JP4505465B2 - サービス情報提供方法 - Google Patents

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    • G06F16/953Querying, e.g. by the use of web search engines
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Description

本発明は、例えば携帯端末を用いた情報配信サービスに用いて好適な、情報提供サービスシステム,同システムにおけるユーザ端末および同システムにおける空間情報サーバ並びに同システムにおけるサービス情報提供方法に関する。
近年、携帯電話,携帯通信端末等の携帯端末(ユーザ端末)の普及に伴い、各企業は、プッシュ型のプッシュ配信サービス(以下、プッシュ配信サービスと称する。)を提供している。このプッシュ配信サービスとは、携帯端末の電源のオン/オフの状態又は携帯端末のネットワーク接続の有無に関わらず、サーバシステム(複数の機能をもつ各サーバを合わせた複数のサーバ)から携帯端末に情報が配信されると、携帯端末が自動的にその情報を受信するサービスである。この情報とは、例えば飲食店のメニュー,各種の店舗の安売り品,営業時間等に加えて、ニュース,地図,公共施設の案内および企業広告等であり、また、情報配信とは、これらの多岐にわたる情報をサーバシステムがユーザ(顧客)に対して送信することを意味する。
そして、携帯電話の待ち受け状態におけるメール(電子メール)受信と同様に、携帯端末は、サーバシステムからの情報を受信すると、着信音等によってユーザに通知し、ユーザは情報を通知されたことを知るのである。従って、この方法を用いることにより、ユーザは、自分自身でネットワークに接続せずに情報を得ることができ、しかも、リアルタイムな情報を受信できる。この方法は、サーバシステムがユーザに対して情報をプッシュ(PUSH)すると称される。これに対して、ユーザが自分自身でネットワークに接続して情報を得る方法は、ユーザがサーバシステムから情報をプル(PULL)すると称される。
また、プッシュ配信サービスを提供する事業者(以下、管理者と称する。)は、様々な技術を用いて、携帯端末の端末位置を測定(以下、測位[Positioning]という。)する方法を導入している。端末位置の具体的な測定方法は、例えばGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を用いたり、IC(Integrated Circuit)タグ,無線LAN(Local Area Network)又は駅の改札機械等のデバイス又は測定機器をアクセスポイント機器として特定場所に設置したり、あるいは、無線通信プロトコル(例えばBluetooth)にて規定された測定方法等を用いることができる。一例として、各デバイスが、特定のビルの前に携帯端末がいることを検出すると、各デバイスはその検出結果をサーバシステムに送信する。一方、サーバシステムは、予め、そのビルに入居しているレストランのメニュー等のサービス情報をデータベースに保持(保存,格納,蓄積,記録,記憶)しており、携帯端末の検出結果に含まれる位置情報を検索タグとしてデータベースを検索し、検索して得られたメニュー等を携帯端末に通知するようになっている。
ところで、サーバシステムが、特定エリア内の携帯端末に対して、店舗広告等の情報を提供する場合、ICタグ,無線LAN等の各種デバイスは、携帯端末がサーバシステムにアクセスするために、アクセスポイント機器を予め設置し、また、サーバシステムを含むシステムのバックグラウンドとしてのネットワークを構築する必要がある。
さらに、店舗が店舗自身の広告等の情報を発信する場合、店舗は、管理者が定める方法に沿って、管理者又は管理者のサーバシステムに情報を提供する。この一方、通常、管理者は、広告料として、店舗から広告料金を徴収する。
このようなプッシュ配信サービスのほかに、従来より、各種の情報提供サービスが多数提案されている。
特許文献1記載の案内情報提示装置は、経路等の案内情報を提供するものであって、推薦する観光コースやデートコース等の様々な経路情報と、その付加情報とを、ネットワークや電子メディアを介して配信する。これにより、誰もがいつでもどこでも利用可能な道案内サービスが実現される。
特許文献2記載の移動体発見/案内情報提供システムは、野外等で移動する人物,動物,物等の不特定多数の移動体の中から、移動体固有の識別情報と一般的な属性情報とを用いることにより、所望の属性を有する移動体を発見し、発見した移動体へ接近するための案内情報を提供するものである。これにより、ユーザが指定する発見条件を満たす案内情報を提供することができる。
特許文献3記載の情報提供サービスシステムは、3次元空間における空間範囲情報と、サービス情報を得るための検索情報とを対応づけられたデータを保持するデータベースを設け、これにより、ユーザは、ユーザ自身の端末位置から所定距離範囲にあるビルに関する情報や、視界内において特定のビル内にある店舗のサービス情報等を取得できる。
また、特許文献4には、特許文献3記載の情報提供サービスシステムにおける携帯端末が記載されている。ユーザが携帯端末を例えば建物9階に向けて測位ボタンを押下すると、携帯端末は、携帯端末自身の位置情報(緯度,経度,高度,方位および傾斜角度等)を測定し、測定した位置情報をサーバシステムに送信する。また、携帯端末は、サーバシステムにて検索された複数のサービス情報を得ることができる。
特許文献5記載の情報提供サービスシステムは、サービス情報を携帯端末の地図情報とリンクさせて、地図情報とサービス情報のイメージデータとを重ねて画面表示し、かつイメージデータの大きさを最適に表示させるようになっている。
特許文献6記載の空間情報サービス用のサーバ装置は、現実物理空間に仮想的に登録した情報バルーンを用いることにより、携帯端末において、より人間感覚に近いアナログ的な操作で情報の検索,参照が行なえるとともに、より少ない情報バルーンにより不特定多数のユーザに対して情報を提供するものである。
特許文献7記載の案内情報提供装置は、規定状況と現在状況とのマッチングを行ない、マッピングした場合に案内情報提供装置にリクエストするものである。これにより、ネットワーク負荷、案内情報提供装置側の負荷を低減させることができる。
特許文献8記載のプッシュ配信サービス提供システムは、携帯端末が、携帯端末自身の周囲に存在する複数のプッシュ配信エリアに入ったことを自ら予測するものである。これにより、測位回数を削減できるだけでなく、測位時にかかるネットワーク負荷の軽減、および測位サーバにかかる負荷の軽減、そして連続測位で要するパケット料金の軽減等が可能になる。
特許文献9記載の経路計画装置は、車の経路計画又は到着時間の予測を行ない、実際に通った車の走行記録を利用することにより、精度の高い経路計画又は到着時間の予測が可能になる。
このように、情報提供サービスは多様化し、さらに進展している。
一方、近年、Webサイトによる情報発信および情報取得(情報収集)が多数行なわれている。特に、インターネットにおける掲示板サイトや投稿サイト等は、情報の提供者側と情報の取得者側とが双方向に、情報書き込みおよび情報取得が可能である。また、最近は、掲示板サイトおよび投稿サイトの機能が進展し、ブログ(Blog:ウェブログ[Weblog]の略称)と呼ばれるWebサイト増加している。なお、ブログという名称は、「Web」と「Log(日誌)」とを合わせた「Weblog」という語に由来する。
このブログとは、例えば個人の日記等、頻繁に更新されるテキスト等が表示されたWebサイトである。多くのブログは、そのブログの所有者がインターネットにおいて発見したニュース,話題が表示されたWebサイトに対してリンクを設定し(リンクを張り)、そのニュース,Webサイトに、その個人(所有者)自身の感想,意見等を書き加えた内容が時系列に表示されている。ブログは、単なる日記の表示機能だけでなく、そのWebサイトに訪れた他ユーザが他ユーザの所有する他のWebサイトからリンクされた旨を通知される機能を有し、相互参照可能になっている。このブログ機能の利用により、個人でも手軽に自分のWebサイトを開設できるため、爆発的に普及し、ブログについての刊行物も増加している。
非特許文献1には、モブログ(moblog)を用いて投稿するエントリに位置情報を付加する技術が記載され、このモブログを用いて携帯電話からメールサーバに対してメールを送信するだけで、簡単にブログを更新できる。
また、非特許文献2には、GPS携帯電話を用いて位置情報付きのブログを登録するサービスが記載されている。このサービスは、ユーザが、携帯メールの本文に、測位した位置情報を添付して投稿することにより、自動的に場所の地図へのリンクがブログ上にアイコンで表示されるものである。これにより、既に登録された記事と場所とを紐付けることができる。
宮川達彦,伊藤直也 「BLOG HACKS(R) プロが教えるテクニック&ツール100選」,O'REILLY(R) NTTデータ 「「Doblog」でGPS携帯使ったサービスを実験」 HTTP://japan.internet.com 特開2000−215211号公報 特開2000−259995号公報 特開2002−132806号公報 特開2002−238080号公報 特開2002−229991号公報 特開2002−229992号公報 特開2002−357438号公報 特開2002−319435号公報 特開平11−272983号公報 上記の情報提供サービスにおいて最も重要なことは、例えばデパートの入口等のユーザが立つ場所において、デパートの9階のレストランのメニュー等のユーザ自身が必要とするサービス情報がその場所(入口)にあり、また、メニュー等のサービス情報がその場所にない場合においては、加入先のサーバからサービス情報を得られることであり、かつユーザ以外の誰でもが情報を容易に取得できることである。
一方、現在、管理者が提供している情報提供サービスは、サービスを提供する者(例えば飲食サービスを提供する店主又は管理者)が収集可能な空間範囲における情報が提供されるのみである。従って、ユーザが立つその場において、ユーザが真に取得したいと考える情報が、サーバシステムから送信される情報の中に含まれることは希である。そこで、サーバシステムに、大規模なデータベースを設け、このデータベースに、サーバシステムがきめ細かく取得した各種情報を保持することも可能である。
しかしながら、大規模なデータベースに保持されているデータのうちの所望のデータを検索することは、1件の検索ですら検索時間の増大を招き、さらに、多数のユーザがサーバシステムに対して検索依頼メッセージを送信すると、サーバシステムの処理負荷が過大になり、輻輳が生じる可能性がある。このため、処理負荷が過大になると、サーバシステムのメモリ領域が、未処理のデータによって通常よりも長時間占有され続け、また、サーバシステムの内外の複数の回線も閉塞するという課題がある。さらに、回線の閉塞によって呼損が生じるので、サーバシステムの動作が不安定になる可能性もあるという課題がある。
そして、サーバシステムが携帯端末に対して情報をプッシュする場合は、サーバシステムに、GPSを用いて携帯端末の位置を計算させる機能を与えることがあり、この位置計算処理によってサーバシステムの処理負荷は一層増大するという課題がある。
さらに、情報へのアクセス手法にも課題がある。
具体的には、携帯端末の基地局を用いた位置情報は、カバー範囲が広いので、どこでも使用できる。この半面、一つのエリアが大きいため、ユーザが立つ場所の近くの情報も遠く離れた場所の情報も同様に携帯端末に提供されるので、その情報の場所を示す別の方法が必要となる。
また、GPS,ICタグ,無線LAN等は、狭い範囲を特定できる半面、電波状態やアクセスポイントの設置場所が少ないので、利用できる場所又はエリアが限られ、ユーザは、いつでも、どこでも、サービスを利用できるわけではない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、サービス情報提供システムにおいて、ユーザが立つ場所にて視界内のビル等のサービス情報を容易に取得でき、かつその場所において、同一のアクセスポイントを利用して、他の場所又は位置にて提供されるサービス情報を取得でき、さらに、アクセス制限や効率的なハードウェア使用を可能とする、情報提供サービスシステム,同システムにおけるユーザ端末および同システムにおける空間情報サーバ並びに同システムにおけるサービス情報提供方法を提供することを目的とする。
このため、本発明の情報提供サービスシステムは、ユーザ端末に対して情報を提供する情報提供サービスシステムであって、実3次元空間に対応する複数の3次元空間範囲情報と、サービス情報を得るための複数のアドレスとの各々が対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースにアクセスする空間情報サーバと、上記の情報提供サービスシステムにおけるサーバとの間で情報を相互参照可能なブログエントリを表す第1バルーンエントリを有し第1バルーンエントリが収集した場所に関する情報と、空間情報サーバに保持されたバルーンデータとをそれぞれ取得する第1ブログサイトとをそなえて構成されているので、ユーザは、ユーザ端末がある場所と異なる他の場所にて提供されるサービス情報を取得できる。また、ユーザは、「いつでも」,「どこにいても」,「誰とでも」通信でき、さらに、「どの場所の情報であっても」サービス情報を取得できる。そして、ブログを利用するので、必要な箇所に柔軟に情報発信ポイントが設置でき、有益な情報が得られる。
この空間情報サーバは、第1ブログサイトに、第1バルーンエントリを作成する第1バルーンエントリ作成部と、第1バルーンエントリ作成部にて作成された第1ブログサイトの第1バルーンエントリに、空間情報サーバのアドレスを登録する空間情報サーバアドレス登録部と、データベースに、第1バルーンエントリ作成部にて作成された第1ブログサイトの第1バルーンエントリのアドレスを登録する第1バルーンエントリアドレス登録部とをそなえて構成することができ、また、第1ブログサイトへのアクセス権限に関する情報をデータベースに保持するように構成することができる。
従って、このようにすれば、各ユーザは、場所に応じて適切なサービス情報を取得できる。
また、空間情報サーバアドレス登録部が、データベースに保持されたアクセス権限に関する情報に基づいて、空間情報サーバのアドレスを登録するように構成されたり、第1バルーンエントリの更新を通知するアドレスとして、空間情報サーバのアドレスを登録するように構成されてもよい。
さらに、第1ブログサイトは、検索依頼を送信するユーザ端末が所有するブログサイトでもよく、ユーザ端末に対して、サービス情報の検索結果と、第1バルーンエントリを宛先とするトラックバックを通知する第2ブログサイトのアドレスとを送信するように構成されてもよい。
そして、第1ブログサイトは、第1ブログサイト自身の機能を、プラグインを用いて追加,削減できるように構成することができる。
従って、このようにすれば、ユーザの視界内のサービス情報を取得でき、ユーザのいわばアナログ的な感覚に基づいて、サービス情報を取得できる。
また、本発明のユーザ端末は、ユーザ端末の位置情報を測位する測位部と、位置情報と検索範囲情報からなる複数のバルーン定義情報からなるバルーンデータを保持するバルーンデータ保持部と、バルーンデータ保持部に保持されたバルーンデータについて、更新の要否を判定する更新判定部と、更新判定部の判定結果に基づいて、バルーンデータ保持部に保持されたバルーンデータを更新する更新部とをそなえて構成されているので、情報を相互参照できるブログエントリによって、多数のサービス情報が自動的に収集され、自動収集されたサービス情報を、携帯端末は、場所の移動をともなわずに取得できる。
さらに、ユーザ端末は、上記の情報提供サービスシステムにおけるサーバとの間で情報を相互参照可能なブログエントリを有する複数のブログサイトのうちのユーザ端末自身が所有する第1ブログサイトを介して、複数のブログサイトのうちの第1ブログサイトと異なる第2ブログサイトに作成されたブログエントリのサマリ(情報サマリ)を取得するように構成されてもよい。
そして、本発明の空間情報サーバは、実3次元空間に対応する複数の3次元空間範囲情報と、サービス情報を得るための複数のアドレスとの各々が対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースと、ユーザ端末の位置情報,検索範囲又はバルーン名称に基づいて、データベースが保持する複数の3次元空間範囲情報のうちの位置情報の周辺の3次元空間範囲情報に対応するアドレスを抽出し、抽出したアドレスに対応するサービス情報をユーザ端末に通知する検索部とをそなえて構成されているので、やはり、ユーザは、その場所において、同一のアクセスポイントを利用して、他の場所又は位置にて提供されるサービス情報を取得できる。
さらに、検索部は、次の(i)〜(iii)に示すように構成できる。
(i)バルーンデータに付与された名称又は名称の一部を検索タグとしてデータベースを検索し、名称又は名称の一部を含む名称を付与されたサービス情報を検索する。
(ii)検索されたバルーンデータに定義された位置情報と検索範囲とを検索タグとしてデータベースを検索し、検索して得た検索済みバルーンデータを用いて検索済みバルーンデータと地理的に近い位置のバルーンデータをさらに検索する。
(ii)検索されたバルーンデータが定義された位置情報と検索範囲とを検索タグとしてデータベースを検索し、検索されたバルーンデータを用いて該検索されたバルーンデータと地理的に近いバルーンデータを再度検索する。
(iii)ユーザ端末の位置情報として、ユーザ端末に設けられた位置情報取得手段によって測位された測位情報を用いて検索する。
従って、このようにすれば、ユーザが立つ場所にて視界内のビル等のサービス情報を容易に取得できる。
さらに、データベースは、次の(iv)〜(ix)に示すように構成することができる。
(iv)複数の3次元空間範囲情報として、ユーザ端末の位置情報および検索範囲情報を含むバルーン定義情報からなるバルーンデータを保持する。
(v)複数の3次元空間範囲情報として、実3次元空間におけるユーザ端末の緯度,経度,高度からなる位置情報と、バルーン径により表された検索範囲情報とをバルーン定義情報として保持する。
(vi)複数の3次元空間範囲情報として、実3次元空間における目標物の緯度,経度,高度からなる位置情報と、バルーン径により表された検索範囲情報とをバルーン定義情報として保持する。
(vii)複数のアドレスとして、少なくともユニフォーム・リソース・ロケータ又はユニフォーム・リソース・アイデンティファイアを保持する。
(viii)遠隔通信プロトコル又はメールによって取得したバルーンデータを保持する。
(ix)バルーン定義情報に存続期間を設定して保持し、存続期間の経過後はバルーン定義データを消去する。
従って、このようにすれば、アクセス制限や効率的なハードウェア使用が可能となるので、ユーザの場所にかかわらず、他の様々な場所にて提供されるサービス情報を取得できる。
さらに、空間情報サーバは、データベースに保持されたバルーンデータへのアクセス権限を制限するユーザ管理部をそなえて構成されてもよく、また、バルーン登録するバルーン登録部をそなえ、バルーン登録部が、アクセス権限が制限されたアクセス制限付きバルーンデータを登録した登録ユーザと異なるユーザのアカウントを含む登録メッセージを第1ブログエントリに対して通知するように構成されてもよい。加えて、アクセス制限付きバルーンデータに対するユーザアカウントの登録要求についてバルーン登録ユーザの承認をメール送信するように構成されてもよい。さらに、データベースの検索により取得した1又は複数のバルーン定義情報をXML(Extensible Markup Language)形式をベースにした記述言語によりユーザ端末に対して送信するように構成することもできる。
従って、このようにすれば、アクセス権限に応じた制限を実施でき、例えばユーザ端末の加入事業者にかかわらず、加入端末と同等のサービス情報を取得できる。
また、本発明のサービス情報提供方法は、第1ユーザ端末が、実3次元空間に対応する複数の3次元空間範囲情報とサービス情報を得るための複数のアドレスとの各々が対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースに所望のバルーンデータを登録し、データベースにアクセスする空間情報サーバが、第1ユーザ端末が所有するブログサイトに、上記の情報提供サービスシステムにおけるサーバとの間で情報を相互参照可能なブログエントリを表す第1バルーンエントリを作成し、空間情報サーバが、データベースに第1バルーンエントリのアドレスを登録し、空間情報サーバが、第1バルーンエントリに空間情報サーバのアドレスを登録し、ユーザ端末が、第1バルーンエントリにアクセスして、サービス情報を取得するので、ユーザが立つ場所にて視界内のビル等のサービス情報を容易に取得でき、かつその場所において、同一のアクセスポイントを利用して、他の場所又は位置にて提供されるサービス情報を取得できる。
加えて、本発明のサービス情報提供方法は、実3次元空間に対応する複数の3次元空間範囲情報とサービス情報を得るための複数のアドレスとの各々が対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースにアクセスする空間情報サーバを有する複数のブログサイトを設置し、複数のブログサイトのうちの第1ブログサイトに保持されたバルーンデータの3次元空間範囲情報に対応する実3次元空間に重複登録されたバルーンデータを保持する第2ブログサイトを設置し、第1バルーンエントリと第2バルーンエントリとが相互参照可能な状態に設定し、第1バルーンエントリと第2バルーンエントリとが、第1ブログサイトの第1空間情報サーバと第2ブログサイトの第2空間情報サーバとに対してそれぞれ更新通知し、第1空間情報サーバと第2空間情報サーバとが、第2空間情報サーバの第1バルーン検索アドレスと第1空間情報サーバの第2バルーン検索アドレスとをそれぞれ取得し、第1空間情報サーバと第2空間情報サーバとが、第1空間情報サーバのデータベースと第2空間情報サーバのデータベースとにそれぞれ第2バルーン検索アドレスと第1バルーン検索アドレスとを連結登録するので、各ユーザは、場所に関する情報を容易に取得でき、かつ、加入事業者にかかわらず、各種情報を取得できる。さらに、ユーザは、「いつでも」,「どこにいても」,「誰とでも」通信でき、さらに、「どの場所の情報であっても」サービス情報を取得できる。そして、ブログを利用するので、必要な箇所に柔軟に情報発信ポイントが設置でき、有益な情報が得られる。また、位置情報による情報提供サービスの利用者数の増大や市場拡大が期待できる。また、事業者のみならず、各個人が情報発信ポイントを設置でき、場所に関する情報を使ったサービスを提供できるため、個人のアイディアによって様々な応用が可能になる。
図1は本発明が適用されるシステムの構成図である。 図2は空間における建物配置を模式的に示す図である。 図3は本発明の一実施形態に係るバルーンデータの3次元空間範囲のイメージを示す図である。 図4は本発明の一実施形態に係るバルーンデータを説明するための図である。 図5は本発明の一実施形態に係る携帯端末(ユーザ端末)のブロック図である。 図6はトラックバックを説明するための図である。 図7(a),図7(b)はいずれも本発明の一実施形態に係るトラックバックの一例を示す図である。 図8はRSSを説明するための図である。 図9(a),図9(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係る空間情報サーバへのバルーン登録方法を説明するための図である。 図10(a),図10(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係るバルーン検索方法を説明するための図である。 図11(a)は本発明の一実施形態に係る投稿APIのリクエストの一例を示す図であり、図11(b)は本発明の一実施形態に係る投稿APIのレスポンスの一例である。 図12(a),図12(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係る更新通知方法を説明するための図である。 図13(a),図13(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係るサマリの取得方法を説明するための図である。 図14(a)は本発明の一実施形態に係るブログサイトと空間情報サーバとの組み合わせであり、図14(b)はブログサイトおよび空間情報サーバに、他のブログサイトおよび空間情報サーバを連結した状態を説明するための図である。 図15は本発明の一実施形態に係る2箇所のブログサイトの連結を説明するための図である。 図16は本発明の一実施形態に係る3箇所のブログサイトの連結を説明するための図である。 図17は本発明の一実施形態に係る連結された複数の空間情報サーバを検索する方法を説明するための図である。 図18は本発明の一実施形態に係るバルーンエントリの生成方法を説明するためのシーケンスを示す図である。 図19は本発明の一実施形態に係る擬似的なプッシュ配信方法を説明するためのシーケンスを示す図である。 図20は本発明の一実施形態に係る未登録ユーザについてのアクセス制限およびユーザ登録を説明するためのシーケンスを示す図である。 図21は本発明の一実施形態に係る登録ユーザについてのアクセス制限およびユーザ登録を説明するためのシーケンスを示す図である。 図22は本発明の一実施形態に係るバルーンエントリ更新監視方法を説明するためのシーケンスを示す図である。 図23は本発明の一実施形態に係るバルーンエントリ更新監視方法を説明するためのシーケンスを示す図である。 図24は本発明の一実施形態に係る情報提供サービスの利用方法を説明するための図である。
(A)本発明の一実施形態の説明
本発明が適用される情報提供サービスシステム(以下、単にシステムと略称する。)の主な情報提供サービスは、第1に、携帯端末,携帯電話機,PDA(Personal Digital Assistants)等の移動可能なユーザ端末に対し、例えばユーザが立つ場所の近辺にあるデパートのレストランのメニュー等の情報(サービス情報)を提供するサービスである。また、第2のサービスは、携帯端末を用いて、デパートの各階に入居している店舗の名称,評判や、商品の案内等、そのデパートに関する情報であって自動的に収集された多数のユーザによる書き込み情報(場所に関する情報)の利用を提供するものである。この第2のサービスは、後述するブログによって「場所に関する情報」が自動的に多数収集され、ユーザは、ブログにより有益な情報を得られるようになっている。
これらの2種類のサービスに加えて、システムは、プッシュ/プル機能を用いて携帯端末に対してサービス情報を提供する機能を有する。なお、システムは、携帯端末に直接、サービス情報を提供するほかに、ユーザが携帯端末に接続した情報端末にサービス情報を表示させる等、携帯端末を利用したサービスをも行なうようになっている。
本システムがユーザに対して提供する「サービスの種類」の例は、上記2種類のほかに、ブログの利用,プッシュ/プルを用いた広告,電話,インターネット接続,メール送受信およびニュース配信等である。さらに、「サービス情報」の例は、(i)企業広告や、店舗およびデパートの商品案内や、公共機関および交通機関の公共情報、(ii)地図表示又は地理案内、(iii)例えば静止画等のコンテンツ配信等を意味する。
図1は本発明が適用されるシステムの構成図である。この図1に示すシステム100は、携帯端末2に対して情報を提供する情報提供サービスシステムであって、ユーザが、端末位置(携帯端末についての緯度,経度等からなる3次元空間における位置)を、後述する空間情報サーバに送信し、空間情報サーバから例えばレストランのメニュー等のサービス情報を取得し、さらに、空間情報サーバにリンクしたブログエントリにおいて収集される「場所に関する情報」を取得するようにしたものである。
このブログとは、例えば個人の日記等、頻繁に更新されるテキストが、トップページに表示されたWebサイト(トップページおよび複数のWebページからなるWebサイト)である。このブログをインターネットに設けることにより、場所に関する情報が自動的に多数収集され、ユーザは、ブログにより有益な情報を得られる。情報の自動収集は、ブログを利用するユーザが、ニュース,話題又は情報等を発信するWebサイトへのリンクによって実現される。このブログが日記やニュース等のWebサイトと異なる点は、各ブログが他のブログとの連携機能を有することである。この連携機能は、例えば後述するRSS(図6)とトラックバック(図8)とによって実現される。
また、ブログエントリとは、URLを有するWebサイトであって、例えば特定の商店街について、「店舗Aが安売りをしている。」,「レストランBのお奨めメニューはタラコパスタだ。」等の場所(商店街)に関するコンテンツ(安売り,お奨めメニュー)が自動的に集まるWebサイトである。コンテンツが自動的に集まる点では、ブログエントリは通常の掲示板サイトと同様である。これに対して、ブログエントリは、2以上のブログエントリどうしが相互にコンテンツを参照できる点で掲示板サイトと異なる。掲示板サイトにおいては、多数のユーザが掲示板に意見や感想等を書き込むことによってコンテンツが自動的に集まるので、個人がWebサイトに対してメッセージを送信するものである。一方、ブログエントリにおいては、Webサイトどうしがリンクされ相互に情報を参照できるようになっており、Webサイトが他のWebサイトに対してメッセージを送信するものである。なお、これらのブログおよびブログエントリについての詳細は後述する。
図1に示すシステム100は、携帯端末(本発明のユーザ端末)2と、携帯端末(他のユーザ端末)5と、基地局50と、無線電話回線ネットワーク51と、ゲートウェイサーバ52と、インターネット53と、サーバシステム(本発明の空間情報サーバを設けたところ)54と、ブログサイト3,4,36と、空間情報サーバ6と、4台のGPS衛星90とをそなえて構成されている。
ここで、基地局50は、携帯端末2,5と無線通信するものである。また、無線電話回線ネットワーク51は加入者電話回線である。本システム100においては、携帯端末2と、空間情報サーバ1,ブログサイト3およびブログサイト4,36等との間は、無線仕様であるが、以下の説明においては、特に断らない限り、無線信号の送受信および変復調等の処理についての詳細説明を省略する。
次に、インターネット53は多数のWebサーバが接続されたネットワークであり、ゲートウェイサーバ52は信号データをフィルタリングするものである。
さらに、サーバシステム54は本システム100の事業者のサーバを設け、インターネット53を介して携帯端末2,5等へのサービス情報の送信と、ブログサイト4等から「場所に関する情報」を収集して携帯端末2,5に対する送信とを行なうものである。また、サーバシステム54は、空間情報に関するデータを保持する以下に述べるバルーンデータベース7を有する空間情報サーバ1を設けている。
そして、ブログサイト3は、携帯端末2の所有者が開設したWebサイトであってブログ機能を有するものである。ブログサイト4,36は本システム100の事業者と異なる他の事業者が開設したWebサイトであってブログサイト3と別個独立に作成したバルーンデータベース7を有する。ブログサイト3は、携帯端末2およびサーバシステム54との間においてメッセージを送受信するとともにブログサイト4,36との間においてトラックバック等によって相互に情報を通知する。また、空間情報サーバ6は他の事業者が設けたものであってインターネット53に接続されたものである。
さらに、4台のGPS衛星90は、各々各衛星自身の識別ID(IDentification)と、この識別ID等を含む信号の送信時刻とを含む電波を送信するものである。各GPS衛星90は、携帯端末2がどの場所においても、GPS衛星90からの電波を捕捉できるように配備されている。
以下、3次元空間位置と、この3次元空間位置に関連付けたサービス情報とを保持するバルーンデータ(バブルデータ)について説明し、続けて、このバルーンデータを保持する空間情報サーバ1と、空間情報サーバ1に対して端末位置を送信する携帯端末2と、空間情報サーバ1にリンクし場所に関する情報が自動的に収集されるブログとのそれぞれについて詳述する。
サーバシステム54に設けられた空間情報サーバ1は、バルーンデータを保持するバルーンデータベース7を有し、このバルーンデータベース7と、ブログサイト3に設けられたブログエントリ(後述)との間をリンクさせ、これにより、携帯端末2がブログサイト3にアクセスできるようにしたサーバである。
このバルーンデータとバルーン定義情報とについて、図2〜図4を参照してさらに詳述する。
バルーン(バブル)とは、バルーンデータベース7に保持されたデータであって、空間占有情報が3次元空間における特定の空間においてあり、それが、3次元空間に浮かんだ泡のごときものであり、このバルーンを用いて実空間の建物を再現している。
図2は空間における建物配置を模式的に示す図である。この図2に示す4種類の建物の位置は、いずれも、同一の経度を有し、異なる緯度を有する。例えば、Aビルは緯度A−1〜A+1の範囲に位置し、また、Bビル,Cスタジアム,Dタワーの中心位置は、それぞれ、緯度B,C,Dである。これらの緯度,経度の単位は、ともに、゜(度),'(分),"(秒)により表されている。
本システム100の事業者は、図2に示す現実空間における建物配置等をバルーンデータとして、予め、次の図3に示すようにデータベース化し、これにより、バルーンデータベース上に仮想空間を構築している。
図3は本発明の一実施形態に係るバルーンデータの3次元空間範囲のイメージ(情報バルーン:以下、単にバルーンと呼ぶことがある。)を示す図であって、この図3に示す情報バルーン1〜17は、A〜Dの建物(図2)に相当するイメージを表している。換言すれば、情報バルーン1〜17は、いずれも、バルーンデータベースに構築された仮想空間を視覚的に表現したものである。これらの情報バルーン1〜17は、いずれも、物体の緯度,経度,高度およびバルーン径からなる3次元空間範囲情報と、各建物において提供される商品又はサービス等の情報とが対応付けられている。
情報バルーン1,5,8,9は、それぞれ、Aビル,Bビル,Cスタジアム,Dタワーを表す。また、情報バルーン1は、その内部に、情報バルーン2,3,4を有する。これらの情報バルーン2,3,4は、それぞれ、Aビルの各階のフロアに相当するイメージを表す。
そして、ユーザは、これらの情報バルーンに関連付けて保持されたサービス情報(例えばレストランのメニュー)を得るために、ユーザが立つ場所において、携帯端末2に設けられた操作部(例えば「位置情報測位ボタン」等)を押下して、GPS衛星90(図1)を用いて端末位置を測位する。そして、携帯端末2は、測位した端末位置をサーバシステム54に対して送信する。一方、サーバシステム54は、その端末位置を受信すると、次の図4に示すバルーンデータを検索し、受信した実位置情報(実空間における位置情報)に対応する仮想位置情報(仮想空間における位置情報)を取得する。
図4は本発明の一実施形態に係るバルーンデータを説明するための図であって、この図4に示すバルーン番号1〜17が、図3に示すバルーン番号1〜17に対応している。そして、A/X/0/3で表されたデータは、緯度/経度/高度/バルーン径を表している。例えば、バルーン番号2は、図3に示すAビルの3階に対応したものであり、サーバシステム54は、このデータを、緯度A(単位:度数)、経度X(単位:度数)、高度3(45mに相当)およびバルーン径1と変換して保持している。なお、高度0は、建物が地面に接している場合を表し、高度1,2,3は、いずれも、真値(例えば15m,30m,45m)に対応した値を表し、また、バルーン径0.5〜4もそれぞれ真値(例えば、1m〜8m)に対応した値である。さらに、各バルーンは、URLと関連付けられて保持されている。
そして、サーバシステム54は、携帯端末2からの実位置情報(3次元実空間における位置情報)を検索用のタグとしてバルーンデータベースを検索して、仮想位置情報を取得し、この仮想位置情報に関連付けて保持されたURLを携帯端末2に対して送信する。
これにより、空間情報を保持するバルーンデータベースに基づいて、ユーザは、「あのビルの9階にどのような店舗があるか」や、「レストランのランチメニューは何か」等の実空間における直感的あるいはアナログ感覚で所望のサービス情報を取得できるのである。
また、バルーンの形状は、球,楕円球又は建物の容積に則した四角柱(直方体)等のいずれの形状でもよいが、バルーン形状を球形にすることにより、バルーンの中心座標(緯度,経度,高度)と半径(バルーン径)との2種類のデータでバルーンを特定でき、バルーンデータベース7の記憶領域を節約できる。なお、バルーンは、閉じた空間(占有された空間)のみならず、空間における所定範囲の一部として設定したり、片側無限大の範囲に設定することもできる。
次に、図1に示す携帯端末2,サーバシステム54およびブログサイト3のそれぞれについて図5を参照してさらに詳述する。
最初に、携帯端末2について説明する。
図5は本発明の一実施形態に係る携帯端末2のブロック図である。この図5に示す携帯端末2は、(i)端末位置の測位機能と、(ii)ユーザが測位した端末位置を中心とする3次元実空間の領域(バルーン形状が球形の場合は半径)を情報バルーンとして定義してその領域データを空間情報サーバ1に送信する機能と、(iii)他のブログエントリ9のサマリ(情報サマリ)をブログサイト3より取得する機能とのそれぞれを有する。
ここで、サマリの取得方法は、空間情報サーバ1のバルーン検索部24(後述)が、携帯端末2からの端末位置と検索範囲とを指定した検索依頼メッセージに基づいて携帯端末2周辺のバルーンを検索し、この検索されたバルーンにリンク付けられたブログサイト3のブログエントリ8と、ブログエントリ8にトラックバックによりリンクされた他のブログエントリ9との各サマリを、ブログサイト3からのRSS(Really Simple Syndication又はRDF Site Summary)データ形式で取得するようになっている。ここで、RSSとは、ブログサイトやニュースサイトで用いられるサマリ(サイトのコンテンツの要約)を記述するメタデータである。
携帯端末2の構成についてさらに詳述する。
図5に示す携帯端末2は、RF(Radio Frequency)モジュール40と、表示部42と、GPS受信機11と、GPS制御部12と、地理関数計算部13と、NVML(NaVigation Markup Language)データアクセス部14と、バルーンイベント管理部15と、保持部15aと、バルーン検索部16と、バルーン登録部17と、RSSリーダ18と、操作部41とをそなえて構成されている。
ここで、RFモジュール40は、無線信号を変復調し基地局50と無線送受信する無線回路であり、携帯端末2としての携帯電話機が用いられる場合は、マイク,スピーカ,音声処理回路および増幅回路等(図示省略)を設け、音声通信可能である。携帯電話機と異なるPDA等の携帯端末2等には、RFモジュール40と接続されて各種の規格に沿った無線送受信信号のフォーマット変換回路(図示省略)を設けることもでき、このようにすれば、無線区間の仕様にかかわらず、ユーザは、上記および以下に詳述する情報サービスを利用できる。
また、表示部42は、受信したサービス情報および場所に関する情報を表示するほかに、ユーザに対する種々の設定項目および操作項目等をウェブブラウザ(Webブラウザ,ブラウザプログラム,ブラウザアプリケーションソフトウェア)を用いて表示するものであって、例えば,ディスプレイ,ディスプレイドライバ等によって実現される。なお、ユーザに対する通知機能は、表示部42のほかに、音声,音を出力するリンガ(図示省略)や振動を起こすバイブレータを設けることによっても実現可能である。
GPS受信機11は、携帯端末2の位置情報を測位する測位部として機能し、25台(24台の本機および1台の予備機)のGPS衛星90のうちの4台以上のGPS衛星90からの電波を受信して端末位置を測位するデバイスである。測位方法の一例は、GPS受信機11が、電波を復調して得たGPS衛星90の識別IDと、その電波に含まれるGPS衛星90が書き込みした送信時刻とGPS受信機11による受信時刻との時間差とに基づいて、1台のGPS衛星90との距離を取得する。さらに、他の3台のGPS衛星90についても同様に情報を取得しGPS衛星90との各距離を計算して携帯端末2自身の緯度,経度および高度を取得する。
このGPS受信機11は、携帯端末2に設けられたシリアル通信ポート200を介して、NMEA(National Marine Electronics Associates)フォーマットと呼ばれるデータフォーマットを用いて、携帯端末2内部の各モジュールと通信する。例えば、携帯端末2の本体側がGPS受信機11から、緯度,経度情報を取得する場合は、GGA(Global Positioning System Fixed Data)と呼ばれるデータが用いられる。GGAの一例を次行に示す。
$GPGGA,161229.487,3723.2425,N,12185.3416,W,1,07,1,0,9,0,M,,,,0000*18
次に、GPS制御部12は、GPS受信機11の測位開始および測位停止等の測位に関する制御と、GPS受信機11が測位した端末位置の取得とを行なうものである。これらのGPS受信機11およびGPS制御部12が協働することにより、位置情報取得手段(11,12)として機能し、そして、空間情報サーバ1のバルーン検索部24は、携帯端末2の位置情報として、携帯端末2に設けられた位置情報取得手段(11,12)によって測位された測位情報を用いて検索するようになっている。
これらの機能に加えて、GPS制御部12は、バルーンイベント管理部15,バルーン検索部16,バルーン登録部17のそれぞれからGPS受信機11に対する通信コマンドを通知する機能を有し、この機能は外部関数によって実現されるようになっている。ここで、通信コマンドと外部関数とのそれぞれについてさらに詳述する。
GPS制御部12の通信コマンドは、主に、GPS受信機11からのGGAデータの受信(データ取得)と、シリアル通信ポート200を開く通信開始と、シリアル通信ポート200を閉じる通信終了との種類があり、シリアル通信ポート200の周辺に内在するコマンドである。また、外部関数はこの通信コマンドを実現する手段である。この外部関数機能は、例えばバルーン登録部17が、ソフトウェアを用いて外部関数を実行又は起動する方法や、LSI(Large Scale Integration)等のハードウェアの端子を駆動する方法を用いることができる。
これにより、バルーン登録部17,バルーン検索部16,バルーンイベント管理部15は、GPS制御部12の外部関数を用いて、通信開始,データ取得,通信終了を行ない、GPS受信機11を使用するための処理機能が実現される。
通信開始および通信終了は、全体の処理のうちの最初と最後とだけにおいて行なわれ、また、バルーン登録部17と、バルーン検索部16と、バルーンイベント管理部15とが必要とするものは、データ取得だけである。
なお、バルーン登録部17,バルーン検索部16,バルーンイベント管理部15,GPS制御部12等の各機能は、例えばLSI等のハードウェアや、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等が協働するソフトウェアによって実現される。
また、図5に示す操作部41は、ユーザが、位置情報測位,バルーン登録,バルーン検索等のコマンドを携帯端末2に実行させるための一種のユーザインターフェースであって、例えば「位置情報測位ボタン」,「バルーン登録ボタン」等のボタン,キィを設けてユーザが押下する方法や、あるいは、ユーザが表示部42に表示されるページをスクロールさせて「位置情報測位」,「バルーン登録」,「バルーン検索」等のコマンドが表示されたページにおいて、「位置情報測位」等のコマンドを選択実行させる方法等を用いることができる。なお、この操作部41の実現方法は一例であってこれらに限定されるものではない。
次に、地理関数計算部13は、GPS受信機11から出力された測地系(経緯度等の空間位置を表す座標系)を、サーバシステム54等のソフトウェアの使用する測地系に変換する。これにより、測地系が複数の方式であっても、システム100は、同一の測地系でデータを処理できる。
また、NVMLデータアクセス部14は、空間情報サーバ1からのNVML34を用いて記述されたバルーン定義情報(中心位置,範囲,バルーン名称等のバルーンデータの要素)について、記述言語を変換して出力するものである。空間情報サーバ1は、バルーンデータベース7の検索により取得した1又は複数のバルーン定義情報を、インターネット53におけるデータ記述言語としてデファクトスタンダードとされるXML形式をベースにしたNVML34によって、携帯端末2に対して送信する。このため、NVMLデータアクセス部14は、NVML34のデータ構造にしたがって、NVML34にのみ用いられる独自のボキャブラリ(文法)を処理するのである。
なお、NVML34は、3次元空間における領域(地点情報又は位置情報)や経路を定義するXMLをベースにし、位置および経路毎に、ランチメニュー等の付加情報を記述でき、また、目的地までの経路を、位置情報およびその付加情報の系列(例えばテキスト,音声,画像等を用いて記述される。)として記述することもできる。
これにより、携帯端末2と空間情報サーバ1との間においては、バルーン定義情報が、NVMLフォーマットで取得される。また、NVML34を用いることにより、人の目でも確認できて可読性がよく変更に柔軟で、フィルタリングの加工が容易である等の点で、種々の端末ソフトウェアに適用しやすい。
なお、空間情報サーバ1は、特定のユーザが所有するバルーンだけを検索するようにもできる。この場合、携帯端末2は、空間情報サーバ1に対してバルーン検索要求メッセージを送信するときに、予めバルーン登録時に付与されたユーザアカウントをバルーン検索要求メッセージに書き込む。そして、空間情報サーバ1に設けられたバルーン検索部24がバルーンデータベース7を、SQL(リレーショナルデータベース用の照会言語であってデータ定義および操作言語の標準として規格化された言語)によって検索するときに、携帯端末2によって指定されたユーザアカウントを検索条件として指定し、これにより、不要な項目をフィルタリングして検索することができる。
続いて、携帯端末2のバルーンイベント管理部15は、空間情報サーバ1から、携帯端末2の実3次元空間位置に対応する仮想空間における携帯端末2周辺のバルーンデータを取得するとき、広範な検索範囲を指定し、多数のバルーンデータを取得して、保持部15aに保持しておくためのものである。ここで、保持部15aは、位置情報と検索範囲情報からなる複数のバルーン定義情報からなるバルーンデータを保持するメモリである。
バルーンイベント管理部15は、定期的にGPS制御部12を用いてGPS受信機11から端末位置を取得し、メモリ(保持部15a)を検索して、端末位置がバルーン内への入出(入ったことおよび出たこと)を監視する。この監視は、常時、バックグラウンドで行なわれ、バルーンへの入出が検出されると、自動的にRSSリーダ18がブログサイト3からサマリを取得し、メッセージ表示や音声等を用いてユーザに対してサマリを表示する。このとき、ユーザは、プッシュにより情報配信されているように見える。
また、携帯端末2は、端末位置が保持部15aに保持されたバルーンデータの範囲から出る場合は、自動的にバルーン検索部16を用いて空間情報サーバ1を検索し、端末位置のデータを更新するようにもなっている。過去に空間情報サーバ1に対してバルーン検索が行なわれた場合、保持部15aには、その過去の時点に取得された端末位置周辺のバルーンデータが保持される。そして、バルーンデータの地理的範囲が現在の端末位置を含まない場合は、不整合として検出され、新規にバルーンデータを取得するようになっている。従って、携帯端末2は、保持部15aに保持されたバルーンデータについて更新の要否を判定する更新判定部(図示省略)と、更新判定部の判定結果に基づいて保持部15aに保持されたバルーンデータを更新する更新部(図示省略)とをそなえて構成されている。これにより、データ更新および保持部15aのデータ管理が行なわれる。
次に、バルーン検索部16は、空間情報サーバ1におけるバルーン検索部24に問い合わせてバルーンデータを取得する機能と、端末位置と検索範囲とをパラメータとして検索する機能と、バルーン名称を用いて検索する機能とのそれぞれを有する。
バルーン登録部17は、ユーザによって設定されたバルーン定義情報(中心位置,範囲,バルーン名称等のバルーンデータの要素)を、空間情報サーバ1のバルーンデータベース7に登録する機能と、ブログサイト3にブログエントリ8を生成する機能とを有する。なお、GPS制御部12を用いて取得した端末位置は、バルーンの中心位置として用いることもできる。
次に、RSSリーダ18は、RSSデータをブログサイト3から取得して、ブログエントリ8およびトラックバックによってリンクされた他のブログエントリ9,37のサマリをユーザに表示し、サマリのいずれかの情報を選択すると、ブログエントリ8,9,37の本文を表示部42に表示させるものである。そして、携帯端末2のバルーン検索部16やバルーンイベント管理部15がバルーンを検出し、空間情報サーバ1からバルーンデータを取得すると、そこに記述されたブログエントリ8のURLをパラメータとしてRSSリーダ18が起動され、そのURLを用いてブログサイト3からRSSサマリを取得する。これにより、ユーザは、ブログサイトやニュースサイトで用いられるサイト情報を取得できる。
さらに、携帯端末2は、システム100における各種のサーバとの間で情報を相互参照可能なブログエントリを有するブログサイト3,4,36のうちの携帯端末2自身が所有するブログサイト3を介して、ブログサイト3,4,36のうちのブログサイト3と異なるブログサイト(第2ブログサイト)4に作成されたブログエントリのサマリを取得するようになっている。すなわち、携帯端末2は、他のブログエントリ9のサマリをブログサイト3を介して(又はブログサイト3を経由して)取得する。
また、図5に示す携帯端末(他の端末)5は、位置情報測位機能を設けていない端末である。携帯端末5は、携帯端末2と同様に、バルーン登録、バルーン検索機能を有する。この一方、バルーンを登録する場合、ユーザは、既知の位置情報を手動で携帯端末5に入力又は設定し、そして、登録したバルーンデータは、空間情報サーバ1又はユーザによってバルーン名称が付される。
さらに、携帯端末2,5は、いずれも、プッシュ/プルサービスを利用するための専用のソフトウェア(ブログラムアプリケーション)をインストールしている。
これにより、プル又はプッシュ方法は、ユーザが特定の場所にいる場合において位置情報をサーバシステム54に対して送信する。プルによる場合、サーバシステム54は、受信した位置情報に対応するサービス情報を、サーバシステム54自身に設けたバルーンデータベース7から検索(プル)し、検索して得たサービス情報を携帯端末2に対して送信する。一方、プッシュによる場合、システム100が、特定の場所に携帯端末2が入ったことを検知して、ユーザが立つ場所に関するサービス情報の所在をバルーンデータベース7から検索し検索したサービス情報を自動的に携帯端末2に送信し、ユーザは、携帯端末2の表示部42を見てサービス情報が通知(プッシュ)される。
従って、ユーザは、例えば通りに面した多数の店舗のうちのいずれかの店舗が予め登録したバルーンに、バルーンデータベース7のデータとして接触すると、プッシュによって携帯端末2が呼び出され、ユーザは、例えばレストランのメニュー,営業時間の案内等の情報を得る。
また、携帯端末2の移動に追随してサービス情報を提供するため、携帯端末2は、常時、取得した空間位置をシステム100側に送信している。そして、地理関数計算部13は、GPS衛星90から得た位置情報データをフォーマット変換し、RFモジュール40が、変換した位置情報データをサーバシステム54に対して送信する。
これにより、ユーザは、常時又は所望のタイミングで、サーバシステム54に対して、サービス情報の提供を要求できる。
次に、図1に示すサーバシステム54について図5を参照して説明する。
図5に示すサーバシステム54は、3次元空間における物体(例えば建物,建物の各フロア,看板等現実に存在する物又は空間を移動する物)又は所望空間の緯度,経度,高度および後述するバルーン径(バブル径)からなる複数の3次元実空間範囲情報占有情報(空間範囲情報又は空間領域情報)と、各物体に関連付けられたアドレス(URL[Uniform Resource Locator:ユニフォーム・リソース・ロケータ])とのそれぞれが対応付けられた複数のバルーンデータを保持するサーバを含むものである。ここで、URLは、各3次元実空間範囲情報を識別する識別子、又はサービス情報を得るためのアドレスとして機能している。また、サーバシステム54は、所望空間の空間占有情報と、その所望空間に関連付けたい各種情報又はその各種情報に関連するURLとが対応付けられたバルーンデータをも含むことができる。
なお、サーバシステム54は、例えばメールの送受信機能や、ドメイン名の保持,検索および割り当て等の複数の機能を別個のサーバに付与する分散型にしたり、複数の機能を1台のサーバに集中させた集中型に構成することができる。
次に、空間情報サーバ1は、実3次元空間に対応する複数の3次元空間範囲情報と、サービス情報を得るための複数のアドレスとの各々が対応付けられた複数のバルーンデータを保持するバルーンデータベース7にアクセスするものであって、携帯端末2,5と、ブログサイト3と、他の空間情報サーバ6とのそれぞれと接続されている。この空間情報サーバ1は、入出力部26aと、バルーン登録部26と、バルーン検索部24と、ユーザ登録部20と、メールアドレス管理部(メールGW[Gate Way])20aと、検索拡張処理部(検索拡張機能)22と、形式変換部19と、エントリ更新検出部25と、バルーン状態管理部23と、ユーザ管理部21と、バルーンデータベース(データベース,空間情報データベース:DB[Database])7とをそなえて構成されている。
ここで、入出力部26aは、入力データをフォーマット処理しデータに含まれるメッセージ種別やユーザ名等を抽出するとともに、インターネット53側に出力するデータにメッセージ種別やユーザ名,アドレス等を書き込みし、書き込みしたデータをフォーマット処理してインターネット53側に送信するものである。
バルーン登録部26は、携帯端末2のバルーン登録部17からのバルーン定義情報を受信しバルーンデータベース7に登録するとともに、ブログサイト3に対して投稿APIを通知してブログサイト3にブログエントリ8を生成するものであって、ブログサイト3にブログエントリ8を作成する第1バルーンエントリ作成部と、第1バルーンエントリ作成部にて作成された第1ブログサイトの第1バルーンエントリに、空間情報サーバ1のアドレスを登録する空間情報サーバアドレス登録部と、バルーンデータベース7に、第1バルーンエントリ作成部にて作成された第1ブログサイトの第1バルーンエントリのアドレスを登録する第1バルーンエントリアドレス登録部とをそなえて構成されている。
そして、バルーン登録部26は、アクセス権限が制限されたアクセス制限付きバルーンデータを登録した登録ユーザと異なるユーザのアカウントを含む投稿API(登録メッセージ)をブログサイト3のブログエントリ8に対して通知し、この通知の際に、ブログエントリ8のカテゴリを設定し、投稿APIの内容を自動的に設定(自動分類)し、エントリの通知先サーバを設定する。これにより、APIを用いてアクセス制限付きバルーンデータの全情報が取得可能になりアクセス制限付きバルーンエントリの参照が可能となる。
ここで、投稿APIは、空間情報サーバ1から送信されるブログサイト3に対するメッセージであって、ブログエントリ投稿のためのAPIであり、例えば、metaWeblogAPI等の仕様が用いられる。また、新規エントリを作成するAPIは、metaWeblogAPIのうちのmetaWeblog.newPostと呼ばれ、このmetaWeblog.newPostのパラメータは、例えば、ブログサイト3のID,ブログサイト3のユーザ名,ブログサイト3のパスワード,登録内容および登録したブログエントリ8を公開するか否かの指定情報を含む。そして、携帯端末2がバルーン登録に成功すると、このAPIのパラメータのうちのブログエントリ8のIDが携帯端末2に返されるようになっている。
また、バルーン検索部24は、携帯端末2の位置情報,検索範囲又はバルーン名称に基づいて、バルーンデータベース7が保持する多数の3次元空間範囲情報のうちの位置情報の周辺の3次元空間範囲情報に対応するURLを抽出し、抽出したURLに対応するサービス情報を携帯端末2に通知するものであって、検索部として機能している。バルーン検索部24は、携帯端末2のバルーン検索部16から問い合わせられると、バルーンデータベース7を検索して検索結果を携帯端末2に対して送信する。バルーンデータベース7におけるバルーンデータの配置例は、商店街において、バルーン登録した店舗の入り口から歩行者が歩く通りの中央まで延びる直方体又は球状のものであり、歩行者がバルーンに仮想空間の世界において接触したことがシステム100によって検出され、その歩行者に対して情報を送信する。
また、検索拡張処理部22は、バルーン検索部24によって起動され、バルーン名称を検索タグとして、空間情報サーバ1を検索し、検索によりヒットしたバルーンのバルーン定義情報に基づいて、そのヒットしたバルーンの中心位置を取得し、さらに、取得した中心位置を用いて、再度、バルーンデータベース7を検索するものである。
ここで、バルーン検索部24の検索方法について具体的に詳述すると、バルーン検索部24は、(i)バルーンデータに付与された名称又は名称の一部を検索タグとしてバルーンデータベース7を検索し、名称又は名称の一部を含む名称を付与されたサービス情報を検索するようにもでき、また、(ii)検索されたバルーンデータに定義された位置情報と検索範囲とを検索タグとしてバルーンデータベース7を検索し、この検索して得た検索済みバルーンデータを用いて検索済みバルーンデータと地理的に近い位置のバルーンデータをさらに検索するようにもできる。
これにより、位置情報測位機能をもたない端末5のユーザは、まず、自分のいる場所に関係のある名称を空間情報サーバ1に送信し、空間情報サーバ1がバルーンデータベース7のデータについてその名称を使ってバルーンデータを全て検索して端末5に送信し、ユーザは受信した複数のバルーンデータからいずれかのバルーンデータを選択して、再度、空間情報サーバ1に対して送信し検索を実行させる。すなわち、端末5のユーザは、名称によって検索されたバルーンデータの位置情報を使って、その位置の周辺のバルーンを二次検索するのである。これらに加えて、バルーン検索部24は、(iii)携帯端末2の位置情報として、携帯端末2に設けられた位置情報取得手段によって測位された測位情報を用いて検索したり、(iv)携帯端末2のバルーン検索部16からの問い合わせを受信し、バルーンデータベース7を検索して結果を返し、また、形式変換部19を用いてバルーンデータベース7からの出力結果をNVML形式に変換することもできる。これにより、携帯端末2の計算負荷を小さくでき、検索の利便性が向上する。
そして、検出されたバルーンに携帯端末2がアクセス制限されている場合や、問い合わせしたユーザが権限をもたないとき、ブログエントリ8のURLを出力せず、代わりにユーザ登録部20のURLを出力するようにしている。
メールアドレス管理部20aは、バルーン登録およびバルーン検索の各情報サービスを利用できる登録ユーザのメールアドレスを保持し、また、登録ユーザに対してバルーン登録およびバルーン検索のための実行処理を行なうものであって、メールアドレスの管理機能を有する。具体的には、メールアドレス管理部20aは、登録ユーザに対して、バルーン登録およびバルーン検索の両方(又はいずれか一方)の情報サービスを提供するためのアカウントを付与し、このアカウント毎に、メールアドレスを生成し生成したメールアドレスをメモリ(図示省略)に保持する。
これにより、メールアドレス管理部20aは、携帯端末2からのメールに含まれるバルーン登録およびバルーン検索の各要求メッセージを受信すると、その携帯端末2のユーザが登録ユーザか否かを判定し、そのユーザが登録ユーザである場合は、要求メッセージに含まれるバルーンのバルーン径(大きさ),バルーンの設置位置等に基づいてバルーンを登録する。また、受信した要求メッセージに、バルーン検索依頼が含まれる場合は、その要求メッセージに含まれる携帯端末2の位置情報に基づいて、バルーンデータベース7を検索する。従って、メールアドレス管理部20aは、受信メールについてフィルタリングするゲートウェイ機能をも有することになる。
また、形式変換部19は、空間情報サーバ1のバルーン検索部24がバルーンデータベース7の検索結果を携帯端末2に対して送信するときに、検索結果の出力データの形式をNVML形式等に変換するものである。
そして、ユーザ管理部21は、バルーンデータベース7に保持されたバルーンデータへのアクセス権限を制限するものであり、以下に述べるバルーン登録部26に対して、例えばブログサイト3のID,ブログサイト3のユーザ名,ブログサイト3のパスワード等のブログエントリ8を生成するための権限に関するユーザ情報を通知する。そして、バルーン登録部26は、ユーザ管理部21からユーザ情報を取得し、ブログサイト3にブログエントリ8を生成できる。
ここで、本システム100は、バルーンの登録ユーザは、ブログエントリ8を作成するためのブログサイト3を所有していることを前提としている。このため、ユーザ情報を管理せずに、空間情報サーバ1にアクセスした登録ユーザが、自由にブログエントリ8を生成するようにもできるが、誤アクセスを回避するために、ユーザ管理部21がユーザ情報を管理している。そして、バルーンデータを登録したユーザに対し登録したバルーンデータにアクセス可能なアカウントを付与し、これにより、登録ユーザ以外からの検索において検出不能にされる。
また、ユーザ管理部21は、バルーンを利用する携帯端末2に対して、アカウントを発行し、バルーンへのアクセス権限を制限するようにもなっている。なお、この制限は、アクセスを完全に禁止,バルーンデータの一部アクセスは可能,バルーンデータの全部にアクセス可能等の複数のレベルに設定してもよい。さらに、ユーザ管理部21は、アクセス制限付きバルーンデータに対するユーザアカウントの登録要求についてバルーン登録ユーザの承認をメール送信することもできる。
次に、バルーン状態管理部23は、バルーンの存続期間等を管理するものであり、具体的には、バルーンの登録時に、バルーンの存続期間がそのユーザによって指定されているか否かを判定する。バルーン状態管理部23は、その存続期間の期限がきた時に、バルーンデータベース7からバルーン定義情報を抹消するようになっている。このバルーン抹消機能により、バルーン状態管理部23は、バルーン登録時の料金を無料とする代わりに、存続期間の期限を設定できる。そして、バルーン状態管理部23は、期限切れ後において、バルーンを存続させようとする場合は、ユーザに料金を課すようにして情報サービスを提供することが可能である。
次に、エントリ更新検出部25は、バルーンデータベース7にリンク31によりリンクされたブログエントリ8がトラックバック等で更新されることを監視するものである。このエントリ更新検出部25のURLは、空間情報サーバ1のバルーン登録部26が投稿APIを用いて、ブログサイト3にブログエントリ8を作成するとき、エントリ更新通知先サーバのURLとして設定される。
また、ユーザ登録部20は、ユーザアカウント(ユーザ名,ユーザID)やパスワード等のブログサイト3へのアクセス権限に関する情報をバルーンデータベース7又はバルーンデータベース7とは別個に設けられた記憶装置(図示省略)に保持するものである。バルーンを登録する場合、ユーザはアカウント登録が必須である。一方、バルーンを検索する場合、ユーザはアカウント登録が不要であるが、アクセス制限のあるバルーンを検索するときには登録を要する。このユーザ登録により、ユーザは、バルーンのユーザとして空間情報サーバ1に登録され、ユーザ登録部20に対して、アクセス制限されたバルーンについての検索を依頼できるようになる。
そして、アクセス制限のあるバルーンが検索されたとき、空間情報サーバ1が携帯端末2に返すバルーンデータには、ユーザ登録部20のURLが含められる。ユーザがバルーンデータに設定されたユーザ登録部20のURLを選択すると、ユーザ登録部20が起動され、バルーンにユーザ自身のアカウントを登録することができる。アクセス制限されたバルーンにアカウント登録後、そのユーザがバルーンを検索すると、そのバルーンにリンクされたブログエントリのURLが返されるようになる。
従って、上記のバルーン登録部26の空間情報サーバアドレス登録部は、バルーンデータベース7に保持されたユーザアカウント,パスワード等に基づいて空間情報サーバ1のURLを登録し、また、バルーンエントリ8の更新を通知するURLとして、空間情報サーバ1のURLを登録するようになっている。
次に、バルーンデータベース7は、空間情報サーバ1に設けられたデータベースであって、ブログエントリ9にリンクされたバルーン定義情報を要素とするバルーンデータを保持するものである。バルーン定義情報の項目は、中心座標,範囲(バルーン径等),バルーン名称,カテゴリ,存続期間,リンクされているブログエントリ9のURLおよび同一場所のバルーンが存在する他の空間情報サーバ6のバルーン検索部(図示省略)のURL(ユニフォーム・リソース・ロケータ)又はURI(ユニフォーム・リソース・アイデンティファイア)等である。なお、空間情報サーバ1がアクセスするバルーンデータベース7は、空間情報サーバ1自身に一体化させて設けたり、サーバシステム54内において空間情報サーバ1と別個に設けたり、あるいは、インターネット53のいずれかのところに設けてもよい。
さらに、バルーン定義情報について詳述する。
バルーンデータベース7は、(i)複数の3次元空間範囲情報として、ユーザ端末の位置情報および検索範囲情報を含むバルーン定義情報からなるバルーンデータを保持したり、(ii)複数の3次元空間範囲情報として、実3次元空間におけるユーザ端末の緯度,経度,高度からなる位置情報と、バルーン径により表された検索範囲情報とをバルーン定義情報として保持したり、(iii)複数の3次元空間範囲情報として、実3次元空間における目標物の緯度,経度,高度からなる位置情報と、バルーン径により表された検索範囲情報とをバルーン定義情報として保持することができる。
そして、バルーン定義データは、3次元空間における領域,経路を記述するXML言語をベースにしたNVML言語により記述されており、また、記述された位置および経路のそれぞれについて、ランチメニュー等の付加情報が記述されている。これにより、ユーザは、多様な形式で情報を取得できる。
また、バルーンデータベース7は、バルーン定義情報に存続期間を設定して保持し、存続期間の経過後はバルーン定義データを消去し、これにより、ユーザは、常時、新しい情報を取得できる。
なお、バルーン定義情報の登録に関しては、バルーンデータベース7は、遠隔通信プロトコル又はメールによって取得したバルーンデータを保持するようにしている。具体的には、バルーン定義情報は、HTTP(GETおよびPOST)の両コマンドによって空間情報サーバ1に送信されたり、あるいは、メールによって空間情報サーバ1に送信されバルーンデータベース7への登録後、その登録結果をメールでその送信ユーザに対して返されるようにもできる。これにより、迅速にバルーン定義情報を登録でき、登録結果を確認できる。さらに、各個人も、バルーン定義情報の登録が可能となり、登録操作の利便性が向上する。
次に、図5に示すブログサイト3は、ブログエントリ8を有し、このブログエントリ8はブログエントリ9とリンクされている。ブログエントリ9は、バルーンデータベース7に保持されたバルーンデータの空間領域における「場所に関する情報」を参照可能になっている。また、ブログサイト3は、検索依頼を送信する携帯端末2のユーザが所有するブログサイトである。
従って、本システム100は、実3次元空間に対応する複数の3次元空間範囲情報と、サービス情報を得るための複数のアドレスとの各々が対応付けられた複数のバルーンデータを保持するバルーンデータベース7にアクセスする空間情報サーバ1と、システム100におけるサーバとの間で情報を相互参照可能なブログエントリを表すブログエントリ(第1バルーンエントリ)8を有しブログエントリ8が収集した場所に関する情報と、空間情報サーバ1に保持されたバルーンデータとをそれぞれ取得するブログサイト(第1ブログサイト)3とをそなえて構成されている。
また、本サービス情報提供方法は、最初に、携帯端末2が、実3次元空間に対応する複数の3次元空間範囲情報とサービス情報を得るための複数のURLとの各々が対応付けられた複数のバルーンデータを保持するバルーンデータベース7に所望のバルーンデータを登録する。
そして、バルーンデータベース7にアクセスする空間情報サーバ1が、携帯端末2が所有するブログサイト3に、システム100におけるサーバとの間で情報を相互参照可能なブログエントリを表すブログエントリ8を作成する。
また、空間情報サーバ1は、バルーンデータベース7にブログエントリ8のURLを登録し、ブログエントリ8に空間情報サーバ1のURLを登録する。
そして、携帯端末2は、ブログエントリ8にアクセスして、サービス情報を取得する。
また、他のブログサイト36は、空間情報サーバ1の事業者と異なる事業者が運用するものであり、ブログサイト3のブログエントリ8とリンクされたブログエントリ37を有する。ブログエントリ37がブログエントリ8にトラックバックによって相互にリンクが生成された場合、空間情報サーバ1および空間情報サーバ6のいずれにおいても、リンク33によりエントリ更新検出機能によってブログエントリ8とブログエントリ37との更新がそれぞれ検出される。空間情報サーバ1はブログエントリ37を参照することにより、空間情報サーバ6のバルーン検索部(図示省略)のURLを取得しバルーンデータベース7に登録する。
一方、空間情報サーバ6は、ブログエントリ8を参照することにより、空間情報サーバ1のバルーン検索部24のURLを取得し、バルーンデータベース10に登録する。帯端末2が空間情報サーバ1を用いてバルーンを検索する際、空間情報サーバ1はバルーンデータベース7から得られたバルーン情報を携帯端末2に返すとともに、バルーンデータベース7において、検出バルーンと同一場所にバルーンを有する他の空間情報サーバ6のバルーン検索部24のURLを返すことができる。
そして、携帯端末2は空間情報サーバ1を用いてバルーンを検索した後、続けて空間情報サーバ6を用いてバルーンを検索することができる。
これにより、システム100は、(i)バルーン定義情報がバルーンデータベ
ース7に登録され、このバルーンデータと位置情報とを用いて、携帯端末2がいる場所の周辺のバルーンを検出する機能を有し、(ii)商店街等の場所に付随する情報コンテンツに携帯端末2がアクセスするためのWebサイトとしてブログエントリ8を作成し、このブログエントリ8に自動的に集まる情報コンテンツを多数の携帯端末2が閲覧する機能を追加したものである。
このため、ブログエントリ8,9は、ブログというCMS(Contents Management System:コンテンツ管理システム)を用いて作成されたWebサイトを表すものでもある。また、ブログエントリ8,9は、Web技術を用いて作成されたWebサイトである。従って、トラックバックを用いることにより、バルーン登録ユーザ以外のユーザが、ユーザ自身のブログエントリ9を、バルーン登録ユーザのブログエントリ8にリンクさせることが容易になる。
また、バルーン登録ユーザが作成したバルーンに、場所に関する情報コンテンツが自動的に集まるので、バルーン登録ユーザ以外のユーザが、場所に関する多数の情報コンテンツを利用できるようになる。
さらに、ブログエントリ8,9のデータは、ブログサイト3,4のバルーンデータベースに保持され、そのバルーンデータベースにはさらにトラックバックを送信してきたユーザ名等が登録される。また、ブログエントリ8,9が作成されるときと同時に、携帯端末2がそのブログエントリ8,9にアクセスするためのHTML(Hyper Text Markup Language)や、ブログエントリ8,9のサマリを提供するRSSサマリが出力される。
このように、ブログエントリ8,9は、一種のWebページとしても機能する。また、ブログエントリ8,9の実体は、バルーンデータベース7等,ユーザとのインタフェースのためのHTML,ユーザに登録情報のサマリを提供するRSSファイル,XML_RPC(インターネット53においてリモートプロシジャコールを実行するためのプロトコル)等のハードウェア,Webツール,プロトコル等からなる仕組みによって提供されるトラックバックおよび更新通知等の各種機能の集合である。
次に、図5に示す空間情報サーバ1とブログサイト3との間のメッセージについて説明する。ここで、投稿API29は、空間情報サーバ1からブログサイト3に対するメッセージであって、ブログエントリ投稿のためのAPIであり、metaWeblogAPI等の仕様が用いられる。また、更新通知30は、ブログサイト3が取得したブログエントリ8の更新を空間情報サーバ1に対して通知するためのメッセージであり、WeblogUpdatePing等の仕様が用いられる。さらに、リンク31は、バルーンデータベース7内のバルーン定義情報に設定されたバルーンエントリ8のURLと、バルーンエントリ8に設定された空間情報サーバ1のバルーン検索部24のURLとによって、空間情報サーバ1のバルーンデータベース7とブログエントリ8とが相互に関係付けられていること(又は状態)を示すものである。
次に、図5に示すブログサイト3について詳述する。
ブログサイト3は、ユーザがバルーンにリンクして、バルーン定義空間領域に関する場所情報を収集するためのWebサイトであって、ブログエントリ8と、既存ブログシステム28と、空間情報プラグイン27とをそなえて構成されている。ブログサイト3は、ユーザが携帯端末2および空間情報サーバ1を用いてバルーンを登録する前に、予めユーザによって開設されている。
ブログエントリ8は、空間情報サーバ1のバルーンに対して生成されるものである。このブログエントリ8のカテゴリにはバルーンに設定されたカテゴリと同一値が設定され、内容の最初の数行にはバルーン名称、中心座標等のバルーン定義情報の一部と空間情報サーバ1のバルーン検索部24のURLが、空間情報サーバ1によって生成時に設定される。
既存ブログシステム28は、ブログサービスを提供するプロバイダやブログツールが設けた既存機能を発揮するものである。すなわち、ブログサイト3は、ブログサイト3自身の機能を、プラグインを用いて追加できるようになっている。
空間情報プラグイン27は、投稿API29や更新通知30を設けていないブログサイトに対して、空間情報サーバ1との連携に必要な機能を追加するためのものである。一般に、ブログサービスを提供するプロバイダやブログツールは、投稿API29や更新通知30を設けることが多いが、それらを設けていないブログサイトは、この空間情報プラグインを用いられる。
また、このブログサイト3は、携帯端末2に対して、サービス情報の検索結果と、バルーンエントリ8を宛先とするトラックバック又はコメントを通知する他のブログサイト(第2ブログサイト)4のURLとを送信する。
一方、他のブログサイト4は、ブログサイト3にブログエントリ8がリンクされているバルーンの定義する空間領域に関する場所情報をブログエントリ9としてもつユーザが開設しているブログサイトである。また、他のブログサイト4とブログサイト8との間は、トラックバックによって相互にリンクされている。
このトラックバックは、ブログエントリ間において相互に情報の参照を可能とするシステム100の機能である。換言すれば、このトラックバックという仕組みによって、ブログエントリ8,4間,8,36間が相互に言及可能になる。
図6はトラックバックを説明するための図である。この図6に示すブログサイトA,Bは各々参照される側のユーザAと、参照する側のユーザBとが開設したものである。ここで、ユーザBがユーザAのブログサイトAに表示された記事又は話題に関心がある場合、ユーザBはその記事を引用し引用した記事に意見や感想等を付してブログサイトBに表示する。また、ユーザBは、ネットワークにおけるエチケットとして、ユーザAに対して、「ユーザBはブログサイトAに記載された記事を引用し、その記事についてユーザBのブログサイトBにおいてコメントしている。」旨を通知する(この通知はトラックバックPingと呼ばれる)。一方、ユーザAは、この通知を受信し承認すると、ユーザBのブログサイトBの記事に逆方向のリンクを設定する。なお、トラックバックされるユーザAは、トラックバックの通知に対して拒否を選択することもできる。
従って、ユーザAおよびユーザBの各ブログエントリA,B間において容易に双方向リンクを設定できる。さらに、ユーザAの記事が、例えばN(Nは2以上の自然数を表す。)箇所のブログサイトにおいてそれぞれ引用された場合は、共通の話題を有するN個のブログエントリが、トラックバックによって自動的にユーザAのブログサイトAに集まる。
さらに、本システム100におけるトラックバックについて詳述する。
図7(a),図7(b)はいずれも本発明の一実施形態に係るトラックバックの一例を示す図である。ブログエントリ9(図5)は、この図7(a)に示すリクエスト(HTTP−POSTリクエスト)をブログエントリ8(図5)に送信する。このリクエストには、登録したいトラックバック情報(例えばブログエントリのタイトル,URL,ブログ名,概要等)がパラメータとして書き込まれている。そして、通知を受けたブログエントリ8は、トラックバック情報の保存に成功すると、図7(b)に示すレスポンスをブログエントリ9に対してXML形式で返す。このレスポンスには、トラックバック情報の成否とメッセージとが記述されている。
図5に示すブログエントリ8とブログエントリ37とは共にバルーンにリンクされたブログエントリである。これらのブログエントリ8,37が、トラックバック32によって相互リンクされることは、双方のリンクされているバルーンは、実3次元空間において同一又は同様な場所に定義されていることを意味する。
バルーンにリンクされたブログエントリ8がトラックバック32によって更新されると、更新通知30によって双方にリンクされた空間情報サーバ1に通知され、通知を受信した空間情報サーバ1は、トラックバック情報を用いて、空間情報サーバ1自身にリンクされたバルーンエントリ8に、トラックバックを用いてリンクされたバルーンエントリを参照できる。
これにより、空間情報サーバ1は空間情報サーバ6のバルーン検索部のURLを取得し、空間情報サーバ6は空間情報サーバ1のバルーン検索部24のURLを取得し、このURLをバルーン定義として設定し、相互にリンクされた状態になる。
次に、ブログサービス(ブログ利用を提供するサービス)について詳述する。
図8はRSSを説明するための図である。この図8に示すブログサイトAとブログサイトBとは各々ユーザAのブログサイトAとユーザBのブログサイトBとを表し、また、ニュースサイトAは、記事のヘッドラインを表示している。ここで、RSSは、ニュースサイトAが記事をニュースサイトA自身のブログに書き込み、その記事をXMLデータに変換しておく。そして、ユーザAは、ニュースサイトAやブログサイトB等に書き込みされた記事を引用し、ブログサイトAにその引用した記事を表示し、又はニュースサイトA等にリンク付けするようになっている。
この機能が、RSSフィードと呼ばれるサマリの提供機能であって、ブログサービスが提供する機能の一つなのである。さらに、詳述すると、このRSSフィードは、RSSと呼ばれるメタデータを用いて、ニュースサイトAにアクセスしたユーザAにニュースサイトAのサマリを提供するようになっている。
メタデータとは、Webサイトについての情報を記述したデータである。例えば検索エンジン等は、多数のWebサイトから収集した情報データにメタデータを付与して記憶装置に保持する。これにより、ユーザは、不要な情報データを除去し的確な情報データを取得できる。
また、RSSは、Webページのタイトル,アドレス,見出し,要約,更新時刻等のメタデータを構造化して記述するものでもあり、XMLベースのフォーマット形式を有する。この一方、RSSのページ自体は、閲覧に適しているものではないので、携帯端末2は、RSSリーダ機能を有するソフトウェアをインストールして情報データを閲覧するようになっている。
このように、ユーザA等は、RSSフィードを用いて新着情報を収集し、例えば、多数のWebサイトについて、カテゴリ別の人気度合いによってランク付けするランキングサイト等のサービスが行なわれる。また、自動的に取得した新着情報をプッシュにより携帯端末2に通知するRSSリーダ18等のツールが充実してきており、ユーザが必要とする情報が探しやすくなっている。
このように、システム100は、ブログの特徴である情報利用のしやすさと、情報が集まる仕組みとに着目し、携帯端末2に対する情報提供サービスと、ブログサービスとを結合させたものである。また、本システム100が提供する仕組みは、ユーザが立つ情報発信場所を1箇所のブログエントリで代表させるようにしている。
また、システム100が提供するサービス内容は、(i)ユーザが立つ場所を
、仮想空間におけるバルーン(仮想的な空間範囲を表す立体)を用いて定義できるようにし、(ii)誰でもが容易にユーザが立つ場所の位置情報を取得してバルーンおよびバルーンにリンクするブログエントリを作成できるようにし、そして、(iii)場所に依存した情報発信ポイントを自由に設置できるようにしている。ここで、その場所に関する情報を既に取得した他のユーザがいる場合は、システム100は、他のユーザの情報をブログエントリとして作成し、バルーンにリンクされたブログエントリにトラックバックを用いてリンクすることにより、その場所の情報を載せたブログエントリがバルーンに集まるようになる。
一方、従来のように、情報配信サービスを提供する事業者がバルーンを設置する場合もある。この場合においても、事業者が提供する情報を利用するユーザが、ユーザ自身が知る情報をコメント又はトラックバックを用いて、事業者のブログエントリに追加することができる。
通常、ブログサービスにおいて、ブログエントリにコメント又はトラックバックが行なわれる場合、その旨がメール等により所有者に対してブログエントリが通知され、ブログサイトの所有者の判断によって、意に沿わないコメント又はトラックバックを避けることが可能になっている。
上記のバルーンは、GPS測位等の位置情報技術を使用して定義される仮想的な立体である。このため、ユーザと位置情報システム100との通信には、携帯電話機等の広くどこでも使用できる通信手段が使用されるため、バルーンの設置のときにその場に現実の機器を設置する必要がない。また、近年に高精度のGPS受信機11が搭載される携帯電話等の携帯端末2が増加しているため、その携帯端末2を用いたバルーン検索も容易である。
この一方、現状、GPS測位は、屋内等の利用できないエリアがあり、全ての携帯端末2が高精度の位置情報を利用できるものではない。それらのエリアをカバーしどのような携帯端末2も、使用できる技術が現れるまで、位置情報測位機能を有していない携帯端末5からもバルーンが登録され、バルーン名称を使用して検索できるようにシステム100は機能をもつ必要がある。
以下、システム100におけるメッセージについて詳述する。
最初に、図9(a),図9(b)を参照して、空間情報サーバ1へのバルーン登録方法を説明する。図9(a),図9(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係る空間情報サーバ1へのバルーン登録方法を説明するための図であり、バルーン登録HTTP−POSTリクエストを用いた場合の一例が表示されている。
ここで、携帯端末2のバルーン登録部(図5)は、空間情報サーバ1のバルーン登録部26のURLに、この図9(a)に示すHTTP−POSTリクエストを送信する。このバルーン登録HTTP−POSTリクエストには、登録するバルーンの中心座標(緯度および経度),座標の測位系,バルーン径(球形バルーンの場合は半径),バルーン名称等が指定される。
一方、空間情報サーバ1は、バルーンの登録に成功すると、携帯端末2に対して、NVML形式により登録したバルーンデータを、図9(b)に示すレスポンスに書き込みして返す。
次に、図10(a),図10(b)を参照して空間情報サーバ1からのバルーン検索方法について説明する。
図10(a),図10(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係るバルーン検索方法を説明するための図である。携帯端末2は、空間情報サーバ1のバルーン検索URLに、図10(a)に示すHTTP−POSTリクエストを送信する。このHTTP−POSTリクエストには、検索範囲(矩形)の左下と右下との各座標(緯度,経度),座標の測位系および出力形式(NVMLがデフォルト)が指定される。
そして、空間情報サーバ1が、バルーンデータを検出すると、検出したバルーンデータを携帯端末2に対してNVML形式(リクエストのopfがNVMLの場合)で書かれたレスポンス(図10(b))を返す。具体的には、<head>,</head>間に、測位系等の表記に関する情報が書き込まれ、また、<body>,</body>間の<guide>要素のうちの<point>要素に、バルーン定義情報(中心座標,範囲(area属性),ブログエントリのURL等)が書き込まれる。また、<guide>要素は、検出されたバルーンの数だけ携帯端末2に対して返される。なお、NVML仕様にないバルーンデータの要素は、<note>要素で記述される。
図11(a)は本発明の一実施形態に係る投稿APIのリクエストの一例を示す図であり、図11(b)は本発明の一実施形態に係る投稿APIのレスポンスの一例である。この投稿用APIは、ブログエントリを投稿するためのAPIであって、例えばBlogger APIや、metaWeblog APIが知られている。
ブログツールおよびブログサービスは、異なるシステム間において連携するための多数の仕組みをそなえており、XML_RPCを用いて実装されている。このXML_RPCは、インターネット53上でリモートプロシジャコールを実行するためのプロトコルであり、メッセージはHTTP−POSTリクエストであり、そして、リクエストbodyはXMLである。結果もXML形式により返されるようになっている。
図11(a),図11(b)にそれぞれ示すものは、metaWeblog A
PIの新記事投稿のAPIであり、metaWeblog.newPostを例に示す。
投稿先ブログサイトのID(ブログID:ブログシステムによって割り当てられているID)と、ブログサイトに投稿するためのユーザ名と、パスワードと、投稿する記事の内容と、公開するか否か等とをパラメータとしてリクエストを発行する。ここで、投稿に成功すると、ブログシステムにより割り当てられた記事のIDがレスポンスとして返される。
次に、図12(a),図12(b)を参照して更新通知方法について説明する。
図12(a),図12(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係る更新通知方法を説明するための図である。これらの図12(a),図12(b)にそれぞれ示す更新通知は、ブログサイト3の空間情報プラグインから空間情報サーバ1のエントリ更新検出部に対して送信されるものである。
更新通知は、投稿APIと同様に、多数のブログツールおよびブログサービスがシステム間において連携するための仕組みとして設けられており、XML_RPCを用いて実装されている。これにより、ブログサイトからの新着情報が他のサーバ(空間情報サーバ6等)に通知される。なお、この更新通知機能を有するweblogUpdates Pingが知られている。
ブログサイト3は、更新されたブログエントリのタイトルおよびURLをパラメータとして図12(a)に示すリクエストを通知し、空間情報サーバ1がその通知を受信すると、通知成功および通知に対する謝辞メッセージ等をパラメータとするレスポンスを返す(図12(b))。ここで、通知される情報は、ブログエントリ3のタイトルおよびURLだけなので、更新内容を確認するために、空間情報サーバ1からブログサイト3に対してリクエストを通知して取得することが望ましい。
なお、ブログエントリがトラックバックによって更新された場合、ブログツールとしてMovableTypeが用いられているときは、ブログサイト3は、XML_RPCによりmt.GET TrackbackPingsリクエストを送信してトラックバックPing URLを取得する。
次に、図13(a),図13(b)を参照してブログエントリのサマリの取得方法について説明する。
図13(a),図13(b)はそれぞれ本発明の一実施形態に係るサマリの取得方法を説明するための図である。ここで、多くのブログツールは、ブログの情報をRSSファイルに出力するようになっており、サマリの取得は、RSSファイルを、図13(a)に示すGETリクエストを用いることにより可能になる。以下、MovableTypeというブログツールを用いたRSSファイルの取得例を説明する。
ブログエントリがトラックバックされると、archiveディレクトリ配下に「記事ID.XML」のように、エントリへのトラックバック情報がRSS形式で出力されるので、携帯端末2は、このURLにGETリクエストを送信することにより、RSSファイルを取得する。図13(b)に示すように、ブログエントリのサマリとそのブログエントリのトラックバック先のブログエントリのサマリがRSS形式で出力されている。
このような構成によって、携帯端末2は空間情報サーバ1から受信した結果34に含まれるブログエントリ8のURLを用いて、ブログエントリ8にアクセスする。ブログエントリ8から取得するデータはRSS形式35であり、携帯端末2のRSSリーダ18によって表示される。ここでもしブログエントリ8に他のブログサイト4のブログエントリ9にトラックバック32でリンクされていれば、RSSリーダ18にブログエントリ9のURLも表示されるので、ブログエントリ9を参照することができる。
また、携帯端末2は、バルーン検索部16を使って空間情報サーバ1からバルーン定義データを取得するときに、広範囲のデータを一度に取得し、取得したデータをバルーンイベント管理部15を使い、携帯端末2の近傍のバルーンを検出することにより、空間情報サーバ1との通信回数を減少させるとともに、携帯端末2の内部で検出したバルーンのブログエントリのURLをユーザに通知することにより、情報をプッシュ的に提示することができる。
さらに、空間情報サーバ1はバルーンにリンクするブログエントリ8を生成するとき、バルーンデータベース7にブログエントリ8のURLを登録するだけでなく、ブログエントリ8に空間情報サーバ1のバルーン検索部24のURLを登録する。
これにより、ブログエントリ8側から空間情報サーバ1を参照することが可能になるが、空間情報サーバ1に登録されているバルーンの地理的近傍に他の空間情報サーバ6に登録されているバルーンがあり、そのバルーンのブログエントリ37がバルーンエントリ8にトラックバックされた場合、更新通知によって空間情報サーバ1に通知される。更新通知を受けた空間情報サーバ1はトラックバックされたブログエントリを参照し、そこに記載された空間情報サーバ6のバルーン検索URLを取得し、バルーン定義情報に登録する。
このように、空間情報サーバ1のバルーン検索部24を利用して、空間情報サーバ1で検出されるバルーン定義情報とともに他の空間情報サーバ6のURLが送受信されるので、続けて他の空間情報サーバ6からバルーンを検索できるようになる。
空間情報サーバ1は、検索拡張機能部22によって、位置情報機能を持たない携帯端末5からもバルーン検索を可能にする。この携帯端末5は位置情報機能を持たないため、ユーザは自分のいる場所を表す名称を空間情報サーバ1に送信し、これを受信した空間情報サーバ1はバルーンデータベース7中を入力された名称を含む名称を持つバルーンを全て検索し、携帯端末5に送信する。
一方、携帯端末5のユーザはバルーンを選択して、そのバルーンにリンクされたブログエントリを参照してもよいが、選択したバルーンの名称とそのバルーンの定義位置を中心とした検索範囲を再度入力情報として空間情報サーバ1に検索を行い、周辺のバルーンを見つけることができる。
また、空間情報サーバ1はバルーンの登録時にバルーンの存続期間を設定し、バルーン状態管理部23を用いて期限が来た際に情報を消去することができる。これにより、空間情報サーバ1を使ってサービスを提供する事業者はバルーンの延命等を条件とした課金を行うことができる。
次に、図14(a),図14(b)〜図17を参照して、システム100における複数の空間情報サーバ1等が連結する態様について説明する。
上記の図5における空間情報サーバ1,6等は、独立して設けられたものであるが、以下に述べる連結方法によって、いわば「数珠繋ぎ」状に連結可能である
図14(a)は本発明の一実施形態に係るブログサイトAと空間情報サーバAとの組み合わせであり、この状態において、図14(a)に示すブログサイトAおよび空間情報サーバAに、ブログサイトBおよび空間情報サーバBを連結したものが、図14(b)に表示されている。
図14(b)において、本サービス情報提供方法は、最初に、実3次元空間に対応する複数の3次元空間範囲情報とサービス情報を得るための複数のアドレスとの各々が対応付けられた複数のバルーンデータを保持するバルーンデータベースにアクセスする空間情報サーバAを有するブログサイトAを設置する。
そして、ブログサイトAに保持されたバルーンデータの3次元空間範囲情報に対応する実3次元空間に重複登録されたバルーンデータを保持するブログサイトBを設置する。
次に、ブログエントリ(第1バルーンエントリ)Aとブログエントリ(第2バルーンエントリ)Bとが相互参照可能な状態に設定される。この相互参照は、トラックバックによって行なわれる。ここまでが、図14(b)に示す「1」と付された部分に相当する。
続いて、ブログエントリAとブログエントリBとが、ブログサイトAの空間情報サーバAとブログサイトBの空間情報サーバBとに対してそれぞれ更新通知する(「2」と付された部分参照)。
さらに、空間情報サーバAと空間情報サーバBとが、空間情報サーバBのバルーン検索URLと空間情報サーバAのバルーン検索URLとをそれぞれ取得する(「3」と付された部分参照)。
そして、空間情報サーバAと空間情報サーバBとが、空間情報サーバAのバルーンデータベースと空間情報サーバBのバルーンデータベースとにそれぞれバルーン検索URLとバルーン検索URLとを連結登録する(「4」と付された部分参照)。
このように、独立に設けられた2台の空間情報サーバA,Bが連結される。
次に、図15は本発明の一実施形態に係る2箇所のブログサイトの連結を説明するための図である。
ここで、空間情報サーバAと空間情報サーバBとが連結した状態において、さらに、バルーンエントリBと、上記の3次元空間範囲情報に対応する実3次元空間に重複して登録されたブログサイトCのバルーンエントリCとが相互にリンクする。
バルーンエントリBとバルーンエントリCとが、それぞれ、空間情報サーバBとブログサイトCに設けられた空間情報サーバCとに対して、更新通知し、空間情報サーバBと空間情報サーバCとが、それぞれ、空間情報サーバCのバルーン検索URLと空間情報サーバBのバルーン検索URLとを取得する。
さらに、空間情報サーバBと空間情報サーバCとが、それぞれ、空間情報サーバBのバルーンデータベースと空間情報サーバCのバルーンデータベースとに、各々のバルーン検索URLと第2バルーン検索URLとを記録する。
このように、3種類の空間情報サーバA〜Cが関連付けられる。
次に、図16は本発明の一実施形態に係る3箇所のブログサイトの連結を説明するための図である。
ここで、空間情報サーバAと空間情報サーバBと空間情報サーバCとが連結した状態において、さらに、バルーンエントリAと、上記の3次元空間範囲情報に対応する実3次元空間に重複して登録されたブログサイトDのバルーンエントリDとが相互にリンクする。
バルーンエントリAとバルーンエントリDとが、それぞれ、空間情報サーバAとバルーンサイトDに設けられた空間情報サーバDとに対して、更新通知し、空間情報サーバAと空間情報サーバDとが、それぞれ、空間情報サーバDのバルーン検索URLと空間情報サーバAのバルーン検索URLとを取得する。
そして、空間情報サーバAと空間情報サーバDとが、それぞれ、空間情報サーバAのバルーンデータベースと空間情報サーバDのバルーンデータベースとに、バルーン検索URLとバルーン検索URLとを記録する。
このように、4箇所のブログサイトが連結される。
また、図17は本発明の一実施形態に係る連結された空間情報サーバA〜Dを検索する方法を説明するための図である。
この図17に示す空間情報サーバAと空間情報サーバBと空間情報サーバCと空間情報サーバDとが連結した状態において、携帯端末2が、空間情報サーバAから、バルーンエントリAのURLと空間情報サーバBおよび空間情報サーバCの各URLとを取得する。
そして、携帯端末2が、空間情報サーバBから、バルーンエントリBのURLと、空間情報サーバCおよび空間情報サーバの各URLを取得し、空間情報サーバCから、バルーンエントリCのURLを取得し、また、空間情報サーバDから、バルーンエントリDのURLを取得する。
このように、本システム100は、複数箇所の空間情報サーバA〜Dが連結され、携帯端末2は、空間情報サーバA〜Dのいずれのサーバにもアクセスできるようになり、携帯端末5が異なる事業者に加入している場合でも、サービス情報を提供できる。
以下、本システム100における詳細動作について詳述する。
図18は本発明の一実施形態に係るバルーンエントリの生成方法を説明するためのシーケンスを示す図である。この図18に示すA1〜A16はいずれも1個のメッセージ又は複数個のメッセージ群を表す。
ユーザは、携帯端末2に設けられた「バルーン登録ボタン」の押下や、表示部42に表示された「バルーン登録」を選択実行することにより、バルーン登録アプリケーションを起動させる(メッセージA1)。バルーン登録部17は、GPS制御部12に対して携帯端末2の位置情報の取得を依頼し(メッセージA2a)、GPS制御部12は、GPS受信機11に対してGPS情報の取得をNMEAフォーマットによって依頼する(メッセージA2b)。GPS受信機11は、携帯端末2の測位結果を、NMEAフォーマットによってGPS制御部12に通知し(メッセージA2c)、GPS制御部12は、測位結果をデータ変換し、緯度,経度等からなる携帯端末2の位置情報をバルーン登録部に対して通知する(メッセージA2d)。
バルーン登録部は、表示部42にバルーン定義情報を通知して、表示部42は、携帯端末2を中心とするバルーン定義情報を表示する(メッセージA3)。ユーザは、バルーンの名称,バルーンの設置範囲,カテゴリ等の付加情報を携帯端末2に設定し(メッセージA4)、バルーン登録の実行要求をバルーン登録部に通知する(メッセージA5)。バルーン登録部は、空間情報サーバ1のバルーン登録部26に対してhttp又はメールを用いてバルーン定義情報を送信する(メッセージA6)。
一方、空間情報サーバ1において、バルーン登録部は、ユーザ管理部に対しバルーン定義情報を送信したユーザについて認証を要求し(メッセージA7a)、ユーザ管理部は、認証結果がOKの場合は、バルーン登録部にユーザ情報を通知する(メッセージA7b)。このユーザ情報は、空間情報サーバ1がブログエントリ8を生成するための権限に関する情報であって、具体的には、ブログサイトのID,ブログサイトのユーザ名およびブログサイトのパスワードが、バルーン登録部に通知される。バルーン登録部は、そのユーザ情報をバルーンデータベース7に登録し(メッセージA7c)、ブログサイト3に対してエントリ作成依頼を投稿APIを用いて送信する(メッセージA7d)。
また、ブログサイト3は、ブログエントリを生成し(メッセージA8a)、バルーン登録部に対して、生成したブログエントリのURLを含むブログエントリの生成完了を通知する(メッセージA8b)。このブログエントリのURLを返す理由は、ブログサイトのURLとブログエントリIDとを組み合わせることにより、ブログエントリのURLを作成できるからである。
バルーン登録部は、バルーンデータベース7に、ブログエントリ情報を追加して登録する(メッセージA9)。さらに、バルーン登録部は、携帯端末2のバルーン登録部に対して、ブログエントリを編集するためのURLをHTTP又はメールによって送信し(メッセージA10)、バルーン登録部は、編集用のURLを含む情報を表示部42に通知し、表示部42は、通知された情報を表示する(メッセージA11)。
そして、携帯端末2は、携帯端末2のバルーン登録部に対してブログエントリの編集依頼を通知すると(メッセージA12)、バルーン登録部はその編集用のURLにアクセスするようにウェブブラウザに対して起動要求を通知し(メッセージA13)、ウェブブラウザは、そのURLをもつブログサイト3にジャンプする(メッセージA14)。さらに、ブログサイト3は、ウェブブラウザに対してブログエントリの編集を許可し(メッセージA15)、表示部42は、編集画面を表示する(メッセージA16)。
このように、携帯端末2は、ブログサイト3の情報を参照できるようになる。
携帯端末2がGPS11を用いて携帯端末2自身の位置を測定し、測定した端末位置を、検索範囲を指定するための検索範囲データとともに空間情報サーバ1に送信する。そして、空間情報サーバ1は、バルーンデータベース7に携帯端末2のバルーンを登録するとともに、ブログサイト3の投稿API29を用いてブログサイト3にブログエントリ8を作成し、また、バルーンデータベース7にブログエントリ8のURLを登録する。これに加えて、ブログエントリ8中には、空間情報サーバ1の検索URLを管理者が登録し、空間情報サーバ1とブログサイトとが相互にデータを参照できるようにされている。
次に、図19を参照して本発明の一実施形態に係る擬似的なプッシュ配信方法を説明するためのシーケンスを示す図である。この図19に示すB1〜B13はいずれも1個のメッセージ又は複数個のメッセージ群を表す。
ユーザは、携帯端末2の操作部41を用いて、バルーン検索部16のバルーン検索アプリケーションを起動させる(メッセージB1)。バルーン検索部16はバルーンイベント管理部15に対して、バルーンの自動検索の開始を通知すると(メッセージB2)、バルーンイベント管理部15は、以下に述べるメッセージB3a〜メッセージB3gからなる定期的実行ルーチンを開始する。
バルーンイベント管理部15は、GPS制御部12に対して携帯端末2の位置情報の取得を依頼し(メッセージB3a)、GPS制御部12は、GPS受信機11に対してGPS情報の取得を依頼する(メッセージB3b)。GPS受信機11は、携帯端末2の測位結果を、GPS制御部12に通知し(メッセージB3c)、GPS制御部12は、緯度,経度等からなる携帯端末2の位置情報をバルーンイベント管理部15に対して通知する(メッセージB3d)。ここで、バルーンイベント管理部15は、携帯端末2のメモリにバルーンデータが保持されていない場合、あるいは、保持されたバルーンデータの地理的範囲が、GPS制御部12から通知された現時点における携帯端末2の位置情報を含まない場合(以下、不整合の場合と呼ぶ。)、空間情報サーバ1のバルーン検索部24に対して、バルーンデータの取得依頼を通知する。この理由は、携帯端末2が擬似的プッシュ配信を行なうためには、携帯端末2の内部にバルーンデータを保持しておく必要があるので、携帯端末2の内部にバルーンデータが保持されていない場合、携帯端末2は、バルーン検索部16に対してバルーンデータを取得するのである。
また、携帯端末2は、過去に空間情報サーバ1に対してバルーン検索を行なったことがある場合、その過去の時点における携帯端末2の位置周辺のデータが保持されている。ここで、携帯端末2の内部にバルーンデータが保持されている場合においても、そのバルーンデータの地理的範囲が現在の端末位置を含まない場合にもバルーンデータ取得が必要なので、これを不整合として検出するようになっている。
一方、バルーン検索部16は、バルーンデータベース7を検索し(メッセージB3f)、検索したバルーンデータを、バルーンイベント管理部15に対して送信する(メッセージB3g)。
そして、携帯端末2のバルーンイベント管理部15は、取得したバルーンの内部に携帯端末2が入っているか、又は携帯端末2が取得したバルーンの外部に出ているかを判定する(メッセージB4)。ここで、バルーンイベント管理部15は、携帯端末2がバルーン内部に入っていることを検出すると、バルーン検索部16に対して、バルーンに入っている旨を通知する(メッセージB5)。バルーン検索部16は、取得したバルーンデータからバルーンエントリを抽出し(メッセージB6a)、RSSリーダ18に対して、バルーンエントリURLを通知して起動させる(メッセージB6b)。RSSリーダ18は、ブログサイト3に対して、ブログエントリのサマリの取得を通知し(メッセージB7)、ブログサイト3は、RSSリーダ18に対して、サマリを送信する(メッセージB8)。そして、RSSリーダ18は、ブログエントリのサマリを表示部42に表示する(メッセージB9)。
また、ユーザは、トラックバックを選択して(メッセージB10)、トラックバック元のブログエントリに対して、トラックバックによってリンクされたブログエントリの読み出し要求を送信する(メッセージB11)。そして、トラックバック元のブログエントリからブログエントリの内容がRSSリーダ18に対して送信され(メッセージB12)、これにより、表示部42に、トラックバックのブログエントリが表示される(メッセージB13)。
このように、バルーンイベント管理部15とGPS受信機11との間において、携帯端末2の位置情報が送受信され、また、バルーンイベント管理部15において、バルーン内部に入ったことが検出されてRSSリーダ18が起動されるので、ユーザは、プッシュ配信と同様に情報を自動的に取得可能になる。
次に、図20,図21をそれぞれ参照して、ユーザ登録前のアクセス制限およびユーザ登録の方法と、ユーザ登録後のアクセス制限およびユーザ登録の方法とについて説明する。これらの図20,図21に示すC1〜C33はいずれも1個のメッセージ又は複数個のメッセージ群を表す。
図20は本発明の一実施形態に係る未登録ユーザについてのアクセス制限およびユーザ登録を説明するためのシーケンスを示す図である。ここで、未登録ユーザCが管理ユーザAに対して登録を要求するようにしている。
まず、ユーザCは、プル型の検索を行なうために、携帯端末2の操作部41を用いて携帯端末2のバルーン検索部16を起動させると(メッセージC1)、バルーン検索部16は、空間情報サーバ1のバルーン検索部24に対して、バルーン検索依頼を送信し(メッセージC2)、バルーン検索部24は、バルーンデータベース7を検索する。ここで、バルーン検索部24は、携帯端末2から検索依頼されたバルーンを検出すると(メッセージC3)、そのユーザCのアクセス制限について、アクセスが以前あったか、あるいは、ユーザアカウントがないかを判定する(メッセージC4)。バルーン検索部24は、バルーンエントリURLの代わりにユーザ登録URLを設定しバルーン検索結果を作成し(メッセージC5)、携帯端末2に対してバルーン検索結果を含む検索完了を通知する(メッセージC6)。
携帯端末2のバルーン検索部16は、この完了通知を受信すると、RSSリーダ18を起動しユーザ登録処理の開始を通知し(メッセージC7)、これに対して、RSSリーダ18は、空間情報サーバ1のユーザ登録部に対して、ユーザ登録画面を開く旨を通知し(メッセージC8)、ユーザ登録部は、ユーザ登録画面を開き、画面を開いた旨の完了通知を携帯端末2のRSSリーダ18に対して通知する(メッセージC9)。そして、RSSリーダ18は、表示部42にユーザ登録画面を表示させる(メッセージC10)。ユーザCは、表示された情報について編集し、編集作業が終了すると、編集後の内容にするための登録実行をRSSリーダ18に対して通知する(メッセージC11)。RSSリーダ18は、登録実行メッセージを受信すると、空間情報サーバ1のユーザ登録部に対して、ユーザ登録を送信し(メッセージC12)、ユーザ登録部は、ユーザAに対して、ユーザ登録確認通知をメールし(メッセージC13)、また、携帯端末2のRSSリーダ18に対して、ユーザ登録の受け付けが完了したことを通知する(メッセージC14)。
一方、ユーザAは、メッセージC13に対して、ユーザ登録許可通知を空間情報サーバ1のユーザ登録部に対してメールし(メッセージC15)、ユーザ登録部は、ユーザCに対してユーザ登録通知をメールする(メッセージC16)。この後、ユーザCは、バルーン検索を行なえるようになる。
このように、ユーザ登録されていないユーザCが、検索依頼を空間情報サーバ1に対して送信したときに、空間情報サーバ1は、ユーザCについての登録処理を行なったうえでユーザCに対して、検索サービスを提供する。
さらに、図21は本発明の一実施形態に係る登録ユーザについてのアクセス制限およびユーザ登録を説明するためのシーケンスを示す図であり、ユーザ登録されたユーザCが管理ユーザAに対してアクセス制限を設定するようにしている。
まず、ユーザCは、プル型の検索を行なうために、携帯端末2の操作部41を用いて携帯端末2のバルーン検索部16を起動させると(メッセージC17)、バルーン検索部16は、空間情報サーバ1のバルーン検索部24に対して、バルーン検索依頼を送信し(メッセージC18)、バルーン検索部24は、バルーンデータベース7を検索して所望のバルーンを検出する(メッセージC19)。バルーン検索部24は、ユーザCのアクセス制限について、アクセスが以前あったか、あるいは、ユーザアカウントがあるかを判定する(メッセージC20)。ここで、ユーザアカウントがあると判定された場合、ユーザ管理者に対して、
ユーザ認証を依頼し(メッセージC21)、ユーザ管理部は、認証がOKの場合は、バルーン検索部24に対してOKを通知する(メッセージC22)。バルーン検索部24は、バルーン検索結果を作成しバルーンエントリURLを設定する(メッセージC23)。バルーン検索部24は、携帯端末2のバルーン検索部16に対して、バルーン検索結果がOKである旨を含む検索完了を通知し(メッセージC24)、バルーン検索部16は、RSSリーダ18を起動し(メッセージC25)、RSSリーダ18は、ブログサイト3のブログエントリにアクセスし、そのブログエントリに対してRSSサマリの取得を要求し(メッセージC26)、ブログサイト3が、この要求に対しサマリを取得できると、サマリを含む取得完了メッセージをRSSリーダ18に対して、通知する(メッセージC27)。
そして、RSSリーダ18は、このRSSサマリを受信すると、ユーザCに対して、ブログエントリのサマリを表示する(メッセージC28)。ユーザCは、このサマリ表示により、トラックバックを選択し(メッセージC30)、また、RSSリーダ18は、ユーザAに対して、トラックバック先のブログエントリを読みにアクセスし(メッセージC31)、ユーザA側は、このアクセスにより、RSSリーダ18に対して、ブログエントリの内容を含む完了終了を通知し(メッセージC32)、RSSリーダ18は、ユーザCに対して、トラックバックのブログエントリを表示部42に表示する(メッセージC33)。
このように、ユーザCは、ユーザ登録された後は、空間情報サーバ1のバルーン検索部24においてアクセス制限およびユーザ認証がそれぞれ行なわれるので、図28に示すシーケンスよりも簡便な方法により、ユーザA側のブログエントリにアクセスできるようになる。
また、このように、空間情報サーバ1は、ユーザCについて登録と、登録後はユーザCのアクセス制限とユーザ認証とを行なう。
次に、図22と図23とを参照して本発明の一実施形態に係るバルーンエントリ更新監視方法について説明する。また、これらの図22および図23に示す符号D1〜D29bは、それぞれ、1本のメッセージ又は複数本のメッセージを表す。
図22は本発明の一実施形態に係るバルーンエントリ更新監視方法を説明するためのシーケンスを示す図である。この図22に示すユーザXはバルーンの所有者であって、ユーザX自身の携帯端末2のウェブブラウザに対して、ユーザAのバルーンエントリを開く旨を通知する(メッセージD1)。ここで、ウェブブラウザは、ユーザAが所有するブログサイト3に対してユーザAについてのバルーンエントリを開く旨のメッセージを通知し(メッセージD2a)、ブログサイト3は、バルーンエントリを開くと、ユーザXのウェブブラウザに対して、ユーザAのバルーンエントリを含む完了通知を送信し(メッセージD2b)、ウェブブラウザは、ユーザAのバルーンエントリのトラックバックURLを取得する(メッセージD3)。ユーザXは、このURLを受信すると表示内容から所望のトラックバックを選択し(メッセージD4)、ウェブブラウザは、ユーザXのブログサイト36に対して、ユーザXによって選択されたトラックバックについての編集画面を開く旨を通知し(メッセージD5a)、ブログサイト36は、トラックバック編集画面を起動させると、完了通知をウェブブラウザに対して通知する(メッセージD5b)。ウェブブラウザは、この通知を受信すると、携帯端末2に対して、トラックバックの編集画面を表示させる(メッセージD6)。
そして、ユーザXは、トラックバック編集画面においてバルーンエントリを指定してトラックバック編集をウェブブラウザに対して通知し(メッセージD7)、ウェブブラウザは、ユーザXのブログサイト36の既存ブログシステム28に対して、トラックバック実行を送信する(メッセージD8)。また、ブログサイト36は、ユーザAのブログサイト3に対して、トラックバックPingを送信する(メッセージD9)。
ここで、ブログサイト3は、通知に含まれるトラックバック情報をブログエントリ8に登録し(メッセージD10a)、登録が完了すると、完了通知OKをブログサイト36に対して通知し(メッセージD10b)、また、空間情報サーバ1に対して、更新通知を送信する(メッセージD10c)。ここで、メッセージD10bを受信したブログサイト36は、トラックバック情報をブログエントリ37に登録し(メッセージD11a)、登録が完了すると完了通知OKをユーザXの携帯端末2に対して通知し(メッセージD11b)、携帯端末2のウェブブラウザは、完了通知OKをユーザXに表示する(メッセージD11c)。さらに、ブログサイト36は、完了通知OKの送信後、ユーザXの空間情報サーバ6のエントリ更新検出部25に対して更新通知を送信する(メッセージD11d)。
一方、更新通知(メッセージD10c)を受信した空間情報サーバ1は、ブログサイト3に対してトラックバックPingの送信によってユーザXの空間情報サーバ6のURLを取得し(メッセージD12)、ブログサイト36に対して、ユーザXのバルーンエントリの取得を通知する(メッセージD13)。さらに、空間情報サーバ1は、バルーンデータベース7に、ユーザXの空間情報サーバ6のバルーン検索URLを登録する(メッセージD14)。
他方、ブログサイト36から更新通知(メッセージD11d)を受信した空間情報サーバ6は、ブログサイト3に対して、トラックバックPingによってURLを取得し(メッセージD15)、ユーザAのバルーンエントリを取得し(メッセージD16)、そして、空間情報サーバ6は、ユーザAの空間情報サーバ1のバルーン検索URLをユーザXのバルーンデータベース10に登録する(メッセージD17)。
このようにして、空間情報サーバ1と空間情報サーバ6とが連結され、ユーザAとユーザXとは相互に参照可能になる。
次に、図23は本発明の一実施形態に係るバルーンエントリ更新監視方法を説明するためのシーケンスを示す図である。この図23に示すユーザCは、ユーザAのバルーンを検索するものである。
ユーザCは、携帯端末2のバルーン検索部16のアプリケーションを起動し(メッセージD18)、バルーン検索部16は、空間情報サーバ1のエントリ更新検出部に対して、バルーン検索を送信する(メッセージD19)。そして、エントリ更新検出部は、ユーザAのバルーンについてバルーンデータベース7を検索し(メッセージD20a)、検索したユーザAのバルーンデータを含む検索完了OKを通知する(メッセージD20b)。ここで、携帯端末2のバルーン検索部16は、検索完了OKに含まれるデータを参照しユーザXの空間情報サーバ6へのリンクが登録されていることを検出し(メッセージD21a)、空間情報サーバ6に対して、バルーン検索依頼を送信する(メッセージD21b)。
空間情報サーバ6は、バルーンデータベース10を検索しユーザXのバルーンを検出すると(メッセージD22a)、ユーザCの携帯端末2に対して、ユーザXのバルーンデータを含む検索結果OKを通知する(メッセージD22b)。
バルーン検索部16は、ユーザAのブログエントリのサマリ取得要求をブログサイト3に対して通知し(メッセージD23a)、ブログサイト3からそのサマリを含む取得完了通知OKを受信し(メッセージD23b)、また、ブログサイト36に対して、ユーザXについてのサマリ取得要求を空間情報サーバ6に対して通知し(メッセージD24a)、ブログサイト36からのユーザXについてのサマリを含む取得完了通知OKを受信する(メッセージD24b)。
ここで、携帯端末2のRSSリーダ18によって、表示部42が、ユーザCに対して、ユーザAおよびユーザXの各ブログエントリのサマリを表示し(メッセージD25a)、ユーザCはこの表示を参照しRSSリーダ18に対して、ユーザAのブログエントリを選択する(メッセージD25b)。RSSリーダ18は、ブログサイト3に対して、ユーザAのブログエントリの取得依頼を通知し(メッセージD26a)、ブログサイト3からのユーザAのブログエントリを含む取得完了通知OKを受信する(メッセージD26b)。
携帯端末2のRSSリーダ18によって、ユーザAのブログエントリが表示され(メッセージD27a)、ユーザCはRSSリーダ18に対して、ユーザXのブログエントリを選択すると(メッセージD27b)、バルーン検索部16は、ブログサイト36に対して、ユーザXのブログエントリの取得依頼を通知し(メッセージD28a)、また、ブログサイト36からのユーザXのブログエントリを含む取得完了通知OKを受信する(メッセージD28b)。
そして、RSSリーダ18によって、ユーザXのブログエントリが表示され(メッセージD29a)、ユーザCは、ユーザAやユーザXの各ブログエントリにトラックバックされたブログエントリを選択する(メッセージD29b)。
このように、ブログサイトをもたないユーザCが、ユーザXから場所に関する情報を取得できる。
そして、このような構成により、ユーザの利用方法について説明する。
図24は本発明の一実施形態に係る情報提供サービスの利用方法を説明するための図であり、この図24に示すもので、上述したものと同一符号を有するものは同一のものを表す。
図24に示すシステム100は、空間情報サーバと、ブログサイト(Webサーバ)10,20とを設け、これらのサーバ(空間情報サーバ,ブログサイト10,20)を利用するユーザA,ユーザB,ユーザCの3種類のプレイヤーが表示されている。また、サービス情報の取得方法の一例として、ユーザCが、ユーザC自身が立つ現実空間位置における例えばレストランのメニュー等のサービス情報を、ブログサイト10に作成されたユーザAのブログエントリにアクセスすることにより、ブログサイト20に作成されたユーザBのブログエントリから取得するようにしている。
ここで、ブログサイト10,20は、それぞれ、ユーザA,Bの後述するブログエントリを作成するためのものであって、各ユーザA〜Cに対して、ブログサービスを提供するソフトウェアである。ブログサイト10,20として機能する両ソフトウェアは、ともに、例えばワークステーション,パソコン等(以下、ワークステーション等と呼ぶ。)にインストールされている。両ソフトウェアは、別個のワークステーション等にインストールされたり、同一のワークステーション等にインストールされたり、あるいは、インターネットに接続された複数の記憶装置に分散してインストールされてもよい。
なお、ブログサイト10,20は、いずれも、起点となるトップページ(スタートページ,ポータルサイト)とそのトップページに付随する複数のWebページ(WWW[World Wide Web]において提供されるページ)とからなる。
次に、ユーザAは、空間情報サーバ1にバルーンを作成する事業者であって、例えばユーザA自身用のバルーンX1と、ユーザB用のバルーンX2との所有者である。また、ユーザCは、バルーンを介してユーザAやユーザBのブログエントリを参照することにより、その場所のサービス情報を取得する顧客である。さらに、ユーザBは、店舗のメニュー等のサービス情報等を広告する広告主である。このユーザBは、バルーンX1,X2が作成された仮想空間に対応する現実空間の場所(又はその場所の周辺)にあるサービス情報を広告する。
(i)バルーンとブログエントリとの作成
最初に、ユーザAは、ユーザA自身およびユーザCのバルーンを空間情報サーバに作成する。そして、空間情報サーバのバルーン登録部は、投稿APIを用いてブログサイト10にユーザAのブログエントリを作成する。なお、ユーザAのブログエントリが作成される契機は、例えば、プロバイダであるユーザBが、空間情報サーバにバルーンX1等を登録するユーザAから料金を得た場合である。なお、ユーザAのブログエントリは、個人によっても作成されうる。
(ii)他のユーザによるバルーンに対するサービス情報のリンク
一方、ユーザBは、予め、広告するためのブログサイトを、ブログサイト10を含む多数のブログサイトの中から決定する。ユーザBは、ブログサイト10を決定すると、トラックバックし、ユーザA又はユーザAのバルーンX1にリンクされたブログエントリに、ユーザB自身のブログエントリをリンクさせる。
これにより、ユーザBによるバルーンX1へのサービス情報がリンクされ、空間情報サーバにサービス情報が集まる。
(iii)顧客ユーザCによるバルーンを介したサービス情報の参照
ユーザCは、ユーザAのバルーンX1にアクセスし、ユーザAのブログエントリとユーザBのブログエントリとを利用することにより、簡便にサービス情報を参照又は取得する。
そして、ユーザCは、移動中に、プッシュ又はプルによって、ユーザC自身の位置に、バルーンX1が登録されていることを検出する。ユーザCは、この検出により、空間情報サーバに、バルーンX1の検索又はマーキングを問い合わせる。
そして、空間情報サーバは、バルーンX1を検索し、ユーザAのブログエントリを発見すると、ユーザAのブログエントリにアクセスし、ユーザBのURLを取得する。
続いて、ブログサイト20からブログサイト10に対して、リンク情報が返却され、ユーザCに対して通知される。ユーザCは、ユーザBのURLにアクセスし、所望のサービス情報を取得するのである。
このように、ユーザAとユーザBとの共同作業によって、場所に関するサービス情報が収集される。また、ユーザAはユーザCにサービス情報を提供でき、ユーザBは場所に応じて適切な広告が可能となり、さらに、ユーザCは所望のサービス情報を取得できる。
バルーン定義情報をデータベース化して、サーバシステムが携帯端末2からの位置情報に基づいて、URLを送信するサービスは、ユーザが見える範囲内におけるビル等の情報が得られ、ユーザのいわばアナログ的な感覚に基づいて、サービス情報を取得できる。
一方、ユーザがいる場所において、その場所と離れた別の街のビルの屋上で催されている情報を知りたい場合は、本検索方法を用いても困難である。
これに対して、本サービス情報提供システム100において、ブログサイトに多数の情報が自動的に集まるという特徴を利用して、携帯端末2が、空間情報サーバを経由して所望のブログサイトのブログエントリにアクセスし、また、種々の場所についてのサービス情報がブログエントリに集中するので、携帯端末2は場所を移動せずに、種々の場所におけるサービス情報を得ることができる。
従って、ユーザが例えば環状線のA駅近くのデパート前に立っている状態において、B駅近くのデパートおよびC駅近くのデパートの各レストランのメニューを取得できる。換言すれば、本発明によれば、B駅近くのデパートのレストランのメニュー等の「場所に関する情報」を容易に取得することができる。
また、このように、携帯端末2の有する移動性と、ブログに起因するサービス情報の集中機能とが結びつき、ユーザは、「いつでも」,「どこにいても」,「誰とでも」通信できる利点に加えて、「どの場所の情報であっても」サービス情報を取得できる。さらに、本発明によれば、「ユーザがどのような事業者に加入していても」サービス情報を取得できる。
(B)変形例
ユーザがビル又は部屋等の比較的狭いところにいる場合、位置情報は、GPSの代わりに、三角測位法を用いて取得することもできる。具体的には、携帯端末2に光および音波を発信する光/音波送信部を設けるとともに、部屋の天井に3組以上の超音波/赤外線受信機を設け、超音波/赤外線受信機が、携帯端末2からの超音波および赤外線を受信し、超音波および赤外線の受信時刻の差を測定しその時刻差に基づいて携帯端末2の位置を特定するのである。
また、RFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)を用いても、簡便な位置情報を取得できる。
さらに、携帯端末2は、緯度,経度,高度に加えて、方位,傾斜角度を位置情報として取得するようにもでき、例えば傾斜センサおよび方位センサを設けることもできる。ここで、傾斜センサは、携帯端末2の水平線からの傾斜角度を測定するものであり、方位センサは地磁気の検出により方位を測定するものである。
上記のURLの代わりに、URI(Uniform Resource Identifier,ユニフォーム・リソース・アイデンティファイア)や、URN(Uniform Resource Name,ユニフォーム・リソース・ネーム)をアドレスとして使用することもできる。
ここで、URIは、URLを拡張した規格であって、固有の名称を用いてWeb上のデータを特定するためのものである。このURIは、プロトコル名http,サーバ名,ディレクトリ名,ファイル名を、Web上のデータに割り当てる。
(C)その他
本発明は上述した実施態様およびその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
以上、詳述したように、本発明によれば、ユーザが立つ場所にて視界内のビル等のサービス情報を容易か自動的に取得でき、また、ユーザは、その場所において、同一のアクセスポイントを利用して、他の場所又は位置にて提供されるサービス情報を取得できる、さらに、アクセス制限や効率的なハードウェア使用が可能となるので、ユーザの場所にかかわらず、他の様々な場所にて提供されるサービス情報を取得できるようになる。
また、所望の場所又は位置に、柔軟に情報発信ポイントが設置できるため、あらゆる場所における情報を登録することができ、有益な情報が得られる確率が飛躍的に高まる。これにより、位置情報による情報提供サービスの利用者数の増大や、市場拡大が期待でき、本発明は基盤技術となることが期待できる。



Claims (1)

  1. ーザ端末に対して情報を提供する情報提供サービスシステムにおけるサービス情報提供方法であって、
    該情報提供サービスシステムにおけるサーバとの間で情報を相互参照可能な、サービス情報を得るためのブログエントリのアドレスが関連付けられたバルーンを実3次元空間に仮想的に登録すべく、実3次元空間における位置情報及び検索範囲情報を含む複数の3次元空間範囲情報とサービス情報を得るための複数のブログエントリのアドレスとの各々が対応付けられた複数のバルーンデータを保持するデータベースにアクセスする空間情報サーバに接続された複数のブログサイトを設置し、
    該複数のブログサイトのうちの第1ブログサイトに保持された該バルーンデータの該3次元空間範囲情報に対応する実3次元空間に重複登録されたバルーンデータを保持する第2ブログサイトを設置し、
    該第1ブログサイトに保持された該バルーンデータの該3次元空間範囲情報に対応するブログエントリを表す第1バルーンエントリと、該第2ブログサイトに保持された該重複登録された該バルーンデータの該3次元空間範囲情報に対応するブログエントリを表す第2バルーンエントリとを相互参照可能な状態に設定し、
    該第1バルーンエントリと該第2バルーンエントリとが、該第1ブログサイトの第1空間情報サーバと該第2ブログサイトの第2空間情報サーバとに対してそれぞれ更新通知し、
    該第1空間情報サーバと該第2空間情報サーバとが、該第2空間情報サーバの第2バルーン検索アドレスと該第1空間情報サーバの第1バルーン検索アドレスとをそれぞれ取得し、
    該第1空間情報サーバと該第2空間情報サーバとが、該第1空間情報サーバのデータベースと該第2空間情報サーバのデータベースとにそれぞれ該第2バルーン検索アドレスと該第1バルーン検索アドレスとを連結登録するとともに、
    ユーザ端末が、該第1空間情報サーバ又は該第2空間情報サーバの該データベースの該バルーンデータを取得し、該バルーンデータに基づいて連結登録された該第1バルーン検索アドレスと該第2バルーン検索アドレスとにアクセスして、該サービス情報を取得することを特徴とする、サービス情報提供方法。
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