JP4127526B2 - ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法 - Google Patents

ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4127526B2
JP4127526B2 JP2003169907A JP2003169907A JP4127526B2 JP 4127526 B2 JP4127526 B2 JP 4127526B2 JP 2003169907 A JP2003169907 A JP 2003169907A JP 2003169907 A JP2003169907 A JP 2003169907A JP 4127526 B2 JP4127526 B2 JP 4127526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foam
polycarbonate resin
weight
extruder
foaming agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003169907A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005001331A (ja
Inventor
良成 斎藤
晃 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSP Corp
Original Assignee
JSP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSP Corp filed Critical JSP Corp
Priority to JP2003169907A priority Critical patent/JP4127526B2/ja
Publication of JP2005001331A publication Critical patent/JP2005001331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4127526B2 publication Critical patent/JP4127526B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法に関するものであり、更に詳しくは、イソブタンを含む発泡剤を使用して得られる外観、物性等に優れるポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリカーボネート樹脂発泡体は、耐熱性、耐老化性、耐水性等が高く、電気的および機械的性質にも優れていることから、自動車や建造物の内装材、ディスプレー材、包装材、各種容器等への用途展開が期待されている。
かかる状況下、本出願人は〔特許文献1〕に開示した通り、発泡剤としてノルマルペンタンを使用して外観良好なポリカーボネート系樹脂押出発泡体(以下、単にPC押出発泡体ともいう。)を得ることに成功している。
【0003】
ポリカーボネート系樹脂の押出発泡成形においては、基材樹脂の粘弾性特性から押出発泡温度を190℃〜230℃の高温に設定して行わなければならない。しかし、この温度範囲におけるポリカーボネート系溶融樹脂は、粘性が低く、且つ、弾性も小さなものであるため、沸点の高い発泡剤であるノルマルペンタンを選択する方法が採用されている。即ち、ノルマルペンタンを発泡剤として用いてポリカーボネート系溶融樹脂を発泡させると、ダイから押出された直後の発泡速度が遅いため、押出発泡体を構成する気泡を破泡させずに成長させることができるので、良好な発泡体を得ることができる。
しかしながら、ノルマルペンタンは発泡剤としての汎用性が低く、コスト、設備等において課題を残すものであった。従って、汎用性の高い発泡剤でのポリカーボネート系樹脂押出発泡体の生産が望まれる。
【0004】
そこで、本発明者らは発泡剤としてノルマルブタンを使用することによりポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造を試みた。ところが、該ブタンはノルマルペンタンと比較して沸点が低い為、該ブタンを発泡剤としてポリカーボネート系溶融樹脂を発泡させると、ダイから押出された直後の発泡速度が速く、押出発泡時に発泡体にひだ状のコルゲートが発生する現象が顕著に現れ、得られた発泡体はその外観が不十分なものであった。即ち、サーキュラーダイを用いてシート状のポリカーボネート系樹脂押出発泡体を製造したところ、押出発泡時にコルゲートと呼ばれるひだが発生し、冷却過程においてひだの山と谷の部分を均一に冷却することが困難となり、気泡径の均一化ができなくなった。その結果、発泡シートにはひだの山と谷の部分で気泡サイズが異なることに起因する筋状の跡が残り、外観が悪化し、発泡シートの幅方向の厚み厚薄も激しく、独立気泡率も低いものとなった。
