JP4118513B2 - エレベータの調速機の検査・調整方法 - Google Patents

エレベータの調速機の検査・調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4118513B2
JP4118513B2 JP2000533354A JP2000533354A JP4118513B2 JP 4118513 B2 JP4118513 B2 JP 4118513B2 JP 2000533354 A JP2000533354 A JP 2000533354A JP 2000533354 A JP2000533354 A JP 2000533354A JP 4118513 B2 JP4118513 B2 JP 4118513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
inspection
speed
adjustment
emergency stop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000533354A
Other languages
English (en)
Inventor
敬 湯村
峰夫 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP4118513B2 publication Critical patent/JP4118513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P3/00Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
    • G01P3/42Devices characterised by the use of electric or magnetic means
    • G01P3/44Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
    • G01P3/49Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed using eddy currents
    • G01P3/495Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed using eddy currents where the indicating means responds to forces produced by the eddy currents and the generating magnetic field
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/04Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions for detecting excessive speed
    • B66B5/048Testing of overspeed governor
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2213/00Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
    • H02K2213/09Machines characterised by the presence of elements which are subject to variation, e.g. adjustable bearings, reconfigurable windings, variable pitch ventilators

Description

【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば人や荷物を昇降させるエレベータの調速機の検査・調整方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
第1図は、例えば特願平7−190922号公報に示された従来のエレベータの調速機(以下、単に調速機という)の検査・調整機構の全体構成を示す正面図、第2図(a),(b)はそれぞれ第1図の調速機の検査・調整機構の構成を部分的に拡大して示す正面図、平面図である。
【0003】
図において、12はエレベータのかご、13はかご12の上に設けられたエレベータの調速機の基台であり、14は基台13の支点15に回転自在に支持されたアーム、16はアーム14の一端に連結された過速度を検出するための磁気回路部、16aは対向して設けられた2個の磁石、16bは磁石16aを固着したバックヨーク、17はアーム14の他端に磁気回路部16と釣り合うように設けられたバランスウエイト、18はかご12の脇に設けられたガイドレール等の固定導体である。
【0004】
磁気回路部16は固定導体18と対向して両側に配置された磁石16aとこの2つの磁石の磁束の通路を確保するためのバックヨーク16bから構成され、アーム14、基台13の支点15、磁気回路部16、およびバランスウエイト17で力検出機構を構成している。
【0005】
また、19は共にアーム14を保持し、バランスウエイト17に作用する力すなわち抗力を変位に変えるためのばね、20aはバランスウエイト17の変位により作動するかご停止スイッチ、31は非常止め装置、32はラッチ機構を作動させるカムである。支点15たる回転軸の主軸端にはこのラッチ機構を作動させるカム32が接続されており、主軸の回転に応じてカム32も回転する。
【0006】
また、33はラッチアーム、34はラッチ軸、35は連結アーム、36はラッチピンであり、これらがカム32と連動して動作するラッチ機構を構成する。21は引き上げ棒、22は引き上げばねであり、これらが非常止め装置31の動作命令を伝達する連結機構を構成し、引き上げ棒21がラッチピン36で連結されている。
【0007】
この発明に使われるエレベータ装置は、鉄塔または高層建築の内部の昇降路を荷物、または人をのせるかご12が上下するものであり、ガバナロープを廃止して調速機をかご12に搭載するタイプである。昇降路上部の機械室には巻き上げ機および配電盤(共に図示せず)等を備え、この巻き上げ機からかご12および釣り合い錘(図示せず)を下げ、つるべ式にかご12を上下させるもので、昇降路にはかご12および釣り合い錘用の固定導体18を有し、昇降路下部のピットにはかご12および釣り合い錘向けの緩衝器(図示せず)を有するものである。
【0008】
次に動作について説明する。
