JP4127601B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被加工基板に対してレーザ光を照射して被加工基板の一部を選択的に除去するレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路のリソグラフィ工程では、半導体ウェハ上にレジスト塗布、露光、現像が行われる。このリソグラフィ工程では、上層側のパターンと下層側のパターンとの位置合わせを行なってパターンの露光を行なう必要である。パターンの露光は一般に露光装置が用いられる。
【0003】
露光装置には、下層パターン位置を検出するアライメント機構を備えている。位置合わせ機構は下層パターン配置した位置合わせマーク位置を検出することで、上層のパターンを露光する位置を算出する。リソグラフィ工程の終了後、1層目と2層目の位置ずれを検査するために合わせすれ検査が行われる。合わせずれ検査では合わせずれ検査マークが配置されている。合わせずれ検査装置はこの合わせずれ検査マークの位置測定を行なう。アライメント検出は合わせずれ位置検出は一般には光学的な位置検出が行なわれる。アライメントマーク及び合わせずれ検査マークは半導体集積回路と同じプロセス工程を経るため、マーク上に透明度の低い膜が形成される場合が有る。このため、マーク上に透明度の低い膜が形成される場合にはアライメントマーク及び合わせずれ検査マークの位置認識が困難になる。そこでアライメントマーク上に形成された透明度の低い膜を除去する必要が有る。
【0004】
ところが、従来のレーザ加工装置では、マーク上の不透明膜を正確に除去することができず、除去したくない領域まで除去されるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のレーザ加工装置では、マーク上の不透明膜を正確に除去することができず、除去したくない領域まで除去されるという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、被加工基板に対してレーザ光を照射して除去する際、除去領域のみを正確に除去することが可能なレーザ加工装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
[構成]
本発明は、上記目的を達成するために以下のように構成されている。
【0008】
本発明に係わるレーザ加工装置は、被加工基板の一部を選択的に除去するレーザ光を発振するレーザ発振器と、レーザ発振器から発振されたレーザ光を、前記被加工基板の任意の位置に照射させる走査系と、前記レーザ発振器から発振されたレーザ光を前記被加工基板に入射させる入射手段と、前記レーザ発振器から発振されたレーザ光の光路上に設置され、前記基板回転機構による被加工基板の回転に応じて、前記被処理基板上のレーザ光の光学像の大きさ及び形状を変更するレーザ光成形手段と、を具備してなることを特徴とする。
【0009】
本発明の好ましい実施態様を以下に記す。
前記被加工基板の少なくとも前記レーザ光の照射領域に対して液体を供給する液体供給手段と、前記被処理基板上に設置され、前記レーザ光に対して透明な透明板とを更に具備してなること。
前記垂直入射手段は、前記走査系と前記被加工基板との間に配設されたコンデンサレンズであること。
前記被加工基板を回転させる基板回転機構をさらに具備してなること。
【0011】
前記レーザ光成形手段は、レーザ光をそれぞれ所定の大きさ及び形状に成形する複数のアパーチャを具備すること。
【0012】
前記レーザ光成形手段は、前記レーザ光を所定の形状に成形する1以上のアパーチャと、前記アパーチャを通過したレーザ光の大きさを変化させるレンズ系とを具備してなること。
【0013】
前記アパーチャは、前記基板回転機構による被加工基板の回転に同期して回転すること。
【0014】
前記走査系は、被加工基板の加工面に対して2次元方向にレーザ光を走査する走査ミラーを具備してなること。
【0015】
前記走査系は、前記レーザ光の大きさに対して微小な向きがそれぞれ変更可能な複数の微小鏡がマトリクス状に配列された光学素子と、前記マークの位置及び向きに応じて各微小鏡の向きをそれぞれ制御する制御部とを具備してなること。
【0016】
前記走査系は、音響光学効果を利用した音響光学素子を具備してなること。
【0017】
前記被加工基板と、前記走査系とを被加工基板主面に平行な2次元平面内で相対的に移動させる手段とを更に具備してなること。
【0018】
前記被加工基板は半導体基板上に形成された反射マークを具備し、該反射マークの位置座標が登録されている光学装置からの情報に応じて、該マーク上に前記レーザ光を照射して、該マーク上の膜を除去すること。
【0019】
前記被加工基板の位置座標を検出する観測系を更に具備してなること。
【0020】
被加工基板に対するレーザ光の照射位置に応じて、前記レーザ光の照射強度を制御する手段を具備してなること。
【0021】
[作用]
本発明は、上記構成によって以下の作用・効果を有する。
【0022】
従来の装置で、被加工基板の一部を制御性良く除去できないのは、加工面に対してレーザ光が垂直に入射していないのが原因であった。すなわち、レーザ光が傾いて入射することにより、除去領域以外の領域にレーザ光が照射されていたのである。
【0023】
そこで、本発明では、被加工基板に対して、ほぼ垂直にレーザ光を入射させて、除去領域以外にレーザ光が照射されることを抑制することによって、除去領域のみを正確に除去することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。
【0025】
[第1実施形態]
レーザ加工装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係わるレーザ加工装置の構成を示す図である。
【0026】
レーザ加工装置100は、図1に示すように、レーザ発振器102と、被加工基板110を保持し、この被加工基板110の少なくとも加工面のレーザ光照射領域を浸す液体を貯溜するホルダー107とを少なくとも備えて構成されている。
【0027】
このレーザ加工装置100には、更にレーザ発振器102の制御を行うレーザ発振器制御ユニット103と、光学系104と、観測系105と、レーザ光と加工対象物の加工面との間を相対的に移動させる走査系106とを備えて構成されている。
【0028】
本装置において、レーザ発振器102にはQ−Switch Nd YAGレーザが使用されている。このレーザ発振器102は、基本波(波長1064nm)、第2高調波(波長532nm)、第三高調波(波長355nm)、第四高調波(波長266nm)のいずれかの波長のレーザ光102aを照射することが可能である。さらに、レーザ発振器102から照射されるレーザ光102aのパルス幅は約10nsecに設定されており、レーザ光照射領域は図示しないスリット機構により一辺が10μm〜500μm(10μm×10μm〜500μm×500μmまでの範囲内において調整を行うことができる。また、レーザ発振器102のレーザ光発振周波数は10kHzに設定されている。このレーザ発振器102のレーザ光102aの発振制御、照射領域の制御等はレーザ発振制御ユニット103により行われている。
【0029】
レーザ発振器102から照射されたレーザ光102aは、光学系104、観測系105、走査系106、コンデンサレンズのそれぞれを順次透過し、被加工基板110の加工面に照射されている。観測系105は、レーザ光102aを光軸から取り出すハーフミラー105aと、このハーフミラー105aにより取り出されたレーザ光を観測する観測用カメラ105bとを少なくとも備えて構成されている。この観測系105を用いて、レーザ光照射位置のアライメントを調整することができる。
【0030】
走査系106は、被加工基板110の加工面110aにおいてレーザ光102aの照射位置を移動したり、レーザ光102aを連続的に走査させたりする走査ミラー106aと、この走査ミラー106aを駆動制御する走査制御部106bとを少なくとも備えて構成されている。すなわち、このレーザ加工装置100では、走査系106の走査ミラー106aによりレーザ光の照射位置を変えるようになっている。更に、走査ミラー106aと被加工基板110との間に、コンデンサレンズ120が設けられ、任意の照射位置において、被加工基板の加工面110aに対してレーザ光102aがほぼ垂直に入射するように構成されている。
【0031】
ホルダー107は、中央部分に被加工基板を載置し保持することができ、周辺部部分に液体を貯留するダムを配設したトレーのような形状で構成されている。なお、載置される被加工基板の形状に応じて、ホルダー107の平面形状は適宜変更することができる。例えば、半導体ウェハのような円盤形状の被加工基板を載置する場合には、平面円形形状のホルダーを使用することができる。また、液晶表示装置に使用される石英ガラス基板、プリント配線基板等のような矩形形状の加工対象物を載置する場合には、平面矩形形状のホルダーを使用することができる。もちろん、平面矩形形状のホルダーに半導体ウェハのような円盤形状の被加工基板を載置するようにしても良い。
【0032】
