JP4122220B2 - 情報記憶媒体用セキュリティデバイス - Google Patents

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  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記憶媒体を保持しかつ包むための装置とケースに関し、その上、窃盗を防止し又は躊躇させるために使用するためのセキュリティデバイスに関するものである。本発明は、さらに、そのようなセキュリティデバイスを解放するための解放デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、特に、ディスク形状データ担体(例えば、CD及びDVD)を保持するための装置とケースに関するものであるが、他の形態の情報記憶媒体に応用可能である。
【0003】
CD又はDVDを保持するための種々のタイプの容器が知られている。多くのCDは、プラスチックトレイを備え該トレイ上にCDが取り付けられるいわゆる「ジュエルボックス(jewel box)」に収容され、かつ前記トレイはベース部と該ベース部に対してヒンジ結合された蓋部とを備えた透明なプラスチックボックス内に装着される。より最近では、技術(特に、DVDを収容するための技術)に進歩があり、これらは特許文献1及び特許文献2に記載されている(これらの開示内容は本明細書に含まれる)。これらの製品の成功に追随して、種々の他のタイプのケースが市場に導入されてきた。
【0004】
このような公知の装置で直面した問題点は、CD又はDVDといった製品を販売する店舗内の装置からCD又はDVDを取り外しかつ窃盗することである。ディスクホルダは、通常、容器内にセキュリティタグを具備した容器を備えている。該セキュリティタグは、店内の店員により最初にタグが取り外されることなく又は不活性状態にされることなく店舗から容器が持ち出された場合にアラームを作動させるものである。容器は、さらに、容器を開封できる前に取り除かれなければならない透明なプラスチックの包み(clear plastic wrapper)を具備している。しかしながら、窃盗犯らが、容器の端部(例えば、底端縁)に沿って切断可能であり、かつ容器の側壁部を介して解放機構を押すことによって容器の解放機構を作動させることにより、容器内のディスクホルダからCD又はDVDを解放することが可能であることが、判っている。そこで、窃盗犯らは、両側壁部を弓状に曲げて容器を圧縮して容器を構成する2つの半体の間に間隙を構成することにより容器からCD又はDVDを取り外すことができ、包みに形成されたスリットを介してCD又はDVDをスライドさせて取り出すことができる。経験を積んだ窃盗犯は、製品を調べる振りをしている間にこれを行うことができ、かつ人知れずCD又はDVDをコートのポケット内に滑り込ませることができる。そこで、窃盗犯らは、空の容器を棚に残しておき、かつアラームシステムを作動させることなく、ポケット内にCD又はDVDを有して店舗を去る。
【0005】
さらに、窃盗犯らがCD及びDVDを販売する店舗により取られている現存するセキュリティ手段を回避しようと試みることができる他の方法がある。セキュリティタグはしばしば製品上に取り付けられており、かつ窃盗犯らは例えばセキュリティタグを取り外したり又は無力にするかもしれない。「セキュリティタグ」との名称は、本明細書では、センサを通過した場合にアラームを作動させるあらゆる形態のコンポーネントを称するために使用する。
【0006】
これらの理由のために、多くの店舗は空容器を陳列するだけであり、顧客が選択をしたときに、店員が安全な商品棚又は金庫から相当するCD又はDVDを取ってきて、それを顧客のために容器に据える。しかしながら、これには追加の時間がかかり、かつCD及びDVDのために追加の安全な保管場所を必要とする。さらに、(特に、店員が忙しい場合に)誤ったCD又はDVDが容器内に入れられるかもしれないリスクが増大する。さらに、空ボックスよりも潜在的な顧客に対して興味をそそるので、店舗はディスクをボックス内に入れて陳列状態に保持することを好むであろう(そして、著しく売上を増大することを示してきた)。従って、業界には、相当するCD又はDVDを既に容器内に保持してCD又はDVD容器を陳列することを可能にしたいとの要望がある。このような実際製品は、業界では「実」記憶装置(‘live’storage)として知られている。
【0007】
このような容器のセキュリティを向上するための従来技術のデバイスは、かさばりかつ高価になりがちである。デバイスの公知の一形態は、容器の外部周りに適合する(又は部分的に適合する)丈夫なケーシング又はフレームの形態の「キーパー(keeper)」を備えており、かつ閉鎖位置にロックされる。よって、まずキーパーのロックを解除して外すことなく容器を開放することは不可能である。このようなキーパーは、扱いにくく、製品サイズを実質上大きくしている(しばしば製品のサイズを30%又はそれ以上だけ大きくしており、よって棚のスペースを多く占めている)。キーパーは、さらに製品の美観を損ねており、容器外面のアートワーク(artwork)のいくつかを隠すかもしれず、かつ潜在的な顧客に対する製品の魅力を非常に減じるかもしれない。
【0008】
特許文献3には他の形態のセキュリティデバイスが記載されている。ここでは、容器の一端縁がチャネル状キーパー内に挿入され、該キーパーは製品の端縁上に取り付けられかつ容器が開放することを防止するために容器の対向する両外面上に少なくとも部分的に延在している。このようなキーパーは依然として比較的複雑かつ高価な部材であり、容器の外部寸法を非常に増し、潜在的な顧客に対する容器の魅力を減じ、かつ容器がその底端縁上に立てられることを妨げている。これらの理由のために、このタイプのデバイスは、広く使用されてはいない。
【0009】
【特許文献1】
米国特許第5788068号明細書
【特許文献2】
国際公開第97/41563号パンフレット
【特許文献3】
国際公開第97/02569号パンフレット
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本発明の目的の1つは、CD又はDVDといったディスク状担体を収容する実記憶装置容器のセキュリティを改良可能とすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、記憶媒体が装置から取り外されることを阻止するために装置内に挿入可能とされた解放可能セキュリティ部材と組み合わされた情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。前記装置は内部にセキュリティ部材の少なくとも一部を受容するように形成されており、かつ前記セキュリティ部材は装置内に挿入するための少なくとも1つの突出部を有している。
【0012】
本発明の他の多くの態様が新規なものであると考える。これらのうちの例を以下記載する。
【0013】
本発明の第2の態様によれば、記憶媒体が装置から外されることを阻止するための解放可能なセキュリティ部材を備えた情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。セキュリティ部材は、該セキュリティ部材が装置に取り付けられる際に作動するスナップ嵌合機構により、ロック位置に維持される。
【0014】
本発明の第3の態様によれば、情報記憶媒体を保持するための保持部材を有するベース部と;保持部材の作動を阻止するように装置内に挿入可能であり、かつロックデバイスの解放に続いてのみ装置から取り外し可能である解放可能セキュリティ部材と;を備えた情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。
【0015】
本発明の第4の態様によれば、情報記憶媒体を保持するための装置であって、セキュリティタグ及び装置からの記憶媒体の取り外しとセキュリティタグの取り外しとを阻止するための解放可能セキュリティ部材を備えた装置が提供されている。
【0016】
本発明の第5の態様によれば、解放可能に情報記憶媒体を保持するように形成されたベース部と;装置内に挿入可能である少なくとも1つのアーム及び該アームが装置内に位置決めされた場合に装置の外面に隣接しかつ実質的に平行に位置するヘッド部を備えた解放可能セキュリティ部材と;を備えた情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。
【0017】
本発明の第6の態様によれば、情報記憶媒体を保持するための保持部材を有するベース部と;前記ベース部に対してヒンジ結合されかつ開放位置及び閉鎖位置との間で移動可能である蓋部と;保持部材の作動を阻止してケースを閉鎖状態に維持するように前記ケース内に挿入可能である解放可能セキュリティ部材と;を備えた情報記憶媒体を包むためのケースが提供されている。
【0018】
本発明の第7の態様によれば、情報記憶媒体を解放可能に保持するように形成されたベース部と;ベース部に対してヒンジ結合されかつ開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である蓋部と;ケースの一端縁における凹所(該凹所内にベース部が第1係合部材を有しかつ該凹所内に蓋部が第2係合部材を有している)と;ケースを閉鎖状態に維持するように第1係合部材と第2係合部材の双方と係合可能である解放可能セキュリティ部材と;を備えた情報記憶媒体を包むためのケースが提供されている。
【0019】
本発明の第8の態様によれば、情報記憶媒体を解放可能に保持するように形成されたベース部と;開放位置と閉鎖位置との間を移動可能である蓋部と;ケーシングの外側壁部における凹所と;セキュリティタグと;前記凹所内に取り付けられかつセキュリティタグがケースから外されることを阻止する解放可能セキュリティ部材と;を備えた情報記憶媒体を包むためのケースが提供されている。
【0020】
本発明の第9の態様によれば、情報記憶媒体を解放可能に保持するように形成されたベース部と;蓋部と、ベース部を蓋部に結合するヒンジ部と、ケースを閉鎖状態に維持するようにヒンジ部に対向するケースの端縁における開口を介してスライド可能である解放可能セキュリティ部材と、を備えた情報記憶媒体を包むためのケースが提供されている。
【0021】
本発明の第10の態様によれば、情報記憶媒体を保持するための保持部材を有するベース部と;開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である蓋部と;ケース周りのラッピング(wrapping)と;保持部材の作動を阻止するためにラッピングを介してケース内に挿入可能である解放可能セキュリティ部材と;を備えた情報記憶媒体を包むためのケースが提供されている。
【0022】
本発明の第11の態様によれば、情報記憶媒体を保持するための保持部材を有するベース部と;開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である蓋部と;保持部材の作動を阻止するためのケース内の解放可能セキュリティ部材であって、ケースが開放された場合にのみ保持部材から取り外し可能とされた解放可能セキュリティ部材と;を備えた情報記憶媒体を包むためのケースが提供されている。
【0023】
本発明の第12の態様によれば、ベース部、及びヒンジ部によりベース部に取り付けられた蓋部を備え、該ベース部と該蓋部は閉鎖位置に位置した場合にヒンジ部に対向するケースの端縁に凹所を形成する形状とされ、かつ閉鎖位置にてベース部と蓋部とを解放可能に保持するようにベース部と蓋部の双方を係合させるための前記凹所内に挿入可能とされたロックデバイスを備えた情報記憶媒体を包むためのケースが提供されている。
【0024】
本発明の第13の態様によれば、ベース部と;セキュリティタグと;ベース部内に挿入可能な解放可能セキュリティ部材と;セキュリティ部材をベース部にロックするためのロックデバイスと;を備えてなり、セキュリティ部材がベース部から後退する又は少なくとも部分的に後退可能とするようにロックデバイスが解放されるまで、セキュリティタグに対するアクセスが阻止される情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。
【0025】
本発明の第14の態様によれば、解放可能セキュリティ部材と該セキュリティ部材を装置又はケースにロックするためのロックデバイスとを有する上述した装置又はケースとともに使用するための磁気解放デバイスが提供されている。
【0026】
本発明の他の態様によれば、記憶媒体に対するアクセス及び/又は装置から記憶媒体の取り外しを阻止するためのセキュリティデバイスを備え、セキュリティデバイスが、記憶媒体に対するアクセス及び/又は記憶媒体の取外しを可能とするためのセキュリティデバイスの取外しが妨げられている装置内におけるロック状態と、セキュリティ装置の取外しが許されている装置内における安定ロック解除状態とを有している情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。
【0027】
よって、セキュリティデバイスは、店内でロック解除プロセスの一部として取り外される(そして他のケースに再利用される)代わりに、顧客が後の段階で取り外す(そして捨てられる)ように装置内でロック解除状態のままにすることが可能であるので、使い捨て可能又は一度使用したら捨てる部材となると思われる。
【0028】
セキュリティデバイスは、好ましくは、媒体を装置内に保持する解放可能保持手段の作動を阻止することにより、又は記憶媒体が装置から離れる移動をブロックすることにより、記憶媒体の取外しを阻止する。あるいは、又は追加的に、デバイスは、蓋の開放位置への移動又は蓋の他の取外しを阻止することにより、記憶媒体に対するアクセスを阻止する。
【0029】
セキュリティデバイスは、装置内に挿入可能であってもよく、かつ該デバイスが挿入されると、自動的にロック状態に入るように構成されてもよい。
【0030】
セキュリティデバイスは、直接機械的駆動により(例えば、特殊ツール又はキーを作用させることにより)ロック状態からロック解除状態に切り換え可能であってもよい。
【0031】
あるいは、セキュリティデバイスは、磁力の作用によりロック状態からロック解除状態に切り換え可能であってもよい。
【0032】
セキュリティデバイスは、好ましくは、一旦デバイスが装置内に挿入されたら、セキュリティデバイスの後退を阻止するラッチ又はスナップ嵌合機構を備えてもよい。
【0033】
ラッチがロック位置に向けて弾性的に付勢されていてもよい。ロック解除位置に移動した場合に、ラッチをロック解除位置に保持するキャッチ(catch)により、又はラッチをロック位置に付勢する弾性力を解放する構成により、ラッチがロック位置に復帰することを妨げてもよい。
【0034】
コンパクトディスク(CD)又はDVDといったディスク状データ担体を保持するための装置を形成してもよい。本明細書に記載した特徴点を有するセキュリティデバイスは、特許文献1に記載されたケース、及び「ジュエルボックス」として知られている周知のバージョンのCDケースといったCDケース又はDVDケースを含む非常に多様な装置とともに使用可能である。
【0035】
本発明の他の態様によれば、記憶媒体に対するアクセスを阻止しかつ/又は装置から記憶媒体を取り外すことを阻止するためのセキュリティデバイスを受容するために形成された情報貯蔵媒体(information storing media)を保持するための装置が提供されている。この装置は、ベース部と、開放形態及び閉鎖形態との間で移動可能な蓋部とを備え、ベース部及び/又は蓋部は端縁部に開口を具備しており、該開口を介してセキュリティデバイスが前記端縁部に実質的に垂直な第1方向にスライド可能であり、蓋部及びベース部は、閉鎖形態にある場合に、前記第1方向と平行な方向へのベース部と蓋部との相対運動に抵抗するために前記開口に隣接する相互係合可能パーツを有している。
