JP2002127986A - 首着膨脹式救命胴衣 - Google Patents

首着膨脹式救命胴衣

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JP2002127986A JP2000325594A JP2000325594A JP2002127986A JP 2002127986 A JP2002127986 A JP 2002127986A JP 2000325594 A JP2000325594 A JP 2000325594A JP 2000325594 A JP2000325594 A JP 2000325594A JP 2002127986 A JP2002127986 A JP 2002127986A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】救命胴衣を出来るだけ小型コンパクトに仕上
げ、また、首着式にすることにより動作にも支承なく、
厚い時期にも着用でき、しかも今まで着用の概念のなか
った海水浴やサーフィン、また水辺の遊びやキャンプ等
を含め、水辺でのあらゆる仕事やレジャーやスポーツに
常時着用でき危険を回避できる首着膨脹式救命胴衣を提
供する。 【解決手段】略環状の首挿入孔部2を形成する伸縮性の
ある筒状ゴム21と、筒状ゴム21にガスを注入し筒状
ゴム21を膨脹させる自動ガス充填装置と、筒状ゴム2
1の膨脹により首挿入孔部2の大きさが小さくなること
を防止して首挿入孔部2内の襟首31の締め付けを防止
する首締付け防止手段25とを具えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海釣り・ボート
遊び等の際に安全のために使用される救命胴衣であっ
て、特に、水中に転落した場合に浮袋を膨脹させるよう
にした膨脹式救命胴衣の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、海釣り・ボート遊び等の際に安
全のために使用される救命具には、緊急事態に浮袋が自
動的に膨脹するタイプの救命具がある。たとえば、萎ん
だ浮輪体を予め首に引っ掛けて装着する首掛け膨脹式救
命胴衣や、萎んだ浮輪体を予め折り畳んで腰に装着する
折畳型浮輪体、あるいは萎んだ浮袋をチョッキとして装
着するチョッキ型の膨脹式救命胴衣がこれに該当する。
なお、首掛け膨脹式救命胴衣の詳細については、登録実
用新案公報第3040268号公報に開示されている。
【0003】一方、このような緊急事態に浮袋が自動的
に膨脹するタイプの救命具は、通常、浮袋に自動的にガ
スを注入する自動ガス充填装置を具えて構成されてお
り、緊急自体が発生した場合には自動ガス充填装置を作
動させて浮袋を膨らませるようにしている。また、この
浮袋には、通常、ポリウレタンコーティング・ナイロン
引布製の浮袋が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
膨脹式の救命具では、浮袋を、通常、ポリウレタンコー
ティング・ナイロン引布製の浮袋から構成していたか
ら、浮袋を膨らませる前の表面積と膨らませた後の表面
積とがほとんど変わらず、そのため膨らませる前の浮袋
を、所定の浮力を確保するために大きく形成しなければ
ならなかった。したがって、該浮袋(膨らませる前の浮
袋)が崇ばるものとなって、船上、沿岸等で常時着用す
ることが煩わしく、また着用後の動作が緩慢となりやす
く、これにより、仕事用(漁業等での船用や沿岸での作
業用)、レジャー用、スポーツ用等、水上、水際で作業
する場合の救命具としては最適でないという問題があっ
た。
【0005】その一方、従来のチョッキ型の膨脹式救命
胴衣は、装着感が拭い切れずに面倒であり、夏期の如く
暑い時期の装着では敬遠され易いという問題もあった。
【0006】本発明は、上記実情に鑑み、救命胴衣を出
