JP4130600B2 - 地物属性情報配信システムおよび地物属性情報配信方法 - Google Patents

地物属性情報配信システムおよび地物属性情報配信方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、サーバから送られてくる地物の属性情報をイメージ化して携帯無線端末の画面上に表示する地物属性情報配信システムおよび地物属性情報配信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、地図を使用して現地の情報を調査したり、地図を参照して移動したりすることは、紙に描かれた地図をベースに様々な業務において行われてきた。近年になって、デジタル地図や地理情報システム(GIS)の低価格化により、パーソナルコンピュータ(パソコン)やPDA(Personal Digital Assistance)で電子地図を使用したシステムあるいはサービスが普及し、従来の紙に描かれた地図を用いる手法に置き換わりつつある。
【0003】
これらのシステムあるいはサービスでは、ノートパソコンやPDAなどの携帯無線端末のメモリに、予め必要なデジタル地図をサーバからダウンロードしておく。そして、現地において、ダウンロードされているデジタル地図をメモリから呼び出して、端末の画面上に表示し、使用する。端末からは、データ入力も可能であり、入力したデータは端末のメモリに保存しておく。メモリに保存したデータは、一連の作業が終了したときに端末をネットワークに接続し、サーバに送信するという方法をとるのが一般的である(非特許文献1、2、3、4参照)。
【0004】
この方法は、ノートパソコンやPDAなどの情報記憶機能、詳細なデジタル地図、および比較的広い範囲の表示画面を有効に活用することができると同時に、デジタル地図をオフラインで使用するために通信コストが発生しないというメリットがある。しかし、メモリに記憶されているデジタル地図の範囲以外は端末の画面に表示することができないため、予め決められた範囲の調査業務かそれに類する場合にしか使用することができない。
【0005】
一方、携帯無線端末として、近年のその普及が目覚ましい携帯電話機がある。携帯電話機は、外出時に電話連絡をするための端末として使用するために、各個人がほゞ間違いなく携行するといって差し支えない。携帯電話機は、年々高機能化が進み、Java(登録商標)言語で開発したプログラム(アプリケーション)をダウンロードして実行することが可能なものが登場してきている(非特許文献5、6参照)。
【0006】
本出願人は、携帯電話機に調査業務用アプリケーションをダウンロードすることによって、携帯電話機を調査業務用端末として利用することを考えている。携帯電話機のハードウェアのリソースは、パソコンやPDAなどの端末と比較して小規模なものであるため、使用する電子地図(所望の場所を含む極限られた範囲の電子地図)を基本的にサーバからダウンロードするオンラインのシステム形態をとることになる。
【0007】
例えば、携帯電話機からネットワークを介してサーバへ、所望の場所を含む地図の配信要求を送る。サーバは、携帯電話機からの配信要求に応じて、その地図に含まれる地物(電子地図上で点、線、ポリゴン等で描かれる図形の総称)に対して登録されている属性情報(名称、数量、形状、位置(座標、緯度経度)などのベクトルデータ)をネットワークを介して携帯電話機に配信する。携帯電話機は、サーバ(以下、このサーバを地物情報サーバと呼ぶ)から送られてくる地物の属性情報をイメージ化(例:GIF画像、あるいはポリゴン図形、アイコン)して、携帯電話機の画面上に表示する。携帯電話機からは、データ入力も可能であり、入力したデータはその都度、ネットワークを介して地物情報サーバへ送る。
【0008】
これにより、例えば新聞配達や宅急便(登録商標)の配達など、日常的に地域を周回する作業者が、オンサイトで気づいた情報をすぐに地物情報サーバにアップロードして、通常業務のわずかな付帯業務として地域情報、環境情報などを調査することが可能となる。また、例えば緊急事態や災害発生が起こったような場合、すぐに携帯電話機を使用して、必要な情報を地物情報サーバに知らせることが可能となる。
【0009】
また、この携帯電話機を用いたオンサイトによる方法は、ノートパソコンやPDAなどの端末にも適用可能である。携帯無線端末の場合、一人当たりの携行台数はせいぜい1台であるため、ノートパソコン、PDAはビジネス向け、携帯電話機はビジネスおよび個人ユース向けと、利用者によって主として所有する端末が異なる傾向がある。外出するときに一人1台は携帯無線端末を携行している現状において、様々な種類の端末に対応することができることは、ユーザカバー率がアップするという点で重要である。
【0010】
ユーザカバー率が低いと、情報を収集・配信するサービス提供者としても、情報を受信するサービス利用者としても魅力ある有益なサービスとはなり得ない。これに対し、本出願人が開発を進めているオンサイトによる方法では、様々な種類の携帯無線端末を使用することができるので、ユーザカバー率がアップし、魅力ある有益なサービスを提供することができる。
【0011】
【非特許文献1】
Zm@p on net:〔平成15年3月22日検索〕インターネット<http://www.zmap.net/>
【非特許文献2】
info-mapping:〔平成15年3月22日検索〕インターネット<http://www.info-mapping.com/PDAMap/default.asp>
【非特許文献3】
〔平成15年3月22日検索〕インターネット<http://www.uto.co.jp/new/WEB.htm>
【非特許文献4】
〔平成15年3月22日検索〕インターネット<http://www.fcad.co.jp/html/mapchecker.htm>
【非特許文献5】
iMapFan:〔平成15年3月22日検索〕インターネット<http://www.mapfan.com/Documents/imode/imodel.html>または<http://i.mapfan.com/doc/imfinfo.htm>
【非特許文献6】
iMapion:〔平成15年3月22日検索〕インターネット<http://www.mapion.co.jp/topics/i/index.html>
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本出願人が開発を進めている現在のオンサイトによる方法においては、地物情報サーバのデータベースを効率的に管理・運用しているとは言い難かった(課題▲1▼)。
【0013】
〔地物情報サーバのデータベースの効率的な管理・運用を妨げている理由〕
地物情報サーバには、提供する異なるサービスに対して、1つのデータベースしか設けられていない。このデータベースに、提供するサービス間で共通に使用する地物の属性情報と、提供するサービス独自で使用する地物の属性情報とを混在して記憶させている。因に、提供するサービスとしては、住宅・店舗・公共施設などの建物の現況調査を可能とする建物サービス、道路や歩道などの現況調査を可能とする道路サービスなどがある。
【0014】
携帯無線端末側で、例えば建物サービスを選択し、所望の場所を指定すると、この所望の場所を含む地図の配信要求がネットワークを介して地物情報サーバに送られる。地物情報サーバは、携帯無線端末からの配信要求を受けて、データベースから、提供するサービス間で共通に使用する地物の属性情報(例えば、指定された所望の場所を中心とする地図の背景となる地物の属性情報)と、建物サービス独自で使用する地物の属性情報(例えば、指定された所望の場所を中心とする地図内の建物の属性情報)とを読み出し、この読み出した地物の属性情報をネットワークを介して携帯無線端末に配信する。携帯無線端末は、地物情報サーバから送られてくる地物の属性情報をイメージ化して、画面上に表示する。
【0015】
ここで、地物情報サーバは、1つのデータベース(一体型データベース)に混在して記憶されている地物の属性情報の中から、提供するサービス間で共通に使用する地物(共通地物)の属性情報や建物サービス独自で使用する地物(個別地物)の属性情報を1つずつ選び出す。この一体型データベースから共通地物や個別地物の属性情報を選び出す作業がデータベースの効率的な管理・運用を妨げている。
【0016】
また、地物情報サーバにおけるデータベースでは、サービスの追加・削除が起こり得る。この場合、一体型のデータベースを部分的に削除/追加するものとなり、データベースの規模が大きい場合には、編集作業が膨大で多大なコストがかかる。また、その作業中に、データベースへのアクセスに支障が生じることがある。このようなことからもデータベースの効率的な管理・運用が妨げられる。
【0017】
また、本出願人が開発を進めている現在のオンサイトによる方法においては、気づいた情報をすぐに地物情報サーバにアップロードすることが可能であるが、その情報は気づいたことを文字で知らせるメール情報のようなものであった。このため、地物情報サーバ側において、管理者が携帯無線端末から送られてくる情報を参考にして、データベースに登録されている地物の属性情報を一々変更して行かなければならず、多大な手間がかかる。このため、データベースに登録されている地物の属性情報の最新化が遅れ、迅速に調査結果を反映することができなかった(課題▲2▼)。
【0018】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、地物情報サーバのデータベースを効率的に管理・運用することができる、また調査結果の反映の迅速化を図ることができる地物属性情報配信システムおよび地物属性情報配信方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、携帯無線端末と、地物情報サーバと、この携帯無線端末と地物情報サーバとを接続するネットワークとを備え、携帯無線端末からのネットワークを介する所望の場所を含む地図の配信要求に応じて、その所望の場所を含む許容の範囲の地図に含まれる地物に対してベクトルデータで登録されている共通地物および個別地物の属性情報をそれぞれの読出部で読み出して地物情報サーバよりネットワークを介して携帯無線端末に配信し、その属性情報をイメージ化して携帯無線端末の画面上に表示する地物属性情報配信システムにおいて、携帯無線端末に、所望の個別地物に対する属性情報の入力を可能とする手段と、所望の個別地物に対する属性情報が入力される毎にその入力された属性情報を調査情報として地物情報サーバへ送信する調査情報送信手段と、地物情報サーバから送られてくる地物の属性情報を受信し、この受信した地物の属性情報をイメージ化して画面上に表示する手段とを設け、地物情報サーバに、提供するサービス間で共通に使用する地物の属性情報を記憶する共通地物属性情報データベースと、提供するサービス独自で使用する地物の属性情報を記憶する個別地物属性情報データベースと、携帯無線端末から調査情報として送られてくる所望の個別地物に対する属性情報を受信する毎に、その受信した属性情報をその個別地物の最新の属性情報として個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む属性情報書込手段と、個別地物属性情報データベースに携帯無線端末から送られてきた個別地物の最新の属性情報が書き込まれる毎にその書き込まれた個別地物の最新の属性情報を読み出して携帯無線端末に送信する手段とを設けたものである。
【0020】
この発明において、地物情報サーバは、提供するサービス間で共通に使用する地物の属性情報を記憶する共通地物属性情報データベースと、提供するサービス独自で使用する地物の属性情報を記憶する個別地物属性情報データベースとを有している。例えば、サービスとして建物サービスと道路サービスとがあれば、建物サービスと道路サービスとで共通に使用する地物の属性情報が共通地物属性情報データベースに記憶され、建物サービス独自で使用する地物の属性情報が建物サービス用の個別地物属性情報データベースに記憶され、道路サービス独自で使用する地物の属性情報が道路サービス用の個別地物属性情報データベースに記憶される。
【0021】
したがって、地物情報サーバは、携帯無線端末からのネットワークを介する所望の場所を含む地図の配信要求に応じて、共通地物属性情報データベースから即座に必要な共通地物の属性情報を読み出し、また個別地物属性情報データベースから即座に必要な個別地物の属性情報を読み出す。これにより、共通地物と個別地物が混在する1つのデータベースから必要な地物の属性情報を一つずつ選び出す作業が不要となり、データベースの効率的な管理・運用を図ることが可能となる。
【0022】
また、サービスの追加・削除が必要な場合には、共通地物属性情報データベース、個別地物属性情報データベース毎に行うことができる。共通地物属性情報データベース、個別地物属性情報データベースは、規模が小さいので、編集作業が容易である。個別地物属性情報データベースは1つでもよいが、通常はサービス毎に複数設けられる。1つの個別地物属性情報データベースの編集作業を行っている間でも、他の個別地物属性情報データベースの利用が可能であるので、全体のサービスが停止するということはない。このようなことからも、データベースの効率的な管理・運用を図ることが可能となる。
【0023】
また、この発明において、携帯無線端末から所望の個別地物に対する属性情報を入力すると、その入力された所望の個別地物に対する属性情報が調査情報として地物情報サーバへ送られる。地物情報サーバは、調査情報として送られてくる携帯無線端末からの所望の個別地物に対する属性情報を受信する毎に、その受信した属性情報をその個別地物の最新の属性情報として個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む。これにより、その地物の属性情報が地物情報サーバに更新あるいは登録される。そして、地物情報サーバは、この個別地物属性情報データベースに携帯無線端末から送られてきた地物の最新の情報が書き込まれる毎にその書き込まれた個別地物の最新の属性情報を読み出して、携帯無線端末に送信する。携帯無線端末は、地物情報サーバから送られてくる個別地物の最新の属性情報を受信し、この受信した個別地物の最新の属性情報をイメージ化して、画面上に表示する。
【0024】
〔既設の地物の属性情報の更新〕
例えば、携帯無線端末の画面上に地物として表示されている建物の名称が変わっていたとする。この場合、操作者は、携帯無線端末に保存されているその建物の現在の属性情報中の「名称」を変更する。すると、この「名称」が変更された建物の属性情報(入力された属性情報)が調査情報として地物情報サーバへ送られる。地物情報サーバは、この調査情報として送られてくる建物の属性情報を最新の属性情報として、個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む(更新する)。そして、地物情報サーバは、この個別地物情報データベースに書き込まれた建物の最新の属性情報を携帯無線端末へ送る。携帯無線端末は、その画面上に、地物情報サーバから送られてくる建物の最新の属性情報(更新された属性情報)をイメージ化して表示する。このようにして、地物情報サーバのデータベースに登録されている既設の地物の属性情報の更新が素早く行われ、携帯無線端末での調査結果が迅速に反映される。
【0025】
〔新設の地物の属性情報の登録〕
例えば、携帯無線端末の画面上に地物として新たに建物を追加したいとする。この場合、操作者は、その建物の属性情報をメニュー選択したり、テキスト入力したりする。すると、この建物の属性情報(入力された属性情報)が調査情報として地物情報サーバへ送られる。地物情報サーバは、この調査情報として送られてくる建物の属性情報を最新の属性情報として、個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む(登録する)。そして、地物情報サーバは、この個別地物属性情報データベースに書き込まれた建物の最新の属性情報を携帯無線端末へ送る。携帯無線端末は、その画面上に、地物情報サーバから送られてくる建物の最新の属性情報(登録された属性情報)をイメージ化して表示する。このようにして、地物情報サーバのデータベースへの新設の地物の属性情報の登録が素早く行われ、携帯無線端末での調査結果が迅速に反映される。
【0026】
第2発明(請求項2に係る発明)は、第1発明において、携帯無線端末に、ネットワークに接続されている任意の地物情報サーバを指定して参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を送信する手段を設け、ネットワークに接続されている全ての地物情報サーバに、携帯無線端末からの参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を受信し、要求された地物の属性情報を携帯無線端末へ返送する手段を設けたものである。
この発明において、携帯無線端末は、ネットワークに接続されている任意の地物情報サーバを指定して、参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を送信する。任意の地物情報サーバの指定は、操作者が指定してもよいし、取得したい地物の種類から自動的に指定されるようにしてもよい。
【0027】
携帯無線端末で情報を閲覧したり入力したりする場合、地物の属性情報の配信を受けている現在の地物情報サーバとは別の地物情報サーバに登録されている地物の属性情報を参考することにより、正確な情報を分かり易く入力することが可能になる場合がある。例えば、山間部の植物の生態を調査する場合に、現在の地物情報サーバから取得できる情報が道路や歩道の情報しかないとすると、植物の生えている場所を正確に把握することが難しい。この場合、他の地物情報サーバから植生分布や等高線などのデータを参考情報として取得して表示することができれば、簡単に植物の位置を特定し、調査に役立てることができる。
【0028】
このようなことを想定し、第2発明では、携帯無線端末から任意の地物情報サーバを指定し、この指定した地物情報サーバから所望の地物の属性情報を得ることができるようにしている。これにより、例えばAという地物情報サーバから道路や歩道の現況調査を可能とする道路サービスを受けている場合に、Bという地物情報サーバから植生分布などの地物の属性情報を得ることが可能となる。
【0029】
第3発明(請求項3に係る発明)は、第1発明において、携帯無線端末に、地物情報サーバに参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を送信する手段を設け、地物情報サーバに、携帯無線端末からの参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を受信し、要求された地物の属性情報を有する他の地物情報サーバを特定する手段と、特定した他の地物情報サーバから要求された地物の属性情報を取得し、この取得した地物の属性情報を携帯無線端末へ返送する手段とを設けたものである。
【0030】
第2発明では、携帯無線端末から任意の地物情報サーバを指定し、その指定した地物情報サーバから参考情報として取得したい地物の属性情報を得るようにしたが、地物情報サーバは不明で、取得したい地物の属性情報しか指定することができない場合がある。このような場合を想定し、第3発明では、参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を所定の地物情報サーバへ送り、この地物情報サーバにおいて要求された地物の属性情報を有する他の地物情報サーバを特定するようにし、この特定した他の地物情報サーバから要求された地物の属性情報を取得し、携帯無線端末へ返送するようにしている。
【0031】
第4発明(請求項4に係る発明)は、第1発明において、携帯無線端末に、入力された所望の個別地物に対する属性情報の地物情報サーバへの送信に際して、ネットワークへの接続ができなかった場合、その地物に対する属性情報を一時的に保存する手段と、一時的に保存した地物の属性情報をネットワークへの接続が可能になった場合に地物情報サーバに送信する手段とを設けたものである。
【0032】
携帯無線端末は、通信可能エリアの圏外であるような場合、ネットワークに接続することができない場合がある。すなわち、携帯無線端末は、必ずしも通信可能エリアの圏内にあるとは限らない。そこで、第4発明では、調査情報として入力された所望の個別地物に対する属性情報を地物情報サーバへ送信する際に、ネットワークへの接続ができるか否かを確認し、ネットワークへの接続ができなかった場合には、その地物に対する属性情報を携帯無線端末内に一時的に保存する。すなわち、携帯無線端末から地物情報サーバへの情報の送信ができない場合、調査情報として入力された所望の個別地物に対する属性情報は破棄せずに、携帯無線端末内に一時的に保存する。そして、ネットワークへの接続が可能になった場合に、一時的に保存されている地物の属性情報を読み出して地物情報サーバへ送信する。
【0033】
第5発明(請求項5に係る発明)は、第1発明において、携帯無線端末およびサーバの何れか一方に、携帯無線端末から入力される識別情報と予め登録されている識別情報とを照合し、両者が一致した場合に携帯無線端末からの所望の個別地物に対する属性情報の入力を許可する手段を設けたものである。
【0034】
携帯無線端末の操作者を特定せずにアプリケーションを使用させると、精度の低い調査情報が入力されて、調査結果の信頼性が低下する虞れがある。そこで、第5発明では、携帯無線端末を使用する操作者に対して、アプリケーションを起動する前にユーザIDやパスワードなどの識別情報を入力させる。この携帯無線端末から入力される識別情報と予め登録されている識別情報との照合を図り、両者が一致した場合に携帯無線端末からの所望の個別地物に対する属性情報の入力を許可する。これにより、操作者が特定され、精度の低い調査情報が入力されるということが防がれる。
【0035】
なお、照合に際して用いる識別情報の登録場所は、携帯無線端末側でもよいし、地物情報サーバ側でもよい。すなわち、識別情報の照合は携帯無線端末側で行ってもよいし、地物情報サーバ側で行ってもよい。どちらで行うかはシステムの運用方式を勘案して決定することが好ましい。
【0036】
第6発明(請求項6に係る発明)は、第1発明において、携帯無線端末に、入力された所望の個別地物に対する属性情報にその属性情報の入力時点における時刻を作成時刻として付与する手段を設け、地物情報サーバに、属性情報書込手段に代えて、携帯無線端末から調査情報として送られてくる所望の個別地物に対する属性情報を受信する毎に、その受信した属性情報に付与されている作成時刻と個別地物属性情報データベースに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻が新しかった場合、その地物の属性情報を最新の属性情報として個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む手段を設けたものである。
【0037】
第4発明では、調査情報として入力された所望の個別地物に対する属性情報の地物情報サーバへの送信に際して、ネットワークへの接続ができなかった場合、その地物に対する属性情報を携帯無線端末に一時的に保存する。そして、ネットワークへの接続が可能になった場合に、一時的に保存されている地物の属性情報を地物情報サーバに送信する。この場合、携帯無線端末に所望の個別地物に対する属性情報を入力した後に、その地物と対応する地物情報サーバにおける地物の属性情報が他の携帯無線端末によって更新されることがある。ここで、ネットワークへの接続が可能になった場合に、一時的に保存されている地物の属性情報を携帯無線端末から地物情報サーバに送信すると、ネットワークへの接続が可能となるまでの間に他の携帯無線端末により更新されて最新化された地物の属性情報が、それよりも前に入力され保存されていた携帯無線端末からの旧い属性情報に書き替えられてしまう。
【0038】
このような状況は、例えばネットワークの混雑によって、地物情報サーバへの通信が待たされたような場合にも生じる可能性がある。すなわち、Aという携帯無線端末から調査情報として入力された所望の個別地物に対する属性情報を地物情報サーバへ送信したにも拘わらず、ネットワークが混雑していて、その送信がネットワーク内で待たされたとする。この間に、別のBという携帯無線端末から調査情報として入力された同一の地物に対する属性情報が地物情報サーバへ送られ、これがその地物情報サーバの個別地物情報データベースに最新の属性情報として書き込まれたとする。この後に、ネットワークの混雑が緩和され、携帯無線端末Aからの同一の地物に対する属性情報が地物情報サーバへ送られてくると、携帯無線端末Bによって更新され最新化された地物の属性情報が携帯無線端末Aからの旧い属性情報に書き替えられてしまう。
【0039】
そこで、第6発明では、携帯無線端末から調査情報として入力された所望の個別地物に対する属性情報にその属性情報の入力時点における時刻を作成時刻として付与し、この作成時刻を付与した属性情報を携帯無線端末から地物情報サーバへ送り、地物情報サーバにおいて、受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻と個別地物属性情報データベースに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻が新しかった場合に、その地物の属性情報を最新の属性情報として個別地物属性情報データベースに直ちに書き込むようにしている。
【0040】
第7発明(請求項7に係る発明)は、第1発明において、携帯無線端末に、調査情報送信手段に代えて、所望の個別地物に対する属性情報が入力される毎にその属性情報にその属性情報の入力時点における時刻を作成時刻として付与し、この属性情報に付与された作成時刻をサーバに送信する手段を設け、地物情報サーバに、属性情報書込手段に代えて、携帯無線端末から送られてくる作成時刻を受信する毎に、その受信した作成時刻と個別地物属性情報データベースに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した作成時刻の方が新しかった場合、携帯無線端末に対して調査情報として入力された所望の個別地物に対する属性情報の送信要求を送信し、この送信要求に応じて送られてくる属性情報をその個別地物の最新の属性情報として個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む手段を設けたものである。
【0041】
第6発明では、作成時刻を付与した地物の属性情報を携帯無線端末から地物情報サーバへ送るようにしたが、第7発明では、地物の属性情報に付与された作成時刻のみを送るようにする。そして、地物情報サーバにおいて、受信した作成時刻と個別地物属性情報データベースに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した作成時刻の方が新しかった場合に、携帯無線端末に対して調査情報として入力された所望の個別地物に対する属性情報の送信要求を送信し、この送信要求に応じて送られてくる地物の属性情報をその個別地物の最新の属性情報として個別地物属性情報データベースに直ちに書き込むようにする。
【0042】
第8発明(請求項8に係る発明)は、第1発明において 地物情報サーバに、個別地物属性情報データベースに記憶されている地物の属性情報が更新された場合、その時の時刻をその地物の属性情報の作成時刻として携帯無線端末に送信する手段を設け、携帯無線端末に、地物情報サーバから送られてくる更新された地物の属性情報の作成時刻を受信し、この作成時刻と保存されている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、地物情報サーバから送られたきた作成時刻の方が新しかった場合、地物情報サーバに更新された地物の属性情報の送信要求を送る手段を設けたものである。
【0043】
携帯無線端末は、地物情報サーバに対して、所望の場所を含む地図の配信要求を行う。これにより、その地図に含まれる地物に対して登録されている属性情報が地物情報サーバより携帯無線端末に配信され、その属性情報がイメージ化されて携帯無線端末の画面上に表示される。携帯無線端末からの所望の場所を含む地図の配信要求は、通信コストがかかるために、周期的に行うのではなく、例えば携帯無線端末が操作されたときなどに限って行う。この場合、前回の配信要求から今回の配信要求までの間に、地物情報サーバにおいて個別地物属性情報データベースに記憶されている地物の属性情報が更新されると、携帯無線端末における地物の属性情報と地物情報サーバにおける対応する地物の属性情報との不一致が生じることがある。この場合、携帯無線端末側の地物の属性情報が旧いものとなり、最新の情報を元にした調査ができない。
【0044】
そこで、第8発明では、地物情報サーバの個別地物属性情報データベースに記憶されている地物の属性情報が更新された場合、その時の時刻をその地物の属性情報の作成時刻として地物情報サーバから携帯無線端末に送信する。携帯無線端末では、地物情報サーバから送られてくる更新された地物の属性情報の作成時刻と、保存されている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、地物情報サーバから送られたきた作成時刻の方が新しかった場合に、地物情報サーバに対して更新された地物の属性情報の送信要求を送るようにする。なお、携帯無線端末側で、地物情報サーバから送られてくる更新された地物の属性情報を入手するか否かを選択するようにしてもよい。
【0045】
本発明は、地物属性情報配信方法として携帯無線端末と地物情報サーバとをネットワークで接続したシステムに適用することもできる(請求項9〜16)。また、コンピュータにその処理を実現させるためのプログラムとしても提供できる。また、このプログラムを記憶せたフレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカードなどの記録媒体としても提供することができる。
【0046】
地物情報サーバ間でデータをやり取りする場合は、送受信サーバ間だけで使用するデータ形式のデータ、あるいは単なるテキスト情報であるCSV形式を使用することもできるが、より多くのサーバと通信することができるように、汎用的なデータ形式で送受信することが好ましい。汎用的なデータ形式としては、JIS化されたG−XMLを用いても差し支えない。
【0047】
また、どの地物情報サーバがどんな地物属性情報を蓄積しているかの情報は、DNSやNetNewsのように地物情報サーバ間で定期的に保有する地物情報データベースのメタデータをやり取りするのでもよいし、クリアリングハウスのような第3者機関あるいはサーバを立てて一元的に管理することでもよい。できる限り多くの種類の情報を集められるようにするためには、データベースの内容の分野・種類に関わりなく、位置情報を共通インデックス情報とするデータを地物情報サーバに蓄積することが好ましい。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態を示す地物属性情報配信システムのシステム構成図である。同図において、1は携帯無線端末、2は中継局、3はネットワーク、4は地物情報サーバである。
【0049】
同図において、携帯無線端末1から基地局2への通信手段としてPHSを用いる場合には、ネットワーク3として公衆回線網を用いることができる。携帯無線端末1から中継局2への通信手段として携帯電話を用いる場合には、ネットワーク3として、公衆回線網の他に、インターネットを利用することができる。携帯無線端末1としては、PHS電話機や携帯電話機の他、PDAやノートパソコンなどを利用してもよい。
【0050】
但し、本システムの場合、通信データ量は比較的少ないが、通信頻度が多く、一連の処理に要する時間がある程度必要となるため、携帯無線端末1と公衆回線網との接続で回線を占有する回線交換方式よりも、パケット通信方式でインターネットに接続する方法の方がデータ課金および通信データの構成上好ましい。
【0051】