【0005】
このようなコルゲートが発生した発泡シートを後工程にて加熱成形すると、成形そのものが困難な上に、得られる成形品には発泡体の厚みムラに起因する偏肉等の成形不具合が発生した。さらに独立気泡率の低下によって発泡体の表面に凹みが発生し外観が非常に悪いものになってしまった。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−66953号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、発泡剤としてノルマルペンタンのみを使用しなくとも、押出発泡時にひだ状のコルゲートの発生を抑制できるポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討した結果、特定量のイソブタンを含む物理発泡剤を使用し、且つ、特定量の無機系気泡調整剤を配合することによって、押出発泡時にひだ状のコルゲートの発生を抑制することができ、外観の良好な発泡体を得ることができることを見出し本発明を完成するに至った。
本発明によれば、次に示すポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法が提供される。
〔1〕ポリカーボネート系樹脂と無機系気泡調整剤とを押出機に供給し、加熱、混練して溶融混練物とし、更に物理発泡剤を押出機中に圧入して発泡性溶融混練物とし、該混練物を押出機先端に取り付けられたダイから低圧域に押出す押出発泡方法において、該無機系気泡調整剤がポリカーボネート系樹脂100重量部に対して0.02〜2重量部の割合で添加され、該物理発泡剤中には10〜100モル%のイソブタンが含まれていることを特徴とするポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法。
〔2〕該溶融混練物中に多価アルコールと炭素数16〜25の脂肪酸との完全エステルがポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.1〜3重量部の割合で含まれていることを特徴とする前記〔1〕に記載のポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明においては、少なくともポリカーボネート系樹脂100重量部と無機系気泡調整剤0.02〜2重量部とを押出機に供給し、加熱、混練して溶融混練物とする。次に、該溶融混練物にイソブタン単独、或いは、10モル%以上のイソブタンを含む混合物理発泡剤を圧入して発泡性溶融混練物とし、押出発泡することによりポリカーボネート系樹脂押出発泡体(以下、PC発泡体ともいう。)を製造する。本発明の製造方法においては、上記の通り、特定の配合の無機系気泡調整剤、特定の種類および配合の発泡剤を用いる押出発泡法であり、以下の▲1▼〜▲4▼の工程を含む。
【0010】
▲1▼押出機内にポリカーボネート系樹脂と気泡調整剤および必要に応じて添加剤とを仕込み、該押出機内で加熱・溶融・混練する工程。
▲2▼工程▲1▼で得られた混練物に所望量の物理発泡剤を圧入して発泡剤を含有させる工程。
▲3▼発泡剤が含有されている混練物を、所定温度で押出機先端のサーキュラーダイ又はフラットダイから低圧部に押出す工程。
▲4▼−1サーキュラーダイから押出された円筒状発泡体を、円柱形状の樹脂発泡体冷却装置(マンドレル)の円柱側面の表面上に引取って冷却し、押出方向に切り開いてシート状発泡体とする工程。更に、必要に応じてシート状発泡体を再度加熱炉を通過させ加熱軟化させた後、シートの搬送(押出)方向、又はシートの搬送方向と幅方向に延伸することにより板状の発泡体とする工程。
又は、▲4▼−2フラットダイから押出されたものを、必要に応じて冷却ロール等の賦形装置を通過させながら引取りシート状又は板状の発泡体とする工程。
【0011】
PC発泡体の原料として使用されるポリカーボネート樹脂(以下、PCともいう。)は、炭酸とグリコール又はビスフェノールから形成されるポリエステルである。そして、分子鎖にジフェニルアルカンを有する芳香族ポリカーボネートは、耐熱性、耐候性及び耐酸性に優れているため好適である。このようなポリカーボネートとしては、2,2−ビス(4−オキシフェニル)プロパン(別名ビスフェノールA)、2,2−ビス(4−オキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)イソブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)エタン等のビスフェノールから誘導されるポリカーボネートが例示される。
