JP4119690B2 - 遮光剤 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は遮光剤に関するものであり、とりわけ、ポリエン化合物を含んでなる遮光剤と、映像表示機器用前面部材におけるその用途に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高品位テレビ放送の開始に伴って、プラズマディスプレー方式のテレビ受像機の需要が急増している。プラズマディスプレーは気体のプラズマ放電光を利用する映像表示機器であり、ブラウン管に匹敵する色純度を有し、フルカラー化が容易であるうえに、視野角が大きいことから、高品位テレビ放送に対応する大型映像表示機器として開発と量産化が進められている。ところが、内池平樹『映像情報メディア学会誌』、第51巻、第4号、459乃至463頁(1997年)や野崎正平ら『月刊ディスプレー』、第6巻、第4号、72乃至77頁(2000年)などに報告されているように、プラズマディスプレーは、原理上、近赤外線の輻射が避けられず、これが赤色発光に混じって、色純度の良い、鮮やかな赤色表示が得られなくなったり、赤外線リモコンの誤動作を招来するという問題がある。
【0003】
この問題を解決するために、従来より、プラズマディスプレーの表示部へ近赤外線吸収剤を用いる前面部材を取り付ける方法が提案され、例えば、特開平9−241520号公報には、近赤外線吸収剤としてニッケル錯体系、アゾ系、アントラキノン系の有機色素化合物を用いる前面部材が、また、特開平10−128898号公報には、複素環系、アントラキノン系、ジチオールニッケル錯体系の有機色素化合物を用いる前面部材が提案されている。ところが、これらの有機色素化合物の多くは自然光や人工光などの環境光に対する耐光性や耐熱性が充分でないので、長時間用いると前面部材の遮光能が低下し易いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
斯かる状況に鑑み、この発明は、映像表示機器用前面部材において、映像表示機器から輻射される近赤外線を効果的に遮断する、耐光性と耐熱性に優れた遮光剤とその用途を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者がポリエン化合物に着目して鋭意研究し、検索したところ、ジチオール系の有機金属錯体を対イオンとし、かつ、ポリエン鎖の両端に一対の芳香環がそれぞれ結合してなるポリエン化合物は、近赤外領域に吸収極大を有し、プラズマディスプレーなどの映像表示機器へ取り付ける前面部材へ用いると、映像の画質を損なうことなく、映像表示器から輻射される近赤外線を効果的に遮断することを見出した。また、斯かるポリエン化合物は耐光性と耐熱性に優れ、長時間用いても遮光能が減弱し難い映像表示機器用前面部材を作製し得ることが判明した。
【0006】
すなわち、この発明は、一般式1で表されるポリエン化合物を含んでなる遮光剤を提供することによって前記課題を解決するものである。
【0007】
【化5】
一般式1:
Figure 0004119690
【0008】
(一般式1において、Z乃至Zは互いに同じか異なる芳香環を表し、それらの芳香環は置換基を有していてもよい。Yはポリエン鎖を表し、そのポリエン鎖は置換基及び/又は環状構造を有していてもよい。Xはジチオール系の有機金属錯体による対イオンを表す。)
【0009】
さらに、この発明は、斯かる遮光剤を用いる映像表示機器用前面部材を提供することによって前記課題を解決するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
既述のとおり、この発明は、一般式1で表されるポリエン化合物を含んでなる遮光剤とその用途に関するものである。
【0011】
【化6】
一般式1:
Figure 0004119690
【0012】
一般式1において、Z乃至Zは互いに同じか異なる芳香環を表す。Z乃至Zにおける芳香環としては、例えば、ベンゼン環などの単環式芳香環や、アズレン環、アントラセン環、ナフタレン環、フェナントレン環、フルオレン環などの縮合多環式芳香環、ビフェニル環、ターフェニル環などの環集合式芳香環、さらには、これらの組合わせによる芳香環が挙げられ、斯かる芳香環は、この発明の目的を逸脱しない範囲で、適宜の置換基を1又は複数有していてもよい。この発明で用いるポリエン化合物のより具体的な例としては、例えば、一般式2で表されるものが挙げられる。
【0013】
【化7】
一般式2:
Figure 0004119690
【0014】
