JP4129149B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械室に制御盤を備えたエレベータの制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)特開昭61−221075号公報には、エレベータの機械室において、制御盤や巻上機の保守点検作業スペースを確保するため、制御盤の底部にキャスタローラを取付け、ガイドレールに沿って移動可能に支持することが提案されている。この技術では、天井から引込まれた可撓ケーブルを多数のケーブルハンガーで吊り、これらのケーブルハンガーは制御盤の移動に応じて移動するように、ケーブルガイドを設けている。
【0003】
(2)また、特開平6−80359号公報には、制御盤底部にキャスタを取付け、ガイドに沿って、壁面より前後にスライドさせることが開示されている。ここでは、制御盤への配線に関する開示は無い。
【0004】
(3)さらに、特開2001−58778号公報には、ガイドレール又は回転盤により制御装置を移動させ、配線については、制御装置を機械室の天井から吊るす場合についてのみ、天井から制御装置へ配線することが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
エレベータの機械室は、その殆どが床上引込配線である。従って、上記第1及び第3の従来技術を実際の機械室に適用するには、配線を天井引込に変更するか、床上引込配線のまま、配線を引回して天井から吊るす必要があり、工事性に問題がある。また、電力ケーブルを移動可能に設置することは信頼性、安全性の面での課題がある。
【0006】
本発明の目的は、工事性、信頼性、及び安全性に優れたスライド式の制御盤を持つエレベータの制御装置を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、さらに、集電装置の構成を簡素化し、制御用信号伝達の信頼性を向上させることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の主特徴とするところは、機械室に設けたレール上を移動可能に配置した制御盤を備え、このレールに沿って延設した導電部と制御盤の底部との間に集電装置を設けたことである。
【0009】
これにより、配線を引回す必要がなく、工事性、信頼性、及び安全性に優れたスライド式の制御盤を持つエレベータの制御装置を提供する。
【0010】
本発明の他の特徴とするところは、建屋の電源をレールに沿って延設した導電部へ接続する端子台と、この導電部と制御盤との間に設けた集電装置と、端子台に設けられ、建屋内配線によってエレベータ制御用の信号を受取り、制御盤との間で制御用信号を無線送受信する無線送受信装置を設けたことである。
【0011】
これにより、集電装置の構成を簡素化するとともに、制御用信号伝達の信頼性を向上する。
【0012】
本発明のその他の目的や特徴は、以下の実施例の説明で明らかにする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施例によるエレベータ制御装置のスライド式制御盤の概略を示す斜視図である。エレベータの制御盤1は、その底部にキャスタ21,22を備えている。これらのキャスタ21,22は、機械室床に延設したガイドレール31,32の上を転動できるので、制御盤1はこれらのガイドレール31,32に沿って水平方向に移動可能である。ガイドレール31,32の上面には、夫々導電部41,42が設けられ、これらはそれぞれ端子台5の受電端子51及び送電端子52に電気的に接続されている。キャスタ21又は22の一方には、ガイドレール31,32上の導電部41,42と接触して集電する集電体(後述)を取付けている。端子台5には、無線送受信装置53(後述)をも備えている。
【0015】
図2は、端子台5とガイドレール31に沿う導電部41との電気接続を示す構成図である。ガイドレール31を断面して示すように、端子台5の受電端子51を、ガイドレール31上の導電部41に電気的に接続している。導電部41は、三相U,V,Wの各相41U〜41W及びアース41Eを備えている。
【0016】
図3は、本発明の一実施例による導電部から制御盤への電気接続を示す構成図である。制御盤1の底部に取付けられたキャスタ21のロール周面には、4列の集電体6が互いに絶縁して貼り付けられ、導電部41U〜41W及び41Eに接触して転動する。一方、これら集電体6の上側には、制御盤1の内部に接続された導電部7がそれぞれ対応して設けられており、常に、端子台5の受電端子51と制御盤1の内部とが電気的に接続されている。これは、制御盤1内部から、他側のキャスタの集電部(図示せず)、導電部42、及び端子台5の送電端子52の関係も同じである。
【0017】
したがって、建屋電源から端子台5の受電端子51に受電された200[V]の三相交流電力は、制御盤1の内部に導かれる。制御盤内部では、交流/直流変換器で一旦直流に変換した後、再び直流/交流変換器により可変電圧・可変周波数の交流に変換する。この可変電圧・可変周波数の交流は、前述の経路で端子台5の送電端子52を経由して、エレベータ駆動交流電動機(図示せず)に給電され、エレベータの昇降運転速度が制御される。
【0018】
また、制御盤1には、電力のほかに、エレベータや電動機の回転角度位置など各種の検出器などの制御用信号を入出力する必要がある。この実施例では、制御盤1との制御用の信号類の入出力は端子台5の無線送受信装置53を介して無線により行うことにし、集電装置では電力のみを扱うことにしている。勿論、制御用の信号類をも、この集電装置で送受信させることは容易であり、必要に応じた導電部や集電部を追加すれば良い。
【0019】
本実施例を要約すると、機械室に設けたガイドレール31,32と、このガイドレール上を移動可能に配置した制御盤1を備えたエレベータの制御装置において、建屋の電源を受電端子51に受電する端子台5を設けている。この受電端子51は、端子台5によって、ガイドレール31,32に沿って延設した導電部41,42へ接続される。また、この導電部41,42と制御盤1との間には、キャスタ21の集電体6、制御盤底部の導電部7を含む集電装置を設けている。さらに、端子台5には、建屋内配線によってエレベータ制御用の信号を受取り、制御盤1との間で制御用信号を無線送受信する無線送受信装置53を設けている。
【0020】
この構成により、保守性の良いスライド式の制御盤を、配線を引回す必要の無い固定配線により、工事性、信頼性、及び安全性に優れた形で実現できる。
【0021】
また、制御用信号を端子台と制御盤間で無線送受信することにより、集電装置の構成を簡素化するとともに、制御用信号伝達の信頼性を向上できる。
【0022】
なお、上記実施例では、ガイドレール31上の導電部41からキャスタ21のロール円周上の集電体6で集電しているが、導電部41はガイドレール上である必要はなく、また、キャスタ以外の集電体を設けても良い。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、配線を引回す必要がなく、工事性、信頼性、及び安全性に優れたスライド式制御盤を備えたエレベータの制御装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるエレベータ制御装置のスライド式制御盤の概略斜視図。
【図2】本発明の一実施例による端子台と導電部との電気接続を示す構成図。
【図3】本発明の一実施例による導電部、キャスタ、制御盤の電気接続構成図。
【符号の説明】
1…制御盤、21,22…キャスタ、31,32…ガイドレール、41,42,41E,41U〜41W…導電部、5…端子台、51…受電端子、52…送電端子、53…無線送受信装置。
Claims (1)
- 機械室に設けた一対のレールと、これらのレール上を移動可能に配置した制御盤を備えたエレベータの制御装置において、
前記レールの一端に近接して立設された端子台5、
この端子台5に設置され、建屋の三相交流電源に対して、接地端子を含む4線にて電気的に接続された受電端子51、
この受電端子51の4線にそれぞれ電気的に接続され、一対の前記ガイドレールの一方31上に配置された4本の導電部41(41U,41V,41W,41E)、
前記制御盤の底部に設けられ、前記ガイドレール31上の4本の導電部41と前記制御盤1との間を電気的に接続する集電装置6、
この集電装置6からの三相交流を前記制御盤1内で受取り、可変電圧可変周波数の三相交流に変換する電力変換器、
前記制御盤の底部に設けられ、前記制御盤1内の前記電力変換器の出力端子と、一対の前記ガイドレールの他方32上の4本の導電部42との間を電気的に接続する集電装置、
前記4本の導電部42にそれぞれ電気的に接続され、前記端子台5に、前記受電端子51と相対して配置された4線の送電端子52、
これらの送電端子52に電気的に接続され、前記可変電圧可変周波数の三相交流を供給されるエレベータ駆動電動機、並びに
前記端子台5に設けられ、建屋内配線によってエレベータ制御用信号を受取り、前記制御盤1との間で前記エレベータ制御用信号を無線送受信する無線送受信装置53
を設けたことを特徴とするエレベータの制御装置。
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