ホルダー107は、更に被加工基板及びその少なくとも加工面を浸す液体を覆い、レーザ光に対して透明な窓107aを備えている。レーザ発振器102から発信されたレーザ光102aはこの窓107a、液体108のそれぞれを透過して被加工基板110の加工面110aに照射されるようになっている。窓107aは、ホルダー107に貯溜された液体108のレーザ加工時の散水を防止する機能、並びに情報から塵等が被加工基板110表面に付着することを防止する機能とを少なくとも備えている。
【0033】
液体108は、被加工基板110の加工面110aにおいて、レーザ光照射領域近傍のレーザ光照射により発生する熱を奪い去ることができ、更にレーザ光照射により発生する蒸発物の勢いを減少させることができるようになっている。液体には、純水、アンモニア水溶液のそれぞれを実用的に使用することができる。基本的には、被加工基板110の加工面110aのレーザ光照射領域が液体に浸されていればよいが、熱を多く奪い去り、且つ蒸発物の勢いをより一層減少させるために、被加工基板の全体が液体に浸されるようになっている。
【0034】
更に、レーザ加工装置100は、ホルダー107に貯溜される液体108を流動させる液体流動装置109を備えている。液体流動装置109は、基本的にはポンプであり、流入管109a並びに流出管109bを通してホルダー107に連接され、流体108を循環させるようになっている。すなわち、流体流動装置109はホルダー107に貯溜された液体108に、レーザ光の照射によりレーザ光照射領域に発生する気泡を連続的に取り除くことができように流れを持たせ、更にレーザ光に不規則な乱れを生じないように、一定方向に一定流速において液体を循環させることができる。流体流動装置109は少なくともレーザ加工が実際に行われている際に駆動されていればよい。
【0035】
更に、本装置は、ホルダー107の裏面に配設された圧電素子170と、この圧電素子170の駆動を制御する圧電素子駆動制御回路171とを備えている。圧電素子170は、被加工基板110の少なくとも加工面110aのレーザ光照射領域の液体108に超音波振動を与え、レーザ光の照射により発生する気泡を取り除くことができるようになっている。
【0036】
次に、このレーザ加工装置を用いた半導体装置の製造工程を説明する。なお、本実施形態では、位置合わせマーク(反射マーク)が形成された被加工基板上に感光性ポリイミド膜を形成した後、感光性ポリイミド膜に対して純水を供給しつつレーザ加工を行った場合について説明する。
【0037】
次に、本システムを用いた半導体装置の感光性ポリイミドの形成及びパターニング工程について、図2の工程断面図を用いて説明する。
【0038】
先ず、図2(a)に示すように、シリコン基板201上にシリコン窒化膜202中に位置合わせマーク203及びパッド204、感光性ポリイミド膜205が形成されている被加工基板を用意する。
【0039】
次に、被加工基板を図1に示したレーザ加工装置100に搬送する。ウェハのノッチ及びウエハエッジを検出することにより、レーザ光軸と基板とのアライメント調整を行った。
【0040】
次に、被加工基板の全体が純水に浸しつつ、レーザ照射を行うことにより、図2(b)に示すように、位置合わせマーク203を含む領域上の感光性ポリイミド膜205を除去する。この時、被加工基板に対してレーザ光を照射する際、コンデンサレンズによって加工面に対して常にほぼ垂直に入射するので、除去したい領域を正確に除去することができる。
【0041】
レーザ加工に用いたレーザ発振器としては、Q−switch YAGの第4高調波、第3高調波及び第2高調波のいずれかを選択する事が可能であり、高調波の波長は、それぞれ266nm、355nm及び532nmである。ポリイミド下層に形成されている材料及び、ポリイミド膜厚により最適の加工条件となるように、適宜波長は選択できるようになっている。
【0042】
本実施形態においては、下層に形成されたシリコン窒化膜202を加工しないために、波長355nmの波長を用いた。例えばポリイミドのみならず、下層のシリコン窒化膜まで除去する場合には、波長266nmを用いた方が良い。
【0043】
感光性ポリイミド膜204の膜厚は3μmであり、レーザ照射エネルギー密度は1パルスあたり0.5J/cm2 とした。0.5J/cm2 のエネルギー照射での加工速度は、1パルスあたり約0.3μm/pulseとなる。しかしながら、ポリイミド膜厚の局所的なばらつき等の影響、あるいはレーザエネルギーの面内の不均一性の影響で約±20%程度は加工速度が変化する。
【0044】
したがって、本装置は、観測系105を用いてポリイミドが除去されたか否か、その場観察を自動で行いながら加工を施し、照射場所により適宜パルス数及びパルスエネルギーを制御しつつ加工を行う。
【0045】
