JP4123772B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿に記録された画像や画像データに基づいた画像を記録紙に形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置には、原稿に記録された画像を記録紙に形成する複写機や、画像データに応じた画像を記録紙に記録するネットワークプリンタやファクシミリあるいは、これらが複合された複合機などがある。また、このような画像形成装置には、利用者の使用状況を把握する利用管理装置又は利用管理機能が設けられたものがある。
【0003】
例えば、特開昭61−51167号公報では、複写機において、コピーに利用した用紙の枚数を用紙のサイズ毎に集計し、集計結果を表示する機能を提案している。また、特開平5−45960号公報では、縦折り、穴あけ、捺印等の後処理を行った用紙の枚数を、用紙の紙質毎に集計・管理する画像形成装置が提案されている。
【0004】
ところで、画像形成装置においても、省資源、省エネが重要視されており、例えば省資源を目的として、用紙の片面コピーよりも両面コピーを優先させたり、既に片面が使用された用紙のもう一方の面へのコピー(裏面コピー)を優先させることがある。このときに、前記した従来技術を用いることにより、コピー利用者の資源の利用状況を把握することができる。
【0005】
また、特開平11−338314号公報には、裏面コピーした枚数などを計測して、裏面コピーの枚数に応じて通常と異なる課金を行う複写機(画像形成装置)が提案されている。
【0006】
さらに、使用者による用紙使用量削減の実施状況を知る手段としては、印刷ジョブの実行状況をPC(パーソナルコンピュータ)や画像形成装置本体に保存して、削減可能枚数や削減実績を収集して集積するソフトウェアも提案されている。
【0007】
しかし、集計計算をPC上で行った場合、画像形成装置本体で確認することが困難である。
【0008】
このために、画像形成装置本体で、印刷ジョブの実施状況を集計して保存するためには、記憶手段を設ければ良く、使用状況をこと細かく集計して把握できるようにするためには、HDD等の容量の大きな記憶手段を設ければ達成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像形成モードとして用紙の省資源化を実現できる両面コピーや1枚の用紙に複数ページ分の画像を形成するN−UPコピー等を備えている画像形成装置であっても、両面コピーの枚数、N−UPコピーの枚数、裏紙(裏面コピー)の枚数などの大まかな情報しか集積しておらず、利用者単位や部署やグループ毎単位での集計や、何枚節約できたかなどの省資源の達成状況を把握することができない。
【0010】
さらに、記録紙のジャム(jam)等が発生したときの用紙は、省資源の観点からは消費したものと判断すべきであるが、実際には、出力枚数とカウントされることはなく、必ずしも画像形成装置の利用情報を的確に判断し得るものではなかった。
【0011】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、利用状況を的確に集計して把握することができる画像形成装置を提案することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、記録紙の一方の面に画像を形成する片面モード、記録紙の両面に画像を記録する両面モード及び、記録紙の少なくとも一方の面にNページ分の画像を形成するN−upモードで記録紙に画像形成が可能な画像形成手段を含み、片面モード又は両面モードの何れか、及びN−upを行うか否かとN−upを行う時のアップ数、を含む画像形成モードが設定されることにより、設定された画像形成モードに基づいて前記画像形成手段によって処理ジョブの原稿画像又は画像データに応じた画像を記録紙に形成して出力する画像形成装置であって、前記処理ジョブで設定された画像形成モード及び記録部数で、前記画像形成手段によって画像が形成されて排出される前記記録紙の枚数である排出枚数を計測する排出枚数計測手段と、予め設定された基準とする画像形成モードで、かつ、前記処理ジョブで設定された前記記録部数で、前記原稿画像又は画像データを前記記録紙に形成するときに排出される記録紙の枚数である仮想排出枚数を算出する仮想枚数算出手段と、前記仮想枚数算出手段によって算出され前記仮想排出枚数と前記排出枚数計測手段によって計測された前記排出枚数に基づいて、記録紙の節約枚数を算出する節約枚数算出手段と、前記節約枚数算出手段によって算出される前記節約枚数を含む情報を表示する表示手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、片面/両面モード、N−upモードで画像形成が可能な画像形成手段を用い、処理ジョブの画像形成モード、記録部数に基づいて画像が記録されて排出される記録紙の枚数を排出枚数として排出枚数計測手段が計測する。また、仮想排出枚数は、基準として予め設定された画像形成モードで画像形成をおこなうときに必要となる記録紙の枚数と部数に基づいて仮想排出枚数を算出する。
【0014】
ここで、例えば、基準の画像形成モードが片面モードで、N−upモードを用いないように設定されていると、記録紙の両面に画像を形成する両面コピーや両面印刷を行ったり、記録紙の一面に複数のページ分(Nページ分)の画像を形成するN−UP(Nアップ)処理を行うと、仮想排出枚数よりも排出枚数が少なくなり、少なくなった分が節約枚数となる。すなわち、節約枚数算出手段は、仮想排出枚数と排出枚数から節約枚数を算出する。
【0015】
このようにして算出した節約枚数を表示手段に表示することにより、節約枚数を知ることができ、より省資源や省エネに寄与したか否かを明確に知ることができると共に、節約枚数が生じるように促すことができる。
【0018】
請求項2の発明は、画像が形成されずに白紙で排出される前記記録紙の枚数である白紙枚数を計測する白紙枚数計測手段と、前記白紙枚数計測手段によって計測される前記白紙枚数を前記排出枚数計測手段によって計測される前記排出枚数に含めるか否かを選択する白紙選択手段と、を含み、前記白紙選択手段によって前記白紙枚数を前記排出枚数に含めると選択されたときに、前記節約枚数算出手段が前記排出枚数に前記白紙枚数を含めた排出枚数を前記節約枚数の算出に用いる、ことを特徴とする。
【0019】
また、請求項3の発明は、紙詰まりにより再利用不能な記録紙として取り出される不用紙の枚数である不用紙枚数を計測する不用紙枚数計測手段と、前記不用紙を前記排出枚数に含めるか否かを選択する不用紙選択手段と、を含み、前記不用紙選択手段によって前記不用紙を前記排出枚数に含めると選択されたときに、前記節約枚数算出手段が、前記排出枚数に前記不用紙枚数を含めた排出枚数を前記節約枚数の算出に用いる、ことを特徴とする。
【0020】
さらに請求項4の発明は、前記画像が形成されずに排出された前記記録紙を再利用するときに、再利用されて排出される前記記録紙を前記節約枚数に含めるか否かを選択する再利用紙選択手段を含み、前記再利用紙選択手段によって前記再利用される前記記録紙を前記節約枚数に含めると選択されたときに、前記節約枚数算出手段が、前記再利用された記録紙の枚数を前記節約枚数に含める、ことを特徴とする。
【0021】
これらの発明によれば、白紙排出された記録紙を排出枚数に含めるか否か、例えばジャム等によって取出された記録紙を排出枚数に含めるかや、白紙排出された記録紙や裏紙などの再度画像が形成可能な記録紙を使用したときに節約枚数に含めるかの選択ができるようにしている。
【0022】
このようにすることにより、節約枚数をより明確に把握することが可能となると共に、記録紙の再利用を促すこともできる。
【0023】
請求項5の発明は、前記処理ジョブごとに少なくとも前記節約枚数を含む前記計測結果を記憶する記憶手段を含むことを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、処理ジョブごとに節約枚数などを記憶することにより、記録紙の節約状況を的確に把握することができる。このとき、排出枚数や仮想排出枚数、白紙排出枚数、不用紙排出枚数などを合わせて記憶することにより、より的確な使用状況の把握が可能となる。
【0026】
また、請求項6の発明は、少なくとも前記節約枚数を、前記処理ジョブに対して予め設定している区分毎に集計する集計手段を含み、前記集計手段の集計結果が前記記憶手段に記憶されることを特徴とする。
【0027】
このとき、集計手段は、前記処理ジョブを入力する使用者毎に前記少なくとも節約枚数を集計しても良く、前記処理ジョブを入力する使用者が登録されている所属グループ毎に前記少なくとも節約枚数を集計しても良い。
また、原稿に記録された画像を読取る画像読取り部、電話回線を介して画像データを受信する受信部及び、ネットワークを介して画像データを受信する受信部の少なくとも1つを前記処理ジョブの入力手段として含むときに、前記集計手段が、前記入力手段ごとに前記少なくとも節約枚数を集計しても良い。
【0028】
このように集計手段が種々の区分ごとに集計することにより、より的確な使用状況を把握することができる。
【0029】
なお、使用者や使用者のグループの特定は、使用者コードや使用者IDを設定し、ジョブを実行するときに、使用者コードや使用者IDを入力するか、使用者コード、使用者ID等の使用者情報を記憶している使用者カードをカードリーダなどによって読込ませるなどの従来公知の任意の方法を適用することができ、FAX機能に親展ボックス機能を含むときには、この親展ボックス機能を用いて使用者やグループ等を特定することもできる。
【0031】
請求項10の発明は、前記集計手段の集計結果を予め設定されている期間毎に保存する締め手段を含み、請求項11の発明は、前記締め手段が前記集計手段の前記集計結果を締める前記期間を設定する締め日設定手段を含むことを特徴とする。
【0032】
このように、予め締め日等を設定し、この締め日毎に集計結果を保存することにより、的確な使用状況の把握が可能となる。また、締め日を任意に設定することにより、経理的な利用にも適用することができる。
【0033】
このときには、請求項12に記載するように、前記画像形成手段によって前記集計手段の前記集計結果を前記記録紙に記録して出力するレポート手段を含んでも良く、請求項13に記載するように、前記集計手段の集計結果が前記表示手段に表示されても良い。
【0035】
さらに、本発明は、前記予め設定している区分毎に前記節約枚数の目標値を設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された前記目標値と前記集計手段によって集計された前記予め設定している区分毎の前記節約枚数を比較する比較手段と、を含み、前記比較手段の比較結果が前記表示手段に表示されるものであっても良く、また、前記設定手段によって前記予め設定している区分毎の排出枚数の予定数及び仮想排出枚数の予定数が設定可能とされ、前記集計手段によって前記予め設定されている区分毎の排出枚数及び仮想排出枚数が集計されるときに、前記設定手段で設定された前記排出枚数の予定数及び前記仮想排出枚数の予定数と、前記集計手段によって集計された前記排出枚数及び前記仮想排出枚数とに基づいて達成率が算出されるものであっても良い。これにより、各種の設定目標を達成するように節約を促すことができる。
【0036】
また、本発明は、前記集計手段によって集計された前記節約枚数を節約電気量ないし節約時間に換算する換算手段を含み、前記換算手段によって換算された前記節約電気量ないし前記節約時間が前記表示手段に表示される、ものであっても良い。
【0037】
これにより、一枚の記録紙当たりの使用電気量や、一枚の記録紙に画像を形成する時間等を設定することにより、電気量や時間の節約度合いを数量的に把握することができ好ましい。
【0038】
なお、本発明では、前記原稿画像または前記画像データから原稿サイズを検出する検出手段を含むものであって良く、これにより原稿サイズに応じた各種の集計が可能となる。
【0039】
このように構成された本発明では、記録紙への画像の記録状況に応じた各種の集計が可能となり、例えば、ジョブ単位、使用者単位、使用者のグループ単位等での節約状況、節約量、節約時間、節約金額等の把握ができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用した画像形成装置10の概略構成を示している。
【0041】
画像形成装置10は、作動を制御する制御部12を備えており、この制御部12に操作パネル14が接続している。操作パネル14は、例えばテンキー等とタッチパネル式の表示パネル(何れも図示省略)を備えており、これらのキー操作によって各種の設定が可能となっている。
【0042】
また、画像形成装置10には、画像出力部16及び用紙トレイ18が設けられている。制御部12は、例えば操作パネル14で設定された画像形成モードに基づいた選択される用紙トレイ18内の記録紙に、画像出力部16で画像データに応じた画像を形成して出力する。
【0043】
用紙トレイ18は、複数のトレイのそれぞれに記録紙が装填されており、また、それぞれのトレイに装填されている用紙サイズ(A4サイズ、A3サイズなど)、用紙種類(普通紙、裏紙など)が記憶されている。また、手差しトレイを備えているときには、手差しトレイに装填された記録紙のサイズを検出する検出手段が設けられている。
【0044】
また、用紙トレイ18には、画像形成を行うために記録紙が取出されるとき、取出された記録紙の枚数をカウントできるようにセンサが設けられている。
【0045】
これにより、制御部12では、記録紙に画像形成を行うときに、用紙サイズ(記録紙のサイズ)、裏紙か否かの種類及び枚数を検出できるようになっている。
【0046】
このような画像形成装置10では、画像データの入力手段として、自動原稿送り部20、画像読取り部22、FAX送受信部24、PrintJob受信部26、原稿イメージ集約部28及び記憶部30が設けられている。
【0047】
画像形成装置10では、原稿自動送り部20によって画像が記録された原稿の自動送りを行いながら画像読取り部22で原稿画像を読取って画像データを出力する。これにより、画像形成装置10は、原稿に記録された画像に応じた画像を記録紙に形成可能となっている。すなわち、画像形成装置10は、複写機の機能とスキャナの機能を備えている。
