JP4127129B2 - シート供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層されたシートを1枚ずつ順次に供給するシート供給装置に係り、特に2枚以上のシートが重なって供給される、いわゆる重送を有効に防止することができるシート供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタや複写機等の画像形成装置においては、画像が形成される記録媒体として所定のサイズにカットされた記録用紙が用いられている。この記録用紙は、一般に複写機用の上質紙が用いられており、これらの記録用紙は比較的に表面の平滑度が低くなっている。このため、記録用紙間の密着力は小さく、用紙トレイから記録用紙を1枚ずつ供給するときに重送を防止することは比較的容易である。しかしながら、近年では、記録媒体の多様化にともない、表面の平滑度が高い記録シート等がしばしば用いられる。このような記録シートは、表面の密着性が高くなって重送が起こりやすくなる。特にフルカラーの画像形成装置の普及にともない高光沢のコート紙が多く用いられ、この他にもOHPシートやトレーシングペーパー等が用いられることもあり、重送が生じ易くなっている。
【0003】
このような状況から、密着性の高い記録シートを用いる場合に重送を防止する技術として、給紙ロールと分離ロールとによって取り出したシートを他のシートから分離するのに加え、シートトレイに積層して収容されたシートの端面に空気流を吹き付け、シート間に空気層を形成して分離を促進する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
また、空気流の吹き出し口に上下方向に移動可能なシャッターを設け、これを上下に移動させながら空気流の吹き出しを行うことによって吹き出しの範囲を変動させ、積層されたシートを捌くように動作させて、分離を促進する技術も開示されている(特許文献2)。
【0004】
一方、上記のような空気流を形成する装置は、一般に給紙トレイに搭載されており、該給紙トレイとともに画像形成装置本体もしくはシート供給装置本体から引き出し可能に配設されている。空気流を形成する装置と装置本体とは、電力を供給したり信号を送受信するためのハーネス(電線)によって接続されており、例えば、リンク機構の両端部をそれぞれ画像形成装置本体と給紙トレイとに取り付け、このリンク機構にハーネスを保持させて、画像形成装置本体と給紙トレイとの間にハーネスを収納する技術が提案されている(特許文献3)。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−23747号公報
【特許文献2】
特開平11−5643号公報
【特許文献3】
特開2000−358319号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の装置では、さらに次の点を改良することが望まれている。
特許文献1又は特許文献2に記載の技術において、空気流を形成する装置は給紙トレイに搭載されているため、給紙トレイに空気流を形成する装置を配設するスペースが必要となり、給紙トレイの小型化が困難となる。そして、画像形成装置本体の設置面積が大きくなってしまう。また、給紙トレイを画像形成装置本体から引き出したり装着する際に、空気流を形成する装置と装置本体とを接続するハーネスが他の部材に引っかかったり、給紙トレイと装置本体との間に挟まったりしないように保持する必要がある。このために、装置本体と給紙トレイとの間にハーネスを収納するスペースが必要となって、画像形成装置が大型化してしまう。
また、特許文献3に記載の技術では、ハーネスを保持するリンク機構を、空気流を形成する装置と、給紙トレイを引き出しが可能に支持する装置本体との間に取り付けるために、多くの費用や組立ての時間を要してしまう。
【0007】
本願に係る発明は、上記のような状況に鑑みてなされたものであり、空気流の吹き付けによって重送を防止するシート供給装置において、該シート供給装置を小型化するとともに、空気流の吹き付けを行なう装置に接続されるハーネスの構造を簡易なものにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 画像が記録されるシートを積層して収容するシート収容手段と、 前記シート収容手段に収容されたシートを、最上層のシートから順に送り出すシート送出手段と、 前記シート収容手段内に収容されたシートの積層された端面に、空気流を吹き込む空気吹き付け手段と、を有し、 前記空気流吹き付け手段は、空気流を発生させる空気流発生手段と、前記シートの端面と対向した吹き出し口と、前記吹き出し口に空気流を案内するダクトと、を備え、 前記ダクトの全部又は一部と前記吹き出し口とは、装置本体から引き出し可能となっている前記シート収容手段に設けられ、 前記シート収容手段を装置本体から引き出したときに、前記空気流発生手段から前記吹き出し口に至る空気の流路が分断され、 前記シート収容手段を装置本体に装着したときに、前記空気の流路が連結されるものであることを特徴とするシート供給装置を提供する。
