以下、実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、以下では、本実施形態の情報処理システムとして、会社や企業などに設置され、商品開発部や営業部などのグループ単位別に、アイデア(「ひらめき」、「思い付き」、「発言」、「意見」などの文字情報)を含むデータを登録/閲覧することのできるアイデア登録/閲覧システムの場合について説明する。
(システム構成)
まず、本実施形態に係るアイデア登録/閲覧システム1の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るアイデア登録/閲覧システム1の概略構成を説明するための概要図である。
図1に示すように、このアイデア登録/閲覧システム1は、会社や企業などに設置され、複数のクライアント端末2(2A〜2C)(以下、特定しないクライアント端末を単にクライアント端末2と称する。)と、サーバ装置3とを備えており、それらが無線LAN(Local Area Network)や有線LANなどのネットワーク4を介して相互に通信可能に接続されている。なお、図1のネットワーク4には、ルータなどの各種通信接続機器(不図示)が含まれている。
クライアント端末2は、アイデア登録/閲覧システム1が設置される会社や企業などに勤務する会社員が使用する携帯型のコンピュータであり、サーバ装置3の提供するアイデア登録/閲覧サービスを受けることができるように予め設定されたコンピュータである。
より具体的には、本実施形態のクライアント端末2は、サーバ装置3との接続状態(接続可状態(オンライン)、接続不可状態(オフライン))に関係無く、即ち、サーバ装置3と接続可状態および接続不可状態のいずれにおいても、ユーザの入力操作に応じてアイデアを含むデータ(以下、単に「アイデアデータ」という場合がある。)の作成および作成したアイデアデータの登録指示を受付け、該受付けたアイデアデータをHDD23(図2参照)などの記憶手段で保持させるとともに、接続可状態において記憶手段で保持されている未登録のアイデアデータをサーバ装置3に送信(アップロード)するものである。
また、本実施形態のクライアント端末2は、接続可状態においてサーバ装置3から登録済みのアイデアデータを受信(ダウンロード)し、サーバ装置3との接続状態に関係無く、即ち、サーバ装置3と接続可状態および接続不可状態のいずれにおいても、受信したアイデアデータを閲覧可能に表示するものである。
サーバ装置3は、クライアント端末2に対して、各クライアント端末2A〜2Cからのアイデアデータを受け取って登録するとともに、登録済みのアイデアデータを各クライアント端末2A〜2Cに配信するアイデア登録/閲覧サービスを提供するコンピュータである。
なお、図1の例では、複数のクライアント端末2として、3台のクライアント端末2A〜2Cを備える形態を示しているが、これに限定されず、2台または4台以上のクライアント端末2を備える形態とすることも可能である。
図2および図3は、クライアント端末2およびサーバ装置3のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
図2および図3に示すように、クライアント端末2およびサーバ装置3は、それぞれ一般的なコンピュータを利用したハードウェア構成となっており、例えば、CPU(Central Processing Unit)20、30と、このCPU20、30とそれぞれバスラインBL1、BL2を介して接続されるROM(Read Only Memory)21、31と、RAM(Random Access Memory)22、32と、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスク装置)23、33と、記憶媒体処理部24、34と、通信インタフェース部25、35などと、それらに電力を供給する電力供給部29、39などを備えている。
ここで、CPU20、30は、コンピュータ全体の制御、即ち、各種演算や各構成要素部に対する各種処理を制御する。ROM21、31またはHDD23、33は、コンピュータにおける各種処理を実行するための処理プログラムなどの各種ファイルを記憶する。RAM22、32は、入力データや表示データなどの作業中のデータを一時的に記憶したり、コンピュータの起動時にROM21、31またはHDD23、33から読み出された処理プログラムなどの各種ファイルを一時的に記憶する。
なお、本実施形態のクライアント端末2のHDD23には、後述の図6に示す機能構成部を実現するための処理プログラムP1や、ユーザの入力操作により作成されてサーバ装置3にアップロードする登録対象となる未登録のアイデアデータや、サーバ装置3からダウンロードした登録済みのアイデアデータなどを管理する専用フォルダFなどが記憶されている。
一方、本実施形態のサーバ装置3のHDD33には、後述の図7に示す機能的構成部を実現するための処理プログラムP2や、各クライアント端末2A〜2Cから送られてきたアイデアデータを登録するためのアイデアデータ登録テーブルTなどが記憶されている。
記憶媒体処理部24、34は、CD−RW(Compact Disc−Rewritable)やDVD−RW(Digital Versatile Disc−Rewritable)などの外部記憶媒体に対する読み書き処理を行う。
通信インタフェース部25、35は、通信インタフェース回路(不図示)を有し、ネットワーク4を介して接続される他の機器との間で登録閲覧用のアイデアデータなどの各種データの送受信を行う。
