JP4118656B2 - 自動膨脹救命胴衣 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動膨脹救命胴衣に関する。
さらに詳しくは、水没時直ちに自動ガス充気装置が作動し、浮力体を膨脹させることのできる自動膨脹救命胴衣に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、船舶搭乗者は沈没や転落などの緊急事態に備えて救命胴衣を着用することになっている。救命胴衣には、非膨脹型と膨脹型とがあるが、通常の船上作業では非膨脹型は嵩張るため、緊急時にのみ膨脹するものが好ましい。
膨脹型にも手動操作によってガスを浮力体に注入する方式と自動膨脹救命胴衣とがあるが、緊急事態時には精神的に混乱したり、失神することもあるため自動膨脹救命胴衣が推奨されている。自動膨脹救命胴衣には自動ガス充気装置を装着した浮力体が収納されている。自動ガス充気装置の標準的構成は、膨脹用カートリッジ、作動レバー、撃針、ボンベの封緘板、ガスボンベよりなっている。自動ガス充気装置の作動機構は、自動膨脹救命胴衣着用者が水中に落ち、救命胴衣が水没すると自動ガス充気装置の注水孔から水が入り、続いて膨脹用カートリッジ内に浸入した水によって紙芯が溶け、紙芯によって圧縮状態に保持されていたバネが動き、作動レバーを押し、これにより撃針がボンベの封板を貫通し、ガスボンベからガスが噴出し連通している浮力体に注入する方式になっている。自動ガス充気装置の注水孔から水が入った後、ガスボンベからガスが噴出し、連通している浮力体に注入するまでは瞬時に起こるように設計、製作されている。従って自動膨脹救命胴衣着用者が水中に落ちてから、浮力体が膨脹するまでの律速段階は自動ガス充気装置の注水孔に水が到達する過程にある。
従來の自動膨脹救命胴衣は、自動ガス充気装置を装着した浮力体を収納するカバーの隙間から浸入水が流入するのに抵抗が大きいために、落水時に自動ガス充気装置へ浸入水の到達時間が長い欠点があった。船舶品型式承認基準の判定基準には、自動膨脹救命胴衣を水中に沈めたとき、10秒以内に自動ガス充気装置が作動することを要求している。
一方空隙部を大きくすれば、当然、水が直ちに浸入し、自動ガス充気装置内が作動して短時間に浮力体にガスを注入し膨脹させることができる。しかし空隙部を大きくすれば、通常の船上作業において雨水や波しぶきなどで自動ガス充気装置が誤作動する欠点がある。
【特許文献1】
特開平7−215282号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、救命胴衣着用者が水中に落ちたとき直ちに自動ガス充気装置が作動し、浮力体を膨脹させることができ、通常の船上活動では誤作動しない自動膨脹救命胴衣を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意研究の結果、自動ガス充気装置の注水孔より下方に近接して、胴衣内側気室カバーに、特定の開口面積の流体通過用孔を有する通気シートを設けることにより、前記課題を解決しうることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
(1)左右二つの、内側気室カバーと外側気室カバーよりなる袋状前身ごろとメッシュ製胴衣背当部を結合してなる袖無し袋状胴衣であって、該袋状前身ごろの内面からメッシュ製胴衣背当部の内面に、長尺の浮力体が収納され、該袋状前身ごろの脇縁に設けた面ファスナーによって封鎖固定されてなり、該浮力体に連通する自動ガス充気装置に設けた注水孔より水が浸入することによって作動する自動ガス充気装置を内蔵してなるガス注入自動膨脹式救命胴衣において、自動ガス充気装置の前記注水孔より下方の内側気室カバーに、1個の直径が1〜5mmであり、合計面積が6〜30cm2である流体通過用孔を有する縦1〜3cm、横8〜12cmの寸法の通気シートを設けてなることを特徴とする自動膨脹救命胴衣、及び
(2)該通気シートがメッシュシートであることを特徴とする第1項記載の自動膨脹救命胴衣、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
図面によって本発明をさらに詳細に説明する。図面は本発明の1態様を示すものであって、本発明はこれらの図面によりなんら限定されるものではない。
図1は、本発明の自動膨脹救命胴衣の気室カバー内側の1例を示す斜視図である。
