JP4124616B2 - エレベーターの非常時運転装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、火災時などの非常時にかごを救出運転する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
火災管制運転時、避難階に戻ったエレベーターのかご内に閉じ込められた乗客を救出することが、例えば特開平5−116857号公報に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のエレベーターの非常時運転装置では、火災時にかごを避難階に帰着させ、その後休止させているため、エレベーターホールに取り残された人、特に車いす利用者、高齢者などの弱者は、階段による避難が極めて困難で、救急隊が到着するまで待たなければならず、救出が遅れるという問題点がある。
【0004】
この発明は、上記問題点を解消するためになされたもので、火災時等に弱者を救出することができるようにしたエレベーターの非常時運転装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1発明に係るエレベーターの非常時運転装置は、複数台のかごに共通の一般乗場ボタンにより登録された一般乗場呼びと、特定のかごに専用の専用乗場ボタンにより登録された専用乗場呼びによりエレベーターを運転する装置において、火災時、地震時又は停電時に管制運転指令が出力されると、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに上記特定のかごの上記専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、上記複数台のかご及び上記特定のかごを一時避難階に帰着させた上で、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び上記専用乗場呼びを登録可能にして、上記複数台のかごを上記一般乗場呼びと上記専用乗場呼びの両方に応答させて避難階へと帰着させる第1運転手段を備えたものである。
【0006】
また、第2発明に係るエレベーターの非常時運転装置は、第1発明のものにおいて、各階の専用乗場呼びの数が所定値以上のときに、上記複数台のかごを上記一般乗場呼びへの応答を禁止して上記専用乗場呼びだけに応答させて避難階へと帰着させる第2運転手段を備えたものである。
【0007】
また、第3発明に係るエレベーターの非常時運転装置は、第1又は第2発明のものにおいて、上記第1運転手段は、火災時に管制運転指令が出力されると、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに上記特定のかごの上記専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、上記複数台のかご及び上記特定のかごを避難階に帰着させた上で、上記複数台のかご及び上記特定のかごの防火扉が閉鎖した階からの上記一般乗場呼び及び上記専用乗場呼びを登録可能にして、上記複数台のかごを上記一般乗場呼びと上記専用乗場呼びの両方に応答させて避難階へと帰着させるとしたものである。
【0008】
また、第4発明に係るエレベーターの非常時運転装置は、第1又は第2発明のものにおいて、上記第1運転手段は、地震時に管制運転指令が出力されると、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに上記特定のかごの上記専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、上記複数台のかご及び上記特定のかごを一時避難階に帰着させた上で、地震の大きさが所定値以下であれば、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び上記専用乗場呼びを登録可能にして、上記複数台のかごを上記一般乗場呼びと上記専用乗場呼びの両方に応答させてかごを定格速度よりも遅い速度で避難階へと帰着させるとしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図3はこの発明の第1及び第3発明の一実施の形態を示す図で、図1は全体構成図、図2はブロック線図、図3は動作フローチャートであり、図中同一符号は同一部分を示す。(以下の実施の形態も同じ。)
【0010】
この実施の形態は、火災発生に対応するものである。
図1において、1はかご内に設置された一般行先ボタン、2は操作された一般行先ボタン1が示す階の一般行先呼びを登録する一般行先呼登録手段、3は乗場に設置された一般乗場ボタン、4は一般乗場ボタン3が操作された階の一般乗場呼びを共通に登録する一般乗場呼登録手段、5はかご内に設置され、車いす利用者、高齢者などのために、車いすからでも操作しやすいように低い位置に配置された専用行先ボタンである。
【0011】
6は操作された専用行先ボタン5が示す階の専用行先呼びを登録する専用行先呼登録手段、7は乗場に設置され、車いす利用者、高齢者などのために操作しやすい位置に配置された専用乗場ボタン、8は専用乗場ボタン7が操作された階の専用乗場呼びを共通に登録する専用乗場呼登録手段、9は火災時に熱又は煙を感知すると出力を発する火災感知器又は監視室、乗場等に設置された火災帰着スイッチである。
【0012】
10は地震を感知すると出力を発する地震感知器又は監視室、乗場等に設置された地震通報スイッチ、11は監視室、乗場等に設置された停電時管制運転スイッチ、12は火災時にエレベーターホールが防火扉により閉鎖されると出力されるエレベーターホール閉鎖信号、13は上記各手段2,4,6,8及び各スイッチ9〜11の信号並びに閉鎖信号12が入力され、かごの走行、停止、戸の開閉、表示及び報知を制御する制御手段である。
【0013】
14はかご及び乗場に設けられ、かご内及びエレベーターホールの利用者に火災・地震・停電状態であり救出運転中であること、又は休止中であることを表示する表示器、15はかご及び乗場に設けられ、かご内及びエレベーターホールの利用客に火災・地震・停電状態であり救出運転中であること、又は休止中であることを音声報知し、専用運転中にはかごの運行方向、戸開閉、階床名等を音声報知する報知器、16は巻上電動機を制御したり、ドアモータを制御したりする駆動制御装置である。
【0014】
図2において、17はマイクロコンピュータで、入力回路17A、CPU17B、メモリ17C及び出力回路17Dを有し、入力回路17Aには上記各ボタン1,3,5,7及び各スイッチ9〜11が接続され、かつ閉鎖信号12が入力されている。また、出力回路17Dには表示器14、報知器15及び駆動制御装置16が接続されている。
【0015】
次に、この実施の形態の動作を図3を参照して説明する。
ステップS1で火災感知器9が作動しているか、又は管理人が火災帰着スイッチをオンしたかを判定する。両者共作動していなければステップS2へ進み、全号機(全かご)平常運転する。すなわち、一般乗場ボタン3が操作されると、一般乗場呼登録手段4によって一般乗場呼びが登録され、かご内で一般行先ボタン1が操作されると、一般行先呼登録手段2によって一般行先呼びが登録され、制御手段13を介して駆動制御装置16が動作してかごが運転される。
【0016】
また、専用乗場ボタン7が操作されると、専用乗場呼び登録手段8によって専用乗場呼びが登録されてかごが運転されるが、このときは特定かごだけが専用乗場呼びの登録された階に応答し、戸閉速度を低下(例えば、通常の半分)し、戸開放時間を延長(例えば10秒)して、車いす利用者、高齢者などの弱者に便宜を図っている。また、かご内で専用行先ボタン5が操作されると、専用行先呼登録手段6によって専用行先呼びが登録されてかごが運転される。
【0017】
次に、ステップS1で火災感知器9が作動しているか、又は火災帰着スイッチがオンになっていると、管制運転指令が出力され、ステップS3へ進む。ステップS3で制御手段13は表示器14・報知器15により、全かごの乗場及びかご内に火災発生を知らせる。また、全かごの一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに特定かごの専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、全かごを避難階(例えば、1階)に呼び戻す。次にステップS4へ進み、全かごが避難階に帰着完了するのを待ち、帰着完了するとステップS5へ進む。
【0018】
ステップS5では、防火扉が閉鎖した階の一般乗場呼び及び専用乗場呼びを登録可能にして、かごをそれらの階に応答させて避難階に帰着させる。乗場及びかご内には、表示器14・報知器15により火災時救出運転中であることを知らせる。この場合、専用運転が付加されている特定かご以外のかごも専用乗場呼びに応答させる。
【0019】
特定かご以外のかご内には専用行先ボタン5はないが、一般行先ボタン1を操作しなくても避難階へ走行するので、支障は生じない。専用乗場呼びに応答したかごは、一般乗場呼びに応答したときよりも戸閉速度を低下(例えば、通常の半分)し、戸開放時間を延長(例えば、10秒)して、車いす利用者、高齢者などの弱者の便宜を図っている。
ここで、ステップS1,S3〜S5は第1運転手段を構成している。
このようにして、火災が発生すると、防火扉が閉鎖した階の一般乗場呼び及び専用乗場呼びに全かごを応答させるようにしたため、火災時の救出を早くすることが可能となる。
なお、全かごが避難階に到着しないと、救出活動しないようにしたが、帰着したかごから順次救出運転を開始するようにしてもよい。
【0020】
実施の形態2.