一般式2において、R乃至R20は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。R乃至R20における置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−プロピニル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、1,3−ブタジエニル基、2−ブテニル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、2−ペンテニル基、2−ペンテン−4−イニル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、5−メチルヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基などの脂肪族炭化水素基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、シクロへプル基、シクロオクチル基などの脂環式炭化水素基、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、キシリル基、メシチル基、o−クメニル基、m−クメニル基、p−クメニル基、ビフェニリル基などの芳香族炭化水素基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、フェノキシ基などのエーテル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基などのエステル基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジプロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ジブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基などのアミノ基、メチルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、プロピルスルファモイル基、ジプロピルスルファモイル基などのスルファモイル基、2−フリル基、2−チエニル基、2−ピロリル基、2−ピリジル基、ピペリジノ基、4−ピペリジル基、2−キノリル基などの複素環基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、ニトロ基、さらには、これらの組合わせによる置換基が挙げられる。好ましいのは、R乃至R、R乃至R10、R11乃至R15及びR16乃至R20の各群において、それぞれ、少なくとも一つの置換基がアルキルアミノ基であるポリエン化合物である。斯かるポリエン化合物においては、それらのアルキルアミノ基におけるアルキル基の一部又は全部が互いに結合し合って、窒素原子を含んで、例えば、モルホリン環、ピペリジン環、ピロリジン環をはじめとする、五員環又は六員環などの環状構造を形成するか、あるいは、アルキルアミノ基におけるアルキル基の一部又は全部が、それらのアルキルアミノ基が結合する炭素原子に隣接する炭素原子と互いに結合し合って、アルキルアミノ基における窒素原子を含んで、例えば、ユロリジン環をはじめとする、五員環又は六員環などの環状構造を形成していてもよい。この場合、R乃至R20のいずれかが、見掛け上、存在しないこととなる。
【0015】
一般式1及び一般式2において、Yはメチン基が複数連結し合ってなるポリエン鎖を表し、吸収波長域の点で、特に好ましいのはトリメチン鎖、ペンタメチン鎖及びへプタメチン鎖である。斯かるポリメチン鎖は置換基及び/又は環状構造を有していてもよく、個々の置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基などの短鎖長脂肪族炭化水素基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などの脂環式炭化水素基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、フェノキシ基などのエーテル基、メチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基などの硫黄を含む特性基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基などのハロゲン基、さらには、これらの組合わせによる置換基が挙げられる。また、Yにおける環状構造としては、環内にエチレン性二重結合などの不飽和結合を少なくとも一つ有し、かつ、その不飽和結合がポリメチン鎖の一部として電子共鳴する、例えば、シクロヘプテン環、シクロペンタジエン環、シクロヘキセン環、シクロヘキサジエン環などが挙げられる。
【0016】
一般式1及び一般式2におけるXは、例えば、ビスフェニルジチオール系、チオカテコールキレート系、チオビスフェノレートキレート系、ビスジチオール−α−ジケトン系をはじめとする、ジチオール系の有機金属錯体による対イオンを表し、このうち、安定性や経済性の点で、例えば、一般式3又は一般式4で表されるものが好ましい。
【0017】
【化8】
一般式3:
Figure 0004119690
【0018】
【化9】
一般式4:
Figure 0004119690
【0019】