入力部26、36は、各種機能キーを含むキーボードやマウスなどを有し、それらキーボードおよびマウスからの操作信号を入力処理する。
表示部27、37は、ディスプレイなどを有し、そのディスプレイに各種情報(図4および図5参照)を表示処理する。
図4は、アイデア登録画面の一構成例を説明するための図であり、図4(a)が、デスクトップ画面100Aの一構成例を示し、図4(b)が、アイデア登録画面100Bの一構成例を示している。
図4(a)に示すように、このデスクトップ画面100Aは、クライアント端末2の電源がオン(投入)されOS(Operating System)が起動した場合に、表示部27のディスプレイに表示される画面であり、各種アプリケーションの起動などを操作するための基本操作画面である。
本実施形態のデスクトップ画面100Aは、タスクバーの右側領域などのタスクトレイに、後述の図8〜図12の処理手順を実行する常駐プログラムとしての処理プログラムP1が動作中であることを示す専用アイコン101を表示する。なお、図4の例では、専用アイコン101の表示態様として、ひらめきをイメージさせる図形を採用した場合を示している。
図4(b)に示すように、このアイデア登録画面100Bは、図4(a)に示すデスクトップ画面100Aの専用アイコン101が選択操作された場合に表示部27で表示される画面であり、サーバ装置3に登録するアイデアデータを入力するための画面である。
具体的には、このアイデア登録画面100Bは、件名入力欄102、本文入力欄103、登録ボタン104、閲覧ボタン105、閉じるボタン106などを有している。
ここで、件名入力欄102は、登録するアイデアデータの件名を入力するための入力欄である。本文入力欄103は、登録するアイデアデータの本文(内容)を入力するための入力欄である。
また、登録ボタン104は、件名入力欄102および本文入力欄103で入力した文字情報を含むアイデアデータをサーバ装置3に登録する場合に選択する選択アイコンとしてのボタンである。閲覧ボタン105は、後述のアイデア一覧画面100C(図5参照)などを表示させる場合に選択する選択アイコンとしてのボタンである。閉じるボタン106は、このアイデア登録画面100Bを閉じる場合に選択する選択アイコンとしてのボタンである。
図5は、アイデア一覧画面の一構成例を説明するための図であり、図5(a)が、アイデア一覧画面100Cの一構成例を示し、図5(b)が、アイデア内容画面100Dの一構成例を示している。
図5(a)に示すように、このアイデア一覧画面100Cは、図4(b)のアイデア登録画面100Bの閲覧ボタン105が選択された場合に表示部27に表示される画面であり、サーバ装置3に登録されているアイデアデータや自装置(クライアント端末2)に保持されているアイデアデータを閲覧するための画面である。
具体的には、このアイデア一覧画面100Cは、件名表示欄107、登録状態表示欄108、閉じるボタン109などを有している。
ここで、件名表示欄107は、閲覧対象となる各アイデアデータの件名(例えば、「POSについて」、「ラベルプリンタについて」、「電子棚札について」など)を表示する表示欄である。登録状態表示欄108は、件名表示欄107に表示されている各件名に対応するアイデアデータのサーバ装置3に対する登録状態(例えば、「○」、「×」、「−」など)を表示する表示欄である。閉じるボタン109は、このアイデア一覧画面100Cを閉じる場合に選択する選択アイコンとしてのボタンである。
ここで、登録状態の「○」は、アイデアデータがサーバ装置3に正常に登録されたこと(登録成功)を示す記号である。登録状態の「×」は、アイデアデータがサーバ装置3に正常に登録されなかったこと(登録失敗)を示す記号である。登録状態の「−」は、アイデアデータが未だサーバ装置3にアップロード処理されていないことを示す記号である。
図5(b)に示すように、このアイデア内容画面100Dは、図5(a)に示すアイデア一覧画面100Cの件名表示欄107に表示されている件名(例えば、「POSについて」)が選択操作された場合に表示部27で表示される画面であり、本実施形態では、選択された件名(例えば、「POSについて」)を表示する件名表示欄110と、その件名に対応する本文(例えば、「キーボードの配置を・・・」)を表示する本文表示欄111と、このアイデア内容画面100Dを閉じてアイデア一覧画面100Cに戻る場合に選択する選択アイコンとしての戻るボタン112とを有している。
また、図2および図3に戻って、スピーカ部28、38は、スピーカなどを有し、そのスピーカから各種音声を出力処理する。
電力供給部29、39は、コンセントなどの商用電源にプラグなどの差込み器具が接続されることで、商用電源からの電圧を各負荷部に必要な電力に変換して供給する。
図6は、クライアント端末2の機能的構成(ソフトウェア構成)を説明するためのブロック図である。
図6に示すように、クライアント端末2は、機能的構成として、専用フォルダ作成部210、アイデア受付部220、アイデア登録依頼部230、アイデア取得部240、アイデア閲覧部250などを含み、後述の図8〜図12に示す処理手順を実行するアイデア登録/閲覧処理部200を有している。
なお、このアイデア登録/閲覧処理部200は、ユーザによりクライアント端末2の電源がオンされOSが起動した場合に、自動的に起動して、デスクトップ画面100Aのタスクトレイに専用アイコン101を表示する。
また、このアイデア登録/閲覧処理部200は、ユーザにより専用アイコン101の右クリック操作により表示部27のディスプレイに表示されるメニュー画面などで「終了」項目が選択された場合に、専用アイコン101の表示を終了して、常駐動作を終了する。
更に、このアイデア登録/閲覧処理部200は、ユーザによりデスクトップ画面100Aの左下の「スタート」ボタンの選択またはデスクトップ画面100Aのマイコンピュータのアイコンの選択などを経由して、処理プログラムP1の起動が指示された場合に起動し、専用アイコン101を表示して常駐動作を開始する。
ここで、専用フォルダ作成部210は、ユーザの入力操作により作成されてサーバ装置3にアップロードする登録対象のアイデアデータ(未登録のアイデアデータおよび登録済みのアイデアデータを含む)およびその通信ログ(エラー情報、正常情報など)と、サーバ装置3からダウンロードした登録済みのアイデアデータおよびその通信ログ(取得成功フラグまたは取得失敗フラグ)を収納管理するディレクトリとしての専用フォルダF(図2参照)(例えば、フォルダ名「TOUROKU」など)を作成する。
アイデア受付部220は、登録対象のアイデアデータの入力および保持処理を実行する。
より具体的には、アイデア受付部220は、アイデア登録画面100Bを表示部27に表示させ、ユーザの入力操作により、アイデア登録画面100Bの件名入力欄102および本文入力欄103にそれぞれ入力された文字情報を含む登録対象のアイデアデータを、所定形式(例えば、ファイル名「(作成日).xml」などのXML形式)のファイルとして専用フォルダFに出力する。
なお、アイデア受付部220は、登録対象のアイデアデータのファイルに「未登録フラグ」を設定してから、専用フォルダFに出力する。
アイデア登録依頼部230は、登録用スレッドおよびデータ登録用のウェブサービスなどで実現され、送信タイマにより所定時間が経過する毎に、サーバ装置3にアップロード要求を行って、専用フォルダFで収納管理されているアイデアデータ(即ち、「未登録フラグ」または「失敗フラグ」が設定されているアイデアデータ)をコピーしたデータ、即ち、未登録のアイデアデータを、サーバ装置3に対して1件ずつ(即ち、ファイル単位で)アップロードする。
また、アイデア登録依頼部230は、未登録のアイデアデータをアップロードした際、ウェブサービスの戻り値から取得する登録成功または登録失敗を示す情報に基づいて、コピーの登録に成功したアイデアデータ(即ち、専用フォルダFで保持管理されているアイデアデータ)のフラグに「成功フラグ」を更新設定し、一方、コピーの登録に失敗したアイデアデータのフラグに「失敗フラグ」を更新設定するとともに、通信ログにステータスを出力する。
なお、ここでいう「未登録フラグ」、「成功フラグ」および「失敗フラグ」は、登録対象のアイデアデータの登録状態を識別するための識別情報である。
具体的には、「未登録フラグ」は、設定対象のアイデアデータがサーバ装置3に登録を依頼していないデータであること、言い換えると、設定対象のアイデアデータがサーバ装置3に未だアップロードしていないデータであることを識別するための情報である。「成功フラグ」は、設定対象のアイデアデータがサーバ装置3に正常に登録されたことを識別するための情報である。「失敗フラグ」は、設定対象のアイデアデータがサーバ装置3に正常に登録されなかったことを識別するための情報である。
また、「通信ログ」は、テキストベースとなっているので、ユーザは、任意のタイミングで「通信ログ」を確認することにより、自己の作成したアイデアデータがサーバ装置3に正常に登録されたか否かを把握することができる。
アイデア取得部240は、取得用スレッドおよびデータ取得用のウェブサービスなどで実現され、受信タイマにより所定時間が経過する毎に、サーバ装置3にダウンロード要求を行って、サーバ装置3から登録済みのアイデアデータを1件ずつ(即ち、ファイル単位で)ダウンロードして専用フォルダFに所定形式のファイル(例えば、XML形式)として出力する。
なお、アイデア取得部240は、登録済みのアイデアデータを1件ずつダウンロードした際、取得に失敗したアイデアデータがあった場合、通信ログにステータスを出力する。
また、アイデア取得部240は、クライアント端末2またはサーバ装置3で予め設定されている件数分(例えば、最新のものから10件分など)のアイデアデータをサーバ装置3からダウンロードする。
アイデア閲覧部250は、アイデアデータの一覧表示などの閲覧処理を実行する。
より具体的には、アイデア閲覧部250は、アイデア一覧画面100Cなどを表示部27に表示して、ユーザに対して、サーバ装置3に登録されている登録済みのアイデアデータおよび専用フォルダFで収納管理されている未登録のアイデアデータを閲覧可能に表示する。
なお、前記した送信タイマまたは受信タイマにより計時される所定時間には、予め固定的に設定された時間や、専用アイコン101の右クリックなどで表示されるメニューの中の設定項目などでユーザにより任意に設定された時間などを設定することができ、例えば、「30分」や「1時間」などの時間を設定することができる。
また、専用フォルダFに保持されているデータは、ユーザが所望するタイミングで削除することが可能である。
図7は、サーバ装置3における機能的構成(ソフトウェア構成)を説明するためのブロック図である。
図7に示すように、サーバ装置3は、機能的構成として、アイデア登録部310、アイデア配信部320などを含み、後述の図13に示す処理手順を実行するアイデア登録/配信処理部300を有している。
ここで、アイデア登録部310は、クライアント端末2からのアップロード要求を受けて、クライアント端末2から登録対象となる未登録のアイデアデータを受信してアイデアデータ登録テーブルT(図3参照)に登録する。
なお、本実施形態では、サーバ装置3は、アイデアデータ登録テーブルTを、商品開発部や営業部などのグループ単位別に有しており、アイデア登録部310は、アップロード要求時にクライアント端末2から受信した識別情報(IPアドレス情報など)に基づいて、各クライアント端末2から受信した未登録のアイデアデータをそれぞれ該当するアイデアデータ登録テーブルTに振り分けて登録する。
アイデア配信部320は、クライアント端末2からのダウンロード(取得)要求を受けて、アイデアデータ登録テーブルTに登録されているアイデアデータをコピーしたデータ、即ち、登録済みのアイデアデータを、クライアント端末2に送信する。
また、アイデア配信部320は、ダウンロード要求時にクライアント端末2から受信した端末識別情報に基づいて、当該クライアント端末2の属するグループに対応したアイデアデータを登録するアイデアデータ登録テーブルTを検索し、そのアイデアデータ登録テーブルTに登録されている登録済みのアイデアデータを該当するクライアント端末2に送信する。
なお、前記した図6および図7における各機能構成部は、各CPU20、30が各HDD23、33などの記憶手段に記憶されている処理プログラムP1、P2を、各RAM22、32上に展開して実行することにより実現されるものである。
(処理動作)
次に、前記した構成のアイデア登録/閲覧システム1における各種処理動作について説明する。
まず、クライアント端末2のアイデア登録/閲覧処理部200が実行する処理手順について説明する。
図8は、クライアント端末2が起動した場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図8に示すように、この処理では、まず、ステップS101において、ユーザによりクライアント端末2の電源がオンされてクライアント端末2が起動すると、アイデア登録/閲覧処理部200が起動し、続いて、ステップS102において、アイデア登録/閲覧処理部200の専用フォルダ作成部210が、専用フォルダFが存在するか否かを確認する。
この確認の結果、存在すると判定された場合には(ステップS102:Yes)、続いて、ステップS103において、アイデア登録/閲覧処理部200が、専用アイコン101をデスクトップ画面100Aに表示し、ここでの処理を終了する。
一方、前記確認の結果、存在しないと判定された場合には(ステップS102:No)、続いて、ステップS104において、専用フォルダ作成部210が、専用フォルダFを作成し、その後、アイデア登録/閲覧処理部200では、処理を前記したステップS104に移行させて同様の処理を行う。
図9は、アイデア登録画面100Bを用いてアイデアを入力する場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図9に示すように、この処理では、まず、ステップS201において、アイデア受付部220が、専用アイコン101のワンクリックなどの選択操作を検知すると、続いて、ステップS202において、アイデア受付部220が、アイデア登録画面100B(図4(b)参照)を表示部27に表示して、ユーザの各種操作の待受け処理を行う。
ここで、件名入力欄102への文字情報の入力(例えば、「POSについて」など)および本文入力欄103への文字情報の入力(例えば、「キーボードの配置を・・・」など)を受付けると、ステップS203において、アイデア受付部220は、入力欄の表示データの作成を行って、ステップS202において、アイデア登録画面100Bの表示を更新する。
一方、登録ボタン104の選択操作を受付けると、ステップS204において、アイデア受付部220は、件名入力欄102および本文入力欄103で入力された文字情報を含むアイデアデータを「日付.xml」の形式で専用フォルダFに出力し、出力完了後、ここでの処理を終了する。
また、一方、閉じるボタン106の選択操作を受付けると、ステップS205において、アイデア受付部220は、アイデア登録画面100Bの表示を終了し、ここでの処理を終了する。
また、一方、閲覧ボタン105の選択操作を受付けると、ステップS206において、アイデア受付部220は、アイデア閲覧部250に対してアイデア一覧画面100Cの表示指示を出力し、ここでの処理を終了する。
図10は、登録対象となる未登録のアイデアデータをサーバ装置3にアップロードする場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図10に示すように、この処理では、送信タイマによる所定時間の計時が経過する毎に(ステップS301)、ステップS302において、アイデア登録/閲覧処理部200が、アイデアデータの登録用スレッドがその時点で起動しているか否か、即ち、アイデア登録依頼部230が登録処理を実行しているか否かの判定を行う(ステップS302)。
この判定の結果、登録処理中であると判定された場合(ステップS302:Yes)、アイデア登録/閲覧処理部200は、ここでの処理を終了する。