【0012】
PCの分子量は、粘度平均分子量で、25000以上、好ましくは28000以上である。その上限値は、通常、70000程度である。なお、本発明においてポリカーボネート系樹脂はPC単独又は2種類以上のPCを混合したものに限らず、更に、耐アルカリ性、更なる耐熱性、耐熱水性等の種々の物性の向上を目的として、他の樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー等を50重量%未満かつ、発泡性を阻害しない範囲内で混合したものであってもよい。
【0013】
ポリカーボネート樹脂に混合することができる他の樹脂、ゴム及びエラストマーとしては、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、エチレン−プロピレンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体などの熱可塑性エラストマー等が挙げられる。但し、PCに対して非相溶のものをPCに混合する場合は、相溶化剤を添加することが望ましい。
【0014】
本発明においては、ポリカーボネート系樹脂と共に無機系気泡調整剤(以下、単に気泡調整剤ともいう。)を押出機に供給する。該気泡調整剤としては、タルクや炭酸カルシウムやシリカ等の粉末が用いられ、その供給量は、ポリカーボネート系樹脂100重量部当り0.02〜2重量部であり、好ましくは0.1〜1重量部、更に好ましくは0.1〜0.5重量部とするのが良い。0.02重量部より少ないと気泡径が大きくなりすぎて外観良好なポリカーボネート樹脂発泡体を得ることが困難となる。一方2.0重量部を超えて添加しても気泡調整剤としての効率的な効果はそれ以上期待することが難しいか、或いは、発泡剤の使用量や押出機先端に取り付けたダイのリップクリアなどにより変化する押出発泡時のダイ内圧力と押出雰囲気の圧力との差圧にもよるが、コルゲートの発生を招き得られる発泡体の外観が悪くなる。
【0015】
気泡調整剤の添加方法としては、5〜40重量%の無機系気泡調整剤を含有するマスターバッチを作製し、該マスターバッチを押出機に供給する方法が好ましい。気泡調整剤をマスターバッチにて添加すれば、気泡調整剤が良好に分散するため更に外観良好なポリカーボネート系樹脂発泡体を安定して得ることができる。これに対し、気泡調整剤を直接添加すると、分散不良を引き起こすことがあり、その結果押出中に気泡のサイズが経時で変化し、外観を良好な状態で保つことが難しくなる虞がある。
【0016】
マスターバッチ中の無機系気泡調整剤の含有量が5重量部未満では、マスターバッチの添加量を多くしなければならないので、コスト面で不利である。一方、40重量部を超えるとマスターバッチの製作が困難となるばかりか、押出機内で分散不良を引き起こす可能性がある。マスターバッチの製作に用いられる基材樹脂は、発泡性を阻害させないためにポリカーボネート樹脂を用いることが望ましいが、添加量がさほど多くないのでポリエチレン系樹脂などPC以外の樹脂を使用することもできる。
【0017】
本発明においては、前述したように、ポリカーボネート系樹脂と特定量の無機系気泡調整剤とを押出機に供給し、加熱溶融、混練して溶融混練物としてから、更に10〜100モル%のイソブタンを含む物理発泡剤を圧入して発泡性溶融混練物とする。本発明で用いる物理発泡剤は、イソブタン単独、或いは、全物理発泡剤量に対して10モル%以上のイソブタンを含む混合物理発泡剤(尚、イソブタン以外の発泡剤は、単独又は2種以上混合して使用可能である。)である。該混合物理発泡剤において、イソブタンと混合して使用できる物理発泡剤としては、プロパン、ノルマルブタン、ノルマルペンタン、イソペンタン、シクロペンタン等の炭素数3〜5の飽和炭化水素から選択される1種或いは2種以上のものが好ましい。また、特にイソブタンと併用する物理発泡剤としては、ペンタンが最も優れており、見掛け密度の低い発泡体を得ることができ、また独立気泡率の高い発泡体を得ることができるので好ましい。尚、本発明の作用効果が達成できる範囲内において、化学発泡剤を上記物理発泡剤と併用することもできる。
【0018】
上記の通り本発明において物理発泡剤中のイソブタンの含有量は10〜100モル%であり、20〜100モル%、更に35〜100モル%、特に50〜100モル%であることが好ましい。また、プロパン及び/又はノルマルブタンと、イソブタンとを混合して使用する場合には、物理発泡剤中のイソブタンの含有量は20モル%以上、100モル%未満、特に35モル%以上、100モル%未満であることが望ましい。プロパン及び/又はノルマルブタンと、イソブタンとを混合して使用する場合、物理発泡剤中のイソブタン量が少なすぎる場合は、ダイから押し出された発泡体にひだ状のコルゲートが現れ、発泡シートにはひだの山と谷の部分で気泡径が異なることに起因する筋状の跡が残り、外観が悪化し、発泡シートの幅方向の厚み厚薄も激しく独立気泡率も低いものとなってしまう。また、上記物理発泡剤中のイソブタン量の範囲内においてペンタンとイソブタンとを混合して使用する場合、物理発泡剤中のイソブタン量が多いほど、汎用性、コストの面で課題を有するペンタンの使用を低減でき、得られるポリカーボネート系樹脂発泡体の外観等が悪化することもない。
【0019】
発泡剤の使用量は、発泡剤の種類によっても、所望する発泡倍率(見掛け密度)によっても異なる。本発明方法で得られるPC発泡体の見掛け密度は、好ましくは0.03〜0.6g/cm、更に0.06〜0.4g/cmとするのがより好ましいため、この範囲となるように発泡剤の使用量を定めればよい。なお、PC発泡体の見掛け密度が0.03g/cm未満では用途によっては強度が小さすぎる虞があり、見掛け密度が0.6g/cmを超えると断熱性、緩衝性等、発泡体としての特性が低下する虞があり、重量が増加する上に製造原価も高くなる。本発明において、見掛け密度が0.03〜0.6g/cmのPC発泡体を得るための物理発泡剤の量は、ポリカーボネート系樹脂1kg当り0.05〜4モルに調整することが好ましい。
【0020】
本発明の製造方法においては、多価アルコールと炭素数16〜25の脂肪酸との完全エステルをポリカーボネート系樹脂100重量部に対して0.1〜3重量部含有させることが好ましい。かかる完全エステルを添加することにより、押出機およびダイ内部で溶融樹脂と金属面との滑り性を向上させることによって樹脂の発熱が抑制され、その結果、溶融樹脂の温度が発泡に適した温度範囲に保たれる。これにより、発泡時に気泡の連通化を発生させずに独立気泡率が高く機械的物性に特に優れる発泡体を得ることが可能となる。上記完全エステルの添加量が、ポリカーボネート系樹脂100重量部に対して0.1重量部以下であると、気泡の連通化を抑制する効果が小さくなり、3重量部以上であると押出圧力の変動が発生し、押出発泡時の安定性が悪くなる。
上記のような完全エステルとしては、例えば、ペンタエリスリトールテトラステアレートやグリセリントリステアレートが挙げられる。
【0021】
なお、上記完全エステルに代えて多価アルコールと炭素数16〜25の脂肪酸との部分エステルを使用すると、押出発泡工程においてポリカーボネート系樹脂が分解し発泡特性が低下し上記の独立気泡率向上効果が十分に得ることができなくなる虞がある。
【0022】
本発明のポリカーボネート系発泡体の製造工程において、PCの押出発泡適性を向上させ、樹脂の加水分解を抑制することのできるアクリル系樹脂を添加剤として加えることもできる。
上記アクリル系樹脂が押出発泡適正を向上させることができる理由は、該アクリル系樹脂の分子がポリカーボネート分子と相互に絡まることにより疑似架橋状態を形成し押出発泡に好適な溶融弾性をPCに付与できるためと考えられる。
【0023】
本発明で用いるアクリル系樹脂は、アクリレート基[CH2=CR−COO−(但し、RはH又はCH3)]を有するもの及びその誘導体を、重合したものである。このようなものとしては、例えば、メタクリル酸、メタクリル酸メチル等のメタクリル酸エステル、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステルを原料単量体とする単独重合体、これら単量体を原料単量体の主成分とする共重合体およびそれらの変性物等が挙げられる。
【0024】
上記アクリル系樹脂の粘度平均分子量は10万以上であり、好ましくは15万〜150万である。粘度平均分子量が小さすぎる場合は、ポリカーボネート系樹脂に混合すると、ポリカーボネート系樹脂の溶融粘度が低下してしまい、得られる成形体の外観が悪いものとなり好ましくない。一方、粘度平均分子量の上限はおおむね310万である。粘度平均分子量が大きすぎる場合には、ポリカーボネート系樹脂との相溶性が悪くなる虞れがある。
【0025】
本発明のポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法により得られるPC発泡体の態様としては、例えばシート状のPC発泡シート、板状の形態を有するPC発泡板、およびそれらの発泡体を主要な層とし他の非発泡樹脂シートまたはフィルムが積層されたポリカーボネート系樹脂積層発泡体を挙げることができる。
【0026】
本発明によって得られる発泡体は、外観が良好で厚み厚薄が抑制されているため、ディスプレー材や成形用シートとして好適なものである。また、後工程にて熱成形によって得られる成形体も、外観に優れ、偏肉等の成形不具合が発生せず良好なものとなる。これらの発泡体はポリカーボネート系樹脂の特性である耐熱性、耐寒性、耐衝撃性等に優れているので、高機能発泡体として様々な用途で使用できる。
【0027】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって、更に具体的に説明する。但し、本発明はこの実施例によって限定されるものではない。
【0028】
<実施例1〜3>
出光石油化学株式会社製の芳香族ポリカーボネート樹脂:商品名「IB2500」と三菱エンジニアリングプラスチック株式会社製の芳香族ポリカーボネート樹脂:商品名「ユーピロンE2000」を重量比1対1で混合した芳香族ポリカーボネート樹脂と気泡調整剤および添加剤を内径115mmの第一押出機に供給し、該押出機中で加熱融解、混練し溶融混練物とした。尚、気泡調整剤としては松村産業製の商品名「ハイフィラー#12」を40重量%含むタルクマスターバッチ(タルクマスターバッチの基材樹脂としては三菱エンジニアリングプラスチック株式会社製の芳香族ポリカーボネート樹脂:商品名「ユーピロンH3000」を用いた。)を該芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対してタルク含有量が表1に示す割合となるように配合し、添加剤としては三菱レイヨン株式会社製のポリメチルメタクリレート(PMMA):商品名「メタブレンP501A」を該芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して表1に示す割合で配合した。
【0029】
次いで、表1に示す種類と量の物理発泡剤を押出機中に圧入し混練して発泡性溶融混練物とし、該混練物を第一押出機の下流側に連結した内径150mmの第二押出機に供給し、発泡性溶融混練物の樹脂温度を225℃に調整してから第二押出機の先端に連結されたサーキュラーダイを通して押出して筒状発泡体とした。
【0030】
上記方法にて得られた筒状発泡体を円柱状の冷却装置の側面に沿わせて引取りながら冷却し、該筒状発泡体を押出し方向に切り開いてシート状発泡体を得た。得られた発泡体はひだの発生が無く外観に優れるものであった。表1に、発泡剤の種類、配合量、気泡調整剤(タルク)、添加剤(PMMA)の添加量、押出樹脂温度、吐出量、得られた発泡体の厚み、見掛け密度、独立気泡率、外観を示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004127526
【0032】
<実施例4〜6>
滑剤として理研ビタミン株式会社製のペンタエリスリトールテトラステアレート:商品名「L−4448」を芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して表1に示す割合で配合し第一押出機に供給した以外は実施例2と同様に発泡シートを製造した。得られた発泡シートは、実施例2よりも独立気泡率の高いものであった。表1に、製造条件、発泡シートの物性測定値及び外観の評価を示す。
【0033】
<実施例7>
イソブタンとノルマルブタンを1対9の割合(モル比)で混合した発泡剤を使用し、気泡調整剤としてタルクの添加量が芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して表1に示す配合となるようにタルクマスターバッチを添加した以外は実施例2と同様に発泡シートを製造した。その結果、ややひだの発生が認められたが、発泡体にひだの跡が残らず外観上は特に問題とならないシートが得られた。表1に、製造条件、発泡シートの物性測定値及び外観の評価を示す。
【0034】
<実施例8>
イソブタンとノルマルブタンとノルマルペンタンを3対7対10の割合(モル比)で混合した発泡剤を使用し、気泡調整剤としてタルクの添加量が芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して表1に示す配合となるようにタルクマスターバッチを添加した以外は実施例2と同様に発泡シートを製造した。表1に、製造条件、発泡シートの物性測定値及び外観の評価を示す。
【0035】
<比較例1>
気泡調整剤としてタルクの添加量が芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して表2に示す配合となるようにタルクマスターバッチを添加した以外は実施例2と同様に発泡シートを製造した。その結果、ひだ状のコルゲートは発生しなかったが、気泡調整剤の添加量が少なすぎたために気泡が粗く外観に劣る発泡体になってしまった。表2に、製造条件、発泡シートの物性測定値及び外観の評価を示す。
【0036】
<比較例2>
