JP4131299B2 - 車両用キャリア装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のルーフ部に荷物を固定するために使用される車両用キャリア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平9−30334号公報に示されるように、車体のルーフパネルの左右両側端部近傍にルーフレールを取り付けるとともに、このルーフレールにルーフキャリアをクランプで固定し、このルーフキャリアを荷物を載置する荷台として使用するように構成された車両のルーフレールが知られている。
【0003】
また、車両のルーフ部に取り付けられたルーフキャリアに対して長尺の荷物を容易に積降しできるようにするため、例えば特開平8−156704号公報に示されるように、ルーフキャリアを支持すべく自動車のルーフ部に固設されて前後方向へ伸びるルーフレールの後端に、左右方向へ伸びる荷受部を先端に有する荷受枠を、荷受部がルーフ部後方へ張出した使用位置と、荷受枠全体がルーフ部上に退去した格納位置との間を移動し得るように取り付けることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにルーフレールの後端に取り付けられた荷受枠の荷受部を、使用時にルーフ部後方に張出させるように構成した場合には、上記荷受部を利用して長尺の荷物をルーフキャリアに対して容易に積降しすることができるという利点を有する反面、車両のトランクリッドまたはテールゲートを開放する際に、このテールゲートが上記荷受部に干渉してテールゲートが損傷するという問題がある。
【0005】
このため、上記公報に記載されたルーフキャリアの荷積降し装置では、上記使用位置において荷受枠が上方に自由に回動し得るように構成し、荷受枠が使用位置にある状態で、テールゲートが開放されて荷受枠の荷受部に当接した場合に、この荷受け部を上方の格納位置に回動させることにより、上記テールゲートの開放が妨げられるのを防止することが行われているが、このように構成した場合においても、テールゲートが上記荷受部に強く衝突すると、傷付けられる可能性がある。
【0006】
また、上記のように使用位置にある荷受枠を上方に自由に回動し得るように構成した場合には、車両の走行時に車体の振動に応じて上記荷受枠が揺動変位すると、騒音が発せられるとともに、上記荷受部が積荷に衝突してこの積荷が傷付けられる虞がある。さらに、上記荷受枠を使用して荷物をルーフキャリアに積上げる際に、荷物が荷受部の下面に当接すると、この荷受部が格納位置に押し上げられるため、この荷受部を利用した荷物の積降し作業を行うことが不可能になり、却って上記荷受枠が荷物の積み上げ作業の邪魔になるとともに、積み上げ作業時に荷物がテールゲートの外面等に当接して、このテールゲート等からなる車体の外面が傷付けられるのを防ぐことができないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み、車体および積荷を損傷させることなく、ルーフキャリアに対する積荷の積降しを容易に行うことができる車両用キャリア装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、車両のルーフ部上に設置されたルーフキャリアを有する車両用キャリア装置において、車体には、上記ルーフ部の後端から下方側に延びるようにバックドアが設置され、このバックドアは、上記ルーフ部に隣接するバックドアの上辺部に設けられたヒンジにより揺動可能な状態で車体に取り付けられており、上記バックドアの外壁面部に、上記ルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に荷物が車体に当接するのを防止するための車体保護部材を取り付けたものである。
【0009】
上記構成によれば、ルーフ部に隣接した位置に配設されたバックドアの外壁面部に沿って荷物を昇降させることによりルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に、この荷物が上記外壁面部に当接してこの外壁面部が傷付けられることが上記車体保護部材により防止されるとともに、上記車体保護部材をガイド部として利用することにより、上記荷物の積降し作業が容易に行われることになる。
【0012】
請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の車両用キャリア装置において、車体保護部材の上端コーナ部と、この車体保護部材の設置部近傍に位置するルーフキャリアの外端コーナ部とを結ぶ線分が、上記車体保護部材が取り付けられたバックドアの外壁面部と、ルーフ部とのコーナ部分に交差することがないように、上記車体保護部材とルーフキャリアとを配設したものである。
【0013】
上記構成によれば、ルーフ部に隣接した位置に配設されたバックドアの外壁面部に沿って上昇させた荷物をルーフキャリア上に乗り移りさせる際、またはルーフキャリア上の荷物を上記外側壁部側に移動させて荷降する際に、この車体の外壁面部とルーフ部とのコーナ部分に、上記荷物が当接するのを確実に防止することができる。
