JP5401716B2 - ジャケット形救命具 - Google Patents

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Description

本発明は、湖水、池、海上などで落水時等に備える救命具に関し、特に、腰部に装着着用するジャケット形救命具に関する。
着用者を水上に浮かせ、頭部を水面上に位置させる救命用具としていわゆるライフジャケットが知られており、主にプールや河川、湖沼、海等での作業者、レジャーを楽しむ人、あるいは海上を飛行する航空機に搭載されて乗員、利用者等に広く用いられている。ライフジャケットとしては、単に発泡スチロール等の浮力材を胴衣中に収納させてジャケット形状に製作した固形式のものと、常時は折り畳み状態でコンパクトな形態で着用し、非常時に気体供給を受けて膨張し水上で着用者の体を支持する膨張式ライフジャケットがあるが、近時は、着用時の嵩張りで作業や運動が妨げられやすい固形式に代わって、コンパクトな態様で着用し非常時に作動する膨張式のライフジャケットが広く普及しつつある。従来、膨張式のライフジャケットについて特許文献1の提案がなされている。
特開2004−203316号公報
特許文献1の救命具は、逆U字状に成形されたカバー体内に空気袋からなる浮力体を膨出可能に収納し、空気袋を胴ベルトの止着部位より上方のカバー体内に収納させたものである。この救命具は、魚釣り時の釣人専用の救命具であり、空気袋を胴ベルトの止着部位より上方のカバー体内に収納させるために、気室の大きさが制限され、本来の救命用具の目的からすると、汎用性に欠ける。また、特許文献1の救命具の空気袋7の収容は、内部空気を抜いて押し潰し、小片状面ファスナで複数個所をカバー体に着脱係止させていると考えられるが、空気袋とカバー体とは分離されるから、洗浄後などに再び空気袋をカバー体内に収容するときにカバー体を逆U字状に形成し、非膨張の空気袋を畳み込みながら逆U字状の収納部に再収納する手順に迷いやすく、この再収納作業が煩雑で時間がかかる。また、部材のいずれかを紛失しないように収納、管理上の留意を要する。また、逆U字のカバー体の先端(下端)部と胴ベルトは結合閉鎖されているので、落水時等において、空気袋7に取り付けた空気供給装置(11)の水感知反応が遅くなり、救難時の空気袋の膨張作動応答性に問題がある。さらに、ボンベ52を含む気体供給装置が空気袋に直接に接して空気袋に孔や傷をつけたりするおそれがあり、救命具の基本的な機能を担保しえない。さらに、空気袋が膨張した状態ではカバー体はその背後に隠れてしまい、救難時に必要な小物類の保持ができない、という問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、浮袋のカバー体への収納が煩雑で容易でない逆U字状のジャケット形救命具であって、浮袋のカバー体への収納が容易で、保管、管理もしやすい実用に優れたジャケット形救命具を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、気体供給装置と浮袋とが直接接触しないようにしてカバー体への収納状態において浮袋の孔あきや損傷を防止できるジャケット形救命具を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、逆U字状のカバー体であり、表面部2a及び裏面部2bを内縁部20において結合し外縁部22に係止機構8付き係脱自在開口81を有して表裏面部の内側に袋状収容部5を形成するカバー体2と、逆U字状のカバー体2の袋状収容部5に非膨張状態で収容され膨張作動時に係止を解除させてカバー体の外縁部22の外側に膨出する浮袋3と、浮袋に一体的に取り付けられて非常時に浮袋3に気体供給して浮袋を膨張させる気体供給装置4と、を含み、浮袋3は非膨張状態でカバー体2の形状に対応して逆U字状の浮袋内縁部30を有し、この浮袋内縁部30とカバー体の内縁部20とを連結固定する止着部40であって、カバー体2の内縁部20に沿って設けられた連続または不連続状の止着部40と、を備え、浮袋3は、非膨張時には扁平シート状形態となるように、表裏シート材(2a,2b)を重ねてその外形輪郭部分を接合(32)した袋体よりなり、非膨張時のカバー体2への収容に際して止着部40を決めた状態で自由端側をロール状に巻回して袋状収容部5に収容され、浮袋3は、逆U字形状で逆U字の直状部が上部から下部側に向けて外縁が広がるように拡大した変形逆U字袋体よりなり、浮袋3の下部に取り付けられた気体供給装置4と浮袋3とが直接に接しないように、気体供給装置4と浮袋3間に保護シート50が固定的に介装されたジャケット形救命具1から構成される。