気泡調整剤としてタルクの添加量が芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して表2に示す配合となるようにタルクマスターバッチを添加した以外は実施例2と同様に発泡シートを製造した。その結果、ひだ状のコルゲートが発生し発泡シートの表面にはひだの跡が残り、外観に劣るばかりか、厚みムラが認められ平滑性に劣るものであった。また気泡の連通化が進み独立気泡率が極端に小さな値となった。表2に、製造条件、発泡シートの物性測定値及び外観の評価を示す。
【0037】
<比較例3、4>
発泡剤として表2に示すものを使用した以外は実施例2と同様に発泡シートを製造した。その結果、ひだ状のコルゲートが発生し発泡シートの表面にはひだの跡が残り外観に劣るものであった。表2に、製造条件、発泡シートの物性測定値及び外観の評価を示す。
【0038】
【表2】
Figure 0004127526
【0039】
<実施例9>
出光石油化学株式会社製の芳香族ポリカーボネート樹脂:商品名「IB2500」と気泡調整剤および添加剤を内径115mmの第一押出機に供給し、該押出機中で加熱融解、混練し溶融混練物とした。尚、気泡調整剤としては松村産業製の商品名「ハイフィラー#12」を40重量%含むタルクマスターバッチ(タルクマスターバッチの基材樹脂としては三菱エンジニアリングプラスチック株式会社製の芳香族ポリカーボネート樹脂:商品名「ユーピロンH3000」を用いた。)を該芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対してタルク含有量が表3に示す割合となるように配合し、添加剤としては三菱レイヨン株式会社製のポリメチルメタクリレート(PMMA):商品名「メタブレンP501A」を該芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して表3に示す割合で配合した。
【0040】
次いで、表3に示す種類と量の物理発泡剤を押出機中に圧入し混練して発泡性溶融混練物とし、該混練物を第一押出機の下流側に連結した内径150mmの第二押出機に供給し発泡性溶融混練物の樹脂温度を234℃に調整してから第二押出機の先端に連結されたサーキュラーダイを通して押出して筒状発泡体とした。上記方法にて得られた筒状発泡体の内面が接着可能な状態にあるうちに、押圧ロールで筒状発泡体を押圧し、内面を圧着して貼り合わせることにより板状発泡体を得た。得られた板状発泡体は、ひだの発生が無く外観に優れるものであった。表3に、製造条件、板状発泡体の物性測定値及び外観を示す。
【0041】
<実施例10>
出光石油化学株式会社製の芳香族ポリカーボネート樹脂:商品名「IB2500」と気泡調整剤および添加剤を内径115mmの第一押出機に供給し、該押出機中で加熱融解、混練し溶融混練物とした。尚、気泡調整剤としては松村産業製の商品名「ハイフィラー#12」を40重量%含むタルクマスターバッチ(タルクマスターバッチの基材樹脂としては三菱エンジニアリングプラスチック株式会社製の芳香族ポリカーボネート樹脂:商品名「ユーピロンH3000」を用いた。)を該芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対してタルク含有量が表3に示す割合となるように配合し、添加剤としては三菱レイヨン株式会社製のポリメチルメタクリレート(PMMA):商品名「メタブレンP501A」を該芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して表3に示す割合で配合した。
【0042】
次いで、表3に示す種類と量の物理発泡剤を押出機中に圧入し混練して発泡性溶融混練物とし、該混練物を第一押出機の下流側に連結した内径150mmの第二押出機に供給し発泡性溶融混練物の樹脂温度を234℃に調整してから第二押出機の先端に連結されたサーキュラーダイへ供給した。また、別の押出機に芳香族ポリカーボネート樹脂:商品名「IB2500」を供給し溶融、混練することにより溶融樹脂とし、先のサーキュラーダイへ供給して前記発泡性溶融混練物と溶融樹脂とを該ダイ内にて積層合流させ共押出しすることにより筒状積層発泡体を得た。
【0043】
上記方法にて得られた該筒状積層発泡体の内面が接着可能な状態のときに、押圧ロールで筒状積層発泡体を押圧し、内面を圧着して貼り合わせることにより板状積層発泡体を得た。得られた板状積層発泡体は、ひだの発生が無く外観に優れるものであった。表3に、製造条件、板状積層発泡体の物性測定値及び外観を示す。
【0044】
【表3】
Figure 0004127526
【0045】
表1〜3における諸物性の測定方法および評価方法は以下の通りである。
(見掛け密度)
見掛け密度の測定は、JIS K 6767に準拠して行なった。
【0046】
(独立気泡率)