【0014】
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2記載の車両用キャリア装置において、バックドアの外壁面部に取り付けられる車体保護部材を樹脂材料によって形成したものである。
【0015】
上記構成によれば、ルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に、バックドアの外壁面部に取り付けられた樹脂材料からなる車体保護部材に沿って上記荷物を摺動させることにより、この荷物をスムーズに昇降変位させることができるとともに、上記荷物および車体保護部材が損傷するのを効果的に防止することができる。
【0016】
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両用キャリア装置において、バックドアの外壁面部の上端部から下端部側に伸びる棒状体によって車体保護部材を形成したものである。
【0017】
上記構成によれば、ルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に、バックドアの外壁面部に取り付けられた棒状体からなる車体保護部材に沿って上記荷物をがたつかせることなくスムーズに摺動させることにより、バックドアの外壁面部が損傷するのを確実に防止しつつ、上記荷物の積降し作業を容易に行うことができる。
【0018】
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両用キャリア装置において、バックドアの外壁面部の上端部から下端部側に伸びる一対の車体保護部材を配設したものである。
【0019】
上記構成によれば、ルーフキャリアに対して長尺の荷物を積降しする際に、バックドアの外壁面部に取り付けられた上記一対の車体保護部材に沿って摺動させることにより、上記長尺の荷物が傾くのを防止した状態で安定して昇降変位させることができる。
【0020】
請求項6に係る発明は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の車両用キャリア装置において、ルーフキャリアを構成するルーフレールをルーフ部の左右両側辺部に沿って取り付けるとともに、バックドアの外壁面部の上端部から下端部側に伸びるように車体保護部材を取り付けたものである。
【0021】
上記構成によれば、上記車体保護部材をガイド部として利用することにより、バックドアの後方側から外壁面部に沿って上昇させた荷物を上記ルーフレール上にスムーズに乗り移りさせることができる。
【0022】
請求項7に係る発明は、上記請求項6記載の車両用キャリア装置において、バックドアの外壁面部の左右両側辺部に沿ってそれぞれ車体保護部材を配設したものである。
【0023】
上記構成によれば、バックドアの外壁面部に形成された開口部を介して後方を視認する際に、上記車体保護部材によって後方視界が阻害されるのを防止しつつ、ルーフキャリアに荷物を積降しする際に、上記車体保護部材に沿って荷物を昇降させることができるため、この荷物がバックドアの外壁面部に当接してこの外壁面部が損傷することが上記一対の車体保護部材によって効果的に防止されることになる。
【0024】
請求項8に係る発明は、上記請求項7記載の車両用キャリア装置において、車体保護部材をバックドアの外壁面部の左右対称位置に配設したものである。
【0025】
上記構成によれば、車体保護部材が取り付けられたバックドアの外壁面部の外観がアンバランスになることが防止され、車両のデザイン性が向上することになる。
【0026】
請求項9に係る発明は、上記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車両用キャリア装置において、バックドアの外壁面部に設けられた補強部材の配設位置に車体保護部材を取り付けたものである。
【0027】
上記構成によれば、車体保護部材をバックドアの外壁面部に安定状態で取り付けることができるとともに、上記車体保護部材に沿って荷物を摺動させた場合に、この荷物から与えられる荷重によってバックドアの外壁面部が変形するのを効果的に防止することができる。
また、請求項10に係る発明は、上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の車両用キャリア装置において、バックドアの外枠フレームの上辺部にスポイラーが設けられ、上記ルーフキャリアに対して荷物を積み降ろしする際にスポイラーが邪魔にならないように、スポイラーがバックドアの外壁面部側に折り畳み可能に構成されたものである。
上記構成によれば、上記スポイラーに邪魔されることなく、車体のルーフ部に設置されたルーフキャリアに対して荷物を容易に積降することができる。
また、請求項11に係る発明は、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の車両用キャリア装置において、バックドアの外枠フレームの上辺部にスポイラーが設けられ、このスポイラーの左右両側辺部に、上記ルーフキャリアに対して荷物を積み降ろしする際にスポイラーに荷物が当接するのを防止するための第2車体保護部材が設けられたものである。