その際、浮袋3の逆U字の下端側に取り付けた気体供給装置4が、ロール巻きされたカバー体2の下部開口(9)に近接して配置されるとよい。
また、浮袋3の止着部40に非常用小物類の掛受具60が取り付けられているとよい。
本発明のジャケット形救命具によれば、逆U字状のカバー体であり、表面部及び裏面部を内縁部において結合し外縁部に係止機構付き係脱自在開口を有して表裏面部の内側に袋状収容部を形成するカバー体と、逆U字状のカバー体の袋状収容部に非膨張状態で収容され膨張作動時に係止を解除させてカバー体の外縁部の外側に膨出する浮袋と、浮袋に一体的に取り付けられて非常時に浮袋に気体供給して浮袋を膨張させる気体供給装置と、を含み、浮袋は非膨張状態でカバー体の形状に対応して逆U字状の浮袋内縁部を有し、この浮袋内縁部とカバー体の内縁部とを連結固定する止着部であって、カバー体の内縁部に沿って設けられた連続または不連続状の止着部と、を備えた構成であるから、(1)カバー体と、浮袋のそれぞれの逆U字状内縁部を止着固定した状態で、自由端側から簡単かつ短時間に浮袋をカバー体内に収納することができる。また、(2)それぞれの逆U字状内縁部が同一または略同一の逆U字形状で結合されて決められているから、共に形態が定まっていないカバー体への浮袋の収納を短時間で整理した状態で収納させることができる。(3)さらに、浮袋はカバー体から分離されないから、海水その他の洗浄などを簡単、短時間で済ませることができるとともに、(4)カバー体への組み付けが不要で、収納、保管、管理が容易である。
また、浮袋は、非膨張時には扁平シート状形態となるように、表裏シート材を重ねてその外形輪郭部分を接合した袋体よりなり、非膨張時のカバー体への収容に際して止着部を決めた状態で自由端側をロール状に巻回して袋状収容部に収容される構成であるから、カバー体と、浮袋のそれぞれの逆U字状内縁部と、を止着固定した状態での自由端側からのロール状巻き込み収納を具体的に実現し得る。
また、浮袋は、逆U字形状で上部から下部側に向けて拡大した変形逆U字袋体よりなり、浮袋の下部に取り付けられた気体供給装置と浮袋とが直接に接しないように、気体供給装置と浮袋間に保護シートが固定的に介装された構成とすることにより、変形逆U字袋体の浮袋の下部(先端部分)に保護シートを介して気体供給装置を浮袋に一体的に取り付け気体供給装置で浮袋に孔をあけたり、あるいは損傷しないようにしつつ、浮袋をロール状に丸めてカバー体内へ収納させる構成を具体的に実現させることができる。
また、浮袋の逆U字の下端側に取り付けた気体供給装置が、ロール巻きされたカバー体の下部開口に近接して配置される構成とすることにより、浮袋、保護シートを筒状に形成することで水の流路を形成することとなり、水を円滑に流入させて気体供給装置の作動装置の水に対する応動特性を良好に保持させることができる。
また、浮袋の止着部に非常用小物類の掛受具が取り付けられた構成とすることにより、
膨張状態で上着ジャケットやカバー体が利用できなくとも、浮袋を膨張させた状態で警鳴用笛、その他の小物類などを予め取り付けておくことが可能である。
本発明の実施形態に係るジャケット形救命具の正面図である。 図1のジャケット形救命具の背面図である。 図1のジャケット形救命具の右側面図である。 図3のB−B線断面で浮袋を広げて配置した正面図である。 図4のA−A線矢視図である。 図1のC−C線矢視図である。 図3のB−B線断面図である。 気体供給装置と保護シートと浮袋の一部省略分解斜視図である。 図8の気体供給装置と保護シートを浮袋に組み付けた状態の斜視説明図である。 図1の救命具を装着した状態の着用者の側面図である。 図10の救命具の浮袋が膨張した状態の説明図である。
次に、本発明の実施形態に係る腰部装着形救命具について図1〜図11を参照して詳細に説明する。
本発明のジャケット形救命具1は、落水等の緊急時に浮袋を膨張させて救命する装置であり、浮袋の非膨張時は着用者の首に逆U字の湾曲部を掛けてジャケットのように装着し、着用者の前部において膨張して浮力支持する救命具である。
図1は実施形態に係るジャケット形救命具1の正面図、図2は背面図、図3は右側面図である。図1ないし図3において、カバー体2は、非膨張時の浮袋3と、この浮袋3の内部に気体を供給する気体供給装置4を保護するものであり、図1に示すように常時(浮袋が非膨張状態でカバー体の内側に収容されている状態)は、逆U字状の長い袋状体で構成されている。カバー体2は、耐候性を有し丈夫で軽量な例えばナイロン系樹脂、ポリアミド樹脂、その他の合成樹脂素材の帯布状シートを幅方向に二つ折れし、その内側に逆U字状に連続した袋状収容部5を形成する(図5、6参照)。
カバー体2は、逆U字形状で略同じサイズの表面部(表面シート)2aと裏面部(裏面シート)2bを重ね合わせ、逆U字形状の内縁(逆U字)部20のみを縫着、溶着などにより結合し、外縁(逆U字)部22を係脱自在に閉鎖したものである。カバー体2の表裏面部2a,2bに挟まれた内側には図5に示すように袋状収容部5が逆U字形状に連続して、しかも外縁部である一方側を係脱自在に開放し得るように設けられている。カバー体2の表裏面部2a,2bが相互に対向する面となるそれぞれの内側面の外縁部分には相互に着脱可能な雌雄の面ファスナ部材6、7が設けられて係止機構8を形成しており、これによって、カバー体2の外縁部分が内部に収容される浮袋3の非膨張状態で係止閉鎖し、膨張状態で係止解除されて開口する係脱自在開口81を形成している。表裏面部の内側面の面ファスナ部材6,7は、逆U字の先端(下端)部分の一部に常時開口部分を形成するように、ファスナ部材が取り付けられていない非係脱部9(図6,図7)が設けられている。
浮袋3は、非膨張状態と膨張作動状態とに変位する膨張式ライフジャケットの主要構成要素であり、本実施形態において、逆U字状のカバー体2の袋状収容部5に非膨張状態で収容されて、膨張作動時に係止機構8により係止を解除されてカバー体2の外縁部22の外側に膨出する。
浮袋3は、軽量、強度、耐候性を有するナイロン系等、あるいはPVC樹脂等を含む合成樹脂シート材で構成され、図5に示すように、非膨張時には扁平シート状形態となるように、表裏シート材2a,2bを重ねてその外形輪郭部分を接合した袋体で構成されている。そして、本実施形態において、浮袋3は、非膨張時には逆U字形状で逆U字の直状部が上部から下部側に向けて拡大した、外形が台形状の変形逆U字袋体より形成されている(図4参照)。浮袋3は、台形状外形輪郭に底部から高さ方向に逆U字の溝状切欠を形成してあり、この溝状切欠が浮袋内縁部30とされる。逆U字の溝状切欠部分が着用者Mの首に掛け回されて使用される。そして、この浮袋内縁部30とカバー体2の内縁部20とは、止着部40において連結固定されている。止着部40は、カバー体2の内縁部20と略同じ形状、サイズの浮袋内縁部30とを逆U字形状部分で連結する連結部であり、詳細には、それぞれの内縁部20,30どうしを逆U字ラインに沿って縫合Sしている。実施形態では、逆U字の両直線部分の縫合線S1と湾曲部分の縫合線S2とが不連続の縫合でカバー体1と浮袋3を逆U字状に結合している。止着部40は、逆U字の少なくとも両直線部分で連結が確保されるように縫着等されているのが好ましい。なお、カバー体1と浮袋3の逆U字状結合は、接着、融着などで行なっても良いし、また、逆U字に連続して接合させることもできる。
本実施形態において、浮袋3は、表シート材と裏シート材を重ねてその外形輪郭部分を接着、溶着などにより接合して内部を気密に封止した袋体で構成されている。なお、32は浮袋3の外形輪郭部分の気密接合線であり、図示は省略しているが、ある程度の接合幅(例えば数ミリメートル以上〜20ミリメートル程度)で周回状に連続して設けられている。
上記のように、逆U字ラインに沿ってカバー体2と浮袋3は止着部40において連結固定させた構成とし、同時に浮袋3の非膨張時にカバー体2へ収容する際に、それぞれの逆U字部分である止着部40が他端(K側)で固定端となっているので、これによって、特に、逆U字の直状部分において、浮袋3の自由端(J側)から巻き始めてロール状に巻回することにより、簡単に棒状にまとめられて袋状収容部5に収容される。すなわち、逆U字の直線部分において、止着部40でカバー体2と浮袋3が直線状に固定されてやや硬い芯部分を形成しているので、これが他端K側の固定終端となって一端J側の端部から縦軸回りに容易にロール状に巻き取ることができ、これによって、展開状態(非膨張状態)からカバー体2内への収納作業に迷ったりせず、しかも簡単で短時間に浮袋のカバー体内への収納を行なうことができる。