独立気泡率Fc(%)の測定は、空気比較式比重計(930型、東芝・ベックマン(株)製)を使用し、ASTM D2856−70(1976再認定)の手順Cに基づき連続気泡率を求め、該連続気泡率より独立気泡率を計算で求めた。詳細は以下の通りである。
空気比較式比重計を使用して測定試料の真の体積Vx(cm)を求め、測定試料の外径寸法から見掛けの体積Va(cm)を求め、(1)式により連続気泡率Fo(%)を計算する。尚、真の体積Vxとは、測定試料中の樹脂の体積と独立気泡部分の体積との和である。また、測定試料としては、発泡体を縦25mm、横25mmに複数枚切り出し、高さが約25mmになるように積み重ねたものを使用した。
【0047】
【数1】
Fo(%)={(Va−Vx)/(Va−W/ρ)}×100 (1)
Wは測定試料の重量(g)、ρは発泡体を構成する基材の密度(g/cm)である。
【0048】
独立気泡率Fc(%)は、連続気泡率Fo(%)を用いて(2)式より求める。
【0049】
【数2】
Fc=100−Fo (2)
【0050】
(外観)
発泡体の外観(表面状態)は、以下の基準によりの評価した。
◎・・・ひだの跡が発泡体に残っておらず、気泡径が均一で外観が良好である。
○・・・ひだの跡が僅かに発泡体に残っているが実用上問題とはならない。
△・・・ひだの跡が発泡体に残っており外観に劣る。気泡の連通化により発泡体表面に凹みが発生している。気泡径が大きすぎて外観に劣る。これらの状態の一つ以上が観察される。
【0051】
【発明の効果】
本発明のポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法においては、ポリカーボネート系樹脂と特定量の無機系気泡調整剤と、特定量のイソブタンを含む発泡剤を用いて押出発泡体を製造するので、ノルマルペンタンのみを発泡剤として使用しなくても押出発泡時にひだ状のコルゲートの発生を抑制できるので、幅方向の厚み厚薄が小さく外観に優れ、機械的物性、熱成形性、二次加工性が良好なポリカーボネート系樹脂押出発泡体を製造することができる。
【0052】
更に上記製造方法においては、多価アルコールと炭素数16〜25の脂肪酸との完全エステルをポリカーボネート系樹脂に特定量添加すると、発泡時に気泡の連通化を低減することができ独立気泡率の高い発泡体を得ることができ、機械的物性、熱成形性等において更に優れるポリカーボネート系樹脂押出発泡体を製造することができる。

Claims (2)

  1. ポリカーボネート系樹脂と無機系気泡調整剤とを押出機に供給し、加熱、混練して溶融混練物とし、更に物理発泡剤を押出機中に圧入して発泡性溶融混練物とし、該混練物を押出機先端に取り付けられたダイから低圧域に押出す押出発泡方法において、該無機系気泡調整剤がポリカーボネート系樹脂100重量部に対して0.02〜2重量部の割合で添加され、該物理発泡剤中には10〜100モル%のイソブタンが含まれていることを特徴とするポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法。
  2. 該溶融混練物中に多価アルコールと炭素数16〜25の脂肪酸との完全エステルがポリカーボネート樹脂100重量部に対して0.1〜3重量部の割合で含まれていることを特徴とする請求項1に記載のポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法。
JP2003169907A 2003-06-13 2003-06-13 ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法 Expired - Fee Related JP4127526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003169907A JP4127526B2 (ja) 2003-06-13 2003-06-13 ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003169907A JP4127526B2 (ja) 2003-06-13 2003-06-13 ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005001331A JP2005001331A (ja) 2005-01-06
JP4127526B2 true JP4127526B2 (ja) 2008-07-30

Family