図4はこの発明の第1及び第4発明の他の実施の形態を示す動作フローチャートである。なお、図1及び図2は実施の形態2にも共用する。
この実施の形態は地震発生に対応するものであり、実施の形態1(図3)と異なる部分について説明する。
【0021】
ステップS11で地震感知器が作動しているか、又は管理人が地震管制スイッチをオンしたかを判定する。両者のいずれかが作動していれば、管制運転指令が出力され、ステップS12へ進み、表示器14・報知器15により、全かごの乗場及びかご内に地震発生を知らせる。また、全かごの一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに特定かごの専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、全かごを一時避難階(例えば、最寄階)に停止させる。
【0022】
次に、ステップS13へ進み、地震の大きさが所定値(例えば、100gal)以下かを判定する。所定値以下であればステップS14へ進む。ステップS14で全かごが最寄り階に停止するのを待ってからステップS15へ進む。ステップS15では、一般乗場呼び及び専用乗場呼びを登録可能にして、かごを定格速度よりも遅い速度(例えば、定格速度の半分)で、乗場呼びに応答させ、避難階(例えば1階)に帰着させる。乗場及びかご内には、表示器14・報知器15により地震時救出運転中であることを知らせる。
【0023】
この場合、専用運転が付加されている特定かご以外のかごも専用乗場呼びに応答させる。専用乗場呼びに応答したかごは、一般乗場呼びに応答したときよりも、戸閉速度を低下し、戸開放時間を延長して、車いす利用者、高齢者などの弱者の便宜を図っている。
ステップS13で地震の大きさが所定値を超えていれば、ステップS16へ進み、かごを最寄階で運転を休止する。また、表示器14・報知器15により、地震時救出運転中であることを知らせる。
【0024】
ここで、ステップS11〜S15は第1運転手段を構成している。
このようにして、地震が発生し、これが比較的小規模地震であると、一般乗場呼び及び専用乗場呼びに全かごを応答させるようにしたため、比較的小規模地震の場合には、各階からの救出を早くすることが可能となる。
なお、全かごが一時避難階に帰着しないと、救出活動しないようにしたが、帰着したかごから順次救出運転を開始するようにしてもよい。
【0025】
実施の形態3.
図5はこの発明の第1発明の他の実施の形態を示す動作フローチャートである。なお、図1及び図2は実施の形態3にも共用する。
この実施の形態は停電発生に対応するものであり、実施の形態1(図3)と異なる部分について説明する。
【0026】
ステップS21で停電の発生により自家発電機が作動し、停電管制スイッチがオン状態かを判定する。オンになっていれば、管制運転指令が出力され、ステップS22へ進み、表示器14・報知器15により、全かごの乗場及びかご内に停電発生を知らせる。また、全かごの一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに特定号機の専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、所定台数(例えば、1台)ごとに、順次避難階(例えば1階)に帰着させる。
【0027】
次にステップS23へ進み、全かごが帰着完了するのを待ち、帰着完了するとステップS24へ進み、特定かご(専用運転かご)が正常に1階に帰着したかを判定する。1階に帰着完了すればステップS25へ進む。ステップS25では、一般乗場呼び及び専用乗場呼びを登録可能にして、特定かごを乗場呼びに応答させ、避難階(例えば、1階)に帰着させる。乗場及びかご内には、表示器14・報知器15により、停電時救出運転中であることを知らせる。
【0028】
専用乗場呼びに応答したかごは、一般乗場呼びに応答したときよりも、戸閉速度を低下し、戸開放時間を延長して、車いす利用者、高齢者などの弱者の便宜を図っている。
ステップS24で特定かごが正常に帰着しない場合は、ステップS26へ進み、特定かご以外のあらかじめ設定されたかごを、一般乗場呼び及び専用乗場呼びに応答させる。専用乗場呼びに応答したかごは、一般乗場呼びに応答したときよりも、戸閉速度を低下し、戸開放時間を延長して、車いす利用者、高齢者などの弱者の便宜を図っている。また、表示器14・報知器15により、停電時救出運転中であることを知らせる。
【0029】
ここで、ステップS21〜S25は第1運転手段を構成している。
このようにして、停電が発生して自家発電機が作動すると、一般乗場呼び及び専用乗場呼びに全かごを応答させるようにしたため、各階からの避難を早くすることが可能となる。
【0030】
実施の形態4.