上記構成によれば、車体のルーフ部に設置されたルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に、上記スポイラーに荷物が当接することに起因したスポイラーの損傷を防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明に係る車両用キャリア装置の実施形態を示している。この車両用キャリア装置は、車体のルーフ部1の左右両側辺部に沿って取り付けられた左右一対のルーフレール2と、上記ルーフ部1に隣接した車体の後壁面部、つまりルーフ部1の後端から斜め下方側に伸びるように設置されたバックドア3の外面からなる傾斜壁面部に取り付けられた車体保護部材4とを有している。
【0029】
上記ルーフレール2は、プラスチック材等によって形成された一対の棒状体からなり、ルーフ部1の左右両側辺部に設けられたルーフサイド溝部等に沿って車体の前後方向に伸びるように取り付けられている。そして、上記ルーフレール2にルーフラックが取り付けられることにより、荷物が載置されるルーフキャリアが構成されている。
【0030】
上記バックドア3は、図3に示すように、外枠フレーム5と、この外枠フレーム5に取り付けられたドアガラス6とを有し、このドアガラス6の左右両側辺部が上記外枠フレーム5によって補強され、バックドア3の上辺部に設けられたヒンジ(図示せず)によって揺動可能なように車体に取り付けられている。
【0031】
上記車体保護部材4は、プラスチック材または合成ゴム材等の樹脂材料によって形成された左右一対の棒状体からなり、上記ドアガラス6の左右両側辺部に沿って左右対称位置に取り付けられるとともに、バックドア3の上端部から下端部側に伸びるように配設されている。上記車体保護部材4の高さは、中央部が外方側に膨出するように湾曲したドアガラス6の膨出量よりも大きく設定され、これによって上記ルーフキャリアに対して荷物Aを積降しする際に、この荷物Aが上記ドアガラス6に当接することが防止されるようになっている。
【0032】
また、図2に示すように、上記車体保護部材4の上端コーナ部41と、この車体保護部材4の設置部近傍に位置するルーフキャリアの外端コーナ部、つまり上記ルーフレール2の後端部21とを結ぶ線分aが、上記車体保護部材4が取り付けられたバックドア3と、ルーフ部1とのコーナ部分7に交差することがないように、上記車体保護部材4の上端部と、ルーフレール2の後端部とが互いに近接した位置に配設されている。
【0033】
上記のように車体のルーフ部1に隣接した位置に配設されたバックドア3からなる車体の外壁面部に上記車体保護部材4を取り付けたため、上記バックドア3が設置された車体の後壁面部に沿って荷物Aを昇降させることにより、ルーフキャリアに対して荷物Aを積降しする際に、この荷物Aがバックドア3に当接するのを防止し、バックドア3が傷付けられるのを上記車体保護部材4によって効果的に防止することができるとともに、この車体保護部材4をガイド部として利用することにより、上記荷物Aの積降し作業を容易に行うことができる。
【0034】
特に、ルーフ部1の後端部から下方に所定角度で設置されたバックドア3の外壁面からなる傾斜壁面部に車体保護部材4取り付けた場合には、この車体保護部材4に沿って荷物Aをスムーズに昇降変位させることができるため、上記ルーフキャリアに対する荷物Aの積降し作業を極めて容易に行うことができる。
【0035】
すなわち、ルーフ部1の後端部から下方に所定角度で設置されたバックドア3の外壁面からなる傾斜壁面部に車体保護部材4を取り付けることにより、この車体保護部材4に沿って荷物Aをスムーズに昇降変位させることができるため、上記ルーフキャリアに対する荷物Aの積降し作業を極めて容易に行うことができる。
【0036】
また、上記実施形態に示すように、プラスチック材または合成ゴム材等の樹脂材料によって上記車体保護部材4を形成した場合には、この車体保護部材4に沿って上記荷物Aをスムーズに摺動させることができるため、上記車体保護部材4をガイド部として利用することにより、ルーフキャリア上に荷物Aを積降しする作業を容易に行うことができる。しかも、上記樹脂材料からなる車体保護部材4は、適度の柔軟性を有するとともに、塗装された鋼板材等に比べて目立つ傷が形成されにくいため、上記荷物Aの積降し作業を行う際に、この荷物Aおよび上記車体保護部材4が損傷するのを効果的に防止することができる。
【0037】
なお、バックドア3の左右両側辺部に沿って半球状の突部からなる複数個の車体保護部材を所定間隔で配設する等により、上記ルーフキャリアに対して荷物Aを積降しする際に、この荷物Aが車体の外側壁部に当接しないように構成することも可能である。しかし、上記実施形態に示すように、車体の後壁面部の上端部から下端部側に伸びる棒状体によって上記車体保護部材4を構成した場合には、上記荷物Aを車体保護部材4に沿ってがたつかせることなくスムーズに摺動させることができるため、ルーフキャリアに対して荷物Aを積降しする際のガイド部として上記車体保護部材4を有効に利用することができる。
【0038】
また、上記実施形態では、車体の後壁面部の上端部から下端部側に伸びる一対の車体保護部材4を配設したため、長尺の荷物Aを上記一対の車体保護部材4に沿って摺動させることにより、上記荷物Aが傾くのを防止した状態で、安定して昇降変位させることができる。したがって、上記車体保護部材4をガイド部として利用することにより、上記荷物Aの積降し作業を極めて容易に行うことができる。
【0039】
なお、図4および図5に示すように、車体の側壁面部8に車体保護部材4を取り付けた構造とすることもできるが、上記実施形態に示すように、ルーフキャリアを構成するルーフレール2をルーフ部1の左右両側辺部に沿って取り付けるとともに、車体保護部材4を車体の後壁面部に沿ってその上下方向に取り付けるように構成した場合には、車体の後端部側から上記後壁面部に沿って上昇させた荷物Aを、ルーフ部1のルーフレール2上にスムーズに乗り移りさせることができるため、上記車体保護部材4を利用して荷物Aの積降し作業を極めて容易に行うことができる。
【0040】
また、上記実施形態に示すように、バックドア3からなる車体の後壁面部の左右両側辺部に沿ってそれぞれ車体保護部材4を配設した場合には、上記バックドア3のドアガラス6を介して後方を視認する際に、上記車体保護部材4によって後方視界が阻害されるのを防止しつつ、上記後壁面部に沿って荷物Aを昇降変位させる際に、この荷物Aが車体の後壁面部に当接してこの後壁面部が損傷するのを、上記車体保護部材4によって効果的に防止できるとともに、この車体保護部材4をガイド部として利用することにより、上記荷物Aの積降し作業を容易に行うことができる。
【0041】
特に、上記実施形態に示すように、車体保護部材4をバックドア3からなる後壁面部の左右対称位置に配設した場合には、上記車体保護部材4が取り付けられることによって車体の後壁面部の外観がアンバランスになることを防止できるため、上記車体保護部材4を左右非対称位置に配設した場合に比べて車両のデザイン性を向上させることができる。
【0042】
また、上記実施形態では、バックドア3の外枠フレーム5からなる補強部材によって補強されたドアガラス6の左右両側辺部に沿って車体保護部材4を取り付けたため、この車体保護部材4を車体の後壁面部に安定状態で取り付けることができるとともに、上記車体保護部材4に沿って荷物Aを摺動させた場合に、この荷物Aから与えられる荷重によって車体の後壁面部が変形するのを効果的に防止できるという利点がある。
【0043】
なお、上記外枠フレーム5と、ドアガラス6とを有するバックドア3に車体保護部材4を取り付けるように構成された上記実施形態に代え、図6および図7に示すように、ドアガラス6の裏面側に左右一対のウインドフレーム9が配設されてなるガラスドアタイプのバックドア3aにおいて、上記ドアガラス6の左右両側辺部に沿って車体保護部材4を配設し、あるいは図8に示すように、バックドア3を構成する外枠フレーム5の左右両側辺部に沿ってその外面側に車体保護部材4を配設した構造としてもよい。
【0044】
また、図9および図10に示すように、バックドア3を構成する外枠フレーム5の上辺部にスポイラー10が取り付けられてなる車両において、このスポイラー10をその基端に設けられた支持軸11を支点に揺動可能に支持し、車体のルーフ部1に設置されたルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に、バックドア3の外面上に折り畳むことにより、上記スポイラー10が邪魔にならないように格納できるように構成してもよい。
【0045】
さらに、図11に示すように、バックドア3の上端部に取り付けられたスポイラー10の左右両側辺部に車体保護部材12を設け、あるいは図12に示すように、バックドア3の上下両端部に取り付けられたスポイラー10,13にそれぞれ車体保護部材12,14を設けることにより、車体のルーフ部1に設置されたルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に、上記スポイラー10,13が損傷するのを防止するように構成してもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、車両のルーフ部上に設置されたルーフキャリアを有する車両用キャリア装置において、車体には、上記ルーフ部の後端から下方側に延びるようにバックドアが設置され、このバックドアは、上記ルーフ部に隣接するバックドアの上辺部に設けられたヒンジにより揺動可能な状態で車体に取り付けられており、上記バックドアの外壁面部に、上記ルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に荷物が車体に当接するのを防止するための車体保護部材を取り付けたため、上記車体の外壁面部に沿って荷物を昇降させることにより、ルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に、上記荷物が車体の外側面部に当接するのを防止してこの外側面部が傷付けられるのを上記車体保護部材によって効果的に防止することができるとともに、上記車体保護部材をガイド部として利用することにより、上記荷物の積降し作業を容易に行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用キャリア装置の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明に係る車両用キャリア装置の別の実施形態を示す斜視図である。
【図5】図4のC−C線断面図である。
【図6】本発明に係る車両用キャリア装置のさらに別の実施形態を示す図2相当図である。
【図7】図6に示す実施形態の図3相当図である。
【図8】本発明に係る車両用キャリア装置のさらに別の実施形態を示す図3相当図である。
【図9】本発明に係る車両用キャリア装置のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【図10】図9に示す実施形態の側面断面図である。
【図11】本発明に係る車両用キャリア装置のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る車両用キャリア装置のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ルーフ部
2 ルーフレール(ルーフキャリア)
3 バックドア(後壁面部)
4 車体保護部材
7 車体の外壁面部とルーフ部とのコーナ部分
8 側壁面部(外壁面部)
21 ルーフレールの後端コーナ部(ルーフキャリアの外端コーナ部)
41 車体保護部材の上端コーナ部
Claims (11)
- 車両のルーフ部上に設置されたルーフキャリアを有する車両用キャリア装置において、車体には、上記ルーフ部の後端から下方側に延びるようにバックドアが設置され、このバックドアは、上記ルーフ部に隣接するバックドアの上辺部に設けられたヒンジにより揺動可能な状態で車体に取り付けられており、上記バックドアの外壁面部に、上記ルーフキャリアに対して荷物を積降しする際に荷物が車体に当接するのを防止するための車体保護部材を取り付けたことを特徴とする車両用キャリア装置。
- 車体保護部材の上端コーナ部と、この車体保護部材の設置部近傍に位置するルーフキャリアの外端コーナ部とを結ぶ線分が、上記車体保護部材が取り付けられたバックドアの外壁面部と、ルーフ部とのコーナ部分に交差することがないように、上記車体保護部材とルーフキャリアとを配設したことを特徴とする請求項1記載の車両用キャリア装置。
- バックドアの外壁面部に取り付けられる車体保護部材を樹脂材料によって形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用キャリア装置。
- バックドアの外壁面部の上端部から下端部側に伸びる棒状体によって車体保護部材を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車両用キャリア装置。
- バックドアの外壁面部の上端部から下端部側に伸びる一対の車体保護部材を配設したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両用キャリア装置。
- ルーフキャリアを構成するルーフレールをルーフ部の左右両側辺部に沿って取り付けるとともに、バックドアの外壁面部の上端部から下端部側に伸びるように車体保護部材を取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の車両用キャリア装置。
- バックドアの外壁面部の左右両側辺部に沿ってそれぞれ車体保護部材を配設したことを特徴とする請求項6記載の車両用キャリア装置。
- 車体保護部材をバックドアの外壁面部の左右対称位置に配設したことを特徴とする請求項7記載の車両用キャリア装置。
- バックドアの外壁面部に設置された補強部材の配設位置に車体保護部材を取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車両用キャリア装置。
- バックドアの外枠フレームの上辺部にスポイラーが設けられ、上記ルーフキャリアに対して荷物を積み降ろしする際にスポイラーが邪魔にならないように、スポイラーがバックドアの外壁面部側に折り畳み可能に構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の車両用キャリア装置。
- バックドアの外枠フレームの上辺部にスポイラーが設けられ、このスポイラーの左右両側辺部に、上記ルーフキャリアに対して荷物を積み降ろしする際にスポイラーに荷物が当接するのを防止するための第2車体保護部材が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の車両用キャリア装置。
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