【0036】
本発明の他の態様によると、記憶媒体に対するアクセスを阻止しかつ/又は装置からの記憶媒体の取外しを阻止するための解放可能セキュリティデバイスを受容するように形成された情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。このセキュリティデバイスは前記装置に設けられた弾性手段の抵抗に抗して開口内に挿入可能であり、構成は、セキュリティデバイスが解放された場合に装置からセキュリティデバイスを少なくとも部分的に放出するように前記弾性手段が作用するといったものである。
【0037】
本発明の他の態様によると、記憶媒体に対するアクセスを阻止しかつ/又は装置からの記憶媒体の取り外しを阻止するためのセキュリティデバイスを受容するように形成された情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。セキュリティデバイスは、装置の外側壁部の開口を介してスライド可能である少なくとも1つのアームと前記壁部の外部に留まる端部とを備えている。前記壁部は、前記セキュリティデバイスが開口内の作動位置に装入された場合に、前記端部の各端縁に対するアクセスを阻止するような形状とされかつ/又はそのアクセスを阻止するための障壁を具備している。
【0038】
本発明の他の態様によれば、記憶媒体に対するアクセスを阻止しかつ/又は装置からの記憶媒体の取り外しを阻止するためのセキュリティデバイスを受容するように形成された情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。前記セキュリティデバイスは、媒体がデバイスから取り外されることを妨げるが、デバイスが装置から部分的に後退することを可能とするロック機構を有している。
【0039】
本発明の他の態様によれば、ベース部と;該ベース部上にて記憶媒体と係合するための係合部材と;ベース部の一部を超えて延在するように位置決め可能な解放可能セキュリティ部材と;を備えてなり、これにより、係合部材により記憶媒体が係合された場合に、セキュリティデバイスは、ベース部から離れる記憶媒体の移動を阻止し、よって、係合部材から記憶媒体が係合解除されることを阻止する情報記憶媒体を確実に保持するための装置が提供されている。
【0040】
本発明の他の態様によれば、ベース部と;該ベース部上にて記憶媒体と係合するための係合部材と;ベース部に結合されかつ開放位置と閉鎖位置との間を移動可能である蓋部と;ベース部を越えて延在するように位置決め可能であり、かつ閉鎖位置にある場合に、蓋部の開放位置への移動を阻止し又は蓋が取り外されることを阻止するように蓋部と係合するための解放可能セキュリティ部材と;を備えた情報記憶媒体を確実に保持するための装置が提供されている。
【0041】
上記2つの態様はともに使用してもよい。よって、記憶媒体の装置からの取り外しが、媒体が係合部材から係合解除されることを阻止することによりかつ/又は蓋の開放又は取外しを阻止することにより阻止される。
【0042】
本発明の他の態様によれば、ベース部と;該ベース部上にて記憶媒体を係合するための係合部材と;ベース部の一部を超えて延在するように位置決め可能な解放可能セキュリティ部材と;を備え、これにより記憶媒体が係合部材により係合された場合に、セキュリティデバイスが、ベース部から離れる記憶媒体の移動を阻止し、よって係合部材から記憶媒体が係合解除されることを阻止する情報記憶媒体を確実に保持するための装置が提供されている。
【0043】
本発明の他の態様によれば、ベース部と;該ベース部上にて記憶媒体と係合するための係合部材と;ベース部に結合されかつ開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である蓋部と;閉鎖位置にある場合に、ベース部を越えて延在して開放位置への蓋部の移動又は該蓋の取り外しを阻止するために蓋部と係合するように位置決め可能である解放可能セキュリティデバイスと;を備えた情報記憶媒体を確実に保持するための装置が提供されている。
【0044】
本発明の他の態様によれば、本明細書に記載された装置を使用するために採用されたセキュリティ部材が提供されている。
【0045】
本発明の他の態様によれば、本明細書に記載されたセキュリティ部材を受容するために採用された情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。
【0046】
本発明の他の態様によれば、記憶媒体に対するアクセスを阻止しかつ/又は記憶媒体が装置から取り外されることを阻止するためのセキュリティデバイスを受容するように形成された情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。
【0047】
本発明の他の態様によれば、ベース部と、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である蓋部とを備え、前記蓋は、該蓋をベース部から分離させ又は蓋を回動させてベース部から離れるように所定位置にて作用する力により開放されるように構成されており、前記装置は、ある他の位置にて蓋に対して力を作用させることにより蓋を開放しようする試みによって、蓋部を開放するというのではなく、蓋又はベース部の一部に破壊を引き起こすようにするというように構成された少なくとも1つの脆弱部を有している情報記憶媒体を保持するための装置が提供されている。
【0048】
本発明の他の態様によれば、ロック手段により情報記憶媒体ホルダ内に保持されるセキュリティデバイスを解放するための装置が提供されており、前記装置は、前記ホルダの端縁を受容するためのスロットと、ホルダがスロット内に挿入された場合にロック手段を解放しかつホルダがスロットから後退するとともにスロット内にセキュリティデバイスを保持するように位置決めされた磁気解放手段とを備えている。
【0049】
本発明の他の態様によれば、情報記憶媒体内に挿入可能な解放可能セキュリティ部材と組み合わせて情報記憶媒体を保持するための装置が提供されており、該装置はベース部と該ベース部に設けられたディスク保持手段とを備え、スロットが解放可能セキュリティ部材の一部を受容するためにディスク保持手段の下方に形成されている。
【0050】
本発明の好適な構成及び選択的構成が、以下の記載及び明細書の従属クレームの記載から明らかになるであろう。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して単に例示方式により、本発明がさらに記載される。
図1に示したDVDといったディスク状情報記憶媒体を保持するための装置は、ベース部1、及びヒンジ部3により結合された蓋部2(その一部のみを示している)を備えている。ディスク係合機構4は、DVD又はCDの中央孔と解放可能に係合するために、ベース部1上に形成されている。前記機構は、好ましくは、片持ちに形成された少なくとも1つのアーム5を備え、該アームの半径方向内側端部にボタン状部材6を有している。示した実施形態は、2つの片持ち様アームを備えており、その内側端部にそれぞれボタン部を有している。
【0052】
直立部7が、装置内に取り付けられるディスクの周縁周りに延在するようにベース部上に形成されている。
【0053】
上記装置は、上記記載で参照した特許文献1及び特許文献2にて記載されたように作動する。このことについては、装置からディスクを解放するために各ボタン部6及び各ボタン部が形成されている各アーム5が押し下げられなければならないということを書き留めておく以上には、明細書ではさらに記載しない。従って、ディスクが所定位置にある場合に、セキュリティデバイス8を各アーム5の下方に挿入することにより、ディスクをボタン6上にてロック可能である。このことは、英国特許第0024890.6号明細書、米国特許第60/287670号明細書、及びPCT特許出願第PCT/GB01/04553号明細書にてさらに記載されており、さらにこれらの特許の内容は本発明に含まれる。
【0054】
図1に示したセキュリティデバイス8は第1長手アーム9と第2の短手アーム10とを備え、2つのアームはヘッド11に結合されている。2つのアーム9,10とヘッド11は、比較的丈夫なプラスチック材料(例えば、ガラス強化ナイロン(商標)(glass re-enforced nylon)又はABSがそれぞれ概略8〜12mmの幅、1.0〜1.5mmの厚さである)の平坦ストリップをそれぞれ備えている。
【0055】
英国特許第0024890.6号明細書に記載されている如きディスク解放機構4の作動を妨げるために、ベース部1を横切って延在することができかつ各アーム5の下方に取り付け可能であるように、長手アーム9は、ベース部の側壁部13のスロット12を貫通しかつ直立部7のスロット14を貫通する。
【0056】
図1は、装置内に部分的に挿入されたセキュリティデバイス8を示している。一旦ケースの蓋2が閉鎖位置に移動したならば、以下でさらに記載するように、ヘッド11がケースの端縁にある凹所15(この凹所はケースの開放端縁に対する指のアクセスを容易にするために形成されている)内に位置するようにセキュリティデバイス8がケース内にさらに押され、かつ閉鎖位置に蓋2を保持するように短手アーム10が蓋部2の端縁にあるスロットを貫通する。
【0057】
セキュリティデバイス8は、必要とされるセキュリティレベルに応じて、多様な方法で所定位置にロック可能である。簡略形態では、低レベルのセキュリティのみ必要とし、ディスク解放機構8をロックするために、かつケースを閉鎖状態に保持し、よってラッピング(図示せず)(例えば、透明プラスチックスリーブ又は収縮包装(shrink wrapping))を具備する状態にケースを保持するために、セキュリティデバイス8をケース内に挿入してもよい。前記ラッピングは、このラッピングを破る又は除去することに続いてのみデバイス8を取り外すことができるように、凹所15上を渡されている。
【0058】
さらに、長手アーム9上に(又は、充分大きいならば、短手アーム10上に)通常のセキュリティタグ(図示せず)を取り付けることも可能であって、デバイス8をケースから後退させることなくセキュリティタグを取り外すことができない。あるいは、セキュリティタグは、ヘッド11の内側面上に取り付け可能であり、又はデバイス8がケース内に完全に挿入された場合に(よって、(繰り返しになるが)ケースからデバイス8を後退させなければデバイス2を取り外すことができない)ヘッド11とケースの側壁部13との間に挟まれるように位置決めすることが可能である。
【0059】
図2及び図3は、図1に示したデバイスと同様のセキュリティデバイス8Aの他の形態を示している。デバイス8Aもまた、長手アーム9A、短手アーム10A、及びヘッド11Aを有している。さらに、該デバイスは、長手アーム9Aに形成された溝17内に取り付けられかつヘッド11Aの内側表面に取り付けられるプレス加工されたスチールインサート(pressed steel insert)16を具備している。インサート16は、ばねアーム18の形態の弾性突出部(このばねアームはアーム9Aから上方に突出しかつヘッド11に向いた自由端部を有している)と、ヘッド11の内側表面に位置しかつ長手アーム9Aと短手アーム10Aとの間に取り付けられる端部片19とを備えている。
【0060】
セキュリティタグ20(例えば、Sensormatic(商標)Ultra-max label)が、長手アーム9Aに形成された凹所21内に設けられかつ接着剤により該凹所内に取り付けられてもよい。
【0061】
デバイス8Aが図1に示したデバイスと同様にしてケース内に取り付けられ、よってディスク解放機構4をロックするために長手アーム9Aが各アーム5の下方に取り付けられる。このケースでは、セキュリティタグ20が、装置内に保持されたディスクの下方及び各アーム5の下方に配置されるように、アーム9A上に位置決めされている。
【0062】
以下、図4〜図6に関してスチールインサート16の機能を記載する。
【0063】
図4は、ベース部の端縁13と該ベース部内の凹所15の拡大図を示し、かつデバイス8Aの長手アーム9Aが挿入されるスロット12を示している。
【0064】
図5は、図4の線A−Aで切断された断面図を示し、かつ直立部7を貫通するスロット12とスロット14とを示している。図5は、装置上に保持されたディスク22の一部も示している。直立部7の下側は、ベース部1の底部に向けて下方に突出する実質的に剛性を有する突出部23とともに形成されている。該突出部の目的については、以下で記載する。
【0065】
図6は、下方部1に取り付けられるように蓋部2が閉鎖位置に移動しかつセキュリティデバイス8Aがケース内に挿入された場合の図5の断面に対応する断面を示している。デバイス8Aの長手アーム9Aは、ばねアーム18の先端部が突出部23を通過するまで、各スロット12,14を介してスライドする。ばねアーム18の弾性により、ばねアームの先端部が突出部23の一側と係合するようになる。よって、デバイス8Aは、ケース内にロックされ、かつ突出部23からばねアーム18を係合解除しないならば後退スライドして外に出すことができない。
【0066】
図6に示したように、デバイス8Aの短手アーム10Aが、蓋部2のスロット24内に取り付けられ、よって、ベース部1に対して蓋2を閉鎖位置に保持する。よって、蓋部2がベース部1から離れて移動可能とするために短手アーム10Aが移動して蓋部2との係合が解除されるまでデバイス8Aを外方にスライド可能とするために、ばねアーム18が突出部23から係合解除されるまで、ケースは開放できない。さらに、デバイス8Aは図6に示した位置にある一方で、長手アーム9Aは、上述しかつ英国特許第0024890.6号明細書に記載されたディスク係合機構からディスクが放出されることを妨げる。
【0067】
ばねアーム18は、ケースの外部からアクセスができない。よって、不可能ではないにしても、潜在的な窃盗犯がケースを開放し、セキュリティタグ20を取り外し、又はケースからディスク22を取り外すことを難しくしている。
【0068】
ケースからデバイス8Aを解放するために、アーム18を引っ張って突出部23との係合を解除するためにケースに隣接する第1パーツ25Aをばねアーム18と並ぶように整列するような形状とされかつデバイスのヘッド11Aと第2パーツ25Bとを整列するような形状とされた磁気解放デバイス25にケースが持って行かれ、よってメタルインサート16の端部片10に対する磁気的引っ張りにより、ばねアーム18が突出部23と再係合することを妨げるのに少なくとも充分遠くに、デバイス8Aがケースから後退する。ついで、デバイス8Aはケースから後退可能とされる。
【0069】
ばねアーム18が突出部23から遠くに引っ張られる前に、アーム18の先端を移動させて突出部23の一側との係合を解除するために、好適には、デバイス8Aが(例えば、0.5mmまでの距離だけ)ケース内にさらに若干押される。これにより、アーム18は、アームの先端が突出部23の側面上に載ることなく又は該側面に留められることなく、自由に移動する。この短い移動は、ケースに向けてヘッド11Aに作用する圧力がケースの側面に対して端部片19の端部を平らにしようとするように、メタルインサートの端部片19を若干湾曲させることにより、便宜的に可能である。この圧力が放出された場合に端部片19はその湾曲形状に戻り、かつアーム9Aの移動は、突出部23から離れる方向へアーム18を引っ張る力が解放された場合に、ばねアーム18が突出部23の側面に再係合することを妨げるのに充分な距離だけ外側へアーム9Aを移動させるに充分であってもよい。