一方、判定の結果、登録処理中でないと判定された場合(ステップS302:No)、続いて、ステップS303において、アイデア登録依頼部230は、登録処理を開始し、続いて、ステップS304において、アイデア登録依頼部230は、登録対象のアイデアデータが専用フォルダFに格納されているか否かを判定する。
この判定の結果、登録対象のアイデアデータが無いと判定された場合には(ステップS304:No)、続いて、ステップS305において、アイデア登録依頼部230は、登録用スレッドを終了して、ここでの処理を終了する。
一方、判定の結果、登録対象のアイデアデータが有ると判定された場合には(ステップS304:Yes)、続いて、ステップS306において、サーバ装置3に接続できるか否かを判定する。
この判定の結果、サーバ装置3に接続できないと判定されると(ステップS306:No)、続いて、アイデア登録依頼部230は、前記したステップS305に移行して以下同様の処理を行う。一方、判定の結果、サーバ装置3に接続できると判定された場合には(ステップS306:Yes)、続いて、ステップS307において、アイデア登録依頼部230は、データ登録用のウェブサービスを利用して、専用フォルダFで保持管理されている未登録のアイデアデータを1件ずつ(即ち、ファイル単位で)サーバ装置3にアップロードする。
続いて、ステップS308において、サーバ装置3からのレスポンス情報に基づいて、登録の正常終了または失敗の判定を行う。
この判定の結果、登録に失敗したと判定された場合には(ステップS308:No)、続いて、ステップS309において、アイデア登録依頼部230は、登録エラー処理を実行する。即ち、この処理では、アイデア登録依頼部230は、ログにエラー情報の出力を行うとともに、登録に失敗した登録対象のアイデアデータに失敗フラグを設定する。
他方、判定の結果、登録に成功したと判定された場合には(ステップS308:Yes)、続いて、ステップS310において、登録OK処理を実行する。即ち、この処理では、アイデア登録依頼部230は、ログに正常情報の出力を行うとともに、登録に成功した登録対象のアイデアデータに成功フラグを設定する。
なお、ステップS309およびステップS310の処理が終了した後、続いて、ステップS311において、全件(即ち、全てのファイル)の登録(アップロード)処理が終了したか否かを判定する。この判定の結果、全件の登録処理が終了していないと判定された場合には(ステップS311:No)、アイデア登録依頼部230は、処理をステップS307に戻して以下同様の処理を行い、他方、全件の登録処理が終了した場合には(ステップS311:Yes)、アイデア登録依頼部230は、処理をステップS305に移行して、以下同様の処理を行う。
図11は、サーバ装置3に登録されている登録済みのアイデアデータをクライアント端末2にダウンロードする場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図11に示すように、この処理では、受信タイマによる所定時間の計時が経過する毎に(ステップS401)、ステップS402において、アイデア登録/閲覧処理部200が、アイデアデータの取得用スレッドがその時点で起動しているか否か、即ち、アイデア取得部240が取得処理を実行しているか否かの判定を行う(ステップS402)。
この判定の結果、取得処理中であると判定された場合(ステップS402:Yes)、アイデア登録/閲覧処理部200は、ここでの処理を終了する。
一方、判定の結果、取得処理中でないと判定された場合(ステップS402:No)、続いて、ステップS403において、アイデア取得部240は、取得処理を開始し、続いて、ステップS404において、アイデア取得部240は、サーバ装置3に接続できるか否かを判定する。
この判定の結果、サーバ装置3に接続できないと判定されると(ステップS404:No)、続いて、アイデア取得部240は、ステップS405に移行して以下同様の処理を行う。一方、判定の結果、サーバ装置3に接続できると判定された場合には(ステップS404:Yes)、続いて、ステップS406において、アイデア取得部240は、データ取得用のウェブサービスを利用して、サーバ装置3から登録済みのアイデアデータをダウンロードする。
続いて、ステップS407において、サーバ装置3からアイデアデータを正常に取得できたか否かを判定する。
この判定の結果、正常に取得できなかったと判定された場合には(ステップS407:No)、続いて、ステップS408において、アイデア取得部240は、取得エラー処理を実行する。即ち、この処理では、アイデア取得部240は、ログにエラー情報の出力を行う。
他方、判定の結果、正常に取得できたと判定された場合には(ステップS407:Yes)、続いて、ステップS409において、取得OK処理を実行する。即ち、この処理では、アイデア取得部240は、閲覧情報のデータを更新する。
なお、ステップS408およびステップS409の処理が終了した後、続いて、ステップS410において、全件(即ち、予め設定されている件数分の全てのファイル)の取得(ダウンロード)処理が終了したか否かを判定する。この判定の結果、全件の取得処理が終了していないと判定された場合には(ステップS410:No)、アイデア取得部240は、処理をステップS406に戻して以下同様の処理を行い、他方、全件の取得処理が終了した場合には(ステップS410:Yes)、アイデア取得部240は、処理をステップS405に移行して、以下同様の処理を行う。
図12は、アイデア一覧画面100Cを用いてアイデアを閲覧する場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図12に示すように、この処理では、まず、ステップS501において、アイデア閲覧部250は、アイデア登録画面100Bの閲覧ボタン105が押下された場合、即ち、アイデア受付部220からアイデア一覧画面100Cの表示指示を入力すると(ステップS501)、続いて、ステップS502において、専用フォルダFに閲覧用のアイデアデータが有るか否かを判定する。
この判定の結果、閲覧用のアイデアデータが有ると判定されると(ステップS502:Yes)、続いて、ステップS503において、アイデア閲覧部250は、件名表示欄107および登録状態表示欄108の一覧表示の無い(即ち、空の)アイデア一覧画面100Cを表示部27に表示し、ユーザによる操作を待ち受ける。ここで、ユーザにより閉じるボタン109の選択操作が行われると、アイデア閲覧部250は、ここでの処理を終了する。
一方、判定の結果、閲覧用のアイデアデータが無いと判定されると(ステップS502:No)、続いて、ステップS504において、アイデア閲覧部250は、アイデアデータの一覧表示の有るアイデア一覧画面100C(例えば、図5(a)参照)を表示部27に表示し、ユーザによる操作を待ち受ける。
ここで、ユーザにより、一覧表示された件名のいずれか(例えば、図5(a)の「POSについて」など)が選択されると、ステップS505において、アイデア閲覧部250は、その選択件名に対応する本文(例えば、「キーボードの配置を・・・」など)を表示するアイデア内容画面100D(例えば、図5(b)参照)を表示部27に表示し、ユーザによる操作を待ち受ける。ここで、ユーザにより戻るボタン112の選択操作が行われると、アイデア閲覧部250は、ステップS504に戻って同様の処理を行う。
一方、ステップS504において、ユーザにより、閉じるボタン109が選択操作されると、続いて、ステップS506において、アイデア閲覧部250は、アイデア一覧画面100Cの表示を終了し、ここでの処理を終了する。
次に、サーバ装置3のアイデア登録/配信処理部300が実行する処理手順について説明する。
図13は、サーバ装置3の処理手順を説明するためのフローチャートである。
図13に示すように、この処理では、まず、ステップS601およびステップS602において、アイデア登録部310が、クライアント端末2からのアップロード要求およびダウンロード要求の有無を監視している。
この監視の結果、アップロード要求を受信すると(ステップS601:Yes)、続いて、ステップS603において、アイデア登録部310が、アップロード可能を通知して、クライアント端末2から登録対象のアイデアデータを受信する。
続いて、ステップS604において、アイデア登録部310は、受信したアイデアデータをアイデア登録管理テーブルTに登録し、登録終了後に、ここでの処理を終了する。
一方、前記監視の結果、ダウンロード要求を受信すると(ステップS602:Yes)、続いて、ステップS605において、アイデア登録部310は、アイデアデータ登録テーブルTに登録しているアイデアデータのコピーデータを該当するクライアント端末2に送信し、送信終了後、ここでの処理を終了する。
以上説明した実施形態によれば、ユーザにとって使い勝手の良いデータ登録/閲覧システムを提供することができる。
即ち、前記した実施形態によれば、アイデアデータを登録するに際して、ユーザは、オンライン/オフラインを意識すること無く、「ひらめき」や「意見」などのアイデアを思い付いた場合に、常駐プログラムによる専用アイコン101をワンクリックするなどの簡単操作により、アイデア登録画面100Bを素早くディスプレイに表示させて、アイデアデータを作成し、作成したアイデアデータの登録指示を行うだけ済むので、ユーザにとっては使い勝手の良いデータ登録システムを提供することができる。
また、前記した実施形態によれば、アイデアデータを閲覧するに際して、ユーザは、オンライン/オフラインを意識すること無く、アイデア一覧画面100Cを用いて登録済みのアイデアデータの閲覧、即ち、類似するアイデアデータが既に登録済みであるか否かの確認を行うことができるので、ユーザにとっては使い勝手の良いデータ閲覧システムを提供することができる。
また、前記した実施形態によれば、アイデア登録画面100Bで作成したアイデアデータが専用フォルダFで収納管理されるため、ユーザは、オフライン時にアイデア登録画面100Bを覚書やメモ書きの入力ツールとして利用することが可能である。
また、以下において、従来技術と比較した場合の本実施形態の作用効果について説明する。
従来、「ひらめき」や「意見」などの文章情報を含むアイデアデータを登録したり、既に登録済みのアイデアデータを閲覧したりすることのできるアイデア登録/閲覧システム(以下、「従来技術1」という。)が知られている。
より具体的には、従来技術1では、ユーザがクライアント端末を使用して、インターネットを介して接続される特定のウェブサーバの提供する特定ウェブサイトにアクセスし、ディスプレイに特定ウェブページを表示させ、キーボードやマウスなどを使用して特定ウェブページの所定の入力欄にアイデアデータを入力し、特定ウェブページの登録ボタンを選択して入力したアイデアデータの登録を行ったり、特定ウェブページの閲覧ボタンを選択して登録済みのアイデアデータを表示させて閲覧したりすることが可能である。
しかしながら、従来技術1にあっては、クライアント端末がウェブサーバに通信接続できない環境では、特定のウェブページを表示させることができないので、アイデアデータの作成および登録指示が行えず、且つ、登録済みのアイデアデータを閲覧することもできないなどの課題がある。
ただ、従来技術1においては、ユーザが特定のウェブページをHTMLドキュメントとして保存する作業を行っておくことにより、登録済みのアイデアデータを閲覧することは可能であるかもしれないが、HTMLドキュメントを保存する際には、保存先を指定するなどの作業が必要であるため、ユーザにとっては煩わしいものである。また、保存したHTMLドキュメントを開く場合には、ウェブブラウザを起動しなければならず、開くまでに時間が掛かるなどの課題もある。
また、従来技術1にあっては、アイデアデータを入力または閲覧する際、ウェブブラウザの起動作業、特定ウェブページへの遷移作業、パスワードなどの会員情報の入力作業などの多数の作業工程を行う必要があるため、気軽にアイデアデータを入力して登録したり、気軽に登録済みのアイデアデータを閲覧したりすることができないなどの課題がある。特に、アイデアデータを入力するまでの作業工程が多いと、アイデアデータを入力する前に、ユーザが思い付いたアイデアデータを忘れてしまうなどの虞がある。
これに対して、本実施形態の構成によれば、前記した従来技術1の種々の課題を解決することが可能である。
即ち、本実施形態によれば、クライアント端末2がサーバ装置3に通信接続できない環境においても、アイデアデータの入力および登録指示が行え、且つ、登録済みのアイデアデータを容易に閲覧することができる。また、本実施形態によれば、アイデアデータを入力または閲覧するまでのユーザの作業工程が少ないため、気軽にアイデアデータを入力して登録指示したり、登録済みのアイデアデータを容易に閲覧することができる。特に、アイデアデータを入力するまでの作業工程が少ないことにより、アイデアデータを入力する前に、ユーザが思い付いたアイデアデータを忘れてしまうなどの不都合も解消できる。
また、従来、前記した従来技術1のクライアント端末としては、文字データを作成して保存することのできるパーソナルコンピュータが一般的に利用されている。
このようなクライアント端末によれば、ワープロソフトなどを使用して、アイデアデータを作成してファイルとして保存しておき、クライアント端末がウェブサーバに通信接続できる場合(即ち、オンラインである場合)に、特定のウェブサイトにアクセスして、特定のウェブページを開くとともに、前記ワープロソフトを起動してファイルを開き、画面上に表示されたアイデアデータをコピーして、特定のウェブページの所定の入力欄にペーストしてアイデアデータを登録させることも可能である。
しかしながら、前記した方法にあっても、アイデアデータを入力および登録するまでのユーザの操作数が多いため、気軽にアイデアデータを登録することができないなどの課題があるとともに、ユーザにとっては、アイデアデータの保存後に当該保存したアイデアデータの登録を意識する必要があり、最悪の事態では、アイデアデータを保存していることを忘れたり、保存しているアイデアデータの登録をし忘れるなどの課題がある。
これに対して、本実施形態の構成によれば、前記した課題を解決することが可能である。
即ち、本実施形態によれば、アイデアデータを入力および登録するまでのユーザの操作数が少ないため、気軽にアイデアデータを入力して登録指示することができる。また、本実施形態によれば、クライアント端末2が保持しているアイデアデータを自動的にサーバ装置3にアップロードするため、ユーザはアイデアデータの保存後に当該保存したアイデアデータの登録を意識する必要がなく、保存しているアイデアデータの登録し忘れなどの不都合も解消できる。
以上、例示的な実施形態に基づいて説明したが、本実施形態は、前記した実施形態により限定されるものではない。
例えば、前記した実施形態では、アイデア登録画面100Bに閲覧ボタン105を設け、その閲覧ボタン105が選択された場合に、アイデア一覧画面100Cを表示するような形態について説明したが、これ以外にも、アイデア登録画面100Bには、閲覧ボタン105を設けずに、一覧表示タイマが経過した場合に、自動的にデスクトップ画面100A上にアイデア一覧画面100Cを表示させたり、一覧表示タイマが経過した場合に、デスクトップ画面100Aの専用アイコン101を一定時間点滅させ、その時間内にワンクリックされた場合にデスクトップ画面100A上にアイデア一覧画面100Cを表示させたりするような形態とすることも可能である。
また、前記した実施形態では、図10の未登録のアイデアデータの登録処理、および、図11の登録済みのアイデアデータの取得処理においては、それぞれステップS301およびステップS401において、タイマーにより所定時間が経過する毎に、それぞれの処理を開始する形態について説明したが、これ以外にも、例えば、クライアント端末2が、ランダムなタイミングで信号を出力する信号発生手段を有し、その信号発生手段からの信号を入力した場合に、図10の登録処理および図11の取得処理を開始するような形態とすることも可能である。
また、その他の形態としては、クライアント端末2の外部の情報処理装置(例えば、サーバ装置3など)からの送信要求信号を入力した場合に、図10の登録処理および図11の取得処理を開始するような形態とすることも可能である。
また、前記した実施形態では、アイデアデータの登録をサーバ装置3に依頼していない(即ち、アイデアデータをサーバ装置3に未だアップロードしていない)アイデアデータに未登録フラグを設定する形態について説明したが、これ以外にも、例えば、前記したようなアイデアデータにはフラグを設定しないような形態とすることも可能である。
なお、この場合には、アイデア登録依頼部230は、図10のステップS304の処理において、フラグが設定されていないアイデアデータと、失敗フラグが設定されているアイデアデータを、登録対象のアイデアデータと認識し、更に、ステップS307の処理において、ステップS304で認識したアイデアデータをアップロード対象のアイデアデータとして処理する。
また、前記した実施形態では、サーバ装置3は、グループ単位別に、未登録のアイデアデータの登録および登録済みのアイデアデータの送信を行う形態について説明したが、これ以外にも、グループ単位別を区別することなく、一つのアイデアデータ登録テーブルを用いて、一緒くたに、未登録のアイデアデータの登録および登録済みのアイデアデータの送信を行うような形態とすることも可能である。
また、前記した実施形態では、1台のサーバ装置3を備え、そのサーバ装置3で複数のグループにおけるアイデアデータの登録/配信を行う形態について説明したが、これ以外にも、複数台のサーバ装置を備え、サーバ装置毎に異なるグループにおけるアイデアデータの登録/配信を行うような形態とすることも可能である。具体的には、例えば、商品開発部で使用するクライアント端末2で利用するアイデアデータの登録/配信を行うサーバ装置や、営業部で使用するクライアント端末2で利用するアイデアデータの登録/配信を行うサーバ装置などと設定することもできる。
また、前記した実施形態では、クライアント端末2は、未登録のアイデアデータをグループ別に関係なく、ファイル単位でアップロードする形態について説明したが、これ以外にも、例えば、クライアント端末が、未登録のアイデアデータをグループ単位でアップロードするような形態とすることも可能である。
また、前記した実施形態では、処理を共通化させる目的で、専用フォルダFで管理されるサーバ装置3にアップロードされる登録対象のアイデアデータと、サーバ装置3からダウンロードした登録済みのアイデアデータのファイル形式を合わせた場合について説明したが、これに限定されず、処理の共通化を考慮せずに、両者でファイル形式を異ならせるような形態とすることも可能である。
また、前記した実施形態では、専用フォルダ作成部210が、登録対象のアイデアデータおよびその通信ログと、登録済みのアイデアデータおよびその通信ログを管理する専用フォルダFを作成する形態について説明したが、これ以外にも、例えば、登録対象のアイデアデータと登録済みのアイデアデータとでそれぞれ別々に管理する専用フォルダを作成するような形態とすることも可能である。
また、前記した実施形態では、クライアント端末2が、会社や企業などに勤務する会社員が使用する携帯型のコンピュータであり、サーバ装置3が、会社や企業などに設置されるコンピュータである場合について説明したが、これ以外にも、例えば、クライアント端末としては、商品を販売または提供する店舗に設置されるPOS(Point Of Sales System)端末や、各種情報サービスを提供する情報発信端末などの情報処理装置とすることも可能であるし、前記店舗や商品配送センタなどで使用される携帯型のハンディーターミナルなどの情報処理装置とすることも可能であり、他方、サーバ装置としては、前記店舗に設置されるストアサーバや、本部に設置される本部サーバなどとすることも可能である。
なお、前記店舗に設置される情報処理装置(POS端末や情報発信端末など)としては、有線LANなどのネットワークを介してストアサーバや本部サーバと接続されるものと、無線LANなどのネットワークを介して通信エリア内にある場合にのみストアサーバや本部サーバと接続されるものが含まれる。
そして、クライアント端末2として、有線LANなどのネットワークを介してストアサーバや本部サーバと接続される情報処理装置(POS端末や情報発信端末など)を利用する形態においては、図10のステップS306の判定処理、および、図11のステップS404の判定処理は省略することも可能である。
即ち、前記店舗や商品配送センタなどで使用される情報処理装置を利用する形態によれば、POS端末やハンディーターミナルなどで、客からの意見(苦情など)や、店員や配送担当者が業務上気付いたことなどを入力し、そのような意見をストアサーバや本部サーバにアップロードして複数のユーザで共有して閲覧できるように登録することが可能である。
また、前記した実施形態では、複数のユーザで共有するデータとして、「ひらめき」や「意見」などのアイデアを含むアイデアデータの場合について説明したが、これ以外にも、共有するデータとしては、前記したアイデア以外の内容を含むデータとすることも可能である。
また、前記した実施形態のクライアント端末2、サーバ装置3で実行される各種プログラムは、ROMなどの記憶手段に予め組み込むように提供しても良いし、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良いし、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
その他、前記した実施形態におけるクライアント端末2、サーバ装置3のハードウェア構成およびソフトウェア構成や、各種画面の構成や、各種処理手順などは、単なる例として記載したものであり、本実施形態は、これらにより限定されない。