JP4126495B2 - 演算装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、演算式等を入力、表示する機能が搭載された演算装置及びプログラムに関する。
近年、微積分、べき乗根などの演算式の式入力及びディスプレイ表示を行なえる携帯型電子式計算機が普及している。この携帯型電子式計算機では、演算式を表示する場合、例えば縦方向の寸法を常に一定にする表示形式(以後、非自然入力形式と称して説明する)の他、一般にユーザが紙に記載するような、一般的にユーザにとって理解し易い表示形式(以後、自然入力形式と称して説明する)が用いられる。自然入力形式では、例えば、分数の場合には、分子と分母を縦方向に並べた形式、べき乗根の場合には、根号内の数式に根号のバー部分を被せた形式でディスプレイ表示する(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−307800号公報
しかしながら、携帯型電子式計算機の場合には、そのディスプレイのサイズが限られている。そのため、前述した自然入力形式で演算式を表示した場合、例えば縦方向の表示幅が演算式を表示するために予め決められた表示範囲をオーバーするような場合には、前述した非自然入力形式に表示形式が切り替えられて、ユーザが意図していない見難い形式となってしまったり、またはエラー処理によって演算式が正しく表示されなくなってしまうことがあった。
本発明は前記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、入力した数式の表示範囲がディスプレイの表示範囲を超えることなく、この数式を見易い表示形態で表示することが可能になる演算装置及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、置数キーや各種の関数キーを有するキー入力部とキー入力された演算式や演算結果を表示する表示部を備えた演算装置であって、複数の入力領域が設けられた数式についての各入力領域の優先順位を示すデータを記憶する記憶手段と、前記キー入力部のキー操作により数式を入力する際に、前記記憶手段に記憶された数式に関しては、優先順位を示すデータに従って、数式の入力領域にカーソルを順次移動して表示するカーソル表示手段と、前記カーソル表示手段により表示されたカーソル位置にキー入力された数字または記号を自然入力形式で表示することで前記数字または記号が入力された数式が予め決められた表示範囲を超えるか判断する判断手段と、前記判断手段が表示範囲を超えないと判断した場合には、前記入力された数字または記号を自然入力形式で表示し、前記表示範囲を超えると判断した場合には、前記入力された数字または記号を、前記自然入力形式よりも前記表示範囲を超えた方向の表示幅が狭い非自然入力形式で表示するように制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、キー入力部のキー操作により数式を入力する際に、記憶手段に記憶された数式に関しては、優先順位を示すデータに従って、数式の入力領域にカーソルが順次移動して表示され、カーソル位置にキー入力された数字または記号を自然入力形式で表示することで前記数字または記号が入力された数式が予め決められた表示範囲を超えるか判断される。そして超えないと判断された場合には、前記入力された数字または記号が自然入力形式で表示され、表示範囲を超えると判断された場合には、前記入力された数字または記号は、前記自然入力形式よりも前記表示範囲を超えた方向の表示幅が狭い非自然入力形式で表示されるように制御されるので、表示エラーを防ぐと共に、優先順位の高い入力領域に入力された数字または記号の表示形態を変更する必要がなくなる。
以下本発明を電子式計算機に適用した実施の一形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる電子式計算機の電子回路の構成を示すブロック図である。
この電子式計算機は、CPU11を備えている。CPU11は、キー入力部12からのキー入力信号に応じて、ROM13に予め記憶されているシステムプログラムを起動させ、この起動されたシステムプログラムに従って回路各部の動作を制御する。CPU11は、前記キー入力部12、及びROM13の他、RAM14と接続されると共に、表示駆動部15を介して液晶表示部(以下、単に、表示部と称して説明する)16と接続される。
キー入力部12は、置数キー12a、ファンクション・記号キー12b、「メニュー」キー12c、カーソルキーである「↑」キー12d,「↓」キー12e,「←」キー12f,「→」キー12g、及び「実行」キー12hを備える。以後、「↑」キー12d,「↓」キー12e,「←」キー12f及び「→」キー12gでなるカーソルキーは、表示画面上でのカーソル移動操作を行なう際に操作される。
置数キー12aは、「0」から「9」までのテンキーや小数点「.」の入力キーを有し、数値入力を行なう際に操作される。ファンクション・記号キー12bは、「+」,「−」,「×」,「÷」及び「=」などの演算子キー、「sin」,「cos」及び「tan」等の関数キー、べき乗根「√」キー、対数関数「log」キー、「AC」キー、及び「C」キー等のファンクションキーと共に、括弧キーなどの各種記号キーを有し、前記置数キー12aとの組み合わせにより演算式を入力する際に操作される。
「メニュー」キー12cは、例えば2種類の計算モード(一般計算モード/関数計算モード)及び、その他の設定用モードから所望のモードを選択するためのメニュー選択画面を表示させる際に操作される。
「実行」キー12hは、メニュー選択されたモードへの切り替え実行の指示などを行なう際に操作される。ROM13は、この電子回路全体の動作を司るシステムプログラムが予め記憶すると共に、一般計算処理プログラム、関数計算処理プログラム、表示処理プログラム等、各種の動作モードに応じたサブプログラムを予め記憶する。表示処理プログラムにより、演算記号(数式)毎に複数の入力領域を設け、各入力領域に対して数字または記号(演算記号)を入力することで数式を生成し、表示させることができる機能が実現される。
RAM14は、表示レジスタ14a、データ記憶部14b、ワークエリア14c、表示形式フラグテーブルメモリ14d、優先順位テーブルメモリ14eを備えると共に、モードフラグレジスタM、入力領域レジスタL、優先順位レジスタN等を備える。
表示レジスタ14aは、表示部16に表示すべき表示データがビットマップ形式で記憶される。データ記憶部14bは、キー入力部12の操作により入力表示された演算式データやその演算結果データ等を記憶する。
ワークエリア14cには、CPU11における各種の計算処理に従って入出力される種々のデータが、必要に応じて書き込み/読出しされる。
表示形式フラグテーブルメモリ14dは、各種演算式の各入力領域と、各入力領域に入力された数字または記号を表示する際の表示形式(表示形態)とを関連付けるための表示形式フラグテーブルを記憶する。この表示形式フラグテーブルの詳細については後述する(図6参照)。
優先順位テーブルメモリ14eは、各入力領域に対して数字または記号を入力する際に、その入力順を規定するための優先順位テーブルを記憶する。この優先順位テーブルの詳細については後述する(図11参照)。
モードフラグレジスタMは、モードのメニュー選択画面に基づき選択設定されたモードを示すフラグデータを記憶する。入力領域レジスタLは、演算式に設けられた複数の入力領域の何れが入力対象となっているかを示すデータを記憶する。優先順位レジスタNは、演算式に設けられた複数の入力領域の何番目の優先順位の入力領域が入力対象となっているかを示すデータを記憶する。
次に各種演算記号(数式)毎に設けられる入力領域について説明する。
入力領域とは、例えば積分関数、べき乗根、対数関数、及び有限級数などの各種演算記号毎に設けられた、数字や演算記号を入力するためのエリアを指す。
図2に示すように、積分関数における入力領域は、積分演算対象式を入力するための第1入力領域21、積分範囲の上限値を入力するための第2入力領域22、及び積分範囲の下限値を入力するための第3入力領域23である。
また、図3に示すように、べき乗根の演算式における入力領域は、べき乗根の指数を入力するための第1入力領域31、及び根号内の式である、べき乗根の演算対象式を入力するための第2入力領域32である。
また、図4に示すように、対数関数における入力領域は、対数関数の底の値を入力するための第1入力領域41、及び対数関数の演算対象式を入力するための第2入力領域42である
また、図5に示すように、有限級数における入力領域は、有限級数の演算対象式を入力するための第1入力領域51、変数下限値を入力するための第2入力領域52、及び変数上限値を入力するための第3入力領域53である。
各種演算式の各入力領域(図2〜図5参照)に対しては、表示形式フラグテーブルに表示形式フラグが関連付けて記憶される。
表示形式フラグとは、各種演算式の各入力領域に対して、当該入力領域に入力される数字または記号を表示部16に表示する際の表示形式が、自然入力形式(第1の表示形態)および非自然入力形式(第2の表示形態)の何れであるかを示すデータである。各入力領域と表示形式フラグが関連付けられた表示形式フラグテーブルは、前述のように表示形式フラグテーブルメモリ14dに記憶される。
自然入力形式とは、演算式の入力領域に入力された数字または記号が表示部16に表示された場合に、これら表示された数字または記号の配列が一般的にユーザにとって理解し易い形式である。例えば分数を自然入力形式で表示した場合には、分数の分母及び分子を縦方向に並べて表示する。
非自然入力形式とは、演算式の入力領域に入力された数字または記号が表示部16に表示された場合に、これら表示された数字または記号の例えば縦方向の表示幅が、自然入力形式よりも短くなるように表示部16に表示された形式である。例えば分数を非自然入力形式で表示した場合には、分数の分母及び分子を横方向に並べて表示する。
図6に各種演算式の各入力領域と表示形式フラグを関連付けた、表示形式フラグテーブルの一例を示す。図6に示す“1”は、自然入力形式を示し、“0”は、非自然入力形式を示す。
図6に示した表示形式フラグテーブルでは、積分関数の第1入力領域21には、自然入力形式を示す“1”が関連付けられ、第2入力領域22と第3入力領域23には、非自然入力形式を示す“0”が関連付けられる。
図7は、図6に示した表示形式フラグテーブルに従った、演算式とその解の表示例を示す図である。
図7に示すように、表示部16において、積分関数の第1入力領域21に入力された演算対象式は自然入力形式で表示され、第2入力領域22及び第3入力領域23に入力された、積分範囲の上限値及び下限値は、ともに非自然入力形式で表示される。
次に、前記構成による電子式計算機の動作について説明する。
まず、電子式計算機による表示形式フラグ設定処理について説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態に従った電子式計算機の表示形式フラグ設定処理を示すフローチャートである。
表示形式フラグ設定処理とは、各種演算式の各入力領域に対して、当該入力領域に入力された数字または記号を自然入力形式および非自然入力形式の何れで表示するかを示すデータである表示形式フラグを各種演算式の入力領域ごとに設定する処理である。
例えば、積分関数の各入力領域に対する表示形式フラグの設定を行なう際には、まず「メニュー」キー12cを操作して、表示形式フラグ設定処理を行なうモードである表示形式フラグ設定モードを選択する。具体的には、ユーザが「メニュー」キー12cを操作すると、各種モードを示すウインドウが表示部16に表示されるので、「表示形式フラグ設定モード」と表示されたウインドウを、カーソルキー及び「実行」キー12hで選択決定する。これにより表示形式フラグ設定モードが起動する(ステップA1)。
そして、ファンクション・記号キー12bのなかから所望の種別の演算式を示すキーの操作を受け付ける(ステップA2)。例えば、積分関数を、表示形式フラグを設定する演算式として選択する場合には、ファンクション・記号キー12bのうちの「∫」キーを操作する。
すると、選択された演算式における各入力領域の配置を示すフォーマットが表示部16に表示される。表示部16に表示された画面において、ユーザがカーソルキーを操作して、表示形式を設定したい入力領域にカーソルを移動させた後に、「実行」キー12hを操作すると、この操作を、表示形式を設定する入力領域の指定として受け付ける(ステップA3)。
これを受けて表示部16に、自然入力形式および非自然入力形式のうち何れかの選択を求めるウインドウを表示する。ユーザはこのウインドウに従い、ステップA3でカーソル表示させた入力領域に入力する数字または記号の表示形式を「実行」キー12hの操作により選択する(ステップA4)。
ステップA4で、自然入力形式が選択された場合(ステップA5のYES)には、これを受けて、記憶部14の表示形式フラグテーブルメモリ14dに記憶される表示形式フラグテーブルにおける、積分関数中の前記ステップA3でカーソル表示させた入力領域に該当するエリアに“1”を設定する(ステップA6)。
一方、ステップA4で、非自然入力形式が選択された場合(ステップA5のNO)には、これを受けて、記憶部14の表示形式フラグテーブルメモリ14dに記憶される表示形式フラグテーブルにおける、ステップA2で選択された演算式中の、ステップA3でカーソル表示させた入力領域に該当するエリアに“0”を設定する(ステップA7)。
ステップA6またはA7の処理後、ステップA2で選択した演算式における全ての入力領域に対して表示形式フラグを設定した場合(ステップA8のYES)には、一連の処理を終了し、ステップA2で選択された演算式の各入力領域のうち、表示形式フラグを設定していない入力領域が存在する場合(ステップA8のNO)には、ステップA3の処理に戻り、同様の処理を繰り返す。
次に、本発明の第1の実施形態に従った電子式計算機の表示処理について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
表示処理とは、各種演算式の各入力領域に対して、数字または記号が入力された際に、これを表示部16に表示するように制御する処理である。
まず、ファンクション・記号キー12bの中から所望の種別の演算式を示すキーの操作を受け付ける(ステップB1)。積分関数を選択する場合には、ユーザは、ファンクション・記号キー12bのうちの「∫」キーを操作する。
そして、ステップB1で選択された演算式が、複数の入力領域を有する演算式であるか否かを判別し、複数の入力領域を有する演算式でない場合(ステップB2のNO)には、表示処理から他の処理に移行する。
一方、複数の入力領域を有する演算式であった場合(ステップB2のYES)には、数字または記号を入力する入力領域ナンバの初期値を定義付ける。入力領域ナンバとは、図2〜図5に示したような各入力領域を区別するナンバである。
本実施形態では、各入力領域のうち、入力領域ナンバに従った順に数字または記号を入力する。例えば、ステップB1で積分関数が選択された場合には、第1入力領域21(図2参照)を、最初に数字または記号を入力する入力領域とするので、n=1として、この値を入力領域レジスタLにセットする(ステップB3)。
そして、ステップB1で選択された演算式に対応した演算記号を表示部16に表示する。また、表示された演算式における各入力領域に対応する箇所のうち、ステップB3でセットされた入力領域ナンバに従った入力領域に対応する箇所にカーソルを表示する(ステップB4)。
そして、表示形式フラグテーブルメモリ14dから表示形式フラグテーブルを読み出し、このテーブルと、ステップB1で選択された演算式の種別と、ステップB3でセットされた入力領域ナンバにしたがって、ステップB4でカーソル表示された入力領域に対応付けられた表示形式フラグを読み出す(ステップB5)。
そして、ステップB4でカーソル表示された入力領域に数字または記号が入力された際(ステップB6のYES)に、表示形式フラグテーブルにおける、当該入力された入力領域に対応付けられた表示形式フラグが“1”である場合(ステップB7のYES)には、ステップB6で入力された数字または記号を自然入力形式で表示し(ステップB8)、表示形式フラグテーブルにおける、ステップB6で数字または記号が入力された入力領域に対応付けられた表示形式フラグが“0”である場合(ステップB7のNO)には、ステップB6で入力された数字または記号を非自然入力形式で表示する(ステップB9)。
ステップB8またはB9の処理後、ステップB4でカーソル表示された入力領域に対して所望の全ての数字または記号の入力が終了していない場合(ステップB10のNO)には、ステップB6の処理に戻る。
一方、ステップB4でカーソル表示された入力領域に対する所望の全ての数字または記号の入力が終了し、ユーザが「実行」キー12hを操作した場合(ステップB10のYES)には、ステップB1で選択された演算式における全ての入力領域に対する数字または記号の入力が終了したか否かを判別し(ステップB11)、全ての入力領域に対する数字または記号の入力が終了した場合(ステップB11のNO)には、一連の処理を終了する。一方、ステップB1で選択された演算式中で数字または記号の入力がされていない入力領域が存在する場合(ステップB11のYES)には、nの値に1を加えて、これを入力領域レジスタLにセットした(ステップB12)のち、ステップB4の処理に戻り、同様の処理を繰り返す。
図10は、図1に示した電子式計算機による数式の表示例を示す図である。
図10は、置数キー12a及びファンクション・記号キー12bで積分関数を入力した場合の表示例であり、まず、ファンクション・記号キー12bの「∫」キーが操作されると、積分関数を示す演算記号「∫」及び各入力領域のフォーマット、及び第1入力領域21にかかるカーソル24が表示部16に表示され(図10(a))、続いて、演算対象式である「X+1」が第1入力領域21に入力されると、図6に示した表示形式フラグテーブルにしたがって、この演算対象式が自然入力形式で表示される。そして「実行」キー12hが操作されると、カーソル24が、第2入力領域22に移動する(図10(b))。
そして、積分範囲の上限値である「1/2」が第2入力領域22に入力されると、この値が図6に示した表示形式フラグテーブルにしたがって非自然入力形式で表示される。そして、ユーザが「実行」キー12hを操作すると、カーソル24が、第3入力領域23に移動する(図10(c))。
そして、積分範囲の下限値である「−1/2」が第3入力領域23に入力されると、この値が図6に示した表示形式フラグテーブルにしたがって非自然入力形式で表示される(図10(d))。
以上、詳述した第1の実施形態において説明した電子式計算機によれば、各種演算式の各入力領域に対して表示形式フラグを関連付けた表示形式フラグテーブルを記憶し、ユーザが任意に選択した演算式の各入力領域に数字または記号が入力された際に、当該入力された数字または記号を、表示形式フラグテーブルにしたがって、自然入力形式および非自然入力形式の何れかで表示するように制御するので、入力領域ごとに異なった形態での表示を行なうことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る電子式計算機の構成は、図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので、同一部分には同一符号を付して、その図示及び説明は省略するものとする。
第2の実施形態では、各種演算式の各入力領域(図2〜図5参照)に対して、優先順位が関連付けられる。優先順位とは、各入力領域に対して数字または記号を入力する際に、その入力順を規定するデータである。各入力領域と優先順位が関連付けられた優先順位テーブルは、図1に示した優先順位テーブルメモリ14eに記憶される。
例えば、第1〜第3入力領域を有する演算式において、第2入力領域に優先順位“1”が、第3入力領域に優先順位“2”が、第1入力領域に優先順位“3”が関連付けられて、この関係が優先順位テーブルに記憶されている場合には、数字または記号の入力箇所を指示するカーソルを、まず、第2の入力領域に該当する箇所に表示させる。
そして、当該第2の入力領域に数字または記号が入力されると、カーソルを表示部16における第3の入力領域に該当する箇所に表示させ、この第3の入力領域に数字または記号が入力されると、カーソルを表示部16における第1の入力領域に該当する箇所に表示させ、ユーザは、これにしたがい第1の入力領域に対する数字または記号を入力する。
図11に、各種演算式の各入力領域に優先順位を関連付けた、優先順位テーブルの一例を示す。図11に示す“1”〜“3”は、優先順位“1”〜“3”をそれぞれ示す値である。
図11に示した例では、積分関数において、第1入力領域21、第2入力領域22及び第3入力領域23に、優先順位“1”,“2”及び“3”がそれぞれ関連付けられる。
次に、本発明の第2の実施形態に従った電子式計算機による優先順位設定処理について、図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
優先順位設定処理とは、各種演算式の各入力領域に対して、優先順位を設定する処理である。
例えば、積分関数の各入力領域に対する優先順位の設定を行なう際には、ユーザが「メニュー」キー12cを操作して、優先順位設定処理を行なうための優先順位設定モードを選択する。具体的には、「メニュー」キー12cが操作されると、各種モードを示すウインドウが表示部16に表示される。そして、各種モードを示すウインドウのうち「優先順位設定モード」と表示されたウインドウが、カーソルキー及び「実行」キー12hで選択決定されることで、優先順位設定モードが起動する(ステップC1)。
そして、ファンクション・記号キー12bのなかから所望の種別の演算式を示すキーの操作を受け付ける(ステップC2)。ユーザは、積分関数を選択する場合には、ファンクション・記号キー12bのうちの「∫」キーを操作する。
次に、入力領域に設定する優先順位Pの初期値を設定する。本実施形態では、優先順位設定モードの起動後に、まず、優先順位“1”を所望の入力領域に設定するので、P=1として、この値をワークエリア14cにセットする(ステップC3)。
すると、選択された演算式における各入力領域の配置を示すフォーマットが表示部16に表示される。この表示画面において、ユーザは、カーソルキーを操作して、優先順位“1”を設定したい入力領域にカーソルを表示させる(ステップC4)。
そして、ユーザが「実行」キー12hを操作すると(ステップC5)、この操作を受けて、記憶部14の優先順位テーブルメモリ14jにおける、ステップC2で選択された演算式中のカーソル表示させた入力領域に該当するエリアに、ステップC3でセットされた優先順位“P”を設定する(ステップC6)。
そして、ステップC2で選択された演算式における全ての入力領域に対して優先順位が設定された場合(ステップC7のYES)には、一連の処理を終了する。一方、ステップC2で選択された演算式において、優先順位が設定されていない入力領域が存在する場合(ステップC7のNO)には、Pの値に1を加えて、これをワークエリア14cにセットした(ステップC8)のち、ステップC4の処理に戻り、同様の処理を繰り返す。
次に、本発明の第2の実施形態に従った電子式計算機による表示処理について、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ファンクション・記号キー12bのなかから演算式の種別を示すキーの操作を受け付ける(ステップD1)。積分関数を選択する場合には、ユーザは、ファンクション・記号キー12bのうちの「∫」キーを操作する。
そして、ステップD1で選択された演算式が、複数の入力領域を有する演算式であるか否かを判別する(ステップD2)。ステップD1で選択された演算式が複数の入力領域を有する演算式でない場合(ステップD2のNO)には、表示処理から他の処理に移行する。
一方、ステップD1で選択された演算式が複数の入力領域を有する演算式であった場合(ステップD2のYES)には、記憶部14の優先順位テーブルメモリ14eから優先順位テーブルを読み出す(ステップD3)。
本実施形態では、表示処理の起動後は、ステップD1で選択された演算式の各入力領域のうち、優先順位“1”が対応付けられた入力領域を数字または記号を入力する入力領域とするので、m=1として、この値を優先順位レジスタNにセットする(ステップD4)。
そして、ステップD1で選択された演算式における各入力領域の配置を示すフォーマット、及び演算式の種別に対応した演算記号を表示部16に表示し、ステップD3で読み出した優先順位テーブル、ステップD1で入力された演算式の種別、及びステップD4でセットした優先順位の値に基づいて、ステップD1で入力された演算記号にかかる各入力領域のうち、ステップD4でセットされた優先順位が関連付けられる入力領域に対応する箇所にカーソルを表示する(ステップD5)。
そして、ステップD5でカーソル表示された入力領域に、数字または記号が入力された際(ステップD6のYES)に、この入力された数字または記号を自然入力形式で表示させた際に、表示処理の起動後に各入力領域に入力された数字または記号で構成される数式の表示範囲25(図2参照)が表示部16の表示範囲に含まれる場合(ステップD7のNO)には、ステップD6で入力された数字または記号を自然入力形式で表示する(ステップD9)。
一方、ステップD6で入力された数字または記号を自然入力形式で表示させた際に、前記数式の表示範囲25の少なくとも一部が表示部16の表示範囲に含まれない場合(ステップD7のYES)には、ステップD6で入力された数字または記号を非自然入力形式で表示する(ステップD8)。
ステップD8またはD9の処理後、ステップD5でカーソル表示された入力領域に対する所望の数字または記号の入力が全て終了していない場合(ステップD10のNO)には、ステップD6の処理に戻る。
一方、ステップD5でカーソル表示された入力領域に対する所望の数字または記号の入力が全て終了し、ユーザが「実行」キー12hを操作した場合(ステップD10のYES)には、ステップD1で選択された演算式における全ての入力領域に対する数字または記号の入力が終了したか否かを判別する(ステップD11)。ステップD11の判別の結果、ステップD1で選択された演算式の全ての入力領域に対する数字または記号の入力が終了したと判別された場合(ステップD11のNO)には、一連の処理を終了する。
一方、ステップD1で選択された演算式の数字または記号の入力がされていない入力領域が存在すると判別された場合(ステップD11のYES)には、mの値に1を加えて、これを優先順位レジスタNにセットした(ステップD12)のち、ステップD5の処理に戻り、同様の処理を繰り返す。
図14(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に従った電子式計算機による数式の表示例を示す図である。
図14(a)〜(d)は、置数キー12a及びファンクション・記号キー12bの操作により積分関数が選択された場合の表示例であり、まず、ファンクション・記号キー12bの「∫」キーが操作されると、積分関数を示す演算記号「∫」及び各入力領域のフォーマットが表示され、さらに、優先順位テーブル(図11参照)にしたがって、優先順位“1”が対応付けられた第1入力領域21にかかるカーソル24が表示部16に表示される(図14(a))。
続いて、第1入力領域21に演算対象式である「X+1」が入力されると、この数式が自然入力形式で表示され、ユーザが「実行」キー12hを操作すると、カーソル24が、優先順位“2”が対応付けられた第2入力領域22に移動する(図14(b))。
そして、第2入力領域22に積分範囲の上限値である「1/2」が入力されると、この値が自然入力形式で表示され、ユーザが「実行」キー12hを操作すると、カーソル24が、優先順位“3”が対応付けられた第3入力領域23に移動する(図14(c))。
そして、第3入力領域23に積分範囲の下限値である「−1/2」が入力された際に、これを自然入力形式で表示すると、図15に示すように、数式の表示範囲25が表示部16の表示範囲をオーバーしてしまうので、第3入力領域23に入力した値は、図14(d)に示すように非自然入力形式で表示される。
以上、詳述した第2の実施形態において説明した電子式計算機によれば、各演算式の各入力領域に対して優先順位を関連付けた優先順位テーブルを記憶し、任意に選択した演算式の各入力領域のうち、優先順位テーブルに従って設定した各入力領域に数字または記号を入力した際に、当該入力した数字または記号を自然入力形式で表示することにより、各入力領域に入力された数字または記号を含む数式の表示範囲が、表示部16の表示範囲をオーバーする場合には、当該入力された数字または記号を非自然入力形式で表示するように制御するので、出来るだけ自然入力形式で表示させたい入力領域に高い優先順位を予め対応付ければ、複数の入力領域に数字または記号が入力された際に、数式の表示範囲が表示部16の表示範囲をオーバーした場合でも、高い優先順位が対応付けられた入力領域に入力された数字または記号の表示形式は自然入力形式のまま変わらない。よって、重要度の高い入力領域に入力された数字または記号を、ユーザが見易い形式で表示させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態の変形例について説明する。
この変形例は、演算式における各入力領域への入力順を優先順位テーブルに従うことなく、ユーザが任意に指定する場合の例である。
この変形例では、優先順位は、前述した意味と異なり、各入力領域に入力された数字または記号のうち、何れかの入力領域に入力された数字または記号の表示形式を他の表示形式に変更する必要が生じた場合に、この変更する対象となる入力領域を選択するためのパラメータである。
例えば、第1〜第3の入力領域を有する演算式において、第2の入力領域に優先順位“1”が、第3の入力領域に優先順位“2”が、第1の入力領域に優先順位“3”が関連付けられている場合には、各入力領域のうち、何れかの入力領域に入力された数字または記号の表示形式を変更する必要が生じた場合には、優先順位が最も低い“3”が関連付けられた第1の入力領域に入力された数字または記号が表示形式の変更の対象となる。
図16は、本発明の第2の実施形態に従った電子式計算機の表示処理の変形例を示すフローチャートである。
まず、前述したステップD1からD3までの処理と同様の処理を行なう。
次に、ステップD3で読み出した優先順位テーブルを参照し、ステップD1で選択された演算式にかかる入力領域の数を検出する。この数は、演算記号にかかる各入力領域において、最も低い優先順位の値と等しいので、この値m(max)をmに代入し、この値を優先順位レジスタNにセットする(ステップD13)。
そして、ステップD1で選択された演算式における各入力領域の配置を示すフォーマット、及び演算式の種別に対応した演算記号を表示部16に表示する。また、演算式にかかる各入力領域のうち、ユーザは、表示画面において、カーソルキーを操作して、数字または記号を入力したい入力領域にカーソルを移動させた後に、「実行」キー12hを操作する。すると、この操作を受け付ける(ステップD14)。
これを受けて、ステップD14でカーソル表示された入力領域に、数字または記号を入力できるようになるので、当該数字または記号が入力された際(ステップD6のYES)は、ステップD6で入力された数字または記号を自然入力形式で表示させた際に、表示処理の起動後に各入力領域に入力された数字または記号で構成される数式の表示範囲25(図2参照)が表示部16の表示範囲に含まれる場合(ステップD7のNO)には、ステップD6で入力された数字または記号を自然入力形式で表示する(ステップD9)。
一方、ステップD6で入力された数字または記号を自然入力形式で表示させた際に、数式の表示範囲25の少なくとも一部が表示部16の表示範囲を超える場合(ステップD7のYES)には、各入力領域のなかから、ステップD13でセットされた優先順位mの値と、ステップD3で読み出された優先順位テーブルとを照合し、この照合結果にしたがって、ステップD1で選択された種別の演算式にかかる入力領域のうち、ステップD13でセットされた値に対応する優先順位が関連付けられた入力領域に入力された数字または記号の表示形式を非自然入力形式に変更するとともに、ステップD6で入力された数字または記号を自然入力形式で表示させる(ステップD15)。
ステップD15による処理の結果、表示処理の起動後に各入力領域に入力された数字または記号で構成される数式の表示範囲25の少なくとも一部が表示部16の表示範囲を超える場合(ステップD16のYES)には、m(max)の値から1を減算し、これを優先順位レジスタNにセットした(ステップD17)のち、ステップD15の処理に戻る。
一方、ステップD15による処理の結果、数式の表示範囲25が表示部16の表示範囲に含まれ(ステップD16のNO)、かつ、ステップD14でカーソル表示された入力領域に対する所望の数字または記号の入力が全て終了してユーザが「実行」キー12eを操作した場合(ステップD18のYES)には、一連の処理を終了する。
一方、ステップD16またはD9の処理後、ステップD14でカーソル表示された入力領域に対して所望の数字または記号の入力が終了していない場合(ステップD18のNO)には、ステップD6の処理に戻る。
図17(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態の変形例に従った電子式計算機による数式の表示例を示す図である。
図17(a)〜(c)は、置数キー12a及びファンクション・記号キー12bで積分関数が選択された場合の表示例である。この例では、既に第2入力領域22に「1/2」が入力され、第3入力領域23に「−1/2」が入力され、カーソル24が、第1入力領域に対応する箇所に表示されている状態であるとする(図17(a))。
この状態で「X」が入力されて(図17(b))、さらに、べき乗の記号である「^」が入力されると(図17(c))、第1入力領域21〜第3入力領域23に入力された値を全て自然入力形式で表示させた場合には、図18に示すように、数式の表示範囲25が表示部16の表示範囲をオーバーしてしまうので、図11に示した優先順位テーブルに従い、各入力領域のうち最も低い優先順位“3”が対応付けられた第3入力領域23に入力した値が非自然入力形式で表示されるようになる。
以上、詳述した変形例において説明した電子式計算機によれば、各入力領域に数字または記号が入力された際に、当該入力された数字または記号を自然入力形式で表示することにより、各入力領域に入力された数字または記号で構成される数式の表示範囲25が、表示部16の表示範囲をオーバーする場合には、各入力領域のうち低い優先順位が関連付けられた入力領域から順に、当該入力領域に入力された数字または記号が非自然入力形式で表示されるように制御するので、高い優先順位が対応付けられた入力領域に入力された数字または記号の表示形式は、自然入力形式のまま変わらない。
つまり、数字または記号を出来るだけ自然入力形式で表示させたい入力領域に対し、高い優先順位を予め対応付ければ、各入力領域に対し、任意の順番で数字または記号を入力した際に、これら入力領域に入力した数字または記号を含む数式の表示範囲25が表示部16の表示範囲をオーバーした場合でも、重要度の高い入力領域に入力された数字または記号を、ユーザが見易い形式で表示させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る電子式計算機の構成は、図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので、同一部分には同一符号を付して、その図示及び説明は省略するものとする。
次に、本発明の第3の実施形態に従った電子式計算機による表示処理について、図19に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ファンクション・記号キー12bのなかから演算式の種別を示すキーの操作を受け付ける(ステップE1)。ユーザは、積分関数を選択する場合には、ユーザは、ファンクション・記号キー12bのうちの「∫」キーを操作する。
そして、ステップE1で選択された演算式が、複数の入力領域を有する演算式であるか否かを判別し、複数の入力領域を有する演算式でない場合(ステップE2のNO)には、表示処理から他の処理に移行する。
一方、ステップE1で選択された演算式が複数の入力領域を有する演算式であった場合(ステップE2のYES)には、記憶部14の優先順位テーブルメモリ14eから優先順位テーブルを読み出す(ステップE3)。
