JP4120747B2 - 釘打機のマガジン内の釘及びプッシャのガイド構造 - Google Patents
釘打機のマガジン内の釘及びプッシャのガイド構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、釘打機のマガジンのガイド通路内の連結釘とこの釘をノーズ部側に押し出すプッシャの移動を案内するガイド構造に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
一般に、釘打機のマガジンは、内部に装填された連結釘をプッシャによってノーズ部側に押圧供給するものであるから、マガジンには、連結釘と連結釘を釘打機のノーズ部側に押圧するプッシャの摺動を案内するガイド通路が形成されている。このガイド通路は連結釘とプッシャの共通の案内手段であるから、連結釘とプッシャは摺動時にガイド通路の内壁面を摺りながら移動することになる。
【0003】
ところで、マガジンは通常はアルミニウム又はその合金から成り、比較的耐摩耗性、強度等が小さい。これに対し、鉄製の連結釘とプッシャには表面処理が施されている。連結釘の表面処理はコストも低く、強度もそれほど強いものではないが、プッシャは釘送りや釘装填等の度に頻繁に摺動するものであるから、摩耗しにくいように焼き入れ処理を施している。したがって、プッシャの表面の方がガイド溝の表面よりも硬いので、プッシャの摺動が重なることによってガイド通路の表面に傷がついてしまう。この傷が釘送りの抵抗になってしまい、送り不良が発生する原因となっていた。したがって、マガジンにも表面処理を施さざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マガジンの表面処理は高価であり、その分製造の工程が増えるので、コストが上昇するという問題があった。
【0005】
本発明は上記欠点を解消し、マガジンに特別高価な表面処理を施さなくても、マガジンのガイド通路の表面に傷がつきにくくすることができる釘打機のマガジン内の釘及びプッシャのガイド構造を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る釘打機のマガジン内の釘及びプッシャの案内構造は、釘打機本体の一部に設けられたマガジンに、連結釘の頭部とプッシャのT形頂部の摺動を案内するあり溝状の上部溝と、釘軸部とプッシャの板状押圧部の下部を案内する下部溝とを備えたガイド通路を形成し、該ガイド通路内の釘をプッシャによって釘打機本体の先端に設けられたノーズ部に案内供給する釘打機において、上記ガイド通路の上部溝の内周面と下部溝の両側内壁面に、ガイド通路よりも高い耐摩耗性を有するガイド部材をガイド通路の長手方向に沿って形成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1において符号1は釘打機のノーズ部を示す。このノーズ部1は釘打機本体2の下方に延設された筒状の部材で、釘打機本体2に設けられた打撃機構(図示せず)により駆動されたドライバ3の摺動を案内するとともに、マガジン4の先端に開口してマガジン4に装填された連結釘5の先頭釘5aを収容するもので、、ドライバ3によって打撃された先頭釘5aを打ち出し方向に案内するように構成されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る釘打機のマガジンのプッシャ構造は、釘打機本体の一部に設けられたマガジンに、連結釘の首部を含む頭部とプッシャのT形頂部を案内するあり溝状の上部溝と、釘軸部とプッシャの板状押圧部の下部とを案内する下部溝とを備えたガイド通路を形成し、該ガイド通路内の釘をプッシャによって釘打機本体の先端に設けられたノーズ部に案内供給する釘打機において、上記ガイド通路の上部溝の内周面と下部溝の両側内壁面に、上記連結釘及びプッシャと同じかそれよりも高い耐摩耗性を有するガイド部材をガイド通路の長手方向に沿って形成したことを特徴とする。
【0009】
マガジン4はアルミニウム製で、その内部にはプッシャ7が配置されている。プッシャ7はバネ(図示せず)によって常に連結釘5を前方に押圧してノーズ部1に供給するもので、図2に示すように、板状押圧部7aの中央後部に定出力バネ8(図1参照)を収納する箱状の収納部9を有している。押圧部7aの上端には断面T字形のT形頂部12が形成され、上記収納部9の下方には上記板状押圧部7aの下部7a1が延長形成されている。また、押圧部7aの前端面13はマガジン4の内部に装填された連結釘5の傾斜と同じ勾配の傾斜面として形成され、かつその肉厚は連結釘5の釘軸部の直径よりも小さくなるように形成されている。なお、上記定出力バネ8の一端はマガジン4の前端部に固定されている。
【0010】