【0048】
この自動原稿送り部20には、原稿サイズ検出手段及び原稿枚数検出手段が設けられている。これにより、制御部12では、画像形成装置10で自動原稿送り部20に装填された原稿の画像を記録紙に形成するコピージョブを実行するときに、自動原稿送り部20に装填された原稿のサイズ及び原稿の枚数をカウントできるようになっている。
【0049】
また、画像形成装置10では、図示しない電話回線を介してFAX送受信部24に入力される画像データに応じた画像を記録紙に形成可能となっている。また、画像形成装置10は、画像読取り部22によって読取った画像データを、FAX送受信部24を介して、操作パネル14で指定したあて先へ送信可能となっている。すなわち、画像形成装置10は、ファクシミリ機能を合わせ持っている。
【0050】
なお、画像形成装置10に親展ボックス機能を備えているときには、FAX受信した画像データを記憶部30に記憶し、予め設定している所定操作で、受信している画像データに応じた画像を印刷出力することができる。
【0051】
PrintJob受信部26は、LAN等の図示しないネットワークに接続しており、パーソナルコンピュータ(PC)等の画像処理端末から送信される印刷ジョブの受信が可能となっており、画像形成装置10は、印刷ジョブを受信すると、この印刷ジョブの画像データに基づいた画像を記録紙に形成するようになっており、画像形成装置10は、ネットワークプリンタの機能をも有している。
【0052】
また、制御部12では、FAX機能を用いて記録紙に画像を形成するファックスジョブや、ネットワークプリンタの機能を用いて記録紙に画像を形成するプリントジョブを実行するときに、画像データから原稿となっている画像のサイズ(原稿サイズ)を判断すると共に、画像データの数から原稿枚数を判断するようになっている。
【0053】
このように、画像形成装置10の基本的構成は、記録紙に画像を形成するものであれば任意の構成を適用することができる。
【0054】
ところで、画像形成装置10には、画像出力部16で画像を形成する用紙の種別を検出する用紙種別検出部32と共に、排出枚数計測部34、白紙排出枚数計測部36及び不用紙排出枚数計測部38が設けられている。
【0055】
排出枚数計測部34は、画像が形成されて排出される記録紙の枚数をカウントし、白紙排出枚数計測部36は、画像が形成されずに排出される記録紙の枚数をカウントする。すなわち、白紙排出枚数計測部36は、画像形成装置10から排出されるが、再利用可能となる記録紙の枚数をカウントする。
【0056】
また、不用紙排出枚数計測部38は、ジャム等が生じたために画像形成装置10から取出される記録紙の枚数をカウントする。すなわち、不用紙排出枚数計測部38は、画像が形成されていないが再利用できない記録紙の枚数をカウントする。このとき、不用紙排出枚数計測部38は、用紙トレイ18でトレイから取出された記録紙の枚数のカウント値と、排出枚数計測部34のカウント値の差を、不用紙枚数としてカウントするなどのカウント方法を用いることができる。
【0057】
さらに、画像形成装置10には、仮想排出枚数計算部40が設けられている。例えば記録紙の両面に画像を形成する両面プリント(両面コピー)や、複数ページ分の画像を1枚の記録紙に割り付けて形成するN−UPプリント(N−UPコピー)を行ったときに、1画像データを1枚の記録紙に形成したと想定して、このときに使用される記録紙の枚数を積算する。すなわち、1枚の記録紙の両面に画像を形成した時には、仮想排出枚数は2枚となり、1枚の記録紙に4ページ分の画像を形成する4−UPでは、仮想排出枚数が4枚となる。
【0058】
また、画像形成装置10では、1枚の記録紙に画像を形成するときに必要な電気量や、1枚の記録紙に画像を形成するのに要する時間が予め設定されることにより、節約枚数とこれらの設定値から、節約できた電気量や、時間を演算することができるようになっている。
【0059】
例えば、1枚の記録紙(例えばA4サイズ)に画像形成するときに要する電気量が約0.5Wであれば、単位枚数当たりの節約電気量を0.5Wと設定する。また、節約時間は、画像形成装置10で記録紙にカラー画像を形成するのに要する時間が約4.8秒であり、白黒画像などの単色画像を形成するのに要する時間が約1.2秒であれば、単位時間当たりの節約時間をカラー画像の原稿又は画像形成に対しての節約時間を4.8秒とし、単色画像の原稿又は画像形成に対して節約時間を1.2秒として設定する。
【0060】
制御部12では、この設定値と節約枚数から節約電気量及び節約時間を算出するようにしている。
【0061】
一方、画像形成装置10には、利用者情報管理部42、日付管理部44と共にレポート作成部46が設けられている。
【0062】
利用者情報管理部42は、画像形成装置10の利用者を利用者毎、利用者の所属部署や所属部門、所属グループ等に区分し、使用者毎、部門毎、部署毎、グループ毎などのように予め設定された区分毎に利用状況を集計する。
【0063】
例えば、画像形成装置10では、予め使用者ごとに設定されている使用者コードや使用者IDを部門毎に記憶しており、画像形成装置10を使用するときには、操作パネル14でのキー操作によって使用者コードや使用者IDを入力するか、使用者毎に使用者コードや使用者IDが記録されている使用者カードを持つようにして、画像形成装置10を使用するときに、図示しないカードリーダに使用者カードを通して使用者コードや使用者IDを読込ませる。これにより、画像形成装置10が欠くジョブを実行するときに、ジョブの依頼者を識別できるようになっている。
【0064】
レポート作成部46は、この集計結果に基づいて利用状況を示す各種のレポートを、日付管理部44で管理する期間毎に定期的ないし集計要求に基づいて利用状況等のレポートを作成する。このレポートは、操作パネル14の図示しない表示パネルに表示されるが、記録紙に記録して排出することもできるようになっている。
【0065】
このように構成されている画像形成装置10は、予め各種の設定を行うことにより、この設定に基づいて利用状況の集計を行うようになっている。
【0066】
ここで、本実施の形態に適用した画像形成装置10での各種設定と、設定に基づいた処理を、主に画像形成装置10のコピー機能(コピージョブ)を例に説明する。
【0067】
図2には、画像形成装置10に適用したメニュー画面100を示している。このメニュー画面100は、操作パネル14に設けている図示しないキー操作によって、タッチ式の表示パネル(図示省略)に表示される。
【0068】
このメニュー画面100には、節約メータ確認キー102、節約メータ設定キー104、節約メータリセットキー106及び原稿メータキー108と共に基本モード登録キー110が設けられている。
【0069】
画像形成装置10では、基本モード登録キー110をタッチ操作することにより図3(A)に示す基本モードの設定メニュー画面112が表示される。設定メニュー画面112には、選択キー114A、114B、114Cが設けられ、また、現在の設定が表示されている。
【0070】
この設定メニュー画面112から選択キー114Aを操作して片面/両面選択を選択すると、図3(B)に示す選択画面116が表示される。この選択画面116は、選択キー118A、118B、118C、118Dが設けられており、基本モードとしてを片面/片面(選択キー118A)、片面/両面(選択キー118B)、両面/両面(選択キー118C)又は両面/片面(選択キー118D)の何れかを選択して設定することができる。
【0071】
また、図3(A)に示す設定メニュー画面112から選択キー114Bを操作することにより、図3(C)に示す選択画面120が表示される。この選択画面120には、選択キー122A、122B、122C、122Dから、Nアップしない(選択キー122A)、2アップ(選択キー122B)、4アップ(選択キー122C)又は8アップ(選択キー122D)の何れかを選択して設定することができる。
【0072】
さらに、設定メニュー画面112(図3(A)参照)に示す選択キー114Cを操作することにより、図3(D)に示す選択画面124が表示され、この選択画面124の選択キー126A、126B、126C、126D、126E、126F、128Gから、記録紙(用紙トレイ)を選択して設定することができる。
【0073】
画像形成装置10では、これらの設定結果がコピージョブを行うときの基本モードに設定される。
【0074】
一方、画像形成装置10では、使用者及び使用者の所属する部門が予め入力されており、また、ジョブ毎に記録紙の使用枚数(排出枚数)をカウントすると共に、使用者毎、部門毎及び装置全体に区分して積算するようにしている。
【0075】
このとき、排出枚数は、排出枚数計測部34のカウント値から白紙排出枚数計測部36のカウント値を差し引き、かつ、不用紙排出枚数計測部38のカウント値を加算したものとなる。言換えれば、用紙トレイ18から取出された記録紙の数から白紙の記録紙の数を差し引いたものとなる。
【0076】
また、画像形成装置10では、仮想排出枚数計算部40で計算する仮想排出枚数を積算すると共に、仮想排出枚数と排出枚数の差を節約枚数として積算する。
【0077】
さらに、画像形成装置10では、それぞれの目標値が設定可能となっおり、また、節約枚数の目標値と節約枚数の積算値から節約達成率等を算出できるようになっている。
【0078】
図4(A)には、節約メータ設定用の設定メニュー画面128を示している。この設定メニュー画面128は、図2に示すメニュー画面100で節約メータ設定キー104が操作されることにより表示される。
【0079】
この設定メニュー画面128には、表示窓130に項目表示がなされ、矢印キー132A、132Bによって設定する項目を選択した後に、詳細キー134を操作することにより、選択された項目の節約メータ設定画面が表示される。
【0080】
図4(B)には、「合計節約メータ設定」(図4(A)参照)が選択指定(選択されて詳細キー134を操作)されることにより表示される節約メータ設定画面136を示している。この節約メータ設定画面136では、表示窓138に設定項目と現在の設定値が表示される。ここから、矢印キー132A、132Bを用いて表示されている項目を選択して、確認/変更キー140を操作することにより、選択された項目の設定値の確認及び変更が可能となる。
【0081】
また、図5(A)には、「部門別節約メータ設定」(図4(A)参照)が選択指定されることにより表示される部門別の節約メータ設定画面142を示している。この節約メータ設定画面142では、画像形成装置10に登録されている部門とそれぞれの部門での節約目標の設定値が表示窓144に表示される。
【0082】
さらに、図5(C)には、「個人別節約メータ設定」(図4(A)参照)が選択指定されることにより表示される個人別の節約メータ設定画面146を示している。この節約メータ設定画面146では、画像形成装置10に登録されている個人名とそれぞれの節約目標の設定値が表示窓144に表示される。
【0083】
この節約メータ設定画面142(図5(A)参照)、146(図5(C)参照)では、表示窓144に表示されている部門又は個人を矢印キー132A、132B及び前ページキー148A、次ページキー148Bによって選択して、詳細キー134を操作することにより、図5(B)に示す部門別の節約メータ設定画面150又は図5(D)に示す個人別の節約メータ設定画面152が表示される。
【0084】
ここで、前記した節約メータ設定画面136と同様に、矢印キー132A、132Bによって表示されている項目を選択して、確認/変更キー140を操作することにより、選択した項目別に、部門および個人ごとの目標値の確認又は変更が可能となる。
【0085】
図6(A)には、仮想排出予定枚数の確認/変更が選択指定されたときの設定画面154の一例を表示している。また、図6(B)には、排出予定枚数が選択設定されたときの設定画面156を示し、図6(C)には、節約目標設定枚数が選択指定されたときの設定画面158を示している。
【0086】
これらの設定画面154、156、158では、矢印キー132A、132B又はテンキー160によって設定値を入力することにより、画像形成装置10の全体、部門別及び個人別の設定値が設定される。
【0087】
また、図6(B)に示す設定画面156で排出予定枚数を設定すると、図6(D)に示す設定画面162が表示され、不用紙や白紙に対する処理の確認を要求する。このときに、選択キー164Aを操作することにより、白紙や不用紙を排出枚数にカウントしないように設定され、排出枚数に応じて課金等を行ったときに、必要以上に課金されてしまうこのを防止することができる。また、設定画面162で選択キー164Bを操作することにより、白紙や不用紙を排出枚数としてカウントするように設定される。
【0088】
図6(C)に示す設定画面160で節約目標枚数の設定がなされると、図6(E)に示す設定画面166を表示して、裏紙に対する処理の確認を要求する。このときに、選択キー168Aを操作することにより、裏紙を節約量としてカウントしないように設定され、選択キー168Bを操作することにより、裏紙を節約量としてカウントするように設定される。
【0089】
画像形成装置10では、このようにして各種の設定が行われている状態で、使用される。図7に示すように、画像形成装置10では、コピージョブ、FAXジョブ、プリントジョブ等の画像形成処理を実行する(ステップ300)、画像形成処理の実行中に、原稿サイズ、原稿枚数、排出枚数、仮想排出枚数、不用紙枚数、白紙枚数等をカウントする。この後に、それぞれのカウント値に基づいて節約集計処理を行う(ステップ302)。
【0090】
このとき、画像形成装置10では、ジョブの実行に先立って、使用者が、使用者コードや使用者IDなどを操作パネル14から入力するか、使用者カードを図示しないカードリーダに通して読込ませる。これにより、画像形成装置10は、コピージョブの実行に先立って、使用者や使用者が所属する部署を把握することができる。
【0091】
この後に、原稿を自動原稿送り部20の所定位置にセットして、図示しないスタートキーを操作することにより、原稿に記録された画像読込みが行われ、さらに、設定されているコピーモードに合わせて、記録紙への画像形成がなされる。