厚さ3μmのポリイミドを0.5J/cm2 の照射エネルギーで除去する場合には、10〜15のパルス数で位置合わせマーク上の感光性ポリイミド膜を除去する事が可能であった。もし、観測系105を具備しないレーザ加工装置においても15パルスのレーザ光を照射すれば全ての領域を除去することが可能となる。
【0046】
しかしながら、観測系105と加工形状を判断する機構とを設けることにより、自動的にパルス数やエネルギーを制御できるので、無駄な照射を行う必要がなくなり、処理時間を飛躍的に向上する事が可能となる。
【0047】
このレーザ加工時には、少なくともレーザ照射中に圧電素子170には40kHz、50Wの電力を印加した。図2(b)に示したように、レーザ加工領域及び加工領域周辺に加工くずの飛散は観測されなかった。また、剥れやクラック等の照射損傷も観測されていない。
【0048】
なお、被加工基板の照射位置に応じて、レーザ光の照射エネルギーを変更するようにしても良い。回転塗布法で塗布膜を形成した場合、中央部より周辺部の膜厚が厚くなりやすい。そのため、一定のエネルギーでレーザ光を照射すると、除去膜が除去されない、或いは除去すべきではない膜が除去されるということが生じる。そのため、照射エネルギーを中央部では弱く、周辺部は強くというように、レーザ光の照射エネルギーを照射位置に応じて変更することによって、マーク上の膜を制御性良く除去することができる。
【0049】
レーザ加工により位置合わせマーク203を含む領域上の感光性ポリイミド膜205を除去することで、可視光を用いたアライメントスコープを用いた場合にはマークの観察が容易となり位置合わせエラーを飛躍的に減少する事が可能となり歩留まりが飛躍的に向上する。さらには、露光光をアライメント光として用いた場合には、ポリイミドが形成されているとマークは全く観察できないのに対し、除去する事によって位置合わせマークの観察が可能となる。
【0050】
次に、感光性ポリイミド膜205に対して露光・現像を順次行い、図2(c)に示すように、感光性ポリイミド膜205に開口を形成する。
【0051】
次に、感光性ポリイミド膜205をマスクにRIEを行って、図2(d)に示すように、パッド204を露出させる。
【0052】
本実施形態では、感光性ポリイミド膜に対して、コンデンサレンズを介してレーザ光を照射することによって、加工面に対してレーザ光がほぼ垂直に入射し加工領域以外にレーザ光が照射されることがないので、正確に位置合わせマーク上の感光性ポリイミド膜を除去することができる。また、純水中でレーザ加工を行うことで、マーク上の感光性ポリイミド膜の加工くずの生成や照射損傷を抑制しつつ加工する事が可能となる。
【0053】
尚、走査系に鏡を用いるのではなく、音響光学効果を利用した音響光学変調素子や音響光学偏向素子等の音響光学素子を用いた光ビーム走査機を用いることも可能である。走査系に音響光学素子を用いることによって、機械的に鏡の向きを変えて被加工基板面上を走査する方式に比べて、走査系の大きさを小さくすることができる。音響光学素子を用いた走査系につては、例えば特開平10−83002号公報に記載されている。
【0054】
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係わるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。なお、図3において、図1と同一な部位には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0055】
本実施形態のレーザ加工装置100は、図3に示すように、被加工基板110はホルダー107上に直接載置されているのではなく、基板回転機構121に接続されたステージ111上に載置され、被加工基板110が回転可能な構成になっている。
【0056】
センサ122によって回転角が被加工基板の回転角が測定され、回転制御機構123にセンサ122によって測定された回転角に応じて基板回転機構121を制御して、被加工基板110の回転角が制御される。
【0057】
本実施形態では、レーザ光が被加工基板全面に走査可能なように走査系106を構成する必要がないので、コンデンサレンズ120の小型化、走査ミラー106aの回転角度を小さくできるなど、レーザ加工システムの小型化が可能になる。
【0058】
なお、液体108表面を照明窓107aの裏面に一致させることで、液体108の乱流化を抑制し、レーザ光が散乱することなく被加工基板110表面を照射できる。
【0059】
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係わるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。図4において、図1,3と同一な部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本装置は、図4に示すように、レーザ光102aを所定の大きさ及び形状に成形する複数のアパーチャが形成されたアパーチャ板124が設けられている。アパーチャ板124は、アパーチャ切り替え機構125によって任意の形のアパーチャに交換できる。また、図5に示すように、アパーチャ板124には、には、被加工基板110の回転角θ1に同期して各アパーチャ124aをθ2だけ回転させるアパーチャ回転機構124bを有する。このアパーチャ回転機構124bの回転角は被加工基板110の回転角と同期させる。
【0060】
このアパーチャ回転機構124bが必要な理由に関しては図6を用いて説明する。位置合わせマーク等はウエハチップ上に配置されている。図6(a)に示すように、被加工基板110を例えば角度θ1回転させると、図6(b)に示すように被加工基板110内内の各チップ110a内に形成されている位置合わせマーク110bも回転する。そのため、図6(c)に示すように、被加工基板110(位置合わせマーク110b)の回転に応じて、アパーチャ124aを角度θ2回転させて照射されるレーザ光の形状を変えなければ、位置合わせマーク110b上の膜を除去することができない。マークへの照射位置に関してはあらかじめ入力されたマーク座標から走査系106によって制御される。
【0061】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態で用いるレーザ加工装置の概略構成に関して図7を用いて説明する。
【0062】
図7は、本発明の第3の実施形態に係わるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。図7において、図1,3,4と同一な部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、アパーチャ板124後にビームの大きさを拡大・縮小するズームレンズ光学系128が設けられている。
【0063】
第3の実施形態では、アパーチャ板124に設置されたアパーチャ124aによりレーザ光の大きさ及び形状を変化させていた。アパーチャ板124に設置できるアパーチャの数には限りがあるが、本実施形態では、レーザ光の大きさの変更するズームレンズ光学系128が設けられているので、形成可能なレーザ光の大きさ及び形状の数を増やすことができる。
【0064】
(第5の実施形態)
本実施形態では、前の実施形態で示したレーザ加工装置を含むパターン形成システムについて説明する。
【0065】
図8は、本発明の第5の実施形態に係わるパターン形成システムの概略構成を示すブロック図である。
【0066】
図8に示すように、トラック141にて被加工基板主面にレジスト等が塗布される。レジストの塗布後、トラック141内部に設けられたレーザ加工装置100によりマーク上のレジスト膜及び絶縁膜が除去される。その後、搬送機142により被加工基板が露光装置140に搬送されて露光が行われる。露光後、搬送機142により被加工基板がトラック141に搬送され、レジスト膜の現像処理が行われる。現像処理後、搬送機1402により被加工基板が合わせずれ検査装置143に搬送され、合わせずれ検査用マーク(反射マーク)と形成されたパターンとのズレが検査される。
【0067】
レーザ加工装置100と露光装置140及び合わせずれ検査装置143はオンライン制御部144若しくはオンラインインターフェイスによって接続する。このことで、レーザ加工器がアライメントマーク及び合わせずれ検査マークなどをレーザ加工する場合、マーク座標を算出するには、ウエハチップ座標、アライメントマーク位置、合わせずれ検査マーク位置の座標情報がオンラインによって露光装置140や合わせずれ検査装置143から入手できることを特徴とする。もちろんマーク座標は、レーザ加工装置100に直接入力してもよい。
【0068】
本システムに示すように、トラック141内にレーザ加工装置100が搭載されることで、レジスト塗布、レーザ加工、露光と、連続した工程が実現でき、工程時間の短縮が実現できる。
なお、図9に示すように、トラック141外に配置しても良い。図9において、図8と同一な部位には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0069】
(第6の実施形態)
また、アパーチャ及びアパーチャ回転機構に、レーザ光の径に比べて非常に小さく、向きがそれぞれ変更可能な複数の微小鏡を複数2次元配列された光学素子(例えばDigital Micromirror Device(テキサス・インスツルメンツ社の商標))を用いても良い。光学素子は、それぞれの微小鏡の向きを制御することによって、任意の大きさ及び形状の光学像を形成することができる。従って、この光学素子を構成するそれぞれの微小鏡を向きを制御することによって、マークの大きさ及び向きに応じた光学像のレーザ光を照射することができる。
