JP4117084B2 - 乗用型作業機の操舵機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用型作業機の操舵機構に関し、さらに詳しくは、左右一対の走行装置を備えた乗用型作業機において、各走行装置の駆動態位を切り換えるために用いられる操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用型作業機の一つである茶園用乗用型作業機には、茶樹への防除液散布を行う防除装置がある。
防除機は、左右一対のクローラ走行装置により茶畝を跨いでその両側の畝間を自走する腰高の乗用車体に、左右一対の薬液タンク、及び左右の茶畝を含めた3条の茶畝に薬液を散布できる起倒式ノズルパイプを有する防除装置を装備した構成が、従来一般に知られている。
【0003】
ここで、前記左右一対のクローラ走行装置は、エンジンにより駆動される油圧ポンプから圧油が供給されることで作動する油圧モータを駆動源とするものであり、この油圧モータの作動を制御して前進、後退、停止さらには進行方向を変更するための操舵が行われるようになっている。このような運転状態の設定のために、乗用車体上面での運転席に設けられている走行レバーが用いられる。
【0004】
従来、走行レバーの構成としては、本出願人の先願に係る特開平8−242743号公報に開示されているように、左右一対のクローラ装置に装備されている油圧モータの回転制御を個別および同時に行えるように一対のレバーを設けた構成がある。
一方、上記走行レバーに代えてそれら走行レバーを纏めて水平面で揺動可能なレバーとこのレバーの中心位置が上端に設けられて垂直面内において前後に向け揺動可能な操作桿を設けた構成がある。
図5は、後者の構成を示す斜視図であり、同図において、運転台上には、ヒンジ結合部Aが設けられ、このヒンジ結合部Aには、垂直面内で前後に揺動可能な操作桿Bが取り付けられ、さらに、この操作桿Bの長手方向途中には、水平方向に張り出し、運転台の後部に配置されている油圧ポンプの流量制御部との間に張設されたロッド部材C、Cが水平方向各端部に連結された操舵レバーDが設けられている。
操舵レバーDは、操作桿Bの長手方向一端に相当する上端において水平面内で揺動可能に設けられた操舵ハンドルEと連動するようになっている。
このような構成の操舵レバーDは、操舵ハンドルレバーEが水平面内で揺動される方向に応じてロッド部材C、Cのいずれかを牽引することができる。このロッド部材C、Cのいずれかが牽引されると、そのロッド部材C、Cの端部が連結されている油圧ポンプの流量制御部同士間での開度を異ならせて油圧ポンプからの送油量を油圧モータ間で異ならせることにより乗用型作業機の進行方向を変更させることができ、いわゆる、操舵が可能となる。
上記操作桿Bは、垂直面での揺動方向に対応して前進および後退さらには速度制御を行う部分として上記操舵レバーDに設けられているロッド部材C、Cを用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の場合には、作業者の乗降が不便となる虞があった。
すなわち、油圧ポンプの流量制御部が運転台の後部に配置されているような場合、操舵レバーDに連結されているロッド部材C、Cが上記流量制御部に向けて延長されることになる。
一方、操作桿Bの揺動運動を利用した乗用作業機の前進、後退切り換えおよび速度制御の際の応答性を良好にするためには、これら前進、後退および速度制御に用いられるロッド部材C、Cを連結された操舵レバーDの揺動量を大きくすることが望ましい。このため、操舵レバーDの位置は、運転台の上面から上方に位置していることが好ましい。
しかし、運転台の上面から上方位置で運転台後部に向けて延長されたロッド部材C、Cが存在していると、操舵レバーDの配置高さの近傍に作業者が座るシートが位置していることもあり、この場合には、シートに着座した作業者の膝のあたりにロッド部材C、Cが位置することがある。従って、ロッド部材C、Cが運転台上面から浮き上がった位置にあると、作業者が乗降する際に邪魔となるばかりでなく、ロッド部材C、Cを跨がなければならず、乗降動作が不便となる。
【0006】
本発明の目的は、上記従来の乗用型作業機の操舵機構における問題、特に、作業者の乗降時での問題に鑑み、乗降に不便を感じないようにすることができる操舵機構を備えた乗用型作業機の操舵機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1記載の発明は、左右一対の油圧モータを備えた走行装置により茶畝を跨いでその両側の畝間を自走する乗用車体に設けられ、上記各走行装置間での駆動態位を異ならせて操舵する際に用いられる乗用型作業機の操舵機構において、上記乗用車体上面の運転台に略直立、かつ垂直面内で前後方向に揺動可能に支持されていると共に、上部に水平面内で揺動可能な操舵ハンドルを備えた走行レバーと、上記走行レバーの長手方向で上記操舵ハンドル下方、かつ上記運転台上方に設けられ、該操舵ハンドルと同じ方向に揺動可能な操舵レバーと、上記操舵レバーよりも後方の運転席シートの後方下部に設置され、上記油圧モータへの送油を行う油圧ポンプと、上記操舵レバーと上記油圧ポンプとの間に配置されている操舵伝達手段とを備え、上記操舵伝達手段は、上記操舵レバーから前方に向け繰り出され、上記操舵レバーの前方側から下方に向けて折り返された後、上記運転台に沿って這わせた状態で上記油圧ポンプに有する流量制御部に向けて上記繰り出し方向とほぼ平行に折り返された伝達経路を有することを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記操舵レバーの前方には、揺動端の一方が運転台表面近傍に位置して垂直面内で揺動可能な伝達レバーが上記操舵レバーの水平方向両端部にそれぞれ対向して設けられ、上記揺動端の一方と上記油圧ポンプの流量制御部との間には走行装置側牽引部材が設けられ、上記伝達レバーにおける揺動端の他方と上記操舵レバーとの間には操舵レバー側牽引部材が設けられ、上記操舵レバーの揺動時、上記操舵レバー側牽引部材を介して上記伝達レバーが揺動し、この伝達レバーの揺動に上記走行装置側牽引部材が連動することにより上記油圧ポンプ同士間での流量制御部の動作を異ならせるようにしたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
請求項1および2記載の発明では、操舵レバーから油圧ポンプに有する流量制御部との間に配置されている操舵伝達手段が操舵レバーから乗用車体の前方に繰り出され、乗用車体前方から下方に向けて折り返された後、運転台近傍を這わせた状態で上記油圧ポンプに有する流量制御部に向けて上記繰り出し方向と略平行する伝達経路が設定され、特に、上記乗用車体の前方から下方に向け折り返されるのが、上記運転台表面に揺動端の一方が位置する伝達レバーによって達成されているので、運転席よりも下方の運転台表面に伝達経路に用いられる牽引部材を配置することができる。これにより、運転席に着座している作業者の膝あたりに牽引部材がないので、作業者の乗降時には牽引部材が邪魔になることがない。
【0010】
【実施例】
以下、図示実施例により本発明の詳細を説明する。
図1は、乗用型作業機の運転台を示す側面視的な局部断面図であり、同図において運転台には、作業者が座るための運転席用シート1と、操作盤2と、走行レバー3とが設けられている。
上記乗用型作業機としては、前述した防除機などが該当し、詳細を図示しないが、前述したように、左右一対の走行装置として用いられるクローラ装置に装備されている油圧モータに対し、油圧ポンプ(図1中、符号4で示す部材)からの圧油を供給する構成が備えられている。油圧ポンプ4は、後で詳しく説明するが、牽引部材を介して開度調整が行われることにより油圧ポンプ4での送油量が制御できるようになっている。
操作盤2の操作面には、図示しないが、走行装置の運転制御に必要な計器類および油圧ポンプを駆動するためのエンジンの始動スイッチ、スロットルレバーなどが設けられている。
【0011】
走行レバー3は、シート1が設置されている乗用車体5における運転台5Aの上面において直立した状態で設けられており、直立方向の途中が分割されて、床上5A側に位置するパイプ状の基部レバー部3Aと、運転席用シート1に着座した作業者の手が届く位置の高さにまで延長されたロッド部材からなる揺動レバー部3Bとで構成されている。
