JP4120119B2 - バーリングの成形方法と金型装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器に用いるフィン等を製造するための、金属板等の加工材をバーリング成形する方法およびその金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気調和装置の室外機や室内機に配置されている熱交換器は、多数のフィンをその板面間に適当なすき間を設けて並列配置し、これらフィンを貫通するように熱媒流通管を一体固着して構成している。
【0003】
フィンの板面間のすき間は板状のフィン素材より突出したカラーの高さによって決定され、熱交換器の精度および性能はカラーの高さの精度やカラー先端部の仕上がり状態に大きく影響される。しかるに、板面間のすき間を大きくするために、カラーの高さをより高くする場合は、カラーの高さの精度やカラー先端部の仕上がり状態を良好に保つことが難しく、結局は熱交換器の精度や性能確保が困難であった。
【0004】
上記問題を解決したフィンを製造するために、従来のバーリングの金型装置は図5の部分断面図に示した、特開平1−254327号公報に記載されているように、上型1を構成するプレスのラム側に位置決め固着する上ダイセット2,パンチプレート3,成形ダイ4が重ねて設けられ、その3枚の上ダイセット2,パンチプレート3,成形ダイ4を貫通して設けられた貫通孔5の下側の成形ダイ4の部分に、貫通孔5内に設けられたスプリング6によって下方に押し出されるように付勢されたノックアウトカラー7が、その下端面8が成形ダイ4の下面9とほぼ面一になる状態で摺動可能に挿入され、さらに、貫通孔5内に設けられたスプリング10によって落下しないように上方に付勢された打ち抜きパンチ11が前記貫通孔5とノックアウトカラー7の中心孔12を貫通して摺動可能に設けられている。なお、13はパンチプレート3を上ダイセット2に固着するボルト、14は成形ダイ4をパンチプレート3に固着するボルトである。
【0005】
下型15は、その基部を構成する成形パンチ抜け止め用押さえ板16、成形パンチを着脱可能に位置決め保持するパンチプレート17、プレスのボルスター側に位置決め固着する下ダイセット18が重ねて設けられ、上記成形パンチ抜け止め用押さえ板16とパンチプレート17を貫通して設けられた貫通孔19内に成形パンチ20の基部が抜け止めされた状態で位置決め保持されている。上記成形パンチ20はその軸芯に打ち抜き孔部21と、下型15から突出した先端部コーナーにアール部22と、先端部外周部に、先端に行く程、外径が段階的に小さくなる導入部23が形成されており、その導入部23の最大外径部は前記成形ダイ4の貫通孔5を通過可能である。なお、24は成形パンチ抜け止め用押さえ板16をパンチプレート17に固着するボルト、25はパンチプレート17を下ダイセット18に固着するボルトである。
【0006】
上型1と下型15の間には、成形パンチ20の最大外径が通過可能な貫通孔26が設けられ、その上面にバーリング加工を施すアルミ板等の金属板27が載置されたストリッパープレート28が、下ダイセット18に設けられた吊りボルト29で係止位置決めされ、上型1の方向にスプリング30により付勢され下型15との間に所定距離をおいて設けられている。
【0007】
なお、31は上記構成の金型装置によってバーリング加工が施された場合の金属板27の円筒状のカラーである。
【0008】
上記構成のバーリングの金型装置により、ストリッパープレート28上に載置された金属板27にバーリング加工を行って円筒状のカラー31を形成するには、図6のバーリング加工の工程図の内、まず、(A)に示すように、上型1が下降すると、ノックアウトカラー7の下端面8および成形ダイ4の下面9がストリッパープレート28上に載置されたバーリング加工の対象である金属板27に接近する。
【0009】
次に、(B)に示すように、さらに、上型1の下降が進むと、ノックアウトカラー7の下端面8および成形ダイ4の下面9が金属板27に当接し、成形ダイ4の下面9は金属板27を押さえつつ、スプリング30により上型1の方向に付勢されたストリッパープレート28を下方へ押し下げ、一方、下型15に基部が固定された成形パンチ20の導入部23の先端部は、スプリング6によって下方に付勢されたノックアウトカラー7の下端面8との間で金属板27を挟持しながら相対的にストリッパープレート28の貫通孔26から上面に突出し、成形ダイ4の貫通孔5の中に進入する。この時、金属板27の、成形ダイ4の下面9とストリッパープレート28で挟持された部分とノックアウトカラー7の下端面8と成形パンチ20の導入部23の先端部で挟持された部分との間の中間部に張り出し成形部32を予備成形することになる。