一般式3及び一般式4において、Mは金属原子を表し、通常、スカンジウム、イットリウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金、亜鉛、カドミウム、水銀などの周期律表における第3族乃至第12族の遷移金属が選択され、このうち、製造コストと取扱い易さの点で、周期律表における第9族乃至第11族のコバルト、ニッケル及び銅が好ましい。
【0020】
一般式3において、R21及びR22は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。R21及びR22における置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基などの短鎖長脂肪族炭化水素基か、あるいは、チアゾリノスルホニル基、ピペリジノスルホニル基、ピペラジノスルホニル基、N−アルキルピペラジノスルホニル基、モルホリノスルホニル基、チオモルホリノスルホニル基などの、環状アミン構造を有するスルファモイル基が挙げられ、このうち、安定性の点で、後者のスルファモイル基が好ましい。なお、一般式3において、置換基がベンゼン環へ結合する位置は、チオ基に対して、オルト位であってもメタ位であってもよいが、製造コストの点で、メタ位が好ましい。
【0021】
一般式4において、R23乃至R30は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。R23乃至R30における置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−プロピニル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、1,3−ブタジエニル基、2−ブテニル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、2−ペンテニル基、2−ペンテン−4−イニル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、5−メチルヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基などの脂肪族炭化水素基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、シクロへプル基、シクロオクチル基などの脂環式炭化水素基、フェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、キシリル基、メシチル基、o−クメニル基、m−クメニル基、p−クメニル基、ビフェニリル基などの芳香族炭化水素基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、フェノキシ基などのエーテル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、アセチル基、ベンゾイルオキシ基などのエステル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基などのハロゲン基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジプロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ジブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基などのアミノ基、メチルスルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイル基、プロピルスルファモイル基、ジプロピルスルファモイル基などのスルファモイル基、2−フリル基、2−チエニル基、2−ピロリル基、2−ピリジル基、ピペリジノ基、4−ピペリジル基、2−キノリル基などの複素環基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、ニトロ基、さらには、これらの組合わせによる置換基が挙げられ、このうち、有機溶剤における溶解性の点で、ハロゲン基及びエーテル基が好ましい。
【0022】
この発明で用いるポリエン化合物の具体例としては、例えば、化学式1乃至化学式14で表されるものが挙げられる。これらは、いずれも、800nmより長波長、好ましくは、900乃至1,300nmの近赤外領域に吸収極大を有し、吸収極大波長における分子吸光係数(以下、吸収極大波長における分子吸光係数を「ε」と略記する。)も1×10以上、好ましくは、2×10以上と大きいことから、例えば、プラズマディスプレーなどの映像表示機器へ取り付ける前面部材へ用いると、映像の三原色を損なうことなく、映像表示機器から輻射される近赤外線を効果的に遮断し、コントラストと色再現性に優れた高画質の映像が得られ、しかも、赤外線リモコンが近赤外線によって誤動作することもない。加えて、これらのポリエン化合物は、自然光や人工光などの環境光に対する耐光性や耐熱性が大きいことから、長時間用いても前面部材の遮光能が減弱し難い特徴がある。
【0023】
【化10】
化学式1:
Figure 0004119690
【0024】
【化11】
化学式2:
Figure 0004119690
【0025】
【化12】
化学式3:
Figure 0004119690
【0026】
【化13】
化学式4:
Figure 0004119690
【0027】
【化14】
化学式5:
Figure 0004119690
【0028】
【化15】
化学式6:
Figure 0004119690
【0029】
【化16】
化学式7:
Figure 0004119690
【0030】
【化17】
化学式8:
Figure 0004119690
【0031】
【化18】
化学式9:
Figure 0004119690
【0032】
【化19】
化学式10:
Figure 0004119690
【0033】
【化20】
化学式11:
Figure 0004119690
【0034】
【化21】
化学式12:
Figure 0004119690
【0035】
【化22】
化学式13:
Figure 0004119690
【0036】
【化23】
化学式14:
Figure 0004119690
【0037】
斯かるポリエン化合物は、諸種の方法によって調製できるけれども、経済性を重視するのであれば、例えば、ウィリアム・ビー・ツームラーら『ザ・ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー』、第80巻、3,772乃至3,777頁(1958年)に報告された方法に準じて得られるポリエン化合物とジチオール系の金属錯体とを通常一般のイオン交換反応へ供する方法が好適である。化学式1乃至化学式14で表されるポリエン化合物は、いずれも、この方法により所望量を得ることができる。
【0038】
さて、斯かるポリエン化合物を用いるこの発明の映像表示機器用前面部材について説明すると、この発明の前面部材は、少なくとも、前面部材の主体となる透明基材と、遮光剤としてのポリエン化合物とによって構成される。なお、この発明でいう「遮光剤」とは、斯かる前面部材へ用いることによって、映像表示機器から輻射される近赤外領域の光を実質的に遮断する、吸光性有機化合物又は吸光性有機化合物を含有する組成物を意味するものとする。
【0039】
透明基材としては、全可視領域において、光透過率が50%以上、好ましくは、70%以上の、例えば、ABS樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、さらには、ガラス、セラミックなどが挙げられ、必要に応じて、これらは適宜組み合わせて用いられる。これらのうちで、光透過率及び機械的強度の点で、ポリアクリル酸樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂が特に好ましい。
【0040】
この発明の映像表示機器用前面部材は、ポリエン化合物を斯かる透明基材へ混合した後、映像表示機器における表示部の形状に応じた、例えば、フィルム状、シート状、パネル状などに形成するか、あるいは、表示部の形状に応じてフィルム状、シート状、パネル状などに形成しておいた透明基材の片面又は両面に密着させて、ポリエン化合物による遮光層を形成する。透明基材の厚みとしては、透明基材の材質や映像表示機器における表示部の面積にもよるけれども、強度の点からは、通常、0.5mm以上、好ましくは、1mm以上に、一方、重量の点からは、通常、10mm以下、好ましくは、5mm以下の範囲で加減する。透明基材を厚さが比較的薄い、映像表示機器における表示部の形状に応じた、例えば、フィルム状又はシート状に成形するとともに、その片面に表示部のガラス板などへ貼合するための粘着層を設けてなる前面部材は、映像表示機器における既設の部位を有効に利用することによって、その表示部に対して、この発明の遮光剤による有効な遮光層を簡便に設けることができる実益を有する。
【0041】
透明基材へポリエン化合物を混合する前者の方法においては、例えば、透明基材とポリエン化合物とを溶融混練し、必要に応じて、一旦ペレット状などにした後、押出成形、射出成形、プレス成形などの方法により、映像表示機器における表示部の形状に応じて成形するか、あるいは、透明基材の原料モノマーとポリエン化合物とを混合し、表示部の形状に応じて注型重合させる。
【0042】
一方、成形された透明基材へ密着させてポリエン化合物の層を設ける後者の方法においては、例えば、必要に応じて、バインダーを共存させて、ポリエン化合物を、例えば、クロロホルム、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、イソプロピルメチルケトンをはじめとするケトン系、ハロゲン化炭化水素系、エチレングリコールモノプロピルエーテルをはじめとするエーテル系、エステル系などの適宜有機溶剤に溶解又は分散させ、映像表示機器における表示部の形状に応じて、例えば、フィルム状、シート状、パネル状などに成形しておいた透明基材の片面又は両面へ直接塗布するか、あるいは、同様にして調製しておいた溶液又は分散液を透明基材におけると同様の材質のフィルム又はシートへ一旦塗布した後、そのフィルム又はシートを表示部の形状に応じて成形しておいた透明基材の片面又は両面へ貼合する。