携帯無線端末1には、地物情報サーバ4から専用のアプリケーション(調査業務用アプリケーション)をダウンロードする方式が好ましい。携帯電話機の場合では、現在複数のキャリアがJava(登録商標)技術を利用したアプリケーション動作環境を搭載する端末を提供しており、電話としての機能以外の処理を可能にすることを目的として、アプリケーションのダウンロードおよび実行機能を持たせている。
【0052】
携帯無線端末1にアプリケーションをダウンロードせずに、携帯無線端末1に搭載されているWebブラウザを使用することで端末側の負荷を少なくする方法もあるが、通信データ量が比較的少なく、通信頻度が高いこと、携帯電話機などは通信速度が十分高速でないことから、携帯無線端末1のアプリケーションにある程度の処理を実行させることが好ましい。
【0053】
例えば、簡単な図形であれば、ポリゴンあるいはラインを構成するベクトルデータをもとに携帯電話機の描画機能で表示することができる。ベクトルデータをもとにした描画であれば、表示するサイズあるいは場所を変更するときも、アプリケーションで携帯電話機の画面を再描画するだけでよく、地物情報サーバから新たな画像データを受信する必要はない。地図に含まれる地物の属性情報をベクトルデータで管理することで、携帯電話機と地物情報サーバで扱うデータ形式がともにベクトルデータとなり、効率的にデータを管理することができる。
【0054】
以下、携帯無線端末1を携帯電話機とし、地図に含まれる地物の属性情報をベクトルデータで管理するものとして説明を進める。
【0055】
〔第1発明、第9発明〕
このシステムにおいて、携帯無線端末(携帯電話機)1は、最初の起動時に、地物情報サーバ4にアクセスし、調査業務用アプリケーションをダウンロードする。携帯無線端末1において、操作者が調査業務用アプリケーションを起動すると、調査業務用アプリケーションは、位置情報入力画面を携帯無線端末1のディスプレイDP上に表示する。以下、携帯無線端末1での処理動作は、地物情報サーバ4からダウンロードした調査業務用アプリケーションが行うが、特にその存在については明言しない。
【0056】
操作者は、ディスプレイDP上に表示された位置情報入力画面から、提供を受けたいサービスを指定のうえ、地図表示を希望する所望の場所の位置情報を入力する。例えば、所望の場所の位置情報として、位置情報入力画面中にリストアップされている地名を選択する。
【0057】
位置情報入力画面より所望の場所の位置情報が入力されると、携帯無線端末1は、その位置情報を地物情報サーバ4に送信する。地物情報サーバ4は、携帯無線端末1からの位置情報を受信し、その位置情報を電子地図の座標系に変換し、入力された位置を中心とする地図情報をデータベースから読み出す。この場合、携帯無線端末1のメモリ容量が許容する範囲、あるいは通信時間が許容できる範囲(以下、この範囲の地図を許容範囲の地図と呼ぶ)の地図情報を読み出す。
【0058】
本実施の形態において、地物情報サーバ4のデータベースは、図2に示すように、共通地物属性情報データベースDAと個別地物属性情報データベースDBとに分かれており、個別地物属性情報データベースDBは複数設けられている。共通地物属性情報データベースDAには、提供するサービス間で共通に使用する地物(電子地図上で点、線、ポリゴン等で描かれる図形の総称)の属性情報(名称、数量、形状、位置(座標、緯度経度)などのベクトルデータ)が記憶されており、個別地物属性情報データベースDBには提供するサービス独自で使用する地物の属性情報が記憶されている。
【0059】
例えば、提供するサービスとして、住宅・店舗・公共施設などの建物の現況調査を可能とする建物サービス、道路や歩道などの現況調査を可能とする道路サービスなどがあり、これらのサービス間で共通に使用する地物(共通地物)の属性情報が共通地物属性情報データベースDAに記憶されており、これらのサービス毎に独自に使用する地物(個別地物)の属性情報が個別地物属性情報データベースDB1〜DBnに記憶されている。
【0060】
地物情報サーバ4は、携帯無線端末1から入力された位置を中心とする地図情報として、その位置を中心とする許容範囲の地図における共通地物の属性情報を共通地物属性情報データベースDAから読み出す。また、携帯無線端末1から指定されたサービスに応じ、その位置を中心とする許容範囲の地図における個別地物の属性情報を個別地物属性情報データベースDBから読み出す。図2の例では、携帯無線端末1から指定されたサービスを建物サービスとし、この建物サービスで使用する個別地物の属性情報を個別地物属性情報データベースDB1から読み出している。
【0061】
そして、地物情報サーバ4は、この読み出した共通地物の属性情報と個別地物の属性情報を携帯無線端末1へ配信する。携帯無線端末1は、地物情報サーバ4からの共通地物の属性情報と個別地物の属性情報を受信し、その属性情報をイメージ化(例:GIF画像、あるいはポリゴン図形、アイコン)してディスプレイDP上に表示する。
【0062】
〔既設の地物の属性情報の更新〕
例えば、今、携帯無線端末1のディスプレイDPに表示された地図において、建物TG1の「名称」を変更したいとする。この場合、操作者は、ディスプレイDP上で、建物TG1を所望の地物として確定する(図3参照)。これにより、携帯無線端末1において、メモリに保存されている現在の建物TG1の属性情報が読み出され、ディスプレイDP上にその属性情報の入力画面が表示される。操作者は、このディスプレイDP上に表示された建物TG1の属性情報の入力画面において、その「名称」を変更する。
【0063】
すると、携帯無線端末1は、この「名称」が変更された建物TG1の属性情報、すなわち操作者が入力した所望の地物に対する属性情報を、地物情報サーバ4へ調査情報として送信する。なお、送信先となる地物情報サーバ4は、ダウンロードした調査業務用アプリケーションの設定で指定される。
【0064】
図4にこのシステムにおける携帯無線端末1および地物情報サーバ4の機能ブロック図を示し、図5にこのシステムにおいて行われる処理手順を示す。携帯無線端末1において、建物TG1に対する属性情報が情報入力部1−1を介して入力されると(矢印▲1▼)、携帯無線端末1の情報送受信部1−2がこの入力された建物TG1の属性情報を地物情報サーバ4へ調査情報として送信する(矢印▲2▼)。
【0065】
地物情報サーバ4は、携帯無線端末1から調査情報として送られてくる建物TG1の属性情報を受信し、この受信した属性情報を建物TG1の最新の属性情報として個別地物属性情報データベースDB1に直ちに書き込む(更新する:矢印▲3▼,▲4▼)。地物情報サーバ4において、携帯無線端末1からの建物TG1の属性情報の受信は情報送受信部4−1によって行われ、受信した建物TG1の属性情報の個別地物属性情報データベースDB1への書き込みは地物属性情報書込部4−2によって行われる。
【0066】
この後、地物情報サーバ4は、個別地物属性情報データベースDB1に書き込まれた建物TG1の最新の属性情報(更新された属性情報)を読み出し(矢印▲5▼,▲6▼)、携帯無線端末1へ送信する(矢印▲7▼)。地物情報サーバ4において、個別地物属性情報データベースDB1からの建物TG1の最新の属性情報の読み出しは個別地物属性情報読出部4−3によって行われ、読み出した建物TG1の最新の属性情報の携帯無線端末1への送信は情報送受信部4−1によって行われる。
【0067】
なお、必要であれば、共通地物属性情報データベースDAから共通地物の属性情報(例:地図画像情報)を読み出し(矢印▲8▼,▲9▼)、個別地物属性情報データベースDB1から読み出した建物TG1の最新の属性情報と合わせて携帯無線端末1へ送信する。共通地物属性情報データベースDAからの共通地物の属性情報の読み出しは共通地物属性情報読出部4−4によって行われる。
【0068】
携帯無線端末1は、地物情報サーバ4から送られてくる建物TG1の最新の属性情報を受信し、あるいは建物TG1の最新の属性情報と共通地物の属性情報を受信し、その属性情報をイメージ化してディスプレイDP上に表示する(矢印(10),(11))。携帯無線端末1において、属性情報のイメージ化は表示情報作成部1−3によって行われ、イメージ化された属性情報の表示は表示部1−4によって行われる。
【0069】
〔新設の地物の属性情報の追加〕
上述においては、既設の建物TG1の属性情報を更新する場合について説明したが、新設の建物についても同様にしてその属性情報を登録することができる。例えば、今、携帯無線端末1のディスプレイDPに表示された地図において、建物TG1を新設の地物として追加したいとする。この場合、操作者は、ディスプレイDP上で、追加したい建物TG1の位置を指定する。これにより、新設地物の属性情報の入力画面がディスプレイDP上に表示される。操作者は、このディスプレイDP上に表示された新設地物の属性情報の入力画面において、追加したい建物TG1の属性情報を入力する。この場合、建物TG1の属性情報は、メニュー選択したり、テキスト入力したりする。
【0070】
すると、携帯無線端末1は、この入力された建物TG1の属性情報、すなわち操作者が入力した所望の地物に対する属性情報を、地物情報サーバ4へ調査情報として送信する。地物情報サーバ4では、この調査情報として送られてくる建物TG1の属性情報をその建物の最新の属性情報として、個別地物属性情報データベースDB1に直ちに書き込む(登録する)。そして、地物情報サーバ4は、この個別地物属性情報データベースDB1に書き込まれた建物TG1の最新の属性情報(登録された属性情報)を読み出し、携帯無線端末1へ送信する。
【0071】
このようにして、本実施の形態では、地物情報サーバ4の個別地物属性情報データベースDBに登録されている既設の建物TG1の属性情報の更新が素早く行われ、また地物情報サーバ4の個別地物属性情報データベースDBへの新設の建物TG1の属性情報の登録が素早く行われ、携帯無線端末1での調査結果が迅速に反映されるものとなる。
【0072】
また、本実施の形態において、地物情報サーバ4は、携帯無線端末1からの所望の場所を含む地図の配信要求に応じて、共通地物属性情報データベースDAから即座に必要な共通地物の属性情報を読み出し、また個別地物属性情報データベースDBから即座に必要な個別地物の属性情報を読み出すので、共通地物と個別地物が混在する1つのデータベースから必要な地物の属性情報を一つずつ選び出す作業が不要となり、データベースの効率的な管理・運用を図ることができる。
【0073】
また、サービスの追加・削除が必要な場合には、共通地物属性情報データベースDA、個別地物属性情報データベースDB毎に行うことができる。共通地物属性情報データベースDA、個別地物属性情報データベースDBは、規模が小さいので、編集作業が容易である。また、個別地物属性情報データベースDB1の編集作業を行っている間でも、他の個別地物属性情報データベースDB2〜DBnの利用が可能であるので、全体のサービスが停止するということはない。このようなことからも、データベースの効率的な管理・運用を図ることができる。