【0070】
図10は、第6の実施形態に係わる光学素子を用いたアパーチャ及びアパーチャ回転機構の構成を示す模式図である。
【0071】
本装置100の走査系106は、図10に示すように、レーザ光102aが入射する複数の微小鏡がマトリクス状に配列された光学素子150と、配列された各微小鏡の向きを制御する制御部152とを具備する。マイクロミラー150は各微小鏡等を電気信号等によって微小鏡の向きを制御するものである。
【0072】
図11(a),(b),(c)に示すように、このマイクロミラー150において、各微小鏡151の向きを制御することによって、所望のビーム成形形状161a,161b,161cを形成することができる。
【0073】
また、ビーム成形形状をウエハの回転に同期して回転させることで、に示すように、各微小鏡151の向きを制御することによって、ビーム成形形状を回転させることができ、アパーチャ及びアパーチャ回転機能アパーチャとしての機能を有する。このマイクロミラー150において所望のビーム成形は回転に限定することなく、膨張伸縮など形状は任意に変えることができる。
また、この光学素子は、各微小鏡の向きを制御しレーザ光を被加工基板の任意の位置に照射させる、走査系として用いることも可能である。
【0074】
(第7の実施形態)
図12は、本発明の第7の実施形態に係わるレーザ加工装置の概略構成を示す図である。図12において、図1と同一な部位には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0075】
本装置は、図12に示すように、レーザ光が反射或いは透過する光学部材(プリズム,ミラー等)を含む、光学系104,アパーチャ124,観測系105,走査系106,コンデンサレンズ120を密閉空間500内に設置して、密閉空間500内をパージシステム501からN2などのパージガスでパージできる構成を示したものである。
【0076】
光学系付近に漂うケミカルコンタミネーションがレーザ光と光化学反応を起こして曇りが発生する。本発明では光学部材をパージしてこの曇りから保護する。
【0077】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、被加工基板に対してレーザ光をほぼ垂直に入射させる手段としては、出射光が被加工基板主面に対してほぼ垂直に入射する光ファイバーにレーザ光を入射させ、光ファイバーを被加工基板に対して相対的に移動させて、レーザ光を被加工基板の任意の位置に照射する構成であっても良い。
【0078】
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、被加工基板に対して、ほぼ垂直にレーザ光を入射させて、除去領域以外の領域にレーザ光が照射されることを抑制することによって、除去領域のみを正確に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図。
【図2】第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す工程断面図。
【図3】第2の実施形態に係わるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図。
【図4】第3の実施形態に係わるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図。
【図5】第3の実施形態に係わるアパーチャ板及びアパーチャ切り替え機構の概略構成を示す図。
【図6】アパーチャ回転機構124bが必要な理由の説明に用いる図。
【図7】第4の実施形態に係わるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図。
【図8】第5の実施形態に係わるパターン形成システムの概略構成を示すブロック図。
【図9】第5の実施形態に係わるパターン形成システムの概略構成を示すブロック図。
【図10】第6の実施形態に係わる、光学素子を用いたアパーチャ及びアパーチャ回転機構の構成を示す模式図。
【図11】図10に示す光学素子、並びに光学素子で成形されるビーム形状を示す図。
【図12】第7の実施形態に係わるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図。
【符号の説明】
100…レーザ加工装置
102…レーザ発振器
102a…レーザ光
