JP4184722B2 - センターピラーレス車輌のドア構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、センターピラーレス車輌に、フロントサイドドアとリヤサイドドアとを備え、リヤサイドドアとフロントサイドドアとの一方のドアにストライカを設けるとともに、他方のドアにストライカが内部に侵入して、ストライカの離脱を阻止可能な連結装置を設け、ストライカが連結装置に連結された連結状態において、フロントサイドドアとリヤサイドドアとの相対離間移動が阻止されるドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、自動車等の前後に対を成すサイドドアを備え、その中間部位に位置されていたセンタピラーを無くした所謂、センターピラーレス車輌が採用される傾向にある。
この種のセンターピラーレス構造にあっては、安全上の理由等から、フロントサイドドア(以降Frドアと称する)とリヤサイドドア(以降Rrドアと称する)間に、これらを連結する連結機構が備えられる。
この種の連結機構の一例が特開2000−280746号公報に示されている。図11に示される如く、このセンターピラーレス車輌の連結機構100では、Frドア102の前端部102Aを車体104に開閉可能に連結する前ヒンジ106の回転中心106Aを車両前方に可動にし、Frドア102を前方に移動した位置で開閉することで、観音開きタイプのドア構造において、Frドア102とRrドアの開閉の自由度を高めている。
【0003】
しかしながら、この連結機構においては、前後のドアがスイングドアであり、且つ開閉順序を持たないようにするために複雑なヒンジ機構を用いることが強いられる。また、図示省略したが、Frドアにおける後端部の上下方向中央部と、Rrドアにおける前端部の上下方向中央部との連結機構が、連結孔に連結ピンを挿入する、所謂、かんぬき構造であるため、側突時にFrドアとリヤサイドドアが車両前後方向に離間し易く、連結性能が低い。
【0004】
そこで、発明者らは、一方のドアに備えられるストライカと、このストライカに対する連結装置として、ラッチ及びポールを備えた構造を提案するとともに、ラッチ、ポールに対するアクチュエータ(以降ACTと称する)を個別に設け、ストライカが連結装置内に侵入し、所定の連結状態を実現すべき状況で、ラッチ、ポールを連結に適合する姿勢に姿勢変更させる構造を考えた。
【0005】
この場合、ラッチ、ポール等の姿勢変更は、電子コントロールユニット(以降ECUと称する)等の制御装置からの動作指令に従ったものとし、この動作指令は、各ドアに対して設けられているカーテシスイッチ(以降カーテシSWと称する)からの開閉検知スイッチ信号に従ったものとすることとなる。本願にあっては、このようにドアの開閉を検知するスイッチを開閉検知スイッチ(SW)と呼ぶ。
【0006】
即ち、例えば、Frドア、Rrドアの閉状態が、両ドアに対して設けられているカーテシSW等のスイッチ検知信号により確認された場合に、制御装置より連結装置側へ動作指令を出力し、ストライカとラッチとの間での連結を確保する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造を採用すると、以下のような問題が発生することが判明した。
例えば、Frドアが閉状態にあり、このドアのカーテシSWがONとなっている状況で、誤って、RrドアのカーテシSWが何らかの理由(例えば、人為的に乗り手が手で誤って)でONされた場合、制御装置は、Frドア、Rrドアが共に閉状態にあるとして、両ドアの連結状態を確保すべく、クローズ動作指令を発し、連結装置をその閉姿勢とする。
【0008】
この時、Rrドア自体が閉側に操作されると、閉姿勢にある連結装置内にストライカが侵入することとなり、接触等を起こし、動作不良・故障の原因ともなりかねない。
【0009】
本発明は上記の問題に対応するものであり、ストライカと連結装置とからなる連結機構を有するセンターピラーレス車輌において、上記のような誤操作があった場合にも、両者の接触等の問題を発生することがない、センターピラーレス車輌のドア構造を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明によるセンターピラーレス車輌のドア構造の特徴構成は、請求項1に記されているように、
センターピラーレス車輌に、フロントサイドドアとリヤサイドドアとを備え、前記リヤサイドドアと前記フロントサイドドアとの一方のドアにストライカを設けるとともに、他方のドアに前記ストライカが内部に侵入して、前記ストライカの離脱を阻止可能な連結装置を設け、前記ストライカが前記連結装置に連結された連結状態において、フロントサイドドアとリヤサイドドアとの相対離間移動が阻止されるドア構造であって、前記フロントサイドドアとリヤサイドドアとの開閉検知スイッチ信号入力に基づいて、前記連結装置を、前記連結装置が前記ストライカの離脱を阻止する閉姿勢と、離脱可能且つ前記ストライカが前記連結装置内に侵入可能な開姿勢との間で、姿勢変更制御する制御装置を備え、前記制御装置の制御により前記連結装置が前記開姿勢から前記閉姿勢となったとき前記フロントサイドドア又は前記リヤサイドドアの開閉状態を判定し、前記フロントサイドドア又は前記リヤサイドドアの少なくとも一方が開扉していると判定した場合は前記連結装置を前記閉姿勢から前記開姿勢とする誤操作制御を実行することにある。
