bがフィールド33から外方に向けて突出するように取り付ける。
【0033】
そして、あらかじめ組立形成しておいたブラシ機構部51を、モータ本体部13が配設された胴体ケース12のあらかじめ開口形成した取付口95を介してカーボンブラシ53から胴体ケース12内に挿入し、カーボンブラシ53の突出する先端部をモータ本体部13の整流子38に当接させ、ねじ52にてブラシ機構部51を胴体ケース12に取り付け、電動機11を組立形成する。このブラシ機構部51の取り付けの際に、あらかじめ端子台45に取り付けたバイメタルスイッチ59の他方の端子46bがブラシ機構部51のブラシ保持器54と接続端子57との間に挿入して接続端子57を介してカーボンブラシ53に接続し、バイメタルスイッチ59は、一対の端子片61a,61bにて端子台45およびブラシ機構部51に跨るように位置決め保持されて配設される。そして、ファン63およびファンカバー91が組み付けられて電動送風機2が組立形成される。
【0034】
次に、上記実施の形態の動作を説明する。
【0035】
掃除機本体1の本体ケース4内に収容した電動送風機2を、適宜駆動させて掃除する。すなわち、端子46,46間に印加される商用交流電源の電圧によりフィールド33の第1のコイル32,32に電流が流れてコア31が磁気化されてフィールド33の内周部に極性が異なるN極およびS極の複数の固定極を形成するとともに、端子46a,46bからカーボンブラシ53,53および整流子38を介してアーマチュア43の第2のコイル42に電流が流れてアーマチュア43の外周部の所定の位置に極性の異なるN極およびS極の複数の可動極が形成され、フィールド33の固定極およびアーマチュア43の可動極の反発および吸引によりアーマチュア43とともにロータ軸35が回転し、ファン63がファン翼68の渦巻き方向に回転する。
【0036】
なお、このモータ本体部13のアーマチュア43の回転の際、フィールド33にアーマチュア43の回転方向と反対方向の反力が作用する。そして、この反力によるフィールド33のアーマチュア43の回転方向と反対方向への回転は、係止部22にフィールド33のコア31の角部が当接していることからフィールド33は回転することなく胴体ケース12内に位置決め固定され、アーマチュア43が効率よく回転始動する。また、床面上を走行する掃除機本体1が段差を乗り越えたり、家具や壁などに衝突するなどにより、掃除機本体1内に配設された電動送風機2に衝撃や振動が加わった際、係止部22が軸方向に沿ってフィールド33のコア31の角部の縁に軸方向に亘って当接するので、衝撃や振動が加わっても係止部22を乗り越えることを防止し、モータ本体部13は確実に位置決め固定されている。
【0037】
このファン63の回転により、ファンカバー91の吸気口92から空気が吸気され、ファン63の通風孔65から吸気風路67内に吸気流として流れ、ファン63の外周側に外方に向けて吹き出される。さらに、ファン63の外周から吹き出された吸気流は、対向するディフューザ62の上流整流板86,86にて案内されて案内風路87,87を渦巻き状に円板部84の外周側に流通し、切欠部81を介して円板部84の裏面側に流過する。そして、下流整流板88,88にて案内されて流過風路89,89を流過し、渦巻き状にディフューザ62の中心に向けて流れ、ディフューザ62の裏面側に位置する電動機11の胴体ケース12の開口部14である通風口29から胴体ケース12内に流入し、モータ本体部13を冷却しつつ流過して吹出口21から排気される。
【0038】
そして、例えば吸込口体8の先端吸込口にごみなどが詰まるなどにより、胴体ケース12に吸気流が流通しなくなり、モータ本体部13の第1のコイル32および第2のコイル42の銅損や誘導加熱などによる発熱や高速で回転する整流子38に摺接するカーボンブラシ53の摺接箇所で発生するスパークなどによる発熱が十分に冷却されなくなる。そして、所定温度まで達すると、モータ本体部13のフィールド33に設けられた端子台45の端子46aに接触するとともに整流子38に摺接するカーボンブラシ53に接続端子57を介して接続するバイメタルスイッチ59が開成し、アーマチュア43の第2のコイル42に電流が流れなくなってロータ軸35の回転が停止し、電動送風機2の駆動が停止する。また、電動送風機2に電源が供給されずに冷却して所定温度以下となると、再びバイメタルスイッチ59が復帰してカーボンブラシ53および端子46a間を閉成し、電動送風機2に電源が供給される状態に復帰する。
【0039】
上述したように、上記実施の形態によれば、所定温度以下で閉成して商用交流電源に接続されるいずれか一方の端子46aとモータ本体部13のブラシ機構部51のカーボンブラシ53に接続する接続端子57との間を電気的に接続し所定温度を超えると開成して電気的に非接続状態とするバイメタルスイッチ59のいずれか一方の端子片61aを接続し、いずれか他方の端子片61bをブラシ機構部51の接続端子57およびホルダ保持器54間に挿入して介在し接続端子57に接続して配設するため、バイメタルスイッチ59がモータ本体部13に近接するとともに整流子38に摺接してスパークが生じるおそれがあるカーボンブラシ53に接続するので、確実に時間差なく電動機11の過熱を検出して過熱による損傷を確実に防止できるとともに、別途リード線などにて配設する必要がなく容易に組み付けられて製造性を向上できる。
【0040】