運転台5Aの上面には、走行レバー3の設置個所に対応してヒンジ結合用ブラケット6が設けられており、このヒンジ結合用ブラケット6に対して基部レバー部3Aが枢支され、その基部レバー部3Aが垂直面内で乗用車体5の前後方向に向けて揺動自在に支持されている。
図1において揺動レバー部3Bは、分割位置において基部レバー部3A内に端部が挿入され、その端部周面に形成されている凹部3B1内に基部レバー部3A側から挿通されたネジ部材7の先端が入り込むことで抜け止められ、かつ、水平面内で揺動可能に支持されている。
揺動レバー部3Bの上端には、図2に示すように、レバー状の操舵ハンドル8が一体化され、さらに操舵ハンドル8の下方には操舵ハンドル8と同じ向きに平行する長手方向を有した操舵レバー9が一体化され、両者が連動するようになっている。
【0012】
図1および図2において操舵レバー9には、その長手方向両端に操舵伝達手段がそれぞれ設けられている。
操舵伝達手段は、操舵ハンドル8の揺動方向に応じて乗用型作業機の進行方向を変更する際の操舵力伝達手段であり、本実施例では、左右一対に設けられているクローラ装置の油圧モータへの圧油の供給制御を行う油圧ポンプ(図1中、符号4で示す部材)からの流量を制御するようになっている。つまり、操舵ハンドル8が操舵された際の方向に応じて旋回外側に相当する油圧モータへの送油を行うと共に、旋回内側に相当する油圧モータへの送油停止を行って非走行状態での急旋回を可能にしたり、あるいは、旋回角度に応じた各油圧モータでの必要油量の調整を行う。
【0013】
操舵伝達手段には、垂直面で揺動可能な伝達レバー10と、この伝達レバー10の揺動端の各端部に連結されている第1の牽引部材11および第2の牽引部材12とが備えられている。
伝達レバー10は、乗用車体5におけるシート1よりも前方に位置する操作盤2の内壁に設置された支持ブラケット13によって長手方向中央部が枢支され、揺動端の一方が運転台5Aの近傍に位置して垂直面で揺動可能な部材であり、第1の牽引部材11は、伝達レバー10における揺動中心を挟んで運転台5A側と反対側の端部と操舵レバー9とに延長方向の各端部が連結されているロッド部材であり、第2の牽引部材12は、伝達レバー10における運転台5A側に位置する揺動端の一方と油圧ポンプ4の流量制御操作部とに延長方向の各端部が連結されて第1の牽引部材11と平行するロッド部材である。
【0014】
第1の牽引部材11における操舵レバー9側の端部は、操舵レバー9に取り付けられている自在継手14を介して連結され、伝達レバー10側の端部は伝達レバー10に対して枢支されている中継部材15を介して連結されている。
第2の牽引部材12は、伝達レバー10の揺動端の一方から運転台5A近傍を這わせた状態で運転席シート1の後方下部に位置する油圧ポンプ4側に向け延長されている。
このため、操舵レバー9の操舵力は、乗用車体前側に向けて繰り出されている第1の牽引部材11から伝達レバー10に伝達され、伝達レバー10の揺動を介して乗用車体5の運転台5A近傍に位置する揺動端の一方に伝えられ、この揺動端の一方に連結されて運転台5Aの近傍で第1の牽引部材11と平行する第2の牽引部材12に伝達される。
【0015】
本実施例は以上のような構成であるから、作業者により操舵ハンドル8が操舵されると、操舵方向に応じて左右に位置するクローラ装置に対応して設けられている油圧ポンプ4の流量制御が行われて油圧モータが回転制御される。
このとき、操舵レバー9の揺動は、伝達レバー10を介して乗用車体5の運転台5A近傍に位置する第2の牽引部材12に伝達される。
従って、油圧ポンプ4側の流量制御操作部に連結されている第2の牽引部材12は、作業者の足下である運転台5Aの表面近傍に位置しているので、作業者が乗降する際には邪魔になることがなく、作業者に対して伝達手段を跨ぐような動作を強いることがない。
【0016】
上記実施例では、伝達レバー10における揺動支点から揺動端部までの長さを変更するだけで操舵レバー9の揺動量に対する第2の牽引部材12の牽引量を調整することができ、応答性を最適化することが可能となる。
【0017】
上記実施例に示した走行レバー3には、操舵のみならず、前進、後退および停止の各態位と前進および後退時での油圧モータの速度を設定するための構造が備えられている。
すなわち、走行レバー3の一部材をなす揺動レバー部3Bにおいて、第1の牽引部材11が連結されている位置の近傍には、乗用車体5の前方に延長された円弧状部材16の延長方向一端が固定されており、この円弧状部材16が走行レバー3に連動して垂直面内で揺動できるようになっている。
円弧状部材16の上面には、図3に示すように、延長方向に沿って形成された三角形状歯16Aが連続して設けられており、これら三角形状歯16Aの一つには、操作盤2側に固定されている弾性体からなる係合部材17が係合してラッチ機構を構成している。走行レバー3は、図1に示すように、運転台5Aに対して直立した状態の時が中立態位とされており、この態位を基準として、前方に揺動した場合が乗用型作業機の前進状態を、また、後方に揺動した場合が乗用型作業機の後退状態をそれぞれ設定できるようになっている。前進および後退状態では、油圧モータの回転方向が相反する方向に設定される。
【0018】
円弧状部材16の下面でその延長方向中間部には、下縁から切り込まれた切り欠き16Bが形成されている。上記切り欠き16Bが形成されている位置は、走行レバー3が運転台5Aに対して直立する中立位置にある状態のときの円弧状部材16の延長方向中間部である。
【0019】
上記中立位置にあるとき、走行レバー3は、後述する係止部材18によってその態位を保持されるようになっている。
すなわち、係止部材18は、円弧状部材16の切り欠き16Bに対して係脱可能に設けられた昇降自在の板部材で構成されており、上端部が切り欠き16Bに対して進退可能となっており、また下端部が、図4に示すように、運転台5Aにおいて上下方向に揺動可能に設けられているペダル19の揺動端に連結されている。
ペダル19は、運転台5Aの上面において基端が枢支されて揺動自在に支持されており、図示しないバネなどの弾性体によって、通常、図4において実線で示すように揺動端が浮き上がる習性を付与されている。このため、揺動端に連結されている係止部材18は、上端を円弧状部材16の切り欠き16Bに入り込ませる習性を有しており、走行レバー3が運転台5Aに対して直立した際に円弧状部材16の切り欠き16Bに入り込むことで走行レバー3を中立位置に保持する。
一方、ペダル19がバネの付勢に抗して踏み込まれると、図4において二点鎖線で示すように揺動端が床上5A側に向け揺動し、係止部材18が円弧状部材16の切り欠き16Bから離脱する方向に動かされる。このため、係止部材18による円弧状部材16の係止が解除されると、走行レバー3が垂直面内で揺動できるので、その揺動方向および揺動量に対応して走行装置の前進、後退の各態位および、速度がそれぞれ設定される。
走行レバー3の揺動時には、その揺動量に応じて第1の牽引部材11が移動するので、伝達レバー10もこれに合わせて揺動し、第2の牽引部材12の牽引量が設定されることにより、油圧ポンプ4での圧油の送油量が調整される。
従って、油圧モータは、走行レバー3の揺動方向に応じた回転方向が設定されると共に、走行レバー3の揺動量に応じて油圧ポンプ4からの流量制御を受けて回転することができる。
【0020】
このような構成においては、走行レバー3の中立位置が係止部材18によって保持されるので、不用意に走行レバー3に触れた際に走行装置が起動されるの未然に防止する安全機構として用いることができる。つまり、ペダル19が操作されて初めて走行装置の進行方向および速度が設定できる。また、このような中立位置に走行レバー3を保持することができるのを利用して、例えば、中立位置にある時を図示しないセンサによって検知し、このセンサからの信号により走行レバー3が中立位置にあるときにのみエンジンの始動を可能にする構成を付設することもできる。
さらに、走行レバー3が中立位置にあるときに置いても、操舵ハンドル8を操作することができるので、例えば、走行レバー3を中立位置に設定した状態で左右に位置する油圧モータへのオイルの流量制御を利用して走行装置を停止させた状態で急旋回させることも勿論可能である。
なお、上記実施例では、クローラ装置を走行装置の対象として挙げたが、本発明では、これに限らず、キャタピラを用いた無端ベルト装置とすることも可能であり、また駆動源としても油圧モータに限らず電動モータとすることも可能である。さらに、走行装置としては、クローラ装置に限らず、車輪やキャタピラを用いた走行装置とすることも可能である。さらに、牽引部材としては、上記したロッド部材に限らず、伸長方向と収縮方向とで剛性が異なる性質を持たせたワイヤを用いるようにしてもよく、また牽引部材をカバーによって覆い、作業者の足に引っかかりにくくしたりあるいは美観を損ねないようにすることも可能である。
【0021】
【発明の効果】
請求項1記載および2の発明によれば、操舵レバーから油圧ポンプに有する流量制御部との間に配置されている操舵伝達手段が操舵レバーから乗用車体の前方に繰り出され、乗用車体前方から下方に向けて折り返された後、運転台近傍を這わせた状態で上記油圧ポンプに有する流量制御部に向けて上記繰り出し方向と略平行する伝達経路が設定され、特に、上記乗用車体の前方から下方に向け折り返されるのが、上記運転台表面に揺動端の一方が位置する伝達レバーによって達成されているので、運転席よりも下方の運転台表面に伝達経路に用いられる牽引部材を配置することができる。これにより、運転席に着座している作業者の膝あたりに牽引部材がないので、作業者の乗降時には牽引部材が邪魔になることがなくなるので、乗降時での不便を軽減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2記載の発明の実施例似て起用される乗用型作業機の運転席を説明するための側面視的な局部断面図である。
【図2】図1に示した運転席に用いられる走行レバーの構成を説明するための部分的な斜視図である。
【図3】図1に示した実施例に用いられる走行レバーの態位設定部材である円弧状部材の一部を示す図である。
【図4】図1に示した運転席に用いられる係止部材の構成を説明するための図である。
【図5】操舵機構の従来例を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 シート
2 操作盤
3 走行レバー
3A 走行レバーの基部レバー部
3B 走行レバーの揺動レバー部
4 油圧ポンプ
5 乗用車体
5A 運転台
6 走行レバーのヒンジ結合用ブラケット
7 揺動レバー部の凹部に入り込むネジ
8 操舵ハンドル
9 操舵レバー
10 伝達レバー

Claims (2)

  1. 左右一対の油圧モータを備えた走行装置により茶畝を跨いでその両側の畝間を自走する乗用車体に設けられ、上記各走行装置間での駆動態位を異ならせて操舵する際に用いられる乗用型作業機の操舵機構において、
    上記乗用車体上面の運転台に略直立、かつ垂直面内で前後方向に揺動可能に支持されていると共に、上部に水平面内で揺動可能な操舵ハンドルを備えた走行レバーと、
    上記走行レバーの長手方向で上記操舵ハンドル下方、かつ上記運転台上方に設けられ、該操舵ハンドルと同じ方向に揺動可能な操舵レバーと、
    上記操舵レバーよりも後方の運転席シートの後方下部に設置され、上記油圧モータへの送油を行う油圧ポンプと、
    上記操舵レバーと上記油圧ポンプとの間に配置されている操舵伝達手段とを備え、
    上記操舵伝達手段は、上記操舵レバーから前方に向け繰り出され、上記操舵レバーの前方側から下方に向けて折り返された後、上記運転台に沿って這わせた状態で上記油圧ポンプに有する流量制御部に向けて上記繰り出し方向とほぼ平行に折り返された伝達経路を有することを特徴とする乗用作業機の操舵機構。
  2. 上記操舵レバーの前方には、揺動端の一方が運転台表面近傍に位置して垂直面内で揺動可能な伝達レバーが上記操舵レバーの水平方向両端部にそれぞれ対向して設けられ、
    上記揺動端の一方と上記油圧ポンプの流量制御部との間には走行装置側牽引部材が設けられ、
    上記伝達レバーにおける揺動端の他方と上記操舵レバーとの間には操舵レバー側牽引部材が設けられ、
    上記操舵レバーの揺動時、上記操舵レバー側牽引部材を介して上記伝達レバーが揺動し、この伝達レバーの揺動に上記走行装置側牽引部材が連動することにより上記油圧ポンプ同士間での流量制御部の動作を異ならせるようにしたことを特徴とする請求項1記載の乗用作業機の操舵機構。
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