【0009】
上記シート供給装置では、空気流発生手段が装置本体に配設されているので、引き出し可能となったシート収容手段を小型化することができ、これにともなってシート供給装置全体の小型化も可能となる。また、シート収容手段を装置本体から引き出したとき、ダクトの全部又は一部と吹き出し口とが引き出され、空気流発生手段は装置本体に保持されているので、空気流発生手段から吹き出し口に至る空気の流路が分断されるが、シート収容手段を装置本体に装着したとき、つまり、シートを供給するときには、この空気の流路が連結され、シート収容手段内で積層されたシートに空気流を吹き付けることができる。また、シート収容手段を装置本体から引き出しても空気流発生手段は装置本体に支持されているので、空気流発生手段への電力供給や信号の送受信を行なうハーネスを装置本体に固定して配設することができ、ハーネスの取り付けを簡単なものとすることができる。
【0010】
請求項2に係る発明は、 請求項1に記載のシート供給装置において、前記空気流発生手段から前記吹き出し口に至る空気の流路が分断される部分に、空気が漏れるのを防止する弾性部材が介挿されているものとする。
【0011】
上記シート供給装置では、シート収容手段を装置本体に装着しているとき、上記弾性部材によって空気の流路が分断される部分が密着した状態となっており、簡易かつ安価な構成によって分断される部分から空気流が漏れるのを防止することができる。また、シート収容手段を装置本体から引き出す動作及び押し込む動作にともなって、容易に空気の流路を分断及び接合することができる。
【0012】
請求項3に係る発明は、 請求項1に記載のシート供給装置において、前記シート収容手段は、複数が上下に積層して配置され、 前記空気流発生手段は、該シート収容手段の上側又は下側に配置され、 前記空気流発生手段に対して第1のシート収容手段によって隔てられている第2のシート収容手段へ、前記空気流発生手段から空気流を送り込むダクトは、前記第1のシート収容手段に支持されて、該第1のシート収容手段を上下に貫通する部分を含むものとする。
【0013】
上記シート供給装置では、第1のシート収容手段と第2のシート収容手段とが装置本体に装着されているとき、ダクトの第1のシート収容手段に支持されて上下に貫通する部分と、第2のシート収容手段に搭載された部分とが連結されている。そして、これらのダクトを通じて空気流発生手段から発生した空気流を、第1のシート収容手段によって隔てられた第2のシート収容手段に送り込むことができる。また、第2のシート収容手段に至る空気の流路は、各シート収容手段に搭載された部分毎に分断されるものとなっており、第1のシート収容手段又は第2のシート収容手段は、それぞれ単独で装置本体から引き出すことができる。
【0014】
請求項4に係る発明は、 請求項3に記載のシート供給装置において、複数の前記シート収容手段のそれぞれに対して、独立して制御される空気流吹き付け手段が設けられているものとする。
【0015】
上記シート供給装置では、空気流発生手段の上側又は下側に配置された第1のシート収容手段及び、該第1のシート収容手段によって隔てられた第2のシート収容手段に搭載された吹き出し口に対して、空気流吹き付け手段をそれぞれ独立して制御し、各吹き出し口に適切な空気流を送り込むことができる。このため、複数のシート収容手段内にそれぞれ種類の異なるシートを収容し、表面の密着性が高いシート等、シートの特性に応じた空気流を吹き付けて、重送が生じるのを防止することができる。
【0016】
請求項5に係る発明は、 請求項3に記載のシート供給装置において、前記空気流吹き付け手段は、 複数の前記シート収容手段にそれぞれ設けられた複数の前記吹き出し口と、一つの空気流発生手段から、それぞれの吹き出し口に空気流を案内するダクトと、を有し、 前記ダクトには、前記吹き出し口毎に、空気流の吹き出しを制御する開閉弁が設けられているものとする。
【0017】
上記シート供給装置では、一つの空気流発生手段からダクトを介して、複数の吹き出し口に空気流を案内することができる。ダクトには吹き出し口毎に空気流の吹き出しを制御する開閉弁が設けられており、所望の吹き出し口に通じるダクトに設けられた開閉弁を開状態とし、それ以外の吹き出し口に通じるダクトに設けられた開閉弁を閉状態とすることによって、所望の吹き出し口に十分な風量又は風速の空気流を送り込むことができる。そして、一つの空気流発生手段によって、複数のシート収容手段に空気流を供給することができ、シート供給装置の製作コストを低減することができる。
【0018】
請求項6に係る発明は、 請求項3から請求項5のいずれかに記載のシート供給装置において、複数の前記シート収容手段を、装置本体から引き出しが可能に支持するガイド部材を有し、 前記空気流発生手段は、前記シート収容手段の一つに換えて前記ガイド部材に支持される支持ユニットに搭載されているものとする。
【0019】
上記空気流発生手段は、該空気流発生手段を搭載する支持ユニットをガイド部材に装着することによって、シート収容手段の一つに換えて装置本体に容易に装着することができる。このため、表面の平滑度が高い記録シート等を用いる場合には、他の記録紙が収容されているシート収容手段に換えて空気流発生手段を装置本体に装着し、平滑度が高い記録シート等の重送を有効に防止することができる。また、重送が生じ易い記録シートを用いない場合は、空気流発生手段を搭載するユニットに換えてシート収容手段を装着して、多様な記録シートを使用することが可能となる。なお、空気流発生手段を搭載する支持ユニットとシート収容手段との入れ換えは、一般には頻繁に行なうものではないため、空気流発生手段と装置本体とのハーネスの接続部は、簡単な構造を採用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、請求項1又は請求項2に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略斜視図であり、図2は、この画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置は、画像読取装置4やパーソナルコンピュータ等の外部機器5と通信回線によって接続される受信部1を有しており、この受信部1からの画像情報を画像記録制御部2に送り込み、この画像情報に基づいて画像記録部3が像を形成して、シート供給装置6から搬送された記録シート上に定着像を形成するものである。
【0021】
上記画像記録部3は、電子写真法によって画像を形成するものであり、周面に静電電位の差による潜像が形成される感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の周面を一様に帯電する帯電ロール12と、一様に帯電された感光体ドラム11に像光を照射し、静電潜像を形成する像書き込み装置13と、感光体ドラム上の潜像にトナーを転移して像を可視化する現像装置14と、感光体ドラム上で形成されたトナー像を記録シートに転写する転写装置15と、トナー像が転写された記録シートを加熱加圧して定着像とする定着装置16とを有している。
【0022】
上記シート供給装置6は画像記録部3の下方部に設けられており、異なるサイズの用紙又は異なる種類の用紙を収容できるように3つのシートトレイ(シート収容手段)17a、17b、17cが上下に配設されている。そして、このシートトレイ17から送出ロール21(シート送出手段)によって1枚ずつシートが送り出され、送り出されたシートは、搬送路18を経て、画像記録部3に送り込まれ、転写装置15によって感光体ドラム11上のトナー像が転写された後、定着装置16を通過して排紙トレイ19に排出されるようになっている。また、3つのシートトレイ17のうち、中段に設けられたシートトレイ17bの上方には、記録シートの重送を防止するために、積層されたシートの端面に空気流を吹き付けて、いわゆる重送を防止する空気流吹き付け装置20が配設されている。
【0023】
図3は、図2中のA−A線における断面図であって、空気流吹き付け装置20とこの空気流吹き付け装置20から空気流が供給されるシートトレイ17とを示す概略断面図である。
上記シートトレイ17bは複数枚のシートを積層して収容するものであり、ガイド部材27によって装置本体に対して摺動可能に支持され、装置本体から前方に引き出すことが可能となっている。このシートトレイ17b内には、シートの位置を規制するシートガイド22と、シートトレイ17bの底部に設けられて積層されたシートの上面が所定高さの供給位置となるように調整するボトムプレート23とが設けられている。また、シートトレイ17b内に積層されたシートの送り出し方向における側方に、空気流の吹き出し口36と、空気流を吹き出し口36に案内するダクト37とを備えている。
【0024】
シートトレイ17b内に収容されたシートSは、送り出し方向の前方側の壁体と側方の壁体とに当接して収容され、側方の壁面がサイドレジ(側方基準位置)となり、この壁面に沿ってシートが送り出される。そして、これらの壁面と対向する位置にシートガイド22が移動可能に設けられており、異なるサイズのシートに対して位置を規制し、上記前方側の壁体及び側方の壁体に積層されたシートの端面が当接するようにしている。
【0025】
上記空気流吹き付け装置20は、シートトレイ17bの上方にあって装置本体に支持されたケース35内に、空気流を発生させるファン31と、ファン31に空気を導く空気導入路32とを有し、空気導入路32内には、該空気導入路32を通過する空気を加熱するヒータ33とが設けられている。また、ファン31から送出した空気流をシートトレイ17bに設けられた吹き出し口36に導くダクト37がケース35及びシートトレイ17bの前方側(シートトレイ17bの引き出し側)に設けられており、シートトレイ17bと一体となって装置本体から前方に引き出し可能となっている。
【0026】
上記ファン31は、駆動モータ(図示せず)の回転駆動によって空気導入路32から空気を取り入れ、ダクト37を介して吹き出し口36へと空気流を送り込むものであり、軸流ファン、シロッコファン、クロスフローファン等さまざまなタイプのものを用いることができる。
ファン31は開口部34aを有するカバー34に覆われており、この開口部34aが吹き出し口36に通じるダクト37に接続されている。ダクト37は、シートトレイ17bとともに前方に引き出し可能となっているので、シートトレイ17bの引き出し時には装置本体に支持されたファン31のカバー34と、上記接続部で分離するようになっており、開口部34aとダクト37との接続部には弾性部材26が介挿されている。これにより、シートトレイ17bを装置本体に装着したときに、カバー34の開口部34aとダクト37とが密着し、空気流が接続部から外部に漏れるのを防止するものとなっている。
【0027】
上記ヒータ33は、空気導入路32内で、シートトレイ17b内に収容されたシートSに吹き付ける空気を加熱して、該シートの乾燥を促進するものである。シートは乾燥することによって、シート相互間の密着力が低減され、重送がより有効に防止される。
【0028】
上記空気流の吹き出し口36は、シートトレイ17b内に積層されたシートの送り出し方向における側方から空気流を吹き付けるように、シートの側方の壁面に設けられており、該シートの最上面より上部及び積層されたシートの端面に空気流を吹き付けることができる位置に設けられている。
【0029】
上記ケース35は、ダクト37の後方すなわち装置本体側に配置されて、装置本体に固定されている。そして、装置本体側に設けられた電源とハーネスによって接続できるものとなっており、このハーネスによって装置本体からファン31及びヒータ33へ電力を供給したり制御信号を送受信する。
【0030】
上記シート供給装置6では、シートトレイ17bを装置本体に装着しているとき、ダクト37とファン31のカバー34の開口部34aとは連結されており、ファン31によって形成された空気流はダクト37を介して吹き出し口36に送り込まれる。そして、シートトレイ17b内に積層されたシートの端面に空気流が吹き付けられ、シート間の密着力が低減し、シートが分離し易い状態になる。従って、シートトレイ17b内に高光沢のコート紙やOHPシート、トレーシングペーパー等、表面の平滑度が高い記録紙を収容する場合であっても、重送の発生を有効に低減することができる。
【0031】
一方、シートトレイ17bにシートを補給するときには、図4に示すように、シートトレイ17bを前方に引き出す。このとき、ダクト37とファン31との接続部は分断され、吹き出し口36及びダクト37はシートトレイ17bとともに装置本体から引き出される。しかし、ファン31及びヒータ33はケース35内に収容されて装置本体側に保持されているため、ファン31への電力供給及び信号の送受信を行なうためのハーネスを固定して配置することができ、ハーネスの取り付け構造を簡単なものとすることができる。
【0032】
図5は、本願発明の他の実施形態であるシート供給装置の主要部を示す概略断面図である。
このシート供給装置は、装置本体から引き出しが可能に支持されたシートトレイ41内に、装置本体側に固定支持されたファン53を備える空気流吹き付け装置51から空気流を供給するものである。
【0033】
上記シートトレイ41は、図3に示すものと同様に、シートガイド42と、ボトムプレート43とを有しており、シートトレイ41内に積層されたシートの送り出し方向における側方に空気流の吹き出し口58が設けられている。また、吹き出し口58に空気流を案内する下流部ダクト59がシートトレイ41に搭載されており、この下流部ダクト59の上流端は、このシートトレイ41の上端とほぼ一致する水平面で上向きに開口している。
【0034】
上記空気流吹き付け装置51は、図3に示すものと同様に、ケース52内に、ファン53と、空気導入路54と、ヒータ55とを有している。ファン53はカバー56に覆われており、このカバー56と連続するように設けられた上流部ダクト57が下方に向かって開口している。この上流部ダクト57は、シートトレイ41の上端とほぼ一致する水平面で下向きに開口しており、シートトレイ41に搭載された下流部ダクト59と接続されるものとなっている。
【0035】
上記シートトレイ41を装置本体に装着しているときは、上流部ダクト57と下流部ダクト59とは弾性部材44を介して連結され、上下方向に連通した空気の流路が形成される。そして、ファン53によって形成された空気流が上流部ダクト57及び下流部ダクト59を通過して、吹き出し口58からシートトレイ内に吹き出される。一方、図6に示すように、シートトレイ41を装置本体から引き出したとき、上流部ダクト57と下流部ダクト59との連結部が引き離されて、シートトレイ41とともに下流部ダクト59が引き出される。本実施形態では、引き出されたシートトレイ41の高さがほぼ均一になっているため、シートトレイ41内にシートを容易に補給することができる。
【0036】
上記空気流吹き付け装置51のケース52は、図3に示すものと同様に装置本体に固定されているものの他、シートトレイと同様にガイド部材に沿って装置本体から引き出し可能とし、ケース52に換えてシートトレイを装着できるものでもよい。この場合、シートトレイとの入れ換えは頻繁に行なうものではないため、ケース52と装置本体とのハーネスの接続部は簡単な構造とすることができる。なお、これは請求項6に記載の発明の一実施形態である。
【0037】
図7は、請求項3又は請求項4に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。また、図8は、図7中のB−B線における断面図である。
上記シート供給装置61は、図2に示すものと同様に、上下に配設された3つのシートトレイ62a、62b、62cと、上段のシートトレイ62aと中段のシートトレイ62bとの間に配設され、シートトレイ62に積層されたシートの端面にそれぞれ空気流を吹き付ける3つの空気流吹き付け装置63a、63b、63cと、シートトレイ62からシートを送出する送出ロール64とで主要部が構成されている。
なお、この画像形成装置はシート供給装置61を除き、画像記録制御部、画像記録部、画像読取装置等は、図2に示すものと同じ構成のものが用いられている。
【0038】
上記3つの空気流吹き付け装置63a、63b、63cは、それぞれが3つのシートトレイ62a、62b、62cに対応して各シートトレイに空気流を供給するものであり、図5に示すものと同様に、ケース81内に、ファン82と、空気導入路83と、ヒータ84と、ファン82のカバー85と、このカバー85に連結される上流部ダクト86とを有している。そして、それぞれのファン82及びヒータ84は、3つのシートトレイ62a、62b、62cのそれぞれに対応して、独立して制御されるものとなっている。
【0039】
上記シートトレイ62a、62b、62cは、それぞれ図5に示すものと同様に、シートガイド71と、ボトムプレート72とを有している。また、シートトレイ62内に積層されたシートの送り出し方向における側方に、空気流の吹き出し口87が設けられ、上方又は下方に向かって開口する下流部ダクト88が備えられている。そして、中段のシートトレイ62bに設けられた下流部ダクトは、図5に示す装置と同様に、空気流吹き付け装置63bの上流部ダクトと連結され、これらを介してシートトレイ62b内に空気流が送り込まれて、収容されたシートの端面に吹き付けられる。
【0040】
上段のシートトレイ62aには、図5に示す装置とは上下が逆になった上流部ダクトと下流部ダクトとを介して空気流が送り込まれる。つまり、上流部ダクトが上方に向かって開口し、下流部ダクトが下方に向かって開口しており、連結された双方のダクトを介して送風されるものとなっている。
【0041】
下段のシートトレイ62cは、図8に示すように、ファン等が収容されたケース81との間に中段のシートトレイ62bが介在しており、上方に向かって開口した下流部ダクト88は、中段のシートトレイ62bを上下に貫通する中流部ダクト89の下端に連結され、上流部ダクト86が中流部ダクト89の上端に連結されるものとなっている。これにより、ファン82から送り出された空気流は、上流部ダクト86、中流部ダクト89、下流部ダクト88を通って下段のシートトレイ62c内に吹き出される。
【0042】
上記中流部ダクト89は、中段のシートトレイ62bに支持されており、上下方向の長さはほぼシートトレイ62bの高さと一致し、中段のシートトレイ62bの引き出し時にはともに引き出されるものとなっている。また、上流部ダクト86との接続部及び下流部ダクト88との接続部は、図5に示す装置と同じ構造を採用することができる。
【0043】
このようなシート供給装置では、集中して装置本体に支持されたファン82から上下に配設された3つのシートトレイ62a、62b、62cのいずれにも空気流を吹き出すことができるとともに、シートトレイ62a、62b、62cはいずれも単独で装置本体から引き出し、シートを供給することができる。
【0044】
図9は、請求項3又は請求項5に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
上記シート供給装置91は、図7に示すものと同様に、上下に配設された3つのシートトレイ92a、92b、92cと、上段のシートトレイ92aと中段のシートトレイ92bとの間に配設され、シートトレイ92に積層されたシートの端面にそれぞれ空気流を吹き付ける1つの空気流吹き付け装置93と、シートトレイ92からシートを送出する送出ロール94とで主要部が構成されている。このシート供給装置91は、単一のファンから各シートトレイ92a、92b、92cに空気流を送り込むようになっており、空気流吹き付け装置93が有するダクトの形状が図7に示すものと異なっているが、その他は同様のものを用いることができる。
【0045】
空気流吹き付け装置93は、単一のファンからそれぞれのシートトレイ92に空気流を案内する共通ダクト95を有しており、一端がファンを覆うカバーと連結され、他端は分岐されてシートトレイ92a、92bが有する下流部ダクト又はシートトレイ92bが有する中流部ダクトと連結されている。それぞれの連結部は、図7及び図8に示す装置と同様に水平面に沿って分断が可能に設けられ、空気が漏れるのを防止する弾性部材が介挿されている。これにより、空気流吹き付け装置93によって形成された空気流は、シートトレイ92a、92bが有する下流部ダクト、又はシートトレイ92bが有する中流部ダクト及びシートトレイ92cが有する下流部ダクトを介してそれぞれの吹き出し口に送り込まれる。
【0046】
空気の流路において、それぞれの吹き出し口より上流側であって、共通ダクトが分岐する部分より下流側のダクト内には、それぞれの吹き出し口に対応して、該吹き出し口からの空気流の吹き出しを制御する3つの開閉弁101が設けられている。
この開閉弁101は、例えば図10に示すように、回転駆動力を伝達するアーム102に連結されており、伝達部材103、104を介してソレノイド105で駆動するものとなっている。3つの開閉弁101は独立して制御されるものであり、一つの吹き出し口に通じる流路に設けられた開閉弁101を、図10(a)に示すように、ソレノイド105から伝達部材103、104を介して流路が開く方向に回転駆動し、図10(b)に示すように流路が開いた状態にする。そして、他の開閉弁101を閉じた状態とすることにより、所望のシートトレイ92内に収容されたシートの端面にのみ、十分な風量・風速の空気流を吹き付けることができる。また、一つの空気流吹き付け装置93によって3つのシートトレイ92に対応することができるため、低コストで効率よく重送が生じるのを防ぐことができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明に係るシート供給装置では、シートの補給等のためにシート収容手段を装置本体から引き出そうとするとき、空気流発生手段は装置本体に保持された状態で、ダクトの全部又は一部とともにシート収容手段を引き出すことができる。このとき、空気流発生手段から吹き出し口に至る空気の流路が分断されるが、シート収容手段を装置本体に装着したときに空気の流路は連通し、シートトレイ内で積層されたシートの端面に空気流を吹き付けることができる。また、空気流発生手段を装置本体側に配置することができるので、シートトレイの小型化及び装置全体の小型化が可能となり、空気流発生手段への給電及び制御のためのハーネス等も簡単な構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1又は請求項2に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の概略構成図である。