【0070】
よって、磁気的解放デバイス25は、ばねアーム18と突出部23とにより構成されたロックデバイスを解放するために第1方向に第1磁力を付与し、かつ第1磁力により解放位置でロックデバイスがほとんど保持されない場合に、ケースからセキュリティデバイスを後退させるために、ロックデバイスの再係合を妨げるのに少なくとも充分遠くに第2方向に第2磁力を付与する。次いで、手動でケースからセキュリティデバイスが後退可能であり、又はセキュリティデバイスをケースから引っ張り出すために第2磁力を使用してもよい。
【0071】
よって、ばねアーム18と突出部23は、セキュリティデバイス8Aをケース内にロックするためのロック機構を形成している。
【0072】
ばねアームは、非磁性材料から作ることも可能であるが、該材料上に設けられるか又は該材料に隣接して設けられた磁性構成要素により移動するように形成可能である(例えば、スチール又は磁石により形成可能である)。
【0073】
磁性解放デバイス25は、販売店員によってのみ使用されるために店内の販売レジに隣接して形成可能である。一旦、セキュリティデバイス8Aを後退させたならば、警報装置を作動させることなく顧客によりケースと該ケース内に保持されたディスクを店舗から持っていくことができる。次いで、そのセキュリティデバイス8Aは別のケースにて再利用することができる。
【0074】
メタル又は磁性構成要素(該要素の位置は磁力を付与するにより変更可能である)の具備により、セキュリティ部材を取外し可能となっている。
【0075】
図7は、図5の断面図と同様の(ただし、反対方向からの)拡大図を示し、突出部23(突出部は、このケースでは、図6で示した位置にではなく、直立部7の下側の外側端縁に形成されている)と係合したばねアーム18を示している。
【0076】
図8は、本発明の第2実施形態による解放可能セキュリティデバイスの他の実施形態の斜視図を示している。これは本体26を備え、該本体はケースの指凹所15内に取り付けられかつ内部に2つの長手方向スライド可能メタルプレート27A,27Bを有し、これらプレートが外側両端部に2つの突起28を具備している。各プレート27A,27Bは、各ばね29により離間状態にされており、これにより各突起28が本体26の両端部から突出している。図は、2つの脚部31と磁石を収容する突出部32とハンドル33とを備えるキー30を示している。
【0077】
キーが本体26の中央にある孔34内に挿入された場合に、磁石32が各メタルプレート27A,27B間に位置決めされ、かつ各ばね29の作用に抗して各プレートを内側に引っ張り、これにより各突起28が引っ込む。次いで、本体がケースの指凹所15内に挿入可能となる。キー30が移動した場合に、各突起28は、本体26から突出し、かつ指凹所15の両端部におけるベース部1と蓋部2とに形成された各孔と係合する。よって、各突起28は、ケースを閉鎖状態に保持するためにベース部1と蓋部2と係合する。
【0078】
キー30の各脚部31は、本体26及び各プレート27A,27B内の各孔35,36内に取り付けられ、かつ各プレート27A,27Bが磁石32により引っ込められた場合に、各脚部31上の戻り止め37が各プレート27A,27Bと機械的に係合するように構成されており、これによりキーがセキュリティデバイスを持ち上げて指凹所15から取り出すために使用可能である。
【0079】
セキュリティデバイスの本体26は、好適には、指凹所15を実質的に塞いでおりかつ本体26の外側表面が、好適にはケースの端縁と実質的に同一平面上にあり、これによりセキュリティデバイスを配置しているケースの端縁は、実質的に滑らかな外側表面を有している。
【0080】
このタイプのセキュリティデバイスは、閉鎖されたケースをロックするために単独で使用してもよいが、他のセキュリティ機能及び本明細書に記載した構成要素と協働して使用してもよい。
【0081】
上述したように、セキュリティデバイスはケース内に挿入され、次いで包みをケース周囲に具備してもよい。しかしながら、(図1〜図7に関連して)上述したようなロック機構(しかし図8に示したロック機構ではない)を使用した場合には、包みを介してセキュリティデバイス8Aを挿入してもよい。このために、長手アーム9A及び短手アーム10Aの各先端部が鋭くされ、これにより各アームが包みを突き刺すことができる。セキュリティデバイスがケース内に完全に挿入された場合に、ヘッド11Aは、包みの突き刺されたエリアを覆う。さらに、ヘッド11Aが凹所15内に位置決めされ、これにより包みが凹所15内に押されるために包みが局所的に歪む。
【0082】
よって、ディスクを収容しかつ包みを有する各ケースを通常のやり方で店舗に引き渡すことができる。次いで、店舗は各ケース内にセキュリティデバイスを挿入する(あるいは、セキュリティデバイスを包装業者及び複製業者(replicator)により予装着(pre-install)可能である)。
【0083】
ヘッド11Aはケースの端縁13に隣接しかつ実質的に平行に配置され、かつ好適には、凹所15内に位置決めされ、これによりセキュリティデバイス8Aが製品の外部寸法を実質的に変更しないことは、理解されよう。ケースを閉鎖状態に保持するようにセキュリティデバイスが構成されていない場合には、ヘッド11Aが指凹所15に対してアクセスすることを妨げず、よってユーザは依然としてケースを容易に開放することができるけれども、これはさらにヘッド11Aのアクセス可能性を減らし、よって、ヘッドを外に引き出そうとの試みがなされる場合につかむことをより難しくしている。さらに、セキュリティデバイス8Aは、製品の美観を損ねず、又は顧客又は自動包装装置による製品の取り扱いを損ねない。
【0084】
ばね18と突出部23は、セキュリティデバイス8Aが装置に取り付けられるとともに作動するスナップ嵌合機構を提供している。同様の機能(すなわち、セキュリティデバイスの挿入を可能とするが、一旦、該デバイスが所定の位置に到達したならば、該デバイスの取り外しを阻止する機能)を提供するために、他の形態の機構を使用してもよい。よって、セキュリティデバイス8Aの挿入は、装置からディスクを取り外すことを阻止し、該デバイスが装置に取り付けられた場合に、セキュリティデバイスが自動的に所定位置にてロックされる。このような機構は、通常、部材が挿入された場合に第2パーツが第1パーツを通過することができるが、第1パーツと第2パーツとの係合により第2パーツが反対方向に第1パーツを越えて移動することを妨げるというように構成された第1及び第2パーツを備えている。
【0085】
上記示したように、ばねアーム18と突出部23はセキュリティデバイス8Aに対してロック機構を構成しており、これにより、ロック機構の解放の後にのみ、装置から該セキュリティデバイス8Aを取り外すことができる。同様の機能を提供するロック機構の他の形態を具備してもよい。このようなロックデバイスは、磁力の付与により解放してもよいが、デバイスを解放するための特殊なツール又はキーの利用を必要とする構成を使用してもよい。より高度なセキュリティを付与するために、解放ツールはコードを具備してもよく、デバイスを解放するためにロックデバイス内のコードと一致しなければならない。
【0086】
このようにして協働する多くの異なる装置のパーツを考慮することができる。好適な装置では、ケースは1つ又は2つ以上の固定された戻り止めを具備してもよく、該戻り止めは外側にセキュリティ部材の挿入方向に傾斜した面と内側に前記挿入方向に対して垂直な面とを有している。前記セキュリティ部材は1つ又は2つ以上の戻り止めを有しており、該戻り止めはその先端側に傾斜面を有しかつ他側に前記挿入方向に対して垂直な面を有している。従って、セキュリティ部材がケース内に挿入された場合に、2対の戻り止めの各傾斜面が互いに載り、セキュリティ部材により載置された各戻り止めの横断方向移動が生じ、よってこれらが互いに通過可能である。一旦これらが互いに通過したならば、挿入方向に対して垂直な個々の戻り止めの各面の係合によりセキュリティ部材の後退が妨げられるように、セキュリティ部材上の各戻り止めが横断方向の原位置へと戻る。
【0087】
この各戻り止めの係合は、(この横断方向移動が生じることを引き起こすか又は可能とするメタル又は磁気的構成要素により直接、或いはメタル又は磁気的構成要素の移動により)セキュリティ部材上の各戻り止めを横断方向に移動させる磁力の付与により、かつ/又はセキュリティ部材に作用した場合に各戻り止めを横断方向に移動させる特殊な形状とされたツール又はキーにより解放されてもよい。
【0088】
各戻り止めの位置は逆でもよい。すなわち、実質的に剛性を有する戻り止めがセキュリティ部材上に形成され、かつ横断方向移動可能な各戻り止めがケース上に形成されている。
【0089】
同様の機能を有する各戻り止めが、多くの他の形状にかつ多くの他の構成で形成可能である。
【0090】
図9A〜図9Dに示している本発明の第2実施形態において、このような構成の一例が示されており、図9A〜図9Dは図1のケースと同様のケースの一部の平面図とケース内に挿入されたセキュリティ部材8Bの平面図とを示しており、該セキュリティ部材のヘッド11Bは断面で図示されている。図9Aは、ヘッド11B内のロックデバイスがケースと係合する前のケース内にほんの部分的に挿入されているセキュリティ部材8Bを示している。ケースは固定された各戻り止め38を具備しており、かつヘッドは横断方向移動可能な戻り止め39を具備している。図9Bは、各戻り止め39が各戻り止め38を通過した後、ケースと係合したヘッド11Bの拡大図を示しており、よってセキュリティ部材8Bがケースから取り外されることを阻止するために2つの対の戻り止めが互いに係合している。図9Cは、ヘッド11B内に挿入されたキー40を示している。次いで、キー40が90°回動されて、キー内の磁石41を横断方向移動可能な各戻り止め39に取り付けられた各磁石42と整列させる。これにより、各戻り止め39は内側に引っ張られて各戻り止め38から係合解除され、よってセキュリティ部材8Bがケースから後退可能である。好ましくは、キー40とヘッド11Bは、図9Dで示した配置で互いに機械的に係合するように構成されており、よって、セキュリティ部材8Bを引いてケースから取り出すためにキーを使用可能である。
【0091】
図2〜図6に関して記載した装置は、以下のセキュリティ機能を提供している。
A) 前記装置はディスク係合手段機構4の作動を阻止する。
B) 前記装置はディスクをベース部上にロックする。
C) 前記装置はケースを閉鎖状態に保持する。
D) 前記装置はセキュリティタグ20に対するアクセスを妨げる。
【0092】
前記装置は、必要とされる上記各セキュリティ特性の1つのみ又はこれらのセキュリティ特性のうちの任意の2つの組み合わせを提供するために、例えば、短手アーム10Aの省略及び/又はセキュリティタグ20の省略により、及び/又は長手アーム9Aを短くすることにより変更可能である。
【0093】
1つの構成では、ディスクを装置上にロックするように、ただしケースを開放可能とするようにセキュリティデバイスを構成してもよい。これにより潜在的容器はケースの中身を見ることができる。ディスクはベース部にロックされており、よってロックデバイスが解放されるまで、ケースから取り外すことができない。さらに、この構成のセキュリティデバイスが、例えば、タグをセキュリティデバイスの下側、ディスク係合機構の下方に、又はディスクの下方に取り付けることによって、セキュリティタグに対するアクセスを妨げるために使用されてもよい。
【0094】
他の構成では、ディスクの取り外しを阻止し、かつ装置からセキュリティタグを取り外すことを阻止するように、ロックデバイスを構成してもよい。例えば、ボタン6の下方に、アーム9Aの下側に、ヘッド11Aの内側表面上に、又はディスクがボタン6上に取り付けられた場合にディスクにより覆われる位置のベース部上にタグを位置決めすることにより、タグはロックデバイスが取り外されるまでアクセス不可能である。
【0095】
セキュリティタグに対するアクセスを阻止するためのロック可能セキュリティデバイスの使用は、重要な利点を提供する。セキュリティデバイスが解放されるまでタグをアクセス不能にすることにより、潜在的な窃盗犯が取り去ること又はデバイスにいたずらをすることを妨げられる。さらに、タグがセキュリティデバイス上に取り付けられている場合又はセキュリティデバイスの取り外しの際に自由になる場合には、タグを再利用のために店舗により保持可能である。これは、店舗外で流通するタグ数を減らすことにより、タグが製品に残ること又は他の店舗内に運ばれることによる問題の低減に役立つ。さらに、タグが使い捨て可能ではなく再利用可能である場合には、店舗は、より高レベルのセキュリティ及び/又はより洗練された機能を提供する、より高度の仕様のタグに投資することができる。
【0096】
いくつかのケースでは、セキュリティタグに対するアクセスを阻止するために、ロック可能セキュリティデバイスを提供することが充分に単純であってもよい。タグは、一旦デバイスがロック解除されたならば、セキュリティデバイスが取り外されるか又は部分的に取り外されるまで、セキュリティデバイス上に取り付けられかつ/又はセキュリティデバイス自体により隠されてもよく、又はアクセスが阻止される位置に配置されてもよい(例えば、タグがディスクの下方に配置されてもよい)。
【0097】
上述したロックデバイス8は、それぞれ装置内に挿入可能である2つのアーム9,10を備えている。しかしながら、ケースを閉鎖状態に保持するようにデバイスが構成されていない場合には、上述したように、これらのアームのうち一方を省略してもよい。アーム9,10の一方又はそれぞれが、実質的に平坦な構成要素を備えたヘッド11から延在している。各アームの一方又はそれぞれが装置内に位置決めされた場合に、ヘッド11は装置の外部表面に隣接しかつ実質的に平行に位置するように形成されている。よって、デバイスは、製品の全体外部寸法に重大な影響がない。ヘッド11は、いくつかのデバイスでは、ケースの外表面に当たって位置してもよく、これにより、ヘッドはケースの幅にヘッド11の厚みだけ加える。しかし、好ましくは、ヘッド11は、ケースの外部表面と同一平面となるように又は前記外部表面より下方に凹むように凹所内に位置決めされている。
【0098】
論述してきたように、セキュリティデバイス8は、一方のアーム9とベース1との係合及び他方のアーム10と蓋部2との係合により、ケースを閉鎖状態に保持する。前記2つのアームはヘッド部11により結合されている。この係合は、ベース部及び蓋部の各スロット内に各アームを配置することにより作用する。しかしながら、他の形態の係合手段を使用することができる。好ましくは、各係合手段が、ヒンジ部3に対向するボックスの端縁に形成された指凹所15といった凹所内に配置されている。よって、係合手段はケースの寸法を増やさず、これにより各係合手段を隠すことができる。さらに、係合手段をこのような凹所内に備えることにより、ロックデバイスは凹所内に取り付けられるように構成されてもよく、これによりケースの外部寸法を増やさない。
【0099】
上述したデバイスは、ケースの外側壁部の凹所内に取り付けられ、かつセキュリティタグに対するアクセスを阻止するように使用可能である解放可能セキュリティ部材を提供している。これらの機能は、上述した他の構成とともに提供されてもよく、必要とされるセキュリティ機能に応じて該構成自体で提供されてもよい。
