JP4130807B6 - 通気部材の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は通気部材及びその製造方法、より詳細には、換気を目的として建物の棟部、軒下、壁面等の通気口に配備される建物換気用の通気部材及びその製造方法に関するものである。
建物換気用に用いられる上記通気部材としては、多数の通気路を立体的に縦横に連設したものが多く用いられている。通気部材の場合は、当然のことながら十分な通気性を有していなければならないが、その通気口を大きくすると、その分雨雪、虫、ゴミ等が入り込みやすくなる。そこで、各通気路の口径は小さく抑えられるが、それでも通気性を阻害しないサイズの通気路においては、強風時における雨雪等の通り抜けを完全に阻止することができない。
このような強風下における雨雪の通り抜けを阻止することを主たる目的として構成されたものとして、特開平11−36468号公報記載のものがある。これは、対向する2枚の平板内に、多数の連通孔を有する通気部材を配置して成る栓構造体であって、該通気部材は、通気孔の連通方向を揃えて、且つ、間隔を空けて断続的に配された複数列の通気小部材により形成したものである。
この栓構造体によれば、1)通気孔が、入口から出口まで連続しておらず途中に間隙部分があるので、吹き込んできた雨水等はこの間隙部分に止まり、内部には到達しない、2)個々の通気孔が多少大きくても、高い止水能力は維持できるので、通気性能を損なうことなく雨水等の侵入を阻止できる、3)途中に間隙部分があるので、その分軽量化しやすいといった効果が得られるが、このような効果を奏するためには、通気小部材間の棒状空間を十分広くしなければならない関係上、製品サイズが大きくなり、また、量産に適さないだけでなく、空気の流れの方向性が乱される分、通気性能が低下するおそれがある。
別の先例として、特開2000−34812号公報記載のものがある。これは、互いに平行する上板及び下板と、上板及び下板に平行する一方向に多数の貫通孔が形成された通気ブロックとを備え、貫通孔方向に対して少なくとも2ヶ所の空隙部を介して不連続に複数の通気ブロックを配置した建物用の防水通気部材であり、各通気ブロックを上板側から下板側に向かって貫通孔が短くなるように形成したものである。
この通気部材は、上記同様の空隙部を複数設けると共に、各通気ブロックの貫通孔の長さを下方に行くに従って短くすることにより雨雪の進入を防止するものであるが、この通気部材も製造に手間がかかり、また、通気性能を低下させるおそれがあるといった問題がある。
更に別の先例として、特開2002−356927号公報記載のものがある。これは、建築物の一部に取り付けられて建築物内から建築物外への換気を行う建築物用の中空防水通気プレートであって、該中空防水通気プレートは横長で断面が矩形の中空基体と、該中空基体の断面形状に適合すべく変形し得る3次元細繊維フィルターとからなり、少なくとも前記中空基体内の一部に、中空基体の一端と他端間を遮蔽するように、前記3次元細繊維フィルターを充填してなることを特徴とするものである。
この中空防水通気プレートの場合は、3次元細繊維フィルターの存在故に通気抵抗が大きくなり、通気性能の低下を招くおそれがある。
上述したように、従来の換気装置における通気部材の場合は、部材間に広い空間を保持する処理をし、また、その空間にフィルターを充填したりして製造しなければならない関係上製造に手間がかかり、コスト高となりやすく、また、通気性能の低下を来たすという問題があったので、本発明はそのような問題のない、即ち、製造容易で低コストにて供給でき、通気能力の調整が可能で十分な剛性を有する通気部材及びその製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明に係る方法は、一端から他端に抜ける通気路を立体的に縦横に連設し、中間部に前記通気路の長さ方向と直角方向に防雪シートを張設して成る通気部材を製造するための方法である。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、一端から他端に抜ける通気路を多数並設したプラスチックプレートを所定数重ね、前記重ねたプラスチックプレートをその通気路の長さ方向と直交方向に所定長さ宛カットして短冊状積層体を形成し、前記短冊状積層体で少なくとも前記通気路開口側両端面に防雪シートを張設したものを用意し、前記防雪シートを張設した短冊状積層体と前記防雪シートを張設しない短冊状積層体とを交互に多数並べ、前記多数並べた短冊状積層体の上面及び/又は下面に上面板及び/又は下面板を定着し、前記防雪シートを張設してない短冊状積層体及び/又は前記防雪シートを張設した短冊状積層体をカットして製品サイズにすることを特徴とする通気部材の製造方法である。
好ましくは、前記防雪シートの張設を前記短冊状積層体をくるむことによって行なうこととする。
また、前記防雪シートを張設した短冊状積層体は垂直にカットし、前記防雪シートを張設してない短冊状積層体は交互に方向を違えて斜めにカットするようにすることが好ましい。
本発明に係る通気部材においては、内部に防雪シートが張設されていて、雨雪、殊に舞い上げられた粉雪がそこで捕捉されるので、各通気口を大きくしても雨雪等の進入を確実に防止でき、以て全体の通気性能を向上させることができ、また、製造容易で低コストにて供給し得る効果がある。
本発明に係る通気部材の製造方法においては、十分な通気性能を有すると共に防雪、防雨等の機能を有する通気部材を、簡単に効率よく、しかも低コストにて製造し得る効果がある。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面に依拠して説明する。図1は、本発明に係る通気部材1の部分切截斜視図で、それは、一端から他端に抜ける通気路2を立体的に縦横に連設し、中間部に通気路2の長さ方向と直角方向に防雪シート3を張設して成る。
防雪シート3としては、メッシュ生地、ネット、不織布等のメッシュ材が好適である。例えば、不織布を用いる場合は、目付けが20g/m2で厚みが0.2mmのもの、あるいは、目付けが25g/m2で厚みが0.24mmのもの等を用いる。メッシュ材は、その目の粗さを選択することにより、使用用途等に応じて通気能力を調整することが可能である。通気部材1の通気路2の開口側端面は、その一方又は双方を斜面にすることが多いが、垂直にすることもある。
通気部材1の上面及び/又は下面、好ましくは上下両面に、通例プラスチック製の上面板4及び下面板5が定着される。上面板4及び下面板5として、後述する通気部材の製造方法において用いるプラスチックプレートを用いることができ、その場合は、その通気路2の長さ方向(通気方向)が、通気部材1の通気路2の長さ方向(通気方向)と直交するように配置する。そのようにした場合、通気部材1の全体の剛性が高まる。
図2乃至図4は、本発明に係る通気部材の製造方法を示す図である。本製造方法は、次の6つの工程からなる。以下、本製造方法を工程順に説明する。
(1)一端から他端に抜ける通気路2を多数並設したプラスチックプレート7を所定数重ねる工程
通気路2の断面形状及びサイズは任意であるが、断面形状が長方形である場合のサイズは、通例縦3〜5mm、横5〜7mm程度である。なお、図2において各通気路2の縦列は整然と並ぶように表現されているが、特にそのように整列させる必要はなく、上下でずれていても差支えない。
通気路2の断面形状及びサイズは任意であるが、断面形状が長方形である場合のサイズは、通例縦3〜5mm、横5〜7mm程度である。なお、図2において各通気路2の縦列は整然と並ぶように表現されているが、特にそのように整列させる必要はなく、上下でずれていても差支えない。
(2)上記工程で所定数重ねたプラスチックプレート7を、その通気路2の長さ方向と直交方向に所定長宛カットして短冊状積層体8を形成する工程
重合プラスチックプレート7のカッティングは、ヒートカッターによる溶断方法が好ましい。この方法によった場合は、切断に伴って上下の通気路2の切り口同士が溶着するため、上下のプラスチックプレート7同士が一体化された短冊状積層体8が形成される。
重合プラスチックプレート7のカッティングは、ヒートカッターによる溶断方法が好ましい。この方法によった場合は、切断に伴って上下の通気路2の切り口同士が溶着するため、上下のプラスチックプレート7同士が一体化された短冊状積層体8が形成される。
(3)通気路2の開口側両端面に防雪シート3を張設した短冊状積層体8aを用意する工程
防雪シート3は、通気路2の開口側端面のみに接着等によって張着してもよいが、図3及び図4に示すように、長さ方向両端面を残して短冊状積層体8全体をくるむことによって張着する方法が簡便である。
防雪シート3は、通気路2の開口側端面のみに接着等によって張着してもよいが、図3及び図4に示すように、長さ方向両端面を残して短冊状積層体8全体をくるむことによって張着する方法が簡便である。
(4)防雪シート3を張設してない短冊状積層体8と、防雪シート3を張設した短冊状積層体8aとを多数交互に並べる工程
各短冊状積層体8、8aは、通気路2の開口側端面同士を密着させて交互に並べる。
各短冊状積層体8、8aは、通気路2の開口側端面同士を密着させて交互に並べる。
(5)多数並べた短冊状積層体8、8aの上面に上面板4を、また、その下面に下面板5を定着し、これらと並置した多数の短冊状積層体8、8aとを一体化する工程
実際の作業では、下面板5上に短冊状積層体8、8aを並置し、その上に上面板4を被装する。上面板4及び下面板5は、この工程において接着等により短冊状積層体8、8aに固定しておくこともある。図3における短冊状積層体8、8a、上面板4及び下面板5は互いに離れて表現されているが、実際は、互いに密着状態となることはいうまでもないところである。なお、上面板4又は下面板5のみを用いて製造することもできる。
実際の作業では、下面板5上に短冊状積層体8、8aを並置し、その上に上面板4を被装する。上面板4及び下面板5は、この工程において接着等により短冊状積層体8、8aに固定しておくこともある。図3における短冊状積層体8、8a、上面板4及び下面板5は互いに離れて表現されているが、実際は、互いに密着状態となることはいうまでもないところである。なお、上面板4又は下面板5のみを用いて製造することもできる。
(6)短冊状積層体8、8aを挟んだ状態で、上面体4から下面板5にかけて製品サイズにカットする工程
このカッティングは、上記同様ヒートカッターを用いた溶断方法によることが好ましい。カットする位置は、例えば、図3における線A、B、Cの位置とする。この位置でカットした場合は、図4に示すような台形状の製品を、無駄なく効率よく量産することが可能となる。
このカッティングは、上記同様ヒートカッターを用いた溶断方法によることが好ましい。カットする位置は、例えば、図3における線A、B、Cの位置とする。この位置でカットした場合は、図4に示すような台形状の製品を、無駄なく効率よく量産することが可能となる。
図3におけるカット線A、Cは斜めであるが、それを垂直線とすることもある。このカット線の入れ方(位置、方向)により、種々の形状のものを製造することができる。
1 通気部材
2 通気路
3 防雪シート
4 上面板
5 下面板
7 プラスチックプレート
8 短冊状積層体
8a 短冊状積層体
2 通気路
3 防雪シート
4 上面板
5 下面板
7 プラスチックプレート
8 短冊状積層体
8a 短冊状積層体
Claims (3)
- 一端から他端に抜ける通気路を多数並設したプラスチックプレートを所定数重ね、前記重ねたプラスチックプレートをその通気路の長さ方向と直交方向に所定長さ宛カットして短冊状積層体を形成し、前記短冊状積層体で少なくとも前記通気路開口側両端面に防雪シートを張設したものを用意し、前記防雪シートを張設した短冊状積層体と前記防雪シートを張設しない短冊状積層体とを交互に多数並べ、前記多数並べた短冊状積層体の上面及び/又は下面に上面板及び/又は下面板を定着し、前記防雪シートを張設してない短冊状積層体及び/又は前記防雪シートを張設した短冊状積層体をカットして製品サイズにするこ
とを特徴とする通気部材の製造方法。 - 前記防雪シートの張設を前記短冊状積層体をくるむことによって行なう請求項1に記載の通気部材の製造方法。
- 前記防雪シートを張設した短冊状積層体は垂直にカットし、前記防雪シートを張設してない短冊状積層体は交互に方向を違えて斜めにカットする請求項1又は2に記載の通気部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004006796A JP4130807B6 (ja) | 2004-01-14 | 通気部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005200885A JP2005200885A (ja) | 2005-07-28 |
JP4130807B2 JP4130807B2 (ja) | 2008-08-06 |
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