【図3】図2中に示すA−A線における断面図である。
【図4】図3に示すシートトレイを前方に引き出した状態を示す断面図である。
【図5】本願発明の他の実施形態であるシート供給装置の主要部を示す概略断面図である。
【図6】図5に示すシートトレイを前方に引き出した状態を示す断面図である。
【図7】請求項3又は請求項4に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図8】図7中に示すB−B線における断面図である。
【図9】請求項3又は請求項5に係るシート供給装置が用いられる画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図10】図9に示すシート供給装置で用いることができる開閉弁の概略構成図である。
【符号の説明】
1 受信部
2 画像記録制御部
3 画像記録部
4 画像読取装置
5 外部機器
6、61、91 シート供給装置
11 感光体ドラム
12 帯電ロール
13 像書き込み装置
14 現像装置
15 転写装置
16 定着装置
17、41、62、92 シートトレイ
18 搬送路
19 排紙トレイ
20、51、63、93 空気流吹き付け装置
21、64、94 送出ロール
22、42、71 シートガイド
23、43、72 ボトムプレート
26、44、73 弾性部材
27 ガイド部材
31、53、82 ファン
32、54、83 空気導入路
33、55、84 ヒータ
34、56、85 カバー
35、52、81 ケース
36、58、87 吹き出し口
37 ダクト
57、86 上流部ダクト
59、88 下流部ダクト
89 中流部ダクト
95 共通ダクト
101 開閉弁
102 アーム
103、104 伝達部材
105 ソレノイド
Claims (6)
- 画像が記録されるシートを積層して収容するシート収容手段と、
前記シート収容手段に収容されたシートを、最上層のシートから順に送り出すシート送出手段と、
前記シート収容手段内に収容されたシートの積層された端面に、空気流を吹き込む空気吹き付け手段と、を有し、
前記空気流吹き付け手段は、空気流を発生させる空気流発生手段と、前記シートの端面と対向した吹き出し口と、前記吹き出し口に空気流を案内するダクトと、を備え、
前記ダクトの全部又は一部と前記吹き出し口とは、装置本体から引き出し可能となっている前記シート収容手段に設けられ、
前記シート収容手段を装置本体から引き出したときに、前記空気流発生手段から前記吹き出し口に至る空気の流路が分断され、
前記シート収容手段を装置本体に装着したときに、前記空気の流路が連結されるものであることを特徴とするシート供給装置。 - 前記空気流発生手段から前記吹き出し口に至る空気の流路が分断される部分に、空気が漏れるのを防止する弾性部材が介挿されていることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
- 前記シート収容手段は、複数が上下に積層して配置され、
前記空気流発生手段は、該シート収容手段の上側又は下側に配置され、
前記空気流発生手段に対して第1のシート収容手段によって隔てられている第2のシート収容手段へ、前記空気流発生手段から空気流を送り込むダクトは、前記第1のシート収容手段に支持されて、該第1のシート収容手段を上下に貫通する部分を含むことを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。 - 複数の前記シート収容手段のそれぞれに対して、独立して制御される空気流吹き付け手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のシート供給装置。
- 前記空気流吹き付け手段は、
複数の前記シート収容手段にそれぞれ設けられた複数の前記吹き出し口と、一つの空気流発生手段から、それぞれの吹き出し口に空気流を案内するダクトと、を有し、
前記ダクトには、前記吹き出し口毎に、空気流の吹き出しを制御する開閉弁が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のシート供給装置。 - 複数の前記シート収容手段を、装置本体から引き出しが可能に支持するガイド部材を有し、
前記空気流発生手段は、前記シート収容手段の一つに換えて前記ガイド部材に支持される支持ユニットに搭載されていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載のシート供給装置。
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