JP4131141B2 - 紙容器とその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は四角柱状の紙容器に関し、特には、製造工程が比較的簡単で、液状物等の内容物が接触する箇所に紙端面が露出しない構造の四角柱状や頂部がゲーブルトップ型の紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙を基材とし、内側面および外側面をヒートシール性に優れたポリオレフィン系樹脂とする、例えば、〔容器外側〕ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミニウム箔/ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム/ポリエチレン〔容器内側〕構成のような積層シートからなる紙容器が、ジュース、清酒等を充填する容器として広く使用されている。特に清酒等浸透性が強く流通期間の長い内容物については、容器内面に紙端面が露出していると、そこから内容物が紙基材層に浸透し、容器の強度低下等をもたらすため、紙端面の保護を行って使用している。
【0003】
紙端面の保護方法としては、例えば、スカイブヘミング加工、保護テープ貼り付け加工等が知られている。
前者の方法は、例えば図9に示すように、あらかじめ積層シート(110)の胴部接合部分の一方(接着片(15))を先端から所定の長さだけ、積層シートの厚みの半分を、紙層から外側を削除(スカイブ)(51)し、削り取った残りの部分(52)を削除面が内側になるように折り返し(ヘミング)、紙端面の保護を行う方法である。
【0004】
また、後者の方法は、ポリエチレンの単体テープ、あるいはポリエチレンテレフタレートフィルム/ポリエチレン等の複合フィルムからなる複合テープを胴部の接着片と側面板の接合部分に熱融着等させる方法で、テープという別部材が必要になるし、別部材を熱融着させる装置も必要になる、また、別部材の厚み分だけ積層シートの厚みが増えてしまい段差が大きくなり容器の密封シール性に問題が出やすい、といった問題がある。
【0005】
しかしながら、この紙端面のスカイブヘミング加工を行うためには、あらかじめ打ち抜いたブランクシートを特別の機械を用いて紙端面のスカイブヘミング加工を行う必要があり、複雑な加工工程が必要であり、紙粉が除去出来ず製品に混入するなどの問題もあり、収率の面からも改善が要望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、四角柱状の紙容器に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、複雑な加工工程を経ずに紙端面の保護が可能な紙容器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、内側面と外側面にそれぞれ熱可塑性樹脂層が設けられた紙からなる積層体から構成され、
四枚の側面板とこの側面板の一枚に連設されると共に隣接する側面板に接続する接着片とを有する四角筒状の胴部と、この胴部の一方の開口端部に形成された頂部と、胴部の他方の開口端部に形成された底部と、からなる紙容器であって、
前記側面板と連設していない方の接着片の端縁は、内側面と外側面にそれぞれ熱可塑性樹脂層が紙より突出して形成され、紙端面を両側から覆うようにしたことを特徴とする紙容器である。
【0008】
このように請求項1記載の発明によれば、接着片の側面板と連設していない方の端縁は、樹脂層が紙より突出して形成されているので、胴部の接着片と側面板との貼り合わせ部分の内面側は、紙端面が直接露出しておらず、従って、液体や気体ガスが浸透しない。
【0009】
また、請求項2の発明は、前記積層体の内側面の熱可塑性樹脂層と紙との間にバリア層が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の紙容器である。
【0010】
このように請求項2記載の発明によれば、積層シートの内側面の熱可塑性樹脂層と紙との間にバリア層が設けられることにより、バリア性に優れた液体用紙容器が作製できる。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記バリア層が無機化合物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする、紙容器である。
【0012】
さらに、請求項4の発明は、前記バリア層がアルミニウム箔またはアルミ蒸着フィルムであることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の紙容器である。
【0013】
また、請求項5の発明は、少なくとも熱可塑性樹脂層が両面に設けられた紙からなる積層体から構成され、四枚の側面板とこの側面板の一枚に連設されると共に隣接する側面板に接続する接着片とを有する四角筒状の胴部と、この胴部の一方の開口端部に形成された頂部と、胴部の他方の開口端部に形成された底部と、からなる紙容器の製造方法であって、紙又は樹脂コート紙に印刷を施す印刷工程、印刷された紙又は樹脂コート紙の前記接着片の側面板が連設していない方の縦方向の端縁が切断されるように孔開けする穿孔工程、穿孔された紙又は樹脂コート紙の両面に熱可塑性樹脂層を形成させる樹脂積層工程、両面に熱可塑性樹脂を積層した紙又は樹脂コート紙を所望の寸法に裁断して積層シートとするシート断ち工程、シート断ちした積層シートを穿孔工程で抜いた孔に沿って合わせるようにして、積層した両面の熱可塑性樹脂層が紙基材より突出するように一枚づつのブランクに打ち抜く抜き工程、ブランクの接着片の外側面を加熱し、接着片の先端に突出していた紙の両面の熱可塑性樹脂層を融けて均一化されると共に、該接着片が熱融着される側面板の内側面とを加熱し、ブランクを折り曲げ、スリーブ状に折り畳むスリーブ作製工程、作製したスリーブの下端を折り曲げ貼着する底部成形工程、組み立てたスリーブに内容物を充填し、頂部を密封シールする充填シール工程、上記各工程をこの順序で組み立てることを特徴とする紙容器の製造方法である。
【0014】
このように請求項5記載の発明によれば、紙又は樹脂コート紙に印刷を施す印刷工程、印刷された紙又は樹脂コート紙の前記接着片の側面板が連設していない方の縦方向の端縁が切断されるように孔開けする穿孔工程、穿孔された紙又は樹脂コート紙の両面に熱可塑性樹脂層を形成させる樹脂積層工程、両面に熱可塑性樹脂を積層した紙又は樹脂コート紙を所望の寸法に裁断して積層シートとするシート断ち工程、シート断ちした積層シートを穿孔工程で抜いた孔に沿って合わせるようにして、積層した両面の熱可塑性樹脂層が紙基材より突出するように一枚づつのブランクに打ち抜く抜き工程、ブランクの接着片の外側面を加熱し、接着片の先端に突出していた紙の両面の熱可塑性樹脂層を融けて均一化されると共に、該接着片が熱融着される側面板の内側面とを加熱し、ブランクを折り曲げ、スリーブ状に折り畳むスリーブ作製工程、作製したスリーブの下端を折り曲げ貼着する底部成形工程、組み立てたスリーブに内容物を充填し、頂部を密封シールする充填シール工程、上記各工程をこの順序で組み立てるので、複雑な工程を経ず、かつ、効率良く液体用紙容器が作製できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の紙容器を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の紙容器は、例えば、図1(a)、(b)、図2(a)、(b)に示すように、四枚の側面板(11、12、13、14)とこの側面板の一枚に連設されると共に隣接する側面板に接続する接着片(15)とを有する四角筒状の胴部(2)と、この胴部の一方の開口端部に形成された切り妻屋根状に折り込み閉鎖されたゲーブルトップ型の頂部(3)と、胴部の他方の開口端部に形成された底部(4)と、からなる液体用紙容器(1)である。
なお、頂部(3)の形状はゲーブルトップ型には限定されず、図示してないが平面型の頂部としても構わない。
【0016】
そしてこの液体用紙容器は、内側面と外側面にそれぞれ熱可塑性樹脂層(111、112)が設けられた紙を基材(113)とする積層体(110)から構成されている。
そして、接着片(15)の側面板と連設していない方の端縁は、熱可塑性樹脂層(111、112)が基材(113)より突出して形成されている。
【0017】
このことにより液体紙容器の胴部の接着片(15)と側面板との貼り合わせ部分の内面側は、紙端面は直接露出せずに、熱可塑性樹脂層が覆う形態をとっているので、液体用紙容器(1)に内容物を収納しても端面は内容物に触れることがなく、従って、紙端面を通過して気体や液体が浸透せず、バリア性が保持できる。
【0018】
積層体(110)の内側面と外側面に形成される熱可塑性樹脂層(111、112)は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好ましく使用できる。なかでもポリエチレンは、作業適性の面から好適に使用できる。
【0019】
積層体(110)の内側面に形成される熱可塑性樹脂層(111)は、例えば、ポリエチレン(114)/バリア層(115)/ポリエチレン(116)の3層構成とすることもできる(図3参照)。このことによりバリア性がより向上する。
【0020】
バリア層(115)は、一軸ないし二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルムなどの延伸フィルム上に、酸化アルミニウムや酸化ケイ素などの無機化合物の薄膜を物理蒸着あるいは化学蒸着などの蒸着法により20〜100nm程度の厚さに設けた無機化合物蒸着プラスチックフィルム等が使用できる。なかでもポリエチレンテレフタレートフィルム上に無機化合物の薄膜を蒸着した蒸着フィルムがより好ましく使用できる。また、アルミニウム箔やアルミニウム蒸着フィルムをバリア層として用いることもできる。
【0021】
また、このバリア層(115)は水溶性樹脂と無機層状化合物を含有する被膜、又は、金属アルコキシドあるいはその加水分解物とイソシアネート化合物を反応させた被膜からなる樹脂層とすることもできる。
【0022】
図4は、本発明の液体用紙容器の作製工程の各構成要素を示すブロック図である。
このブロック図(図4(a))をもとに液体用紙容器の作製工程を説明する。
先ず、基材である巻き取り紙(113)に印刷することにより必要な印刷層(121)を設ける(印刷工程〜A)。
印刷層(121)を設けることにより各ブランクシート(10)の位置、各側面板や接着片の位置等の関係がはっきりしてくる。
【0023】
つぎに、印刷された巻き取り紙(113)の側面板が連設していない方の接着片(15)の縦方向の端縁が後記する熱可塑性樹脂層により完全に隠れて切断されるように孔開けする(穿孔工程〜B)。
【0024】
長孔(16)の幅は作業上および見栄えの点から2〜10mm程度とすることが好ましい。
長孔(16)の長さを調整することにより、例えば、容器になった際、胴部のみが基材より熱可塑性樹脂が突出して形成されるようにすることもできる。
【0025】
ついで、孔開けした巻き取り紙(113)の両面に熱可塑性樹脂層(111、112)を形成させる(熱可塑性樹脂積層工程〜C)。
積層方法は、例えば、溶融したポリエチレン等の熱可塑性樹脂を押出機でフィルム状に押し出し、フィルムが溶融状態にあるうちに巻き取り紙を圧着してラミネートする溶融押し出しラミネート法が好ましく使用できる。
内側面と外側面に別々に熱可塑性樹脂を形成させても良いし、共押出機を用いて内側面と外側面とに同時に熱可塑性樹脂を形成させても良い。
【0026】
最後に、熱可塑性樹脂層を形成させた巻き取り紙を所望の寸法に断裁して積層シートとする(シート断ち工程〜D)。
一般的にはシート断ち工程は熱可塑性樹脂を積層した際に熱可塑性樹脂積層工程と同時に行われる。
【0027】
シート断ちされた積層シートは必要箇所に罫線を入れると共に、一枚づつのブランクシート(10)に打ち抜かれる(抜き工程〜E)。
この時、接着片の縦方向の端縁は、図5(a)、(b)に示すように、穿孔工程で抜いた長孔(16)(図では点線で表示)に沿って合わせるようにして、概ね紙基材より積層した熱可塑性樹脂層が1〜10mm程度突出するように抜くことが重要である。
なお、図5では2行取りで表示してあるが、それに限定されるものではなく、1行取りでも3行取り以上になっても構わない。
【0028】
内側面にバリア層(115)を形成させた積層シートを作製する場合等には印刷工程の後、積層工程、穿孔工程、積層工程の順序で作業することがある。
容器に組み立てた際、バリア層の端面が直接内容物に触れないようにする場合にはこの方法が有利である(図4(b)参照)。
【0029】
すなわち、バリア層を内側面となるポリエチレンを介して基材となる巻き取り紙と積層し、この積層紙の必要箇所に孔開けし、最後に、孔開けした積層紙の内側面と外側面の両面にポリエチレンを積層するという方法である(図6参照)。
【0030】
最後に、打ち抜いたブランクシートの接着片(15)の外側面とこの接着片が熱融着される側面板(11)の内側面とを、例えば、ホットエアー(21)で加熱すると共に、ブランクシート(10)を折り曲げスリーブ状に折り畳む(スリーブ作製工程〜F)。
接着片(15)の外側面をホットエアー(21)で加熱することにより、接着片の先端に突出していた熱可塑性樹脂層は融けて均一化され、見栄えが良くなる(図7参照)。
【0031】
出来上がったスリーブ(20)を専用の充填成形機にセットすることにより、スリーブの下端を折り曲げ貼着して底部を成形し(底部成形工程〜G)、ついで内容物を充填後、頂部を密封シールして(充填シール工程〜H)、本発明の液体用紙容器が完成する。
【0032】
上記実施例は紙の両面に熱可塑性樹脂を設け、目的とする端縁を両面側から覆うようにしたが、本発明はそれに限られず、一方の面に設けた樹脂層のみによって端面を覆うようにすることができる(図8参照)。
なお、この場合の樹脂層は内面側に設けることが一般的であるが、例えば、水まわりで用いる容器にあっては、外面側に設けて容器外面側の端面を保護するようにすることもできる。
【0033】
【発明の効果】
上記のように、本発明の紙容器は、接着片の先端を紙端面が露出しないように熱可塑性樹脂層を突出させて形成させているので、内容物が直接触れる部分には紙端面が露出しておらず、水分バリア性、ガスバリア性に優れた紙容器である。
また、本発明の紙端面の保護方法は、紙粉がでない、糊が不用、保護テープなどの別部材が不用、加工速度が速い、曲線部分にも対応可能、また、紙端面の貼り合わせ部の段差が少なく、殺菌の際、殺菌液が廻り易く殺菌剤の残留も少ない等の利点を有する紙端面保護方法である。
さらにスカイブヘミング法等は薄い紙の場合には対応できないが、本発明の 紙端面の保護方法では薄紙であっても活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体用紙容器の一実施例を示す、(a)は成形前のスリーブ状態の斜視説明図であり、(b)は成形後の斜視説明図である。
【図2】本発明の液体用紙容器に使用するブランクシートの一実施例を示す、(a)は平面説明図であり、(b)は(a)のA−A’線断面説明図である。
【図3】本発明の液体用紙容器の構成材料である積層シートの別の実施例を示す、断面説明図である。
【図4】本発明の液体用紙容器の作製工程の各構成要素を示すブロック図である。
【図5】本発明の液体用紙容器の罫線まで入れた積層シート状態での、(a)は平面説明図であり、(b)は(a)のA部模式断面説明図である。
【図6】本発明の液体用紙容器の罫線まで入れた別の積層シート状態での模式断面説明図である。
【図7】本発明の液体用紙容器のスリーブ作製工程の模式説明図である。
【図8】本発明のほかの実施例における紙端面被覆状態を示す説明図である。
【図9】従来の紙端面保護加工方法の一つであるスカイブヘミング加工の手順を示す説明図で、(a)はスカイブした状態を示す断面説明図であり、(b)はスカイブした残りの部分を折り返した状態を示す断面説明図であり、(c)は折り返した接着片を側面板と貼り合わせ、胴部を起こした状態を示す部分断面説明図である。
【符号の説明】
1‥‥紙容器
2‥‥胴部
3‥‥頂部
4‥‥底部
10‥‥ブランクシート
11‥‥側面板
12‥‥側面板
13‥‥側面板
14‥‥側面板
15‥‥接着片
16‥‥長孔
20‥‥スリーブ
21‥‥ホットエアー
51‥‥削除部分
52‥‥削除して残った部分
110‥‥積層シート
111‥‥内側面、樹脂層
112‥‥外側面、樹脂層
113‥‥紙基材
114‥‥ポリエチレン
115‥‥バリア層
116‥‥ポリエチレン
121‥‥印刷層
Claims (5)
- 内側面と外側面にそれぞれ熱可塑性樹脂層が設けられた紙からなる積層体から構成され、
四枚の側面板とこの側面板の一枚に連設されると共に隣接する側面板に接続する接着片とを有する四角筒状の胴部と、この胴部の一方の開口端部に形成された頂部と、胴部の他方の開口端部に形成された底部と、からなる紙容器であって、
前記側面板と連設していない方の接着片の端縁は、内側面と外側面にそれぞれ熱可塑性樹脂層が紙より突出して形成され、紙端面を両側から覆うようにしたことを特徴とする紙容器。 - 前記積層体の内側面の熱可塑性樹脂層と紙との間にバリア層が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の紙容器。
- 前記バリア層が無機化合物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする、請求項1又は2記載の紙容器。
- 前記バリア層がアルミニウム箔又はアルミ蒸着フィルムであることを特徴とする、請求項1、2又は3記載の紙容器。
- 少なくとも熱可塑性樹脂層が両面に設けられた紙からなる積層体から構成され、
四枚の側面板とこの側面板の一枚に連設されると共に隣接する側面板に接続する接着片とを有する四角筒状の胴部と、この胴部の一方の開口端部に形成された頂部と、胴部の他方の開口端部に形成された底部と、からなる紙容器の製造方法であって、
紙又は樹脂コート紙に印刷を施す印刷工程、
印刷された紙又は樹脂コート紙の前記接着片の側面板が連設していない方の縦方向の端縁が切断されるように孔開けする穿孔工程、
穿孔された紙又は樹脂コート紙の両面に熱可塑性樹脂層を形成させる樹脂積層工程、
両面に熱可塑性樹脂を積層した紙又は樹脂コート紙を所望の寸法に裁断して積層シートとするシート断ち工程、
シート断ちした積層シートを穿孔工程で抜いた孔に沿って合わせるようにして、積層した両面の熱可塑性樹脂層が紙基材より突出するように一枚づつのブランクに打ち抜く抜き工程、
ブランクの接着片の外側面を加熱し、接着片の先端に突出していた紙の両面の熱可塑性樹脂層を融けて均一化されると共に、該接着片が熱融着される側面板の内側面とを加熱し、ブランクを折り曲げ、スリーブ状に折り畳むスリーブ作製工程、
作製したスリーブの下端を折り曲げ貼着する底部成形工程、
組み立てたスリーブに内容物を充填し、頂部を密封シールする充填シール工程、
上記各工程をこの順序で組み立てることを特徴とする紙容器の製造方法。
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