ID=34094902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003169907A Expired - Fee Related JP4127526B2 (ja) 2003-06-13 2003-06-13 ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4127526B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005001331A (ja) 2005-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2638532B2 (ja) ポリプロピレンフォームシートの硬質又は半硬質物品を成形する方法および多層フォームシート
US6025405A (en) Compositions of polycondensed branched polyester polymers and aromatic polycarbonates, and the closed cell polymer foams made therefrom
JP5182841B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法
JP5777297B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂発泡成形体の製造方法
JP7084213B2 (ja) 押出発泡用スチレン系樹脂組成物、発泡シート、容器、および板状発泡体
JP4127526B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法
JP4979293B2 (ja) 熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器
JP4055540B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂押出発泡シート、その製造方法、およびその成形体
JP2005145047A (ja) 多層ポリスチレン系樹脂発泡体
JP2008144025A (ja) スチレン系樹脂発泡シートの製造方法
JP2013199532A (ja) 樹脂発泡成形体、及び、樹脂発泡成形体の製造方法
JP5456421B2 (ja) 押出発泡ボード
JP6212422B2 (ja) ポリスチレン系樹脂発泡板およびその製造方法
JP2007131766A (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡シート、ポリプロピレン系樹脂積層発泡シートおよびそれらを熱成形して得られる容器
JP3706753B2 (ja) 改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡シートおよび成形体
JP4035233B2 (ja) 改質ポリプロピレン系樹脂からなる発泡シートおよびその製法
JP3727182B2 (ja) 改質ポリプロピレン系樹脂組成物からなる発泡シート、その製造方法およびその成形体
JP3587593B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法
US20240141120A1 (en) Foamed polylactic acid sheet, method of manufacturing foamed polylactic acid sheet, and product
JP5876231B2 (ja) 発泡形成用樹脂組成物の製造方法および製造された発泡形成用樹脂組成物を用いた樹脂発泡体の製造方法
JP3722291B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂発泡シート
JP3792806B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂押出発泡体の製造方法
JPH08252851A (ja) ポリカーボネート系樹脂押出発泡シートの製造方法
JP2003335847A (ja) 発泡体用ポリエステル樹脂
JP2000136260A (ja) 改質ポリプロピレン系樹脂発泡シート、該発泡シートからの積層発泡シートおよびそれらの成形体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080507

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080508

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4127526

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140523

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees