JP4119208B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源装置に関し、特に、商用電源のような交流電源を直流電源に変換して電子機器に供給する電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(パソコン)、プリンタ、スキャナ等の電子機器は、一般に、商用電源を直流に変換して得た直流電源により動作するか、又は、当該直流電源により充電したバッテリにより動作する。このために、商用電源のような交流電源を直流電源に変換して電子機器に供給する電源装置(例えば、ACアダプタ)を用いる。例えば、商用電源をACアダプタを介してパソコンに接続した状態で、直流電源を供給しながら、パソコンを使用する。この時、ACアダプタは、電子機器の消費する電力を供給すると同時に、交流を直流に変換するために、自らも電力を消費する。
【0003】
図13は、従来の電源装置(ACアダプタ)を示す。電源装置6は、一次側回路62で交流電源を直流電源に変換しスイッチングして出力し、この出力を二次側回路63で所望の直流電源に変換して、2本の電源線に出力する。一次側回路62は、ラインフィルタ621、一次整流回路622、入力平滑回路623、スイッチング回路624からなる。二次側回路63は、二次整流回路631、出力平滑回路632からなる。電源線は、電子機器と電源装置6との間を接続し、電源電位の印加される電源電位線2、接地電位の接続される接地電位(GND)線3からなる。
【0004】
この電源装置6は、それ自体で電源装置6の出力を監視して、省電力制御を行っている。即ち、検出回路67で検出した二次側回路63の出力(例えば電圧)をスイッチング制御回路68にフィードバック入力することにより、一次側回路62をフィードバック制御する。例えば、検出回路67が検出した二次側回路63の電圧値が小さい(即ち、電子機器における消費電力が小さい)場合、スイッチング制御回路68がスイッチング回路624に対してPWM制御のデューティ比を小さくするか又はスイッチング周波数を低くする等の制御を行い、出力を低減させている。
【0005】
一方、電力供給及び制御用信号のための信号線数を減少させると共に省電力化を図るために、電源供給と通信・制御とを同一線で行なうシリアル信号を重畳する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−141060号公報(第0026〜0047段落、図3、
図8及び図9)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
環境問題の1つとしてエネルギ消費の問題が指摘されており、このための対策として、種々の省エネルギの基準又は規格が定められている。パソコン等の電子機器では、そのスリープ(又は、スタンバイあるいはサスペンド)状態における消費電力を、1W(ワット)以下に制限する傾向にある。
【0008】
しかし、実際には、商用電源を電源装置6を介して接続した状態の電子機器において、電源装置6まで含めた消費電力を1W以下にすることは容易ではない。即ち、前述のように電源装置6が独自に省電力制御を行ってはいるが、電源装置6自体における消費電力を抑制するものではない。電源装置6は、通常、パソコン等の電子機器が動作していない場合(軽負荷の場合)でも、それ自体で電力を消費している。このため、電源装置6での電力消費を損失電力と考えると、軽負荷の時点での電力の消費効率は極端に悪くなる。
【0009】
一方、パソコン等の電子機器から電源装置6に対して省電力制御を通知する手段はない。例えば、電源装置6が電子機器に接続しているのは、電源電位線2及びGND線3の2本のみであり、信号線は備えていない。従って、従来、パソコン等の電子機器における省電力モード(例えば、スリープ、スタンバイ又はサスペンド状態)の段階に応じて電源装置6の省電力制御を行うことはできなかった。また、電源装置6は、それ自体に手動で外部から交流電源を遮断するスイッチ(以下、交流スイッチ)を持たない。従って、電子機器において完全に電源を遮断した場合と同程度の超低電力消費を実現することは極めて困難であった。
【0010】