【0043】
バインダーとしては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、酢酸セルロース系樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロース系樹脂、ナイロン、フェノール系樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂などが挙げられ、必要に応じて、これらは適宜組み合わせて用いられる。斯かるバインダーは、この発明のポリエン化合物に対して、重量比で、通常、10乃至1,000倍、好ましくは、50乃至500倍用いられる。ポリエン化合物を分散液にして塗布する場合には、固状のポリエン化合物を粒子径0.1乃至10μm、好ましくは、0.5乃至5μmの微粒子にして分散させる。
【0044】
ポリエン化合物を含有する溶液や分散液を成形された透明基材などへ塗布するには、斯界において汎用される、例えば、ディッピング法、フローコート法、スプレー法、バーコート法、グラビアコート法、ロールコート法、ブレードコート法、エアーナイフコート法などが適用され、必要に応じて、これらは適宜組み合わせて適用される。
【0045】
この発明の遮光剤は、この発明の目的を逸脱しない範囲で、ポリエン化合物とともに、斯界において汎用される、例えば、アミニウム塩系化合物、アミン化合物、アミノチオールニッケル錯体系化合物、アントラキノン系化合物、インモニウム系化合物、シアニン系化合物、ジチオールニッケル錯体系化合物、トリアリルメタン系化合物、ナフトキノン系化合物、ニトロソ化合物及びその金属塩、フタロシアニン系化合物、カーボンブラック、酸化インジウム錫、酸化アンチモン錫などを含有する近赤外線吸収剤、ベンゾトリアゾール化合物、ベンゾフェノン化合物、ヒドロキシベンゾエート化合物、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、硫酸バリウムなどを含有する紫外線吸収剤、さらには、酸化防止剤、難燃化剤、安定剤、滑剤、帯電防止剤、耐熱老化防止剤、離型剤の1又は複数を含んでいてもよい。この発明のポリエン化合物は、上記のごとき近赤外線吸収剤や紫外線吸収剤と併用すると、これらに含まれる有機色素化合物の耐光性を著明に改善し、それらが自然光や人工光などの環境光によって退色、変性、分解されるのを効果的に抑制する。なお、この発明のポリエン化合物は、単独又は近赤外線を吸収する他の化合物と組み合わせて、近赤外線吸収剤若しくは近赤外線遮断剤として有利に用いることができる。
【0046】
また、この発明の映像表示機器用前面部材は、ポリエン化合物とともに、必要に応じて、斯界において汎用される、例えば、銀、銀−パラジウム合金、酸化インジウム、酸化インジウム−酸化錫混合物(ITO)、酸化亜鉛などを含有する電磁波遮断剤、金属酸化物、金属弗化物、金属珪化物、金属硼化物、金属炭化物、金属窒化物、金属硫化物などを含有する反射防止剤などの1又は複数と併用することを妨げない。これらの材料は、通常、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、イオンビームアシスト法などの方法により、成形された透明基材上へポリエン化合物による遮光層とは独立した層として形成するか、あるいは、透明基材におけると同様の材質のフィルム又はシート上へ紫外線遮断層、電磁波遮断層、反射防止層などの1又は複数を形成し、そのフィルム又はシートを成形された透明基材へ貼合する。
【0047】
さらに、この発明の映像表示機器用前面部材は、必要に応じて、前面部材のぎらつきを抑え、視野角を広げるためのノングレア層、前面部材の表面を保護するためのハードコート層、前面部材を映像表示機器やガラス板などへ取り付けるための粘着層などの1又は複数を設けることを妨げない。
【0048】
斯くして得られるこの発明の前面部材は、ポリエン化合物において、ポリエン化合物を構成するカチオンとして、遮断すべき光の波長に応じた適宜の吸収域を有するものを選択することによって、映像の三原色の色純度を損なうことなく、映像表示機器から輻射される近赤外領域の光を選択的に遮断するので、コントラストと色再現性に優れた高画質の映像が得られ、しかも、赤外線リモコンが近赤外線によって誤動作することもない。この発明の前面部材を適用し得る映像表示機器としては、例えば、ブラウン管を用いる直視型テレビ、プラズマディスプレー、電界発光ディスプレーなどを用いる発光型パネル方式のテレビ、液晶ディスプレーを用いる非発光型パネル方式のテレビ、液晶プロジェクターが内蔵されたリアプロジェクション方式のテレビなどが挙げられる。これらのうちでも、この発明の前面部材は、原理上、近赤外線を輻射し易いプラズマディスプレーや電界発光ディスプレーなどを用いる発光型パネル方式のテレビへ極めて有利に適用することができる。
【0049】
次に、この発明の実施の形態につき、実施例に基づいて説明する。
【0050】
【実施例1】
〈遮光剤〉
化学式15で表される化合物2.0gを塩化メチレン140mlに溶解する一方、化学式16で表される化合物1.9gをアセトニトリル/クロロホルム混液(体積比1:1)38mlに加熱溶解させた。それぞれの溶液を混合し、60℃で1時間反応させた後、反応混合物から溶剤を留去し、析出した粗結晶を濾取し、メタノールで再結晶させたところ、化学式5で表されるポリエン化合物の暗緑色色結晶が3.0g得られた。
【0051】
【化24】
化学式15:
Figure 0004119690
【0052】
【化25】
化学式16:
Figure 0004119690
【0053】
結晶の一部をとり、常法にしたがって測定したところ、本例のポリエン化合物は融点を有さず、194℃付近で分解した。さらに、常法にしたがって塩化メチレン溶液における可視吸収スペクトルを測定したところ、波長1,058nm付近に吸収極大が観察された(ε=1.2×10)。
【0054】
安定で、近赤外線を効率良く遮断する本例のポリエン化合物は、遮光剤として、プラズマディスプレーをはじめとする種々の映像表示機器用前面部材において極めて有用である。
【0055】
【実施例2】
〈遮光剤〉
化学式15で表される化合物2.0gをクロロホルム140mlに溶解する一方、化学式17で表される化合物2.3gをアセトン23mlに溶解した。それぞれの溶液を混合し、60℃で1時間反応させた後、溶剤を留去し、析出した粗結晶を濾取し、メタノールで再結晶させたところ、化学式3で表されるポリエン化合物の深緑色結晶が2.8g得られた。
【0056】
【化26】
化学式17:
Figure 0004119690
【0057】
結晶の一部をとり、常法にしたがって測定したところ、本例のポリエン化合物は融点を有さず、207℃付近で分解した。さらに、常法にしたがって塩化メチレン溶液における可視吸収スペクトルを測定したところ、波長1,056nm付近に吸収極大が観察された(ε=6.6×10)。
【0058】
安定で、近赤外線を効率良く吸収する本例のポリエン化合物は、遮光剤として、プラズマディスプレーをはじめとする種々の映像表示機器用前面部材において極めて有用である。
【0059】
なお、この発明で用いるポリエン化合物は、構造によって仕込条件や収率に若干の違いはあるものの、例えば化学式1乃至化学式14で表されるものを含めて、いずれも、実施例1又は実施例2の方法によるか、あるいは、それらの方法に準じて所望量を得ることができる。
【0060】
次に、この発明による遮光剤の耐光性につき、実験例に基づき説明する。
【0061】
【実験例1】
〈ポリエン化合物の耐光性〉
エチルメチルケトンにバインダーとしてポリメタクリル酸エステル−アクリル酸共重合樹脂(商品名『XPD−2000』、中外貿易株式会社)を濃度2重量%になるように溶解した後、表1に示すポリエン化合物のいずれかを濃度1重量%になるように加え、室温下、撹拌しながら溶解させた後、スピンコート法によりアクリル板上に薄膜を形成した。次いで、分光光度計を用い、常法にしたがって、ポリエン化合物による遮光層を設けたアクリル板の紫外乃至赤外領域における光透過率と、個々のポリエン化合物の吸収極大波長における吸光度とを測定し、直ちに、アクリル板から10cm隔てた位置にキセノンランプ(180W)を設置し、6時間に亙って光照射した後、アクリル板の吸光度を同じ波長で測定した。斯くして得られたキセノンランプ照射直前の吸光度を100としたときの、キセノンランプを6時間照射した直後の吸光度の百分率(残存率)を計算し、ポリエン化合物の耐光性の目安とした。併行して、化学式15で表される類縁化合物(吸収極大波長1,057nm、ε=1.3×10)につき、上記と同様に試験して対照とした。結果を表1に示す。なお、化学式5で表されるポリエン化合物による遮光層を設けたアクリル板については、図1に紫外乃至赤外領域における光透過曲線を示す。
【0062】
【表1】
Figure 0004119690
【0063】
表1の結果に見られるとおり、キセノンランプを6時間照射すると、化学式15で表される類縁化合物が略20%分解したのに対して、試験に供したこの発明のポリエン化合物は、いずれも、95%を超える高い残存率を示した。また、図1の結果は、この発明のポリエン化合物が近赤外領域の光、とりわけ、波長800nmより長波長、とりわけ、900乃至1,100nm付近の近赤外線を選択的に遮断することを示している。これらの結果は、この発明のポリエン化合物が、プラズマディスプレーなどの映像表示機器へ取り付ける前面部材へ用いると、映像表示機器から輻射される近赤外線を効果的に遮断するとともに、ジチオール系の金属錯体を対イオンとしない公知の類縁化合物を用いる場合と比較して、前面部材の遮光能がより長時間持続することを物語っている。
【0064】
【実験例2】
〈ポリエン化合物の耐熱性〉
実験例1におけると同様にしてポリエン化合物の遮光層を形成したアクリル板につき、温度90℃で48時間放置する直前及び直後の個々のポリエン化合物の吸収極大波長における吸光度をそれぞれ測定し、放置直前の吸光度に対する放置直後の吸光度の百分率(残存率)を計算してポリエン化合物の耐熱性の目安とした。併行して、化学式15で表される類縁化合物につき、上記と同様に試験して対照とした。結果を表2に示す。
【0065】
【表2】
Figure 0004119690
【0066】
表2の結果に見られるとおり、温度90℃で48時間放置すると、化学式15で表される類縁化合物が70%の残存率を示し、当初の遮光能を30%失っていたのに対して、化学式3及び化学式5で表されるこの発明のポリエン化合物は、いずれも、95%を超える、有意に高い残存率を示した。これらの結果は、ジチオール系の金属錯体を対イオンとしない類縁化合物と比較して、この発明のポリエン化合物が高温に対する耐性がより大きく、その結果として、動作に際して高温が不可避となるプラズマディスプレーなどの映像表示機器へ取り付ける前面部材へ用いると、その遮光能がより長期間持続することを物語っている。
【0067】
以下、この発明の映像表示機器用前面部材につき、実施例に基づいて説明する

【0068】
【実施例3】
〈映像表示機器用前面部材〉
飽和共重合ポリエステル系樹脂(商品名『バイロン200』、東洋紡績株式会社製造)の20重量%トルエン溶液100重量部と、化学式3又は化学式5で表されるポリエン化合物のいずれかの0.5重量%シクロヘキサン溶液とを混合した後、トルエンを加えて、ポリエステル系樹脂の濃度を9重量%に調整した。次いで、バーコーターを用いて、この溶液をポリエチレンテレフタレート製フィルム(商品名『T100E』、ダイヤホイルヘキスト株式会社製造、厚さ100μm)の片面へ均一に塗布し、乾燥させることによって膜厚4μmのコーティング膜を有する2種類の前面部材を作製した。
【0069】
映像の三原色の色純度を損なうことなく、映像表示機器から輻射される近赤外線を長時間、効果的に遮断する本例の前面部材は、いずれも、プラズマディスプレーをはじめとする種々の映像表示機器へ有利に適用できる。
【0070】
【実施例4】
〈映像表示機器用前面部材〉
実施例3の方法により作製した前面部材のポリエン化合物による遮光層を形成した側へ、アルゴン/酸素混合気流下、酸化インジウム−錫合金を積層した。さらに、前面部材の反対側の面へ、ノングレア層を有する市販のポリメタクリル酸メチル樹脂製パネル(商品名『MR−NG』、三菱レイヨン株式会社製造)におけるノングレア層の形成されていない面を貼合し、2種類の映像表示機器用前面部材を得た。
【0071】
ぎらつきを起こさず、映像の三原色の色純度を損なうことなく、映像表示機器から輻射される近赤外線を長時間、効果的に遮断する本例の前面部材は、いずれも、プラズマディスプレーをはじめとする種々の映像表示機器へ有利に適用できる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したとおり、ジチオール系の有機金属錯体を対イオンとするこの発明のポリエン化合物は近赤外領域に吸収極大を有し、遮光剤としてプラズマディスプレーなどの映像表示機器へ取り付ける前面部材へ用いると、映像の三原色を損なうことなく、映像表示機器から輻射される近赤外線を効果的に遮断するので、コントラストと色再現性に優れた高画質の映像が得られ、しかも、赤外線リモコンが近赤外線によって誤動作することもない。また、この発明で用いるポリエン化合物は耐光性、耐環境性に優れていることから、長時間用いても遮光能が減弱し難い映像表示機器用前面部材を作製し得ることとなる。
【0073】
斯くも顕著な効果を奏するこの発明は、斯界に貢献すること誠に多大な、意義のある発明であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のポリエン化合物による遮光層を設けたアクリル板の光透過性を示す図である。

Claims (2)

  1. 般式2で表されるポリエン化合物を含んでなる遮光剤。
    【化1】
    一般式2:
    Figure 0004119690
    (一般式2において、R乃至R20は、それぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。Yはメチン基が複数連結し合ってなる、二重結合を1つ以上含むポリメチン鎖を表し、そのポリメチン鎖は置換基及び/又は環状構造を有していてもよい。X一般式3又は一般式4のいずれかで表されるジチオール系の有機金属錯体による対イオンを表す。)
    【化2】
    一般式3:
    Figure 0004119690
    【化3】
    一般式4:
    Figure 0004119690
    (一般式3及び一般式4において、Mは金属原子を表す。R 21 及びR 22 は、それぞれ独立に、環状アミン構造を有するスルファモイル基を、R 23 乃至R 30 は、それぞれ独立に、水原子又は置換基を表す。)
  2. 請求項に記載の遮光剤を用いる映像表示機器用前面部材。
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