JP4130711B2 - 半導体試験装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被試験デバイスのシステムLSIを高スループットで試験できる半導体試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の例について、図3と図4とを参照して説明する。
最初に、従来の半導体試験装置の概略ブロック構成と、被試験デバイスのシステムLSIについて説明する。
図3に示すように、従来の半導体試験装置は、テスタプロセッサ10と、タイミングジェネレータ21、22と、SQPG31と、ALPG32と、MIXU33と、フォーマットコントロール41、42と、デジタルコンペア51、52と、ピンエレクトロニクス60とにより構成している。
【0003】
そして、被試験デバイスのシステムLSIを試験している。
また、システムLSIは、ロジック部と、メモリ部と、アナログ部とで構成され、例えば128ピンある。
但し、図を簡明とするために、図3のシステムLSIは、ロジック部のI/Oピンが1ピン、メモリ部のI/Oピンが1ピン、アナログ部の入力ピンが1ピン、アナログ部の出力ピンが1ピンの合計4ピンとして、他のピンは省略している。
【0004】
一般に、システムLSIの試験項目としては、ロジック部の試験であるファンクションテストと、メモリ部の試験であるメモリテストと、アナログ部の試験であるアナログテストと、その他の試験がある。
但し、図と説明を簡明とするため、その他のテスト項目である各部のピン共通の試験であるコンタクトチェックと、DCパラメトリックテスト等と、その他の試験項目に関するユニット等も省略している。
次に、各ブロックについての動作説明をする。
【0005】
テスタプロセッサ10は、半導体試験装置のSQPG31、ALPG32、MIXU33等の制御をして試験プログラムを実行している。
【0006】
タイミングジェネレータ21、22は、試験のレートとなる基準クロックと、時間の基準となるタイミング信号とを発生する。
【0007】
SQPG31は、シーケンシャルパターンジェネレータであり、試験パターンをバッファ・メモリに記憶しておき、バッファの内容を高速に出力して、ランダムなテストパターンを発生させるパターン発生器で、ロジック部のパターン発生器として使用する。
【0008】
ALPG32は、アルゴリズミックパターンジェネレータであり、試験パターンを内部の演算機能を持ったレジスタを用いて、演算でパターンを発生するパターン発生器で、メモリ部のパターン発生器として使用する。
【0009】
MIXU33は、ミクスドユニットであり、アナログ部の試験をおこなう信号発生ユニットと、信号測定ユニットとにより構成している。
例えば、信号発生ユニットは、アナログ信号を発生するシンセサイザ、任意波形発生器等がある。
また、信号測定ユニットは、例えばアナログ信号をサンプリングし、演算処理して信号解析するデジタイザがある。
【0010】
フォーマットコントロール41、42は、試験パターンを波形整形し、波形整形した試験パターンをピンエレクトロニクス60に与える。
【0011】
ピンエレクトロニクス60は、被試験デバイスの各ピンと接続された計測用回路で、ドライバDと、コンパレータCと、アナログ信号を伝送する回路等とで構成される。
また、ピンエレクトロニクス60は、試験チャンネルに対応して多数あり、例えば512チャンネルある。
【0012】
そして、ピンエレクトロニクス60のドライバDは、試験パターンを所定の試験電圧レベルに増幅して被試験デバイスの試験ピンに与える。
また、ピンエレクトロニクス60のコンパレータCは、被試験デバイスから出力した出力信号と比較電圧とを比較し、論理レベルのデータとしてデジタルコンペア51またはデジタルコンペア52に出力する。
【0013】
デジタルコンペア51は、コンパレータCからの論理出力と、SQPG31から出力される期待値の論理データとを論理比較し、その一致、不一致により、被試験デバイスの良否判定を行う。
【0014】
デジタルコンペア52は、コンパレータCからの論理出力と、ALPG32から出力される期待値の論理データとを論理比較し、その一致、不一致により、被試験デバイスの良否判定を行う。
【0015】
次に、被試験デバイスのシステムLSIを試験する場合の試験ステップについて、図4のフローチャートを参照して、箇条書きで以下説明する。
なお、フローチャートの数字はステップ番号である。
【0016】
(1)システムLSIのロジック部のファンクションテスト等を実行する(ステップ200)。
【0017】
(2)ロジック部のテストがパスであれば、ステップ220へすすみ、フェイルならばステップ260へすすむ(ステップ210)。
【0018】
(3)システムLSIのメモリ部の書き込みと読み出し等によるメモリテストを実行する(ステップ220)。
【0019】
(4)メモリ部のテストがパスであれば、ステップ240へすすみ、フェイルならばステップ260へすすむ(ステップ230)。
【0020】
(5)システムLSIのアナログ部の入力ピンに対する試験信号の発生と、出力ピンからの出力信号の測定解析等によるテストを実行する(ステップ240)。
【0021】
(6)アナログ部のテストがパスであれば、ステップ270へすすみ、フェイルならばステップ260へすすむ(ステップ250)。
【0022】
(7)システムLSIの試験結果によりソーティングする(ステップ260)。
(4)さらに、次の被試験デバイスのシステムLSIを試験するときは、ステップ220にもどって試験を継続し、試験を継続しないときは終了(エンド)となる(ステップ270)。
【0023】
以上によりシステムLSIの試験をおこなうが、システムLSIはロジック部とメモリ部とアナログ部とで構成されるので、試験時間が長くなることがある。
例えば、ロジック部のファンクションテストが5秒、メモリ部のメモリテストが15秒、アナログ部のアナログテストが10秒であれば、試験時間は合計30秒必要となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上記説明のように、システムLSIはロジック部とメモリ部とアナログ部とで構成されるので、試験時間が長くなることがあり実用上の不便があった。
