JP2829167B2 - 熱交換素子 - Google Patents
熱交換素子Info
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Description
換器に用いられる熱交換素子に関する。
熱交換器は、いわゆる段ボール方式と呼ばれる構成のも
のが一般的である。これは、図7及び図8に示すよう
に、矩形状をなす熱交換用の紙製のシート1と、例えば
塩化カルシウム等を含んだ特殊なクラフト紙から成る波
形の仕切板2とを交互に多数積層すると共に、その仕切
板2の向きを交互に90度異ならせることにより直交し
た2つの流路3,3を形成し、それら2つの流路3,3
を通る空気流の間で熱交換を行うように構成されてい
る。
は、各シート1,1間の流路3の入口において仕切板2
が幅全体にわたって存しており、しかも仕切板2とシー
ト1との間に流路の狭い部分が多数形成されているた
め、流路抵抗が大きく、空気流の圧力損失が大きいとい
う問題点があった。
0に示すように、紙製のシート5の片面に複数本の合成
樹脂製の仕切片6を垂直状に設けて熱交換素子7を構成
し、この熱交換素子7を、仕切片6の向きを交互に90
度異ならせて多数積層する構成のものが考えられてい
る。このものによれば、流路8が矩形状をなすため、上
述のものに比べて、空気流の圧力損失を小さくできる。
熱交換素子7を製造するには、紙(シート5)に対して
合成樹脂(仕切片6)を一体に成形するという、特殊な
成形を行うことが必要となるため、製造するための設備
及び成形型に多大な費用が必要となり、ひいてはコスト
が著しく高くなるという問題点がある。
図11に示すように、流路8における空気流の入口8a
側から出口8b側へ向かうに従い温度境界層9が発達し
て厚くなり、この結果、空気流とシート5との間の対流
熱抵抗が大きく、熱交換効率の低下を来すという問題点
もある。なお、図11において、矢印Aは空気流の向き
と流量の大きさを示している。
あり、その目的は、流路を流れる流体の圧力損失を小さ
くできると共に、製造が容易でコストの上昇を抑えるこ
とができ、加えて熱交換効率の向上も図り得る熱交換素
子を提供するにある。
合成樹脂を含んで成る熱交換用のシートの片面に、長尺
な複数本のスペーサ部材を所定間隔をおいてヒータによ
り熱接着して成るものであって、前記シートの片面に、
前記スペーサ部材の接着時に前記ヒータによりシートに
含まれた合成樹脂を溶融して、立った無数の細かい毛で
構成された凸状部を形成したことを特徴とするものであ
る。
に複数本のスペーサ部材を間欠的に設けて流路を形成す
る構成であるから、波形の仕切板を用いた従来のものに
比べて、流路を流れる流体の圧力損失を小さくできる。
本のスペーサ部材をヒータにより熱接着する構成である
から、紙に対して合成樹脂を成形するものとは違い、比
較的安価な設備で容易に製造することができる。
は、流路を流れる流体に乱流を積極的に生じさせるよう
になり、これに伴い熱交換効率の向上を図ることができ
る。
6を参照して説明する。まず、図1及び2には本発明に
よって形成した熱交換素子11を示している。
換用のシート12の片面に、複数本、この場合6本の長
尺な円筒状をなすスペーサ部材13を所定間隔をおいて
平行状態に配置し、これらを後述するヒータ29により
間欠的に熱接着することによって固定している。なお、
図1及び2における14はシート12にスペーサ部材1
3を熱接着した接着部を示している。
材13に対して交差する方向に延び、かつ上記接着部1
4を連ねるようにして、立った無数の細かい毛で構成さ
れた凸状部15を複数本形成している。
の場合ポリプロピレンから成る繊維を65〜70%含ん
で構成された紙を用いている。なお、この紙は、近年、
障子紙としても使用されている普及材で、透湿性を有し
ている。これに対し、上記スペーサ部材13としては、
大量に市販されているポリプロピレン製のストローを用
いている。
1を、図3に示すように、スペーサ部材13の向きを交
互に90度異ならせて積層することにより、直交した2
つの流路16,16を有する直交流形の熱交換器を形成
することができる。
の装置及び方法について、図4及び図5を参照して述べ
る。
を介して回動可能に支持され、先端部が油圧シリンダ等
から成る昇降装置20により上下動されるようになって
いる。この基台17の上面には、上記スペーサ部材13
をセットするためのV字状をなす6本の溝21が所定間
隔をおいて形成されている。
材13を貯留するホッパ22を設置していると共に、こ
のホッパ22の下部にソレノイド23及び案内通路24
を備えた送り装置25を設けており、この送り装置25
により、ホッパ22に貯留されたスペーサ部材13を基
台17側へ所定本数ずつ送るようになっている。
に巻回された状態で図4中基台17の左側方に設置され
ており、シート12の先端部を掴むチャック26及びこ
のチャック26を移動させるシリンダ27から成る引出
し装置28により一定量ずつ引き出されるようになって
いる。この場合、シート12の引出し方向(矢印B方
向)と、基台17における溝21の延び方向(ひいては
スペーサ部材13の延び方向)とを一致させている。
タ29が上下動可能に配設されている。この場合、ヒー
タ29の長手方向は、溝21の延び方向(スペーサ部材
13の延び方向)とは直交している。また、図4中基台
17の右側には、シート12を所定寸法に切断するため
の切断装置30が設けられている。
1を製造するには、まずシート12を引出し装置28に
より引き出して基台17上に配置しておく。また、昇降
装置20により基台17の先端部を下げて基台17を傾
斜させておき、この状態で送り装置25によりスペーサ
部材13を基台17側へ送り出すと、各スペーサ部材1
3は、基台17上を転がりながら各溝21にセットされ
る。このようにスペーサ部材13のセットが完了した
ら、昇降装置20により基台17の先端部を上昇させ
て、基台17を水平状態に戻す。
れたヒータ29を下降させてシート12の上面側から数
秒間押し付ける。すると、シート12に含まれたポリプ
ロピレンがその熱で溶融して各スペーサ部材13がシー
ト12の片面である下面に熱接着される。このとき、各
スペーサ部材13とヒータ29とは交差しているから、
スペーサ部材13は各ヒータ29との交点で、いわゆる
点付けされる(図1の接着部14参照)。
ペーサ部材13が接着された側の面には、ヒータ29と
接触した部分に対応して、立った無数の細かい毛で構成
された毛羽立ち状の凸状部15が形成される(図1参
照)。この毛羽立ち状の凸状部15は、シート12に含
まれたポリプロピレンがそのヒータ29の熱で溶融して
膨潤することによって形成されるものである。
ート12を切断装置30により所定の寸法に切断するこ
とにより、図2に示す熱交換素子11を製造することが
できる。
はシート12の片面に複数本のスペーサ部材13を間欠
的に設けた構成であるから、波形の仕切板を用いた従来
のものに比べて、流路抵抗を小さくでき、よって流路1
6を流れる空気流の圧力損失を小さくすることができ
る。
ーを用いているから、その内部13aも流路として作用
するようになり、圧力損失を一層小さくできる。しか
も、スペーサ部材13は、波形の仕切板に比べて重量も
小さくできるから、熱交換素子11、ひいては熱交換器
の軽量化も図ることができる。
いるから、熱交換素子11を積み重ねた際にそのスペー
サ部材13がシート12に良好に密着するようになり、
スペーサ部材13とシート12との間での空気漏れを確
実に防止できる。
片面に複数本のスペーサ部材13をヒータ29により熱
接着する構成であるから、紙に対して合成樹脂を一体に
成形するものとは違い、高価な成形機や成形型等が不要
であり、比較的安価な設備で容易に製造することができ
る。
と、このシート12に熱接着されるスペーサ部材13と
を同種の材料であるポリプロピレンとしているから、シ
ート12とスペーサ部材13とを熱接着する場合の接着
性が良いという利点がある。また、スペーサ部材13が
転動可能な断面円形をなすものであっても、これが弾性
を有しているから、シート12に対する接着面積を多く
確保でき、より確実に接着できる利点がある。
し方向(矢印B方向)と、これに接着されるスペーサ部
材13の延び方向とを同方向としているから、シート1
2の曲りぐせをスペーサ部材13によって矯正すること
ができる利点がある。
凸状部15を形成しているので、図6に示すように、流
路16の入口16a側から出口16b側へ空気が流れる
際に、その凸状部15により空気流に乱流が生ずること
が促進されるようになる。これに伴い、流路16内の温
度境界層31にも乱れが生じて薄くなり、この結果、空
気流とシート12との間の対流熱抵抗が小さくなって、
熱交換効率が向上するようになる。
流を生じさせるためには、例えばシート12の片面にワ
イヤー等の抵抗部材を設け、その抵抗部材によって空気
流に乱流を生じさせるようにすることが考えられる。と
ころが、そのような構成とするには、抵抗部材を別途設
ける必要があり、しかもその抵抗部材を容易には設けら
れないという問題がある。
15は、ヒータ29によりスペーサ部材13をシート1
2に熱接着する際にそのヒータ29を利用して形成する
ようにしているから、熱交換効率を向上させるための凸
状部15を特別な部品や工程を追加することなく形成す
ることができるものである。
としてストローを例示したが、スペーサ部材としては、
これに限られず、例えば断面が略円形の細い棒状をなす
竹材、いわゆる大量に市販されている竹串を用いるよう
にしても良い。このように竹串を用いるようにした場合
には、熱交換器を廃棄する際にその竹串が有毒ガスを発
生することがなく、可燃物として処理できる利点があ
る。
実施例のみに限られず、要旨を逸脱しない範囲内で適宜
変形して実施することができる。
の熱交換素子によれば、合成樹脂を含んで成る熱交換用
のシートの片面に、長尺な複数本のスペーサ部材を所定
間隔をおいてヒータにより熱接着するものであるから、
流路を流れる流体の圧力損失を小さくでき、また、比較
的安価な設備で容易に製造することができ、ひいはコス
トの上昇を抑えることができる。
材の接着時にその接着に用いるヒータを利用して凸状部
を形成し、その凸状部により空気流に乱流を積極的に生
じさせるようにしたので、特別な部品や工程を追加する
ことなく、熱交換効率の向上を図ることができる。
材、14は接着部、15は凸状部、16は流路、29は
ヒータを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂を含んで成る熱交換用のシート
の片面に、長尺な複数本のスペーサ部材を所定間隔をお
いてヒータにより熱接着して成るものであって、前記シ
ートの片面に、前記スペーサ部材の接着時に前記ヒータ
によりシートに含まれた合成樹脂を溶融して、立った無
数の細かい毛で構成された凸状部を形成したことを特徴
とする熱交換素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26441491A JP2829167B2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 熱交換素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26441491A JP2829167B2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 熱交換素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0599582A JPH0599582A (ja) | 1993-04-20 |
JP2829167B2 true JP2829167B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=17402841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26441491A Expired - Fee Related JP2829167B2 (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 熱交換素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829167B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP26441491A patent/JP2829167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0599582A (ja) | 1993-04-20 |
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