来るだけ小型コンパクトに仕上げ、また首着式にするこ
とにより動作にも支承なく、厚い時期にも着用でき、し
かも今まで着用の概念のなかった海水浴やサーフィン、
また水辺の遊びやキャンプ等を含め、水辺でのあらゆる
仕事やレジャーやスポーツに常時着用でき危険を回避で
きる首着膨脹式救命胴衣を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明では、略環状の首挿入孔部を形成する伸
縮性のある筒状ゴムと、ガスボンベを有し、該ガスボン
ベ内のガスを前記筒状ゴムに注入して前記筒状ゴムを膨
脹させる自動ガス充填装置と、前記筒状ゴムの膨脹によ
り前記首挿入孔部の大きさが小さくなることを防止して
前記首挿入孔部に挿入された襟首の締め付けを防止する
首締付け防止手段とを具えるようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る首着膨脹式
救命胴衣について、第一の実施例の首着膨脹式救命胴
衣、および第二の実施例の首着膨脹式救命胴衣で詳述す
る。この発明の第一の実施例の首着膨脹式救命胴衣1
は、該首着膨脹式救命胴衣1を装着した様子を示す概念
図である図1のように、襟首31に装着するタイプの膨
脹式救命胴衣であって、略環状の首挿入孔部2を形成す
る伸縮性のある筒状ゴム21と、該筒状ゴム21に注入
して筒状ゴム21を膨脹させる自動ガス充填装置8(後
述)と、筒状ゴム21の膨脹により首挿入孔部2の大き
さが小さくなることを防止して、首挿入孔部2に挿入さ
れた襟首の締め付けを防止する首締付け防止手段25と
を具えて構成されている。
【0009】このうち、筒状ゴム21は、一本の伸縮性
のある自然ラテックス系の筒状ゴムから構成されてい
る。
【0010】また、首締付け防止手段25は、首着膨脹
式救命胴衣1の概念平面図で示す図2のように、外周に
沿って筒状ゴム21を巻回し、かつ該外周面に筒状ゴム
21を固定する一本の帯状の弾性部材3から構成されて
おり、該弾性部材3の一端3aを他端側3bと着脱可能
に装着することにより、首挿入孔部2を形成するように
している。なお弾性部材3は、具体的にはプラスチック
製部材から構成されている。また、この弾性部材3に
は、該弾性部材3の一端3aを他端側3bに着脱自在に
連結させ、かつ首挿入部2の大きさを調整する連結部材
4が配設されている。この連結部材4は、弾性部材3の
内周面全体に配設された第一のマジックテープ5と、弾
性部材3の一端3aの外周面に配設され、第一のマジッ
クテープ5に連結する第二のマジックテープ6とから構
成されている。
【0011】また、弾性部材3の他端側3bには、プラ
スチック製の収容室7が固着されており、この収容室7
内には、筒状ゴム21に連結し該筒状ゴム21にガスを
充填する前記自動ガス充填装置8が配設されている。こ
の自動ガス充填装置8は、ガス(CO2 等)9を約10
リットル収容するガスボンベ10と、該ガスボンベ10
と筒状ゴム21との間を連結させる連結部16と、ガス
ボンベ10内のガス9を連結部16を介し筒状ゴム21
に充填させる充填スイッチ11と、該充填スイッチ11
と筒状ゴム21の間に配設され、筒状ゴム21に注入さ
れたガス9が筒状ゴム21から流出して、筒状ゴム21
が収縮することを防止する図示せぬ逆止弁とを具えて構
成されている。また、このうちの充填スイッチ11は、
図3(a)で示すように、ガスボンベ10の封緘板10
aに貫通孔10b(後述)を開けるピン12、および該
ピン12を作動させる手動レバー13からなるレバー部
と、吸水性紙とスプリングとを組合わせて構成され、か
つ前記レバー部を動作させる図示せぬ作動マガジン部と
から構成されており、手動レバー13には、紐14を介
し笛15(図2)が連結されている。また、このような
構成の自動ガス充填装置8は、図2の収容室7を介し
て、弾性部材3の他端側3bに固定されている。