【0011】
このドア構造にあっては、連結装置の閉姿勢が確立された後、前記フロントサイドドア又は前記リヤサイドドアの開閉状態を判定する。
例えば、先に示したように、乗り手が誤って、カーテシSWをONしていた場合等にあって、これが短期的に解除されるかどうかを判定するのである。そして、短期にカーテシSWの解除が成された場合は、閉姿勢への制御が誤って行われたものとし、閉姿勢維持が不適当として、この姿勢を解除する。
このようにすることで、ストライカの侵入・離脱に対して独立に動作される連結装置が不測に誤って閉姿勢を取る場合にあっても、前記フロントサイドドア又は前記リヤサイドドアの開閉状態を判定し、前記フロントサイドドア又は前記リヤサイドドアの少なくとも一方が開扉していると判定した場合は開姿勢を取らせることで、ストライカとの接触等による動作不良・故障の発生を防止することができる。
【0012】
さて、請求項2に記載されるように、
前記連結装置が開姿勢から閉姿勢に姿勢変更した時点から所定の時間内に、前記リヤサイドドアに対するドア開動作指令が発生された後は前記誤操作制御を実行しないことが好ましい。
【0013】
また、請求項3に記載されているように、
前記連結装置が開姿勢から閉姿勢に姿勢変更した時点から所定の時間内に、前記フロントサイドドアに対するドア開操作指令が発生された後は前記誤操作制御を実行しないことが好ましい。
【0014】
所定時間内に、いずれかのドアの開動作あるいは開操作指令が検出された場合は、例えば、積極的にドアが開かれた状況と考えられ、誤操作制御が必要な状況は解消されたと考えられるので、その後は前記誤操作制御を実行しないとすることができるのであり、本願が問題とする状況が発生することはない。
【0015】
さらに、請求項4に記載されているように、
前記連結装置が開姿勢から閉姿勢に姿勢変更した時点から所定の時間内に、車輌が走行中であると判断された後は前記誤操作制御を実行しないことが好ましい。
【0016】
車速が所定値以上である場合、走行中にサイドドアは連結状態に維持されているため誤操作制御をする必要はなく、本願が問題とする状況が発生することはない。現状を維持すべきだからである。
【0017】
さらに、請求項5に記載されているように、
前記連結装置が開姿勢から閉姿勢に姿勢変更した時点から、前記リヤサイドドアに対するドア開動作指令が発生されず、且つ、前記フロントサイドドアに対するドア開操作指令が発生されず、さらに、車輌が走行中と判断されない状態が維持され、所定の時間が経過した後は前記誤操作制御を実行しないことが好ましい。
所定時間以上に亘って、上記の3状態が発生しない場合は、ストライカが連結装置内に侵入し、それらの連結状態が正常に確立されている状態と考えられるため、もはや誤操作制御を実行する必要はなく、所定の状態を維持することが好ましいためである。
【0018】
さて、前記開閉検知スイッチは、具体的には請求項6に記載されているように、
前記開閉検知スイッチが、前記フロントサイドドアの閉扉に対してON反応するカーテシスイッチ及び前記リヤサイドドアの閉扉に対してON反応するカーテシスイッチであり、前記カーテシスイッチの両方がON反応したときに、前記制御装置が前記連結装置を前記開姿勢から前記閉姿勢となるよう制御することが好ましい。
【0019】
前記開閉検知スイッチは、具体的には請求項7に記載されているように、
前記誤操作制御において、前記カーテシスイッチの少なくとも一方がON反応していない場合に、前記フロントサイドドア又は前記リヤサイドドアが開扉していると判定することが好ましい。
即ち、連結装置が閉姿勢となった後の所定の時間内に、これらのカーテシスイッチの少なくとも一方がON反応していない場合は、誤操作が起こっていたと判断できるため、ストライカと連結装置の接触を避けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係るセンターピラーレス車輌のドア構造の一実施形態を、図1〜10に従って説明する。
これらの図にあって、図1〜図4は、本願独特のドア構造において採用される連結装置40を備えた車輌10の装備構成及びその動作を示す図であり、図5〜10は、前記連結装置40を、誤操作制御を伴って、本願目的に適合する形態で動作させるための制御装置であるECU33の構成、およびその動作フローを説明するためのものである。
【0021】
本願車輌10にあっては、後述するように、Frドア12とRrドア14との間に、ストライカ41、ラッチ50、ポール48を、その基本要素とする連結機構が備えられる。
【0022】
但し、通常のラッチとは異なり、ストライカ41の侵入に従って、ラッチ50がその開姿勢から閉姿勢に姿勢変更され、ポール48との協働によりストライカ41の離脱が規制される構造は採用されていない。
【0023】
即ち、ラッチ50、ポール48を備えた連結装置40側に対するストライカ41の侵入は、ラッチ50とは干渉しない状況で実行可能とされており、ストライカ41が侵入を終え、所定の連結可能位置(図3に実線で示す位置)に到達している状態で、ラッチ50がクローズアクチュエータ(以降クローズACT)58で回動操作され、ストライカ41とラッチ50の連結が完成されるように構成されている。
【0024】
ラッチ50とストライカ41との連結解除は、ラッチ50に対して設けられるポール48が、開姿勢側に、リリースアクチュエータ(以降リリースACTと称する)64で回動操作され、ストライカ41の離脱・侵入が可能となる。
【0025】
即ち、上記クローズACT58とリリースACT64とが、ストライカ41の位置とは直接的な関係を持つことなく、独立に、ラッチ50、ポール48を回動して、ストライカ41を介した連結を実現する。ここで、ラッチ50、ポール48の動作は、以下に詳述する、開閉検知SWであるカーテシSW19、29や、ハンドルSW34等からECU33に入力されるSW信号に基づくものとされている。
【0026】
以下、具体的に説明する。
説明において、先ず、Frドア12、Rrドア14周りの構造を説明するとともに、これらドア周りに備えられる機器の操作状況に対応して、適切な連結装置40の動作を確保すべく構築されているECU33の働きを説明する。
ドア周りの機器構成の説明にあたっては、本願が問題とする誤操作ではなく、サイドドア12、14が正常に操作されている状態で説明を進める。
【0027】
1 サイドドア周りの構造
図1〜4において、図中矢印FRは車輌前方方向を、矢印UPは車輌上方方向を、矢印INは車輌内側方向を示す。
図1に示されるごとく、車輌10は、センターピラーのないセンターピラーレス車輌となっており、車輌側部における前後のドアのうち、Frドア12がスイングドアで、Rrドア14がスライドドアとされている。
【0028】
Frドア12は、前端部12Aが上下一対の周知のヒンジ15、16によって、フロントピラー18に取付けられており、閉塞位置と開放位置との間をスイング可能となっている。なお、Frドア12は、図2に示される閉塞位置から開く場合に、ヒンジ15、16を中心に車幅方向外方(図2の矢印R方向)に回転する。
【0029】
一方、Rrドア14には、周知のスライド機構としてのローラ(図示省略)が配置されており、これらのローラと車体10側に配置した周知のスライド機構としてのレール(図示省略)によって、閉塞位置と開放位置との間をスライド可能となっている。なお、Rrドア14は、図2に示される閉塞位置から開く場合には、先ず、車輌斜め後方側(図2の矢印S方向)に移動する。
【0030】
図1に示される如く、Frドア12の後端上部12Bには、Frドア12が閉じられたか否かを検出するカーテシSW19が配設されている。
【0031】
コントローラ24は、フロントサイドドアハンドル27におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルと、ドアロック装置20、26との間に介在されており、ロック状態のときには、フロントサイドドアハンドル27におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作してもドアが開かない、「無効」とするとともに、アンロック状態のときには、フロントサイドドアハンドル27におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作した場合にドアが開く、「有効」にする構成とされている。
【0032】
なお、ドアロック装置20は、Frドア12の後端上部12Bに配設されており、ドアロック装置26は、Frドア12の後端下部12Cに配設されている。
【0033】
一方、Rrドア14の後端部における上下方向中央部14Aには、Rrドア14が閉じられたか否かを検出するカーテシSW29が配設されている。
【0034】
コントローラ30は、リヤサイドドアハンドル32におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルと、ドアロック装置28との間に介在されており、ロック状態のときには、リヤサイドドアハンドル32におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作してもドアは開かない、「無効」とするとともに、アンロック状態のときには、リヤサイドドアハンドル32におけるアウトサイドハンドルとインサイドハンドルの作動を、操作した場合にドアが開く、「有効」とする構成とされている。
【0035】
なお、ドアロック装置28は、Rrドア14の後端部における上下方向中央部14Aに配設されている。
【0036】
また、コントローラ30には、リヤサイドドアハンドル32の操作によってオン・オフするリヤドアハンドルスイッチ34(以降ハンドルSWと称する)が設けられている。
【0037】
Frドア12のコントローラ24とRrドア14のコントローラ30は、インストルメントパネル(図外)内に設けられたECU33に接続されており、ECU33は、各ドアのカーテシSW19、29、ハンドルSW34からの信号を受け、これらの信号にもとづき後述するクローズACT58、リリースACT64を作動させるように構成されている。
【0038】
また、Frドア12の後端部における上下方向中間部12Dには、連結装置40が配設されており、Rrドア14の前端部における上下方向中間部14Bには、ストライカ41が配設されている。
【0039】
この構造では、以下に詳細に説明するように、ストライカ41が連結装置40内の所定位置に到達し、連結装置40に設けられるラッチ50が、所定の閉姿勢にクローズACT58により回動させられることで自動的な連結状態が実現し、リリース動作も同様に自動化されているが、同時に、このリリース動作に関してマニアルでの操作も可能とされている。
【0040】
以下さらに詳細に図面に基づいて説明する。
図4に示されるごとく、連結装置40のポール48は回転軸46の一方の端部に固定されており、回転軸46と一体的に上下方へ回転するようになっている。また、回転軸46の他方の端部に固定されたレバー42は、リンク機構44を介してフロントサイドドアハンドル27に連結されている。従って、フロントサイドドアハンドル27が(引き)操作されると、リンク機構44のロッド44Aが上方(図4の矢印A方向)へ引き上げられ、ポール48が上方へ回転する。
この動作はマニアルによるリリース操作である。
【0041】
連結装置40のラッチ50は回転軸52を中心に車幅方向へ回転可能となっており、Rrドア14のストライカ41が、Frドア12の連結装置40内に侵入してきた後に回動することで連結可能になっている。この動作は自動的なクローズ動作となる。
【0042】
連結装置40のラッチ50は、常時開放方向(図3、4に矢印Cで示す方向)にバネによって付勢されており、連結時に、別途入力されるクローズ指令に基づいて、この付勢力に抗してクローズACT58により連結方向に回動される。従って、クローズ指令の無い状態では、ストライカの出入りが可能な開姿勢(図3の二点鎖線で示す姿勢)に維持される。
【0043】
ポール48は、連結装置40のラッチ50が閉姿勢と取る状態でラッチ50と係合し、ラッチ50の開放方向への回動を規制する。
【0044】
ポール48は常時係合方向にバネにより付勢(図3、4において矢印Bで示すのと反対の方向)されており、ラッチ50とストライカ41との連結を解除する際に、別途入力されるリリース指令に従って、付勢力に抗してリリースACT64により係合解除の作動が行われる。これが自動的なリリース動作となる。
従って、リリース指令の無い状態では、ラッチ50が閉姿勢にある時(図3の実線で示す姿勢)、この姿勢が維持され、ストライカ41の離脱を阻止する。
【0045】
回転軸52にはラッチ50の回転によりオン・オフするロータリースイッチ54が配設されている。
【0046】
図3に実線で示されるごとく、ラッチ50とストライカ41との連結状態で、ポール48が上方(図3の矢印B方向)へ回転すると、ポール48とラッチ50との係合が解除され、ラッチ50は実線で示すストライカ41との連結状態(閉姿勢)から、車幅方向内方(図3の矢印C方向)へ回転し、二点鎖線で示す連結解除状態(開姿勢)へ回動する。
【0047】
図4に示されるごとく、連結装置40のラッチ50の下部50Aには、軸52を中心とする円弧状の長孔56が形成されており、この長孔56には、ロッド60の端部60Aが係合している。また、ロッド60はクローズACT58のアーム58Aに連結されている。
【0048】
クローズACT58は、ラッチ50を連結方向に回動させるために作動するようになっており、ECU33から伝達されるFrドア12とRrドア14の開閉検知スイッチ信号等に基づいて作動する。
【0049】
なお、Frドア12とRrドア14の開閉検知スイッチ信号は、各ドアのカーテシSW19、29の信号がECU33に伝達されたものである。
【0050】
従って、クローズACT58が作動すると、アーム58Aが軸58Bを中心に下方(図4の矢印D方向)へ回転し、ロッド60が下方へ移動する(図4に矢印Eで示す方向)ために、連結装置40のラッチ50が車幅方向外方(図4の矢印C方向と反対方向)へ回転し、閉姿勢となる。ラッチ50が完全に閉姿勢へ姿勢変更すると、ロータリースイッチ54がオンして、クローズACT58への通電が中止される。その姿勢保持は、ポール48による。このACTは自動復帰する。
【0051】
図4に示されるごとく、レバー42には、リリースACT64のアーム64Aが係合している。リリースACT64は、ポール48をラッチ50から連結解除する際に作動するように構成されており、ハンドルSW34信号がECU33に伝達され、この信号に基づいてECU33から伝達される開操作検知スイッチ信号により作動する。
【0052】
従って、リリースACT64が作動すると、アーム64Aが軸64Bを中心に下方(図4の矢印F方向)へ回転し、レバー42とともに、ポール48が上方(図4の矢印B方向)に回転し、ポール48とラッチ50との係合が解除するようになっている。同時に、ラッチ50は、閉姿勢から開姿勢への姿勢変更することとなるため、ストライカ41の離脱が可能となる。
【0053】
図2に示されるごとく、ストライカ41は平面視で開口部を車輌後方へ向けたコ字状に屈曲された丸棒材で構成されており、車幅方向外側角部には傾斜部41Aが形成されている。
この傾斜部41Aは、車輌前方内側から車輌後方外側に向かって傾斜しており、内周部がラッチ50と当接した際に、ラッチ50がストライカ41から受ける力の分力F1によって、ラッチ50を車幅方向内側(図2の矢印C方向)へ誘導する。
【0054】
ストライカ41と連結装置40との正常な動作状況を整理して簡単に説明すると、以下のようになる。
Frドア12のカーテシSW19とRrドア14のカーテシSW29とからの信号によって、Frドア12とRrドア14との双方が閉じられたことが検知された場合に、ECU33はクローズACT58を作動させる。この状態において、ストライカ41は連結装置内に侵入している。結果、Frドア12に配置されたラッチ50と、Rrドア14に配置されたストライカ41とが連結状態になる。
【0055】
一方、Frドア12のフロントサイドドアハンドル27が操作された場合は、リンク機構44のロッド44Aが、図4の矢印A方向へ移動し、レバー42とともにポール48が図4の矢印B方向へ回転して、Frドア12のラッチ50と、Rrドア14のストライカ41との連結状態が解除される。
【0056】
また、Rrドア14のリヤサイドドアハンドル32が操作された場合は、ハンドルSW34がONし、このON信号に基づいて、ECU33が、リリースACT64を作動させる。このため、リリースACT64のアーム64Aが図4の矢印F方向へ回転し、レバー42とともに、ポール48が図4の矢印B方向に回転し、ポール48とラッチ50との係合状態が解除され、Frドア12のラッチ50と、Rrドア14のストライカ41との連結が解除される。
【0057】
従って、本実施形態では、Frドア12とRrドア14との、適切な連結状態が実現できるとともに、同時に、一方のドアのドアハンドル操作によって、ラッチ50とストライカ41との連結状態を解除でき、両ドアを、マニュアルで開放することもできる。
【0058】
2 電子コントロールユニットECU33
連結装置40に対する制御装置となっているECU33の構成及び働きに関して、図5〜10を参照して説明する。
図5は、ECU33のブロック図であり、通常の電子制御装置と同様な構成とされている。
【0059】
このECU33への入力は、同図に示すように、上記した各カーテシSW19、29、ハンドルSW34等からのスイッチ信号入力、車輌10が走行状態にあるかどうかを判定するための車速パルス入力、その他、電源入力等である。一方、このECU33からの出力は、各ACTへの動作指令である。
【0060】
各構成部をさらに詳細に説明しておくと、ECU33は、内部にマイコンコントロールユニット(以降MCUと称する)332を有して構成されており、333はMCU332に内蔵され、フログラム(実行コード)を格納するROMであり、334はMCU332に内蔵され、ROMに格納されたフログラム(実行コード)を実行するCPUであり、335はMCU332に内蔵され、フログラムにより逐次変換される変数を格納するRAMである。
【0061】
さらに、336はMCU332に内蔵され、ECU33内の他回路との入出力を行うI/Oであり、337はECU33外部から電源を5V電源に変換する5V電源回路、MCU332に対してリセット信号を入力するリセット回路、MCU332からのポンピング出力が一定時間無くなるとリセット回路よりMCU332にリセット信号の出力するウオッチドッグ回路である。
【0062】
また、338はECU外部からの車速信号パルスをMCUに入力できる信号に変換し、入力する車速パルス入力回路であり、339はECU外部からのFrドア12、Rrドア14のハンドルSW34Rrドア14、開閉検知SWとしてのカーテシスイッチ19、29等の状態をMCUに入力できる信号に変換し、入力するSW入力回路である。
【0063】
さらに、340は、ECU外部のリリースACT64、クローズACT58への通電をMCU332からの出力信号により入り切りするリレー/FET駆動回路であり、341は、ECU外部の機器へのMCU332からの出力信号を出力する出力回路である。この種の出力信号としては、例えば、ECU異常状態を報知するためのインジケータへの出力や、他の機器を制御するための出力が代表的である。
【0064】
上記のようなハード側機器とこれに収納されているプログラムとの共働により、本願にいう誤操作制御を可能とする所定の手段が構築されている。
以下、この構成に関して説明するが、その構成を図5に対応して機能ブロック図として表現すると、図6の構成となる。基本的な手段は、初期化処理手段601、SW/車速入力処理手段602、リリースACT制御処理手段603、クローズACT制御処理手段604、誤操作制御処理手段605、および出力手段606となる。
【0065】
以下、各手段を順に簡単に説明しておく。
a 初期化処理手段601
この手段は、ECU33の始動時に働くものであり、ECU33内で設定される論理値の初期化処理を実行する。
ここで、論理値とは、クローズACT制御モード、クローズACT出力、リリースACT制御モード、リリースACT出力等である。
クローズACT制御モードは、「待機」、「出力」、「誤操作判定待機」の3モードを取ることが可能とされ、クローズACT制御の状態を代表する。「待機」が初期設定である。
リリースACT制御モードは、「待機」、「出力」の2モードを取ることが可能とされ、リリースACT制御の状態を代表する。「待機」が初期設定である。クローズACT出力、リリースACT出力は、それぞれ、「出力」および「無し」の2モードを取ることができ、「無し」が初期設定モードである。「出力」は、これまで説明してきたACTに対する動作指令を出力する場合に対応する。