図6はこの発明の第2及び第3発明の一実施の形態を示す動作フローチャートである。なお、図1及び図2は実施の形態4にも共用する。
この実施の形態は火災発生に対応するものであり、実施の形態1(図3)と異なる部分について説明する。
【0031】
ステップS1〜S4は図3と同様である。
ステップS4で全かごが避難階に帰着完了したと判定すると、ステップS6へ進み、防火扉が閉鎖した階の一般乗場呼び及び専用乗場呼びを登録可能にする。次に、ステップS7へ進み、専用乗場呼びの数が所定値(例えば3個)以上になったかを判定する。所定値未満であればステップS8へ進み、一般乗場呼び及び専用乗場呼びに全かごを応答させる。
【0032】
乗場及びかご内には表示器14・報知器15により、火災時救出運転中であることを知らせる。この場合、専用運転が付加されていない特定かご以外のかごも専用乗場呼びに応答させる。専用乗場呼びに応答したかごは、一般乗場呼びに応答したときよりも戸閉速度を低下し、戸開放時間を延長して、車いす利用者、高齢者などの弱者の便宜を図っている。
ステップS7で専用乗場呼びの数が所定値以上であれば、ステップS9へ進む。
【0033】
ステップS9で一般乗場呼びを登録禁止し、専用乗場呼びだけに全かごを応答させる。乗場及びかご内には表示器14・報知器15により、火災時救出運転中であることを知らせる。この場合も、専用運転が付加されている特定かご以外のかごも専用乗場呼びに応答させる。専用乗場呼びに応答したかごは、一般乗場呼びに応答したときよりも戸閉速度を低下し、戸開放時間を延長して、車いす利用者、高齢者などの弱者の便宜を図っている。
【0034】
ここで、ステップS1,S3,S4,S6,S7,S9は第2運転手段を構成している。
このようにして、火災が発生すると、防火扉が閉鎖した階の一般乗場呼び及び専用乗場呼びを登録可能にし、専用乗場呼びの数が所定値以上になると、一般乗場呼びを登録禁止し、専用乗場呼びに全かごを応答させるようにしたため、火災時に弱者の救出を優先することが可能となる。
なお、全かごが避難階に帰着しないと、救出活動しないようにしたが、帰着したかごから順次救出運転を開始するようにしてもよい。
【0035】
実施の形態5.
図7はこの発明の第2及び第4発明の他の実施の形態を示す動作フローチャートである。なお、図1及び図2は実施の形態4にも共用する。
この実施の形態は地震発生に対応するものであり、実施の形態2(図4)と異なる部分について説明する。
【0036】
ステップS2、S11〜S14、S16は図4と同様である。
ステップS14で全かごが最寄階に停止したと判定すると、ステップS7へ進み、専用乗場呼びの数が所定値以上になったかを判定する。所定値未満であればステップS17へ進み、一般乗場呼び及び専用乗場呼びに全かごをかご速度を低下して応答させる。乗場及びかご内には表示器14・報知器15により地震時救出運転中であることを知らせる。
【0037】
この場合、専用運転が付加されている特定かご以外のかごも専用乗場呼びに応答させる。専用乗場呼びに応答したかごは、一般乗場呼びに応答したときよりも戸閉速度を低下し、戸開放時間を延長して車いす利用者、高齢者などの弱者の便宜を図っている。
ステップS7で専用乗場呼びの数が所定値以上であれば、ステップS9へ進み、一般乗場呼びを登録禁止し、専用乗場呼びだけに全かごを、かご速度を低下して応答させる。
【0038】
乗場及びかご内には表示器14・報知器15により、地震時救出運転中であることを知らせる。この場合も、専用運転が付加されている特定かご以外のかごも専用乗場呼びに応答させる。専用乗場呼びに応答したかごは、一般乗場呼びに応答したときよりも戸閉速度を低下し、戸開放時間を延長して、車いす利用者、高齢者などの弱者の便宜を図っている。
ここで、ステップS11〜S14、S7,S18は第2運転手段を構成している。
【0039】
このようにして、地震が発生すると、全かごを最寄階に停止させ、専用乗場呼びの数が所定値以上になると、一般乗場呼びを登録禁止し、専用乗場呼びに全かごを応答させるようにしたため、弱者の救出を優先することが可能となる。
なお、全かごが一時避難階に帰着しないと、救出活動しないようにしたが、帰着したかごから順次救出運転を開始するようにしてもよい。
【0040】
実施の形態6.