本発明の自動膨脹救命胴衣Aは、左右二つの、内側気室カバー1と外側気室カバー2よりなる袋状前身ごろの内面からメッシュ製胴衣背当部3の内面に、長尺の浮力体4が収納されている。着水時には通気シート6を通って、該浮力体4に連通する自動ガス充気装置Bに設けた注水孔より水が浸入することによって瞬時に作動する自動ガス充気装置Bを内蔵している。通常作業時には内側気室カバー1の脇縁及び外側気室カバー2の脇縁に設けられた面ファスナー5によって封鎖されている。
自動ガス充気装置Bの下方に通気シート6が設けられているため、降雨等による流下水が自動ガス充気装置Bと接触するのを防ぐことができる。かつ、通気シート6と自動ガス充気装置Bとは、折り返して収納された長尺の浮力体4によって隔てられているため、通常作業時の降雨等による通気シートからの水の浸入が自動ガス充気装置Bに影響を及ぼすのを防御することができる。
【0006】
図2は、本発明の自動ガス充気装置と通気シートの1例を示す斜視図である。図2は、内側気室カバー1の内側に収納された長尺の浮力体4に取り付けられた自動ガス充気装置Bが、長尺の浮力体4の浮力体折り返し部4’によって隔てられて通気シート6の上部に近接して設けられている状況を拡大して示している。
通常作業時には、内側気室カバー1及び外側気室カバー2の脇縁の面ファスナー5によって封鎖されている。
図3は、本発明の自動ガス充気装置の1例を示す斜視図である。
自動ガス充気装置Bは、主要部品が膨脹用カートリッジ9、作動レバー13、撃針、ボンベの封緘板、小型ガスボンベ7よりなっている。自動ガス充気装置B内部には、キャップ11をはずして水浸入小孔10が設けられた膨脹用カートリッジ9を装着することができる(装着状況は膨脹用カートリッジ装着確認窓12によって点検することができる)。着水時には注水孔8を通って水が浸入することができる。膨脹用カートリッジ9に設けられた水浸入小孔10から入った水は内部の紙芯を溶かし、紙芯によって圧縮状態に保持されていたバネが動き、作動レバー13を押し、これにより撃針がボンベの封緘板を貫通し、小型ガスボンベ7からガスが噴出し連通している浮力体4に注入する方式になっている。
本発明に用いる自動ガス充気装置Bは、手動によっても作動し得るように手動用作動索14が設けられており、これを引くことにより作動レバー13が作動する機構になっている。
【0007】
本発明の自動膨脹救命胴衣Aは、内側気室カバー1と外側気室カバー2よりなる袋状前身ごろの内面からメッシュ製胴衣背当上部3の内面に長尺の浮力体4が収容された袖無し状胴衣において、該浮力体4に連通する自動ガス充気装置Bを内蔵した自動膨脹式救命胴衣である。
本発明に用いる浮力体の内側気室カバー1は、本発明自動膨脹救命胴衣Aの袋状前身ごろの内側部分であって、外側気室カバー2とともに浮力体4を収納し、保護する役目を果たすものである。該内側気室カバー1は、着用者の体に接する部分であるため、雨水や波しぶきが直接当たることはないが、被った雨水や波しぶきが救命胴衣の袋状前身ごろの内側部分に伝わって流れ落ちることは起こり得る。また、体からの湿気には曝されることになる。
本発明の自動膨脹救命胴衣Aに用いる浮力体4は、未膨脹の状態で折り曲げて収納され、袋状前身ごろ脇縁に設けた面ファスナー5等によって封鎖固定されている。面ファスナー5の代わりに、ボタン等で封鎖固定する方法もあるが、緊急時の急膨脹を阻害する場合があり、かつ、面ファスナーのように封鎖が完全でなく、隙間から雨水や波しぶきが流入し自動ガス充気装置Bを誤作動させることが多く好ましい封鎖手段ではない。
本発明に用いる浮力体4は、緊急時には、浮力体に連結した自動ガス充気装置Bから浮力体4の内部にガスが噴出注入され瞬時に最大容積にまで膨脹することができるものであることが必要である。この目的を達成できるものであれば、公知のものを特に制限なく使用することができ、例えば、合成繊維の布地に気密性がよく、熱融着製のある樹脂をコーティングし、所定の形状に裁断し、ウエルダー等によって熱融着して袋状にしたものを使用することができる。ポリアミド又はポリエステル繊維布地にエチレン酢ビ共重合樹脂又はポリウレタン樹脂をコーティングしたものを特に好適に使用することができる。
本発明に用いる浮力体4は、緊急時に自動ガス充気装置Bからのガス注入急膨脹による反動によって浮力体4が救命胴衣から逸脱せず、かつ、ガス注入急膨脹を阻害しない手段によって胴衣内に固定されている。例えば、前身ごろ下部ベルト連結部分と、浮力体の下端部分に取り付けた強靭なループに通して、強固に固定することができる。
【0008】