【0100】
上述したセキュリティ部材8がヒンジ部3と対向するケースの端縁の開口(例えば、スロット12)を介してスライド可能であることは、理解されよう。よって、セキュリティ部材は、ケースを閉鎖状態に保持する際にもっとも効果的であるヒンジと対向するケースの開放端縁に配置されている。ヒンジが最大のてこ作用(leverage)を与えるので、ヒンジに対向する端縁に沿ってベース部と蓋部とをこじ開ける(prise apart)ことにより、通常、使用者はこのようなケースを開け、かつベース部と蓋部とを使用者の指又は親指により容易に係合可能である。この理由のために、指凹所15がこの位置に形成されている。よって、この端縁に挿入されるセキュリティ部材8は、このような開放力が通常作用する地点にてケースを閉鎖状態に保持する。前記セキュリティ部材は、ベース部と蓋部とが通常こじ開けられるベース部と蓋部の各端縁に対するアクセスを阻止するように構成することも可能である。さらに、この端縁におけるセキュリティ部材の配置は、特にディスク係合機構4へと延在するように構成しない場合に、セキュリティ部材8を小さく作ることを可能にしている。しかし、たとえこの機能を提供するとしても、これが(図示したタイプの矩形DVDボックス用)ディスク解放機構に対する最短ルートである。セキュリティ部材は、好ましくは、ヒンジ部3に向く方向のケースの端縁における開口を介して、スライドする。
【0101】
上述したように、CDケース又はDVDケースの周囲に通常使用されているような包みが、好適にはケース周りに形成されている。上述したロック部材は、包みを介して挿入可能でありかつディスク係合機構4の作動を阻止するように構成されている。よって、上述しかつ英国特許第0024890.6号明細書にて記載されたように、ディスクをケースにロックすることができる全ての利点は、ディスクがケース内に取り付けられてしまった後、及びケースが閉鎖されかつ包みで封止された(これらの機能は、通常、包装会社又はディスク複製業者により行われる)後であっても、セキュリティ部材をケース内に単純に挿入することにより達成可能であることである。従って、自動化包装ラインを変更する必要がない。
【0102】
上述したセキュリティ部材とともに使用可能とするための公知のCD/DVDボックスに対する変更は、最小限である。何ら変更が必要でないケースもあろうが、大抵のケースはセキュリティデバイスを内部に受容するようにいくつかの改良を必要とするであろう。上述した好適な実施形態では、ケースの成形は、各開口12及び/又は14と突出部23を形成するように変更される。しかしながら、直立部7及び/又はケースの外部からデバイスを挿入してディスク係合機構4に到達することを可能とする開口、又はベース部1及び蓋部2との係合を提供するための指凹所内における各開口を除けば、何ら変更の必要がない現存するケースの構成を使用する他のロックデバイスを使用してもよい。装置又はボックスの他の変更は如何に記載する。
【0103】
さらなる構成では、本明細書に記載したアーム9といったアームは、直立部7の外部の位置からケース内に挿入されてもよい。よって、セキュリティ部材は、ケースが開放された場合にのみアクセスかつ解放可能である。必要とされるセキュリティのレベルに応じて、ケースを上述した包みにより閉鎖状態に保持してもよく、又は閉鎖位置にケースをロックするために、上述した(又は他のタイプの)デバイスといった他の形態のロックデバイスを形成してもよい。
【0104】
ロックデバイスにより所定位置にロックされるセキュリティ部材を解放するために、解放デバイスは必要とされている。これは、図6に関して記載したような装置を備えており、該装置は店舗内のレジ(till)に隣接して配置されてもよく、セキュリティ部材を解放するために、該装置に対してロックされたケースが与えられる。あるいは、解放デバイスは、セキュリティ部材をロック解除するためにケースに作用されるキーの形態であってもよい。両タイプのデバイスは、多様な形態を取ることができ、かつロックデバイスをロック解除するために機械的係合及び/又は磁力を使用してもよい。さらに、同様のデバイスが、好ましくは、ケースからセキュリティ部材を後退させる際に助力する。
【0105】
上述した実施形態は、ディスク係合機構の作用を妨げることにより(例えば、各アームを押し下げることを妨げることにより)ベース部上にディスクをロックする。ベース部に対してディスクをロックする他の各方法が考慮されている。
【0106】
解放可能セキュリティ部材は、例えば、ディスクがベース部から離れて持ち上げられることを妨げるために、ディスク上に位置する1つ又は2つ以上のアーム又はパーツを備えている。このような各アームは、ディスクを横切って部分的に延在してもよく、又はケースの一側からその反対側へと延在してもよい。このような構成の更なる詳細は、以下で記載する。
【0107】
1つ以上の解放可能セキュリティ部材を形成してもよい(例えば、ケースの反対側の各端縁を介して挿入される)。
【0108】
解放可能ロック部材は、それ自体ベース部上にディスクをロックしなくてもよいが、この機能を行うケース内の機構を作動させるために使用されてもよい。
【0109】
図1に示したDVDといったディスク状情報記憶媒体を保持するための装置は、ベース部101とヒンジ部103により結合された蓋部102とを備えている。ディスク係合機構104は、DVD又はCDの中央孔と解放可能に係合するために、ベース部102上に形成されている。該機構は、好ましくは、少なくとも1つの片持ちとされたアーム105を供え、該アームの半径方向内側端部にボタン状部材106を有している。示した実施例は、2つの片持ちとされたアームを備え、それぞれ内側端部にてボタン部を有している。
【0110】
装置に取り付けられたディスクの周縁部の周りに延在するように、直立部107がベース部101上に形成されている。
【0111】
さらに、この装置は上述した特許文献1及び特許文献2に記載された方法で作動する。ディスクを装置から解放するためには、各ボタン部106と該ボタン部が形成された各アーム105とが押し下げられなければならない。従って、ディスクが所定位置にある場合に、セキュリティデバイス108を各アーム105の下方に挿入することにより、ディスクをボタン106上にロック可能である。
【0112】
図10に示したセキュリティデバイス108は第1長手アーム109と第2短手アーム110とを備えており、該2つのアームは、ヘッド111に結合されている。2つのアーム109,110は、それぞれ比較的丈夫なプラスチック材料(例えば、ナイロン(商標)又はABS)の平坦なストリップを備え、それぞれ約8mm〜12mmの幅及び1.0mm〜1.5mmの厚さである。
【0113】
英国特許第0024890.6号明細書に記載されたようにディスク解放機構104の作動を妨げるために、長手アームがベース部101を横切って延在可能となりかつ各アーム105の下方に取り付け可能となるように、長手アーム109がベース部101の側壁部113におけるスロット112を通過しかつ直立部107におけるスロット114を通過する。
【0114】
図10は、装置内に部分的に挿入されたセキュリティデバイス108を示している。一旦、ケースの蓋102が閉鎖位置に移動したら、ヘッド111がケース端縁の凹所115(この凹所は、ケースの開放端縁に対する指のアクセスが容易になるように形成されている)内に位置するように、セキュリティデバイス108がケース内に更に押し込まれ、かつ閉鎖位置で蓋102を保持するように短手アーム110が蓋部102の端縁のスロットを通過する。
【0115】
セキュリティデバイス108は、要求されるセキュリティのレベルに応じて種々の方法で所定位置にロック可能である。簡素な形態では、低レベルのセキュリティのみを必要とし、ディスク係合機構104をロックしかつケースを閉鎖保持するためにケース内にセキュリティデバイス108が挿入され、ついで、ケースが凹所115を渡っているラッピング(図示せず)(例えば、透明なプラスチックスリーブ又は収縮包装(shrink wrapping))を具備してもよく、よって、このラッピングを破りかつ外すことに続いてのみデバイス108を取り外すことができる。よって、一旦ラッピングが取り外されたならば、顧客はセキュリティデバイスを取り外すことができる。
【0116】
通常のセキュリティタグ117(図11を参照)は、所望するならば、長手アーム109上に取り付け可能であり、よって、デバイス108をケースから後退させることなくタグ117を取り外し得ない。あるいは、セキュリティタグ117をヘッド111の内側面上に取り付け可能であり、又はデバイス108がケース内に完全に挿入された場合に、ヘッド111とケースの側壁部113との間に挟み込まれるように前記セキュリティタグを位置決め可能である。よって、(繰り返しになるが)デバイス108をケースから後退させることなく、タグを取り外し得ない。
【0117】
図11は、セキュリティデバイス108の斜視図であって、該デバイスに形成されたロック機構とともに示しており、該ロック機構はアーム109上に設けられた剛性を有するメタル回動アーム116を備えている。回動アームは2つの部分116Aと116bを備え、これらは互いに曲げられかつ回動ライン116Cに沿って接合されかつ該ラインを中心として回動するように形成されている。これらの構成要素の更なる詳細は、図12と図13に示している。
【0118】
図12は、センターラインに沿って切断されたセキュリティデバイス108の一部の斜視図と回動アーム116の斜視図を示している。回動アームはアーム109内の凹所118内に設けられ、各突出部116D,116Eが前記凹所118の両側の各カットアウト119(各カットアウトのうち1つだけを示している)内に位置決めされている。回動アームの部分116B上のタブ116Fは、デバイスのアーム109上に設けられた弾性プラスチックアーム120の下方に取り付けられている。
【0119】
使用する際には、回動アーム116の部分116Aは、タブ116F上の弾性アーム120の作用により(部分116Aがアーム109の上側面より上方に突出するように)直立位置に対して付勢されるラッチとして作用する。セキュリティデバイスが装置内に挿入された場合に、回動アーム116Aが装置上に形成された戻り止め上に載り、かつ戻り止めとの係合により装置からセキュリティデバイスの後退が妨げられるように、回動アームが戻り止めの内側対向側と係合する位置内に戻り止めを過ぎた回動アームが跳ね上がる。セキュリティデバイスを取り外すためには、回動アームが戻り止めから係合解除するように、弾性アーム120の作用に抗して、回動アームの部分116Bが凹所118内で逆に回動しなければならない。この移動は、直接機械的作動により(例えば、装置内に挿入される特殊形状とされたツール又はキーにより、又は部分116Aを凹所118内に引き下げる磁気解放デバイスにより)作用してもよい。
【0120】
上述した装置は弾性メタルアームの代わりに弾性的に付勢される回動アーム116を使用しているが、上記装置は図2及び図3にて示した実施形態と同様である。メタルアームがロック位置にある場合に、該メタルアームはセキュリティ部材を装置から後退させようとする試みを阻む。凹所118の端部に対して各端部116Gを係合させることにより、セキュリティ部材をデバイス外に引っ張り出そうとするために作用する力が阻止されよう。
【0121】
図12及び図13に図示した装置は、弾性アーム120の作用に抗して凹所118内の引っ込み位置に部分116Aを保持するように位置決めされたキャッチ121を具備している点で、任意の追加構成を有している。
【0122】
キャッチ121は、回動アームが図13に示したような完全に引っ込められた位置に移動した場合に、回動アームの部分118Aの先端部と係合しかつ保持するような形状とされた弾性アームを備えている。キャッチ121は、図示するように、回動アームの端部と係合している。あるいは、同様のキャッチが、回動アームの端部に向けて回動アームの対向する両側に形成されてもよい。
【0123】
キャッチ121の形成により、セキュリティデバイスを不活性にすることができる(すなわち、ロック解除可能)が、依然として装置内に留まっているといった追加の構成を有するセキュリティデバイス108が提供される。この構成がなくとも、一旦、回動アームの部分118Aと戻り止めとの係合が解放された場合に、セキュリティデバイス108は、少なくともある程度装置から後退する必要があり、さもなければ、一旦、部分118Aを凹所120へと引っ込める力が取り除かれたならば、部分118Aが跳ね上がって戻り止めと係合する。実際には、これは、製品が顧客に販売された場合に、解放作業の一部として、セキュリティデバイスを装置から後退させなければならない(又は、装置から突出させておかねばならない)ことを意味している。
【0124】
キャッチ121を形成することにより、セキュリティデバイスを永続的に不活性にすることができ、よって、該デバイスは装置から自由に取り外されるが、後の段階で顧客による取り外しのために装置内に残しておくこともできる。店内でセキュリティデバイスを後退させる必要がもはやないので、これは店内でのロック解除手続きを非常に簡素化する。さらに、これは、ラッピングが取り外されるまでセキュリティデバイスの後退が妨げられる手法で製品の周囲に形成される(収縮包装といった)あらゆるラッピングを取り外すことなく、セキュリティデバイスを非活性化することを可能としている。
【0125】
このような構成に関して、使い捨て用に(すなわち、一度だけ不活性化される)セキュリティデバイスを構成してもよい。該デバイスは、製品が初めて使用される時に、顧客により装置から取り外され、ついで捨てられる。
【0126】
図14及び図15は、図12及び図13に対応し、これらの図の場合のように同様のパーツは同一の符号を有している。しかしながら、この実施形態では、キャッチ121を具備する代わりに、前述の実施形態のアーム120よりも下方の位置でアーム109に結合されている弾性アーム120Aの変形形態が提供されている。この場合には、回動アーム116の部分116Aが、凹所118内に完全に引っ込められており、タブ116Fが弾性アーム120Aから係合解除され、よって、弾性アームは直立位置に対してもはやタブにより弾性的に付勢されない。
【0127】
よって、図12及び図13に示した実施形態では、キャッチ121が回動アーム116を付勢手段の作用に抗して引っ込み位置に保持するのに対して、図14及び図15に示した実施形態では、完全に引っ込んだ位置に移動した場合に、回動アーム116が付勢手段の作用から解放される。他の構成(図示せず)では、回動アーム116を引っ込み位置に向けて付勢し、かつ直立位置又はロック位置で解放可能に保持してもよい。
【0128】
上述した実施形態はディスク係合機構4の作動を妨げるように使用される長手アーム9を有しているが、装置を閉鎖形態に保持することのみに使用されるセキュリティデバイスを有する同様の装置を使用してもよい。この場合に、ディスク係合機構4に関して、アームが延在する必要はない。あるいは、CDのディスク係合機構からの取り外しを阻止するために、アームがCD5上に延在してもよい。蓋の開放位置への移動または蓋の他の取外しを阻止するために、このようなアームが蓋と係合してもよい。図10に示した装置の他に、他の形態の装置を有する(例えば、周知のジュエルボックスに基づくCDケースを有する)構成を使用してもよい。
【0129】
上述した実施形態は、ロックされてセキュリティデバイスを装置から取り外すことができない第1状態と、ロック解除されるか又は不活性とされて、セキュリティデバイスを装置から取り外すことが可能である第2状態との2つの状態間で切り換え可能であるロック機構を提供している。ロック状態では、ロック機構をロック解除状態に切り換え可能とするために力をロック機構に作用させることが必要であり、かつロック解除状態で、たとえセキュリティ部材が所定位置に留まっていたとしても、ロック機構が安定している(すなわち、ロック機構がロック解除位置に留まる)
【0130】
さらなる実施形態では、ロック状態,及び上述した安定ロック解除状態,及びセキュリティデバイスが自由に装置から後退するが、所望するならば、依然として再ロック可能である中間ロック解除状態の3つの位置の間をロック機構が移動できるように、キャッチ121又は弾性アーム120Aの各位置を構成してもよい。この中間状態は、例えば、部分16Aが戻り止めから係合解除されているがキャッチ121と未だ係合していない回動アームの部分16Aの部分的に引っ込められた位置に対応してもよい。
【0131】
よって、上述した装置は、1回だけ使用されるように形成され、ついで、一旦ロック解除位置に移動したならば、永続的に不活性となるようにロック機構を構成することにより配置されているセキュリティデバイスを具備している。
【0132】
図16〜図26に示す装置は、複数の変形及び/又は上述した各実施形態の改良点を有している。
【0133】
図16に示すDVDといったディスク状記憶媒体を保持するための装置は、図1〜図10に示した装置と同様であって、ベース部201とヒンジ部203により結合された蓋部202とを備えている。ディスク係合機構204は、DVD又はCDの中央孔と解放可能に係合するために、ベース部202上に形成されている。該機構は、好ましくは、少なくとも1つの片持ちとされたアーム205と該アームの半径方向内側端部に設けられたボタン状部材206とを備えている。図示した例は、2つの片持ちとされたアームを備え、それぞれその内側端部にボタン部を有している。
【0134】
直立部207が、装置に設けられるディスクの周縁部の周りに延在するように、ベース部1上に形成されている。
【0135】
装置は、(繰り返しになるが)特許文献1及び特許文献2に記載された方法で作動する。ディスクを装置から解放するためには、各ボタン部206と該ボタン部が形成されている各アーム205が押し下げられなくてはならない。従って、ディスクが所定位置にある場合に、セキュリティデバイス208を各アーム205の下方に挿入することにより、ディスクをボタン206上にロックすることができる。このことは、さらに英国特許第0024890.6号明細書に記載されている。
【0136】
図16に示したセキュリティデバイス208は、第1の長手アーム209と第2の短手アーム210を備え、2つのアームはヘッド211に結合されている。2つのアーム209,210は、それぞれ比較的丈夫なプラスチック材料(例えば、ナイロン(商標)又はABS)の平坦なストリップを備え、それぞれ約8mm〜15mmの幅と1.0mm〜1.5mmの厚さである。
【0137】
英国特許第0024890.6号明細書に記載されたように、ディスク解放機構204の作動を妨げるために、ベース部201を横切って延在できかつ各アーム205の下方に取り付けできるように、ベース部201の側壁部213におけるスロット212を介しかつ直立部207におけるスロット214を介して、第1方向(図16において、右から左の方向)に、長手アーム209がスライドされる。
【0138】
図16は、装置内に部分的に挿入されたセキュリティデバイス208を示している。一旦、ケースの蓋202が閉鎖位置に移動すると、ヘッド211がケース端縁の指凹所215(この凹所は、ケースの開放端縁に対する指のアクセスを容易にするように形成されている)内に位置し、かつ蓋部202を閉鎖位置に保持するように、短手アーム210が蓋部202の端縁におけるスロット216を通過するために、セキュリティデバイス208がケース内にさらに押される。
【0139】
セキュリティデバイス208は、要求されるセキュリティのレベルに応じて種々の方法で所定位置にロック可能である。
【0140】
図17はスロット212付近の構成の拡大図を示している。特に、図17は、スロット212の開口と同等又は若干大きい程度にベース部201の端縁と平行に延在するリブ又は隆起部220を示している。隆起部220は、ベース部201の主平面に対して実質的に垂直な方向に突出し、かつ指凹所215の中央寄りに直に接して形成されている。
【0141】
図17は、さらにスロット212に対する入口の両側の指凹所215に各障壁部221A,222Aを示している。
【0142】
図18は、蓋部202におけるスロット216付近の構成の拡大図である。特に、図18は、蓋が閉鎖形態にある場合に、隆起部220を受容するように形成されている溝223を示している。溝は、スロット216の開口と同様又は若干大きい程度に蓋部の端縁と平行に延在し、かつ指凹所215の中央寄りに直に接して形成されている。
【0143】
図18は、さらに、スロット216に対する入口の両側の指凹所215に各障壁部221B,222Bを示している。
【0144】
図19A及び図19Bに示す断面図は、装置が閉鎖位置にある場合に、如何に隆起部220と溝223とが相互係合するかを示している。この目的は、ベース201に対して蓋202を前記第1方向に、すなわち、アーム209がスロット212を介してスライドされる方向(図19A及び図19Bにおいて、左から右への方向又はその逆の方向)に、移動させようと試みる力に抵抗することである。このような力は、ケース内のセキュリティデバイス208を保持するロック機構に打ち勝つことによりケースを強制的に開放しようと試みる誰かによって、装置に付与されよう。
【0145】
図19A及び図19Bは、さらに、如何に各障壁部221Aと221B、各壁部222Aと222Bが互いに隣接するかを示している。よって、各障壁部221,222は、図22に示すように、セキュリティデバイス208の端部211の各端縁に対するアクセスを阻止する。端部211は各壁部221,222と指凹所215の各側壁部とにより形成された密閉取付ソケットに座し、これにより(例えば、窃盗犯が、ケースからセキュリティデバイス208を取り出そうと試みることにより)端部211で指又は平刃ドライバ(flat-bladed screwdriver)といったツールを使用して使用者が購入物(purchase)を得ることを非常に難しくしている。
【0146】
各障壁部221Aと221B、222Aと222Bの各対の間で隆起部と溝との相互結合を提供するために、隆起部220及び溝223がその各端部で直角に延在してもよい。
【0147】
図19Aは、短手アーム210が蓋部202からスロット216を横切りかつアーム210の経路を横切って突出している弾性アーム230と係合する地点へとケース内に押されるセキュリティデバイス208を示している。この機能は、以下でより詳細に記載する。図19Aは、ケース内に完全に挿入されかつその作動位置にあるセキュリティデバイス208を示している。セキュリティデバイスは、メタル回動アーム216とベース部201に形成された戻り止め217との係合により、図19Aに示した位置に保持される。戻り止めは、(例えば、磁気解放デバイス又は特殊形状キーにより)該戻り止めとの係合が外れるように回動アーム216が移動するまで、セキュリティデバイスがケースから後退することを妨げる。
【0148】
セキュリティデバイスを解放する前に、図19Aに示した位置から図19Bに示す位置へと該デバイスがさらに若干ケース内に押し込まれ、これにより、短手アーム210の先端部(これは二股に分かれている)が弾性アーム230を後方に押し返す。よって、回動アーム216がベース部における戻り止め217との係合から解放された場合に、弾性アーム230がセキュリティデバイス208をケースから(例えば、セキュリティデバイスをさらにケース外に引き出すために、前記デバイスの端部211をつかむことができる位置に)少なくとも部分的に排出するように作用する。
【0149】
よって、ケースの一部は、一旦解放されたならば、セキュリティデバイスを排出する又は部分的に排出するための弾性手段を提供するように使用される。これは、セキュリティデバイスが他のケースで容易に再使用可能であることを意味している。(アーム230といった)繰り返し弾性変形してもよい弾性アームはクリープ(creep)を受け、これにより弾性アームは永久変形し、よってその弾性ひずみエネルギ(elastic resilience)が低減する。よって、このような弾性排出手段がセキュリティデバイス208に形成されたならば、その性能は時間経過とともに劣化する傾向にあり、よってセキュリティデバイスを再使用できる回数が厳格に制限されよう。ケース(これは、一度(すなわち、最終使用者(end user)による購入前に)内部にセキュリティデバイスを装着させたように思われる)に弾性排出手段を提供することにより、この困難性は避けられる。
【0150】
他のケースでは、セキュリティデバイスがその作動位置にある場合に、弾性アーム230を少なくとも部分的に変形してもよく、よって延長された期間で変形を維持してもよく、時間経過とともに弾性が低減するだろうとの可能性をさらに増大してもよい。
【0151】
図20は、図18に示した溝223の他の図を示している。図20は、スロット216を横切って溝の側方部材から突出している弾性アーム230をさらに示している。
【0152】
図21は、図18と同様の角度から示した溝223の他の図を示している。図21は、さらに脆弱点又は応力集中部として作用するように、蓋部内の各障壁部221B,222Bの両側に形成された各切欠又は各V溝を示している。セキュリティデバイス208を取り外すことなく蓋部をこじ開けようと試みた場合には、前記切欠又はV溝が蓋部を横切って亀裂またはひびが生じることを開始する作用をする。このような蓋部に対する破局的損傷(catastrophic damage)は、犯人の行動に注意を引きつけたくない窃盗犯に対する抑止である。
【0153】
各V溝230A,230Bは、各障壁部222B,221Bの外側表面と直に隣接する指凹所215の各壁部に形成されている。さらに、各V溝231A,231Bが、同様の理由のために、溝223の両端部に隣接する蓋部の外部壁213の内側表面に形成されている。各V溝231A,231Bは図29にも示されている。溝223を構成する構成要素から離れるように曲げられた各V溝231A,231Bの基礎に、さらなる各V溝232A,232Bを形成してもよい。これらは、亀裂がセキュリティデバイス208のエリアから離れた箇所に拡大するように促進する作用を果たす。
【0154】
図23A,図23B,及び図23Cは、セキュリティタグ208の平面図,側面図,及び下面図を示している。これらは端部211が長手アーム209と同一幅であることを示している。
【0155】
図24,図25,及び図26は、情報記憶媒体に対するアクセスを阻止しかつ/又は該媒体の該装置からの取り外しを阻止するためのセキュリティデバイスを有する装置の更なる実施形態を示している。この実施形態は、セキュリティデバイスを装置から取り外すことを妨げるが、デバイスが装置から部分的に後退することは許容するロック機構を備えている。これは突出部240をセキュリティデバイスに沿う途中に形成することにより達成され、該突出部は、一旦デバイスが図15A及び図15Bに示したように部分的に後退したならば、デバイスの取り外しを妨げるために装置の部分241とだけ係合する。
【0156】
図24A及び図24Bに示した第1位置では、デバイスがディスク係合手段243の作動を妨げ、よって、装置からディスク(図示せず)を取り外すことを阻止する。図25A及び図25Bに示した第2位置では、デバイスがディスク係合手段から後退しており、よってディスクの取り外しを許容する。
【0157】
デバイスが図16の蓋の如き蓋(図示せず)を具備する場合には、第1位置にて蓋を閉鎖状態に保持しかつ第2位置にて蓋が開放することを許容するように、デバイスの短手アーム244を使用してもよい。
【0158】
好ましくは、セキュリティデバイスは、その長手方向に沿う途中に脆弱部245を具備している。これは、例えば、デバイスを横切る薄いエリア又は溝を備え、該エリア又は溝部は(図26Aに示すように)はさみで切り離すことができ又は該エリア又は溝部を中心としてデバイスをパチンと取り外すことができる。第1位置では脆弱部が装置内に位置し、よってアクセス不可能であるのに対して、第2位置では脆弱部がデバイスの外部にあり、よってアクセス可能である。次いで、デバイスを2つに切断し又は分割することができ、よってその2つのパーツをデバイスから取り外すことができる。好ましくは、セキュリティデバイスは、ポリプロピレンといった材料から構成されており、かつ通常の小さなハサミでは脆弱部を切断することは難しいが、(例えば、キッチンハサミ(a pair of kitchen scissors)といった)大きめのハサミにより切断可能であるように形成されている。
【0159】
好ましくは、セキュリティデバイスは保持機構を具備しており、該保持機構は第1位置にてデバイスを解放可能に保持するが、デバイスを第2位置へと移動させるためにデバイス内で手動により引っ張ることで容易に保持機構に打ち勝つことができる。例えば、該機構は、デバイスの対向する両側に各弾性アーム247を備えてもよく、該アームは第1位置にてパーツ241と係合するが、該パーツと摩擦取付(friction fit)のみを提供する形状とされている。該摩擦取付は、図25A及び図25Bにて示したようにデバイス上で引っ張ることにより打ち勝つことができる。
【0160】
セキュリティデバイスにより(例えばエリア246に)セキュリティタグを載置してもよい。よって、第1位置ではセキュリティタグがディスク係合手段の下方に位置し、第2位置ではシールド248の下方に位置している。よって、セキュリティタグは、デバイスが2つに分割され又は切断されて装置から取り外されるまで、装置に取り付けられたままである。あるいは、タグはセキュリティデバイスが分割されかつ装置から取り外された後に唯一アクセス可能である装置の位置に取り付けられてもよい。
【0161】
上記実施形態は、販売小売店(sales outlet)がセキュリティデバイス及び/又はタグを取り外すためのインフラストラクチャを有することを必要とすることなく、窃盗犯に対して抑止を提供している。その代わりに、顧客は、装置を購入した後に、デバイスを取り外す。
【0162】
装置は、通常、上包み(例えば、収縮フィルム)を具備しており、該上包みはデバイスを第1位置から第2位置へと後退できる前に破られ又は取り外されなければならない。次いで、装置を開放することができかつディスクを取り外すことができるが、セキュリティタグは装置に取り付けられたままである。次いで、デバイスが切断され、かつ2つのパーツが装置から取り外される。その時のみ、セキュリティタグを装置から分離することができる。
【0163】
図27〜図29は、「ジュエルボックス」として知られている周知のバージョンの装置に基づくコンパクトディスク(CD)を保持するための装置を示している。このボックスは、蓋部材(図示せず)を有するベース部材302内に装入されるプラスチックトレイ301を備え、前記蓋部材はベース部材に回動可能に取り付けられている。トレイ301はベース部を構成し、かつ該ベース部上には内側に方向付けられた複数のフィンガ304からなっている中央ボス303を有している。前記フィンガはベース部から離れて上方に曲げられかつ再度内側に曲げられている。CD305をトレイ301上に保持するために、ボス303はCD305の中央孔を介して押し嵌めされるように形成されている。トレイ301からCDを取り外すために、CD305をボス303から持ち上げてトレイ301から離す必要がある。これは、ボス303とCD5の孔との係合を解くために各フィンガ304の各内側端部を同時に押し下げる間に、CDの周縁部をつかむことによりなされる。
【0164】
図27〜図29は、ヘッド部306Bから突出している細長アーム306Aを備えるセキュリティ部材306を示している。図29に示すように、トレイは、該トレイの対向する両端縁にて又は該両端縁付近に直立部を有している。直立部の第1部分307Aは、ボックスの開放側308Aに隣接して配置され、かつ第1スロット309Aを具備している。直立部の第2部分307Bは、ボックスのヒンジ側308Bに隣接して配置され、かつ第2スロット309Bを具備している。セキュリティ部材のアーム306Aは、第1スロット307Aを通過し、トレイ301を横切っており、第2スロット307Bに配置される先端部を有している。
【0165】
図28に示すように、アーム306Aがトレイ301上に保持されたCD305の表面上に延在するように、各スロット309A,309Bが位置決めされている。この位置では、アームがトレイ1から離れるCD305の移動を阻止するので、アーム306AがCDのボス303からの係合解除を阻止する。
【0166】
好ましくは、セキュリティ部材306は、図27において破線にて示すように、第2アーム306Cを具備している。第2アームは、第1アーム306Aに対してボス303の他側にてCD305を横切って延在している。CD305を横切って延在する2つのアームを具備することにより、潜在的な窃盗犯がCD305をボス303から取り出そうと試みることをより一層困難にしているので、セキュリティ部材により提供されるセキュリティのレベルが非常に向上している。
【0167】
脚部306Aがボックス内に完全に挿入されている場合には、セキュリティ部材のヘッド306Bがボックスの開放側308Aに隣接して位置してもよい。あるいは、凹所(図示せず)をボックスの開放側308Aに形成してもよく、かつヘッド306Bを該凹所内に取り付けるように構成してもよい。
【0168】
好ましくは、図27に示すように、セキュリティ部材のヘッド306Bはボックスの開放側308Aに沿って中央に配置される。
【0169】
好ましくは、図28に示すように、セキュリティ部材のアーム306Aはボス330の上端と概略同一高さに位置し、従って装置の全体高さを増していない。
【0170】
セキュリティ部材のアーム306Aは、(店舗の出口におけるセンサを過ぎて持ち出された場合にアラームを発する通常タイプの)セキュリティタグ312を載置してもよい。
【0171】
セキュリティ部材は、好ましくは、ロックデバイス310を具備し、該ロックデバイスは、特殊ツール又はキーにより解放されるまで、図27及び図28に示した位置にセキュリティ部材をロックする。
【0172】
特殊ツールによりラッチが解放されない限り部材306の解放を阻止するようにセキュリティ部材306が完全に挿入された場合に、ロックデバイス310は、例えば、トレイ301(及び/又は302A)の一部と係合するラッチ又はスナップ嵌合デバイスを備えてもよい。製品が顧客に販売された場合に、このようなツールは、セキュリティ部材を解放するために、例えば、小売店のスタッフにより使用されてもよい。
【0173】
特殊ツールは、ロックデバイスとの直接機械的係合によりロックデバイスを解放してもよく、又はロック解除位置へロックデバイスの一部を移動させるための磁力を作用させてもよい。さらに他の形態のロックデバイスを使用してもよい。
【0174】
ロックデバイス310は、部材のヘッド306Bに、又は該ヘッド306Bに隣接するアーム306Aの一部に配置されてもよく、かつ直立部の第1部分307A又は直立部の一部と係合してもよくかつ/又はボックスの側方308Aと係合してもよい。
【0175】
あるいは、セキュリティ部材のアーム306Aの先端部に隣接してロックデバイスを配置してもよく、かつロックデバイスは、直立部の第2部分307B又は直立部の一部と係合してもよくかつ/又はボックスのヒンジ側308Bと係合してもよい。図面に示したタイプのボックスにより、この装置は、トレイ301とボックスのヒンジ側308Bにおけるベース部302との空間308Cが、ロックデバイスを収容するために使用されるとの有利点を有している。
【0176】
図27及び図28は、ロックデバイスのために開放側308Aに隣接する余地を広く提供するために、CD305の位置がボックスのヒンジ側308Bへと数ミリメートルだけシフトしていたが、(セキュリティ部材と対応する構成の追加を除いて)従来のジュエルボックスと同様である装置を示している。しかしながら、ロックデバイスが上述した空間308Cに配置されたならば、CD305の位置はこのようにシフトする必要はない。
【0177】
図27〜図29に示した各実施形態は、ボックスの開放側308Aから挿入可能であるセキュリティ部材306を示している。しかしながら、前記部材を反対方向から(すなわち、ヒンジ側308Bから)挿入し、ヘッド306Bがヒンジ側308Bに隣接して位置することも可能であろう。前記部材をボックスの各他側308D,308Eの何れかから挿入することも可能であろう。
【0178】
セキュリティ部材306は、一旦ロックデバイス310がスタッフのメンバにより解放されたならば、セキュリティ部材306がトレイ301から後退可能でありかつ他のボックスで再利用可能であるように構成されてもよい。あるいは、一旦ロックデバイス310が解放されたならば、セキュリティ部材306が所定位置に留まっている間もロックデバイスがロック解除状態であり続けるようにセキュリティ部材306が構成されてもよい。よって、製品がロック解除された又は不活性化されたセキュリティ部材とともに販売可能であり、該部材がその後顧客により取り外し可能である。この場合に、セキュリティ部材は再利用というよりも廃棄されることになる。
【0179】
図27〜図29に示した構成では、セキュリティ部材もベース部材302の開放側308Aのスロットを通過しなければならない。通常のジュエルボックスでは、蓋(図示せず)はボックスの開放側308Aに重ならず、よってセキュリティ部材306が蓋を通過する必要がない。
【0180】
しかしながら、更なる実施形態では、蓋の開放を阻止するとともにCD305がトレイ301から取り外されることを阻止するためにセキュリティ部材も蓋と係合するように、ボックスを変更してもよい。好ましくは、セキュリティ部材は、蓋の対向する各端縁に近い2つの位置、例えば、蓋の開放を阻止するためにボックスの開放側308Aに近い位置及び蓋とベース部302との回動結合(この結合は通常のジュエルボックスでは比較的弱い)を破壊することによる蓋の取り外しを阻止するためにヒンジ側308Bに近い位置で、蓋と係合する。
【0181】
図29は、このような実施形態の側断面図を示している。これは、図28に示した実施形態と同様であるが、各スロットを有する各突出部311A,311Bを具備する蓋311を示しており、セキュリティ部材のアーム306Aは該スロットを通過する。他の構成では、1つ又は2つ以上の突出部311A,311Bが、蓋の周囲壁により、又はボックスの開放端縁308A又はヒンジ端縁308Bに隣接する壁部により置換されてもよい。
【0182】
セキュリティ部材は、図示するような1つの長手アーム306Aと、同じ位置であるが、トレイを横切って短い距離延在している(例えば、CD305の隣接端縁まで延びるが、CD305上ではない)短手アーム(第2アーム306Cは破線で示す)とを有してもよい。短手アームは、ボックスの蓋の開放を阻止するために、ボックスの開放側308A(及び、もし好適であるならば、直立部307A)における各スロットを通過してもよい。
【0183】
他の構成では、CD305の周縁部の周りのトレイ301上に直立部を形成してもよく、かつトレイ301周縁又はボックスの周縁における各直立部307A,307Bの各スロットの代わりに又は該各スロットに加えて、セキュリティ部材306が前記直立部の各スロットを通過する。
【0184】
好ましくは、セキュリティ部材が、上述したように、トレイ301からCD305を取り外すことを阻止しかつ蓋311の開放を阻止するように作用するが、いくつかの場合では、蓋の開放を阻止するようにすることが主要機能に対して充分となるかもしれない。これは、例えば(図27に示した各位置又はボックスの両側308D,308Eの近く又は隣接する各位置の何れかにて)ボックスを横切って延在する1つ又は2つの長手アーム306A,306Cにより達成されてもよく、これらの長手アームの何れもが、好ましくは、2つの地点(ボックスの開放側308Aに近い地点とボックスのヒンジ側308Bに近い地点)にて蓋311と係合する。この場合には、セキュリティ部材が依然としてCD305をボス303から係合解除することを阻止する際にある程度機能してもよいが、装置のセキュリティは、
閉鎖位置で蓋311を保持するためのセキュリティ部材の機能に一層依存しかつ装置が提供する蓋311とトレイ301及び/又はベース部302との間の結合の強化に一層依存している。
【0185】
取り外し可能セキュリティデバイスの具備に加えて、上述したセキュリティ装置が、大抵の場合に、ディスクを保持するための装置に対していくつかの変更例をも含むことが理解されよう。
【0186】
図1に示した装置では、スロット12が側壁部13に設けられかつスロット14が直立部7に設けられている。スロット12は、好ましくは、指凹所15内に形成される。各スロット12,14は互いに整列されている。
【0187】
図4,図5,及び図6は、各スロット12,14をより詳細に示している。これらのスロットはアーム9Aを受容する大きさとされており、該アームは1.0mm〜1.5mmの厚さで約8mm〜12mmの幅である。
【0188】
図5及び図6も直立部7の下側に形成された突出部23を示している。突出部23は、セキュリティ部材上の移動可能戻り止めと相互作用するために、ケース上に固定された戻り止めを形成している。他の配置では、これらの固定戻り止め及び移動可能戻り止めの各位置を逆にしてもよい。
【0189】
図6は、蓋部2に形成されたスロット24を示している。このスロットは、約8mmから12mmの幅でありかつ1.0mm〜1.5mmの厚さであるアーム10Aを受容する大きさである。
【0190】
他の形態の係合手段が、セキュリティ部材の各パーツと係合するために、蓋とベース部上に形成されてもよい。
【0191】
図4,図5,及び図6は、さらに、直立部7から突出しているシールド部7Bを示しており、ベース部1の上方からアーム18に対するアクセスを阻止するために、セキュリティデバイスが装置内に装着された場合に、前記シールド部がアーム18上に位置する。
【0192】
図9A〜図9Dは、ケースがセキュリティ部材8Bのヘッド11Bを受容するための開口内に各戻り止め38を具備している装置を示している。
【0193】
図27〜図29は、セキュリティ部材306を受容するように構成されたジュエルボックスを示している。各スロット309A,309Bが、トレイ301の対向する各端縁の直立部に形成されている。ボス303の位置、従ってCD305の位置は、ボックスのヒンジ側308Bの方に数ミリメートルだけシフトしてもよい。各スロット(図示せず)は、ボックスのヒンジ側108Bから又はボックスの各他側308D,308Eからセキュリティ部材を受容するために形成されてもよい。セキュリティ部材306を通過させるために、ベース部材302の開放側308Aに、スロットがさらに形成されている。さらに、セキュリティデバイス306が通過する各スロットを有する各突出部311A,311Bが、ジュエルボックスの蓋の下側に形成されてもよい。
【0194】
図30〜図33は、図1のケースと同様のケースのさらなる実施形態を示しているが、そのセキュリティを向上させるための追加の変更点を有している。
【0195】
図30に示すように、セキュリティ部材がケース内に装着された場合に、セキュリティ部材のロック機構に対するアクセスを阻止するために、ケースはベース部401上に第1シールド407Aを具備している。更に、セキュリティ部材が直立部407のスロットを介して挿入される際にセキュリティ部材の先端をケース内に導くことを助けるために、シールド407Aに隣接するベース部401の上側表面が曲げられている。第1シールド407Aの拡大断面図を図31Fに示している。図示するように、直立部407と(後述する)各ソケット451間のエリアの側壁部413との間に間隙が残されておらず、よって、ベース401上からロック機構に対するアクセスが妨げられ、よって許可されていない干渉からロック機構を保護している。
【0196】
セキュリティ部材がケース内に装着された場合にセキュリティ部材の先端部を受容するために、直立部407に形成された凹所407Cに対する入口に隣接するケースの対向する側方に、第2シールド407Bの形態での位置決め手段が形成されている。第2シールド407Bは、セキュリティ部材の先端部を凹所407C内に配置することを助け、かつセキュリティ部材が上方に丸まること又は装置上に保持されるディスクの裏側に向けて上方にそらされること(これは、ディスクに記録された情報に対して重要な損傷を引き起こす可能性がある)を防止する。第2シールド407Bの拡大平面図を図31Bに示し、かつその拡大断面図を図31Eに示す。
【0197】
図30〜図33に示すケースは、さらに、蓋部402上に各整列ペグ(alignment peg)450を具備し、ベース部401上に各整列ソケット451を具備している。これらは、ケースの側壁部413を貫通する各スロット412,414に隣接する両側に配置され、蓋部とベース部とが閉鎖位置にある場合に互いに係合するように位置決めされている。各整列ペグ450及び各整列ソケット451は平行な各側面を有し、かつ各ペグは各ソケット内で密着スライド取付け(close, sliding fit)となるように構成されている。各ペグ450は約8mmの幅及び約4mmの長さを有している。各ソケットは、各ペグと同様の幅及び各ペグの全体長さを受け入れるのに充分な深さを有している。
【0198】
各整列ペグ450及び各整列ソケット451は、閉鎖位置の場合に、蓋部402の端縁と(各ペグ間にある)ベース部401の端縁とを互いに平行に維持するように作用する。特に、図32にて矢印Aにより示すように、蓋の角部をこじ開けることにより蓋を開放しようとの試みがなされた場合には、この作用により生じた力が各ペグ450及び各ソケット451により吸収され、よってセキュリティ部材に伝達されない(さもなければ、蓋部402とベース部401とを互いに保持するセキュリティ部材に応力がかかるであろう)。
【0199】
各ペグ450と各ソケット451は、図30Aに示すように、蓋を開放しようと試みることにより付与された応力を、対応するペグ及びソケット対の外側端縁に直に隣接する地点Pに集中させる傾向がある。しかしながら、図32に示すように角部をこじ開けることによるケースの開放はディスク対する許可されないアクセスを(すなわち、セキュリティ部材を取り外すことなく)達成しようと試みる者によりなされると思われるので、蓋のこの点に脆弱部を(例えば、図31Aに示すようにV字形切欠410の形態で)形成することによるこの応力集中により有利点を得ることができる。この結果は、このようにしてケースを開放しようとする試みは、例えば図32にて破線により示したような線Cに沿って、例えば蓋の亀裂又はひびの拡大により、破局的な,聞き取ることができ,かつ非常に目立つ蓋の破損に一層なりやすくなる。これを行わなければセキュリティ部材の破損を引き起こさないことから、蓋の破損が窃盗犯の作用に対して注意を引くようになるので、目立たないようにディスクの窃盗を試みることは難しくなっている。
【0200】
しかしながら、一旦セキュリティデバイスが装置から後退されたならば、指凹所418のエリアで蓋部とベース部をつかみかつ蓋部とベース部とを引き離すことによりケースを開放することができる。各ペグ450と各ソケット451は、この移動を妨げず、かつこの作用は甚大なレベルの応力を脆弱点Pに付与しない。よって、意図したやり方で(すなわち、指凹所415のエリアで蓋部とベース部に対して力を作用させることにより)開放された場合に、この脆弱点は装置の強度に対して有害ではない。
【0201】
図33Aと図33Bは、指凹所415と該凹所内の各ペグ450及び各ソケット451の拡大図を示している。
【0202】
図34〜図37は、セキュリティデバイスがディスク保持装置内に挿入された後にセキュリティ部材を解放するための装置を示している。
【0203】
図34〜図36に示す装置は、容器502の端縁を受容するためのスロット501を備え、セキュリティデバイス503はロックデバイス504により前記容器内に保持されている。
【0204】
スロットの奥には、2つのプッシュアーム505A,505Bが形成されている。各アーム505A,505Bは、各ばね507により図34に示す外側位置へと弾性的に付勢される平坦なスライド可能部材506から延出している。
【0205】
磁気解放機構は、容器502がスロット501内に挿入された場合にロックデバイス504が解放されるように、かつ容器502がスロットから後退するにつれて、セキュリティデバイス503がスロット内に保持されて、セキュリティデバイス503が容器502から後退されるように、スロット内に形成されている。
【0206】
図示した実施形態では、磁気解放機構は、互いに直角に位置決めされた第1磁石508と第2磁石509を備えている。
【0207】
第1磁石508は、容器502内の戻り止め511からばねアーム510を係合解除するように、該磁石に向かってロックデバイス504のばねアーム510を引き寄せるように作用する。前記戻り止めは、ばねアームと戻り止めとが係合している間、セキュリティデバイス503が容器502から後退することを妨げている。
【0208】
第2磁石509は、容器502がスロットから後退している間、セキュリティデバイスをスロット501内に保持するために、セキュリティデバイス503のヘッド512を引き寄せるように作用する。次いで、セキュリティデバイス503は、容器が後退した後に、スロットから手動で取り外すことが可能である。
【0209】
ばねアーム510とヘッド512は互いに接近しているので、各磁石508,509は、互いに接近して位置決めされる必要がある。各磁石の各磁場の間の相互作用のためにそれが見られる場合には、図37A〜図37Cに関して以下で更に説明するように、第1磁石508は第2磁石509の下方に部分的に位置決めされるべきである。
【0210】
図37Aは、正面の一側から見た各磁石508,509の斜視図を示している。第1磁石508は、それぞれ直径25mm,厚さ10mmの2つのネオジム磁石を備えている。第2磁石509は、それぞれ直径10mm,厚さ4mmの3つのネオジム磁石を備えている。図37Bの平面図に示すように、第2磁石509は第1磁石508上に位置決めされ、磁石508の前方端縁が磁石509の前方表面から17mm越えて突出しており、かつ図37Cの正面図にて示すように、第2磁石509は第1磁石508の上方4mmに位置決めされている。
【0211】
図36Aは、容器がスロット501内に挿入された際の容器502を示す図35のA−A線の断面を示している。この位置では、ばねアーム510が戻り止め511と係合しており、よってセキュリティデバイス504が容器502にロックされている。図示するように、セキュリティデバイスのヘッド512が容器502の開放端縁に形成された指凹所内に配置されている。
【0212】
図36Bは、スロット501内に完全に挿入された容器502を示している。この位置では、第1磁石508がばねアーム510を引っ張って戻り止め511との係合を外し、よってセキュリティデバイス504が容器502から自由に後退する。セキュリティデバイス504のヘッド512はさらに第2磁石509と係合状態となる。
【0213】
図36Aに示した位置から図36Bの位置へ移動する際に、容器が各アーム505A,505Bの作用に抗して押し込まれ(図36A、図36Bには示していない)、前記各アームが指凹所の両側の容器の端縁と係合することは、注目すべきである。ついで、一旦ヘッド512が第2磁石509に到達すると、(若干弓形状を有している)ヘッド512が容器502の端縁に抗して平坦化するにつれて、容器502がさらに微少距離(例えば0.5mm〜1.0mm)だけ内側に押される。これによりセキュリティデバイスをさらに(0.5mm〜1.0mmだけ)ケース内に押し込むことを引き起こす。これは、ばねアーム510の先端を戻り止め511から逆に移動させるように作用し、よって、ばねアームが磁石508により図36Bに示した位置へと自由に引き下げられる。この微少移動が生じる前には、ばねアーム10の先端と戻り止め511の一側との係合がこの下方移動に抵抗する。さらに、一旦ばねアーム510が自由に移動すると、ばねアームはセキュリティデバイス503の本体に抗して急激に引き下げられかつそのように行う際に耳に聞こえる「カチッ(click)」という音を生じる傾向がある。このカチッという音は、使用者により聞かれ、かつロックデバイス504が解放されたとの目安を提供する。
【0214】
次いで、容器502は、図36Cに示すように、スロットから後退することができ、セキュリティデバイス503を第2磁石509との接触状態に保持させる。一旦容器502が取り出されると、セキュリティデバイス503を磁石509からスロット外に引っ張り出すことができる。
【0215】
図36Cは、さらに、容器を後退させる際に、図34に示した位置に対する各ばね507の作用下で、外方へスライドするスライド可能部材506のパーツ506Aを示している。容器502を後退させる際に、セキュリティデバイス503の端部を支持するために、パーツ506Aは、図36Cに示すように、セキュリティデバイス503の下方をスライドするように構成されている。これは、磁石508がセキュリティデバイス503をスロット501のベースに向けて下方に引くことを妨げ、よってデバイス503を曲げる(これは、容器502がデバイス503から後退することを妨げるであろう)。
【0216】
よって、容器からセキュリティデバイス503を解放するために、スロット1の奥において容器の端縁が第2磁石509と係合するまで、容器502の端縁がスロット501内に挿入され、その結果セキュリティデバイス503を容器502内にロックするロックデバイス504を自動的に解放する。次いで、セキュリティデバイス503が第2磁石509により保持され続けている間に、容器502はスロット501から後退可能である。容器502の取出しは、各アーム505A,505Bの作用により部分的に助けられる。次いで、セキュリティデバイス503は手動でスロット501外に引き出され、かつ他の容器で再使用可能である。
【0217】
上述した装置により、容器が正しい向きを上にしてスロット内に挿入される必要があることは、理解されよう(すなわち、マグネット508を具備しているスロット501の一側にセキュリティデバイス503を配置する)。更なる構成では、磁石508に対応する磁石を磁石508と対向するスロットの他側上に形成してもよい。次いで、各磁石は、(容器がスロット501内のどの向きを上にして挿入されるとしても)、セキュリティデバイスにもっとも近い磁石のみがばねアーム510に作用し、近ければ近いほど、磁石が更なる磁石の磁気的引張りに対抗しかつ打ち勝つのに充分な強さになるように構成することができる。
【0218】
更なる構成では、容器がスロット502内に装入され;容器の挿入が適切なセンサにより(例えば、光センサにより)検出された場合にのみ作動する電磁石を使用してもよい。
【0219】
このような構成では、再び磁石をスロットの対向する両側に形成することができ、よって、装置は容器502がどの向きを上にしてスロット内に挿入されているかにかかわりなく作動するであろう。よって、容器がどの向きを上にしているかを検出するためにセンサが設けられ、故に適切な磁石を作動させることができる。例えば、センサは、容器のどちら側にセキュリティデバイスが隣接して位置しているかを検出し、又は(例えば、大抵のCD容器又はDVD容器の背面に通常形成されているバーコードを検出することにより)どちらが容器の前方表面及び後方表面であるかを検出してもよい。
【0220】
上述した装置は販売レジに隣接するカウンター上に設けられてもよい。該装置は、さらに、カウンターの下側に設けられてもよく、よって顧客にとってアクセスしにくくかつ見えにくい。
【0221】
図38と図39は、上述したようなセキュリティ部材を使用することができる別形態の装置の要部斜視図を示している。該装置はベース部601を備え、ディスク保持手段602が該ベース部上に形成されている。ベース部601の一端縁に側部603をヒンジ結合することができる。側部603は図38に示した開放位置と図39に示した閉鎖位置との間でヒンジ可能である。ここで、側部は閉鎖位置にてカバー部材(図39には示していない)を保持している。
【0222】
側部603及びベース部601は各スロット604A,604Bを具備し、該スロットを介して、図11に示したセキュリティ部材と同様のセキュリティ部材605が挿入されてもよい。ディスク保持手段602が支持部606上に設けられており、かつ各スロット606A,606Bがセキュリティ部材605の先端部を受容するための支持部に形成されている。
【0223】
凹所603Aは、セキュリティ部材605のヘッドを受容するために側部603に形成されている。
【0224】
図40及び図41は、それぞれ開放形態及び閉鎖形態にある図38及び図39に示した装置の断面図を示している。図40は、カバー607(通常、厚紙から形成されている)を閉鎖位置へと移動可能とするために開かれた側部603を示している。図41はカバー607を閉鎖形態に保持するための閉鎖位置の側部603を示している。さらに、図41はセキュリティ部材605を示している。
【0225】
凹所603Aが、セキュリティ部材605のヘッドを受容するために側部603に形成されている。
【0226】
図40及び図41は、それぞれ開放形態及び閉鎖形態にある図38及び図39に示した装置の断面図を示している。図40は、カバー607(通常、厚紙から形成されている)が閉鎖位置へと移動可能とするために開かれた側部603を示している。図41はカバー607を閉鎖形態に保持するための閉鎖位置の側部603を示している。さらに、図41は装置内に挿入されたセキュリティ部材605を示している。
【0227】
前記部材の長手アーム605Aは、上述した実施形態と同様のやり方でベース部601とロックするロックデバイスを載置している。アーム605Aの先端は、支持部606を貫通するが、ディスク保持手段602と相互作用する必要はない(示した実施形態では、ディスク保持手段は周知のジュエルボックスタイプの容器で使用されるような通常のロゼット(rosette)である)。
【0228】
セキュリティ部材605の短手アーム605Bは、セキュリティ部材605が所定位置にある間、側部が開放位置に移動することを妨げるように、側部603の凹所又はスロット603Bと係合する。
【0229】
他の形態のディスク保持装置が本明細書に記載したタイプのセキュリティ部材を受容するように同様に構成されてもよいことが、理解されよう。セキュリティ部材は、装置を閉鎖状態に保持するように作用しかつ/又はディスク保持手段と相互作用することにより装置内にディスクをロックするように作用してもよい。
【0230】
セキュリティ部材は、上述した他の実施形態に関して記載したやり方と同様のやり方で装置内にロックされてもよく、かつその上にセキュリティタグを同様に載置してもよい。セキュリティ部材もまた、例えば、上述した手段といった解放装置により、同様のやり方で装置から解放されてもよい。
【0231】
本発明は種々の異なる形態で形成し得ることが、上記記載から理解されよう。多くの個々の特徴点及び上記記載で言及された各構成の組み合わせが新規性を有しているものと考える。よって、本発明は、各構成又は上述した各実施形態の特定の組み合わせに制限されず、上記各原理又は該原理の組み合わせを網羅するように拡張している。
【0232】
本発明は図面に記載したタイプのディスクホルダに関して記載してきたが、このようなディスクホルダは広範な形態を取り得ること、及び本発明の多くの態様を他のタイプのディスクホルダとともに使用可能であることは理解されよう。
【0233】
さらに、冒頭に記載したように、本発明の各態様は、さらに、他のタイプの情報記憶媒体を保持するための装置又はケースに対して応用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるセキュリティデバイスとDVDを保持するための装置の平面図である。
【図2】 図1に示したデバイスと同様のセキュリティデバイスの第2実施形態の斜視図である。
【図3】 図2に示したセキュリティデバイスの構成要素を示す斜視図である。
【図4】 図1の装置と同様の装置の一部の斜視図であって、図2及び図3のセキュリティデバイスが取り付けられる開口を示す図である。
【図5】 図4のA−A線で切断された断面図である。
【図6】 セキュリティデバイスとともに所定位置に閉鎖された場合の装置の断面図である。
【図7】 (反対方向から見た)図5の一部の拡大図である。
【図8】 本発明の第2実施形態におけるケースの端縁の凹所内に取り付けられる解放可能セキュリティ部材の更なる実施形態の斜視図である。
【図9A】 本発明の第3実施形態を図示したものであって、断面で示したヘッドを具備する装置内に部分的に挿入された解放可能セキュリティ部材のさらなる実施形態を有する図1に示した装置と同様の装置の一部の平面図である。
【図9B】 本発明の第3実施形態を図示したものであって、セキュリティ部材が完全に挿入された場合のヘッドの拡大図である。
【図9C】 本発明の第3実施形態を図示したものであって、ケースからセキュリティ部材を解放するためにキーの使用を示す図である。
【図9D】 本発明の第3実施形態を図示したものであって、ケースからセキュリティ部材を解放するためにキーの使用を示す図である。
【図10】 DVDを保持するための装置と該装置内に部分的に挿入されたセキュリティデバイスの概略描写の平面図である。
【図11】 図1に示した装置で使用するためのセキュリティデバイスの他の実施形態の斜視図である。
【図12】 図11に示したデバイスの各パーツの拡大図であって、デバイスのセンターラインに沿う断面斜視図及び該デバイスに取り付けられるメタル回動アームの斜視図を含む図である。
【図13】 図12に示した各パーツが如何に作動するかを示しているデバイスのセンターラインに沿う断面図である。
【図14】 セキュリティデバイスの他の実施形態に対する図12に対応する図である。
【図15】 セキュリティデバイスの他の実施形態に対する図13に対応する図である。
【図16】 開放形態の本発明による装置の他の実施形態の平面図であって、セキュリティデバイスが装置内に部分的に挿入されている図である。
【図17】 (図16に示した方向Aから見た)図16に示した装置の第1パーツの拡大斜視図である。