【0092】
このときに、画像形成装置10は、自動読取り部20で原稿サイズの検出と原稿枚数のカウントを行う。また、画像形成装置10では、図8(A)に示す実行画面170を表示する。この実行画面170は、指定されたコピーモードに応じた表示が行われると共に、節約ページ数をカウントしながら、カウント値を表示するようにしている。
【0093】
これにより、使用者は、そのコピージョブを実行したときに、その場で、どれだけの記録紙を節約したかを明確に把握することができる。
【0094】
また、画像形成装置10では、ジョブが終了すると、図8(B)に示すコピージョブ用のメニュー画面172を表示する。このメニュー画面172では、実行が終了したコピージョブでの節約枚数が表示される。なお、この節約枚数は所定時間の間のみとするものであって良い。
【0095】
図9には、節約集計処理(図7のステップ302)の概略を示している。このフローチャートは、コピージョブが終了すると実行されて、最初のステップ310では、実行したコピージョブの原稿枚数、排出枚数、白紙枚数、不用紙枚数等を読込む。
【0096】
次のステップ312では、白紙排出(白紙枚数)を排出枚数に加算するか否かを確認し、白紙枚数を排出枚数に含めるように設定されているときには、ステップ312で肯定判定してステップ314へ移行し、カウントした排出枚数に白紙枚数を加算して、新たな排出枚数として設定する。
【0097】
また、ステップ316では、不用紙を排出枚数に含めるように設定されているか否かを確認し、不用紙を排出枚数に含めるように設定されているときには、ステップ316で肯定判定してステップ318へ移行し、排出枚数に不用紙枚数を加算して、新たな排出枚数を設定する。
【0098】
このようにして排出枚数を定めると、ステップ320では、基準モードの設定が、両面モードであったか片面モードであったかを確認する。
【0099】
ここで、基準モードの設定が記録紙の表裏面に画像を形成する両面モードであったときには、ステップ320で肯定判定してステップ322へ移行し、仮想排出枚数を設定する。このとき、仮想排出枚数は、
仮想排出枚数=(原稿枚数×部数)÷(Nアップ数)÷2
とする。なお、基準モードでNアップが指定されていないときには、Nアップ数を「1」とする。
【0100】
一方、基準モードが両面モードに設定されていないときには、ステップ320で否定判定してステップ324へ移行し、画像を形成する記録紙として裏紙が設定されているかを確認する。また、ステップ326では、裏紙が節約枚数に含めるように設定されているか否かを確認する。
【0101】
ここで、裏紙が設定されて使用され(ステップ324で肯定判定)、さらに、裏紙が節約枚数に含めるように設定されているとき(ステップ326で肯定判定)には、ステップ328へ移行して、仮想排出枚数を算出するときに、
仮想排出枚数=原稿枚数×部数
として算出する。
【0102】
これに対して、ステップ324又はステップ326の何れか一方で否定判定されたとき、すなわち、裏紙が設定されていないか、裏紙が設定されているが裏紙の使用が節約に含まれていないときには、ステップ330へ移行して、仮想排出枚数を算出する。このときには、
仮想排出枚数=(原稿枚数×部数)÷(Nアップ数)
とする。このときにも、Nアップが指定されていないときには、Nアップ数=1とする。なお、ステップ322、328、330で仮想排出枚数の計算で端数(小数点以下)が生じたときには、切り捨てとする。
【0103】
このようにして仮想排出枚数の算出が終了すると、ステップ332へ移行して節約枚数を算出する。このときの節約枚数は、
節約枚数=仮想排出枚数−排出枚数
となる。なお、片面コピーでNアップが設定されていない通常のコピー処理を基準モードとしているときには、ステップ220からステップ330を省略して、原稿枚数×部数が仮想排出枚数としても良い。
【0104】
画像形成装置10では、このようにして節約枚数を集計していることにより、任意のタイミングで節約状況などを確認することができる。このとき、節約状況は、図2に示すメニュー画面100で、節約メータ確認キー102を操作することにより可能となる。
【0105】
図10(A)には、節約メータ確認キー102が操作されることにより表示される確認メニュー画面174を示している。
【0106】
この節約メニュー画面174では、表示窓176に予め設定されている項目が表示され、矢印キー132A、132Bを用いて確認したい項目を選択する。ここで、「合計節約メータ確認」を選択して詳細キーを操作すると、図10(B)に示す節約確認画面178が表示される。
【0107】
この節約確認画面178では、コピー、プリンタ、FAXのそれぞれのジョブに対しての合計仮想排出枚数の積算値、合計排出枚数の積算値及び合計節約枚数の積算値がそれぞれ表示される。
【0108】
また、この節約確認画面178上で換算表示キー180を操作することにより、図10(C)に示す換算表示の換算確認画面182が表示される。この換算確認画面182では、節約の達成状況を数値的に表示する。
【0109】
画像形成装置10では、1枚の記録紙に画像を形成するのに要する時間および使用される電気量が設定されており、画像形成装置10では、節約された記録紙の枚数からが節約時間および節約電気量を演算して換算確認画面182上に表示する。
【0110】
例えば、1枚の記録紙(サイズ不問)に画像形成するときに要する電気量が約0.5Wであれば、単位枚数当たりの節約電気量が0.5Wと設定される。これにより、3030枚の記録紙を節約できたときには、約1515Wの電気量を節約できたことになるとして表示する。
【0111】
また、節約時間は、画像形成装置10で記録紙にカラー画像を形成するのに要する時間が約4.8秒であり、白黒などの単色画像を形成するのに要する時間が約1.2秒であれば、単位時間当たりの節約時間がカラージョブに対して4.8秒と設定され、単色ジョブに対して1.2秒と設定される。
【0112】
ここから、画像形成装置10では、カラージョブ時の節約枚数及び単色ジョブ時の節約枚数をそれぞれカウントして、トータルの節約時間を演算するようにしている。なお、裏紙使用を節約枚数にカウントしたときには、この裏紙の枚数分を節約電気量や節約時間の算出から除外するようにしている。
【0113】
さらに、図10(B)に示す節約確認画面178で、達成率表示キー184が操作されると、図10(D)に示す達成率確認画面186が表示される。この達成率確認画面186では、選択キー188A、188B、188Cを操作することにより、コピージョブ、プリンタジョブ及びFAXジョブのそれぞれについての仮想排出枚数、排出枚数及び節約枚数の達成率が表示される。なお、図10(D)では、一例としてコピージョブにおける達成率を表示している。
【0114】
一方、図10(A)に示す確認メニュー画面174で「部門別節約メータ確認」を選択指定(選択して詳細キー134を操作)することにより、図11(A)に示す部門別の節約確認画面190が表示される。この節約確認画面190では、予め登録されている部門毎に節約枚数の積算値が表示される。
【0115】