第2図(a),(b)に示すように、磁石16aとバックヨーク16bによって構成された磁気回路部16は、対向する磁石16a間に介在する固定導体18の面に対して磁場を作る。かご12が昇降しこの磁場が固定導体18中を移動すると、この中に磁場の変化を打ち消すような渦電流が発生し、磁石はかご速度に対応した大きさで、かご12の移動に抗する向きの力(抗力)が発生する。この力は、アーム14とばね19により磁石16aおよびバランスウエイト17の上下方向の変位に変換される。
【0009】
かご12の速度、すなわちかご速度が所定値を越えた第1過速度(通常は定格速度の1.3倍程度、第3図参照)になると、磁気回路部16はこの速度に対応した力を受け釣り合っているバランスウエイト17を変位させる。そして、この変位が第一動作点に達すると、制動装置に備えられたかご停止スイッチ20aが作動してエレベータ駆動装置の電源を遮断しかご12を停止させる。何らかの原因により、かご速度が第2過速度(通常は定格速度の1.4倍程度、第3図参照)になり変位が第二動作点に達した場合でも、このかご速度に対応してバランスウエイト17がさらに変位しこれと連動するカム32が回転してラッチアーム33がカム32の切り欠き30に入り込み、ラッチ機構を介して引き上げ棒21が引き上げばね22により引き下げられ、かご12に設けられた非常止め装置31が作動して、固定導体18にくさびを打ち込み、摩擦力を発生させてかご12は急停止する。
【0010】
ここで、このような調速機を設置した場合には、設置した時や保守点検時には規定の危険速度で動作するか検査する必要があるが、その方法は確立されていない。また、現地での調整が必要な場合があるが、それをどのようにして行うか、その方式は確立されていない。
【0011】
【特許文献1】
特願平7−190922号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従来のエレベータの調速機は以上のように構成されているので、現地据え付け時はメインテナンス時の動作検査、保守点検や調整を行う方法が確立されていないという課題があった。
【0013】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単、確実に調整や検査、保守が行えるエレベータの調速機の検査・調整方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この発明に係る調速機の検査・調整方法は、非常止め装置と非常停止動作機構との連結を外して検査・調整を行うと共に、かごを走行させ、規定の第1および第2の危険速度にてかご停止スイッチと非常停止動作機構とがそれぞれ作動することを確認・調整し、また、かご速度に応じて磁気回路部に発生する力を検査・調整の時に(検出する危険速度)/(定格速度)となるように補助磁気回路を付加し、定格速度で走行させて作動確認、調整を行うようにしたものである。
【0015】
この発明に係る調速機の検査・調整方法は、非常止め装置と非常停止動作機構とを連結したまま検査・調整を行うと共に、かごを走行させ、規定の第1および第2の危険速度にてかご停止スイッチと非常停止動作機構とがそれぞれ作動することを確認・調整し、また、かご速度に応じて磁気回路部に発生する力を検査・調整の時に(検出する危険速度)/(定格速度)となるように補助磁気回路を付加し、定格速度で走行させて作動確認、調整を行うようにしたものである。
【0016】
この発明に係る調速機の検査・調整方法は、第1の固定導体と第2の固定導体を同一のものとしたものである。
【0026】
この発明にかかるエレベータの調速機の検査・調整方法は、非常止め連結機構の連結機構を解除することにより、非常止め装置を作動させるラッチ部を有する非常停止動作機構と、第1の固定導体を把持し摩擦力を発生させて移動部を制動させる非常止め装置とを連結しないで検査・調整を行うものである。このことによって、実際には非常止め装置が作動しないので、安全に検査・調整を行うことができる効果を奏する。
この発明にかかるエレベータの調速機の検査・調整方法は、エレベータのかごを実際に走行させ、規定の第1および第2の危険速度にてかご停止スイッチと非常停止動作機構とがそれぞれ作動することを確認・調整するものである。このことによって、簡単かつ安価に検査・調整を行うことができる効果を奏する。
この発明にかかるエレベータの調速機の検査・調整方法は、かご速度に応じて磁気回路部に発生する力を検査・調整の時に(検出する危険速度)/(定格速度)となるように補助磁気回路を付加し、定格速度で走行させて作動確認、調整を行うものである。このことによって、定格速度にて検査・調整が行えるので、簡単かつ安全に検査・調整を行うことができる効果を奏する。
【0027】
この発明にかかるエレベータの調速機の検査・調整方法は、非常止め装置とラッチ部とを連結したまま検査・調整を行うものである。このことによって、実際と全く同じ条件下なので検査・調整がより正確に行うことができる効果を奏する。
この発明にかかるエレベータの調速機の検査・調整方法は、エレベータのかごを実際に走行させ、規定の第1および第2の危険速度にてかご停止スイッチと非常停止動作機構とがそれぞれ作動することを確認・調整するものである。このことによって、簡単かつ安価に検査・調整を行うことができる効果を奏する。
この発明にかかるエレベータの調速機の検査・調整方法は、かご速度に応じて磁気回路部に発生する力を検査・調整の時に(検出する危険速度)/(定格速度)となるように補助磁気回路を付加し、定格速度で走行させて作動確認、調整を行うものである。このことによって、定格速度にて検査・調整が行えるので、簡単かつ安全に検査・調整を行うことができる効果を奏する。
【0028】
この発明にかかるエレベータの調速機の検査・調整方法は、第1の固定導体と第2の固定導体は同一物体のガイドレールからなるものである。このことによって、エレベータの昇降路に沿って配置されるガイドレールでこれらを共用できる効果を奏する。
【0038】
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。なお、以下の実施の形態の説明において、当該実施の形態の説明に先立って説明した実施の形態の構成要素と同一または相当する構成要素には同一の参照番号ないし参照符号を付し、当該構成要素についての説明を省略する。
【0039】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1によるエレベータの調速機の検査・調整機構を説明する。
第4図はこの実施の形態1によるエレベータの調速機(以下、単に調速機という)の検査・調整機構を示す全体構成図で、第5図(a),(b)はそれぞれ調速機の検査・調整機構を示す正面図、平面図である。
【0040】
図において、12はエレベータのかご、13はかご12の上に設けられたエレベータの調速機の基台であり、14は基台13の支点15に回転自在に支持されたアーム、16はアーム14の一端に連結された過速度を検出するための磁気回路部、16aは対向して設けられた2個の磁石、16bは磁石16aを固着した馬蹄状のバックヨーク、17はアーム14の他端に磁気回路部16と釣り合うように設けられたバランスウエイト、18はかご12の脇に設けられたガイドレール等の固定導体である。
【0041】
磁気回路部16は、固定導体18と対向して両側に近接して配置された磁石16aとこの2つの磁石16aの磁束の通路を確保するためのバックヨーク16bから構成され、アーム14、基台13の支点15、磁気回路部16、およびバランスウエイト17により力検出機構を構成している。
【0042】
また、19はアーム14を保持し、バランスウエイト17に作用する力、すなわち抗力を変位に変えるためのばね、20aはバランスウエイト17の変位により作動するかご停止スイッチ、31は非常止め装置、32はラッチ機構を作動させるカムである。回転軸たる支点15の主軸端には、かご12の第二過速度による非常止め機能を営む非常止め装置31を作動させるカム32が接続されており主軸の回転に応じてカム32も回転していく。なお、このカムは支点15に対して2つの扇状部を点対称に備えるものである。
【0043】
また、33はラッチアーム、34はラッチ軸、36はラッチピンであり、これらがカム32に連動してラッチ機構を構成する。21は引き上げ棒、22は引き上げばねであり、これらが非常止め装置31に対して作動命令を伝達する連結機構を構成し、引き上げ棒21はラッチピン36で連結されている。
【0044】
次に動作について説明する。
第5図(b)に示すように、磁石16aとバックヨーク16bによって構成された磁気回路部16は、磁石16aの間に存在する固定導体18の面に対して磁場を作る。かご12が昇降し、この磁場が固定導体18中を移動すると、導体中に磁場の変化を打ち消すような渦電流が発生し、磁石16aはかご12の速度、すなわちかご速度に対応した大きさで、かご12の移動に抗する向きの力(抗力)が発生する。この力は、アーム14とばね19により、磁石16aおよびバランスウエイト14の上下方向の変位に変換される。
かご速度が所定値を越えた第一過速度(通常は定格速度の1.3倍程度)になると、磁石16aはこの速度に対応した力を受け、バランスウエイト17を変位させる。そして、この変位が第一動作点に達すると(第3図参照)、制動装置に備えられたかご停止スイッチ20aが働いて、巻き上げ機等のエレベータ駆動装置(図示せず)の電源を遮断し、かご12を停止させる。
何らかの原因により、かご速度が第二過速度(通常は定格速度1.4倍程度)に達した場合でも、この速度に対応してバランスウエイト17がさらに変位し第二動作点に至れば、カム32が回転してラッチアーム33がカム32の切り欠き30に入り込み、ラッチ機構を介して引き上げ棒21が引き上げばね22により引き上げられ、かご12に設けられた非常止め装置31が動作してかご12が急停止する。
【0045】
上記のようなエレベータの調速機を設置した場合には、設置した時や保守点検時には規定の危険速度(第一、第二過速度)で動作するか検査する必要がある。また、現地での調整が必要な場合がある。
【0046】
以下、この実施の形態1によるエレベータの調速機の検査・調整方法について説明する。
今回のような調速機を検査・調整する際に、引き上げ棒21を付けたままでは調速機が動作すると非常止め装置31まで動作してしまうので、ガイドレール等の固定導体18が痛むなどの問題がある。
【0047】
そこで、第4図のA部に示すように、非常止め装置31を動作させる引き上げ棒21の途中を分離し、調速機が動作しても非常止め装置31は動作しないようにしておく。そして、かご12に搭載した調速機を実際に走行、もしくは疑似的に速度を発生させて、検査や調整を行う。
この際、かご12が走行するかご速度に応じてアーム14が傾き、規定の危険速度にて、かご停止スイッチ20aか非常止め装置31かを動作させる、ラッチ機構と力検出機構とを含む非常停止動作機構が作動するのを検出し確認する。
【0048】
非常停止動作機構の動作検出のため、カム32と切り欠き30からなるカムラッチ部に検出スイッチ38を設けている。なお、この検出スイッチ38は他の位置にあってもよい。
このように引き上げ棒21を切り離すことにより、非常止め装置31が動作しないので、安全で簡単に検査・調整を行うことができる効果がある。
もちろん、非常止め装置31と結合したままでも良く、この時は実際と全く同じ条件なので、検査がより正確に行えるという効果がある。
【0049】
実施の形態2.
ところで、エレベータの調速機の検査・調整を行う場合は、危険速度(例えば、定格速度の1.3倍や1.4倍)で規定通りかご停止スイッチ20aや非常止め装置31が作動するのかを検査しなければなならない。しかしながら、実際にかごを動かす場合は、定格速度の1.3倍や1.4倍の危険速度にてかご12を動作させるのは難しい場合が多い。
そこで、以下の第6図、第7図に示すような調速機の検査・調整機構を提案する。
【0050】
第6図は、この発明の実施の形態2によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す正面図である。これは、ばね19の設置位置をカウンタウエイトの他端側で変化することにより力検出部に作用する力の感度を高めようとするものである。
【0051】
次に、この調速機の検査・調整方法について説明する。
第6図に示すように、ばねの取り付け位置を回転軸たる支点15から1/(1.3)や1/(1.4)にして定格速度で走行させ、その時に規定通りの変位が得られるか確認することにより、実際の危険速度での状態を擬似的に再現する方式を用いる場合もある。ばねの位置を変えるのではなく、ばねの強さを実際の1/(1.3)や1/(1.4)のばねに付け替える場合も考えられる。この方式では、かご12を通常の定格走行させるだけで簡単に検査・調整を行うことができる。
【0052】
また、第7図は、この実施の形態2による他のエレベータの調速機の検査・調整機構を示す正面図である。これは、磁気回路部16に力検出の感度を上げるために調整用磁気回路16'を付加したものである。
【0053】
次に、この調速機の検査・調整方法について説明する。
第7図に示すように、磁気回路部16に例えば磁力が1.3ないし1.4倍になるように調整用磁気回路16'を付加すれば、検出された力を1.3倍ないし1.4倍に高めることができる。さらには、アーム14の長さや位置など、定格速度で危険速度の状態を模擬できれば他の方式でもよい。
このようにして、かご速度とかご停止スイッチ20a、非常止め動作機構の作動タイミングを測定し、規定値と比較することにより、実際の動作との対応が再現できるので、設置した調速機が確実に規定の危険速度にて動作することを実証できる。
【0054】
以上のように、この実施の形態2によれば、エレベータ装置の通常動作時の定格速度でエレベータの調速機の検査・調整を行うことができる効果が得られる。
【0055】
実施の形態3.
第8図(a),(b)はそれぞれ、この発明の実施の形態3によるエレベータの調速機の検査・調整機構の構成を示す正面図、平面図である。図において、同一記号は実施の形態1の構成要素と同一なのでその説明は省略する。円Bは引き上げ棒21の切り離し部を示すものである。
切り離しを行わない場合もあり、この時は切り離し部はなくてよい。
【0056】
調速機の検査を行う際には、かごの速度を実際に危険速度(例えば、1.3倍や1.4倍)まで上げて規定通りにかご停止スイッチ20aや非常止め装置31を実際にその速度で作動させるのは難しい場合が多い。
そこで、この実施の形態3による調速機の検査・調整方法によれば、調速機の速度検出部分に固定導体18とほぼ同等の検査誘導体としての検査誘導円盤37(以下、単に円盤という)を備えた疑似速度発生装置50を取り付け、その円盤37を回転運動させることにより擬似的に速度を発生させ検査・調整を行うものである。
【0057】
この疑似速度発生装置50の具体的な形態としては、調速機の磁気回路部16の固定導体18の位置に、その代わりに支持台121を介して固定導体18に近い特性の円盤37を配置し、これにモータやドリル等の動力源(アクチュエータ)を接続したものが考えられる。そして円盤37に回転速度計測用のエレベータ速度計39が近接して配置される。
この円盤37、支持台121、および動力源により構成される疑似速度発生装置50が、固定導体18に対して移動するエレベータのかご12のかご速度を擬似的に発生させることにより調速機の検査・調整を行うものである。
【0058】
例えば、調速機を取り付けたままで、固定導体18を取り外して疑似速度発生装置50がセットできる場合は、そのまま疑似速度発生装置50をセットする。固定導体18が取り外せない場合は調速機を取り外すことになる。
【0059】
昇降路に沿って設置される固定導体18とほぼ同じ材料、ほぼ同じ特性で、ほぼ同じ厚さの回転装置に付けられた円盤37を固定導体18の配置状況と同じ位置に配置する。そして、この円盤37を回転させることによりかご速度を擬似的に発生させる。なお、円盤37は特性の明確な材料であれば違う材料でもよく、厚さも明確であれば違っていてもよい。
【0060】
昇降路では、調速機の磁気回路部16は固定導体18に対し近接して直線的に移動するが、円盤37を用いた場合はその動作は回転であるので、これを構成する誘導体は磁気回路部16に対して曲線的に移動する。つまり、磁気回路部16の内周と外周とでは速度が異なるものである。
【0061】
したがって、直線速度を回転速度で擬似的に換算する。例えば、周速は半径に比例するので、内周と外周の中間、つまり磁気回路の中心位置の速度を直線移動換算での速度と規定する。実際には、実験などにより、磁気回路部16が危険速度に相当する回転速度を求め、検査の際にはその回転速度で検査するように規定しても良い。
【0062】
ここで、回転力の発生は疑似速度発生装置50にモータを設けることによって行っても良いし、ドリルなどを回転軸に取り付けて回転させることにより行っても良い。
また、磁石16aの中心位置と円盤37の規定の位置にマーキングすると作業者には分かり易い。
【0063】
円盤37の速度はその回転数をロータリエンコーダ、すなわち回転計測器にて測定する方法でも良いし、従来から用いられているエレベータ速度計39を円盤37の規定位置(例えば、円盤37のマーカの位置)に押し付け、周速を読み取る方法やレーザ等により周速を計測する方法によっても良い。
【0064】
これらの検査・調整方法を行う場合は、調速機は取り付け位置から外しても良いし、取り付け位置でそのまま行っても良い。取り付け位置から外す場合は、専用ベース等が活用でき、正確に簡単に行うことができる。また、例えば、ドリルを用いて円盤37を回転させる場合もスペースが広く取れ、作業し易い。取り付け位置でそのまま行う場合は、実施の状態により近いので、実際の走行に対して信頼性が高い。また、調速機を取り外す必要が無いので、作業が簡単で短時間に行うことができる効果がある。
検査誘導体は円盤でなくてもよく、調速機が固定されたままで疑似的に検査誘導体の速度が発生できればよい。
【0065】
以上のように、この実施の形態3によれば、このような円盤37を用いた疑似速度発生装置50を設置することにより、実際にかご12を移動させること無く、簡単に検査・調整を行うことができる効果が得られる。
【0066】
変形例1.
また、この実施の形態3の調速機の検査・調整機構の変形例1を第9図(a),(b)を参照して説明する。
第9図(a)は、変形例1によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す正面図であり、第9図(b)は第9図(a)の矢印方向から見た場合の側面図である。図において、75はトラック状の誘導板、76はローラ、122は装置基台であり、これらが疑似速度発生装置51を構成する。
【0067】
この機構を用いた検査・調整方法によれば、疑似速度発生装置51は検査誘導体として固定導体18に近い特性を有する楕円筒や長円筒体のような一部がほぼ直線のトラック状の誘導板75を備えており、モータやドリルなどの動力源によりローラ76を介してこの誘導板75を回転させるものである。
【0068】
疑似速度発生装置51は、固定導板18に対してかご12が移動するかご速度を擬似的に発生させ、これにより調速機の検査・調整を行うものである。
【0069】
この構成が上記実施の形態3と異なる点は、円筒の一部が直線であるようなトラック状にすると、実際のエレベータの走行により近い状態が得られ、より信頼性の高い検査・調整を行うことができる点である。
【0070】
以上のように、この変形例1によれば、疑似速度発生装置51の構造は若干複雑になるものの、上述のような円盤方式に比べ回転速度ではなく直線速度が実現できるので、より実際の状態に近く、より信頼性の高い測定を行うことができる効果が得られる。
【0071】
変形例2.
さらに、この実施の形態3の調速機の検査・調整機構の変形例2を第10図(a),(b)を参照して説明する。
第10図(a)は、変形例2によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す正面図であり、第10図(b)は、第10図(a)の矢印方向から見た場合の側面図である。図において、75'は誘導板であり、磁気回路部16とともに疑似速度発生装置52を構成する。
【0072】
この機構を用いた検査・調整方法によれば、固定導体18に近い特性を有する誘導板75'を規定の過速度に到達する高さから自然落下させて検査・調整を行うものである。この場合の疑似速度発生装置52の構造によれば、上述のようなアクチュエータを備える必要もなく、ただ手動操作にて誘導板75'を馬蹄状の磁気回路部16に近接させて落下させるだけで済むという利点がある。
【0073】
以上のように、この変形例2によれば、特別な装置の付加が不要になり、安価で簡単な検査・調整が可能になる効果が得られる。
【0074】
なお、疑似速度発生装置52に用いられる誘導板75'は、円盤37、誘導板75、誘導板75'でなくてもどのような形状でも良い。また、疑似速度を発生させる方法は揺動など他の方法でも良い。誘導板75'は固定導体18と同じ特性、形状、厚さであることが望ましいが、違うものでも良い。この時は力検出を所定の定数にて変換して検査することになる。
これらの方法は、製品生産のときの工場調整でも用いることができるのは言うまでもない。
【0075】
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4によるエレベータの調速機の検査・調整機構について説明する。
第11図(a)は、この実施の形態4による調速機の通常設置状態を示す正面図、第11図(b),(c)はアーム14の回転時の経過状態を示す正面図、第11図(d)は疑似速度発生装置53を設置した場合を示す正面図である。
この実施の形態4では、実施の形態3で述べたような疑似速度発生装置53をかご12上に設置し、調速機を取り付け位置から外さずに昇降路に設置された固定導体18とほぼ同じ材料から成る円盤37を回転させることにより検査・調整を行うものである。特に、この実施の形態3では、固定導体18の剛性が高く、そのままで調速機から固定導体18を取り外すのが難しい場合に有効な構成である。
【0076】
引き上げ棒21とばね19は取り外し可能にし、かつ基台123の高さはバランスウエイト17が回転して、かご12にぶつかることなく通過できる程度の高さに設定されている。ここで、アーム14は回転してバランスウエイト17と磁気回路部16の左右が逆転しても、バランスウエイト17は固定導体18に接触しない長さまたは構造にしている。 すなわち、第11図(a)〜(d)では、バランスウエイト17の形状をバックヨーク16bと同様に馬蹄状の凹形状にして、誘導体である円盤37がその間に遊嵌できるような構造にしている。なお、バランスウエイト17側の長さを短くしてウエイトを重くすれば、基台123の高さ設定の余裕が大きくなる。
【0077】
さらに、バランスウエイト17と磁気回路部16の左右が逆転した後、固定導体18とほぼ同じ材料の円盤37が固定導体18とほぼ同じ位置におかれるようにしている。この円盤37は規定の速度で回転できるように検査時にモータを取り付ける。このモータの代わりに、工事用のドリル等で回転させるようにしてもよい。
【0078】
次に、カム部の形状について説明する。第11図(a)〜(d)に示すようにカム32には切り欠き30が形成されており、アーム14の回転軸すなわち支点15を中心に回転できるように取り付けられている。その特徴部分としてカム32は回転軸を対象に点対称の形状にしている。このような形状にすることにより、第11図(a)に示される通常動作時と、検査・調整のために第11図(d)のようにアーム14を180度回転させた場合とで、カム32は180度回転しても点対称の形状なので、通常と同じ動作が可能である。つまり、検査のために円盤37を回転させアーム14が変位したときに、実際に引き上げ棒21を動かす非常停止動作機構が通常の設定状態と同様に作動するので、動作チェックを簡単に行うことができる効果が得られる。
【0079】
次に、この機構を用いた検査・調整方法の動作について、第11図(a)〜(d)を用いて説明する。
まず、非常止め装置31と連結して動作させる引き上げ棒21の途中を円Bの切り離し部のように分離し、調速機が動作しても非常止め装置31は動作しないようにしておく(もちろん連結したままでも使用は可能である)。次にアーム14を回転させる(第11図(b))。バランスウエイト17と磁気回路部16が左右逆転する位置にきてもかご12の枠に当たらないように基台13の高さを定めているので回転できる(第11図(c))。完全に左右が逆転したならば、疑似速度発生装置53の円盤37が固定導体18の場合とほぼ同じ位置に近接され回転できるように磁気回路部16に設置する。
この状態で、円盤37を回転させると、擬似的に走行している状態が再現でき、規定の速度で非常停止動作機構が動作するかを簡単に確認することができる。
【0080】
また、調整を行う場合は、変位を測定するためのポテンショメータ41を磁気回路部16の下部方向に取り付ける。この状態で、円盤37を規定の速度で回転させ、アーム14の変位をポテンショメータ41で測定する。これにより、規定の力が発生してアーム14が規定の変位をするかチェックできる。また、この時に、ポテンショメータ41の位置にロードセル(図示せず)を取り付け、発生力をチェックする方式でもよい。
【0081】
なお、第12図(a)〜(d)に示すように、アーム14を180度回転させるのではなく、調速機をかご12から外して磁気回路部16とバランスウエイト17の左右を逆転させて(第12図(b),(c))、上述のように、馬蹄状のカウンタウエイトを固定導体18に近接するとともに、磁気回路部16と上記の疑似速度発生装置53の円盤37との配置関係が、通常の固定導体18との配置関係と同様となるように近接され、磁気回路部16の下方方面にポテンショメータ41等を配置するものである(第12図(d))。
【0082】
以上のように、この実施の形態4によれば、従来明確でなかった調速機の検査・調整を簡単に行うことができ、実施の形態1,2のように、かご12を実際に走行させると検査・調整が非常に煩雑で大掛かりなものになるが、かご12を走行させずに実施できるので、安全かつ簡単に検査・調整を行うことができるという効果が得られる。加えて、調速機をかご12に取り付けたまま調整できるので、簡単に調整できる効果も得られる。
すなわち、エレベータの調速機の検査・調整をさらに確実に行うことができるようになる。しかも、非常止め装置31との連結を解除しているので、より安全簡単に検査・調整ができる効果が得られる。
【0083】
なお、アーム14を180度回転させるのではなく、調速機をかご12から外し、別の位置で円盤37を用いて検査・調整を行っても良い。
なお、非常止め装置31との連結は解除しなくてもよい。
また、この検査・調整方法は、製品生産のときの工場調整でも用いることができるのはいうまでもない。
【0084】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5によるエレベータの調速機の検査・調整機構について説明する。なお、調速機の全体の構成や動作などは上記のものと同様で、基本構成と動作も上記と同様なのでここではその詳細な説明を省略する。
【0085】
以下、この実施の形態5のエレベータの調速機の検査・調整機構について説明する。
第13図(a),(b)はそれぞれこの実施の形態4によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す正面図、平面図であり、第14図はこの実施の形態5による別のエレベータの調速機の検査・調整機構を示す正面図である。
図において、同一記号は実施の形態1の構成要素と同様である。この実施の形態5では、アーム14の回転軸、すなわち支点15にアーム14を揺動または回転させるためのモータ等のアクチュエータ47と、アーム14を揺動または回転させたときの負荷を測定する、例えばトルクセンサ42とアーム14の回転角度を検出する角度センサ43とで調整装置40を構成し、これがアーム14の回転軸たる支点15に連結している。
【0086】
次に、この調速機の検査・調整機構の動作について説明する。
まず、非常止め装置31を作動させる引き上げ棒21の途中を分離し(円Bの切り離し部)、調速機が動作しても非常止め装置31は動作しないようにしておく。もちろん、連結したままでも操作は可能である。次に、アーム14をアクチュエータ47で一定角度に揺動運動させる。この時の磁気回路部16の揺動速度対回転軸15にかかるトルクを測定することにより、走行時の発生力が分かり、アーム14の変位に換算することができる。揺動速度は、角度センサ43で角度変化量を計測する等のアクチュエータ47によるアーム14の運動の物理量を測定して速度に換算する。
【0087】
また、別の形態として、第11図に示すように、バランスウエイト17にアクチュエータ47、ポテンショメータ等の位置センサ46、ロードセル等の力センサ44とを設けても上記と同様に検査・調整が可能である。
【0088】
このようにして、規定の速度で規定の変位をするか、または、非常停止作動機構が動作するかを確認することができ、また、そうでない場合でも、調整するときの調整量を明確にすることができる。
【0089】
前述した実施の形態1,2のように、エレベータ自体を走行させて検査する方式は信頼性が高く、確実な方式であるが、かご12を動かさなければ調速機部の検査・調整を行うことができないので、検査・調整が非常に煩雑で大掛かりなものになる。一方、実施の形態5のような構成にすれば、より調速機の検査・調整を簡単に行うことができるようになり、さらに、かご12を動かさない実施の形態3,4に比較しても、実際の固定導体18を用いて検査・調整を行うので、固定導体18の特性をも含めてより正確に検査・調整を行うことができる効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0090】
以上のように、この発明に係るエレベータの調速機の検査・調整方法は、現地にエレベータ装置を据え付けた時や保守点検時に調速機が規定の危険速度で動作するか検査ないし調整をするのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】 第1図は従来のエレベータの調速機の検査・調整機構を示す全体構成図である。
【図2】 第2図は第1図の検査・調整機構を示す構成図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図3】 第3図は従来のエレベータの調速機におけるかご速度に対する磁気回路部の変位との関係を示すグラフ図である。
【図4】 第4図はこの発明の実施の形態1によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す全体構成図である。
【図5】 第5図は第4図の検査・調整機構を示す構成図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図6】 第6図はこの発明の実施の形態2によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す正面図である。
【図7】 第7図はこの発明の実施の形態2による他のエレベータの調速機の検査・調整機構を示す正面図である。
【図8】 第8図はこの発明の実施の形態3によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す構成図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図9】 第9図はこの発明の実施の形態3の変形例1によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す構成図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図10】 第10図はこの発明の実施の形態3の変形例2によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す構成図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図11】 第11図(a)〜(d)はこの発明の実施の形態4によるエレベータの調速機の検査・調整機構の動作を示す正面図である。
【図12】 第12図(a)〜(d)はこの発明の実施の形態4による他のエレベータの調速機の検査・調整機構の動作を示す正面図である。
【図13】 第13図はこの発明の実施の形態5によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す構成図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図14】 第14図はこの発明の実施の形態5によるエレベータの調速機の検査・調整機構を示す正面図である。

Claims (3)