【0010】
次に、(C)に示すように、さらに、上型1の下降が進むと、成形パンチ20の導入部23の先端部は、成形ダイ4の貫通孔5の中により深く進入して、ノックアウトカラー7の下端面8を金属板27を介して押し上げ、金属板27の張り出し成形部32の張り出しをより進行させ、同時に、ノックアウトカラー7の中心孔12を貫通して摺動可能に設けられている打ち抜きパンチ11がノックアウトカラー7から相対的に突出した形になり、打ち抜きパンチ11の先端部と成形パンチ20の打ち抜き孔部21の入り口角部により、金属板27の張り出し成形部32の天部を打ち抜き、穴を形成する。
【0011】
次に、(D),(E)に示すように、さらに、上型1の下降が進むと、成形パンチ20の導入部23と、導入部23の最大外径部が貫通する成形ダイ4の貫通孔5との間で金属板27の張り出し成形部32のバーリングとアイアニングが進行する。
【0012】
そして、(F)に示すように、上型1の下降が最終位置まで進むと、成形パンチ20と、成形ダイ4の貫通孔5との間で金属板27の張り出し成形部32を最終目的の円筒状のカラーに成形する。
【0013】
しかしながら、上記のような従来の金型装置によりバーリング加工を行うと、図6の(B)に示したように、金属板27に張り出し成形部32を予備成形する際に、成形ダイ4の下面9とストリッパープレート28で金属板27を挟持した状態で、同時にノックアウトカラー7の下端面8と成形パンチ20の導入部23の先端部で金属板27を挟持し、成形パンチ20の先端部の突出により成形ダイ4との間で金属板27に張り出し成形部32を予備成形するため、その時、金属板27の、成形ダイ4の下面9とストリッパープレート28で挟持された部分とノックアウトカラー7の下端面8と成形パンチ20の導入部23の先端部で挟持された部分との間の中間部、すなわち、バーリング加工が完了した後に、目的の円筒状のカラーになる部分に材料のすべりによる流れがないため、その部分に極度の引っ張り荷重がかかり、材料が引き延ばされる。そして金属板27の上記2ヵ所の挟持箇所付近に引っ張り荷重が集中し、金属板27の肉厚が極端に薄くなり、金属板27からカラー31をしごきバーリングした際に、図7のカラー断面図の(A)に示したように、カラー31の基部に破断33ができたり、(B)に示すように、カラー31の高さがその円周上で不均一になったり、(C)に示すように、カラー31の頂部に亀裂34が入ったりする欠点があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の金型装置によりバーリング加工を行うと、予備成形に際し、金属板をノックアウトカラーと成形パンチで挟持しながら、金属板に張り出し成形を行うため、その張り出し成形部に集中的な引っ張り荷重がかかり、予備成形が均一な肉厚とならず、そのため最終的なカラーの肉厚,高さ等にも影響を与え、不均一なカラーとなった。
【0015】
本発明は上記の課題を解決するもので、金属板の予備成形において、集中的な引っ張り荷重をかけず、均一な肉厚を得て、最終的なカラーを高く、均一な肉厚に成形することのできるバーリングの成形方法と金型装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、上型に固定された成形ダイ内に摺動可能にノックアウトカラーを設け、下型に固定された成形パンチの先端が前記上型と下型の間のストリッパープレートの貫通孔を通ってストリッパープレート上に載置された金属板に当接し、張り出し成形部を予備成形し、その後、ノックアウトカラー内に摺動可能に設けられた打ち抜きパンチと成形パンチとで前記張り出し成形部の天部を打ち抜き、その後、成形パンチの先端がノックアウトカラーの下端と当接して前記成形ダイ内に進入し、前記成形ダイと成形パンチの間で前記張り出し成形部をカラー成形するバーリングの成形方法において、成形パンチの先端がノックアウトカラーの下端と当接する前の段階で、金属板をストリッパープレートと成形ダイで挟持し、金属板のバーリング加工を施す部分にノックアウトカラーの下端が接触しない状態で成形パンチを押し当てて張り出し成形部を予備成形するバーリングの成形方法であり、予備成形する張り出し成形部に集中的な引っ張り荷重がかからず、均一な肉厚を得て、最終的なカラーを高く、均一な肉厚に成形することができるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、上型に固定された成形ダイ内に摺動可能にノックアウトカラーを設け、下型に固定された成形パンチの先端が前記上型と下型の間のストリッパープレートの貫通孔を通ってストリッパープレート上に載置された金属板に当接し、張り出し成形部を予備成形し、その後、ノックアウトカラー内に摺動可能に設けられた打ち抜きパンチと成形パンチとで前記張り出し成形部の天部を打ち抜き、その後、成形パンチの先端がノックアウトカラーの下端と当接して前記成形ダイ内に進入し、前記成形ダイと成形パンチの間で前記張り出し成形部をカラー成形するバーリングの成形方法において、成形パンチの先端がノックアウトカラーの下端と当接する前の段階で、金属板をストリッパープレートと成形ダイで挟持し、金属板のバーリング加工を施す部分にノックアウトカラーの下端が接触しない状態で成形パンチを押し当てて張り出し成形部を予備成形するバーリングの成形方法であり、金属板のバーリング加工を施す部分にノックアウトカラーの下端が接触しない状態で成形パンチを押し当てて張り出し成形部を予備成形するものであるので、張り出し成形部には材料のすべりによる流れが生じ、充分な肉厚が得られるという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項2に記載の発明は、上型に固定された成形ダイ内に摺動可能にノックアウトカラーを設け、下型にその先端が前記上型と下型の間のストリッパープレートの貫通孔を通ってストリッパープレート上に載置された金属板に当接する成形パンチを設け、その成形パンチの先端で予備成形された金属板の張り出し成形部の天部を打ち抜く打ち抜きパンチをノックアウトカラー内に摺動可能に設け、天部を打ち抜いた後の張り出し成形部を、前記成形ダイと成形パンチの間でカラー成形するバーリングの金型装置において、成形パンチの先端を押し当てて金属板に張り出し成形部を予備成形する際に、金属板の背後にあるノックアウトカラーの下端面に凹部を設けて成形パンチの先端とノックアウトカラーの下端面との間で金属板を挟持しないようにしたバーリングの金型装置であり、成形パンチの先端を押し当てて金属板に張り出し成形部を予備成形する際に、金属板の背後にあるノックアウトカラーの下端面に凹部を設けて成形パンチの先端とノックアウトカラーの下端面との間で金属板を挟持しないようにしているので、張り出し成形部には材料のすべりによる流れが生じ、充分な肉厚が得られるという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項3に記載の発明は、上型に固定された成形ダイ内に摺動可能にノックアウトカラーを設け、下型にその先端が前記上型と下型の間のストリッパープレートの貫通孔を通ってストリッパープレート上に載置された金属板に当接する成形パンチを設け、その成形パンチの先端で予備成形された金属板の張り出し成形部の天部を打ち抜く打ち抜きパンチをノックアウトカラー内に摺動可能に設け、天部を打ち抜いた後の張り出し成形部を、前記成形ダイと成形パンチの間でカラー成形するバーリングの金型装置において、成形パンチの先端を押し当てて金属板に張り出し成形部を予備成形する際に、金属板の背後にあるノックアウトカラーの下端面が成形ダイから突出せず、成形ダイの内部にあり、成形パンチの先端とノックアウトカラーの下端面との間で金属板を挟持しないようにしたバーリングの金型装置であり、成形パンチの先端を押し当てて金属板に張り出し成形部を予備成形する際に、金属板の背後にあるノックアウトカラーの下端面が成形ダイから突出せず、成形ダイの内部にあり、成形パンチの先端とノックアウトカラーの下端面との間で金属板を挟持しないようにしているので、張り出し成形部には材料のすべりによる流れが生じ、充分な肉厚が得られるという作用を有する。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるバーリングの金型装置の部分断面図であり、従来例を示す図5と異なるところは、図5においては、上型1の成形ダイ4の貫通孔5内に摺動可能に挿入されたノックアウトカラー7の下端面8が成形ダイ4の下面9とほぼ面一になっているのに対し、図1においては、ノックアウトカラー7の下端面8に凹部35が形成さていることによって、成形パンチ20の先端を押し当てて金属板27に張り出し成形部32を予備成形する際に、金属板27の背後にあるノックアウトカラー7の下端面8と成形パンチ20の先端との間で金属板27を挟持しないようにしている点であり、その他の点は図5と同じであるので、同じ符号を付して説明は省略する。
【0022】
上記実施の形態1におけるバーリングの金型装置により、ストリッパープレート28上に載置された金属板27にバーリング加工を行って円筒状のカラーを形成するには、図2のバーリング加工の工程図の内、まず、(A)に示すように、上型1が下降すると、ノックアウトカラー7の下端面8および成形ダイ4の下面9がストリッパープレート28上に載置されたバーリング加工の対象である金属板27に接近する。
【0023】
次に、(B)に示すように、さらに、上型1の下降が進むと、成形ダイ4の下面9が金属板27に当接し、金属板27を押さえつつ、スプリングにより上型1の方向に付勢されたストリッパープレート28を下方へ押し下げ、一方、下型15に基部が固定された成形パンチ20の導入部23の先端部は、金属板27に当接しながら、相対的にストリッパープレート28の貫通孔26から上面に突出し、成形ダイ4の貫通孔5の中に進入することにより、金属板27に張り出し成形部32を予備成形することになる。
【0024】
この時、成形パンチ20の導入部23の先端部が当接する金属板27の部分は、背後のノックアウトカラー7の下端面8に凹部35が形成さているので、成形パンチ20の導入部23の先端部とノックアウトカラー7の下端面8との間で金属板27を挟持することはない。
【0025】
上記予備成形後の工程は、従来例の図6に示すバーリング加工の工程図の(C),(D),(E),(F)と同じであるので省略する。
【0026】
以上のように、本実施の形態1における予備成形は、成形パンチ20の先端を金属板27に押し当てるだけで金属板27を挟持しない状態で張り出し成形部32を形成するので、張り出し成形部32には材料のすべりによる流れが生じ、充分な肉厚が得られるものである。
【0027】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2におけるバーリングの金型装置に基づき金属板にバーリング加工を行って円筒状のカラーを形成する場合のバーリング加工の工程図であり、本実施の形態2におけるバーリングの金型装置が実施の形態1におけるバーリングの金型装置と異なる点は、実施の形態1におけるバーリングの金型装置が金属板27に張り出し成形部32を予備成形する際に、成形パンチ20の導入部23の先端部とノックアウトカラー7の下端面8との間で金属板27を挟持しないようにするために、ノックアウトカラー7の下端面8に凹部35が形成されていたのに対し、本実施の形態2におけるバーリングの金型装置では、金属板27に張り出し成形部32を予備成形する際に、ノックアウトカラー7の下端面8が成形ダイ4から突出せず貫通孔5の内部にある点であり、その他の点は実施の形態1におけるバーリングの金型装置と同じである。
【0028】
まず、(A)に示すように、上型1が下降すると、成形ダイ4の下面9がストリッパープレート28上に載置されたバーリング加工の対象である金属板27に接近する。
【0029】
次に、(B)に示すように、さらに、上型1の下降が進むと、成形ダイ4の下面9が金属板27に当接し、金属板27を押さえつつ、スプリングにより上型1の方向に付勢されたストリッパープレート28を下方へ押し下げ、一方、下型15に基部が固定された成形パンチ20の導入部23の先端部は、金属板27に当接しながら、相対的にストリッパープレート28の貫通孔26から上面に突出し、成形ダイ4の貫通孔5の中に進入することにより、金属板27に張り出し成形部32を予備成形することになる。
【0030】
この時、成形パンチ20の導入部23の先端部が当接する金属板27の部分は、背後のノックアウトカラー7の下端面8が成形ダイ4から突出せず貫通孔5の内部にあるので、そこに凹部36ができ、成形パンチ20の導入部23の先端部とノックアウトカラー7の下端面8との間で金属板27を挟持することはない。
【0031】
上記予備成形後の工程は、従来の図6に示すバーリング加工の工程図の(C),(D),(E),(F)と同じであるので省略する。
【0032】
以上のように、本実施の形態2における予備成形は、成形パンチ20の先端を金属板27に押し当てるだけで金属板27を挟持しない状態で張り出し成形部32を形成するので、張り出し成形部32には材料のすべりによる流れが生じ、充分な肉厚が得られるものである。
【0033】
上記実施の形態1,実施の形態2により得られる金属板27のカラー形状は図4のカラー断面図に見られるように、最終的なカラーを成形する前の予備成形時に、肉厚な張り出し成形部32が得られるので、カラー31の高さを高くでき、かつ、均一なカラーが得られるものである。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明のバーリングの成形方法と金型装置によれば、金属板に張り出し成形部を予備成形する際に、張り出し成形部に集中的な引っ張り荷重がかからず、均一な肉厚が得られるので、金属板に高く、かつ、均一な肉厚のカラーが得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるバーリングの金型装置の部分断面図
【図2】図1に示す実施の形態1におけるバーリングの金型装置により、金属板にバーリングを行う場合の工程図
【図3】本発明の実施の形態2におけるバーリングの金型装置により、金属板にバーリングを行う場合の工程図
【図4】実施の形態1,実施の形態2のバーリングの金型装置により、金属板にバーリング加工を行って得たカラーの断面図
【図5】従来のバーリングの金型装置の部分断面図
【図6】図5に示す従来のバーリングの金型装置により、金属板にバーリングを行う場合の工程図
【図7】従来のバーリングの金型装置により、金属板にバーリング加工を行って得たカラーの断面図
【符号の説明】
1 上型
2 上ダイセット
3,17 パンチプレート
4 成形ダイ
5,19,26 貫通孔
6,10,30 スプリング
7 ノックアウトカラー
8 下端面
9 下面
11 打ち抜きパンチ
12 中心孔
13,14,24,25,29 ボルト
15 下型
16 成形パンチ抜け止め用押さえ板
18 下ダイセット
20 成形パンチ
21 打ち抜き孔部
22 アール部
23 導入部
27 金属板
28 ストリッパープレート
31 カラー
32 張り出し成形部
33 破断
34 亀裂
35,36 凹部
Claims (2)
- 上型に固定された成形ダイ内に摺動可能にノックアウトカラーを設け、下型に固定された成形パンチの先端が前記上型と前記下型の間のストリッパープレートの貫通孔を通って前記ストリッパープレート上に載置された金属板に当接し、前記金属板に張り出し成形部を予備成形し、その後、前記ノックアウトカラー内に摺動可能に設けられた打ち抜きパンチと前記成形パンチとで前記張り出し成形部の天部を打ち抜き、その後、前記成形パンチの先端が前記ノックアウトカラーの下端と当接して前記成形ダイ内に進入し、前記成形ダイと前記成形パンチの間で前記張り出し成形部をカラー成形するバーリングの成形方法において、
前記金属板の張り出し成形部の予備成形は、前記金属板を前記ストリッパープレートと前記成形ダイで挟持し、前記金属板表面と前記ノックアウトカラーの下端との間に空間を介した状態で成形パンチを押し当てて張り出し成形部を予備成形し、
前記成形部の天部を打ち抜きは、前記ノックアウトカラーの下端と前記成形パンチの先端とで挟み込んだ状態で、前記予備成形した前記張り出し成形部の天部を、前記ノックアウトカラー内に摺動可能に設けられた打ち抜きパンチと前記成形パンチとで、打ち抜くことを特徴とするバーリングの成形方法。 - 上型に固定された成形ダイ内に摺動可能にノックアウトカラーを設け、下型にその先端が前記上型と下型の間のストリッパープレートの貫通孔を通ってストリッパープレート上に載置された金属板に当接する成形パンチを設け、その成形パンチの先端で予備成形された金属板の張り出し成形部の天部を打ち抜く打ち抜きパンチをノックアウトカラー内に摺動可能に設け、天部を打ち抜いた後の張り出し成形部を、前記成形ダイと成形パンチの間でカラー成形するバーリングの金型装置において、成形パンチの先端を押し当てて金属板に張り出し成形部を予備成形する際に、金属板の背後にあるノックアウトカラーの下端面に凹部を設けて成形パンチの先端とノックアウトカラーの下端面との間で金属板を挟持しないようにしたバーリングの金型装置。
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