また、図10(A)の確認メニュー画面174で「個人別節約メータ確認」を選択指定することにより、図11(B)に示す個人別の節約確認画面192が表示される。この節約確認画面192では、予め登録されている個人別の節約枚数の積算値が表示される。
【0116】
なお、図11(A)及び図11(B)の節約確認画面190、192で、矢印キー132A、132B及び前ページキー148A、次ページキー148Bによって部門又は個人を選択して、詳細キー134を操作することにより、図10(B)に相当する個人別又は部門別の節約確認画面が表示される(図示省略)。
【0117】
さらに、個人別又は部門別の図10(B)に相当する節約確認画面を表示して、換算表示キー180又は達成率表示キー184が操作されると、部門別、個人別の換算確認画面(図10(C)の換算確認画面182に相当)及び達成率確認画面(図10(D)の達成率確認画面186に相当)がなされる。
【0118】
このように画像形成装置10では、予め各種の設定を行うことにより、画像形成装置10でのジョブの処理状況、記録紙等の節約状況などが画像形成装置10全体と、個人別、部門別に詳細に表示することができ、管理者は勿論、使用者も使用状況を詳細に把握することができる。
【0119】
一方、画像形成装置10では、記録紙の排出状況のみならず、使用した原稿に関する状況も集計しており、この集計結果の確認も可能となっている。
【0120】
図12(A)には、原稿メータメニュー画面194を示している。この原稿メータメニュー画面194は、図2に示すメニュー画面100で、原稿メータキー108を操作することにより表示される。
【0121】
この原稿メータメニュー画面194には、表示窓196に「合計原稿メータ確認」、「部門別原稿メータ確認」、「個人別原稿メータ確認」及び「ジョブ単位表示設定」の各項目が表示され、矢印キー132A、132Bによって何れかの項目が選択可能となっている。
【0122】
ここで、「合計原稿メータ確認」を選択して詳細キー134を操作することにより図12(B)に示す画像形成装置10の全体の原稿メータ画面198が表示される。この原稿メータ画面198では、ジョブに使用した原稿サイズ毎の使用枚数である積算値が表示される。
【0123】
また、図12(A)の原稿メータメニュー画面194で「部門別原稿メータ確認」を選択指定することにより、図12(C)に示す部門別の原稿メータ画面200が表示され、図12(A)の「個人別原稿メータ確認」を選択指定することにより、図12(D)に示す個人別の原稿メータ確認画面202が表示される。
【0124】
これらの原稿メータ確認画面200、202では、部門別、個人別の原稿枚数を表示する。
【0125】
さらに、図12(C)及び図12(D)の原稿メータ確認画面200、202では、矢印キー132A、132B及び前ページキー148A、次ページキー148Bによって部門又は個人を選択して、詳細キー134を操作することにより、選択した部門別又は個人別に原稿サイズごとの原稿メータ確認画面(図12(B)に相当)が表示される。
【0126】
これにより、画像形成装置10では、どのサイズの原稿をどの程度使用したかを詳細に把握することができる。
【0127】
また、図12(A)に示す原稿メータメニュー画面194で「ジョブ単位表示設定」を選択しているすることにより、図13(A)に示すジョブ単位表示設定画面204が表示される。
【0128】
このジョブ単位表示設定画面204では、選択キー206A、206Bによってジョブの終了時に原稿メータの表示を行うか否かの設定が可能となっている。
【0129】
ここで、選択キー206Bを操作して、ジョブ終了時に原稿メータを表示するように設定する。これにより、例えばコピージョブが終了したとき、図8(B)に示すメニュー画面172を表示する前に、図13(B)に示す原稿メータ画面208を表示する。この原稿メータ画面208では、コピージョブに使用した原稿のサイズとサイズ毎の枚数が表示される。
【0130】
このような原稿メータ画面208を設けることにより、ジョブを実行したときに、重送等による読取りミスが生じたか否かなどの確認が可能となり、読取りミスによるコピー抜け等の有無を的確に確認することができる。
一方、画像形成装置10では、ジョブ毎に各種の集計を行うと共に、集計結果を表示するようにしているが、これらの集計結果は、任意のタイミングでリセットすることができると共に、リセットするタイミング等を設定することも可能となている。
【0131】
図14(A)には、節約メータのリセットメニュー画面210を示している。このリセットメニュー画面210は、図2に示すメニュー画面100で節約メータ設定キー104が操作されることにより表示される。
【0132】
このリセットメニュー画面210では、表示窓212に項目が表示される用になっており、矢印キー132A、132Bによって何れかの項目を選択して、詳細キー134を操作することにより、選択された項目に応じた表示画面に切り替わる。
【0133】
ここで、「合計節約メータ設定」を選択して詳細キー134を操作することにより、図14(B)に示す節約メータリセット画面214が表示される。この節約メータリセット画面214では、仮想排出予定枚数、排出予定枚数及び節約目標枚数の各項目と、項目毎のカウント値が表示される。
【0134】
ここから、矢印キー132A、132Bを操作して何れかの項目を選択して、リセットキー216を操作することにより、選択した項目の積算値がリセットされる。また、全リセットキー218を操作したときには、表示している項目の全ての積算値がリセットされる。
【0135】
画像形成装置10では、このリセット操作(リセットキー216又は全リセットキー218の操作)を行うことにより、図14(C)に示す確認画面220を表示して再確認を促すようにし、誤ってリセットしてしまうのを防止するようにしている。
【0136】
また、図14(A)のリセットメニュー画面210で、「部門別節約メータ設定」が選択指定されることにより、図15(A)に示す部門別の節約メータリセット画面230が表示され、「個人別節約メータ設定」が選択指定されることにより、図15(C)に示す個人別の節約メータリセット画面232が表示される。
【0137】
これらの節約メータリセット画面230、232では、部門別又は個人別の節約枚数の積算値が表示され、矢印キー132A、132B及び前ページキー148A、次ページキー148Bを操作して、部門又は個人を選択して、詳細キー134を操作することにより、選択した部門別の節約メータリセット画面234又は個人別の節約メータリセット画面236が表示される。
【0138】
この部門別又は個人別の節約メータリセット画面234、236では、節約メータリセット画面214と同様に、部門別及び個人別の各項目の積算値が表示されており、リセットキー216又は全リセットキー218を用いて積算値のリセットが可能となっている。なお、このときにも積算値のリセットを行うと、図14(C)に示す確認画面220が表示される。
【0139】
一方、図14(B)に示す節約メータリセット画面214には、設定キー222が設けられており、この設定キー222を操作することにより、節約メータのリセットタイミングを設定することができる。
【0140】
図14(D)には、設定キー(図14(B)参照)を操作することにより表示される節約メータのリセット設定用のリセット設定画面224が表示される。このリセット設定画面224では、テンキー160又は矢印キー132A、132Bを用いて節約メータをリセットする日付を入力し、リセット設定キー226を操作する。これにより、毎月、設定された日付けで節約メータのリセットが自動的に行われる。
【0141】
また、リセット設定画面224には、選択キー228A、228Bが設けられており、この選択キー2258A、228Bによって、リセット時に節約メータの集計結果のレポート出力を行うか否かの設定が可能となっている。すなわち、選択キー228Bを操作して、リセット時のレポート出力を設定すると、画像形成装置10では、設定された日付で節約メータのレポート出力を行い、レポート出力した後に各メータの積算値の全リセットを実行する。
【0142】
このようにして、予め設定した日付で節約メータを集計することにより、時期的な画像形成装置10の使用状況を的確に把握することができる。
【0143】
一方、画像形成装置10では、例えば積算値をリセットする日付を締め日として設定し、この締め日までの一月分の各節約メータの積算値を記憶するようにもできる。このときには、図2に示すメニュー画面100に代えて、図16(A)に示すメニュー画面100A等を用いることができる。なお、図16(A)では、メニュー画面100Aの一部を示している。
【0144】
このメニュー画面100Aは、メニュー画面100(図2参照)に締め時メータ確認キー238を設けたものであり、このメニュー画面100Aで締め時メータ確認キー238を操作することにより、図16(B)に示す締め時メータ確認画面240が表示される。
【0145】
この締め時メータ確認画面240には、表示窓242に、月ごとの締め時までの節約枚数の積算値が表示される。この積算値は、例えば、過去1年分が記憶されて、前ページキー148A、次ページキー148B等の操作によって切り換えることにより、任意の「月」分の積算値を表示することができる。
【0146】
また、締め時メータ確認画面240では、矢印キー132A、132B及び前ページキー148A、次ページキー148Bの操作によって「月」を選択して、設定/変更キー244を操作することにより、選択した月の節約メータリセット画面212(図14(A)参照)を表示することができる。これにより、選択した「月」の各項目の全体、部門別、個人別の積算値を確認することができると共に、積算値のリセット等の操作が可能となるようにしている。なお、締め時メータ確認では、これに限らず、選択した「月」の原稿メータメニュー画面194(図12(A)参照)などを表示するものであっても良い。
【0147】
このように、本実施の形態に適用した画像形成装置10では、使用者の使用状況などを詳細にかつ的確に把握することができると共に、使用者に省資源や省エネを促すことができる。
【0148】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明を限定するものではない。例えば、本発明は、本実施の形態で示した各画面に限らず、消耗の機能を表示ないし実行することができるものであれば、任意の構成の表示画面を用いることができる。
【0149】
また、本実施の形態では、所謂複合機である画像形成装置10を例に説明したが、本発明は、コピー機能、プリンタ機能、FAX機能等の記録紙に画像を形成するための何れか少なくとも一つの機能を備えた画像形成装置に適用することができる。
【0150】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、処理ジョブを実行したときに、記録紙の節約状況を的確に把握することができ、これにより、画像形成装置の使用状況や各種の利用状況、節約状況などを的確にかつ詳細に把握することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に適用した画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 確認ないし設定を行うときのメニュー画面の一例を示す概略図である。
【図3】 (A)は基本モード登録の設定メニュー画面の一例を示す概略図、(B)は片面/両面選択の選択画面の一例を示す概略図、(C)はNアップの選択画面の一例を示す概略図、(D)はトレイの選択画面の一例を示す概略図である。
【図4】 (A)は節約メータ設定の設定メニュー画面の一例を示す概略図、(B)は装置全体の節約メータ設定画面の一例を示す概略図である。
【図5】 (A)は部門別の節約メータ設定画面の一例を示す概略図、(B)は部門毎の節約メータ設定画面の一例を示す概略図、(C)は個人別の節約メータ設定画面の一例を示す概略図、(D)は個人毎の節約メータ設定画面の一例を示す概略図である。
【図6】 (A)は仮想排出予定枚数の設定画面の一例を示す概略図、(B)は排出予定枚数の設定画面の一例を示す概略図、(C)は節約目標枚数の背低画面の一例を示す概略図、(D)は不用紙や白紙に対する処理の設定画面の一例を示す概略図、(E)は裏紙に対する処理の設定画面の一例を示す概略図である。
【図7】 画像形成装置での処理の概略を示す流れ図である。
【図8】 (A)はコピージョブを実行中に表示する実行画面の一例を示す概略図、(B)はコピージョブの終了後に表示するメニュー画面の一例を示す概略図である。
【図9】 節約集計処理の概略を示す流れ図である。
【図10】 (A)は節約確認の確認メニュー画面の一例を示す概略図、(B)は合計節約メータの確認画面の一例を示す概略図、(C)は換算表示の確認画面の一例を示す概略図、(D)は達成率確認画面の一例を示す概略図である。
【図11】 部門別の節約確認画面の一例を示す概略図、(B)は個人別の節約確認画面の一例を示す概略図である。
【図12】 (A)は原稿メータメニュー画面の一例を示す概略図、(B)は原稿メータ画面の一例を示す概略図、(C)は部門別の原稿メータ確認画面の一例を示す概略図、(D)は個人別の原稿メータ確認画面の一例を示す概略図である。
【図13】 (A)はジョブ単位表示設定画面の一例を示す概略図、(B)はコピージョブ終了時の原稿メータ画面の一例を示す概略図である。
【図14】 (A)は節約メータリセット用のリセットメニュー画面の一例を示す概略図、(B)は合計節約メータリセット画面の一例を示す概略図、(C)はリセット時の確認画面の一例を示す概略図、(D)は節約メータリセットの日付を設定するリセット設定画面の一例を示す概略図である。
【図15】 (A)は部門別の節約メータリセット画面の一例を示す概略図、(B)は個人別の節約メータリセット画面の一例を示す概略図、(C)は部門毎の節約メータリセット画面の一例を示す概略図、(D)は個人毎の節約メータリセット画面の一例を示す概略図である。
【図16】 締め時メータ確認キーを設けたメニュー画面の一例を示す概略図、(B)は締め時メータ確認画面の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置