本実施形態では、表示処理の起動後は、演算式の各入力領域のうち、まず、優先順位“1”が対応付けられた入力領域を数字または記号を入力する入力領域とするので、m=1として、この値を優先順位レジスタNにセットする(ステップE4)。
そして、ステップE1で選択された演算式における各入力領域の配置を示すフォーマット、及び演算式の種別に対応した演算記号を表示部16に表示し、ステップE3で読み出した優先順位テーブル、ステップE1で入力された演算式の種別、及びステップE4でセットされた優先順位mの値に基づいて、ステップE1で選択された演算式にかかる各入力領域のうち、ステップE4でセットされた優先順位mが関連付けられる入力領域に対応する箇所にカーソルを表示する(ステップE5)。
次に、表示形式フラグテーブルメモリ14dから表示形式フラグテーブルを読み出してこれを参照し、ステップE1で入力された演算式の各入力領域のうち、ステップE5でカーソル表示された入力領域に対応付けられた表示形式フラグを読み出す(ステップE6)。
そして、ステップE5でカーソル表示された入力領域に数字または記号が入力された際(ステップE7のYES)に、当該入力された数字または記号を自然入力形式で表示させた際に、表示処理の起動後に各入力領域に入力された数字または記号で構成される数式の表示範囲25(図2参照)が表示部16の表示範囲を超えない場合(ステップE8のNO)で、かつ、ステップE6で読み出され、ステップE5でカーソル表示された入力領域に関連付けられた表示形式フラグが“1”である場合(ステップE9のYES)には、ステップE7で入力された数字または記号を自然入力形式で表示する(ステップE10)。
一方、ステップE6で読み出された表示形式フラグが“0”である場合(ステップE9のNO)には、ステップE7で入力された数字または記号を非自然入力形式で表示する(ステップE11)。
また、ステップE7で入力された数字または記号を自然入力形式で表示させた際に、前記数式の表示範囲25が表示部16の表示範囲を超える場合(ステップE8のYES)には、前述したステップE11の処理を行なう。
ステップE10またはE11の処理後、ステップE5でカーソル表示された入力領域に対する所望の数字または記号の入力が全て終了していない場合(ステップE12のNO)には、ステップE7の処理に戻る。
一方、ステップE5でカーソル表示された入力領域に対する所望の数字または記号の入力が全て終了し、ユーザが「実行」キー12hを操作した場合(ステップE12のYES)には、ステップE1で選択された演算式における全ての入力領域に対する数字または記号の入力が終了したか否かを判別する(ステップE13)。
ステップE13の判別の結果、全ての入力領域に対する数字または記号の入力が終了した場合(ステップE13のNO)には、一連の処理を終了する。一方、数字または記号の入力がされていない入力領域が存在する場合(ステップE13のYES)には、mの値に1を加えて、これを優先順位レジスタNにセットした(ステップE14)のち、ステップE5の処理に戻り、同様の処理を繰り返す。
図20(a)〜(d)は、本発明の第3の実施形態に従った電子式計算機による数式の表示例を示す図である。
図20(a)〜(d)は、置数キー12a及びファンクション・記号キー12bの操作により積分関数が選択された場合の表示例であり、図6に示すように、第1入力領域21には表示形式フラグ“1”が、第2入力領域22及び第3入力領域21には表示形式フラグ“0”がそれぞれ関連付けられているものとする。
まず、ユーザが、ファンクション・記号キー12bの「∫」キーを操作すると、積分関数を示す演算記号「∫」及び各入力領域のフォーマットが表示され、さらに、優先順位テーブル(図11参照)にしたがって、優先順位“1”が対応付けられた第1入力領域21にかかるカーソル24が表示部16に表示される(図20(a))。続いて、第1入力領域21に演算対象式である「X+1」が入力されると、この入力された数式を自然入力形式で表示させても表示範囲25は表示部16の表示範囲をオーバーせず、かつ第1入力領域21に表示形式フラグが“1”に設定されているので、この数式が自然入力形式で表示され、「実行」キー12hが操作されると、カーソル24が、優先順位“2”が対応付けられた第2入力領域22に移動する(図20(b))。
そして、第2入力領域22に積分範囲の上限値である「1/2」が入力されると、この入力された数式を自然入力形式で表示させても表示範囲25は表示部16の表示範囲をオーバーせず、かつ第2入力領域22に表示形式フラグが“0”に設定されているので、この値が非自然入力形式で表示され、「実行」キー12hが操作されると、カーソル24が、優先順位“3”が対応付けられた第3入力領域23に移動する(図20(c))。
そして、第3入力領域23に積分範囲の下限値である「−1/2」が入力された際は、これを自然入力形式で表示した場合でも表示範囲25は表示部16の表示範囲をオーバーしないが、第3入力領域21には表示形式フラグ“0”が関連付けられているので、第3入力領域23に入力された値は非自然入力形式で表示される(図20(d))。
以上、詳述した第3の実施形態において説明した電子式計算機によれば、各演算式の各入力領域に対して優先順位を関連付けた優先順位テーブルを記憶し、任意に選択した演算式の各入力領域のうち、優先順位テーブルに従って設定した各入力領域に数字または記号を入力した際に、各入力領域に入力された数字または記号を含む数式の表示範囲25が、表示部16の表示範囲をオーバーする場合には、当該入力された数字または記号を非自然入力形式で表示するように制御するので、出来るだけ自然入力形式で表示させたい入力領域に高い優先順位を予め対応付ければ、複数の入力領域に数字または記号が入力された際に、前記数式の表示範囲が表示部16の表示範囲をオーバーした場合でも、高い優先順位が対応付けられた入力領域に入力された数字または記号の表示形式は自然入力形式のまま変わらない。
この特徴に加え、前記数式の表示範囲が表示部16の表示範囲をオーバーしない場合には、カーソル24が現在位置する入力領域に入力された数字または記号を、この入力領域に関連付けられた表示形式フラグに従った表示形式で表示するように制御する。よって、数式の表示範囲が表示部16の表示範囲をオーバーしない場合には、各入力領域に入力された数字または記号を、ユーザが任意に指定した形式で表示させることができる。
なお、前述した実施形態では、各種演算式の各入力領域に対する優先順位を優先順位設定モードによりユーザが設定する構成としたが、これに限らず、各種演算式の各入力領域に対する優先順位は固定とし、これら優先順位の情報を優先順位テーブルメモリ14eに予め記憶する構成としてもよい。
また、前記実施形態において記載した手法、つまり、表示処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提供されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、表示処理を実行する。
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の第1の実施形態に従った電子式計算機の電子回路の構成を示すブロック図。 演算式における各入力領域の配置例を示す図(その1)。 演算式における各入力領域の配置例を示す図(その2)。 演算式における各入力領域の配置例を示す図(その3)。 演算式における各入力領域の配置例を示す図(その4)。 各種演算式の各入力領域に表示形式フラグを関連付けた表示形式フラグテーブルの一例を示す図。 図6に示した表示形式フラグテーブルに従った、演算式とその解の表示例を示す図。 本発明の第1の実施形態に従った電子式計算機の表示形式フラグ設定処理を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態に電子式計算機の表示処理を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態に電子式計算機による数式の表示例を示す図。 各種演算式の各入力領域に優先順位を関連付けた、優先順位テーブルの一例を示す図。 本発明の第2の実施形態に従った電子式計算機の、優先順位設定処理を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に従った電子式計算機の表示処理を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に従った電子式計算機による数式の表示例を示す図。 数式の表示範囲が表示部の表示範囲をオーバーする例を示す図(その1)。 本発明の第2の実施形態の変形例に従った電子式計算機の表示処理を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態の変形例に従った電子式計算機による数式の表示例を示す図。 数式の表示範囲が表示部の表示範囲をオーバーする例を示す図(その2)。 本発明の第3の実施形態に従った電子式計算機の表示処理を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態に従った電子式計算機による数式の表示例を示す図。
符号の説明
11…CPU、12…キー入力部、12a…置数キー、12b…ファンクション・記号キー、12c…「メニュー」キー、12d…「↑」キー、12e…「↓」キー、12f…「←」キー、12g…「→」キー、12h…「実行」キー、13…ROM、14…RAM、14a…表示レジスタ、14b…データ記憶部、14c…ワークエリア、14d…表示形式フラグテーブルメモリ、14e…優先順位テーブルメモリ、15…表示駆動部、16…液晶表示部、21〜23…積分関数の入力領域、24…カーソル、25…数式の表示範囲、L…入力領域レジスタ、M…モードフラグレジスタ、N…優先順位レジスタ。

Claims (2)

  1. 置数キーや各種の関数キーを有するキー入力部とキー入力された演算式や演算結果を表示する表示部を備えた演算装置であって、
    複数の入力領域が設けられた数式についての各入力領域の優先順位を示すデータを記憶する記憶手段と、
    前記キー入力部のキー操作により数式を入力する際に、前記記憶手段に記憶された数式に関しては、優先順位を示すデータに従って、数式の入力領域にカーソルを順次移動して表示するカーソル表示手段と、
    前記カーソル表示手段により表示されたカーソル位置にキー入力された数字または記号を自然入力形式で表示することで前記数字または記号が入力された数式が予め決められた表示範囲を超えるか判断する判断手段と、
    前記判断手段が表示範囲を超えないと判断した場合には、前記入力された数字または記号を自然入力形式で表示し、前記表示範囲を超えると判断した場合には、前記入力された数字または記号を、前記自然入力形式よりも前記表示範囲を超えた方向の表示幅が狭い非自然入力形式で表示するように制御する表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする演算装置。
  2. 置数キーや各種関数キーを有するキー入力部とキー入力された演算式や演算結果を表示する表示部を備えた演算装置に使用されるコンピュータを、
    複数の入力領域が設けられた数式についての各入力領域の優先順位を示すデータを記憶する記憶手段、
    前記キー入力部のキー操作により数式を入力する際に、前記記憶手段に記憶された数式に関しては、優先順位を示すデータに従って、数式の入力領域にカーソルを順次移動して表示するカーソル表示手段、
    前記カーソル表示手段により表示されたカーソル位置にキー入力された数字または記号を自然入力形式で表示することで前記数字または記号が入力された数式が予め決められた表示範囲を超えるか判断する判断手段、
    前記判断手段が表示範囲を超えないと判断した場合には、前記入力された数字または記号を自然入力形式で表示し、前記表示範囲を超えると判断した場合には、前記入力された数字または記号を、前記自然入力形式よりも前記表示範囲を超えた方向の表示幅が狭い非自然入力形式で表示するように制御する表示制御手段、
    として機能させるようにした、コンピュータ読み取り可能な演算処理プログラム。
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