  1. エレベータのかごを動作する巻上げ機の電源を停止させ、上記巻上げ機のブレーキを作動させるかご停止スイッチと、エレベータの昇降路に沿って配設された第1、第2の固定導体と、エレベータのかごおよびこれと釣り合う釣り合い錘を含む移動部に取り付けられ、上記第1の固定導体を把持し摩擦力を発生させて上記移動部を制動させる非常止め装置と、上記かごに取り付けられ、誘導体である上記第2の固定導体とこれに近接して設けられた磁気回路間の相対速度により発生する渦電流に基づき変位する磁気回路部と、当該磁気回路部の変位が危険速度に対応した危険変位に到達した場合にこれを検出して上記非常止め装置を作動させる非常停止動作機構とを備えたエレベータの調速機の検査・調整方法において、
    上記非常止め装置と上記非常停止動作機構との連結を外して検査・調整を行うと共に、
    上記かごを走行させ、規定の第1および第2の危険速度にて上記かご停止スイッチと上記非常停止動作機構とがそれぞれ作動することを確認・調整し、
    また、かご速度に応じて上記磁気回路部に発生する力を検査・調整の時に(検出する危険速度)/(定格速度)となるように補助磁気回路を付加し、定格速度で走行させて作動確認、調整を行うことを特徴とするエレベータの調速機の検査・調整方法。
  2. エレベータのかごを動作する巻上げ機の電源を停止させ、上記巻上げ機のブレーキを作動させるかご停止スイッチと、エレベータの昇降路に沿って配設された第1、第2の固定導体と、エレベータのかごおよびこれと釣り合う釣り合い錘を含む移動部に取り付けられ、上記第1の固定導体を把持し摩擦力を発生させて上記移動部を制動させる非常止め装置と、上記かごに取り付けられ、誘導体である上記第2の固定導体とこれに近接して設けられた磁気回路間の相対速度により発生する渦電流に基づき変位する磁気回路部と、当該磁気回路部の変位が危険速度に対応した危険変位に到達した場合にこれを検出して上記非常止め装置を作動させる非常停止動作機構とを備えたエレベータの調速機の検査・調整方法において、
    上記非常止め装置と上記非常停止動作機構とを連結したまま検査・調整を行うと共に、
    上記かごを走行させ、規定の第1および第2の危険速度にて上記かご停止スイッチと上記非常停止動作機構とがそれぞれ作動することを確認・調整し、
    また、かご速度に応じて上記磁気回路部に発生する力を検査・調整の時に(検出する危険速度)/(定格速度)となるように補助磁気回路を付加し、定格速度で走行させて作動確認、調整を行うことを特徴とするエレベータの調速機の検査・調整方法。
  3. 第1の固定導体と第2の固定導体は同一であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載のエレベータの調速機の検査・調整方法。
JP2000533354A 1998-02-26 1998-02-26 エレベータの調速機の検査・調整方法 Expired - Fee Related JP4118513B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP1998/000798 WO1999043588A1 (fr) 1998-02-26 1998-02-26 Procede d'inspection et de reglage du limiteur de vitesse d'un ascenseur

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP4118513B2 true JP4118513B2 (ja) 2008-07-16

Family

ID=14207683

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000533354A Expired - Fee Related JP4118513B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 エレベータの調速機の検査・調整方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6227334B1 (ja)
JP (1) JP4118513B2 (ja)
CN (1) CN1167595C (ja)
WO (1) WO1999043588A1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040055836A1 (en) * 1999-11-22 2004-03-25 Pribonic Edward M. Eddy current braking apparatus with adjustable braking force
US6293376B1 (en) * 1999-11-22 2001-09-25 Magnetar Technologies Ltd Apparatus including eddy current braking system
DE20103158U1 (de) * 2001-02-22 2001-09-27 Mueller Wolfgang T Mehrstufiger, positionsgesteuerter, reaktionsschnell und präzise auslösender Geschwindigkeitsbegrenzer für Aufzüge
US6830450B2 (en) * 2002-04-18 2004-12-14 Align Technology, Inc. Systems and methods for improved engagement between aligners and teeth
EP1741658B1 (en) * 2004-04-28 2015-09-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Elevator apparatus
US20070000741A1 (en) * 2005-06-30 2007-01-04 Pribonic Edward M Axial rotary eddy current brake with adjustable braking force
US8037978B1 (en) 2007-03-13 2011-10-18 Daniel Boren Eddy current braking system for trolley zip line cable
US8025131B1 (en) * 2007-05-04 2011-09-27 Daniel Boren Eddy current braking system for trolley zip line cable with a stationary conductor
US8181749B2 (en) * 2007-08-09 2012-05-22 Mitsubishi Electric Corporation Speed governor for an elevator
JP4594998B2 (ja) * 2008-05-21 2010-12-08 株式会社日立製作所 エレベーターかごの速度検出装置の検査方法。
JP4589424B2 (ja) * 2008-06-18 2010-12-01 株式会社日立製作所 エレベーター非常止め装置の検査システムおよび検査方法
CN102348627B (zh) * 2009-03-16 2016-06-01 奥的斯电梯公司 电磁式安全设备触发器
US9708157B2 (en) 2012-02-03 2017-07-18 Otis Elevator Company Controlling speed of an elevator using a speed reducing switch and governor
CN104944246A (zh) * 2014-03-28 2015-09-30 刘守林 磁电式电梯限速器
WO2016030570A1 (en) * 2014-08-29 2016-03-03 Kone Corporation An overspeed governor for an elevator
CN107673155B (zh) 2016-08-02 2021-03-26 奥的斯电梯公司 限速器组件以及电梯
EP3339229A1 (en) * 2016-12-22 2018-06-27 Aip Aps Fall-arrest device test system and method
US11407614B2 (en) * 2017-03-08 2022-08-09 Sabanci Universitesi Nonlinear and efficient eddy-current overspeed protection system for elevators
CN107082335B (zh) * 2017-06-29 2023-01-31 徐州德坤电气科技有限公司 一种电梯升降安全防护系统
CN111278758A (zh) * 2017-11-16 2020-06-12 株式会社日立制作所 安全装置、以及具备该安全装置的电梯
CN110395641B (zh) 2018-04-25 2021-12-14 奥的斯电梯公司 限速器组件和电梯系统
DE102019104890A1 (de) * 2019-02-26 2020-08-27 Kendrion (Villingen) Gmbh Elektromagnetische Bremse oder Kupplung
JP2022017806A (ja) * 2020-07-14 2022-01-26 株式会社日立製作所 エレベータ用調速機、並びにエレベータ装置
CN113984166B (zh) * 2021-10-25 2024-01-30 南京智鹤电子科技有限公司 配合磁场发生装置安装的车载结构及其方法
WO2023079733A1 (ja) * 2021-11-08 2023-05-11 株式会社日立製作所 エレベータ用ガバナシステムの動作試験装置および動作試験方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2646049B2 (ja) * 1991-11-27 1997-08-25 三菱電機株式会社 エレベーター調速機
US5301773A (en) 1992-10-23 1994-04-12 Otis Elevator Company Positive terminal overspeed protection by rail grabbing
US5467850A (en) * 1993-12-16 1995-11-21 Otis Elevator Company Permanent magnet, magnetodynamic safety brake for elevators and the like
CA2169682A1 (en) * 1995-03-10 1996-09-11 Christoph Liebetrau Method and equipment for testing a speed limiter of a lift installation
JP3390578B2 (ja) * 1995-07-26 2003-03-24 三菱電機株式会社 エレベータ調速機
US6029951A (en) * 1998-07-24 2000-02-29 Varco International, Inc. Control system for drawworks operations

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999043588A1 (fr) 1999-09-02
CN1284043A (zh) 2001-02-14
CN1167595C (zh) 2004-09-22
US6227334B1 (en) 2001-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4118513B2 (ja) エレベータの調速機の検査・調整方法
JP5247690B2 (ja) エレベータの安全装置
JP3532349B2 (ja) エレベータの安全装置
CN101264840B (zh) 电梯设备
CN1795137B (zh) 电梯的紧急停止装置
JP3163187B2 (ja) リフトドアの動的質量および平均摩擦力を確認するための方法および装置
CN108502671B (zh) 用于电梯系统的传感式电梯轿厢导向装置
JP3936578B2 (ja) エレベータ巻上機・制御システム
JP4589424B2 (ja) エレベーター非常止め装置の検査システムおよび検査方法
JP4913036B2 (ja) エレベータ装置
US11554933B2 (en) Elevator
JPH0597341A (ja) エレベータカーの移動防止方法及びその回路
JP2012144345A (ja) エレベータブレーキトルク診断方法
JP2646049B2 (ja) エレベーター調速機
JP2009280337A (ja) エレベーターかごの速度検出装置の検査方法。
WO2011114370A1 (ja) 省スペースエレベーター
JP2006290575A (ja) エレベータ装置
JP4137754B2 (ja) エレベータの調速機
EP3945056A1 (en) Beam climber brake condition-based monitoring system
JP2017218265A (ja) エレベーターのロープ診断装置およびロープ診断方法
EP3945054A1 (en) Beam climber active brake health monitoring system
JP2004099330A (ja) エレベータの安全装置
US20220055864A1 (en) Ropeless elevator lockout and confirmation of autonomous vehicles in transfer station
EP3978409B1 (en) Elevator roller speed sensor with magnets and sensors
EP3960678A1 (en) Ropeless elevator building to building mobility system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071119

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071119

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140502

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees