JP4128046B2 - サイドドアの開閉制御構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センターピラーレス車輌に、フロントサイドドアとリヤサイドドアとを備え、一方のドアにストライカを設けるとともに、他方のドアにストライカが内部に侵入して、ストライカの離脱を阻止可能な連結装置を設け、ストライカが連結装置に連結された連結状態において、フロントサイドドアとリヤサイドドアとの相対離間移動が阻止されるサイドドアの開閉制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、自動車等の前後に対を成すサイドドアを備え、その中間部位に位置されていたセンターピラーを無くした、所謂、センターピラーレス車輌が採用される傾向にある。
この種のセンターピラーレス構造にあっては、安全上の理由等から、フロントサイドドア(以降Frドアと称する)とリヤサイドドア(以降Rrドアと称する)間に、これらを連結する連結機構が備えられる。
この種の連結機構の一例が特開2000−280746号公報に示されている。図11に示される如く、このセンターピラーレス車輌の連結機構100では、Frドア102の前端部102Aを車体104に開閉可能に連結する前ヒンジ106の回転中心106Aを車両前方に可動にし、Frドア102を前方に移動した位置で開閉することで、観音開きタイプのドア構造において、Frドア102とRrドアの開閉の自由度を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この連結機構においては、前後のドアがスイングドアであり、且つ開閉順序を持たないようにするために複雑なヒンジ機構を用いることが強いられている。
また、図示省略したが、Frドアにおける後端部の上下方向中央部と、Rrドアにおける前端部の上下方向中央部との連結機構が、連結孔に連結ピンを挿入する、所謂、かんぬき構造であるため、側突時にFrドアとリヤサイドドアが車両前後方向に離間し易く、連結性能が低い。
【0004】
従って、開閉順序に関してその自由度が高く、比較的簡単な構造で確実な連結を実現できる連結機構を得ることが望まれるとともに、その連結動作を確実なものとする制御構造を得ることが望まれている。
しかしながら、現状では、この種の動作制御を伴った連結機構を備えたサイドドアの開閉制御構造は未だ確立されていない。
本発明の目的は、比較的簡単な構造を有しながら、ドアの自由な開閉動作を許容するとともに、連結性能が高く、安定した開閉動作を実現できるサイドドアの開閉制御構造を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明によるサイドドアの開閉制御構造の特徴構成は、請求項1に記載されているように、
前記連結装置が、前記ストライカの離脱を阻止する閉姿勢と、離脱可能且つ前記ストライカが前記連結装置内に侵入可能な開姿勢との間で、姿勢変更自在に構成されるとともに、
前記連結装置が、前記閉姿勢に対応する閉対応姿勢と前記開姿勢に対応する開対応姿勢との間で姿勢変更自在で開対応姿勢側に付勢されるラッチと、前記ラッチの前記閉対応姿勢から前記開対応姿勢への姿勢変更を阻止するドッグ姿勢と許容するリリース姿勢との間で姿勢変更自在で前記ドッグ姿勢側に付勢されるポールとを備えて構成され、
前記ラッチを前記閉対応姿勢へ動作させるクローズアクチュエータと、前記ポールを前記リリース姿勢へ動作させるリリースアクチュエータを備え、
前記フロントサイドドアもしくはリヤサイドドアの開閉検知情報に基づいて、前記クローズアクチュエータの制御モードを決定するクローズACT制御処理手段と、リリースアクチュエータの制御モードを決定するリリースACT制御処理手段とを備え、前記両手段による各制御モードの決定と、決定された各制御モードに基づく両アクチュエータへの動作指令を繰り返す電子制御装置を備えたことにある。
【0006】
この構造にあっては、連結はストライカと、ラッチおよびポールを備えた連結装置間で行うこととなるため、比較的簡単な構成で確実な連結を実現できる。
さらに、ラッチ、ポールの姿勢を、各々に対して備えられるアクチュエータの動作で制御装置により制御することが可能となり、開閉順序の自由度を確保できる。
【0007】
この構造では、ストライカの離脱阻止を、このラッチ、ポールの姿勢に従ったものとできる。例えば、ストライカの離脱阻止は、ラッチがその閉対応姿勢に、且つ、ポールがドッグ姿勢にある場合に実現する。ラッチおよびポールは、ともに、この阻止可能な姿勢側に付勢されていることにより、これら要素に対して個々に設けられているアクチュエータの動作がなければ、離脱が阻止される。
【0008】
ストライカの離脱を阻止する閉姿勢から開姿勢への操作は、ポールをリリース姿勢にすることで実現できる。即ち、ポールがリリース姿勢とされると、ラッチは開対応姿勢側へ姿勢変更され、ストライカの離脱が可能となり、この姿勢が維持されて、ストライカの侵入も許容される。このリリース動作は、リリースアクチュエータが受け持つ。
【0009】
一方、開姿勢から閉姿勢への動作は、ラッチをその閉対応姿勢へ動作させることで実現する。このクローズ動作はクローズアクチュエータが受け持つ。この動作を完了すると、ポール側は、その付勢構造により、リリースアクチュエータの働きがなければ、ドッグ姿勢に落ち着くこととなる。
【0010】