【0012】一方、図2で示すように、筒状ゴム21の
一端側21aは、他端側へ向け延設されている。また、
筒状ゴム21の一端側21aには、外部から筒状ゴム2
1にガス9を注入する補助チューブ22が連結されてお
り、この補助チューブ22の先端には、筒状ゴム21に
注入されたガス9が、補助チューブ22から流出して、
筒状ゴム21が収縮することを防止する図示せぬ補助チ
ューブ用逆止弁が配設されている。
【0013】次に、上述した首着膨脹式救命胴衣1の作
用を説明し、併せて構成をより詳細に説明する。例え
ば、漁業等の船上や沿岸作業、又は今まで着用の概念の
なかった海水浴やサーフィン、水辺の遊びやキャンプ等
を含めたレジャーやスポーツ等、水上、水際などで行う
あらゆる作業を行う際、予め、この首着膨脹式救命胴衣
1を着用する。この首着膨脹式救命胴衣1を着用するに
は、まず、図2の第一のマジックテープ(登録商標)5
と第二のマジックテープ6との連結を解除するととも
に、弾性部材3の一端3aを他端側3bから離間し、こ
の離間した一端3aと他端側3bとの間から、襟首31
(図1)を、弾性部材3内に挿入する。
【0014】次に、第一のマジックテープ5と第二のマ
ジックテープ6とを連結させると、襟首31(図1)の
周囲に、弾性部材3の環が形成されるとともに、筒状ゴ
ム21の略環状の首挿入孔部2が形成され、これにより
襟首31(図1)に首着膨脹式救命胴衣1を簡単に装着
することができる。なお、第二のマジックテープ6に連
結自在な第一のマジックテープ5は、弾性部材の内周面
全体に配設されているから、第二のマジックテープ6を
第一のマジックテープ5に連結させる位置を変更すれ
ば、首挿入部2の大きさを調整することができ、これに
より、首着膨脹式救命胴衣1の着用者の襟首31(図
1)の太さに応じた大きさの首挿入部2を形成すること
ができる。
【0015】一方、このような首着膨脹式救命胴衣1を
装着した作業者が誤って水中転落をしたときに、図1お
よび図3(a)に示す紐14を引くと、図3(b)に示
すように、紐14に連結された作動レバー13が動作し
て、充填スイッチ11のピン12が移動し、これによっ
てガスボンベ10の封緘板10aに貫通孔10bが形成
された後、図3(c)で示すように、ガスボンベ10内
のガス9が噴流し、該ガス9が連結部16を介して筒状
ゴム21(図2)に注入されるので、これにより、首着
膨脹式救命胴衣1の浮袋である筒状ゴム21を、図4で
示すように、瞬時に膨らませることができる。
【0016】またこの浮袋は、伸縮性のある自然ラテッ
クス系の筒状ゴム21から構成されているから、膨らま
せる前の浮袋の表面積は図1で示すように非常に小さい
が、浮袋を膨らませた後の該浮袋の表面積は、図4で示
すように、膨らませる前の浮袋の表面積(図1)に比べ
て非常に大きくなるので、これにより所定の浮力を確保
することができ、首着膨脹式救命胴衣1の着用者の安全
を確保することができる。
【0017】なお、この首着膨脹式救命胴衣1では、筒
状ゴム21の一端側21aが他端側へ向けて延設されて
いるから、浮袋は着用者の正面にも形成されることとな
り、そのため水中等においては、首着膨脹式救命胴衣1
の着用者は、仰向けの姿勢にされ、これにより安全が確
保されることとなる。なお、図3(a)乃至図3(c)
は、自動ガス充填装置8の概念断面図であって、図3
(a)は紐14を引く前の様子、図3(b)は、紐14
を引いてガスボンベ10に貫通孔10bを開ける様子を
示す様子、図3(c)は、ガスボンベ10の貫通孔10
bからガス9を噴出させ、このガス9を連結部材16を
介し筒状ゴム21(図2)に注入させる様子を示してい
る。また、図3(a)〜図3(c)で示す符号16a
は、筒状ゴム21が嵌着する嵌着孔を示している。
【0018】なお、紐14を引いて筒状ゴム21を膨ら
ませる動作は、首着膨脹式救命胴衣1の着用者だけでな
く、該着用者の近くにいる者も行うことができるから、
着用者が意識を失った場合や、着用者が子供等である場
合にも、筒状ゴム21を膨らませて該着用者の安全を図
ることができる。
【0019】なお、この首着膨脹式救命胴衣1の着用者
が誤って水中転落した際に、自動ガス充填装置8に水が
侵入して、図示せぬ作動マガジン部の吸水性紙を濡らし
た場合には、スプリングの弾発によって自動的に作動レ
バー部が作動して、ピン12がガスボンベ10の封緘板
10aに貫通孔10bを開けるので、これによりガスボ
ンベ10からガス9が噴流して、救命胴衣本体1内にガ
ス9を自動充填し、瞬時に救命胴衣本体1が膨らむ。
【0020】また、この充填スイッチ11と筒状ゴム2
1の間には、図示せぬ逆止弁が配設されているから、筒
状ゴム21に注入されたガス9が筒状ゴム21から流出
して筒状ゴム21が収縮することは可及的に防止されて
いる。また、筒状ゴム21には、外部から筒状ゴム21
にガスを注入する補助チューブ22が配設されているか
ら、上述したガスボンベ10によるガス9の充填が不足
する場合には、該補助チューブ22を介して、着用者
や、該着用者の近くにいる者が、口から、浮袋となる筒
状ゴム21に息(ガスであるCO2 )を吹き込んで該筒
状ゴム21を膨らませることができる。また、この補助
チューブ22には、図示せぬ補助チューブ用逆止弁が配
設されているから、筒状ゴム21に注入されたガス9
が、補助チューブ22から流出して筒状ゴム21が収縮
することを可及的に防止することができる。
【0021】また、充填スイッチ11の手動レバー13
には、紐14を介し笛15を連結しているから、水中に
転落した場合等の緊急時には、着用者等が、該笛15を
吹いて緊急事態を知らせることもできる。
【0022】また、このような首着膨脹式救命胴衣1で
は、上述したように、浮袋は伸縮性のある自然ラテック
ス系の筒状ゴム21から構成されており、これによっ
て、図1で示すように、膨ませる前の表面積の非常に小
さい浮袋(折り畳んだ場合を含む。)を、図4で示すよ
うに、非常に表面積が大きい浮袋にして所定の浮力を確
保するから、従来のポリウレタンコーティング・ナイロ
ン引布製の浮袋のように、所定の浮力を確保するために
浮袋(膨らませる前の浮袋)を大きくする必要はなく、
該浮袋が襟首31(図1)に対し外側方向に崇ばる虞を
一層可及的に防止して、浮袋を小型コンパクトにするこ
とすることができ、これにより船上、沿岸等で首着膨脹
式救命胴衣1を常時着用しやすくすることができ、また
着用した後の動作をしやすくすることができる。また、
この首着膨脹式救命胴衣1の浮袋は、伸縮性のある自然
ラテックス系の筒状ゴム21から構成されているから、
従来のポリウレタンコーティング・ナイロン引布製の浮
袋に比べて、軽量であり、これにより船上、沿岸等で首
着膨脹式救命胴衣1を常時着用しやすくすることがで
き、また着用した後も動作がしやすいということもでき
る。
【0023】しかも、この筒状ゴム21が膨らむ際に、
首着膨脹式救命胴衣1の弾性部材3は、筒状ゴム21の
膨脹によって首挿入孔部2の大きさが小さくなることを
防止する。そのため、首挿入孔部2に挿入された首31
(図1)が、筒状ゴム21の膨脹によって締め付けられ
ることは可及的に防止されることとなる。したがって、
この首着膨脹式救命胴衣1によると、仕事用(漁業等で
の船用や沿岸での作業用)、レジャー用、スポーツ用
等、水上、水際で作業するあらゆる場合の救命具として
常時着用できる最適な救命具を提供することができ、特
に今まで着用の概念のなかった海水浴やサーフィン、水
辺の遊びやキャンプ等にも常時着用できる救命具を提供
することができる。
【0024】なお、上述したように小型コンパクトにさ
れた首着膨脹式救命胴衣1によると、図1で示すよう
に、浮袋(筒状ゴム21)を、頭部と肩部との間に位置
する窪んだ襟首31(図1)に装着させることができる
から、これにより船上、沿岸等で首着膨脹式救命胴衣1
をさらに常時着用しやすくすることができ、また着用し
た後の動作を一層しやすくすることができる。また、こ
の首着膨脹式救命胴衣1は、襟首31(図1)に予め装
着するものであるから、従来の折畳型浮輪体の救命具の
ように、水に流された折畳型浮輪体を探す作業は必要で
なく、そのため着用者の安全性を高めることができる。
特に水中への転落により着用者が意識を失った場合に
は、救命胴衣を探すことはできないから、この作用効果
は有効である。
【0025】また、この首着膨脹式救命胴衣1は、襟首
31(図1)に着用するものであるから、従来のチョッ
キ型救命胴衣に比べて、装着感がなく、そのため着用が
煩わしくなく動作もしやすい。したがって、常時着用で
き、また夏期の如く暑い時期の装着でも着用しやすい。
【0026】また、この首着膨脹式救命胴衣1では、救
命胴衣を、水面に比較的遠い位置にある襟首31(図
1)に装着するから、従来のように水面に比較的近い腰
に装着する救命具(浮輪体等)に比べて、救命具に水し
ぶき等がかかって誤って浮袋が膨らむ虞を可及的に防止
できる。したがって、水に濡れることが多い作業者や、
水遊びにも最適な救命具を提供することができる。
【0027】また、この首着膨脹式救命胴衣1では、上
述のように連結部材4により、首着膨脹式救命胴衣1の
着用者の首31(図1)の太さに応じて、首挿入部2の
大きさを調整することができるから、これにより首着膨
脹式救命胴衣1を装着した装着者の頭部から首着膨脹式
救命胴衣1が抜け落ちる虞も可及的に防ぐことができ、
着用者の安全を確保することができる。なお、この実施
例の首着膨脹式救命胴衣1では、連結部材4を、第一の
マジックテープ5と、第一のマジックテープ5に連結す
る第二のマジックテープ6とから構成することとした
が、この発明の首着膨脹式救命胴衣の連結部材4は、上
記マジックテープに限定されず、弾性部材3の一端3a
を他端側3bに着脱自在に連結させるものであればよ
い。
【0028】なお、この第一の実施例の首着膨脹式救命
胴衣1では、弾性部材3はプラスチック製部材から構成
されていることとしたが、この発明の首着膨脹式救命胴
衣の弾性部材3は、プラスチック製部材に限定されず、
弾性部材であればなんでもよい。なお、この実施例の首
着膨脹式救命胴衣1では、首締付け防止手段25を、一
本の帯状の弾性部材3から構成することとしたが、この
発明の首着膨脹式救命胴衣1の首締付け防止手段25
は、該弾性部材3に限定されず、たとえば、浮袋である
筒状ゴム自体から構成するようにしてもよい。次に、首
締付け防止手段25を、浮袋である筒状ゴム自体から構
成した第二の実施例の首着膨脹式救命胴衣41について
説明する。この第二の実施例の首着膨脹式救命胴衣41
では、図1の筒状ゴム21および首締付け防止手段25
である弾性部材3に替え、図5で示すように環状の筒状
ゴム42を配設している。この筒状ゴム42では、首挿
入孔部2側の筒状ゴム42の厚みWを、外側の厚みXよ
り厚くなるようにしている(W>X)。また、筒状ゴム
42は、伸縮性のある自然ラテックス系の筒状ゴムから
構成されている。なお、この筒状ゴム42および首締付
け防止手段25以外の構成は、第一の実施例の首着膨脹
式救命胴衣1の各構成と同様である。なお図5は、筒状
ゴム42からなる首着膨脹式救命胴衣41を装着した様
子を示す要部概念断面図である。
【0029】この第二の実施例の首着膨脹式救命胴衣4
1では、環状の筒状ゴム42内に頭部をくぐらせて、図
5で示すように、該筒状ゴム42を襟首31(図1)に
配置し、その後、筒状ゴム42に、図3の自動ガス充填
装置8または補助チューブ22(図1)からガス9を注
入すると、図6で示すように筒状ゴム42を膨らませて
浮袋とすることができるが、筒状ゴム42の首挿入孔部
側の厚みWは、厚みXである外側の筒状ゴム42に比べ
て厚いから、筒状ゴム42を膨らませると、外側の筒状
ゴム31が首挿入孔部側の筒状ゴム31より伸びやす
く、そのため、図6で示すように、筒状ゴム42は襟首
31(図1)に対し外側へ向け膨らむので、これにより
筒状ゴム42の膨脹によって首挿入孔部2の大きさが小
さくなることを可及的に防止することができ、これによ
り襟首31(図1)の締め付けを防止して、着用者の安
全を図ることができる。なお、この第二の実施例の首着
膨脹式救命胴衣41でも、浮袋を伸縮性のある自然ラテ
ックス系の筒状ゴム41から構成しているから、表面積
の非常に小さい浮袋(折り畳んだ場合を含む。)を、ガ
ス9によって表面積が大きい浮袋にして所定の浮力を確
保することができ、これにより該浮袋(膨らませる前の
浮袋)が襟首31(図1)に対し外側方向に崇ばる虞を
一層可及的に防止できること、および従来のポリウレタ
ンコーティング・ナイロン引布製の浮袋に比べて軽量で
あることは言うまでもなく、またこれにより、船上、沿
岸等で首着膨脹式救命胴衣を常時着用しやすくすること
ができ、また、着用した後の動作をしやすくすることが
できることも言うまでもない。またさらにこれにより、
仕事用(漁業等での船用や沿岸での作業用)、レジャー
用、スポーツ用等、水上、水際で作業するあらゆる場合
の救命具として常時着用でき、特に今まで着用の概念の
なかった海水浴やサーフィン、水辺の遊びやキャンプ等
にも常時着用できる救命具を提供することができること
もいうまでもない。
【0030】またこの第二の実施例の首着膨脹式救命胴
衣41は、襟首31(図1)に装着するものであるか
ら、従来のチョッキ型救命胴衣に比べて装着感がなく、
そのため着用が煩わしくなく、夏期の如く暑い時期の装
着でも着用しやすいことも言うまでもない。
【0031】また、この第二の実施例の首着膨脹式救命
胴衣41では、筒状ゴム42の他に、首締付け防止手段
25を別途配設する必要がないので、第一の実施例の首
着膨脹式救命胴衣1に比べて、部品点数を少なくするこ
とができる。
【0032】なお、第一の実施例、第二の実施例の首着
膨脹式救命胴衣1、41では、首締付け防止手段25
を、それぞれ弾性部材3、筒状ゴム42から構成するこ
ととしたが、首締付け防止手段25はこれらに限定せ
ず、襟首31(図1)に沿う形状および幅の部材であれ
ばよく、例えば、伸縮性のある自然ラテックス系の環状
の筒状ゴムの内周面または外周面に、襟首31(図1)
に沿う形状や幅の金属部材を貼着したものであってもよ
い。なお、第一の実施例の首着膨脹式救命胴衣1のよう
に、首締付け防止手段25を弾性部材3から構成する
と、筒状ゴム21やガスボンベ10からなる自動ガス充
填装置8を固定することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の膨脹式
救命胴衣は、略環状の首挿入孔部を形成する伸縮性のあ
る筒状ゴムと、ガスボンベを有し、該ガスボンベ内のガ
スを前記筒状ゴムに注入して前記筒状ゴムを膨脹させる
自動ガス充填装置と、前記筒状ゴムの膨脹により前記首
挿入孔部の大きさが小さくなることを防止して前記首挿
入孔部に挿入された襟首の締め付けを防止する首締付け
防止手段とを具えるようにした首着膨脹式救命胴衣であ
るから、従来の如く所定の浮力を確保するため、膨らま
せる前の浮袋を大きく形成する必要はなく、そのため該
浮袋が崇ばる虞を可及的に防止して救命胴衣を出来るだ
け小型コンパクトに仕上げることができ、また首着式に
することにより、動作にも支承がなく、また従来のチョ
ッキ型救命胴衣に比べて装着感をなくすことができるか
ら厚い時期にも着用でき、しかも今まで着用の概念のな
かった海水浴やサーフィン、また水辺の遊びやキャンプ
等を含め、水辺でのあらゆる仕事やレジャーやスポーツ
に常時着用でき危険を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る第一の実施例の首着膨
脹式救命胴衣を装着した様子を示す概念図。
【図2】図2は、図1の首着膨脹式救命胴衣の概念平面
図。
【図3】図3(a)乃至図3(c)は、図1の首着膨脹
式救命胴衣を構成する自動ガス充填装置8の概念断面図
であって、図3(a)は紐を引く前の様子、図3(b)
は、紐を引いて作動レバーを介してガスボンベに貫通孔
を開ける様子を示す様子、図3(c)は、ガスボンベの
貫通孔からガスを噴出させてガスを筒状ゴムに充填させ
る様子を示す図。
【図4】図4は、図1の首着膨脹式救命胴衣の紐を引い
て筒状ゴムを膨らませた様子を示す概念図。
【図5】図5は、この発明に係る第二の実施例の首着膨
脹式救命胴衣を装着した様子を示す要部概念断面図。
【図6】図6は、図5の首着膨脹式救命胴衣の筒状ゴム
を膨らませた様子を示す要部概念断面図。
【符号の説明】
1、41…首着膨脹式救命胴衣 2…首挿入孔部 3…弾性部材 3a…一端 3b…他端側 4…連結部材 8…自動ガス充填装置 9…ガス 10…ガスボンベ 10b…貫通孔 11…充填スイッチ 12…ピン 13…手動レバー 14…紐 15…笛 21、42…筒状ゴム 22…補助チューブ 25…首締付け防止手段 31…襟首 W…首挿入孔部側の厚み X…外側の厚み

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略環状の首挿入孔部を形成する伸縮性のあ
    る筒状ゴムと、 ガスボンベを有し、該ガスボンベ内のガスを前記筒状ゴ
    ムに注入して前記筒状ゴムを膨脹させる自動ガス充填装
    置と、 前記筒状ゴムの膨脹により前記首挿入孔部の大きさが小
    さくなることを防止して前記首挿入孔部に挿入された襟
    首の締め付けを防止する首締付け防止手段とを具えるよ
    うにしたことを特徴とする首着膨脹式救命胴衣。
  2. 【請求項2】前記首締付け防止手段は、前記筒状ゴムを
    外周に巻回し、かつ該外周に前記筒状ゴムを固定する一
    本の帯状の弾性部材であって、該弾性部材の一端を他端
    側と着脱可能に装着することにより前記首挿入孔部を形
    成するようにしたことを特徴とする請求項(1)記載の
    首着膨脹式救命胴衣。
  3. 【請求項3】前記弾性部材には、該弾性部材の前記一端
    を前記他端側に着脱自在に連結させ、かつ前記首挿入部
    の大きさを調整する連結部材が配設されていることを特
    徴とする請求項(2)記載の首着膨脹式救命胴衣。
  4. 【請求項4】前記首締付け防止手段は、前記筒状ゴムの
    前記首挿入孔部側の厚みを、外側の厚みより厚くするよ
    うにしたことを特徴とする請求項(1)記載の首着膨脹
    式救命胴衣。
  5. 【請求項5】前記自動ガス充填装置は、 前記ガスボンベに貫通孔を開けるピン、および該ピンを
    作動させる手動レバーからなる充填スイッチと、 該充填スイッチと前記筒状ゴムの間に配設され、前記筒
    状ゴムに注入されたガスが前記筒状ゴムから流出するこ
    とを防止する逆止弁とを、 さらに具えていることを特徴とする請求項(1)記載の
    首着膨脹式救命胴衣。
  6. 【請求項6】前記充填スイッチの前記手動レバーに紐を
    介し、笛を連結するようにしたことを特徴とする請求項
    (5)記載の首着膨脹式救命胴衣。
  7. 【請求項7】前記筒状ゴムに連結され、外部から前記筒
    状ゴムにガスを注入する補助チューブと、 前記筒状ゴムに注入されたガスが、前記補助チューブか
    ら流出すること防止する補助チューブ用逆止弁とを、さ
    らに具えていることを特徴とする請求項(1)記載の首
    着膨脹式救命胴衣。
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