そこで、本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、その目的は、システムLSIの試験が短時間で実行できる半導体試験装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記目的を達成するためになされた本発明は、
ロジック部の試験パターン発生器と、メモリ部の試験パターン発生器と、アナログ部の試験ユニットとを備えて、システムLSIを試験する半導体試験装置において、
ロジック部の前記試験パターン発生器を制御して、ロジック部の試験を実行する第1のCPUと、
メモリ部の前記試験パターン発生器を制御して、メモリ部の試験を実行する第2のCPUと、
アナログ部の前記試験ユニットを制御して、アナログ部の試験を実行する第3のCPUと、
前記第1のCPUと、第2のCPUと、第3のCPUとを制御するテスタプロセッサと、
を具備して、システムLSIのロジック部と、メモリ部と、アナログ部とを同時に試験することを特徴とした半導体試験装置を要旨としている。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態は、下記の実施例において説明する。
【0027】
【実施例】
本発明の実施例について、図1と図2とを参照して説明する。
最初に、本発明の半導体試験装置の概略ブロック構成について説明する。
図1に示すように、本発明の半導体試験装置は、テスタプロセッサ10と、タイミングジェネレータ21、22と、SQPG31と、ALPG32と、MIXU33と、フォーマットコントロール41、42と、デジタルコンペア51、52と、ピンエレクトロニクス60との従来構成に、CPU11と、CPU12と、CPU13とを追加して構成している。
そして、被試験デバイスのシステムLSIを試験している。
【0028】
また、システムLSIの試験項目としては、ロジック部の試験であるファンクションテストと、メモリ部の試験であるメモリテストと、アナログ部の試験であるアナログテストがある。
しかし、従来同様、図と説明を簡明とするため、その他のテスト項目である各部のピン共通の試験であるコンタクトチェックと、DCパラメトリックテスト等と、その他の試験項目に関するユニット等も省略している。
【0029】
従って、従来と同じ構成ブロックについての動作についての説明は省略する。
【0030】
CPU11は、SQPG31を制御して、システムLSIのロジック部の試験プログラムを実行する第1のプロセッサである。
【0031】
CPU12は、ALPG32を制御して、システムLSIのメモリ部の試験プログラムを実行する第2のプロセッサである。
【0032】
CPU13は、MIXU33を制御して、システムLSIのアナログ部の試験プログラムを実行する第3のプロセッサである。
【0033】
また、CPU11、CPU12、及びCPU13は、テスタプロセッサ10により制御され、システムLSIの試験プログラムを実行する。
システムLSIの試験プログラムは、ロジック部、メモリ部、アナログ部の各試験を同時に実行できるプログラムとして作成する。
【0034】
次に、被試験デバイスのシステムLSIを試験する場合の試験ステップについて、図2のフローチャートを参照して、箇条書きで以下説明する。
なお、フローチャートの数字はステップ番号である。
【0035】
(1)システムLSIのロジック部、メモリ部、アナログ部の試験プログラムを実行して同時に試験する(ステップ100)。
【0036】
(2)ロジック部、メモリ部、アナログ部のテストがすべて終了し、すべてパスしたならばステップ130へすすみ、どれかのテストがフェイルしたならばステップ120へすすむ(ステップ110)。
【0037】
(3)システムLSIの試験結果によりソーティングする(ステップ120)。
【0038】
(4)さらに、次の被試験デバイスのシステムLSIを試験するときは、ステップ100にもどって試験を継続し、試験を継続しないときは終了(エンド)となる(ステップ130)。
【0039】
以上により、システムLSIの試験をおこなうが、システムLSIのロジック部とメモリ部とアナログ部とを同時に試験しているので、試験時間は各部におけるテストのうちの最長時間に制限できる。
例えば、ロジック部のファンクションテストが5秒、メモリ部のメモリテストが15秒、アナログ部のアナログテストが10秒であれば、試験時間は15秒で終了する。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
即ち、システムLSIのロジック部とメモリ部とアナログ部とを同時に試験しているので、試験時間は各部におけるテストのうちの最長時間に制限できるので、試験時間が短縮でき、スループットが向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体試験装置のブロック図である。
【図2】本発明の半導体試験のフローチャートである。
【図3】従来の半導体試験装置のブロック図である。
【図4】従来の半導体試験のフローチャートである。
【符号の説明】
10 テスタプロセッサ
11、12、13 CPU
21、22 タイミングジェネレータ
31 SQPG
32 ALPG
33 MIXU
41、42 フォーマットコントロール
51、52 デジタルコンペア
60 ピンエレクトロニクス

Claims (1)

  1. ロジック部の試験パターン発生器と、メモリ部の試験パターン発生器と、アナログ部の試験ユニットとを備えて、システムLSIを試験する半導体試験装置において、
    ロジック部の前記試験パターン発生器を制御して、ロジック部の試験を実行する第1のCPUと、
    メモリ部の前記試験パターン発生器を制御して、メモリ部の試験を実行する第2のCPUと、
    アナログ部の前記試験ユニットを制御して、アナログ部の試験を実行する第3のCPUと、
    前記第1のCPUと、第2のCPUと、第3のCPUとを制御するテスタプロセッサと、
    を具備して、システムLSIのロジック部と、メモリ部と、アナログ部とを同時に試験することを特徴とした半導体試験装置。
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