本発明は、電子機器から送信された制御信号に基づいて省電力制御を行うことが可能な電源装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の電源装置は、交流電源(例えば、商用電源)に接続され交流電源から直流電源を形成しこれをスイッチングして出力する一次側回路と、一次側回路に接続され一次側回路の出力から所望の直流電源を形成して電源線に出力する二次側回路と、電子機器に接続され電源電位の印加される電源電位線及び接地電位の接続される基準電位線からなり二次側回路の出力する直流電源を出力してこれを電子機器に供給する電源線と、電源線に接続され電子機器から電源電位線の電位(例えば、5V)に重畳して送出された所定の制御信号を抽出してこれに基づいて一次側回路における消費電力を抑制する電力制御手段と、電源線と二次側回路との間に設けられ電源電位線の電位に重畳された制御信号をカットする重畳信号カットフィルタとを備える。
【0012】
本発明の電源装置によれば、電源電位線の電位に重畳して制御信号を送出することにより、信号線を設けることなく、また、電源装置の電源出力特性に影響を与えることなく、パソコン等の電子機器から電源装置に対して制御信号を送出し、省電力モード(例えば、スタンバイ、スリープ又はサスペンド状態)であることを通知することができる。従って、電源装置に交流スイッチを設けることなく、電源装置それ自体における消費電力を抑制し、例えば交流電源を遮断した場合と同程度の超低電力消費を実現することができる。これにより、商用電源を電源装置を介して接続した状態の電子機器において、電子機器が軽負荷の場合(例えば、スタンバイ、スリープ、サスペンド等の状態)における電源装置まで含めた消費電力を極めて抑制することができ、電力消費の効率を向上し、環境問題としてのエネルギ消費問題に対応することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は電源システム構成図であり、本発明の電源装置を適用した電源システムの構成を示す。
【0014】
電源システムは、電源装置1、電源電位線2、GND(接地電位)線3、電子機器4からなる。電源装置1は、一般家庭の商用電源(図示せず)のような交流電源に接続され、当該交流電源から形成した直流電源(5V、16V等)を2本の電源線2及び3に出力し、これを介して当該直流電源を電子機器4に供給する。電源線2及び3は、電子機器4と電源装置1との間を接続し、電源電位の印加される電源電位線2、接地電位の接続されるGND線3からなる。
【0015】
電子機器4としては、例えばパソコン、レーザープリンタ、スキャナ、ルータ、DSU等がある。電子機器4がパソコンである場合、電源装置1はいわゆるACアダプタであり、これを介して商用電源を接続した状態で使用される。電子機器4がレーザープリンタやスキャナである場合、電源装置1は、ACアダプタからなるか、又は、これらの電子機器4に内蔵される。
【0016】
電源装置1は、電力制御手段11、一次側回路12、二次側回路13、重畳信号カットフィルタ14を備える。一次側回路12は、交流電源から直流電源を形成する。二次側回路13は、一次側回路12が形成した直流電源から所望の直流電源を形成して、電源線2及び3に出力する。電力制御手段11は、電子機器4から電源電位線2の電位に重畳して送出された制御信号を抽出して、これに基づいて一次側回路12における消費電力を抑制する。重畳信号カットフィルタ14は、電源線2及び3と二次側回路13との間に設けられ、電源電位線2の電位(例えば、5V、16V等、以下同じ)に重畳された制御信号をカットする。
【0017】
電子機器4は、制御信号形成回路41、負荷42、重畳信号カットフィルタ43を備える。制御信号形成回路41は、電源装置1を制御する制御信号を形成して、電源電位線2の電位に重畳して送出する。負荷42は、電源装置1から電源線2及び3を介して供給された電力を消費する。重畳信号カットフィルタ43は、電源線2及び3と負荷42との間に設けられ、電源電位線2の電位に重畳された制御信号をカットする。
【0018】
図2は、電源装置構成図であり、図1の電源システムにおける本発明の電源装置1の構成を示す。
【0019】
電力制御手段11は、抽出・コントロール回路111、入力遮断制御回路116からなる。抽出・コントロール回路111は、電子機器4から電源電位線2の電位に重畳して送出された制御信号を抽出して、これに基づいて内部制御信号を形成して入力遮断制御回路116に送出する。入力遮断制御回路116は、内部制御信号に基づいて、一次側回路12を制御する入力遮断制御信号を形成して、一次側回路12に送出する。
【0020】
一次側回路12は、ラインフィルタ121、一次整流回路122、入力平滑回路123、スイッチング回路124からなり、交流電源から直流電源を形成しこれをスイッチングして出力する。ラインフィルタ121は、コンセントからの交流電源のノイズをカットする。一次整流回路122は、ラインフィルタ121を介して入力された交流電源を整流する。入力平滑回路123は、一次整流回路122において整流された(直流)電源を平滑化する。スイッチング回路124は、直流電源をPWM制御されたスイッチングにより得た矩形波を、トランスTを介して、二次側回路13に出力する。
【0021】
二次側回路13は、二次整流回路131、出力平滑回路132からなり、一次側回路12の出力から所望の直流電源を形成して、重畳信号カットフィルタ14を介して、2本の電源線2及び3に出力する。二次整流回路131はトランスTを介して入力された一次側回路12のスイッチング出力(PWM出力)を整流する。出力平滑回路132は、二次整流回路131において整流された電源を平滑化して出力する。
【0022】
なお、特に図示はしないが、電源装置1は、実際は、図13に示すと同様の検出回路及びスイッチング制御回路を備える。即ち、検出回路は、出力平滑回路132と重畳信号カットフィルタ14との間で出力平滑回路132の出力を検出する。スイッチング制御回路は、検出回路での検出結果に基づいて、スイッチング回路124を例えばPWM制御する。
【0023】
図1及び図2において、電子機器4の負荷42は、自己の電力消費の状態を示す状態信号を制御信号形成回路41に送信する。例えば、電子機器4は、多くの場合、その負荷42としてCPU(中央演算処理装置)を含む。そこで、CPUは、自己の動作モード、即ち、スリープモードの深さの程度を表す状態信号を送信する。又は、CPUは、当該電子機器4に対する外部からのスイッチ操作やキーボード操作などのハードウェア操作が所定時間以上ない場合や、所定の命令が所定時間以上実行されない場合に、これらを表す状態信号を送信する。負荷42がCPUを含まない場合、当該電子機器4における専用のハードウェアにより状態信号が形成される。
【0024】
制御信号形成回路41は、負荷42から受信した状態信号に基づいて、制御信号を形成し、これを電源電位線2の電位に重畳させ、電源装置1に送信する。従って、制御信号は、電子機器4において、例えば、予め定められたハードウェア操作が行なわれた場合又はプログラムが予め定められた実行状態となった場合に基づいて送出される。制御信号は、基本的には、図3に示すようなパルス列からなる。即ち、電源電位線2の電位に重畳されたパルス列は、例えば、電源電位線2の電位(この例では、一例として+5.0Vとした)を基準として、波高(振幅)が+1.0Vのパルス信号からなる。これを抽出・コントロール回路111において抽出すると、振幅が+1.0Vのパルス信号となる。なお、周波数は、予め定められ、例えば数10KHz〜数100KHzとされる。
【0025】
実際には、制御信号のパルス列は、例えば図4に示すようなパルス列とされる。即ち、4個(4ビット)のパルスの連続(期間A)により制御信号の送信が通知され、次の4個のパルスに相当する期間が制御信号の送出期間(期間B)とされ、次の4個のパルスの連続(期間C)により制御信号の送信終了が通知される。期間Bにおいて、4個のパルス位置について、1番目及び3番目の位置に実線で示すようにパルスが存在し、2番目及び4番目の位置に点線で示すようにパルスが存在しないとすると、4ビットの制御信号「1010」が抽出される。従って、24 =16通りの制御信号を形成することができる。これにより、例えば、16通りの制御信号の各々を、負荷42の電力消費の状態(を示す状態信号)、例えばCPUのスリープモードの深さの程度を表す状態信号に対応させることができる。なお、重畳される制御信号は、例えば、パルスコード変調、パルス幅変調、パルス周波数変調、パルス位相変調により送信するようにしてもよい。
【0026】
このようなパルス列からなる制御信号は、図5に示すような回路(LCフィルタ)からなる重畳信号カットフィルタ14及び43によりカットされる。これにより、電源装置1の電源出力特性に影響を与えないようにされ、また、電子機器4に供給される電源レベルの変動を防止することができる。
【0027】
抽出・コントロール回路111は、電源電位線2に重畳された電子機器4からの制御信号(図3の下段の信号)を抽出し、これをデコードすることにより、これに基づいて、内部制御信号を形成して、入力遮断制御回路116に送信する。この例では、例えば、負荷42の電力消費の状態が最も電力消費が少ない状態である場合、これを示す内部制御信号を出力する。
【0028】
入力遮断制御回路116は、受信した内部制御信号に基づいて、ラインフィルタ121又は一次整流回路122を制御する。即ち、ラインフィルタ121又は一次整流回路122を制御するために、第1又は第2入力遮断制御信号を形成する。
【0029】
例えば、第1入力遮断制御信号を形成して、ラインフィルタ121に入力する。これに応じて、図6に示すラインフィルタ121において、ノイズ除去のためのコンデンサCに並列に接続された(高い抵抗値の)抵抗Rに直列に(本発明により)挿入されたスイッチSW1をオフとする。これにより、ラインフィルタ121の抵抗Rにおけるリーク電流を遮断することができ、消費電力を低減して超低電力消費の状態とすることができる。なお、抵抗Rは、コンセントを抜いた際にコンデンサCに残留する電荷を放出するためのものである。
【0030】
また、第2入力遮断制御信号を形成して、一次整流回路122に入力する。これに応じて、図7に示すように、一次整流回路122の入力側(ラインフィルタ121と一次整流回路122との間)の電源線(一方又は双方)に直列に(本発明により)挿入されたスイッチSW2がオフとされる。これにより、商用電源と一次整流回路122との間を遮断して一次整流回路122以降における電力消費をなくし、消費電力を低減して超低電力消費の状態とすることができる。
【0031】
このように、入力遮断制御回路116は、第1又は第2入力遮断制御信号によりラインフィルタ121又は一次整流回路122を択一的に制御してもよく、第1及び第2入力遮断制御信号によりラインフィルタ121及び一次整流回路122を制御してもよい。例えば、負荷42の電力消費が最も少ない場合には第1及び第2入力遮断制御信号を形成し、負荷42の電力消費が2番目に少ない場合には第1又は第2入力遮断制御信号を形成するようにしてもよい。また、負荷42の電力消費が最も少ない場合には第1及び第2入力遮断制御信号を形成し、負荷42の電力消費が2番目に少ない場合には第2入力遮断制御信号のみを形成し、負荷42の電力消費が3番目に少ない場合には第1入力遮断制御信号のみを形成するようにしてもよい。なお、第1及び第2入力遮断制御信号を形成してラインフィルタ121及び一次整流回路122を制御する場合、電源装置1のコンセントを抜いたとほぼ同様の超低電力消費の状態とすることができる。
【0032】
図8は、消費電力制御処理フローであり、図1及び図2における電源装置1がACアダプタ1であり電子機器4がレーザープリンタ4である場合であって、制御信号がプログラムが予め定められた実行状態となった場合に基づいて送出される場合における消費電力制御処理を示す。
【0033】
レーザープリンタ4は、当該電源スイッチがオンとされると、印刷命令(印刷信号)の待受状態となる(ステップS1)。この状態では、レーザープリンタ4はヒータでローラを余熱中であり、相当に消費電力が大きくなる。従って、この場合、レーザープリンタ4は制御信号を送出せず、ACアダプタ1は制御信号に基づく低電力消費制御を行なっていない。但し、ACアダプタ1は、検出回路及びスイッチング制御回路によるスイッチング回路124のPWM制御を行なっている。
【0034】