本発明の自動膨脹救命胴衣Aに用いる面ファスナー5は、救命胴衣を常時着用しているときには、簡単には離脱せず浮力体を封鎖固定でき、緊急時には、ガスの膨脹力によって面ファスナー5が直ちに離脱できることが必要である。この目的を達成できるものであれば、公知のものを特に制限なく使用することができる。
本発明に用いる自動ガス充気装置Bは、主要部品が膨脹用カートリッジ9、作動レバー13、撃針、ボンベの封緘板、小型ガスボンベ7よりなっている。その作動機構は、自動膨脹救命胴衣着用者が水中に落ち、自動膨脹救命胴衣Aが水没すると自動ガス充気装置Bの注水孔8から水が入り、続いて膨脹用カートリッジ9内に浸入した水によって紙芯が溶け、紙芯によって圧縮状態に保持されていたバネが動き、作動レバー13を押し、これにより撃針がボンベの封緘板を貫通し、小型ガスボンベ7からガスが噴出し連通している浮力体4に注入する方式になっている。自動ガス充気装置Bの注水孔8から水が入った後、小型ガスボンベ7からガスが噴出し、連通している浮力体4に注入するまでは瞬時に起こるように設計、製作されている。
本発明に用いる自動ガス充気装置の小型ガスボンベ7は、本発明に用いる浮力体4に適合する圧力、ガス量のものから選択して使用することができる。ガスの種類は有害性のないものであれば特に制限なく使用することができる。炭酸ガスを特に好適に使用することができる。本発明に用いる自動ガス充気装置用の小型ガスボンベ7は、CO290N/14g、100N/17g、100/24g等を好適に使用することができる。
【0009】
本発明に用いる自動ガス充気装置Bの注水孔8は、自動ガス充気装置Bに2個並んで設けられた小孔であって、自動ガス充気装置の内部と外部の空気が自由に出入りできる。該注水孔8は、内部に装着された膨脹用カートリッジ9の上部に2個並んで設けられた水浸入小孔10に対峙する位置に設けられている。救命胴衣着用者の落水等により、自動膨脹救命胴衣Aが水に沈むと、該注水孔8より水が浸入し、すぐ近くにある膨脹用カートリッジ9の水浸入小孔10から内部に入り、紙芯が溶け自動ガス充気装置Bが作動しガスを噴出することができる。
本発明に用いる内側気室カバー1に設ける流体通過用孔は、水または空気が通過できる孔である。水没時には迅速に水を自動ガス充気装置Bに導くためのものであり、通常使用時には袋状気室カバー内部の湿気を外部に放出して自動ガス充気装置の誤作動を防止するものである。流体通過用孔の一個の孔の大きさは直径1〜5mmに制限する必要がある。1mmより小さいと、水の浸入を阻害し、5mmより大きいと雨水などの流入水が浸入し易く誤作動の原因になる。好ましくは、直径2〜4mmのものを使用することができる。流体通過用孔は円形である場合に限らず三角形であっても、四角形であっても、また多角形であってもよい。円形以外の場合は、最大長さの対角線長をもって該直径として示す。
流体通過用孔は通気シートとして使用することができる。
本発明に用いる内側気室カバー1に設ける通気シート6は、流体通過用孔を有し、水没時に迅速に水を自動ガス充気装置Bに導くためのものである。従ってできるだけ自動ガス充気装置Bの注水孔8に近い位置に、できるだけ大きい開口部を設ける必要があるが、一方、雨水や波しぶきによる誤作動は防止できるものでなければならない。このため、通気シート6は、流下する水の影響を避けるために、自動ガス充気装置Bの注水孔8より上方の位置に設置せず、下方に設ける必要がある。
【0010】
本発明に用いる内側気室カバー1に設ける通気シート6は、前記流体通過用孔を有する縦1〜3cm、横8〜12cmの寸法の通気シート6を設ける必要がある。縦1cm未満では着水時、水の浸入を阻害し、3cmより大きいと雨水などの流入水が浸入し易く誤作動の原因になる他、内側気室カバー1の強度を低下させる。好ましくは縦1.3〜2.7cmである。横8cm未満では着水時、水の浸入を阻害し、12cmを超えると雨水などの流入水が浸入し易く誤作動の原因になる他、内側気室カバー1の強度を低下させる。好ましくは横9〜11cmである。好ましくは2×10cmの長方形の通気シートを使用することができる。
上記通気シート6の条件を満たすものであれば、特に制限することなく公知の通気シートを使用することができる。メッシュシートを特に好適に使用することができる。
本発明に用いるメッシュシートは、捩れを生ずることなく、前記通気シートの条件を満たすものであれば、特に制限することなく公知のメッシュシートを使用することができる。
【0011】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
実施例1
袖無し袋状胴衣は、前身ごろの長さ650mm、片前身ごろの幅300mmのものを作製した。この袋状前身ごろの内部に、66ナイロン製織布にポリウレタン樹脂をコーティングした引布で、未膨脹時の全長が1,200mm、幅が200mmの浮力体を、折り曲げて、前身ごろ両脇縁の面ファスナーによって封鎖収納した。この浮力体にはCO2100N/17gの小型炭酸ガスボンベによる自動ガス充気装置[日本炭酸ガス(株)製、商品名「炭酸ガスボンベ」]が装着してある。
この自動膨脹救命胴衣の前身ごろ内側気室カバーに、流体通過用孔の1個の孔の直径が4mmであり、合計面積が30cm2である、縦2cm、横10cmの寸法の長方形メッシュシートを、自動ガス充気装置の下端と一致して取り付けた。この自動膨脹救命胴衣を着用した試験者が船上作業中に激しい降雨があったが自動ガス充気装置が誤作動を起こすことはなかった。この自動膨脹救命胴衣を着用した試験者が海中に飛び込んだところ、着水3秒後に自動ガス充気装置が作動し浮力体の急膨脹を開始し、試験者を安全な浮遊姿勢に保持できた。この自動膨脹救命胴衣は、船舶品型式承認基準を満足するものである。
実施例2
1個の直径が2mmであり、合計面積が10cm2である流体通過用孔よりなる縦2cm、横9cmの寸法のメッシュシートを、自動ガス充気装置の注水孔より2cm下の位置で、自動膨脹救命胴衣の内側気室カバーに取り付けた以外は実施例1と同じ条件で行った。自動膨脹救命胴衣を着用した試験者が荒天船上作業中に激しい波しぶきを頭上から浴びたが自動ガス充気装置が誤作動を起こすことはなかった。この自動膨脹救命胴衣を着用した試験者が海中に飛び込んだところ、着水5秒後に自動ガス充気装置が作動し浮力体の急膨脹を開始し、試験者を安全な浮遊姿勢に保持できた。この自動膨脹救命胴衣は、船舶品型式承認基準を満足するものである。
比較例1
内側気室カバーに流体通過用孔を取り付けない以外は実施例1と同じ条件の自動膨脹救命胴衣を着用した試験者が海中に飛び込んだところ、自動ガス充気装置が作動し浮力体の急膨脹を開始したのは着水12秒後であった。
比較例2
流体通過用孔1個の直径が0.8mmであり、合計面積が5cm2である縦1cm、横7cmの寸法のメッシュシートであること以外は実施例1と同じ条件の自動膨脹救命胴衣を着用した試験者が海中に飛び込んだところ、自動ガス充気装置が作動し浮力体の急膨脹を開始したのは着水10秒後であった。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、救命胴衣着用者が水中に落ちたとき直ちに自動ガス充気装置が作動し、浮力体を膨脹させることのでき、通常の船上活動では誤作動しない自動膨脹救命胴衣を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の自動膨脹救命胴衣の気室カバー内側の1例を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の自動ガス充気装置と通気シートの1例を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の自動ガス充気装置の1例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 自動膨脹救命胴衣
1 内側気室カバー
2 外側気室カバー
3 メッシュ製胴衣背当部
4 浮力体
4’ 浮力体折り返し部
5 面ファスナー
6 通気シート
B 自動ガス充気装置
7 小型ガスボンベ
8 注水孔
9 膨脹用カートリッジ
10 水浸入小孔
11 キャップ
12 膨脹用カートリッジ装着確認窓
13 作動レバー
14 手動用作動索
Claims (2)
- 左右二つの、内側気室カバーと外側気室カバーよりなる袋状前身ごろとメッシュ製胴衣背当部を結合してなる袖無し袋状胴衣であって、該袋状前身ごろの内面からメッシュ製胴衣背当部の内面に、長尺の浮力体が収納され、該袋状前身ごろの脇縁に設けた面ファスナーによって封鎖固定されてなり、該浮力体に連通する自動ガス充気装置に設けた注水孔より水が浸入することによって作動する自動ガス充気装置を内蔵してなるガス注入自動膨脹式救命胴衣において、自動ガス充気装置の前記注水孔より下方の内側気室カバーに、1個の直径が1〜5mmであり、合計面積が6〜30cm2である流体通過用孔を有する縦1〜3cm、横8〜12cmの寸法の通気シートを設けてなることを特徴とする自動膨脹救命胴衣。
- 該通気シートがメッシュシートであることを特徴とする請求項1記載の自動膨脹救命胴衣。
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