JP4116995B2 - 上甲板裏の燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は、上甲板裏の燃料タンクに関する。
貨物を積み込むための船倉を有する船舶では、座礁等による船底の損傷によって船内への浸水や貨物の損傷が生じることを防ぐために、船底外板より内側に内底を有する二重底構造が採用される。かかる二重底構造を有する船舶では、船底外板と内底の間の空間がタンクに適した構造となっているため、この空間バラストタンクや燃料タンクとして使用されている(非特許文献1)。
しかるに、船底外板と内底の間の空間に燃料タンクを設けた場合、燃料タンク内の重油は、船底外板を介して、常に海水によって冷却された状態に保持される。すると、冷却されている重油は非常に粘度が高くなっており、そのままでは配管を通して重油を輸送することができない。このため、重油を蒸気などによって温めて、移送温度(45℃)に上昇させており、燃料を温めるエネルギーを余分に消費していた。
また、船底外板と内底の間の空間に燃料タンクを設けた場合、座礁等によって船底外板が損傷すると、船倉内の貨物の損傷は防ぐことができるが、燃料タンク内の燃料が海上に流出することは防ぐことができない。
かといって、船底外板と内底との間に、両者の間の空間を分割する底を設け、この底と内底との間の空間を燃料タンクとすれば、船底外板が損傷しても燃料の流出は防ぐことができるが、船型や排水量が同じ船舶の場合には燃料タンクの容積が小さくなり必要な量の燃料を積むことができなくなるし、必要な量の燃料を積むだけの燃料タンクの容積を確保すれば船倉の容積を小さくしなければならず採算性が悪くなる。
図解 船舶・荷役の基礎用語(三訂版)、宮本栄編著、成山堂書店、75頁
本発明は上記事情に鑑み、船体を有効活用することができ、船底外板が損傷しても燃料の流出を防ぐことができ、しかも、船倉の容積を小さくしなくても必要な量の燃料を積むことができる上甲板裏の燃料タンクを提供することを目的とする。
第1発明の上甲板裏の燃料タンクは、バラ荷を積むための船倉と、該船倉内に積載されているバラ荷の山の角度が安息角よりも小さくなるように保つ上部タンクとを備えたバルクキャリアーにおいて、船倉の側方に設けられた前記上部タンク内に、該上部タンク内を船体外板側に位置する外部タンクと船体の中心側に位置する内部タンクに分割する、船体の前後方向に沿って配設された側方隔壁が設けられており、前記内部タンクに燃料タンクが配設されていることを特徴とする。
第2発明の上甲板裏の燃料タンクは、第1発明において、前記燃料タンクにおける前後の隔壁が、一の船倉におけるハッチサイドコーミングに接続されており、該前後の隔壁間の距離が、前記一の船倉における一対のハッチエンド間の距離よりも短くなるように配設されていることを特徴とする。
第1発明によれば、バラストタンクとして使用されていた船倉側方の上部タンク内に燃料タンクを設けるため、船型や排水量、船倉の容積を変更しなくても、従来と同じ燃料タンク容積を確保することができ、採算性が悪化することも防ぐことができる。また、燃料タンクは、水や外気に接触している船体外板をその構成要素としていないので、燃料の加熱保温効果が向上する。よって、燃料を加熱するための加熱用ボイラー容量を小さくすることができるから、船体において有効活用可能なスペースを広く取ることができる。そして、燃料の加熱に使用する蒸気の消費量少なくすることができるので、省エネルギ化を図ることができる。
第2発明によれば、燃料タンクを構成する部材がハッチのコーナと接していないので、燃料タンクの耐久性を高くすることができる。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態のバルクキャリアー1の概略説明図であって、(A)は概略平面図であり、(B)は概略側面図である。図2(A)は他の実施形態のバルクキャリアー1の概略平面図であり、(B)は図1(A)におけるIIB−IIB線断面図である。
図1において、符号1は、穀物等のバラ荷を積載するバルクキャリアーを示している。バルクキャリアー1は、バラ荷を積載するための複数の船倉2を備えている。この船倉2の上部には、船倉2内にバラ荷を投入するためのハッチが設けられており、このハッチを開閉するハッチカバー2hが設けられている。このハッチの開口部において、そのハッチサイドには、甲板3dの補強や水密性を確保するためのハッチサイドコーミング2Sが設けられている。
このバルクキャリアー1の上部には、前記船倉2を左右から挟む位置に船倉内トップサイドタンク等の上部タンク4が設けられている。この上部タンク4は、前記船倉2の上部の形状が、船倉2内にバラ荷を満載したときに、バラ荷の山の角度が安息角よりも小さくなるように保つように形成されているから、船が幅方向に傾いたときに、船倉2内のバラ荷が荷崩れ現象を起こすことを防ぐことができる。
本実施形態のバルクキャリアー1は、船倉2の側方に設けられている上部タンク4内に、燃料タンク10が設けられているが、以下、上部タンク4の構成を詳細に説明する。
図1および図2(B)に示すように、上部タンク4は、船体外板1hと、甲板3dと、船倉2におけるハッチサイドコーミング2Sと、このハッチサイドコーミング2Sと船体外板1hとの間に設けられた底板4bと、船体の前後方向において隣接する上部タンク4同士を分離する分離隔壁4a,4aとから構成されている。
分離隔壁4a,4aは、上端が甲板3dに液密に取りつけられており、下端が上部タンク4の底板4bに液密に取りつけられており、両側端が船体外板1hとハッチサイドコーミング2Sにそれぞれ液密に取り付けられている。
そして、図1に示すように、上部タンク4内には、船体の前後方向に沿って、つまり、ハッチサイドコーミング2Sと平行に配設された側方隔壁4hが設けられている。この側方隔壁4hは、上端が甲板3dに液密に取りつけられており、下端が上部タンク4の底板4bに液密に取りつけられており、前後端が分離隔壁4a,4aにそれぞれ液密に取り付けられている。つまり、上部タンク4は、船体外板1h側に位置する外部タンク4Aと船体の中心側に位置する内部タンクに分割されており、この内部タンクが、燃料タンク10となっているのである。
以上のごとく、船体外板1hが燃料タンク10の構成要素となっていないから、座礁や衝突等によって船体外板1hが損傷したとしても、燃料タンク10が損傷しないので、燃料タンク10内の燃料が海上に流出することを防ぐことができる。
しかも、従来、バラストタンクとして使用されていた船倉側方の上部タンク4内に燃料タンク10を設けているから、船型や排水量、船倉2の容積を変更しなくても、従来と同じ燃料タンク10容積を確保することができ、船倉2の容積の減少による採算性の悪化も防ぐことができる。なお、燃料タンク10が設けられた分だけ上部タンク4においてバラストタンクとして使用する容積は減少するが、従来まで燃料タンクとして使用していた部分をバラストタンクとして使用できるので、船の航行等に障害は発生しない。
また、燃料タンク10は、水や外気と接触し低温となる船体外板1hをその構成要素としておらず、また、外部タンク4Aや船倉2が断熱機能を発揮するから、燃料タンク10内の燃料の保温効果が向上し、燃料の温度が低下することを防ぐことができる。すると、燃料タンク10からエンジンに供給される燃料の加熱に使用する蒸気の消費量少なくすることができるので、加熱用ボイラー容量を小さくすることができ、しかも、省エネルギ化を図ることができる。そして、加熱用ボイラー容量を小さくすることができるから、船体において有効活用可能なスペースを広く取ることができる。
また、図2(A)に示すように、分離隔壁4a,4aを、両者の間の距離が船倉2における一対のハッチエンド間の距離、つまり、船体の前後方向(図2では左右方向)におけるハッチ開口部の長さよりも短くなり、かつ、いずれもハッチサイドコーミング2Sにおける一対のハッチエンド間に位置する部分と接続されるように配設してもよい。すると、ハッチサイドコーミング2Sにおいて最も応力集中が生じやすいハッチのコーナ部分は燃料タンク10を構成する部分とならないから、燃料タンク10の耐久性をより高くすることができる。
ここで、通常、各燃料タンク10は、燃料ポンプとそれぞれ独立した配管によって連通されているが、燃料ポンプと各燃料タンク10との接続を切り替える制御手段を設ければ、制御手段から燃料ポンプまでの配管が少ない燃料供給システムとすることができる。すると、船体内部の構造が簡単になり、また、配管の自由度を高めることができるという点で好適であるが、この場合、荒天時や夜間に暴露甲板に乗組員が出向き手動で各切替弁を操作するのは危険かつ労力がかかるゆえ、制御手段としてリモコン弁を使用しなければならない。図1に示すように、前後方向において隣接する燃料タンク10同士の間や機関室壁と燃料タンク10との間に空間がなければ、リモコン弁のための特別な空間を設けなければならず、また、リモコン弁の故障を修理するにはその空間を液密に保つ必要がある。すると、船体の構造が複雑になるし、余分なコストもかかってしまう。
しかし、図2のごとく分離隔壁4a,4aを構成すれば、船体の前後方向において隣接する燃料タンク10同士の間や機関室壁と燃料タンク10との間に、燃料タンク10および船倉2から隔離された空間15を設けることができるから、この空間15内にリモコン弁等を配設することが可能である。そして、空間15は上部タンク4の一部であるから当然に液密に保たれるから、空間15を設けることにより、特別なコストアップなどをしなくても、燃料ポンプと各燃料タンク10との接続を切り替える制御手段を備えた燃料供給システムを採用することが可能となる。
本実施形態のバルクキャリアー1の概略説明図であって、(A)は概略平面図であり、(B)は概略側面図である。 (A)は他の実施形態のバルクキャリアー1の概略平面図であり、(B)は図1(A)におけるIIB−IIB線断面図である。
符号の説明
1 バルクキャリアー
2 船倉
2S ハッチサイドコーミング
3d 甲板
4 上部タンク
4e 分離隔壁
4h 側方隔壁
10 燃料タンク

Claims (2)

  1. バラ荷を積むための船倉と、該船倉内に積載されているバラ荷の山の角度が安息角よりも小さくなるように保つ上部タンクとを備えたバルクキャリアーにおいて、
    船倉の側方に設けられた前記上部タンク内に、該上部タンク内を船体外板側に位置する外部タンクと船体の中心側に位置する内部タンクに分割する、船体の前後方向に沿って配設された側方隔壁が設けられており、
    前記内部タンクに燃料タンクが配設されている
    ことを特徴とする上甲板裏の燃料タンク。
  2. 前記燃料タンクにおける前後の隔壁が、
    一の船倉におけるハッチサイドコーミングに接続されており、
    該前後の隔壁間の距離が、前記一の船倉における一対のハッチエンド間の距離よりも短くなるように配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の上甲板裏の燃料タンク。
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