【0074】
〔第2発明、第10発明〕
携帯無線端末1は、地物情報サーバ4から調査業務用アプリケーションをダウンロードして情報の入力および送信を行う。情報の送信先となる地物情報サーバ4はダウンロードした調査業務用アプリケーションの設定で指定されるサーバであり、調査業務用アプリケーションはこのサーバが有する個別地物属性情報データベースDBのみを利用し、他の地物情報サーバ4の個別地物属性情報データベースDBを利用することはない。
【0075】
しかし、携帯無線端末1で情報を閲覧したり入力したりする場合、地物の属性情報の配信を受けている現在の地物情報サーバ4(以下、このサーバを4Aとする)とは別の地物情報サーバ4(以下、このサーバを4Bとする)の個別地物情報データベースDBに登録されている地物の属性情報を参考することにより、正確な情報を分かり易く入力することが可能になる場合がある。例えば、山間部の植物の生態を調査する場合に、現在の地物情報サーバ4Aから取得できる情報が道路や歩道の情報しかないとすると、植物の生えている場所を正確に把握することが難しい。この場合、他の地物情報サーバ4Bから植生分布や等高線などのデータを参考情報として取得して表示することができれば、簡単に植物の位置を特定し、調査に役立てることができる。
【0076】
そこで、本実施の形態では、携帯無線端末1からネットワーク3に接続されている任意の地物情報サーバ4を指定し、その指定した地物情報サーバ4から所望の地物の属性情報を得ることができるようにしている。これにより、例えば地物情報サーバ4Aから道路や歩道の現況調査を可能とする道路サービスを受けている場合に、地物情報サーバ4Bから植生分布などの地物の属性情報を得ることが可能となる。
【0077】
以下、この機能について、図6および図7を用いて説明する。操作者は、植生分布などの地物の属性情報を参考情報として取得したい旨を携帯無線端末1に入力する(矢印▲1▼)。すると、携帯無線端末1は、操作者からの入力情報に基づいて参考情報として取得したい地物の属性情報がある地物情報サーバ4Bを特定し、この特定した地物情報サーバ4Bに参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求および自己の携帯無線端末1への接続先情報を送信する(矢印▲2▼)。なお、ネットワーク3に接続されている各地物情報サーバ4が提供するサービスが分かっていれば、操作者が所望の地物情報サーバ4を指定するようにしてもよい。
【0078】
地物情報サーバ4Bは、携帯無線端末1からの参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求および携帯無線端末1への接続先情報を受信し、要求された地物の属性情報を個別地物属性情報データベースDB1〜DBnの何れかから読み出し、携帯無線端末1へ返送する(矢印▲3▼,▲4▼,▲5▼,▲6▼)。
【0079】
なお、必要であれば、共通地物属性情報データベースDAから共通地物の属性情報を読み出し(矢印▲7▼,▲8▼)、個別地物属性情報データベースDB1〜DBnの何れかから読み出した要求された地物の属性情報と合わせて携帯無線端末1へ返送する。
【0080】
携帯無線端末1は、地物情報サーバ4から返送されてくる要求した地物の属性情報を受信し、あるいは要求した地物の属性情報と共通地物の属性情報を受信し、その属性情報をイメージ化してディスプレイDP上に表示する(矢印▲9▼,(10))。
【0081】
〔第3発明、第11発明〕
上述においては、携帯無線端末1から任意の地物情報サーバ4を指定し、その指定した地物情報サーバ4から参考情報として取得したい地物の属性情報を得るようにしたが、地物情報サーバ4は不明で、取得したい地物の属性情報しか指定することができない場合がある。
【0082】
そこで、別の実施の形態では、参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を地物情報サーバ4Aへ送り、この地物情報サーバ4Aにおいて要求された地物の属性情報を有する他の地物情報サーバ4Bを特定するようにし、この特定した他の地物情報サーバ4Bから要求された地物の属性情報を取得し、携帯無線端末1へ返送するようにする。
【0083】
以下、この機能について、図8および図9を用いて説明する。操作者は、植生分布などの地物の属性情報を参考情報として取得したい旨を携帯無線端末1に入力する(矢印▲1▼)。すると、携帯無線端末1は、この操作者からの入力情報に基づいて参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を地物情報サーバ4Aへ送信する(矢印▲2▼)。
【0084】
地物情報サーバ4Aは、携帯無線端末1からの参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を受信し、要求された地物の属性情報を有する他の地物情報サーバ4Bを特定する。そして、この特定した地物情報サーバ4Bへ、参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求および自己の地物情報サーバ4Aへの接続先情報を送信する(矢印▲3▼)。
【0085】
地物情報サーバ4Bは、地物情報サーバ4Aから送られてくる参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求および地物情報サーバ4Aの接続先情報を受信し、要求された地物の属性情報を個別地物属性情報データベースDB1〜DBnの何れかから読み出し、地物情報サーバ4Aへ返送する(矢印▲4▼,▲5▼,▲6▼,▲7▼)。
【0086】
なお、必要であれば、共通地物属性情報データベースDAから共通地物の属性情報を読み出し(矢印▲8▼,▲9▼)、個別地物属性情報データベースDB1〜DBnの何れかから読み出した要求された地物の属性情報と合わせて地物情報サーバ4Aへ返送する。
【0087】
地物情報サーバ4Aは、地物情報サーバ4Bから返送されてきた地物の属性情報を受信し、これを携帯無線端末1へ返送する(矢印(10))。携帯無線端末1は、地物情報サーバ4Aから返送されてくる地物の属性情報(要求した地物の属性情報、あるいは要求した地物の属性情報と共通地物の属性情報)を受信し、その属性情報をイメージ化してディスプレイDP上に表示する(矢印(11),(12))。
【0088】
〔第4発明,第12発明〕
携帯無線端末1は、通信可能エリアの圏外であるような場合、ネットワーク3に接続することができない場合がある。すなわち、携帯無線端末1は、必ずしも通信可能エリアの圏内にあるとは限らない。そこで、本実施の形態では、調査情報として入力された所望の地物に対する属性情報を地物情報サーバ4へ送信する際に、ネットワーク3への接続ができるか否かを確認し、ネットワーク3への接続ができなかった場合には、その地物に対する属性情報を携帯無線端末1内に一時的に保存する。すなわち、携帯無線端末1から地物情報サーバ4への情報の送信ができない場合、調査情報として入力された所望の地物に対する属性情報は破棄せずに、携帯無線端末1内に一時的に保存する。そして、ネットワーク3への接続が可能になった場合に、一時的に保存されている地物の属性情報を読み出して地物情報サーバ4へ送信する。
【0089】
以下、この機能について、図10および図11を用いて説明する。携帯無線端末1は、操作者から入力された所望の地物に対する属性情報を調査情報として地物情報サーバ4へ送信しようとする(矢印▲1▼,▲2▼)。この際、携帯無線端末1は、ネットワーク3への接続ができるか否かを確認し、ネットワーク3への接続ができなかった場合には、操作者から入力された所望の地物に対する属性情報を携帯無線端末1内の地物属性情報データベース1−5に書き込む(矢印▲3▼,▲4▼)。この地物属性情報データベース1−5への操作者から入力された所望の地物に対する属性情報の書き込みは地物属性情報書込部1−6によって行われる。
【0090】
そして、携帯無線端末1は、ネットワーク3への接続が可能になった場合に、地物属性情報データベース1−5に一時的に保存されている地物の属性情報を読み出して地物情報サーバへ送信する(矢印(5),(6),(7))。この地物属性情報データベース1−5からの一時的に保存されている地物の属性情報の読み出しは地物属性情報読出部1−7によって行われる。
【0091】
なお、携帯無線端末1は、ネットワーク3への接続が可能になるまでの間、地物属性情報データベース1−5に一時的に保存されている地物の属性情報を読み出し、その属性情報をイメージ化して暫定的にディスプレイDP上に表示する(矢印▲8▼,▲9▼)。
【0092】
〔第5発明,第13発明〕
携帯無線端末1では、地物情報サーバ4から調査業務用アプリケーションをダウンロードし、このアプリケーションを起動して情報を入力する。基本的に情報の入力および送信はアプリケーションの操作によって行われるため、地物情報サーバ4には特定の情報しか蓄積されることはなく、セキュリティ上の問題はない。
【0093】
しかし、携帯無線端末1の操作者を特定せずにアプリケーションを使用させると、精度の低い調査情報が入力されて、調査結果の信頼性が低下する虞れがある。そこで、この実施の形態では、携帯無線端末1を使用する操作者に対して、アプリケーションを起動する前にユーザIDやパスワードなどの識別情報を入力させる。この携帯無線端末1から入力される識別情報と予め登録されている識別情報との照合を図り、両者が一致した場合に携帯無線端末1からの所望の地物に対する属性情報の入力を許可する。これにより、操作者が特定され、精度の低い調査情報が入力されるということが防がれる。
【0094】
以下、この機能について、図12を用いて説明する。携帯無線端末1において、ダウンロードされている調査業務用アプリケーションを起動すると、ユーザIDおよびパスワードの入力画面が表示される。操作者は、この入力画面から自己に割り当てられているユーザIDおよびパスワードを入力する(矢印▲1▼)。
【0095】
携帯無線端末1は、この操作者から入力されたユーザIDおよびパスワードを地物情報サーバ4へ送信する(矢印▲2▼)。地物情報サーバ4は、携帯無線端末1からのユーザIDおよびパスワードを受信し、この受信したユーザIDおよびパスワードと予め登録されているユーザIDおよびパスワードとの照合を図る(矢印▲3▼,▲4▼)。そして、この照合の結果、両者が一致していれば、携帯無線端末1へ地物属性情報の入力画面の表示許可を送る(矢印▲5▼)。携帯無線端末1は、地物情報サーバ4からの表示許可を受信して、地物属性情報の入力画面をディスプレイDPに表示する(矢印▲6▼)。
【0096】
なお、照合に際して用いる識別情報(ユーザID、パスワード)の登録場所は、携帯無線端末1側でもよいし、地物情報サーバ4側でもよい。すなわち、識別情報の照合は携帯無線端末1側で行ってもよいし、地物情報サーバ4側で行ってもよい。どちらで行うかはシステムの運用方式を勘案して決定することが好ましい。
【0097】
〔第6発明,第14発明〕
上述した実施の形態では、調査情報として入力された所望の地物に対する属性情報の地物情報サーバ4への送信に際して、ネットワーク3への接続ができなかった場合、その地物に対する属性情報が携帯無線端末1の地物属性情報データベース1−5に一時的に保存される。そして、ネットワーク3への接続が可能になった場合に、一時的に保存されている地物の属性情報が地物情報サーバ4に送信される。この場合、携帯無線端末1に所望の地物に対する属性情報を入力した後に、その地物と対応する地物情報サーバ4における地物の属性情報が他の携帯無線端末によって更新されることがある。ここで、ネットワーク3への接続が可能になった場合に、一時的に保存されている地物の属性情報を携帯無線端末1(この携帯無線端末を1Aとする)から地物情報サーバ4に送信すると、ネットワーク3への接続が可能となるまでの間に他の携帯無線端末1(この携帯無線端末を1Bとする)により更新されて最新化された地物の属性情報が、それよりも前に入力され保存されていた携帯無線端末1Aからの旧い属性情報に書き替えられてしまうことがある。
【0098】
このような状況は、例えばネットワーク3の混雑によって、地物情報サーバ4への通信が待たされたような場合にも生じる可能性がある。すなわち、携帯無線端末1Aから調査情報として入力された所望の地物に対する属性情報を地物情報サーバ4へ送信したにも拘わらず、ネットワーク3が混雑していて、その送信がネットワーク3内で待たされたものとする。この間に、別の携帯無線端末1Bから調査情報として入力された同一の地物に対する属性情報が地物情報サーバ4へ送られ、これがその地物情報サーバ4の個別地物情報データベースDBに最新の属性情報として書き込まれたとする。この後に、ネットワーク3の混雑が緩和され、携帯無線端末1Aからの同一の地物に対する属性情報が地物情報サーバ4へ送られてくると、携帯無線端末1Bによって更新され最新化された地物の属性情報が携帯無線端末1Aからの旧い属性情報に書き替えられてしまう。
【0099】
そこで、この実施の形態では、携帯無線端末1から調査情報として入力された所望の地物に対する属性情報にその属性情報の入力時点における時刻を作成時刻として付与し、この作成時刻を付与した属性情報を携帯無線端末1から地物情報サーバ4へ送り、地物情報サーバ4において、受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻と個別地物属性情報データベースDBに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻が新しかった場合に、その地物の属性情報を最新の属性情報として個別地物属性情報データベースDBに書き込むようにする。
【0100】
以下、この機能について、図13を用いて説明する。携帯無線端末1は、操作者から入力された所望の地物に対する属性情報にその属性情報の入力時点における時刻を作成時刻として付与し、ネットワーク3への接続ができなかった場合、地物属性情報データベース1−5に一時的に保存する(矢印▲1▼,▲2▼)。そして、ネットワーク3の接続が可能となると、地物属性情報データベース1−5に一時的に保存されている作成時刻が付与された地物の属性情報を地物情報サーバ4へ送信する(矢印▲3▼,▲4▼)。
【0101】
地物情報サーバ4は、携帯無線端末1から送られてくる作成時刻が付与された地物の属性情報を受信し、この受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻と個別地物属性情報データベースDBに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻が新しかった場合、その地物の属性情報を最新の属性情報として個別地物属性情報データベースDBに書き込む(矢印▲5▼,▲6▼,▲7▼)。
【0102】
そして、地物情報サーバ4は、この書き込んだ地物の最新の属性情報を個別地物属性情報データベースDBから読み出し、携帯無線端末1へ送信する(矢印▲8▼,▲9▼)。携帯無線端末1は、地物情報サーバ4から返送されてくる地物の最新の属性情報を受信し、地物属性情報データベース1−5に保存されている対応する地物の属性情報を消去するとともに、受信した地物の最新の属性情報をイメージ化してディスプレイDP上に表示する(矢印(10)〜(13))。
【0103】
なお、この例では、携帯無線端末1に入力された地物の属性情報が地物属性情報データベース1−5に一時的に保存されていることを前提に説明したが、一時的に保存しない場合にも同様にして、入力された地物の属性情報に作成時刻を付与し、地物情報サーバ4へ送信して作成時刻の比較を行わせる。
【0104】
〔第7発明、第15発明〕
上述においては、作成時刻を付与した地物の属性情報を携帯無線端末1から地物情報サーバ4へ送るようにしたが、地物の属性情報に付与された作成時刻のみを送るようにしてもよい。この場合、地物情報サーバ4において、受信した作成時刻と個別地物属性情報データベースDBに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した作成時刻の方が新しかった場合に、携帯無線端末1に対して調査情報として入力された所望の地物に対する属性情報の送信要求を送信し、この送信要求に応じて送られてくる地物の属性情報をその地物の最新の属性情報として個別地物属性情報データベースDBに書き込むようにする。
【0105】
〔第8発明、第16発明〕
携帯無線端末1は、地物情報サーバ4に対して、所望の場所を含む地図の配信要求を行う。これにより、その地図に含まれる地物に対して登録されている属性情報が地物情報サーバ4より携帯無線端末1に配信され、その属性情報がイメージ化されて携帯無線端末1の画面上に表示される。携帯無線端末1からの所望の場所を含む地図の配信要求は、通信コストがかかるために、周期的に行うのではなく、例えば携帯無線端末1が操作されたときなどに限って行う。
【0106】
この場合、前回の配信要求から今回の配信要求までの間に、地物情報サーバ4において個別地物属性情報データベースDBに記憶されている地物の属性情報が更新されると、携帯無線端末1における地物の属性情報と地物情報サーバ4における対応する地物の属性情報との不一致が生じることがある。この場合、携帯無線端末1側の地物の属性情報が旧いものとなり、最新の情報を元にした調査ができない。
【0107】
そこで、この実施の形態では、地物情報サーバ4の個別地物属性情報データベースDBに記憶されている地物の属性情報が更新された場合、その時の時刻をその地物の属性情報の作成時刻として地物情報サーバ4から携帯無線端末1に送信する。携帯無線端末1では、地物情報サーバ4から送られてくる更新された地物の属性情報の作成時刻と、保存されている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、地物情報サーバ4から送られたきた作成時刻の方が新しかった場合に、地物情報サーバ4に対して更新された地物の属性情報の送信要求を送るようにする。なお、携帯無線端末1側で、地物情報サーバ4から送られてくる更新された地物の属性情報を入手するか否かを選択するようにしてもよい。
【0108】
以下、この機能について、図14を用いて説明する。地物情報サーバ4は、個別地物属性情報データベースDBに記憶されている地物の属性情報が更新されると(矢印▲1▼)、その時の時刻をその地物の属性情報の作成時刻として携帯無線端末1に送信する(矢印▲2▼,▲3▼)。
【0109】
携帯無線端末1は、地物情報サーバ4から送られてくる更新された地物の属性情報の作成時刻を受信し、地物属性情報データベース1−5に保存さている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し(矢印▲4▼,▲5▼)、地物情報サーバ4から送られてきた作成時刻の方が新しかった場合、地物情報サーバ4に対して更新された地物の属性情報の送信要求を送る(矢印▲6▼,▲7▼)。なお、この例では、地物属性情報データベース1−5には、携帯無線端末1において現在使用している地物の属性情報が全て格納されているものとする。
【0110】
地物情報サーバ4は、携帯無線端末1からの送信要求に応じ、更新された地物の属性情報を個別地物属性情報データベースDBから読み出し(矢印▲8▼,▲9▼)、携帯無線端末1へ返送する(矢印(10))。
【0111】
携帯無線端末1は、地物情報サーバ4からの更新された地物の属性情報を受信し、地物属性情報データベース1−5に保存されている対応する地物の属性情報を消去するとともに、受信した地物の属性情報をイメージ化してディスプレイDP上に表示する(矢印(11)〜(14))。
【0112】
なお、携帯無線端末1は、地物属性情報データベース1−5中の地物の属性情報に付与されている作成時刻の方が新しかった場合には、地物情報サーバ4への更新された地物の属性情報の送信要求は行わずに、地物属性情報データベース1−5中の地物の属性情報を地物情報サーバ4へ送る。地物情報サーバ4は、この携帯無線端末1から送られてくる地物の属性情報を、更新された地物の最新の属性情報として個別地物属性情報データベースDBに書き込む。
【0113】
本実施の形態のシステムは、例えば、地域の調査業務に適用することができる。例として、動植物の生体調査、住宅・店舗・公共施設などの建築物の現況調査、ゴミや工事現場の機材などの一時的な設置物の情報収集、地域住民の健康情報の調査などが挙げられる。
【0114】
これらの業務は、専属の業務として実施するが、地域を巡回する業務の付帯業務あるいは地域のボランティア活動として実施の形態することもあり得る。いずれの場合も、操作者は作業の前までに携帯無線端末1に調査業務用アプリケーションをダウンロードしておくことになる。調査業務用アプリケーションの発行時には、データベースに入力される情報の品質を管理するために、操作者を認証する。
【0115】
現地のデータを地図上に入力する際には、ポイント情報とエリア情報が必要である。建築物や小型機器であればポイント情報であればよいが、生態の生息箇所やゴミが不法投棄されている範囲を入力するにはポリゴンを使用したエリア情報を使用することによって対応する。
【0116】
操作者は、携帯無線端末1の調査業務用アプリケーションのメニューからポイントあるいはエリアを選択し、続いて名称・数量・メモなどの属性情報をメニュー選択あるいはテキスト入力する。メニュー選択の場合は、調査対象に応じて画面に写真を表示するとスムーズな入力が可能になる。
【0117】
携帯無線端末1に入力された情報は、直ちに地物情報サーバ4に返信されるため、操作者は常に最新情報をもとに調査を実施することが可能となる。この場合は、▲1▼地図上で位置を入力、▲2▼地物の属性情報を入力の順で操作される。
【0118】
一方、例えば自動車で移動中に情報を入力すべき地物を発見した場合、操作者はより重要な情報である地物の属性情報を先ず携帯無線端末1に一時的に入力しておき、その後地図上の位置を入力する方法が有用である。この方法は、操作者が、携帯無線端末1がネットワーク3に接続できない場所にいる場合も有効である。
【0119】
一時的に入力する情報の中には、後で地物の属性情報の地図上での位置を思い出させるように、「○○交差点の近く」とか「コンビニ△△から北へ道路沿いに20km」といったメモ情報を追加することができる。このメモ情報は地物の属性情報には登録されないが、時間差で情報入力するためには不可欠な情報である。
【0120】
地物情報サーバ4では、携帯無線端末1から随時送信されてくる地物の属性情報を、地物情報サーバ4においてデータベース管理者がチェックして、有効な情報は本登録を、不十分・不完全と判断される情報は削除するようにすることも可能である。この登録・削除のルールについては、サービス提供者のデータベース運用ポリシーで規定されるものである。
このようにして、携帯無線端末1から地物情報サーバ4に現地の地物の情報を蓄積するとともに、携帯無線端末1に情報を配信することが可能となる。
【0121】
本実施の形態のシステムは、災害や事故が発生した現場に操作者が居合わせた場合の通報活動に適用することも可能である。この場合、操作者となる人の携帯無線端末1に通報アプリケーションが登録されている可能性は低いため、極力少ないステップで通報アプリケーションがダウンロードできるように、110番のような緊急用アプリケーション発行IDを用意しておく。
【0122】
また、地物情報サーバ4は送信されてくる情報の中に、操作者あるいは携帯無線端末1に連絡できるように、電話番号や電子メールアドレスなどのアドレス情報を添付する。これらの情報を添付することで、情報の出所を明確にし、情報の信憑性を高めることが可能となる。
【0123】
地物情報サーバ4では、蓄積された情報をGISツールで分析して迅速な対策をとる。また、災害時に自治体の対策本部が対策を決定するためには、一般市民からの情報だけでは不十分であるため、例えば自治体の現地職員が携行する携帯無線端末に位置特定機能が装備されているのであれば、対策本部で現場近くにいる職員を検索し、電話、電子メール、あるいは携帯無線端末のアプリケーションを使用して現況調査に向かうように指示を出すことが可能となる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように本発明において、地物情報サーバは、提供するサービス間で共通に使用する地物の属性情報を記憶する共通地物属性情報データベースと、提供するサービス独自で使用する地物の属性情報を記憶する個別地物属性情報データベースとを有しているので、 携帯無線端末からのネットワークを介する所望の場所を含む地図の配信要求に応じて、共通地物属性情報データベースから即座に必要な共通地物の属性情報を読み出し、また個別地物属性情報データベースから即座に必要な個別地物の属性情報を読み出し、これにより、共通地物と個別地物が混在する1つのデータベースから必要な地物の属性情報を一つずつ選び出す作業が不要となり、データベースの効率的な管理・運用を図ることが可能となる。
【0125】
また、サービスの追加・削除が必要な場合には、共通地物属性情報データベース、個別地物属性情報データベース毎に行うことができ、共通地物属性情報データベース、個別地物属性情報データベースは、規模が小さいので、編集作業が容易となる。個別地物属性情報データベースは1つでもよいが、通常はサービス毎に複数設けられ、1つの個別地物属性情報データベースの編集作業を行っている間でも、他の個別地物属性情報データベースは利用することができるので、全体のサービスが停止するということがなく、このようなことからもデータベースの効率的な管理・運用を図ることが可能となる。
【0126】
また、携帯無線端末より所望の個別地物に対する属性情報を入力する毎に、携帯無線端末からその入力された所望の個別地物に対する属性情報が調査情報として地物情報サーバへ送られ、地物情報サーバは、携帯無線端末から調査情報として送られてくる所望の個別地物に対する属性情報を受信する毎に、その受信した属性情報をその個別地物の最新の属性情報として個別地物属性情報データベースに直ちに書き込み、この個別地物属性情報データベースに書き込んだ個別地物の最新の属性情報を読み出して携帯無線端末に送信し、携帯無線端末は地物情報サーバから送られてくる個別地物の最新の属性情報を受信し、この受信した個別地物の最新の属性情報をイメージ化して画面上に表示するので、調査結果の反映の迅速化を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す地物属性情報配信システムのシステム構成図である。
【図2】 携帯無線端末からの所望の場所を含む地図の配信要求に応ずる地物情報サーバからの地図情報の取得を説明する図である。
【図3】 携帯無線端末からの既設の地物の属性情報の更新および新設の地物の属性情報の登録を説明する図である。
【図4】 このシステムにおける携帯無線端末および地物情報サーバの機能ブロック図である。
【図5】 このシステムにおいて行われる処理手順を示す図である。
【図6】 携帯無線端末からのアクセスにより参考情報として取得したい地物の属性情報を地物情報サーバから得る機能を説明する機能ブロック図である。
【図7】 携帯無線端末からのアクセスにより参考情報として取得したい地物の属性情報を地物情報サーバから得る機能の処理手順を示す図である。
【図8】 携帯無線端末からのアクセスにより参考情報として取得したい地物の属性情報を地物情報サーバから得る機能の別の例を説明する機能ブロック図である。
【図9】 携帯無線端末からのアクセスにより参考情報として取得したい地物の属性情報を地物情報サーバから得る機能の別の例の処理手順を示す図である。
【図10】 ネットワークに接続できなかった場合に入力された所望の地物に対する属性情報を携帯無線端末内に一時的に保存する機能を説明する機能ブロック図である。
【図11】 ネットワークに接続できなかった場合に入力された所望の地物に対する属性情報を携帯無線端末内に一時的に保存する機能の処理手順を示す図である。
【図12】 携帯無線端末を使用する操作者を照合する機能の処理手順を示す図である。
【図13】 受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻が新しかった場合にその地物の属性情報を最新の属性情報として個別地物属性情報データベースに書き込む機能の処理手順を示す図である。
【図14】 地物情報サーバの個別地物属性情報データベースに記憶されている地物の属性情報が更新された場合の処理手順を示す図である。
【符号の説明】
1…携帯無線端末、DP…ディスプレイ、TG1…建物、1−1…情報入力部、1−2…情報送受信部、1−3…表示情報作成部、1−4…表示部、1−5…地物属性情報データベース、1−6…地物属性情報書込部、1−7…地物属性情報読出部、2…中継局、3…ネットワーク、4(4A,4B)…地物情報サーバ、4−1…情報送受信部、4−2…地物属性情報書込部、4−3…個別地物属性情報読出部、4−4…共通地物属性情報読出部、DA…共通地物属性情報データベース、DB(DB1〜DBn)…個別地物属性情報データベース。

Claims (16)

  1. 携帯無線端末と、サーバと、この携帯無線端末とサーバとを接続するネットワークとを備え、前記携帯無線端末からの前記ネットワークを介する所望の場所を含む地図の配信要求に応じて、その所望の場所を含む許容の範囲の地図に含まれる地物に対してベクトルデータで登録されている共通地物および個別地物の属性情報をそれぞれの読出部で読み出して前記サーバより前記ネットワークを介して前記携帯無線端末に配信し、その属性情報をイメージ化して前記携帯無線端末の画面上に表示する地物属性情報配信システムにおいて、
    前記携帯無線端末は、
    所望の個別地物に対する属性情報の入力を可能とする手段と、
    前記所望の個別地物に対する属性情報が入力される毎にその入力された属性情報を調査情報として前記サーバへ送信する調査情報送信手段と、
    前記サーバから送られてくる地物の属性情報を受信し、この受信した地物の属性情報をイメージ化して画面上に表示する手段とを備え、
    前記サーバは、
    提供するサービス間で共通に使用する地物の属性情報を記憶する共通地物属性情報データベースと、
    提供するサービス独自で使用する地物の属性情報を記憶する個別地物属性情報データベースと、
    前記携帯無線端末から調査情報として送られてくる前記所望の個別地物に対する属性情報を受信する毎に、その受信した属性情報をその個別地物の最新の属性情報として、前記個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む属性情報書込手段と、
    前記個別地物属性情報データベースに前記携帯無線端末から送られてきた前記個別地物の最新の属性情報が書き込まれる毎にその書き込まれた個別地物の最新の属性情報を読み出して前記携帯無線端末に送信する手段とを備えた
    ことを特徴とする地物属性情報配信システム。
  2. 請求項1に記載された地物属性情報配信システムにおいて、
    前記携帯無線端末は、
    前記ネットワークに接続されている任意のサーバを指定して参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を送信する手段を備え、
    前記ネットワークに接続されている全てのサーバは、
    前記携帯無線端末からの前記参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を受信し、要求された地物の属性情報を前記携帯無線端末へ返送する手段を備えた
    ことを特徴とする地物属性情報配信システム。
  3. 請求項1に記載された地物属性情報配信システムにおいて、
    前記携帯無線端末は、
    前記サーバに参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を送信する手段を備え、
    前記サーバは、
    前記携帯無線端末からの前記参考情報として取得したい地物の送信要求を受信し、要求された地物の属性情報を有する他のサーバを特定する手段と、
    前記特定した他のサーバから前記要求された地物の属性情報を取得し、この取得した地物の属性情報を前記携帯無線端末へ返送する手段とを備えた
    ことを特徴とする地物属性情報配信システム。
  4. 請求項1に記載された地物属性情報配信システムにおいて、
    前記携帯無線端末は、
    調査情報として入力された前記所望の個別地物に対する属性情報の前記サーバへの送信に際して、前記ネットワークへの接続ができなかった場合、その地物に対する属性情報を一時的に保存する手段と、
    前記一時的に保存されている地物の属性情報を前記ネットワークへの接続が可能になった場合に前記サーバに送信する手段と
    を備えたことを特徴とする地物属性情報配信システム。
  5. 請求項1に記載された地物属性情報配信システムにおいて、
    前記携帯無線端末および前記サーバの何れか一方は、
    前記携帯無線端末から入力される識別情報と予め登録されている識別情報とを照合し、両者が一致した場合に前記携帯無線端末からの所望の個別地物に対する属性情報の入力を許可する手段を備えた
    ことを特徴とする地物属性情報配信システム。
  6. 請求項1に記載された地物属性情報配信システムにおいて、
    前記携帯無線端末は、
    前記調査情報として入力された所望の個別地物に対する属性情報にその属性情報の入力時点における時刻を作成時刻として付与する手段を備え、
    前記サーバは、
    前記属性情報書込手段に代えて、
    前記携帯無線端末から調査情報として送られてくる前記所望の個別地物に対する属性情報を受信する毎に、その受信した属性情報に付与されている作成時刻と前記個別地物属性情報データベースに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻が新しかった場合、その地物の属性情報を最新の属性情報として前記個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む手段を備えた
    ことを特徴とする地物属性情報配信システム。
  7. 請求項1に記載された地物属性情報配信システムにおいて、
    前記携帯無線端末は、
    前記調査情報送信手段に代えて、
    前記所望の個別地物に対する属性情報が入力される毎にその属性情報にその属性情報の入力時点における時刻を作成時刻として付与し、この属性情報に付与された作成時刻を前記サーバに送信する手段を備え、
    前記サーバは、
    前記属性情報書込手段に代えて、
    前記携帯無線端末から送られてくる前記作成時刻を受信する毎に、その受信した作成時刻と前記個別地物属性情報データベースに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した作成時刻の方が新しかった場合、前記携帯無線端末に対して調査情報として入力された前記所望の個別地物に対する属性情報の送信要求を送信し、この送信要求に応じて送られてくる属性情報をその個別地物の最新の属性情報として前記個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む手段を備えた
    ことを特徴とする地物属性情報配信システム。
  8. 請求項1に記載された地物属性情報配信システムにおいて、
    前記サーバは、
    前記個別地物属性情報データベースに記憶されている地物の属性情報が更新された場合、その時の時刻をその地物の属性情報の作成時刻として前記携帯無線端末に送信する手段を備え、
    前記携帯無線端末は、
    前記サーバから送られてくる前記更新された地物の属性情報の作成時刻を受信し、この作成時刻と保存されている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、前記サーバから送られてきた作成時刻の方が新しかった場合、前記サーバに対して前記更新された地物の属性情報の送信要求を送る手段を備えた
    ことを特徴とする地物属性情報配信システム。
  9. 携帯無線端末と、サーバと、この携帯無線端末とサーバとを接続するネットワークとを備え、前記携帯無線端末からの前記ネットワークを介する所望の場所を含む地図の配信要求に応じて、その所望の場所を含む許容の範囲の地図に含まれる地物に対してベクトルデータで登録されている共通地物および個別地物の属性情報をそれぞれの読出部で読み出して前記サーバより前記ネットワークを介して前記携帯無線端末に配信し、その属性情報をイメージ化して前記携帯無線端末の画面上に表示する地物属性情報配信方法において、
    前記携帯無線端末が、
    所望の個別地物に対する属性情報が入力される毎にその入力された属性情報を調査情報として前記サーバへ送信する調査情報送信ステップと、
    前記サーバから送られてくる地物の属性情報を受信し、この受信した地物の属性情報をイメージ化して画面上に表示するステップとを実行し、
    前記サーバが、
    提供するサービス間で共通に使用する地物の属性情報を共通地物属性情報データベースに記憶するステップと、
    提供するサービス独自で使用する地物の属性情報を個別地物属性情報データベースに記憶するステップと、
    前記携帯無線端末から調査情報として送られてくる前記所望の個別地物に対する属性情報を受信する毎に、その受信した属性情報をその個別地物の最新の属性情報として、前記個別地物属性情報データベースに直ちに書き込む属性情報書込ステップと、
    前記個別地物属性情報データベースに前記携帯無線端末から送られてきた前記個別地物の最新の属性情報が書き込まれる毎にその書き込まれた個別地物の最新の属性情報を読み出して前記携帯無線端末に送信するステップとを実行する
    ことを特徴とする地物属性情報配信方法。
  10. 請求項9に記載された地物属性情報配信方法において、
    前記携帯無線端末が、
    前記ネットワークに接続されている任意のサーバを指定して参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を送信するステップを実行し、
    前記ネットワークに接続されている全てのサーバが、
    前記携帯無線端末からの前記参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を受信し、要求された地物の属性情報を前記携帯無線端末へ返送するステップを実行する
    ことを特徴とする地物属性情報配信方法。
  11. 請求項9に記載された地物属性情報配信方法において、
    前記携帯無線端末が、
    前記サーバに参考情報として取得したい地物の属性情報の送信要求を送信するステップを実行し、
    前記サーバが、
    前記携帯無線端末からの前記参考情報として取得したい地物の送信要求を受信し、要求された地物の属性情報を有する他のサーバを特定するステップと、
    前記特定した他のサーバから前記要求された地物の属性情報を取得し、この取得した地物の属性情報を前記携帯無線端末へ返送するステップとを実行する
    ことを特徴とする地物属性情報配信方法。
  12. 請求項9に記載された地物属性情報配信方法において、
    前記携帯無線端末が、
    調査情報として入力された前記所望の個別地物に対する属性情報の前記サーバへの送信に際して、前記ネットワークへの接続ができなかった場合、その地物に対する属性情報を一時的に保存するステップと、
    前記一時的に保存されている地物の属性情報を前記ネットワークへの接続が可能になった場合に前記サーバに送信するステップとを実行する
    ことを特徴とする地物属性情報配信方法。
  13. 請求項9に記載された地物属性情報配信方法において、
    前記携帯無線端末および前記サーバの何れか一方が、
    前記携帯無線端末から入力される識別情報と予め登録されている識別情報とを照合し、両者が一致した場合に前記携帯無線端末からの所望の個別地物に対する属性情報の入力を許可するステップを実行する
    ことを特徴とする地物属性情報配信方法。
  14. 請求項9に記載された地物属性情報配信方法において、
    前記携帯無線端末が、
    前記調査情報として入力された所望の個別地物に対する属性情報にその属性情報の入力時点における時刻を作成時刻として付与するステップを実行し、
    前記サーバが、
    前記属性情報書込ステップに代えて、
    前記携帯無線端末から調査情報として送られてくる前記所望の個別地物に対する属性情報を受信する毎に、その受信した属性情報に付与されている作成時刻と前記個別地物属性情報データベースに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した地物の属性情報に付与されている作成時刻が新しかった場合、その地物の属性情報を最新の属性情報として前記個別地物属性情報データベースに直ちに書き込むステップを実行する
    ことを特徴とする地物属性情報配信方法。
  15. 請求項9に記載された地物属性情報配信方法において、
    前記携帯無線端末が、
    前記調査情報送信ステップに代えて、
    前記所望の個別地物に対する属性情報が入力される毎にその属性情報にその属性情報の入力時点における時刻を作成時刻として付与し、この属性情報に付与された作成時刻を前記サーバに送信するステップを実行し、
    前記サーバが、
    前記属性情報書込ステップに代えて、
    前記携帯無線端末から送られてくる前記作成時刻を受信する毎に、その受信した作成時刻と前記個別地物属性情報データベースに書き込まれている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、受信した作成時刻の方が新しかった場合、前記携帯無線端末に対して調査情報として入力された前記所望の個別地物に対する属性情報の送信要求を送信し、この送信要求に応じて送られてくる属性情報をその個別地物の最新の属性情報として前記個別地物属性情報データベースに直ちに書き込むステップを実行する
    ことを特徴とする地物属性情報配信方法。
  16. 請求項9に記載された地物属性情報配信方法において、
    前記サーバが、
    前記個別地物属性情報データベースに記憶されている地物の属性情報が更新された場合、その時の時刻をその地物の属性情報の作成時刻として前記携帯無線端末に送信するステップを実行し、
    前記携帯無線端末が、
    前記サーバから送られてくる前記更新された地物の属性情報の作成時刻を受信し、この作成時刻と保存されている対応する地物の属性情報に付与されている作成時刻とを比較し、前記サーバから送られてきた作成時刻の方が新しかった場合、前記サーバに対して前記更新された地物の属性情報の送信要求を送るステップ実行する
    ことを特徴とする地物属性情報配信方法。
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