また、バイメタルスイッチ59の一対の舌片状の端子片61a,61bを異なる方向に突出するように延出させるため、カーボンブラシが付勢手段56にて付勢されて整流子38に摺接する方向と同方向に外力が作用しても、この外力が作用する方向に沿って挿入してカーボンブラシ53に接続する端子片61bは、外力の作用する方向と略直交方向に延出して端子台45の端子46aに接続する端子片61aが外力に抗する状態となってブラシ機構部51から脱落することを防止でき、例えば電気掃除機などの衝撃や振動などの外力が作用しやすい構成でも、安定して過熱を検出できる。
【0041】
さらに、カーボンブラシ53の整流子38に摺接する付勢手段による付勢方向でブラシ機構部51を胴体ケース12に取り付ける方向に沿って端子片61bを延出させるため、ブラシ機構部51を取り付ける動作により同時にバイメタルスイッチ59とカーボンブラシ53に接続する接続端子57との接続ができ、組立作業が容易にでき、製造性を向上できる。
【0042】
なお、上記実施の形態において、電気掃除機の電動送風機2について説明したが、空気に限らずいずれの気体を搬送する例えばブロワやポンプなどでもよく、水などの液体を搬送する構成や発電機の電動機にも適用できる。
【0043】
そして、ファン63およびディフューザ62は、上記構成に限らず、気体や液体などの流動性物質を搬送可能ないずれの形状でもよい。
【0044】
また、バイメタルスイッチ59として、端子片61a,61bを外殻部60の同一面から延出させたが、例えば外殻部60の異なる面から延出したものなど、一対の端子片を有したいずれのバイメタルスイッチを用いてもよい。
【0045】
【発明の効果】
請求項1記載の電動機によれば、バイメタルスイッチのブラシ機構部の摺動接点およびホルダ間に介在して摺動接点に接続して配設し、他方の端子片を端子のいずれか一方に接続するため、バイメタルスイッチがモータ本体部に近接するとともに整流子に摺接してスパークが生じるおそれがある摺動接点に接続するので、確実に時間差なく過熱を検出して過熱による損傷を確実に防止できるとともに、別途リード線などにて配設する必要がなく容易に組み付けられ、製造性を向上できる。また、バイメタルスイッチの一方の端子片と他方の端子片とを異なる方向に延出させるため、ブラシ機構部の摺動接点がモータ本体部の整流子に摺接する方向に沿った外力が作用しても、端子と接続する異なる方向に延出する他方の端子片が作用する外力に抗することにより、摺動接点とホルダとの間に介在して摺動接点に接続する一方の端子片が脱落することを防止でき、安定して過熱を検出できるとともに、一方の端子片をブラシ機構部のケース体への取り付け方向に沿って延出させるため、ブラシ機構部を取り付ける動作により同時にバイメタルスイッチと摺動端子との接続ができ、組立作業が容易にでき、製造性を向上できる。
【0046】
請求項記載の電動送風機によれば、確実に時間差なく過熱を検出して過熱による損傷を確実に防止するとともに組み付けが容易で製造性が向上する請求項記載の電動機を用いるため、過熱による損傷がなく安定した送風が得られ、例えば電気掃除機に用いる場合には電気掃除機のケースの過熱による損傷も確実に防止でき、安定した吸気により掃除効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態における電動送風機を示す一部を切り欠いた側面図である。
【図2】 同上電気掃除機を示す斜視図である。
【図3】 同上バイメタルスイッチおよびブラシ機構部を組み付ける状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 電動送風機
11 電動機
12 ケース体としての胴体ケース
13 モータ本体部
33 固定子であるフィールド
35 ロータ軸
38 整流子
42 コイルである第2のコイル
43 電気子であるアーマチュア
46a 端子
51 ブラシ機構部
53 摺動接点としてのカーボンブラシ
54 ホルダとしてのブラシ保持器
59 バイメタルスイッチ
61a,61b 端子片
63 ファン

Claims (2)

  1. ケース体と、
    電源に接続される一対の端子と、
    前記ケース体内に配設され、内周部が略円筒状の固定子、この固定子の内周部に同軸上に位置して前記ケース体に回転自在に設けられたロータ軸、このロータ軸に設けられコイルが装着され外周部が前記固定子の内周部に対向する電気子、この電気子のコイルに電気的に接続されて前記ロータ軸に設けられ外面が略円周面状の整流子、および、この整流子に摺接するとともに前記一対の端子のいずれか一方に電気的に接続する導電性の摺動接点を保持して前記ケース体に取り付けられる絶縁性のホルダを有した一対のブラシ機構部を備えたモータ本体部と、
    前記ブラシ機構部の摺動接点およびホルダ間に介在して前記摺動接点に接続されるとともに前記ブラシ機構部の前記ケース体への取り付け方向に沿って延出された一方の端子片と、前記端子のいずれか一方に接続されるとともに前記一方の端子片と異なる方向に沿って延出された他方の端子片とを有し、所定温度以下で閉成して前記端子のいずれか一方と前記摺動接点とを電気的に接続し所定温度を超えると開成して前記端子のいずれか一方と前記摺動接点とを電気的に非接続状態とするバイメタルスイッチと
    を具備したことを特徴とした電動機。
  2. 請求項記載の電動機と、
    この電動機のモータ本体部のロータ軸に取り付けられるファンと
    を具備したことを特徴とした電動送風機。
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