次に、マガジン4の中央部には図2及び図3に示されるように、連結釘5とプッシャ7とを摺動自在にガイドするガイド通路14が長手方向に沿って形成されている。ガイド通路14の中間部の一側壁はプッシャ7の箱状収納部9が収容されるように側方に膨出する膨出部15aが形成され、他側壁には上記箱状収納部9が側方に露出するように開放部15bが形成されている。また、ガイド通路14の上部には、プッシャ7のT形頂部12と連結釘5の釘頭部5pを案内する上部溝16があり溝状に形成されている。さらに、上記箱状収納部9を収容する部分の下部には幅狭の下部溝19が形成されている。下部溝19の間隔はプッシャ7の板状押圧部7aの下部7a1及び連結釘5の釘軸部5qの直径と略同じかそれよりもやや大きい程度に設定されている。
【0011】
ところで、上記ガイド通路14の上部溝16の内周面と下部溝19の両側内壁面には鉄製の上部ガイド部材10と下部ガイド部材11が、その長手方向に沿って全長にわたって形成されている。したがって、ガイド部材10は高い耐摩耗性を有するもので、連結釘5及びプッシャ7と同等かそれよりも大きくてもよい。なお、下部ガイド部材11は丸棒状でなく、板状であってもよい。
【0012】
上記構成によれば、マガジン4内に装填された連結釘5の釘頭部5pとプッシャ7の上端のT形頂部12は上部溝16に収容され、また、連結釘5の釘軸部5qの上部とプッシャ7の箱状収納部9は膨出部15の内側に収容される。さらに、連結釘5の釘軸部5qの下部とプッシャ7の板状押圧部7aの下部7a1とは下部溝19に収容される。このとき、連結釘5とプッシャ7は釘頭部5pとT形頂部12が上部溝16に係合して吊下げられた状態になっている。マガジン4の前端はノーズ部1に開口しているから、連結釘5の先頭釘5aはプッシャ7に押圧されてノーズ部1に供給され、打撃機構が作動したときにノーズ部1内の先頭釘5aはドライバ3に打撃されてノーズ部1から打ち出され、ドライバ3が復帰作動すると、ノーズ部1には次の先頭釘が送られる。釘送り時にはプッシャ7と連結釘5がマガジン4内を摺動する。
【0013】
このように、プッシャ7と連結釘5がマガジン4内を摺動する際、上下のガタつきや左右の振れによりガイド部材10、11に接触する。ところが、これを詳細にみると、連結釘5の頭部の左右の振れは図4の(イ)又は(ロ)の部分で生じ、釘軸部5qの下部の振れは同図の(ハ)の部分で生じる。また、プッシャ7の上部(T形頂部12)の上下のガタつきは同図の(ニ)、(ホ)の部分で生じ、プッシャ7の上部(T形頂部12)の左右の振れは同図の(イ)又は(ロ)の部分で生じ、プッシャ7の下部(板状押圧部7aの下部7a1)の左右の振れは(ハ)の部分で生じる。ところが、上記(イ)〜(ホ)の部分はすべてガイド部材10、11であり、ガイド部材10、11はプッシャ7や連結釘5よりも強度や耐摩耗性が高いので、滑りがよく、接触しても傷がつきにくい。したがって、長期間使用しても連結釘5の送り性能が劣化しにくい。
【0014】
上述のように、上記ガイド通路14の上部溝16の内周面と下部溝19の両側内壁面に、上記連結釘及びプッシャと同じかそれよりも高い耐摩耗性を有するガイド部材10、11をガイド通路の長手方向に沿って形成したので、ガイド通路14内に連結釘5を摺動させたとき、従来よりも滑りがよく、連結釘5の送り性能を向上させることができるほか、連結釘5やプッシャ7の摺動時にガイド部材10、11には傷がつきにくいから、マガジン4に特別高価な表面処理を施さなくてもよく、コスト上昇を招くことがない。
【0015】
また、連結釘5やプッシャ7が摺動時に接触するのはガイド部材10、11であるから、ガイド通路14自体は必ずしもアルミニウムでなく、合成樹脂でも代替することが可能となる。
【0016】
なお、ガイド部材の材質は、連結釘及びプッシャと同じかそれよりも強度や耐摩耗性が高いものであればよく、鉄に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】釘打機のノーズ部の周辺の縦断面図
【図2】プッシャ部分のマガジンの断面図
【図3】釘部分のマガジンの断面図
【図4】摺動時に連結釘とプッシャが接触する部分の説明図
【符号の説明】
4 マガジン
5 連結釘
7 プッシャ
7a 板状押圧部
10、11 ガイド部材
12 T形頂部
14 ガイド通路
16 上部溝
19 下部溝
Claims (1)
- 釘打機本体の一部に設けられたマガジンに、連結釘の首部を含む頭部とプッシャのT形頂部を案内するあり溝状の上部溝と、釘軸部とプッシャの板状押圧部の下部とを案内する下部溝とを備えたガイド通路を形成し、該ガイド通路内の釘をプッシャによって釘打機本体の先端に設けられたノーズ部に案内供給する釘打機において、上記ガイド通路の上部溝の内周面と下部溝の両側内壁面に、上記連結釘及びプッシャと同じかそれよりも高い耐摩耗性を有するガイド部材をガイド通路の長手方向に沿って形成したことを特徴とする釘打機のマガジン内の釘及びプッシャのガイド構造。
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