12 制御部
14 操作パネル
16 画像出力部
22 画像読取り部
24 FAX受信部
26 PrintJob受信部
32 用紙種別検出部
34 排出枚数計測部
36 白紙排出枚数計測部
38 不用紙排出枚数計測部
40 仮想排出枚数計算部
42 利用者情報管理部
Claims (16)
- 記録紙の一方の面に画像を形成する片面モード、記録紙の両面に画像を記録する両面モード及び、記録紙の少なくとも一方の面にNページ分の画像を形成するN−upモードで記録紙に画像形成が可能な画像形成手段を含み、片面モード又は両面モードの何れか、及びN−upを行うか否かとN−upを行う時のアップ数、を含む画像形成モードが設定されることにより、設定された画像形成モードに基づいて前記画像形成手段によって処理ジョブの原稿画像又は画像データに応じた画像を記録紙に形成して出力する画像形成装置であって、
前記処理ジョブで設定された画像形成モード及び記録部数で、前記画像形成手段によって画像が形成されて排出される前記記録紙の枚数である排出枚数を計測する排出枚数計測手段と、
予め設定された基準とする画像形成モードで、かつ、前記処理ジョブで設定された前記記録部数で、前記原稿画像又は画像データを前記記録紙に形成するときに排出される記録紙の枚数である仮想排出枚数を算出する仮想枚数算出手段と、
前記仮想枚数算出手段によって算出され前記仮想排出枚数と前記排出枚数計測手段によって計測された前記排出枚数に基づいて、記録紙の節約枚数を算出する節約枚数算出手段と、
前記節約枚数算出手段によって算出される前記節約枚数を含む情報を表示する表示手段と、
を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 画像が形成されずに白紙で排出される前記記録紙の枚数である白紙枚数を計測する白紙枚数計測手段と、
前記白紙枚数計測手段によって計測される前記白紙枚数を前記排出枚数計測手段によって計測される前記排出枚数に含めるか否かを選択する白紙選択手段と、
を含み、前記白紙選択手段によって前記白紙枚数を前記排出枚数に含めると選択されたときに、前記節約枚数算出手段が前記排出枚数に前記白紙枚数を含めた排出枚数を前記節約枚数の算出に用いる、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 紙詰まりにより再利用不能な記録紙として取り出される不用紙の枚数である不用紙枚数を計測する不用紙枚数計測手段と、
前記不用紙を前記排出枚数に含めるか否かを選択する不用紙選択手段と、
を含み、前記不用紙選択手段によって前記不用紙を前記排出枚数に含めると選択されたときに、前記節約枚数算出手段が、前記排出枚数に前記不用紙枚数を含めた排出枚数を前記節約枚数の算出に用いる、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像が形成されずに排出された前記記録紙を再利用するときに、再利用されて排出される前記記録紙を前記節約枚数に含めるか否かを選択する再利用紙選択手段を含み、
前記再利用紙選択手段によって前記再利用される前記記録紙を前記節約枚数に含めると選択されたときに、前記節約枚数算出手段が、前記再利用された記録紙の枚数を前記節約枚数に含める、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記処理ジョブごとに少なくとも前記節約枚数を記憶する記憶手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 少なくとも前記節約枚数を、前記処理ジョブに対して予め設定している区分毎に集計する集計手段を含み、前記集計手段の集計結果が前記記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記集計手段が前記処理ジョブを入力する使用者毎に前記少なくとも節約枚数を集計することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記集計手段が、前記処理ジョブを入力する使用者が登録されている 所属グループ毎に前記少なくとも節約枚数を集計することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 原稿に記録された画像を読取る画像読取り部、電話回線を介して画像データを受信する受信部及び、ネットワークを介して画像データを受信する受信部の少なくとも1つを前記処理ジョブの入力手段として含むときに、前記集計手段が、前記入力手段ごとに前記少なくとも節約枚数を集計することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記集計手段の集計結果を予め設定されている期間毎に保存する締め手段を含むことを特徴とする請求項6から請求項9の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記締め手段が前記集計手段の前記集計結果を締める前記期間を設定する締め日設定手段を含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成手段によって前記集計手段の前記集計結果を前記記録紙に記録して出力するレポート手段を含むことを特徴とする請求項6から請求項9の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記集計手段の集計結果が前記表示手段に表示されることを特徴とする請求項6から請求項9の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記予め設定している区分毎に前記節約枚数の目標値を設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された前記目標値と前記集計手段によって集計された前記予め設定している区分毎の前記節約枚数を比較する比較手段と、
を含み、前記比較手段の比較結果が前記表示手段に表示されることを特徴とする請求項6から請求項9の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記設定手段によって前記予め設定している区分毎の排出枚数の予定数及び仮想排出枚数の予定数が設定可能とされ、前記集計手段によって前記予め設定されている区分毎の排出枚数及び仮想排出枚数が集計されるときに、前記設定手段で設定された前記排出枚数の予定数及び前記仮想排出枚数の予定数と、前記集計手段によって集計された前記排出枚数及び前記仮想排出枚数とに基づいて達成率が算出される、ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
- 前記集計手段によって集計された前記節約枚数を節約電気量ないし節約時間に換算する換算手段を含み、前記換算手段によって換算された前記節約電気量ないし前記節約時間が前記表示手段に表示される、ことを特徴とする請求項6から請求項9の何れか1項に記載の画像形成装置。
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