図8はこの発明の第2発明の他の実施の形態を示す動作フローチャートである。なお、図1及び図2は実施の形態6にも共用する。
この実施の形態は停電発生に対応するものであり、実施の形態3(図5)と異なる部分について説明する。
ステップS2、S21〜S26は図5と同様である。
ステップS24で特定かご(専用運転かご)が正常に1階に帰着完了したと判定すると、ステップS7へ進み、専用乗場呼びの数が所定値以上になったかを判定する。
【0041】
所定値未満であればステップS25へ進み、一般乗場呼び及び専用乗場呼びを可能にして、特定かごを乗場呼びに応答させ、避難階に帰着させる。乗場及びかご内には、表示器14・報知器15により、停電時救出運転中であることを知らせる。専用乗場呼びに応答したかごは、一般乗場呼びに応答したときよりも、戸閉速度を低下し、戸開放時間を延長して、車いす利用者、高齢者などの弱者の便宜を図っている。
【0042】
ステップS7で専用乗場呼びの数が所定値以上であれば、ステップS27へ進み、一般乗場呼びを登録禁止し、専用乗場呼びだけに特定かごを応答させる。停電時救出運転の表示、戸閉速度の低下及び戸開放時間の延長をすることは既述と同様である。
次に、ステップS24で特定かごが正常に帰着しない場合は、ステップS28へ進み、専用乗場呼びの数が所定値未満であれば、ステップS26へ進み、特定かご以外のあらかじめ設定されたかごを、一般乗場呼び及び専用乗場呼びに応答させる。
【0043】
停電時救出運転の表示、戸閉速度の低下及び戸開放時間の延長をすることは既述と同様である。
次に、ステップS28で専用乗場呼びの数が所定値以上であれば、ステップS29へ進み、一般乗場呼びの登録を禁止し、特定かご以外のあらかじめ設定されたかごを専用乗場呼びに応答させる。停電時救出運転の表示、戸閉速度の低下及び戸開放時間の延長をすることは既述と同様である。
ここで、ステップS21〜S24、S7,S27〜S29は第2運転手段を構成している。
【0044】
このようにして、停電が発生して自家発電が作動すると、全かごを避難階に帰着させ、専用乗場呼びの数が所定値以上になると、一般乗場呼びを登録禁止し、専用乗場呼びに特定かご以外のかごを応答させるようにしたため、弱者の救出を優先することが可能となる。
【0045】
その他の実施の形態.
(1) 専用乗場ボタン7の代わりに、車いす利用者、高齢者などが携帯している磁気カード、無線発信機などを用いる。
(2) 専用乗場呼登録手段8を、上記磁気カード、無線発信機などからの送信を受信して専用乗場呼びを登録する機能を持つものを用いる。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたとおり、この発明の第1発明では、火災時、地震時又は停電時に管制運転指令が出力されると、複数台のかご及び特定のかごの一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに特定かごの専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、複数台のかご及び特定のかごを一時避難階に帰着させた上で、複数台のかご及び特定のかごの一般乗場呼び及び専用乗場呼びを登録可能にして、複数台のかごを一般乗場呼びと専用乗場呼びの両方に応答させて避難階へと帰着させるようにしたので、非常時の救出を早くすることができる。
【0047】
また、第2発明では、第1発明のものにおいて、各階の専用乗場呼びの数が所定値以上のときに、複数台のかごを一般乗場呼びへの応答を禁止して専用乗場呼びだけに応答させて避難階へと帰着させるようにしたので、非常時に弱者の救出を優先することができる。
【0048】
また、第3発明では、第1又は第2発明のものにおいて、第1運転手段は、火災時に管制運転指令が出力されると、複数台のかご及び特定のかごの一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに特定のかごの専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、複数台のかご及び特定のかごを避難階に帰着させた上で、複数台のかご及び特定のかごの防火扉が閉鎖した階からの一般乗場呼び及び専用乗場呼びを登録可能にして、複数台のかごを一般乗場呼びと専用乗場呼びの両方に応答させて避難階へと帰着させるようにしたので、火災時における救出を早くし、また、弱者の救出を優先することができる。
【0049】
また、第4発明では、第1又は第2発明のものにおいて、第1運転手段は、地震時に管 制運転指令が出力されると、複数台のかご及び特定のかごの一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに特定のかごの専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、複数台のかご及び特定のかごを一時避難階に帰着させた上で、地震の大きさが所定値以下であれば、複数台のかご及び特定のかごの一般乗場呼び及び専用乗場呼びを登録可能にして、複数台のかごを一般乗場呼びと専用乗場呼びの両方に応答させてかごを定格速度よりも遅い速度で避難階へと帰着させるようにしたので、地震時における救出を早くし、また、弱者の救出を優先することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す全体構成図。