さて、以上のハード側の構成に対して、電子制御装置側にあっては、前記リリースアクチュエータおよびクローズアクチュエータの制御モードを個別に決定するリリースACT制御処理手段とクローズACT制御処理手段とを備え、これらACT制御処理手段で決定される制御モードに従った動作指令を生成し、アクチュエータ側へ出力する動作を繰り返す電子制御装置が備えられる。
従って、この電子制御装置に入ってくるサイドドア関連の開閉検知情報を、適宜、リリース動作に必要な情報、クローズ動作に必要な情報とに切り分け、それぞれのACT制御処理手段で適宜演算処理して、的確な動作指令を生成できる。また、リリースACT制御処理、クローズACT制御処理を経て、これら処理により決定された制御モードに従った動作指令の生成、出力を、一連の処理として繰り返す構成を採用することで、ソフト側の構造を、比較的単純且つ多機能のものとできる。例えば、リリース動作、クローズ動作の判定ソフトを、各制御処理部(手段)で、個別に取り扱うことが可能で、判定条件の変更、追加等も容易である。
また、本願にあっては、後に詳細に説明するように、連結装置の閉姿勢維持が妥当かどうかの、所謂、誤操作制御も実行するが、この種の付加機能の追加もソフト側で容易に実現できる。
【0011】
結果、連結装置に備えられるラッチおよびポールの姿勢を適切に設定して、フロントサイドドア、リヤサイドドア間におけるドアの開閉を的確に実行できる。
【0012】
上記構成にあって、請求項2に記載されているように、前記制御モードを前記アクチュエータを動作させる出力モードとする制御状態を設定時間維持可能に構成され、当該維持時間内で前記出力モードでの動作指令の生成が繰り返され、当該維持時間経過後に前記動作指令の生成が停止されることが好ましい。
【0013】
連結装置側のラッチ周りの機構構成、あるいはポール周りの機構構成に従って、これら要素を所望の姿勢に動作させるには適切な時間だけ、アクチュエータを働かせる必要が生じるが、アクチュエータの動作に対して、自由な時間設定を可能とすることで、被動作要素の実情にあった制御を実現できる。
また、ACT制御処理手段側の演算処理サイクルと、被動作要素側の必要動作時間との間で、大きな差が生じるが、維持時間を設定可能な構造と取ることで、ラッチ、ポールの動作が的確なものとなる。
【0014】
この構成を採用する場合、請求項3に記載されているように、前記リリースアクチュエータに対するリリースACT制御モードが前記出力モードにある制御状態を維持するリリース動作維持時間と、
前記クローズアクチュエータに対するクローズACT制御モードが前記出力モードにある制御状態を維持するクローズ動作維持時間とが、別個に設定されていることが好ましい。ラッチ周り、ポール周りで、個別の被動作要素に対応した的確な動作を実現する制御が必要とされるためである。
【0015】
さて、請求項4に記載されているように、リヤハンドルスイッチがリヤサイドドアの開操作を検知した場合に、前記リリースACT制御処理手段が前記制御モードを前記リリースアクチュエータを動作させる出力モードとすることができる。
リヤサイドドアの開操作による連結装置における連結解除を行うためである。
【0016】
さらに、請求項5に記載されているように、フロントサイドドアあるいはリヤサイドドアの一方のドアが閉状態で、他方のドアが開状態から閉状態に操作されたことを検出した場合、もしくは、両サイドドアが開状態から閉状態に操作されたことを検出した場合に、前記クローズACT制御処理手段が、前記制御モードを前記クローズアクチュエータを動作させる出力モードとすることが好ましい。両サイドドアがともに閉状態とされた場合に、ストライカの離脱を適切に阻止するためである。
【0017】
さらに、請求項6に記載されているように、前記連結装置が前記閉姿勢を取る状態において、前記閉姿勢への姿勢変更後における閉姿勢維持の妥当性を判定し、前記閉姿勢維持が妥当でないと判定した場合に、前記リリースACT制御処理手段が、前記制御モードを前記リリースアクチュエータを動作させる出力モードとすることが好ましい。
【0018】
サイドドアの開閉状況は、各ドアに対して備えられるカーテシスイッチ、ハンドルスイッチ等の開閉検知情報によって認識されるが、この種の情報検知に使用されるスイッチは誤動作状態にある場合もあり、連結装置の閉動作後にこの誤動作状態が解消される場合もある。
従って、この種の誤動作によるかどうかを、閉操作の妥当性の判断でカバーすることで、適切なサイドドアの開閉制御を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係るサイドドアの開閉制御構造の一実施形態を、図1〜10に従って説明する。
これらの図にあって、図1〜図4は、本願独特の連結装置40を備えた車輌10の装備構成及びその動作を示す図であり、図5〜10は、連結装置40を、誤操作制御を伴って、本願所望の形態で動作させる電子制御装置であるECU33の構成およびその動作フローを説明するためのものである。
【0020】
先ず、Frドア12、Rrドア14周りの構造を説明するとともに、これらドア周りに備えられる機器の操作状況に対応して、適切な連結装置40の動作を確保すべく構築されているECU33の働きを説明する。
ドア周りの機器構成の説明にあたっては、後述する誤操作ではなく、サイドドア12、14が正常に操作されている状態で説明を進める。
【0021】
1 サイドドア周りの構造
図1〜4において、図中矢印FRは車輌前方方向を、矢印UPは車輌上方方向を、矢印INは車輌内側方向を示す。
図1に示されるごとく、車輌10は、センターピラーのないセンターピラーレス車輌となっており、車輌側部における前後のドアのうち、Frドア12がスイングドアで、Rrドア14がスライドドアとされている。
【0022】
Frドア12は、前端部12Aが上下一対の周知のヒンジ15、16によって、フロントピラー18に取付けられており、閉塞位置と開放位置との間をスイング可能となっている。なお、Frドア12は、図2に示される閉塞位置から開く場合に、ヒンジ15、16を中心に車幅方向外方(図2の矢印R方向)に回転する。
【0023】
一方、Rrドア14には、周知のスライド機構としてのローラ(図示省略)が配置されており、これらのローラと車体10側に配置した周知のスライド機構としてのレール(図示省略)によって、閉塞位置と開放位置との間をスライド可能となっている。なお、Rrドア14は、図2に示される閉塞位置から開く場合には、先ず、車輌斜め後方側(図2の矢印S方向)に移動する。
【0024】
図1に示される如く、Frドア12の後端上部12Bには、Frドア12が閉じられたか否かを検出するカーテシスイッチ(カーテシSW)19が配設されている。以降、スイッチを誤解を生じない程度でSWを略記する。
【0025】
コントローラ24は、Frドアハンドル27におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルと、ドアロック装置20、26との間に介在されており、ロック状態のときには、Frドアハンドル27におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作してもドアが開かない、「無効」とするとともに、アンロック状態のときには、Frドアハンドル27におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作した場合にドアが開く、「有効」にする構成とされている。
なお、ドアロック装置20は、Frドア12の後端上部12Bに配設されており、ドアロック装置26は、Frドア12の後端下部12Cに配設されている。
【0026】
一方、Rrドア14の後端部における上下方向中央部14Aには、Rrドア14が閉じられたか否かを検出するカーテシSW29が配設されている。
【0027】
コントローラ30は、Rrドアハンドル32におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルと、ドアロック装置28との間に介在されており、ロック状態のときには、Rrドアハンドル32におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作してもドアは開かない、「無効」とするとともに、アンロック状態のときには、Rrドアハンドル32におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作した場合にドアが開く、「有効」とする構成とされている。
【0028】
なお、ドアロック装置28は、Rrドア14の後端部における上下方向中央部14Aに配設されている。
【0029】
また、コントローラ30には、Rrドアハンドル32の操作によってオン・オフするRrドアハンドルスイッチ34(以降RrドアハンドルSWと称する)が設けられている。
【0030】
Frドア12のコントローラ24とRrドア14のコントローラ30は、インストルメントパネル(図外)内に設けられたECU33に接続されており、ECU33は、各ドアのカーテシSW19、29、RrドアハンドルSW34からの信号を受け、これらの信号にもとづき後述するクローズアクチュエータ(以降クローズACTと称する)58、リリースアクチュエータ(以降リリースACTと称する)64を作動させるように構成されている。
【0031】
また、Frドア12の後端部における上下方向中間部12Dには、連結装置40が配設されており、Rrドア14の前端部における上下方向中間部14Bには、ストライカ41が配設されている。
【0032】
前記連結装置40には、その主要な要素として、ラッチ50及びポール48が備えられている。但し、通常のラッチとは異なり、ストライカ41の侵入に従って、ラッチ50がその開対応姿勢から閉対応姿勢に姿勢変更され、ポール48との協働によりストライカ41の離脱が規制される構造は採用されていない。
【0033】
即ち、ラッチ50、ポール48を備えた連結装置40側に対するストライカ41の侵入は、ラッチ50とは干渉しない状況で実行可能とされており、ストライカ41が侵入を終え、所定の連結可能位置(図3に実線で示す位置)に到達している状態で、ラッチ50がクローズACT58で回動操作され、ストライカ41とラッチ50の連結が完成されるように構成されている。
【0034】
ラッチ50とストライカ41との連結解除は、ラッチ50に対して設けられるポール48が、リリース姿勢側に、リリースACT64で回動操作され、ストライカ41の離脱・侵入が可能となる。
【0035】
従って、本願では、クローズACT58とリリースACT64とが、ストライカ41の位置とは直接的な関係を持つことなく、独立に、ラッチ50、ポール48を回動して、ストライカ41を介した連結を実現する。ここで、ラッチ50、ポール48の動作は、以下に詳述する、開閉検知SWであるカーテシSW19、29や、RrドアハンドルSW34等からECU33に入力される開閉検知情報としてのSW信号に基づく。
【0036】
具体的には、連結装置40のクローズ動作に関しては、ECU33からの動作指令に基づく自動的なクローズ動作とされ、FRドア12、Rrドア14がともに閉じられた状態となっている場合に実行される。
一方、連結装置40のリリース動作に関しては、Frドアハンドル27がマニュアルで開操作された場合に、後述する機構構成によりリリース動作する構成が採用されるとともに、Rrドアハンドル32がマニュアルで開操作された場合に、ECU33からの動作指令に基づき自動的にリリース動作する構成が採用されている。
【0037】
以下、連結装置40周りの構造を、さらに詳細に図面に基づいて説明する。
図4に示されるごとく、連結装置40のポール48は回転軸46の一方の端部に固定されており、回転軸46と一体的に上下方へ回転するようになっている。図示する姿勢がポール48のドッグ姿勢である。また、回転軸46の他方の端部に固定されたレバー42は、リンク機構44を介してFrドアハンドル27に連結されている。従って、Frドアハンドル27が(引き)操作されると、リンク機構44のロッド44Aが上方(図4の矢印A方向)へ引き上げられ、ポール48が上方へ回転する(図3、4の矢印B方向)。この操作で、ポール48はそのリリース姿勢とされる。この動作はマニアルによるリリース操作である。
【0038】
連結装置40のラッチ50は回転軸52を中心に車幅方向へ回転可能となっており、Rrドア14のストライカ41が、Frドア12の連結装置40内に侵入してきた後に回動することで連結可能になっている。この動作は自動的なクローズ動作となる。
【0039】
連結装置40のラッチ50は、常時、開対応姿勢方向(図3、4に矢印Cで示す方向)にバネによって付勢されており、連結時に、別途入力されるクローズ動作指令に基づいて、この付勢力に抗してクローズACT58により閉対応姿勢方向に回動される。従って、クローズ動作指令の無い状態では、ストライカの出入りが可能な開対応姿勢(図3の二点鎖線で示す姿勢)に維持される。閉対応姿勢が図3、4に実線で示されている。
【0040】
ポール48は、連結装置40のラッチ50が閉対応姿勢を取る状態でラッチ50と係合し、ラッチ50の開放方向への回動を阻止する。
【0041】
ポール48は、常時ドッグ姿勢方向にバネにより付勢(図3、4において矢印Bで示すのと反対の方向)されており、ラッチ50とストライカ41との連結を解除する際に、別途入力されるリリース動作指令に従って、付勢力に抗してリリースACT64により係合解除の作動が行われる。これが自動的なリリース動作となる。従って、リリース動作指令の無い状態では、ラッチ50が閉対応姿勢にある時(図3の実線で示す姿勢)、この姿勢が維持され、ストライカ41の離脱が阻止される。
回転軸52にはラッチ50の回転によりオン・オフするロータリースイッチ54が配設されている。
【0042】
図3に実線で示されるごとく、ラッチ50とストライカ41との連結状態で、ポール48が上方(図3の矢印B方向)へ回転すると、ポール48とラッチ50との係合が解除され、実線で示すストライカ41との連結状態(連結装置の閉姿勢)から、車幅方向内方(図3の矢印C方向)へ回転し、二点鎖線で示す連結解除状態(連結装置の開姿勢)へ回動する。
【0043】
図4に示されるごとく、連結装置40のラッチ50の下部50Aには、軸52を中心とする円弧状の長孔56が形成されており、この長孔56には、ロッド60の端部60Aが係合している。また、ロッド60はクローズACT58のアーム58Aに連結されている。
【0044】
クローズACT58は、ラッチ50を連結方向である閉対応姿勢側に回動させるために作動するようになっており、Frドア12とRrドア14の開閉検知スイッチ信号(開閉検知情報の一種)等に基づいて、ECU33から発生・伝達される動作指令に従って作動する。
【0045】
従って、クローズACT58が作動すると、アーム58Aが軸58Bを中心に下方(図4の矢印D方向)へ回転し、ロッド60が下方へ移動する(図4に矢印Eで示す方向)ため、連結装置40のラッチ50が車幅方向外方(図4の矢印C方向と反対方向)へ回転し、閉対応姿勢となる。ラッチ50が完全に閉対応姿勢へ姿勢変更すると、ロータリースイッチ54がオンして、クローズACT58への通電が中止される。その姿勢保持は、ポール48による。このACTは自動復帰する。
【0046】
図4に示されるごとく、レバー42には、リリースACT64のアーム64Aが係合している。リリースACT64は、ポール48をラッチ50から連結解除する際に作動するように構成されており、RrドアハンドルSW34信号(開閉検知情報の一種)がECU33に伝達され、この信号に基づいてECU33から発生される動作指令により作動する。
【0047】
従って、リリースACT64が作動すると、アーム64Aが軸64Bを中心に下方(図4の矢印F方向)へ回転し、レバー42とともに、ポール48がそのドッグ姿勢からリリース姿勢に上方(図4の矢印B方向)に回転し、ポール48とラッチ50との係合が解除される。同時に、ラッチ50は、閉対応姿勢から開対応姿勢への姿勢変更することとなるため、ストライカ41の離脱が可能となる。
【0048】
図2に示されるごとく、ストライカ41は平面視で開口部を車輌後方へ向けたコ字状に屈曲された丸棒材で構成されており、車幅方向外側角部には傾斜部41Aが形成されている。
この傾斜部41Aは、車輌前方内側から車輌後方外側に向かって傾斜しており、内周部がラッチ50と当接した際に、ラッチ50がストライカ41から受ける力の分力F1によって、ラッチ50を車幅方向内側(図2の矢印C方向)へ誘導する。
【0049】
以上説明した構成から、ストライカ41と連結装置40との正常な動作状況を整理して簡単に説明する。
Frドア12のカーテシSW19とRrドア14のカーテシSW29とからの信号によって、Frドア12とRrドア14との双方が閉じられたことが検知された場合に、ECU33はクローズACT58を作動させる。この状態において、ストライカ41は連結装置40内に侵入している。結果、Frドア12に配置されたラッチ50と、Rrドア14に配置されたストライカ41とが連結状態になる。この動作に対応する制御モードの決定及び動作指令の生成は、後に詳細に説明する図9に記載のステップ9−2、9−3、9−4での処理である。
【0050】
一方、Frドア12のフロントサイドドアハンドル27が操作された場合は、リンク機構44のロッド44Aが、図4の矢印A方向へ移動し、レバー42とともにポール48が図4の矢印B方向へ回転して、Frドア12のラッチ50と、Rrドア14のストライカ41との連結状態が解除される。機構的な動作である。
【0051】
また、Rrドア14のRrドアハンドル32が操作された場合は、RrドアハンドルSW34がONし、このON信号に基づいて、ECU33が、リリースACT64を作動させる。このため、リリースACT64のアーム64Aが図4の矢印F方向へ回転し、レバー42とともに、ポール48が図4の矢印B方向に回転し、ポール48とラッチ50との係合状態が解除され、Frドア12のラッチ50と、Rrドア14のストライカ41との連結が解除される。
この動作に対応する制御モードの決定及び動作指令の生成は、後に詳細に説明する図8に記載のステップ8−2での処理である。
【0052】
従って、本実施形態では、Frドア12とRrドア14との適切な連結状態が実現できるとともに、同時に、一方のドアのドアハンドル操作によって、ラッチ50とストライカ41との連結状態を解除でき、両ドアを、マニュアルで開放することもできる。
【0053】
2 電子制御装置ECU33
連結装置40に対する電子制御装置となっているECU33の構成及び働きに関して、図5〜10を参照してさらに説明する。
図5は、ECU33のブロック図である。
【0054】
このECU33への入力は、同図に示すように、上記した各カーテシSW19、29、RrドアハンドルSW34等からのスイッチ信号入力、車輌10が走行状態にあるかどうかを判定するための車速パルス入力、その他、電源入力等である。
一方、このECU33からの出力は、主には各ACTへの動作指令である。
【0055】
各構成部をさらに詳細に説明しておくと、ECU33は、内部にマイコンコントロールユニット(以降MCUと称する)332を有して構成されており、333はMCU332に内蔵され、プログラム(実行コード)を格納するROMであり、334はMCU332に内蔵され、ROMに格納されたフログラム(実行コード)を実行するCPUであり、335はMCU332に内蔵され、プログラムにより逐次変換される変数を格納するRAMである。
【0056】
さらに、336はMCU332に内蔵され、ECU33内の他回路との入出力を行うI/Oであり、337はECU33外部から電源を5V電源に変換する5V電源回路、MCU332に対してリセット信号を入力するリセット回路、MCU332からのポンピング出力が一定時間無くなるとリセット回路よりMCU332にリセット信号の出力するウオッチドッグ回路である。
【0057】
また、338はECU外部からの車速信号パルスをMCUに入力できる信号に変換し、入力する車速パルス入力回路であり、339はECU外部からのFrドア12、RrドアハンドルSW、Frドア14、開閉検知SW等の状態をMCUに入力できる信号に変換し、入力するSW入力回路である。
【0058】
さらに、340は、ECU外部のリリースACT64、クローズACT58への通電をMCU332からの出力信号により入り切りするリレー/FET駆動回路であり、341は、ECU外部の機器へのMCU332からの出力信号を出力する出力回路である。この種の出力信号としては、例えば、ECU異常状態を報知するためのインジケータへの出力や、他の機器を制御するための出力が代表的である。
【0059】
上記のようなハード側機器とこれに収納されているプログラムとの共働により、本願にいう誤操作制御をも可能とする所定の手段が構築されている。
以下、この構成に関して説明するが、その構成を図5に対応して機能ブロック図として表現すると、図6の構成となる。
基本的な手段は、初期化処理手段601、SW/車速入力処理手段602、リリースACT制御処理手段603、クローズACT制御処理手段604、誤操作制御処理手段605、および出力手段606となる。
【0060】
各手段を順に簡単に説明しておく。
a 初期化処理手段601
この手段は、ECU33の始動時に働くものであり、ECU33内で設定される論理値の初期化処理を実行する。
ここで、論理値とは、クローズACT制御モード、クローズACT出力、リリースACT制御モード、リリースACT出力等である。
クローズACT制御モードは、「待機」、「出力」、「誤操作判定待機」の3モードを取ることが可能とされ、クローズACT制御の状態を代表する。「待機」が初期設定である。
リリースACT制御モードは、「待機」、「出力」の2モードを取ることが可能とされ、リリースACT制御の状態を代表する。「待機」が初期設定である。
クローズACT出力、リリースACT出力は、それぞれ、「出力」および「無し」の2モードを取ることができ、「無し」が初期設定モードである。「出力」は、これまで説明してきたACTに対する動作指令を出力する場合に対応する。
【0061】
b SW/車速入力処理手段602
この手段は、MCU332に車速パルス入力回路338を介して入力されてくる情報を、後述する誤操作制御処理手段605における車速の判定に使用できる信号形態に変換するものであり、この手段602により変換済みの出力が保持され、誤操作制御処理手段605における処理に利用される。同様にSW信号も処理する。
【0062】
c リリースACT制御処理手段603
この手段における処理は、図8に示すフローで詳細に説明するものであり、車の状態に即して、リリースACT制御モード、リリースACT出力を設定するものである。
【0063】
d クローズACT制御処理手段604
この手段における処理は、図9に示すフローで詳細に説明するものであり、車の状態に即して、クローズACT制御モード、クローズACT出力を、設定するものである。この手段内における処理において、誤操作制御判定の要否が判断される。
【0064】
e 誤操作制御処理手段605
この手段による処理は、ラッチ50が閉対応姿勢を取っている状態にあって、SW信号に従って、誤ってラッチ50が閉対応姿勢にあるかどうかの判定を行うかどうかを決定するものであり、誤操作制御判定を実行して、誤操作制御を維持する「誤操作判定待機」を維持するか、誤操作制御を終了するかを決定する手段である。
【0065】
ここで、誤操作とは、例えば、Frドア12のカーテシSW19が、ドアが開状態にあるのに係わらず人為的に操作され、ドアが閉状態にあると検知した場合を意味しており、この状況で、Rrドア14が真に閉状態にあると、両ドア12、14が閉にあると誤認識して連結装置40が閉姿勢を取る場合を意味している。この状態で、実際にFrドア12が閉操作された場合は、ストライカ41とラッチ50の干渉が発生し、機構上、問題となる。
そこで、この誤操作制御では、図8に示すステップ8−3、8−4において、クローズACT制御モードが上記「誤操作判定待機」モードにあり(このモードは後述するように連結装置の閉姿勢への変更後の所定時間内で誤操作制御を実行している状況に対応する)、Frドア12、Rrドア14に対するカーテシSW19、29のいずれかがドアが開操作されたと検知した場合に、リリース制御モードを「出力」とし(ステップ8−6、7、8)、リリース動作指令を出す(図7のステップ7−5)ものとされる。
これが、誤操作制御において、ラッチ40の閉対応姿勢維持が適切でないと判断した場合の実際の制御動作である。
【0066】
以下、図7〜10に従って、処理フローを説明する。
f−1 ECU33による全体の処理フロー
電源が供給されるとリセット回路によりMCU332は動作を開始する。
【0067】
ステップ7−1の初期化処理において、MCU332の初期化、内部変数の初期化が実行される。この処理は、初期化処理手段601により実行される。
【0068】
ステップ7−2のSW/車速入力処理において、FrドアハンドルSW、RrドアハンドルSW、Frドア12、Rrドア14の開閉検知SW等の状態の取り込み、車速パルスのカウントを実行し、各SWの論理値、車速データを確定する。この処理は、先に示したSW/車速入力処理手段601が実行する。
【0069】
ステップ7−3のリリースACT制御処理において、ステップ7−2のSW/車速入力処理で確定した各SW論理値、車速データにより、リリースACT動作を決定する。この処理はリリースACT制御処理手段603が実行する。
【0070】
ステップ7−4のクローズACT制御処理において、7−2のSW/車速入力処理で確定した各SW論理値、車速データにより、クローズACT動作を決定する。この処理はクローズACT制御処理手段604が実行する。この処理中に、誤操作制御判定処理が伴われる。
【0071】
ステップ7−5の出力処理において、7−3のリリースACT制御処理、7−4のクローズACT制御処理で確定した各ACT動作に合わせて、リレー/FET駆動回路340を通して、各ACTに通電制御する。この処理は出力手段606が実行する。
【0072】
ここで、ステップ7−2〜7−5に示す処理は、概略2.5ms毎に繰り返される処理であり、この周期で、得られる動作指令がACT側へ出力される。
【0073】
f−2 リリースACT制御処理
図8に、リリースACT制御処理フローの詳細を示した。
ステップ8−1で、現在のリリースACT制御モードを判定し各モードによる処理に分岐する。リリース制御モードが「待機」の場合、ステップ8−2を、「出力」の場合8−7を実行する。
ステップ8−2で、RrドアハンドルSWの論理値の変化(OFFからONへの変化の有無)を判定する。当該変化が「有り」の場合ステップ8−6を、変化が「無い」場合、ステップ8−3を実行する。
ステップ8−3で、クローズACT制御モードが「誤操作判定待機」であるかどうかを判定する。「真」の場合はステップ8−4を、「偽」の場合ステップ8−5を実行する。
ここで、「真」の場合は、誤操作制御が実行中であり、この実行中にステップ8−4で示すSWの開操作が起こった場合は、誤操作によるものとの判断から、リリース動作を実行すべく、ステップ8−6、7、8へ移行する。
【0074】
即ち、ステップ8−4で、Frドア開閉検知SW(具体的にはフロント側のカーテシSW)の論理値が「開」であるか、又はリヤドア開閉検知SW(具体的にはリヤ側のカーテシSW)の論理値が「開」であるかを判定する。「真」の場合は開閉状態検知SW誤操作であると判断し、ステップ8−6を実行する。「偽」の場合、誤操作無しとしてステップ8−5を実行する。
【0075】
ステップ8−5で、リリースACT制御モードを「待機」とし、リリースACT出力を「無し」に設定する。これによりリリースACTを動作させない。
ステップ8−6で、リリースACT制御用タイマーをクリヤし、新たに、時間計測を開始する。
ステップ8−7で、リリースACT制御モードを「出力」とし、リリースACT出力を「有り」に設定する。これによりリリースACTを動作させることとなる。
ステップ8−8で、リリースACT制御用タイマ値がACT出力(通電)時間を超えたか否かを判定する。越えた場合ACT動作終了として、ステップ8−5を実行し、越えていない場合は、ACT作動継続として、以下の処理に送る。
これら3ステップは、リリースACT64の動作を所定時間に亘って保つための処理である。通電時間は100〜300msとされる。
以上により、リリースACT制御処理を終了する。
【0076】
f−3 クローズACT制御処理
この処理のフローを図9に示した。
ステップ9−1で現在のクローズACT制御モードを判定し、各モードによる処理に分岐する。クローズ制御モードが「待機」の場合ステップ9−2を、「出力」の場合ステップ9−7を、「誤操作判定待機」の場合ステップ9−9を実行する。
【0077】
ステップ9−2、3、4で、クローズACT動作開始条件を判定する。
ステップ9−2では、Frドア開閉検知SWが閉かつRrドア開閉検知SWが開から閉に変化したかを判定する。「真」の場合、開始条件成立としてステップ9−6を、「偽」の場合9−3を実行する。
ステップ9−3では、Frドア開閉検知SWが開から閉に変化且つRrドア開閉検知SWが閉を判定する。「真」の場合、開始条件成立として9−6を、「偽」の場合9−4を実行する。
ステップ9−4では、Frドア開閉検知SWが開から閉に変化且つRrドア開閉検知SWが開から閉に変化したかを判定する。「真」の場合、開始条件成立として9−6を、「偽」の場合9−5を実行する。
これらのステップを経ることで、クローズACT58による動作が必要な状態にあるかどうかを判定できたこととなり、ステップ9−6等でクローズ動作指令を作成することとなる。
【0078】
ステップ9−5でクローズACT制御モードを「待機」とし、クローズACT出力を「無し」に設定する。これによりクローズACTを作動させない設定とする。
【0079】
ステップ9−6でクローズACT制御用タイマーをクリヤし、新たに、時間計測を開始する。
ステップ9−7でクローズACT制御モードを「出力」とし、クローズACT出力を「有り」に設定する。これにより、クローズACTを作動させる設定にする。
ステップ9−8でクローズACT制御用タイマ値がACT出力(通電)時間を超えたか判定する。越えた場合ACT作動終了として、ステップ9−9を実行し、越えていない場合は、ACT作動継続としてクローズACT制御処理を終了する。
これら3ステップは、クローズACT58の動作を所定時間に亘って保つための処理である。通電時間は300〜600msとされる。
【0080】
誤操作制御を実行する場合の処理は以下のフローに従うこととなる。
ステップ9−9でクローズACT制御用タイマーをクリヤし、新たに、時間計測を開始する。この時間は閉操作後の本願の誤操作制御を実行する時間であり、3000〜5000msとされる。
ステップ9−10で、以下に示すドア開閉状態検知SW誤操作制御処理を実行する。
【0081】
f−4 ドア開閉状態検知SW誤操作制御処理
図10に、ドア開閉状態検知SW誤操作制御処理フローを示した。
ステップ10−1、2、3、4で、所定の処理終了条件判定を行う。ここで処理終了とは、誤操作制御をする必要がない、即ち、通常の状態でACTに対する動作制御をできる状態に復帰することを意味する。
【0082】
ステップ10−1で、開閉検知SW誤操作によるものを含め、リリースACT出力「有り」とする設定となっている場合、当該処理を終了としてステップ10−6を、「無し」の場合はステップ10−2を実行する。
この状況は、リリースACT出力が「有り」とされる状況であるから、結果的に、ポール48はリリース姿勢側である係合解除側に回動し、ラッチ50がストライカ41と接触する不都合は発生することはないためである。
【0083】
ステップ10−2で、FrドアハンドルSWがOFFからONへ変化したかを判定し、変化「有り」の場合、Frドア開操作による当該処理終了としてステップ10−6を、「無し」の場合ステップ10−3を実行する。
この場合も、Frドア側を開ける操作が実行されているのであるから、誤操作の問題は発生することがないためである。
【0084】
ステップ10−3では、ステップ7−2で確定した車速データから時速5km以上を判定し、「真」ならば、走行中により当該処理終了としてステップ10−6を、「偽」ならば、当該処理継続としてステップ10−5を実行する。
車速データが時速5km以上の場合、車は走行状態にあると考えられ、走行状態においては、両サイドドアは当然に連結されているべきであり、誤操作制御は必要ない。
【0085】
ステップ10−4では、クローズ制御用タイマ値が誤操作判定待機時間を超えたかを判定する。越えた場合、誤操作判定終了としてステップ10−6を、越えていなければ、「誤操作判定待機」継続としてステップ10−5を実行する。
即ち、一度、クローズ動作を行った後、誤操作判定を実行する待機モードが維持され、この時間内にステップ8−4の事象が発生した場合は、カーテシSWが誤ってドアの閉を検知したとして、適切なリリース動作を実行する。
【0086】
ステップ10−5では、クローズACT制御モードを「誤操作判定待機」とし、クレーズACT出力を「無し」に設定する。これにより、誤操作判定を継続するモードが維持される。
【0087】
一方、ステップ10−6では、クローズACT制御制御モードを「待機」とし、クローズACT出力を「無し」に設定する。
これにより、例えば、誤操作判定待機時間を超えたような、誤操作判定の必要がない状態に対応することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセンターピラーレス車輌のドア構造が適応される車輌を示す概略側面図
【図2】連結状態にある連結機構の拡大平断面図
【図3】連結装置に備えられるラッチとストライカとの連結状態、連結解除状態の説明図
【図4】連結装置の要部を示す車体斜め前方外側から見た斜視図
【図5】ECUのハード構成の説明図
【図6】ECUの機能ブロック図
【図7】連結装置への制御指令生成および出力ルーチンを示す図
【図8】リリースACT制御処理手段により実行されるリリースACT制御のルーチンを示す図
【図9】クローズACT制御処理手段により実行されるクローズACT制御のルーチンを示す図
【図10】誤操作制御処理手段により実行される誤操作制御の主要ルーチンを示す図
【図11】従来のセンターピラーレス車輌の連結機構におけるフロントサイドドアのヒンジ機構を示す平面図
【符号の説明】
10 車輌
12 Frドア
14 Rrドア
19 カーテシSW(開閉検知SW)
29 カーテシSW(開閉検知SW)
33 ECU(電子制御装置)
34 RrドアハンドルSW(開閉検知SW)
40 連結装置
41 ストライカ
48 ポール
50 ラッチ
50 クローズACT
64 リリースACT
603 リリースACT制御処理手段
604 クローズACT制御処理手段
605 誤操作制御処理手段
606 出力手段

Claims (6)

  1. センターピラーレス車輌に、フロントサイドドアとリヤサイドドアとを備え、一方のドアにストライカを設けるとともに、他方のドアに前記ストライカが内部に侵入して、前記ストライカの離脱を阻止可能な連結装置を設け、前記ストライカが前記連結装置に連結された連結状態において、フロントサイドドアとリヤサイドドアとの相対離間移動が阻止されるサイドドアの開閉制御構造であって、
    前記連結装置が、前記ストライカの離脱を阻止する閉姿勢と、離脱可能且つ前記ストライカが前記連結装置内に侵入可能な開姿勢との間で、姿勢変更自在に構成されるとともに、
    前記連結装置が、前記閉姿勢に対応する閉対応姿勢と前記開姿勢に対応する開対応姿勢との間で姿勢変更自在で開対応姿勢側に付勢されるラッチと、前記ラッチの前記閉対応姿勢から前記開対応姿勢への姿勢変更を阻止するドッグ姿勢と許容するリリース姿勢との間で姿勢変更自在で前記ドッグ姿勢側に付勢されるポールとを備えて構成され、
    前記ラッチを前記閉対応姿勢へ動作させるクローズアクチュエータと、前記ポールを前記リリース姿勢へ動作させるリリースアクチュエータを備え、
    前記フロントサイドドアもしくはリヤサイドドアの開閉検知情報に基づいて、前記クローズアクチュエータの制御モードを決定するクローズACT制御処理手段と、リリースアクチュエータの制御モードを決定するリリースACT制御処理手段とを備え、前記両手段による各制御モードの決定と、決定された各制御モードに基づく両アクチュエータへの動作指令を繰り返す電子制御装置を備えたサイドドアの開閉制御構造。
  2. 前記制御モードを前記アクチュエータを動作させる出力モードとする制御状態を設定時間維持可能に構成され、当該設定維持時間内で前記出力モードに基づく動作指令の生成が繰り返され、当該設定維持時間経過後に前記動作指令の生成が停止される請求項1記載のサイドドアの開閉制御構造。
  3. 前記リリースアクチュエータに対するリリースACT制御モードが前記出力モードにある制御状態を維持するリリース動作維持時間と、
    前記クローズアクチュエータに対するクローズACT制御モードが前記出力モードにある制御状態を維持するクローズ動作維持時間とが、別個に設定されている請求項2に記載のサイドドアの開閉制御構造。
  4. リヤハンドルスイッチがリヤサイドドアの開操作を検知した場合に、前記リリースACT制御処理手段が前記制御モードを前記リリースアクチュエータを動作させる出力モードとする請求項1、2又は3記載のサイドドアの開閉制御構造。
  5. フロントサイドドアあるいはリヤサイドドアの一方のドアが閉状態で、他方のドアが開状態から閉状態に操作されたことを検出した場合、
    もしくは、両サイドドアが開状態から閉状態に操作されたことを検出した場合に、前記クローズACT制御処理手段が、前記制御モードを前記クローズアクチュエータを動作させる出力モードとする請求項1、2、3又は4記載のサイドドアの開閉制御構造。
  6. 前記連結装置が前記閉姿勢を取る状態において、前記閉姿勢への姿勢変更後における閉姿勢維持の妥当性を判定し、前記閉姿勢維持が妥当でないと判定した場合に、前記リリースACT制御処理手段が、前記制御モードを前記リリースアクチュエータを動作させる出力モードとする請求項1〜5のいずれか1項記載のサイドドアの開閉制御構造。
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