次に、レーザープリンタ4は、印刷命令が所定時間以上経過してもパソコン(図示せず)から入力されないかどうかを判断する(ステップS2)。所定時間以上経過しても入力されない場合、即ち、レーザープリンタ4の制御プログラム(OS)が所定時間以上待ち状態である場合、レーザープリンタ4は、ローラの余熱をオフし、印刷命令の受信回路以外の回路もオフして、ACアダプタ1へスタンバイ状態(最も電力消費が少ない状態)を示す制御信号を送信して、この後印刷命令の待ち受け状態となる(ステップS3)。この制御信号に応じて、ACアダプタ1は、超低電力消費制御を行う。即ち、例えば第1及び第2入力遮断制御信号を形成して、ラインフィルタ121の抵抗Rにおけるリーク電流を遮断し、商用電源と一次整流回路122との間を遮断して一次整流回路122以降(スイッチング回路124を含む)における電力消費をなくし、超低電力消費の状態となる。
【0035】
この後、レーザープリンタ4は、印刷命令を受信すると、ACアダプタ1へスタンバイ状態の解除を示す(即ち、通常状態を示す)制御信号を送信し、この後、印刷命令の受信回路以外の回路の回路動作を復帰し、ローラをウォームアップし、所定温度以上になると印刷を開始する(ステップS4)。この制御信号に応じて、ACアダプタ1は、通常状態に復帰する。即ち、例えば第1及び第2入力遮断制御信号の形成を停止して、ラインフィルタ121のスイッチSW1及び一次整流回路122のスイッチSW2を投入して、通常の消費電力の状態となる。また、一次整流回路122以降が動作するので、検出回路及びスイッチング制御回路によるスイッチング回路124のPWM制御が再開される。
【0036】
ステップS2において、印刷命令が所定時間以上経過しても入力されない状態でない(即ち、所定時間以上経過していない)場合、レーザープリンタ4は、印刷命令を受信すると、直ちに印刷を開始する(ステップS5)。
【0037】
レーザープリンタ4は、ステップS4又はS5における印刷処理により、その消費電力が最大となる(ステップS6)。この際、ACアダプタ1は、前述のスイッチング回路124のPWM制御により、当該消費電力に応じた電力を供給する。この後、レーザープリンタ4は、印刷が終了すると(ステップS7)、ステップS1以下を繰り返す。
【0038】
なお、電子機器4からの制御信号は、ステップS3(又は、図9のステップS13)において送出されるが、当該電子機器4の電源の投入をトリガとして当該投入の直後に送出されるようにしてもよい。又は、電源の投入後所定の時間経過後に送出されるようにしてもよい。また、ステップS3等において送出するか又は当該電源の投入をトリガとするかを選択できるようにしてもよい。
【0039】
また、この場合、レーザープリンタ4に対して印刷命令を送出するパソコンも電子機器4の1つであるが、当該パソコン4は別途当該パソコン4用の電源装置(ACアダプタ)1を備える。当該ACアダプタ1も、本発明に従って、消費電力制御される。
【0040】
図9は、消費電力制御処理フローであり、図1及び図2における電源装置1がACアダプタ1であり電子機器4がレーザープリンタ4である場合であって、制御信号が予め定められたハードウェア操作(この例では、キーボードのキーの押し下げ)が行なわれた場合に基づいて送出される場合のレーザープリンタ4における消費電力制御処理を示す。
【0041】
レーザープリンタ4は、ステップS1と同様に、電源スイッチのオンで印刷命令の待受け状態となる(ステップS11)。前述のように、レーザープリンタ4はヒータでローラを余熱中であり、レーザープリンタ4は制御信号を送出せず、ACアダプタ1は当該制御信号に基づく低電力消費制御を行なっておらず、スイッチング回路124のPWM制御を行なっている。
【0042】
次に、レーザープリンタ4は、パソコンのキーボード(図示せず)の所定のキー(例えばF1キー)が押し下げられたかどうかを判断する(ステップS12)。当該所定のキーが押し下げられると、パソコンは、レーザープリンタ4の強制的な低電力消費制御を行なうための割り込み処理モードとなり、レーザープリンタ4に対して低電力消費制御の強制的な開始を通知する。これにより、所定のキーが押し下げられた場合、即ち、所定のハードウェア操作が行なわれた場合、レーザープリンタ4は、当該通知を受信して、ステップS3と同様に、ローラの余熱をオフし、印刷命令の受信回路以外の回路もオフして、ACアダプタ1へスタンバイ状態を示す制御信号を送信して、この後印刷命令の待ち受け状態となる(ステップS13)。この制御信号に応じて、ACアダプタ1は、前述のように、第1及び第2入力遮断制御信号を形成して、超低電力消費制御を行う。
【0043】
この後、レーザープリンタ4は、ステップS4と同様に、印刷命令を受信すると、ACアダプタ1へスタンバイ状態の解除を示す制御信号を送信し、印刷命令の受信回路以外の回路の回路動作を復帰し、ローラをウォームアップし、所定温度以上になると印刷を開始する(ステップS14)。この制御信号に応じて、ACアダプタ1は、前述のように、第1及び第2入力遮断制御信号の形成を停止して通常状態に復帰し、スイッチング回路124のPWM制御が再開される。
【0044】
ステップS12において、キーボードの所定のキーが押し下げられない(即ち、所定のハードウェア操作が行なわれない)場合、レーザープリンタ4は、ステップS5と同様に、印刷命令を受信すると、直ちに印刷を開始する(ステップS15)。
【0045】
レーザープリンタ4は、ステップS6と同様に、ステップS14又はS15における印刷処理により、その消費電力が最大となる(ステップS16)。この際、ACアダプタ1は、前述のように、スイッチング回路124のPWM制御により、当該消費電力に応じた電力を供給する。この後、レーザープリンタ4は、ステップS7と同様に、印刷が終了すると(ステップS17)、ステップS11以下を繰り返す。
【0046】
図10は、電源装置構成図であり、図1の電源システムにおける本発明の他の電源装置1の構成を示す。
【0047】
この例の電源装置1は、図2の電源装置1の構成において、コントロール回路115、検出回路117、スイッチング制御回路118を付加したものである。検出回路117及びスイッチング制御回路118は、各々、図13における検出回路67及びスイッチング制御回路68に相当する。従って、検出回路117で検出した二次側回路13の出力(例えば電圧又は電流)をスイッチング制御回路124にフィードバック入力することにより、一次側回路12をフィードバック制御する。例えば、検出回路117が検出した二次側回路13の電圧値(又は電流値)が小さい場合、スイッチング制御回路118がスイッチング回路124に対してPWM制御のデューティ比をより小さくするか又はスイッチング周波数をより低くする等の制御を行い、出力を低減させる。
【0048】
但し、この例では、検出回路117の出力がコントロール回路115に入力される。コントロール回路115には、抽出・コントロール回路111の抽出した制御信号も(デコードされることなく)そのまま入力される。コントロール回路115は、これらの入力に基づいて、内部制御信号を発生させ、スイッチング制御回路118及び入力遮断制御回路116に送信する。
【0049】
即ち、スイッチング回路124におけるPWM制御のデューティ比の増減で対応可能な電力消費の範囲では、コントロール回路115は、抽出・コントロール回路111からの制御信号を無視して入力遮断制御回路116には内部制御信号を送出せず、検出回路117からの出力をスイッチング制御回路118にそのまま内部制御信号として入力する。前記デューティ比をそれ以上減少できない程の低電力消費の範囲では、コントロール回路115は、抽出・コントロール回路111からの制御信号に基づいて、スイッチング回路124への制御信号を形成しその出力するパルスを間引く。例えば、制御信号が示す負荷42の電力消費の状態が少ない程度に応じて、当該パルスを間引く回数を増やす。更に、当該パルスを間引く回数が所定回数以上となる程の超低電力消費の範囲では、コントロール回路115は、抽出・コントロール回路111からの制御信号に基づいて、前述の第1及び/又は第2入力遮断制御信号を形成して入力遮断制御回路116に入力する。この時、スイッチング回路124は、例えば動作(スイッチング)させない。
【0050】
これにより、例えば、電子機器4が低電力消費モードの場合はスイッチング制御回路118を用いてスイッチング回路124を制御し、電子機器4が超低電力消費モードの場合は入力遮断制御回路116を用いてラインフィルタ121及び一次整流回路122を制御することができる。これにより、電子機器4の省電力消費モードの各段階に応じた電源装置1内の省電力制御ができることとなる。
【0051】
図11は、電源装置構成図であり、図1の電源システムにおける本発明の他の電源装置1の構成を示す。
【0052】
この例の電源装置1は、図10の電源装置1の構成において、例えば4ビットのCPU111Cを設けてインテリジェント化したものである。即ち、抽出・コントロール手段111Aは、抽出・重畳回路111Bと消費電力制御処理手段111Cとからなる。抽出・重畳回路111Bは所定の制御信号を抽出する。消費電力制御処理手段111Cは、抽出された所定の制御信号を処理する。即ち、所定の制御信号に基づいて、一次側回路12における消費電力を抑制する処理を行なう。消費電力制御処理手段111Cは、前述のCPU111Cとその上で実行される消費電力制御処理プログラム(図示せず)とで構成される。消費電力制御処理プログラムは、例えばCPU111Cの備えるメモリ(図示せず)に格納される。
【0053】
抽出・重畳回路111Bは、制御信号を抽出して、これを消費電力制御処理手段111Cに入力する。消費電力制御処理手段111Cは、抽出・コントロール回路111と同様に、制御信号に基づいて内部制御信号を形成して、コントロール回路115に送出する。制御信号を受信した消費電力制御処理手段111Cは、抽出・重畳回路111Bに指示信号を出力して、電源装置1における制御状態情報、即ち、超低電力消費モードに移行した旨を電子機器4に返信させる。即ち、抽出・重畳回路111Bは、当該指示信号に基づいて当該移行を知らせる応答信号を形成して、電子機器4の制御信号形成回路41と同様にして、電源電位線2の電位に重畳して送出する。制御信号形成回路41が、抽出・コントロール回路111と同様にして、電源電位線2の電位に重畳して送出された応答信号を抽出する。従って、電源装置1と電子機器4との間で、双方向通信を行うことができる。例えば、応答信号は当該制御信号の反転信号とされる。これにより、図4の例の場合、8通りの制御信号及びこれに対応する8通りの応答信号を電源電位線2に重畳することができる。
【0054】
図12は、消費電力制御処理フローであり、図11の電源装置1を備える電源システムにおける消費電力制御処理を示す。なお、電源装置1はACアダプタ1であり電子機器4はレーザープリンタ4である。
【0055】
レーザープリンタ4が、図8のステップS3又は図9のステップS13の実行により、ローラの余熱をオフし、インタフェース回路以外の回路の回路動作をオフし、電源装置1へスタンバイ状態を示す制御信号を送信する(ステップS21)。制御信号を受信した電源装置1は、前述のように、当該制御信号に基づいて、第1及び/又は第2入力遮断制御信号を形成してラインフィルタ121及び/又は一次整流回路122を制御することにより、超低電力消費制御モードに移行し、電源装置1において移行に問題が無ければ(障害なく移行できたら)、レーザープリンタ4に超低電力消費制御モードに移行したことを示す応答信号を返信する(ステップS22)。応答信号を受信したレーザープリンタ4は、電源装置1から受信した応答信号に基づいて、消費電力が1W以下であることをパソコン(図示せず)へ送信する(ステップS23)。これを受信したパソコンは、レーザプリンタ4が1W以下のスタンバイ状態であることをアイコン表示する(ステップS24)。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電源装置において、電源電位線の電位に重畳して制御信号を送出することにより、信号線を設けることなく、また、電源装置の電源出力特性に影響を与えることなく、電子機器から電源装置に対して制御信号を送出して省電力モードであることを通知することができるので、電源装置に交流スイッチを設けることなく、電源装置それ自体における消費電力を抑制し、例えば交流電源を遮断した場合と同程度の超低電力消費を実現することができる。これにより、商用電源を電源装置を介して接続した状態の電子機器において、当該電子機器が軽負荷の場合における電源装置まで含めた消費電力を1W以下にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電源システム構成図であり、本発明の電源装置を適用した電源システムの構成を示す。
【図2】電源装置構成図であり、図1の電源システムにおける本発明の電源装置の構成を示す。
【図3】制御信号説明図である。
【図4】制御信号説明図である。
【図5】重畳信号カットフィルタ構成図である。
【図6】ラインフィルタ構成図である。
【図7】一次整流回路説明図である。
【図8】消費電力制御処理フローであり、電源装置がACアダプタであり電子機器がレーザープリンタである場合における消費電力制御処理を示す。
【図9】消費電力制御処理フローであり、電源装置がACアダプタであり電子機器がレーザープリンタである場合における消費電力制御処理を示す。
【図10】電源装置構成図であり、図1の電源システムにおける本発明の他の電源装置1の構成を示す。
【図11】電源装置構成図であり、図1の電源システムにおける本発明の他の電源装置1の構成を示す。
【図12】消費電力制御処理フローであり、図11の電源装置を備える電源システムにおける消費電力制御処理を示す。
【図13】従来の電源装置の構成図である。
【符号の説明】
1 電源装置
2 電源電位線
3 GND線
4 電子機器
11 電力制御手段
12 一次側回路
13 二次側回路
14 重畳信号カットフィルタ
41 制御信号形成回路
42 負荷
43 重畳信号カットフィルタ
Claims (6)
- 交流電源に接続され、前記交流電源から直流電源を形成しこれをスイッチングして出力する一次側回路と、
前記一次側回路に接続され、前記一次側回路の出力から所望の直流電源を形成して、電源線に出力する二次側回路と、
電子機器に接続され、電源電位の印加される電源電位線及び接地電位の接続される基準電位線からなり、前記二次側回路の出力する直流電源を出力して、これを前記電子機器に供給する電源線と、
前記電源線に接続され、前記電子機器から前記電源電位線の電位に重畳して送出された所定の制御信号を抽出して、これに基づいて前記一次側回路における消費電力を抑制する電力制御手段と、
前記電源線と前記二次側回路との間に設けられ、前記電源電位線の電位に重畳された制御信号をカットする重畳信号カットフィルタとを備える
ことを特徴とする電源装置。 - 前記一次側回路は、前記電源電位線及び基準電位線との間に接続されたコンデンサと、これに並行に接続された抵抗とからなるフィルタを含み、
前記抵抗に直列にスイッチを設け、
前記電力制御手段が、前記所定の制御信号に基づいて、前記スイッチをオフする
ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。 - 前記一次側回路は、前記交流電源を整流することにより前記直流電源を形成する一次整流回路を含み、
前記交流電源と前記一次整流回路との間にスイッチを設け、
前記電力制御手段が、前記所定の制御信号に基づいて、前記スイッチをオフする
ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。 - 前記所定の制御信号は、前記電子機器において、予め定められたハードウェア操作が行なわれた場合又はプログラムが予め定められた実行状態となった場合に基づいて送出されたものである
ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。 - 前記所定の制御信号は、前記電子機器の電源の投入の直後に送出されたものである
ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。 - 当該電源装置は、更に、
CPUと、
前記所定の制御信号に基づいて、前記一次側回路における消費電力を抑制する消費電力制御処理プログラムとを備え、
前記電力制御手段は、前記所定の制御信号を抽出する抽出回路と前記CPUと消費電力制御処理プログラムとで構成され、抽出された前記所定の制御信号を処理する消費電力制御処理手段とからなる
ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
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