図4,7に示すように、本実施形態において、浮袋3の逆U字形状の下端寄り位置に気体供給装置4が浮袋3と一体的に取り付けられている。気体供給装置は、ガスボンベ45と、作動部56と、センサ部47と、を含み、落水時等にセンサ部47が水分と反応して付勢係止状態を解除して作動針がガスボンベ45の封止を破り、ボンベ内の気体を膨張させながら浮袋3内に急激供給する公知の気体供給装置が適用されている。実施形態においてガスボンベ45を含めて気体供給装置4全体は縦長状態で浮袋3の下部側に取り付けられており、カバー体2内への収納時の巻取りの際にあたかも巻取り軸のように機能するから収納操作を簡単に行なえる。また、カバー体2の非係脱部9における常時開口部分と、ロール状に巻き込まれた浮袋3の筒状部分が短筒状の水の流路を形成し、落水時等において気体供給装置のセンサ部が水に対して良好に反応し得る。
さらに、本実施形態において、図8,9に示すように、浮袋3の下部に取り付けられた気体供給装置4と浮袋3とが直接に接しないように、気体供給装置4と浮袋3間に保護シート50が固定的に介装されている。具体的には、浮袋3と気体供給装置4のボンベ45に連通した作動装置46とを通路兼用固定具48により例えばゴム製などの柔らかい素材のシートからなる保護シート50を挟み込み状態で取り付け固定している。これによって、救命の本体部分である浮袋3が金属製等の気体供給装置4に常時直接に接触することによる浮袋側への孔あきや損傷等を確実に防止し得る。なお、図中、57は保護シート50の一端側に突出された係止突起、58は、保護シートを気体供給装置4に被覆状に掛けまわした際に係止突起57を貫通されて受止める、保護シートに設けられた細孔である。
また、本実施形態において、浮袋3の止着部40に非常用小物類の掛受具60が取り付けられている。通常、本発明のような膨張式救命具の着用者は、その救命具の下に身体の保護、被覆のための通常ジャケットを着用しており、これにピンリールや警鳴用笛吊支用の掛かり部を設けているが、救命用の浮袋が膨張した状態では背後に配置させるカバー体2のさらに内側に通常ジャケットが位置するため、浮袋が膨張した非常時に必要な警鳴用笛を通常ジャケットに携帯していたとしても使用できず、救命の万全に欠ける問題があった。本実施形態では、浮袋3の逆U字形状の直状部分に掛受具60を取り付けて係止用リールや警鳴用笛を取り付け可能としており、これによって、非常時に対応できるようにしている。本実施形態では、掛受具60は、浮袋3のカバー体2への止着部40上位置で帯布をループ状にして根元を固着して形成している。
図1において、逆U字形状のカバー体2の背面側には、図10のように該カバー体2の逆U字頂部(図6)と逆U字のそれぞれの先端(下端)部にY字状の装着ベルト10が固定されている。装着ベルト10は中央縦方向の長さがバックル部材12により調整可能となっている。また、カバー体2の逆U字先端部に固定された装着ベルト10に延長してそれぞれ着脱ベルト14が連結されており、それらの先端部に雌雄嵌合する着脱バックル16が取り付けられて、着用者の前部においてその着脱バックル16を介してジャケット形救命具1の着脱を行なうようになっている。なお、図上、19は、着用者の口からの吹き込み操作で浮袋3を膨張させ得る逆止弁付き吹き込み装置であり、膨張状態の調整などにも利用される。
実施形態のジャケット形救命具1の使用に際しては、図10のように非膨張の浮袋3をカバー体2内に収容して逆U字形状とした救命具本体を着用者Mの首に掛けた状態で着用者は諸作業やレジャーなどを行なう。そして、非常時に例えば落水した場合、非係脱部9から水がカバー体2内に浸入しこの際にカバー体とともに筒状に丸められた保護シート50で案内されて水が円滑に流入し、気体供給装置4の作動装置を作動して膨張ガスを浮袋3内に急激供給し、膨張させる(図11)。このとき、逆U字の通り、上端側が首に掛けまわされて両前身ごろ部分に逆U字の直状部分が垂下された状態となっている。Y字状の装着ベルト10は逆U字のカバー体の直状部分の下端部分において裏面側(図1)に例えば縫着等により連結されているので、浮袋3の逆U字先端部分長さを規制することなく、十分な気室大きさを形成でき、それに応じた充分な浮力大きさを得ることができる。気体供給装置4の作動装置は、自動による作動のほか、手動操作紐に取り付けられた取手18を着用者が引き下げることにより作動させることもできる。
浮袋3の膨張作動に際しては、気体供給装置4の作動装置により膨張ガスが浮袋3内に供給されて浮袋3を膨張させる。このとき、係止機構8による雌雄の面ファスナ部材6,7の係合を強制解除し、カバー体の表裏面部2a,2bの係脱自在開口81から浮袋3を突出させて拡大させる。
膨張後の浮袋3をカバー体2に収納する際は、カバー体2と、浮袋3のそれぞれの逆U字状内縁部20、30が逆U字あるいは逆U字状に止着部40において固定されているので、カバー体2の表裏面部2a,2bの中間から(図5)、気体を抜いた状態の浮袋3を図4のように引き出して自然に床面上等に配置させる。そして、カバー体2と、浮袋3のそれぞれの逆U字状内縁部20、30が逆U字状に止着固定されているから、それぞれの逆U字の直状部分が決められて他端側が自由端となっており、この状態から浮袋3の逆U字先端(下端)拡大部分の端部(J側)から内側の逆U字直状部(K側)に向けてロール状に丸めてゆく。このとき、図8,9に示すように、ボンベ45を含む縦長棒状の気体供給装置4を芯材として丸めることもあわせて、収納作業を簡単、円滑、かつ短時間に行なえる。そして、逆U字の上部は畳み込み部分が短く、しかも逆U字の両直状部分が丸められるので、簡単に収納作業を完了させることができる。浮袋3を逆U字先端(下端)拡大部分の端部から内側の逆U字直状部に向けてロール状に丸めてゆき、これを収納した状態で常時開口としての非係脱部9を形成させるから、(図6参照)、カバー体2に収容された保護シート50並びに浮袋3が円筒状となって水の流路を形成する結果、落水時等に水が円滑に流入し、水との反応を短時間で、確実に生じさせることができる。また、保護シート50により気体供給装置4が保護されて浮袋3とは直接に接触しないようにしているので、浮袋の穴あきや損傷を防止することができる。
さらに、カバー体2と、浮袋3のそれぞれの逆U字状内縁部20、30が逆U字あるいは逆U字状に止着部40において固定されているので、常時カバー体2と袋体3が一体化されており、洗浄が簡単で一度に終えることができるだけでなく、収納や保管上便宜である。なお、膨張時の浮袋3に例えば反射材を貼付してもよく、周囲から存在を確認しやすくさせることができる。
本発明のジャケット形救命具は、上記した実施形態の構成のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない限りにおいて任意に改変してもよい。
1 ジャケット形救命具
2 カバー体
2a 表面部
2b 裏面部
3 浮袋
4 気体供給装置
5 袋状収容部
8 係止機構
81 係脱自在開口
9 非係脱部
20 カバー体の内縁部
22 カバー体の外縁部
30 浮袋内縁部
40 止着部
50 保護シート
60 掛受具

Claims (3)

  1. 逆U字状のカバー体であり、表面部及び裏面部を内縁部において結合し外縁部に係止機構付き係脱自在開口を有して表裏面部の内側に袋状収容部を形成するカバー体と、
    逆U字状のカバー体の袋状収容部に非膨張状態で収容され膨張作動時に係止を解除させてカバー体の外縁部の外側に膨出する浮袋と、
    浮袋に一体的に取り付けられて非常時に浮袋に気体供給して浮袋を膨張させる気体供給装置と、を含み、
    浮袋は非膨張状態でカバー体の形状に対応して逆U字状の浮袋内縁部を有し、
    この浮袋内縁部とカバー体の内縁部とを連結固定する止着部であって、カバー体の内縁部に沿って設けられた連続または不連続状の止着部と、を備え
    浮袋は、非膨張時には扁平シート状形態となるように、表裏シート材を重ねてその外形輪郭部分を接合した袋体よりなり、非膨張時のカバー体への収容に際して止着部を決めた状態で自由端側をロール状に巻回して袋状収容部に収容され、
    浮袋は、逆U字形状で逆U字の直状部が上部から下部側に向けて外縁が広がるように拡大した変形逆U字袋体よりなり、
    浮袋の下部に取り付けられた気体供給装置と浮袋とが直接に接しないように、気体供給装置と浮袋間に保護シートが固定的に介装されていることを特徴とするジャケット形救命具。
  2. 浮袋の逆U字の下端側に取り付けた気体供給装置が、ロール巻きされたカバー体の下部開口に近接して配置されることを特徴とする請求項1記載のジャケット形救命具。
  3. 浮袋の止着部に非常用小物類の掛受具が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のジャケット形救命具。
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