JP4122683B2 - 材料試験機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験片などの供試体の圧縮あるいは引っ張り強度試験等を行う材料試験機、特にテーブル面積の広い材料試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4はテーブル面積の広い従来の材料試験機の構成例を示す図で、ベッド8に立設した2本のねじ棹14にナット15を介して下部クロスヘッド5が取り付けられている。ベッド8にはシリンダ3bが固定され、シリンダ3bにはめ込まれたラム3aにテーブル4が取り付けられている。テーブル4には2本の支柱13が立設され、支柱13の端部には上部クロスヘッド(ヨーク)6が取り付けられている。
上部クロスヘッド6は、ラム3aの昇降に伴いテーブル4及び支柱13と共に昇降する。一方、下部クロスヘッド5には昇降モータ12が取り付けられており、この昇降モータ12の回転軸に設けたウォームギヤー(図示せず)と前記ナット15が連結され、昇降モータ12の回転に伴いナット15が回転して、下部クロスヘッド5はねじ棹14に沿って昇降する。このような材料試験機では、供試体1を圧縮したり供試体2の引っ張り強度試験を行うために、油圧制御装置11によって操作される油圧シリンダ3を用いてテーブル4を昇降させ、テーブル4上の供試体1を下部クロスヘッド5で圧縮して圧縮強度試験をしたり、下部クロスヘッド5と上部クロスヘッド6に設けたチャック5a、6aで供試体2を掴んで引っ張り強度試験を行っている。
【0003】
この油圧シリンダ3は油圧に応じて昇降するラム3aとシリンダ3bから構成されており、シリンダ3bの内周側面とラム3aの側面間には、油3cが漏れない程度の小さなすき間が設けられている。このため、ラム3aが昇降する際に横揺れを生じることがあり、テーブル4の4隅下方よりベッド8に向けてガイド棒7aを出し、ベッド8側からガイド棒受け7bを出し、両者を滑合させる方式のガイドレール7を設けてこの横揺れを防いでいる。
【0004】
また、ラム3aがシリンダ3bの底に触れることによって傷がついたり、ラム3aがシリンダ3bの底に密着しているとラム3aを上げ始める際、油圧がラム3aの底に伝達されなくてすぐに上昇しない可能性があるために、シリンダ3bの底から一定距離(下限位置)以下にラム3aが下降しないように、ラム3aと一体のテーブル4の4隅に固定されたテーブル保持ロッド9を設けて、テーブル4を保持するようにしている。このテーブル保持ロッド9は、供試体1を搭載したりセットする際の加重によって生じるテーブル4の傾きを無くし易くするため、ガイドレール7より外側に配設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の材料試験機は上記のように構成されているが、ラム3aの昇降時の横揺れを防止すると共にラム3aが下限位置にあるときのテーブル4を保持するために、ガイドレール7とテーブル保持ロッド9の2種類の部品を使用している。
このため、前記テーブル保持ロッド9より内側にあるガイドレール7の4対のガイド棒7aとガイド棒受け7bの取付け及びその位置調整を作業性の悪い場所で行わねばならない。また、テーブル保持ロッド9がガイドレール7と異なる位置にあるため、ラム3aの下限位置において4本のテーブル保持ロッド9でテーブル4をベッド8に安定して保持する調整と、ガイドレール7のガイド棒7aとガイド棒受け7bの平行度及び芯合わせ調整が干渉し合い、このようなガイドレール7及びテーブル保持ロッド9の2種類の部品の取付け調整に多大の工数を必要とするという問題がある。また、テーブル面積の大きさによっては2種類の部品を配置できないという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ガイドレールとテーブル保持ロッドに要する取付け調整工数を大きく削減することができる材料試験機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の材料試験機は、供試体を搭載するテーブルと、該テーブルを駆動するためにベッドの上に載置されたラム及びシリンダからなる油圧装置を備えて、供試体の圧縮又は引っ張り試験を行う材料試験機において、前記テーブルに固定され前記ベッドに向けて延在するガイド棒であって前記ラムが予め決められた下限位置に到達したときにその先端が前記ベッドに当接して前記テーブルを保持するテーブル保持機能を持つガイド棒と、前記ベッドに立設され前記ガイド棒の側面を摺動可能に支持するガイド棒受けであって前記ラムの昇降中の横揺れを無くすためのガイド機能を持つガイド棒受けを有し、前記ガイド棒と前記ガイド棒受けからなる保持機能付ガイドレールを備えていることを特徴とする。
本発明の材料試験機は上記のように構成されており、ラム及びテーブルの取付け調整工数を大きく減らすことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により本発明の材料試験機を説明する。なお、従来例(図4)と同じ構成要素については同一の符号を用いている。図1に本発明の材料試験機の概略構成図を示す。本発明の材料試験機は図に示すように、油圧によって昇降するラム3aとシリンダ3bからなる油圧シリンダ3と、前記ラム3aの上部に固定されて圧縮試験時の供試体1を搭載するテーブル4と、ベッド8上に立設されたねじ棹14にナットを介して取り付けられた下部クロスヘッド5と、前記テーブル4上に立設した支柱13上に組み立てられ、下部クロスヘッド5と共にチャック5a、6aを介して供試体2を掴んで引っ張り試験を行う上部クロスヘッド6及び油圧制御装置11から構成されている。
【0008】
そして、前記テーブル4とベッド8間には、本発明の特徴点である前記ラム3aが横揺れしてシリンダ3bと接触し傷がつくのを防止するためのガイドレール機能と、ラム3aが下限位置に達した時、シリンダ3bの底部との間に一定のすき間を設けると共に、テーブル4を安定よく保持するためのテーブル保持機能を有した、テーブル4に固定されたガイド棒10eとベッド8に固定されたフレーム10a等からなるテーブル保持機能付ガイドレール10を備えている。
【0009】
前記テーブル保持機能付ガイドレール10は図2の側面図(a)及びそのA−A断面図(b)に示すように、ガイド棒10eを通すガイド孔10gが設けられたガイドプレート10bを、ベッド8にネジ10dで固定されるフレーム10aにネジ10cで取り付けてなるガイド棒受け10jと、テーブル4に固定される4個の円柱形ガイド棒10e及びその先端に螺合されるボルト10fから構成されている。
【0010】
このテーブル保持機能付ガイドレール10の取付け及び調整は次に示す手順により行われる。先ず、油圧制御装置11を操作してラム3aを上昇させ、2枚のガイドプレート10bをガイド棒10eに通す。次に、フレーム10a上に前記ガイドプレート10bを搭載した後、ネジ10dでフレーム10aをベッド8に固定し、次いでガイドプレート10bをネジ10cでフレーム10aに固定する。
【0011】
4台のテーブル保持機能付ガイドレール10の取り付けが完了した後、ラム3aを昇降させて、テーブル4が横揺れせずスムーズに昇降できることを確認する。もし、テーブル4が横揺れしたりスムーズに移動しない場合は、フレーム10aのネジ10dを緩めて位置調整をやり直す。次に、油圧制御装置11でラム3aを下限位置におき、テーブル4の端を押さえてもガタつきがないようにガイド棒10eの先端のボルト10fを回してベッド8に接触させる。
【0012】
本材料試験機を用いて供試体1の圧縮試験を行うには、油圧制御装置11の油圧を徐々に下げ、テーブル4を下に降す。テーブル4と一体の4本のガイド棒10eの先端のボルト10fがベッド8に接触するまで降下すると、テーブル4はその状態で安定に保持される。
供試体1をテーブル4に搭載して、油圧制御装置11により油圧を徐々に加圧していくと、テーブル4はガイド棒10eと一体で矢印方向に上昇していき、供試体1が下部クロスヘッド5の下面に当たると同時に、圧縮力が徐々に加わえられていく。このときの圧縮荷重を油圧により測定することにより圧縮試験が行われる。
また、引っ張り試験を行うには、上記と同様にテーブル4を降ろして、供試体2をチャック5aと6aで掴み、油圧制御装置により油圧を徐々に加圧していくと、上部クロスヘッド6は矢印方向に上昇していき、供試体2に引っ張り荷重が加えられる。その時の引っ張り荷重を油圧により測定することにより引っ張り試験が行われる。
【0013】
本発明においては、上記のようにガイド棒10eの延長上にあるボルト10fを回してテーブル4の位置決めをするので、ガイド棒10eとガイドプレート10bの取付け方向に対してはなんら影響を受けることなく、テーブル4をベッド8に安定して保持することができる。
【0014】
前記ガイドプレート10bの材質としては、ガイド棒10eの滑りをよくし、その摩耗を少なくするためにガイド棒10eに比べて硬度の低いものかあるいはオイルレス焼結金属等を用いることが望ましい。また、ガイドプレート10bの代わりに、図3に示すような4辺中央にねじ付の長孔10kを設けたガイドプレート10lを用い、その長孔10k内にボールベアリング10hをはめ込み、このボールベアリング10hが一点鎖線で示したガイド棒10eに当たるようにネジ10iで位置決めすることにより、ガイド棒10eとの滑りを良くし摩耗を減らすことができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明の材料試験機は上記のように構成されており、テーブルの昇降をガイドする機能と、テーブルをベッド上に保持する機能をもつ2つの部品を1つの部品にまとめ、2つの機能の干渉を無くすことにより組立て調整工数を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による材料試験機の概略構成図である。
【図2】保持機能付ガイドレールの側面図(a)とA−A断面図(b)である。
【図3】ガイドプレートの変形例の側面図(a)と上面図(b)である。
【図4】従来の材料試験機の概略構成図である。
【符号の説明】
1、2…供試体
3…油圧シリンダ
3a…ラム
3b…シリンダ
3c…油
4…テーブル
4a、10e…ガイド棒
4b、10j…ガイド棒受け
5…下部クロスヘッド
5a、6a…チャック
6…上部クロスヘッド
7…ガイドレール
8…ベッド
9…テーブル保持ロッド
10…テーブル保持機能付ガイドレール
10a…フレーム
10b、10l…ガイドプレート
10c、10d、10i…ネジ
10f…ボルト
10g…ガイド孔
10h…ボールベアリング
10k…長孔
11…油圧制御装置
12…昇降モータ
13…支柱
14…ねじ棹
15…ナット
Claims (1)
- 供試体を搭載するテーブルと、該テーブルを駆動するためにベッドの上に載置されたラム及びシリンダからなる油圧装置を備えて、供試体の圧縮又は引っ張り試験を行う材料試験機において、前記テーブルに固定され前記ベッドに向けて延在するガイド棒であって前記ラムが予め決められた下限位置に到達したときにその先端が前記ベッドに当接して前記テーブルを保持するテーブル保持機能を持つガイド棒と、前記ベッドに立設され前記ガイド棒の側面を摺動可能に支持するガイド棒受けであって前記ラムの昇降中の横揺れを無くすためのガイド機能を持つガイド棒受けを有し、前記ガイド棒と前記ガイド棒受けからなる保持機能付ガイドレールを備えていることを特徴とする材料試験機。
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JP2000136795A JP4122683B2 (ja) | 2000-05-10 | 2000-05-10 | 材料試験機 |
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JP2000136795A JP4122683B2 (ja) | 2000-05-10 | 2000-05-10 | 材料試験機 |
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JP2001318036A JP2001318036A (ja) | 2001-11-16 |
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ID=18644682
Family Applications (1)
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JP2000136795A Expired - Lifetime JP4122683B2 (ja) | 2000-05-10 | 2000-05-10 | 材料試験機 |
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