103…レーザ発振器制御ユニット
104…光学系
105…観測系
106…走査系
106a…走査ミラー
107…ホルダー
107a…照明窓
108…液体
110…被加工基板
111…ステージ
120…コンデンサレンズ

Claims (14)

  1. 被加工基板の一部を選択的に除去するレーザ光を発振するレーザ発振器と、
    レーザ発振器から発振されたレーザ光を、前記被加工基板の任意の位置に照射させる走査系と、
    前記レーザ発振器から発振されたレーザ光を前記被加工基板に入射させる入射手段と
    前記被加工基板を回転させる基板回転機構と、
    前記レーザ発振器から発振されたレーザ光の光路上に設置され、前記基板回転機構による被加工基板の回転に応じて、前記被処理基板上のレーザ光の光学像の大きさ及び形状を変更するレーザ光成形手段と、
    を具備してなることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 前記被加工基板の少なくとも前記レーザ光の照射領域に対して液体を供給する液体供給手段と、
    前記被処理基板上に設置され、前記レーザ光に対して透明な透明板とを更に具備してなることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。
  3. 前記入射手段は、前記走査系と前記被加工基板との間に配設され、前記レーザ光を前記被加工基板に対して垂直に入射させるコンデンサレンズであることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記レーザ光成形手段は、レーザ光をそれぞれ所定の大きさ及び形状に成形する複数のアパーチャを具備することを特徴とする請求項に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記レーザ光成形手段は、前記レーザ光を所定の形状に成形する1以上のアパーチャと、前記アパーチャを通過したレーザ光の大きさを変化させるレンズ系とを具備してなることを特徴とする請求項に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記アパーチャは、前記基板回転機構による被加工基板の回転に同期して回転することを特徴とする請求項4又は5に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記走査系は、被加工基板の加工面に対して2次元方向にレーザ光を走査させる走査ミラーを具備してなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレーザ加工装置。
  8. 向きがそれぞれ制御可能な、該レーザ光の大きさに対して小さい微小鏡が配列された光学素子と、これらの微小鏡の向きをそれぞれ制御する制御部とをさらに具備してなることを特徴とする特許請求項1〜3の何れかに記載のレーザ加工装置。
  9. 前記走査系は、音響光学効果を利用した音響光学素子を具備してなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレーザ加工装置。
  10. 前記被加工基板と、前記走査系とを被加工基板主面に平行な2次元平面内で相対的に移動させる手段とを更に具備してなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレーザ加工装置。
  11. 前記被加工基板は半導体基板上に形成された反射マークを具備し、該反射マークの位置座標が登録されている光学装置からの情報に応じて、該マーク上に前記レーザ光を照射して、該マーク上の膜を除去することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレーザ加工装置。
  12. 前記被加工基板の位置座標を検出する観測系を更に具備してなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレーザ加工装置。
  13. 被加工基板に対するレーザ光の照射位置に応じて、前記レーザ光の照射強度を制御する手段を具備してなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレーザ加工装置。
  14. 前記レーザ光が反射又は透過する光学部材を更に具備し、
    前記光学部材の一部若しくは全てを密閉する密閉部材と、この密閉部材にパージガスを供給するパージシステムとを具備することを特徴とした特許請求項1〜3の何れかに記載のレーザ加工装置。
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