【図18】 (図16に示した方向Bから見た)図16に示した装置の第2パーツの拡大斜視図である。
【図19A】 閉鎖形態の図16に示した装置のパーツの線C−Cに沿った断面図であって、セキュリティデバイスが装置内の作動位置に完全に挿入されている図である。
【図19B】 図19Aと同様の断面図であって、セキュリティデバイスが、排出される前にさらに若干押されている図である。
【図20】 反対方向から見た図18に示した装置のパーツの斜視図である。
【図21】 図20と同様の角度から見た図18に示した装置のパーツの斜視図であって、更なる改良がされている図である。
【図22】 図19Aの形態にある装置のパーツの斜視図である。
【図23A】 図16にて部分的に挿入されたように示したセキュリティデバイスの平面図である。
【図23B】 図16にて部分的に挿入されたように示したセキュリティデバイスの線D−Dに沿った断面図である。
【図23C】 図16にて部分的に挿入されたように示したセキュリティデバイスの下面図である。
【図24A】 装置内に装着されたセキュリティデバイスを示す本発明の他の実施形態の平面図である。
【図24B】 装置内に装着されたセキュリティデバイスを示す本発明の他の実施形態の断面図である。
【図25A】 装置から部分的に後退したセキュリティデバイスを示す本発明の他の実施形態の平面図である。
【図25B】 装置から部分的に後退したセキュリティデバイスを示す本発明の他の実施形態の断面図である。
【図26A】 次いで装置からセキュリティデバイスを取り外すために2つに切断されるセキュリティデバイスを示す本発明の他の実施形態の平面図である。
【図26B】 次いで装置からセキュリティデバイスを取り外すために2つに切断されるセキュリティデバイスを示す本発明の他の実施形態の断面図である。
【図27】 コンパクトディスクを保持するための装置の平面図であって、本発明の他の実施形態によるセキュリティ部材が装置内に装着されている図である。
【図28】 図27の線A−Aに沿って切断された側断面図である。
【図29】 本発明のさらなる実施形態の側断面図である。
【図30A】 (セキュリティデバイスを有していない)図1に示した装置と同様の装置の平面図であって、該装置に対して種々の変更がなされている図である。
【図30B】 (セキュリティデバイスを有していない)図1に示した装置と同様の装置の側面図であって、該装置に対して種々の変更がなされている図である。
【図31A】 符号Aが付けられた図30Aのパーツの拡大図である。
【図31B】 符号Bが付けられた図30Aのパーツの拡大図である。
【図31C】 符号Cが付けられた図30Aのパーツの拡大図である。
【図31D】 符号Dが付けられた図30Bのパーツの拡大図である。
【図31E】 符号Eが付けられた図30Bのパーツの拡大図である。
【図31F】 符号Fが付けられた図30Bのパーツの拡大図である。
【図32】 閉鎖状態にある図30に示した装置の斜視図であって、蓋の一つの隅を持ち上げることにより装置を開放しようとする試みを示す図である。
【図33A】 図30及び図32に示した装置の各パーツの斜視図である。
【図33B】 図30及び図32に示した装置の各パーツの斜視図である。
【図34】 容器を装置に挿入する前に、本発明によるセキュリティ部材を解放するための装置の好適な実施形態の(前下方からの)要部切取り斜視図である。
【図35】 (明瞭化のために容器は省略されているけれども)容器が装置内に完全に挿入される場合に、装置が位置するであろう装置の対応図である。
【図36A】 図35の線A−Aでの断面図であって、容器が挿入されていることを示す図である。
【図36B】 図35の線A−Aでの断面図であって、容器が完全に挿入された位置にあることを示す図である。
【図36C】 図35の線A−Aでの断面図であって、容器が後退していることを示す図である。
【図37A】 図34〜図36で示した装置で使用した2つの磁石の斜視図である。
【図37B】 図34〜図36で示した装置で使用した2つの磁石の平面図である。
【図37C】 図34〜図36で示した装置で使用した2つの磁石の正面図である。
【図38】 本発明による装置の更なる実施形態の要部斜視図であって、開放形態にある装置を示す図(図には蓋部材を記していない)である。
【図39】 本発明による装置の更なる実施形態の要部斜視図であって、閉鎖形態にある装置を示す図(図には蓋部材を記していない)である。
【図40】 開放形態にある図38に示した装置の断面図である。
【図41】 閉鎖形態にある図39に示した装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ベース部
2 蓋部
5 アーム
6 ボタン状部材
7 直立部
8 セキュリティデバイス
9,10 アーム
11 ヘッド
12,14 スロット
15 凹所
16 インサート
20 セキュリティタグ
23 突出部

Claims (18)

  1. 情報記憶媒体を保持する際に利用するための装置であって、
    ベース部及び開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である蓋部を有しているケースと、共に第1方向においてヘッド部から延在している第1の突出部及び第2の突出部を含んでいる解放可能なセキュリティ部材とを含み、
    前記第1の突出部及び前記第2の突出部それぞれが前記ベース部及び前記蓋部によって受容された場合に、前記ヘッド部が前記ケースの外面近傍に位置する状態で、前記ベース部及び前記蓋部が前記閉鎖位置に保持されるように、前記ベース部は前記第1の突出部を受容するように適合され、前記蓋部は前記第2の突出部を受容するように適合され、
    前記第1の突出部は、前記第1の突出部が前記ベース部によって受容された場合に、前記ベース部の外壁の開口部を通じて挿入され、且つ、前記ベース部の内面の近傍且つ前記ベース部に対して略平行にベース部を横切って少なくとも部分的に延在している平坦なストリップを含み、
    前記ストリップは、自身が前記ベース部内に挿入された場合に解放可能に前記セキュリティ部材を保持するように、前記ケース内部のロック位置に配置されているロックデバイスを備え、
    前記ストリップに設けられた前記ロックデバイスは、自身の位置を磁力の作用によって変更可能とされるメタル構成要素を含んでいることを特徴とする装置。
  2. 解放可能に前記情報記憶媒体を保持するために前記ベース部に保持部材を含み、
    前記解放可能なセキュリティ部材は、前記保持部材が前記情報記憶媒体を解放しないように前記保持部材と相互作用するように、前記ベース部内に挿入可能とされることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. セキュリティタグは、前記解放可能なセキュリティ部材の前記第1の突出部又は前記第2の突出部に設けられ、
    前記セキュリティ部材が前記ケースから引き抜かれるまで、前記セキュリティタグの取り外しが防止されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記セキュリティ部材の前記ヘッドは、前記第1の突出部及び前記第2の突出部が前記ベース部及び前記蓋部によって受容された場合に、前記ケースの外部の凹所内に係合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記セキュリティ部材をさらに前記ケースに押し込み、前記ロックデバイスが解放されることによって、前記セキュリティ部材が前記ロック位置から解放されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記ロックデバイスを解放するための前記第1方向の第1磁力と、前記ケースから前記セキュリティ部材を少なくとも部分的に引き抜くための前記第2方向の第2磁力とを備えるように配置されている解放装置を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 2つの離隔配置された開口を有するケース内部に情報記憶媒体を固定する際に利用するための装置であって、
    前記離隔配置された開口に係合するために、離隔配置された平行な平面内で共に第1方向においてヘッド部から延在している第1の突出部及び第2の突出部を含む解放可能なセキュリティ部材を含み、
    前記第1の突出部は、平坦なストリップを含み、
    前記ストリップは、自身が前記ケース内部に挿入された場合に前記ケース内部に前記第1の突出部を保持するためのロックデバイスを備え、
    前記ロックデバイスは、第1磁力が前記第1方向に対して垂直な方向において作用した際に解放可能とされ、
    前記ヘッド部は、メタルインサートを備え、これにより、第2磁力は、前記第1方向に対して平行な方向においてヘッド部に作用可能とされ、前記ロックデバイスが解放される際に前記セキュリティ部材を前記ケースから引き抜くことを補助することを特徴とする装置。
  8. 前記ストリップに設けられた前記ロックデバイスは、自身の位置を磁力の作用によって変更可能とされるメタルアームを備えていることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1の突出部は、前記第2の突出部よりも前記ヘッド部からさらに延在し、
    前記第1の突出部は、前記ロックデバイスを運ぶために十分な長さを有し、
    前記第2の突出部は、前記ケースの前記開口のうち1つの開口に係合可能となる長さ以下の長さを有していることを特徴とする請求項7又は8に記載の装置。
  10. ベース部及び開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である蓋部を有しているケースを含み、
    前記第1の突出部及び前記第2の突出部それぞれが前記ベース部及び前記蓋部によって受容された場合に、前記ヘッド部が前記ケースの外面近傍に位置する状態で、前記ベース部及び前記蓋部が前記閉鎖位置に保持されるように、前記ベース部は前記セキュリティ部材の前記第1の突出部を受容するように適合され、前記蓋部は前記セキュリティ部材の前記第2の突出部を受容するように適合され、
    前記ベース部は、自身の外壁に、前記セキュリティ部材の平坦なストリップを受容する開口を有し、
    前記平坦なストリップは、前記ベース部を横切るように少なくとも部分的に延在し、
    前記平坦なストリップに設けられた前記ロックデバイスは、前記ストリップが前記ベース部内に挿入された場合に前記ケース内部のロック位置に前記セキュリティ部材を保持するように配置され、
    前記ロックデバイスは、前記ロックデバイスが開放されるまで前記セキュリティ部材が前記ケースから引き抜かれることを防止するために、前記第1の突出部が前記ベース部に挿入された場合に動作することを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 情報記憶媒体を格納する際に利用するための装置であって、
    ベース部及び開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である蓋部を有しているケースを含み、
    前記装置は、離隔配置された平行な平面内で第1方向においてヘッド部からともに延在している第1の突出部及び第2の突出部を含んでいる解放可能なセキュリティ部材を受容するように適合され、
    前記第1の突出部及び前記第2の突出部それぞれが前記ベース部及び前記蓋部によって受容された場合に、前記ヘッド部が前記ケースの外面近傍に位置する状態で、前記ベース部及び前記蓋部が前記閉鎖位置に保持されるように、前記ベース部は前記セキュリティ部材の前記第1の突出部を受容するように適合され、前記蓋部は前記セキュリティ部材の前記第2の突出部を受容するように適合され、
    前記ベース部は、自身の外面に、前記ベース部の内面の近傍且つ前記ベース部に対して略平行な平坦なストリップの形態で前記第1の突出部を受容するように適合されている第1開口を有し、
    前記ベース部は、前記平坦なストリップが前記ベース部内部で前記第1の突出部を保持するように前記ベース部に挿入されている場合に、前記平坦なストリップに設けられたロックデバイスに係合するための係合部材も有していることを特徴とする装置。
  12. 前記情報記憶媒体を保持するために前記ベース部に保持部材を含み、
    前記第1開口と位置合わせされている第1スロットは、前記第1の突出部を受容するために前記保持部材の下に設けられていることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記装置内に保持された前記情報記憶媒体を囲むために前記ベース部の上に直立部を含み、
    前記第1スロット及び前記第1開口と位置合わせされている第2スロットは、前記セキュリティ部材の前記第1の突出部が前記第2スロットに挿通されるように、前記直立部内に設けられていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 前記ベース部及び前記蓋部は、ヒンジ部によって結合され、
    凹所は、前記ヒンジ部の反対側の所定位置で前記ケースの外部に設けられ、
    前記ベース部の前記第1開口は、前記凹所内に位置し、
    前記蓋部は、前記凹所内部で前記セキュリティ部材の前記第2の突出部を受容するように適合されていることを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記セキュリティ部材は、前記ケース内に設けられた弾性アームの弾性に抗して前記ケース内部に挿入可能とされ、
    前記弾性アームは、前記ロックデバイスが解放された場合に前記ケースから前記セキュリティ部材を少なくとも部分的に排出することを補助するように適合されていることを特徴とする請求項11〜14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記ベース部及び前記蓋部は、前記ヘッド部が前記ケースの外面に位置している場合に、前記ヘッド部のすべての縁部に対するアクセスを阻止する障壁を有していることを特徴とする請求項11〜15のいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記ベース部及び前記蓋部は、前記第1開口の近傍に、前記セキュリティ部材が前記ケース内部に挿入されると、第1方向における前記蓋部と前記ベース部との間での相対運動に抵抗するために、前記蓋部及び前記ベース部が閉鎖位置に位置している場合に互いに係合し、隆起部と該隆起部を受容するように適合された溝部とを含んでいる相互係合可能パーツを有していることを特徴とする請求項11〜16のいずれか一項に記載の装置。
  18. 記第1方向において前記ヘッド部から共に延在している前記第1の突出部及び前記第2の突出部を含んでいる解放可能なセキュリティ部材をさらに含み、
    前記第1の突出部は、前記ストリップが前記ベース部内部に挿入された場合に、前記ケース内部のロック位置で前記セキュリティ部材を保持するように配置されたロックデバイスを備えている平坦な前記ストリップを含み、
    前記ケースは、自身に作用する力によって前記ベース部及び前記蓋部のうち少なくとも1つが前記ベース部及び前記蓋部を前記開放位置に移動させることなく破壊されるように配置された脆弱部を含んでいることを特徴とする請求項11〜17のいずれか一項に記載の装置。
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