【0066】
b SW/車速入力処理手段602
この手段は、MCU332に車速パルス入力回路338を介して入力されてくる情報を、後述する誤操作制御処理手段605における車速の判定に使用できる信号形態に変換するものであり、この手段602により変換済みの出力が保持され、誤操作制御処理手段605における処理に利用される。同様にSW信号も処理する。
【0067】
c リリースACT制御処理手段603
この手段における処理は、図8に示すフローで詳細に説明するものであり、車の状態に即して、リリースACT制御モード、リリースACT出力を設定するものである。
【0068】
d クローズACT制御処理手段604
この手段における処理は、図9に示すフローで詳細に説明するものであり、車の状態に即して、クローズACT制御モード、クローズACT出力を、設定するものである。この手段内における処理において、誤操作制御判定の要否が判断される。
【0069】
e 誤操作制御処理手段605
この手段による処理は、ラッチ50が閉姿勢を取っている状態にあって、SW信号に従って、誤ってラッチ50が閉姿勢にあるかどうかの判定を行うかどうかを決定するものであり、誤操作制御判定を実行して、誤操作制御を維持する「誤操作判定待機」を維持するか、誤操作制御を終了するかを決定する手段である。
【0070】
この誤操作制御では、図8に示すステップ8−3、8−4において、クローズACT制御モードが上記「誤操作判定待機」モードにあり(このモードは後述するように誤操作制御を実行している状況に対応する)、Frドア12、Rrドア14に対するカーテシSW19、29のいずれかが開操作された場合に、リリース制御出力を生成し(ステップ8−6、7、8)、出力指令を出す(図7のステップ7−5)ものとされる。
これが、誤操作制御において、ラッチ40の閉姿勢が適切でないと判断した場合の実際の制御動作である。
【0071】
以下、図7〜10に従って、処理フローを説明する。
f−1 ECU33による全体の処理フロー
電源が供給されるとリセット回路によりMCU332は動作を開始する。
【0072】
ステップ7−1の初期化処理において、MCU332の初期化、内部変数の初期化が実行される。この処理は、初期化処理手段601により実行される。
【0073】
ステップ7−2のSW/車速入力処理において、フロントドアハンドルSW、リアードアハンドルSW、Frドア12、Rrドア14の開閉検知SW等の状態の取り込み、車速パルスのカウントを実行し、各SWの論理値、車速データを確定する。この処理は、先に示したSW/車速入力処理手段601が実行する。
【0074】
スッテプ7−3のリリースACT制御処理において、ステップ7−2のSW/車速入力処理で確定した各SW論理値、車速データにより、リリースACT動作を決定する。この処理はリリースACT制御処理手段603が実行する。
【0075】
ステップ7−4のクローズACT制御処理において、7−2のSW/車速入力処理で確定した各SW論理値、車速データにより、クローズACT動作を決定する。この処理はクローズACT制御処理手段604が実行する。この処理中に、誤操作制御判定処理が伴われる。
【0076】
ステップ7−5の出力処理において、7−3のリリースACT制御処理、7−4のクローズACT制御処理で確定した各ACT動作に合わせて、リレー/FET駆動回路340を通して、各ACTに通電制御する。この処理は出力手段606が実行する。
【0077】
ここで、ステップ7−2〜7−5に示す処理は、概略2.5ms毎に繰り返される処理であり、この周期で、得られる設定出力がACT側へ出力される。
【0078】
f−2 リリースACT制御処理
図8に、リリースACT制御処理フローの詳細を示した。
ステップ8−1で、現在のリリースACT制御モードを判定し各モードによる処理に分岐する。リリース制御モードが「待機」の場合、ステップ8−2を、「出力」の場合8−7を実行する。
ステップ8−2で、リヤドアハンドルSWの論理値の変化(OFFからONへの変化の有無)を判定する。当該変化が「有り」の場合ステップ8−6を、変化が「無い」場合、ステップ8−3を実行する。
ステップ8−3で、クローズACT制御モードが「誤操作判定待機」であるかどうかを判定する。「真」の場合はステップ8−4を、「偽」の場合ステップ8−5を実行する。
ここで、「真」の場合は、誤操作制御が実行中であり、この実行中にステップ8−4で示すSWの開操作が起こった場合は、誤操作によるものとの判断から、リリース動作を実行すべく、ステップ8−6、7、8へ移行する。
【0079】
即ち、ステップ8−4で、フロントドア開閉検知SWの論理値が「開」であるか、又はリヤドア開閉検知SWの論理値が「開」であるかを判定する。「真」の場合は開閉状態検知SW誤操作であると判断し、ステップ8−6を実行する。「偽」の場合、誤操作無しとしてステップ8−5を実行する。
【0080】
ステップ8−5で、リリースACT制御モードを「待機」とし、リリースACT出力を「無し」に設定する。これによりリリースACTを作動させない。
ステップ8−6で、リリースACT制御用タイマーをクリアし、新たに、時間計測を開始する。
ステップ8−7で、リリースACT制御モードを「出力」とし、リリースACT出力を「有り」に設定する。これによりリリースACTを作動させることとなる。
ステップ8−8で、リリースACT制御用タイマ値がACT出力(通電)時間を超えたか否かを判定する。越えた場合ACT作動終了として、ステップ8−5を実行し、越えていない場合は、ACT作動継続として、以下の処理に送る。
これら3ステップは、リリースACT64の動作を所定時間に亘って保つための処理である。通電時間は100〜300msとされる。
以上により、リリースACT制御処理を終了する。
【0081】
f−3 クローズACT制御処理
この処理のフローを図9に示した。
ステップ9−1で現在のクローズACT制御モードを判定し、各モードによる処理に分岐する。クローズ制御モードが「待機」の場合ステップ9−2を、「出力」の場合ステップ9−7を、「誤操作判定待機」の場合ステップ9−9を実行する。本願は、この誤操作制御が主要なものであるため、ステップ9−9以降の処理が要点となる。
【0082】
ステップ9−2、3、4で、クローズACT動作開始条件を判定する。
ステップ9−2では、Frドア開閉検知SWが閉かつRrドア開閉検知SWが開から閉に変化したかを判定する。「真」の場合、開始条件成立としてステップ9−6を、「偽」の場合9−3を実行する。
ステップ9−3では、Frドア開閉検知SWが開から閉に変化且つRrドア開閉検知SWが閉を判定する。「真」の場合、開始条件成立として9−6を、「偽」の場合9−4を実行する。
ステップ9−4では、Frドア開閉検知SWが開から閉に変化且つRrドア開閉検知SWが開から閉に変化したかを判定する。「真」の場合、開始条件成立として9−6を、「偽」の場合9−5を実行する。
これらのステップを経ることで、クローズACT58による動作が必要な状態にあるかどうかを判定できたこととなり、ステップ9−6等でクローズ動作指令を作成することとなる。
【0083】
ステップ9−5でクローズACT制御モードを「待機」とし、クローズACT出力を「無し」に設定する。これによりクローズACTを作動させない設定とする。
【0084】
ステップ9−6でクローズACT制御用タイマーをクリアし、新たに、時間計測を開始する。
ステップ9−7でクローズACT制御モードを「出力」とし、クローズACT出力を「有り」に設定する。これにより、クローズACTを作動させる設定にする。
ステップ9−8でクローズACT制御用タイマ値がACT出力(通電)時間を超えたか判定する。越えた場合ACT作動終了として、ステップ9−9を実行し、越えていない場合は、ACT作動継続としてクローズACT制御処理を終了する。
これら3ステップは、クローズACT58の動作を所定時間に亘って保つための処理である。通電時間は300〜600msとされる。
【0085】
誤操作制御を実行する場合の処理は以下のフローに従うこととなる。
ステップ9−9でクローズACT制御用タイマーをクリアし、新たに、時間計測を開始する。この時間は閉操作後の本願の誤操作制御を実行する時間であり、3000〜5000msとされる。
ステップ9−10で、以下に示すドア開閉状態検知SW誤操作制御処理を実施する。
【0086】
f−4 ドア開閉状態検知SW誤操作制御処理
図10に、ドア開閉状態検知SW誤操作制御処理フローを示した。
ステップ10−1、2、3、4で、所定の処理終了条件判定を行う。ここで処理終了とは、誤操作制御をする必要がない、即ち、通常の状態でACTに対する動作制御をできる状態に復帰することを意味する。
【0087】
ステップ10−1で、ドア開閉状態検知SW誤操作によるものを含め、リリースACT出力「有り」とする設定となっている場合、当該処理を終了としてステップ10−6を、「無し」の場合はステップ10−2を実行する。
この状況は、リリースACT出力が「有り」とされる状況であるから、結果的に、ポール48は係合解除側に回動し、ラッチ50がストライカ41と接触する不都合は発生することはないためである。
【0088】
ステップ10−2で、フロントドアハンドルSWがOFFからONへ変化したかを判定し、変化「有り」の場合、Frドア開操作による当該処理終了としてステップ10−6を、「無し」の場合ステップ10−3を実行する。
この場合も、Frドア側を開ける操作が実行されているのであるから、本願の問題は発生することがないためである。
【0089】
ステップ10−3では、ステップ7−2で確定した車速データから時速5km以上を判定し、「真」ならば、走行中により当該処理終了としてステップ10−6を、「偽」ならば、当該処理継続としてステップ10−5を実行する。
車速データが時速5km以上の場合、車は走行状態にあると考えられ、走行状態においては、サイドドアは閉じられているのが普通であるため、誤操作制御は必要ない。
【0090】
ステップ10−4では、クローズ制御用タイマ値が誤操作判定待機時間を超えたかを判定する。越えた場合、誤操作判定終了としてステップ10−6を、越えていなければ、「誤操作判定待機」継続としてステップ10−5を実行する。
【0091】
ステップ10−5では、クローズACT制御モードを「誤操作判定待機」とし、クレーズACT出力を「無し」に設定する。これにより、誤操作判定を継続するモードが維持される。
【0092】
一方、ステップ10−6では、クローズACT制御制御モードを「待機」とし、クローズACT出力を「無し」に設定する。