【図2】 この発明の実施の形態1を示すブロック線図。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す動作フローチャート。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す動作フローチャート。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す動作フローチャート。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す動作フローチャート。
【図7】 この発明の実施の形態5を示す動作フローチャート。
【図8】 この発明の実施の形態6を示す動作フローチャート。
【符号の説明】
1 一般行先ボタン、 2 一般行先呼登録手段、 3 一般乗場ボタン、 4 一般乗場呼登録手段、 5 専用行先ボタン、 6 専用行先呼登録手段、 7 専用乗場ボタン、 8 専用乗場呼登録手段、 9 火災感知器又はスイッチ、 10 地震感知器又はスイッチ、 11 停電時管制運転スイッチ、 12 エレベーターホール閉鎖信号、 13 制御手段、 14 表示器、 15 報知器、 16 駆動制御装置、 17 マイクロコンピュータ。
S1,S3〜S5,S11〜S15,S21〜S25 第1運転手段、
S1,S3,S4,S6,S7,S9、S11〜S14,S7,S18、S21〜S24,S7,S27〜S29 第2運転手段。

Claims (4)

  1. 複数台のかごに共通の一般乗場ボタンにより登録された一般乗場呼びと、特定のかごに専用の専用乗場ボタンにより登録された専用乗場呼びによりエレベーターを運転する装置において、火災時、地震時又は停電時に管制運転指令が出力されると、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに上記特定のかごの上記専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、上記複数台のかご及び上記特定のかごを一時避難階に帰着させた上で、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び上記専用乗場呼びを登録可能にして、上記複数台のかごを上記一般乗場呼びと上記専用乗場呼びの両方に応答させて避難階へと帰着させる第1運転手段を備えたことを特徴とするエレベーターの非常時運転装置。
  2. 各階の専用乗場呼びの数が所定値以上のときに、上記複数台のかごを上記一般乗場呼びへの応答を禁止して上記専用乗場呼びだけに応答させる第2運転手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの非常時運転装置。
  3. 上記第1運転手段は、火災時に管制運転指令が出力されると、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに上記特定のかごの上記専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、上記複数台のかご及び上記特定のかごを避難階に帰着させた上で、上記複数台のかご及び上記特定のかごの防火扉が閉鎖した階からの上記一般乗場呼び及び上記専用乗場呼びを登録可能にして、上記複数台のかごを上記一般乗場呼びと上記専用乗場呼びの両方に応答させて避難階へと帰着させることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のエレベーターの非常時運転装置。
  4. 上記第1運転手段は、地震時に管制運転指令が出力されると、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び一般行先呼び並びに上記特定のかごの上記専用乗場呼び及び専用行先呼びを無効にして、上記複数台のかご及び上記特定のかごを一時避難階に帰着させた上で、地震の大きさが所定値以下であれば、上記複数台のかご及び上記特定のかごの上記一般乗場呼び及び上記専用乗場呼びを登録可能にして、上記複数台のかごを上記一般乗場呼びと上記専用乗場呼びの両方に応答させてかごを定格速度よりも遅い速度で避難階へと帰着させることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のエレベーターの非常時運転装置。
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