これにより、誤操作判定の必要がない状態に対応することとなる。
【0093】
【発明の効果】
本願構成にあっては、ドア開の状態で、ドア開閉検知SWを荷物や体の一部で、無意識に操作することにより、FrドアとRrドアを連結する連結装置がクローズ状態になる場合でも、一定時間以内にドア開閉状態検知SWがドア開の状態に変化することを検知し、連結装置をリリースする。
これにより、意図しない連結装置のクローズ状態をリリースすることが可能となり、その後ドアを閉める操作を行う場合でも、連結装置とストライカやドアとの干渉による破損を防止できる。
また、通常のドア閉操作、ドア開操作、ドア閉操作を、ドア開閉状態検知SW誤操作制御の判定時間内に行った場合には、1回目のドア操作による、ドア開閉状態検知SW誤操作制御をドア閉操作により終了することで、2回目のドア閉操作により正常にロックをクローズできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセンターピラーレス車輌のドア構造が適応される車輌を示す概略側面図
【図2】連結状態にある連結機構の拡大平断面図
【図3】連結装置に備えられるラッチとストライカとの連結状態、連結解除状態の説明図
【図4】連結装置の要部を示す車体斜め前方外側から見た斜視図
【図5】ECUのハード構成の説明図
【図6】ECUの機能ブロック図
【図7】連結装置への制御指令生成および出力ルーチンを示す図
【図8】リリースACT制御指令生成手段により実行されるリリースACT制御のルーチンを示す図
【図9】クローズACT制御指令生成手段により実行されるクローズACT制御のルーチンを示す図
【図10】誤操作制御処理手段により実行される誤操作制御の主要ルーチンを示す図
【図11】従来のセンターピラーレス車輌の連結機構におけるフロントサイドドアのヒンジ機構を示す平面図
【符号の説明】
10 車輌
12 Frドア
14 Rrドア
19 カーテシSW(ドア開閉検知SW)
29 カーテシSW(ドア開閉検知SW)
33 ECU(制御装置)
34 ハンドルSW
40 連結装置
41 ストライカ
48 ポール
50 ラッチ
50 クローズACT
64 リリースACT
603 リリースACT制御処理手段
604 クローズACT制御処理手段
605 誤操作制御処理手段
606 出力手段

Claims (7)

  1. センターピラーレス車輌に、フロントサイドドアとリヤサイドドアとを備え、
    前記リヤサイドドアと前記フロントサイドドアとの一方のドアにストライカを設けるとともに、他方のドアに前記ストライカが内部に侵入して、前記ストライカの離脱を阻止可能な連結装置を設け、
    前記ストライカが前記連結装置に連結された連結状態において、フロントサイドドアとリヤサイドドアとの相対離間移動が阻止されるドア構造であって、
    前記フロントサイドドアとリヤサイドドアとの開閉検知スイッチ信号入力に基づいて、前記連結装置を、前記連結装置が前記ストライカの離脱を阻止する閉姿勢と、離脱可能且つ前記ストライカが前記連結装置内に侵入可能な開姿勢との間で、姿勢変更制御する制御装置を備え、
    前記制御装置の制御により前記連結装置が前記開姿勢から前記閉姿勢となったとき前記フロントサイドドア又は前記リヤサイドドアの開閉状態を判定し、前記フロントサイドドア又は前記リヤサイドドアの少なくとも一方が開扉していると判定した場合は前記連結装置を前記閉姿勢から前記開姿勢とする誤操作制御を実行するドア構造。
  2. 前記連結装置が開姿勢から閉姿勢に姿勢変更した時点から所定の時間内に、前記リヤサイドドアに対するドア開動作指令が発生された後は前記誤操作制御を実行しない請求項1に記載のドア構造。
  3. 前記連結装置が開姿勢から閉姿勢に姿勢変更した時点から所定の時間内に、前記フロントサイドドアに対するドア開操作指令が発生された後は前記誤操作制御を実行しない請求項1または2に記載のドア構造。
  4. 前記連結装置が開姿勢から閉姿勢に姿勢変更した時点から所定の時間内に、車輌が走行中であると判断された後は前記誤操作制御を実行しない請求項1〜3の何れか1項に記載のドア構造。
  5. 前記連結装置が開姿勢から閉姿勢に姿勢変更した時点から、前記リヤサイドドアに対するドア開動作指令が発生されず、且つ、前記フロントサイドドアに対するドア開操作指令が発生されず、さらに、車輌が走行中と判断されない状態が維持され、所定の時間が経過した後は前記誤操作制御を実行しない請求項1〜4の何れか1項に記載のドア構造。
  6. 前記開閉検知スイッチが、前記フロントサイドドアの閉扉に対してON反応するカーテシスイッチ及び前記リヤサイドドアの閉扉に対してON反応するカーテシスイッチであり、
    前記カーテシスイッチの両方がON反応したときに、前記制御装置が前記連結装置を前記開姿勢から前記閉姿勢となるよう制御する請求項1〜5の何れか1項に記載のドア構造。
  7. 前記誤操作制御において、前記カーテシスイッチの少なくとも一方がON反応していない場合に、前記フロントサイドドア又は前記リヤサイドドアが開扉していると判定する請求項6に記載のドア構造。
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