以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る通信システムの概略構成例を示すブロック図である。
図1において、通信システムは、ファクシミリ装置101、ハンドスキャナ102、デジタルカメラ103、ISDN(Integrated ServicesDigital Network)などの通信ネットワーク104を備えている。通信システムは、更に、通信相手のファクシミリ装置(FAX)105、インターネットサービスプロバイダ(ISP)106、通信相手のコンピュータ(PC)107を備えている。
通信システムの構成を詳述すると、ファクシミリ装置101、通信相手のファクシミリ装置105、通信相手のコンピュータ107は、通信ネットワーク104を介して相互に通信を行う。ファクシミリ装置101には、着脱自在のハンドスキャナ102を装着可能であり、各種画像の読み取りに使用する。
デジタルカメラ103には、該デジタルカメラ103で撮影した画像データを格納する着脱自在の記憶媒体を装着可能である。尚、ハンドスキャナ102とデジタルカメラ103との間は、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)カードやスマートメディア等の記憶媒体を介して画像データの受け渡しが行われることを想定している。インターネットサービスプロバイダ(ISP)106は、インターネットへの接続サービスを行う。
図2は、ファクシミリ装置101、ハンドスキャナ102の構成例を示すブロック図である。
図2において、ファクシミリ装置101は、CPU201、ROM203、SRAM204、CPU205、ROM207、RAM208、共有レジスタ209、共有レジスタ210、プリンタ画像処理部211、カラープリンタ212、オペレーションパネル213、FAXMODEM214を備える。更に、ハンドセット215、スピーカ216、クロスポイントスイッチ217、DSU219、ISDNIインタフェイス220、HDLCコントローラ221、PIAFSコントローラ222、CPU224及びTDMA処理部225を有するPHS処理部223、1.9GHz高周波部226を備える。更に、PCMCODEC227、PCMCODEC228、PCM/ADPCM変換部229、PCM/ADPCM変換部230、パス切替スイッチ231、パス切替スイッチ232を備える。
ハンドスキャナ102は、CPU241、RAM242、CIS243、A/D変換部244、シェーディング補正部245、色変換選択部246、RGB→LAB色空間変換部247、RGBY→CbCr色空間変換部248を備える。更に、γ変換部A249、JPEG圧縮伸長部250、γ変換部B251、解像度変換部252、CFカードインタフェイス253、二値化処理部255を備える。
先ず、ファクシミリ装置101の構成を詳述する。CPU201は、データ及びアドレスバスを含むシステムバス202を介してROM203に格納されたプログラムを読み込む。そして、プログラムに従い、SRAM204をワークメモリに利用して、後述する制御を含む各種制御を実行する。また、CPU205は、データ及びアドレスバスを含むシステムバス206を介してROM207に格納されたプログラムを読み込む。そして、プログラムに従い、RAM208をワークメモリに利用して、ミドルウェアによるデジタル画像データのJPEG圧縮・伸長処理を始めとする各種処理を実行する。
システムバス202によって相互に接続されるCPU201側のシステムと、システムバス206によって相互に接続されるCPU205側のシステムとは、両者の間に接続された共有レジスタ209を介してデータのやり取りを実行する。同様に、CPU205側のシステムとハンドスキャナ102とは、両者の間に接続された共有レジスタ210を介してデータのやり取りを実行する。
システムバス206に接続されたオペレーションパネル213には、LCDなどのディスプレイ(表示部)、テンキー、各種キー、電子メールボタンが装備されている。これらは、ファクシミリ装置101をユーザが操作したり、ファクシミリ装置101の動作状態を表示したりするためのものである。
FAXMODEM214は、システムバス206を介してCPU205に制御されると共に、クロスポイントスイッチ217に接続されている。クロスポイントスイッチ217には、ハンドセット215及びスピーカ216も接続されている。従って、クロスポイントスイッチ217を経由して、通信回線から入力される音声やファクシミリのアナログデータをハンドセット215、スピーカ216及びFAXMODEM214へ供給する。そして、ハンドセット215やFAXMODEM214から出力される音声やアナログデータを通信回線へ出力することができる。
ISDN回線(U点)218に接続されたDSU(Digital Service Unit)219は、局交換機との間でやり取りされるデータをTTLレベルの信号に変換する。
ISDNインタフェイス220は、ISDNのレイヤ1から3までの制御を行い、ISDNのBチャネルのデータの入出力機能を有している。HDLCコントローラ221は、ISDNのHDLC(Highlevel Data Link Control procedure)フォーマットのデータを組み立て、分解する処理を行う。PIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)コントローラ222は、無線データ通信プロトコルフォーマットのフレームを組み立て、分解する処理を行う無線データ通信プロトコル処理部である。
PHS処理部223は、CPU224によりPHS(Personal Handy-phone System)無線通信のプロトコル処理を行い、TDMA(Time Division Multiple Access)処理部225により4スロットの時分割多重化により送受信されるフレームを組立て、分解する処理を行う。PHS処理部223に接続された1.9GHz高周波部226は、1.9GHz帯の電波の送受信を行う。尚、PHS処理部223を用いることで、内線にデジタルコードレス電話機を収容することが可能になる。
PCMCODEC227及び228は、アナログ信号とPCM(Pulse Code Modulation)符号データの変換を行う。PCM/ADPCM変換部229及び230は、PHSの無線回線で伝送されるADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)符号データをPCM符号データに変換する。
パス切替スイッチ231及び232は、以下の選択を、CPU201の制御により切り替えるためのスイッチである。即ち、ISDN回線218で伝送するデータとして、ファクシミリ信号などのアナログ信号を選択するか、PHS処理部223を経由してデジタルコードレス電話機から送られてくる音声信号を選択するかを、切り替える。
次に、主要信号線について説明する。233は、CPU201とCPU205との間で制御信号をやり取りするためのシリアル通信線である。234から236は、ISDNインタフェイス220に入出力されるシリアル信号線である。ISDNインタフェイス220は、これらの信号線うちの二本を選択して、ISDN回線218のB1及びB2チャネルに接続する。237及び238は、FAXMODEM214及びハンドセット215に入出力するアナログ信号用の信号線である。239及び240は、デジタルコードレス電話機に入出力するADPCM符号化された音声データ用の信号線である。
次に、ハンドスキャナ102の構成を詳述する。ワンチップマイクロプロセッサなどであるCPU241は、内蔵ROMなどに格納されたプログラムを読み込む。そして、そのプログラムに従い、データ及びアドレスバスを含むシステムバス254を介して、RAM242をワークメモリに利用して、後述する処理を含む各種処理を実行する。
原稿上の画像を読み取るためのCIS(Contact Image Sensor)243は、赤(R)、緑(G)及び青(B)のLEDアレイ及びラインCCDを内蔵している。CIS243は、読取タイミング信号が入力されると、読取タイミング信号に同期して、読み取った画像のビデオ信号を出力する。A/D変換部244は、CIS243から出力されるビデオ信号をA/D(Analog to Digital)変換する。シェーディング補正部245は、A/D変換部244から出力されるRGB画像データに公知のシェーディング補正を施す。
色変換選択部246は、RGB画像データの入力元及び出力先をCPU241の制御により切り替える。入力元はシェーディング補正部245またはRAM242のどちらかから選択され、出力先はγ変換部A249またはγ変換部B251またはRAM242のどれかから選択される。
カラーファクシミリ通信を行う際は入力されるRGB画像データをγ変換部A249へ出力し、その処理結果は、RGB→LAB色空間変換部247へ出力される。この結果、RGB画像データは、CIELab色空間の画像データに変換される。一方、カラー画像を電子メールに添付して送信する際は、入力されるRGB画像データをγ変換部B251へ出力し、その処理結果は、RGB→YCbCr色空間変換部248へ出力される。この結果、RGB画像データは、YCbCr色空間の画像データに変換される。
尚、γ変換部A249とγ変換部B251では、同様のγ変換処理が行われるが、AとBとではγの値が異なる。これは、印刷を目的とするカラーファクシミリと、ディスプレイへの表示を目的とする電子メールとでは、γ変換のパラメータが異なるためである。一般に、カラーファクシミリではγ=1.0、ディスプレイではγ=1.8または2.2程度である。
JPEG圧縮伸長部250は、入力されるLab或いはYCbCr色空間の画像データに対しDCT(Discrete Cosine Transform)変換を行った後、量子化・ハフマン符号化してJPEG(Joint Photographic Expert Group)画像データを出力する。また、JPEG圧縮伸長部250は、入力されるJPEGデータを伸長してRGB無圧縮画像データを出力する。DCT変換及び量子化・ハフマン符号化のアルゴリズムについては、一般のJPEG圧縮処理で使われるものと同じである。
二値化処理部255は、RGB色空間の画像データを印刷用のCMYK二値データに変換するか、またはグレースケールの画像データを印刷用モノクロ二値データに変換する。CFカードインタフェイス253は、デジタルカメラなどにより撮影されCF(Compact Flash)カードなどに記録されたJPEG画像データを読み込むためのインタフェイスである。解像度変換部252は、RGB画像データの解像度変換の処理を行う。
RGB→YCbCr変換部248では、γ(=1.0)変換処理後の256階調RGBデータを256階調のYCbCrデータに変換する。各画素のR、G、Bの値に対して以下の処理を行うことで、各画素のY、Cb、Crの値を得る。
Y = 0.29900R + 0.58700G + 0.11400B - 0x80
Cb = -0.16874R - 0.33126G - 0.500000B
Cr = 0.50000R - 0.41869G - 0.08131B
また、RGB→Lab変換部247では、γ(=1.8or2.2)変換処理後の256階調RGBデータを256階調のLabデータに変換する。各画素のR、G、Bの値に対して以下の処理を行うことで各画素のL、a、bの値を得る。
x = (8164 * R + 6004 * G + 2281 * B ) / ( 2^22 );
y = (3666 * R + 12872 * G - 90 * B ) / ( 2^22 );
z = ( 302 * R - 887 * G + 17027 * B ) / ( 2^22 );
if( x > 1.0 ) x = 1.0 ; if( x < 0.0 ) x = 0.0 ;
if( y > 1.0 ) y = 1.0 ; if( y < 0.0 ) y = 0.0 ;
if( z > 1.0 ) z = 1.0 ; if( z < 0.0 ) z = 0.0 ;
if ( x < 0.008856 )[ x = 7.787 * x + 16 / 116 ; ] else x = x ^ ( 1/3 );
if ( y < 0.008856 )[ y = 7.787 * y + 16 / 116 ; ] else y = y ^ ( 1/3 );
if ( z < 0.008856 )[ z = 7.787 * z + 16 / 116 ; ] else z = z ^ ( 1/3 );
l1 = 116 * y - 16 ;
a 1= 500 * ( x - y );
b 1= 200 * ( y - z );
L = l1 * 2.56 ; if ( L < 0 ) L = 0 ; if ( L > 255 ) L = 255 ;
a = ( a1 * 255 / 170 )+ 128 ; if ( a < 0 ) a = 0 ; if ( a > 255 ) a = 255 ;
b = ( b1 * 255 / 200 )+ 96 ; if ( b < 0 ) b = 0 ; if ( b > 255 ) b= 255 ;
また、ハンドスキャナ102では、読取幅をユーザにより指定可能で、写真幅(127mm)、A4幅(210mm)、B4幅(257mm)で画像を読み取ることができる。
次に、ファクシミリ装置の初期設定について説明する。本ファクシミリ装置では、ファクシミリ送信や電子メール送信を簡単な操作で行うことができるように、予め送信先や電子メール関連情報を設定する機能を持っている。ファクシミリ送信や電話の宛先は電話帳に登録することができる。登録手順は以下の通りである。尚、本初期設定に関する制御はファクシミリ装置101のCPU201により実行される。
ユーザはオペレーションパネル213のテンキーから、数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、記号を用いて相手の名前を入力し、続いて電話番号を入力する。その他の付加情報があるときは、続いて各項目も入力する。各情報は一件分の電話番号データとなる。登録された電話番号データは、登録された名前を指定することにより選択され、通信時に使用される。
尚、本ファクシミリ装置を日本で使用する利用者は、この情報は仮名文字や漢字を使用することが多い。そこで、日本への設置をする旨を設定した場合、標準では仮名文字及び漢字を入力できるものとし、特定のキー操作によって英文字を入力できるように切り替える。
次に、電子メール関係では、以下の項目の設定を行う。尚、以下の項目の設定は、ファクシミリ装置101のオペレーションパネル213の表示部に表示されるユーザインタフェイス画面上において対話形式で行われるものである。電子メールを送信するためには、ISP(Internet Service Provider)へ接続するための情報、送信先を指定するための情報が必要である。
ISPへ接続するためには、ISPのアクセス電話番号、予めISPより与えられたログイン名とパスワード、ISPのプライマリネームサーバアドレス、セカンダリネームサーバアドレス、SMTPサーバ名が必要である。これらの情報は、オペレーションパネル213のテンキーから数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、記号を用いて入力される。その他の付加情報があるときは、続いて各項目も入力する。
これらの情報は英数字のみの入力で十分であるので、これらの情報を入力する時には、オペレーションパネル213のユーザインタフェイス画面上におけるサーバ情報入力の有無の問い合わせに対しOKキーを押下する。これに伴い、使用頻度が高い英数字を入力するモード(英数字入力モード)に自動的に切り替わる。
また、ISPへ接続するための情報を複数組持つために、これらのデータの集合にユーザ名を付けて管理する。ユーザ名は、オペレーションパネル213のテンキーから、数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、記号を用いて入力される。但し、仮名文字、漢字を入力モードとして優先的に選択することは、先の電話宛先入力の際と同様である。各情報は一件分の接続データとなる。登録された接続データは、ユーザ名を指定することにより選択され、通信時に使用される。
また、宛先を指定するためには、相手先電子メールアドレスが必要である。宛先は、オペレーションパネル213のテンキーから、数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、記号を用いて、相手の名前と相手先電子メールアドレスを入力することで登録される。相手の名前を入力する時には、オペレーションパネル213のユーザインタフェイス画面上における相手の名前入力の有無の問い合わせに対しOKキーを押下する。これに伴い、仮名文字や漢字を入力するモードに自動的に切り替わる。
電子メールアドレスを入力する時には、オペレーションパネル213のユーザインタフェイス画面上における電子メールアドレス入力の有無の問い合わせに対しOKキーを押下する。これに伴い、電子メールアドレスとして使用頻度が高い英数字を入力するモード(英数字入力モード)に自動的に切り替わる。
その他の付加情報があるときは、続いてこれに対応する各項目も入力する。各情報は一件分の宛先データとなる。登録された宛先データは、登録された名前を指定することにより選択され、通信時に使用される。宛先データは、電話番号データと共に電話帳に登録されると同時に、電話帳と独立な宛先データのみを持つ電子メール帳にも登録される。
更に、必須ではないが、本ファクシミリ装置においては、電子メールは任意の件名を付加して送信することもできる。電子メールの件名は、オペレーションパネル213のテンキーから、数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、記号を用いて入力される。電子メールの件名を入力する時には、オペレーションパネル213のユーザインタフェイス画面上における電子メールの件名入力の有無の問い合わせに対しOKキーを押下する。これに伴い、日本で使用される場合に使用頻度が高い仮名文字や漢字を入力するモード(カナ文字入力モード)に自動的に切り替わる。
電子メールデータを登録可能である電話帳は、以下のように構成されている。電話番号リストと宛先リストをRAM208上に持つ。電子メールフラグと名前情報を持つ構造体から、電子メールフラグの値で、電話番号リストか宛先リストのいずれかにポインタを張る。構造体の集合は、名前情報でソートされた配列としてRAM208上に格納している。電話帳に電子メールの宛先が登録される場合、電子メールフラグと共に格納され、電話帳上でマークを付けて表示される。
尚、電話/ファクシミリ使用時は、電子メール宛先を電話帳から選択することはできず、電子メール使用時は、電話番号を電話帳から選択することはできないようにすることで、誤操作を防いでいる。
また、その他の設定として、画像データを電子メールで送信する場合に、元の画像サイズのまま送信するか、固定サイズ(例えばA4サイズ)にしてから送信させるか設定しておくことができる。また、写真サイズのように小さい画像をファクシミリ送信する場合に、白画素を付加してA4サイズ等にする必要があるが、この写真サイズの画像を中央に位置させるか端に位置させるか等の設定も行うことができる。
次に、電子メールボタンを押下した場合のオペレーションについて説明する。電子メールに添付して送信することのできる画像としては、以下の3種類がある。
・ハンドスキャナ102による手動走査で読み取った画像
・ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101に装着して自動走査で読み取った画像
・外部メモリカードに格納されたデジタルカメラなどからの画像
そこで、電子メールボタンが押下されると、先ず、表示部には[スキャナ ゲンコウ カード]と表示する。オペレーションパネル213のキーを用いていずれかを選択することにより、それぞれの画像入力動作を開始する。
[スキャナ]が選択された場合には、ハンドスキャナ102に格納されている画像をファクシミリ装置101に転送する処理が行われる。処理の詳細については、下記の各種動作の説明項の「(1)ハンドスキャナ単体での読取の場合」で後述する。
[ゲンコウ]が選択された場合には、原稿の読取動作を開始する。処理の詳細については、下記の各種動作の説明項の「(2)シート読取動作の場合」で後述する。
[カード]が選択された場合には、ハンドスキャナ102内のCFカードインターフェイス部253を通して、メモリカードから画像データを転送する処理が行われる。処理の詳細については、下記の各種動作の説明項の「(3)外部から画像を入力する場合」で後述する。
尚、スキャナや外部メモリカードに格納された画像については、ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101に装着した時にオペレーションパネル213を操作することで、電子メール送信することも可能である。本処理については下記の各種動作の説明において詳述する。
次に、上記の如く構成された本実施の形態に係る通信システムのファクシミリ装置における各種動作を図3〜図8のフローチャートに基づき詳細に説明する。
本ファクシミリ装置においては、読み取った画像の印刷(コピー)、FAX送信、電子メール送信を行うことができる。これらの動作は、オペレーションパネル213を使って行う。画像入力方法としては、以下の3つの方法がある。
(1)ハンドスキャナ102単体での読み取り。
(2)ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101に装着した状態でのシート読み取り。
(3)外部メモリカードを使ってのデジタルカメラ103などからの画像入力。
以下、それぞれの場合について動作を説明する。
(1)ハンドスキャナ単体での読み取りの場合
ユーザはハンドスキャナ102をファクシミリ装置101から取り外す。先ず、ユーザは原稿読み取り前に、ハンドスキャナ102によりカラー画像として読み取るかモノクロ画像として読み取るか及びどの幅を読み取り有効幅とするかを示す読取幅を指示する(ステップS301)。続いてハンドスキャナ102のスタートキーを押し(ステップS302)、手動でハンドスキャナ102を移動させると画像の読み取りが開始される(ステップS303)。
カラー読み取りが指示された場合は、ハンドスキャナ102によるカラー画像の読み取りが開始されると、CIS243からビデオ信号が出力され、出力されたビデオ信号はA/D変換され(ステップS304)、シェーディング補正される(ステップS305)。シェーディング補正された画像データは、RGB各色8ビットの無圧縮画像データとしてRAM242に格納される(ステップS306)。
モノクロ読み取りが指示された場合には、ハンドスキャナ102のCIS243により原稿をグレースケールで読み取り、A/D変換部244でA/D変換する(ステップS307)。更に、シェーディング補正部245で公知のシェーディング補正を施して(ステップS308)得たグレースケール画像データ(1画素につき多値のデータ)を、二値化処理部255で1画素ごとに二値化する(ステップS309)。更に、CPU241でMH圧縮して(ステップS310)得られたMH画像データをRAM242に格納する(ステップS311)。この際、読み取った画像のライン数を画像データとは別に格納しておく(ステップS312)。
読み取りが終了してハンドスキャナ102がファクシミリ装置101に装着されると、ファクシミリ装置101のオペレーションパネル213の表示部に[コピー、FAX、Eメール]と表示される(ステップS401)。
[コピー]が選択された場合には、ハンドスキャナ102内の画像データの印刷処理を開始する。読み取り時にカラー読み取りを指定された場合、ハンドスキャナ102のRAM242に格納されたRGB無圧縮画像データは、解像度変換部252でプリンタ出力する解像度に変換(ステップS403)される。その後、二値化処理部255でRGB→CMYK変換(ステップS404)されて印刷データとなり、RAM242に一旦格納される。
RAM242に格納された印刷データは、共有レジスタ210を経由して、カラープリンタ212に送られてカラー画像が印刷される(ステップS405)。もし画像が写真サイズで記録用紙がA4であれば、予め設定しておいたように用紙の中央または用紙の端に印刷される。
同じくモノクロMH画像データは、画像処理を施されることなく上記と同じルートでファクシミリ装置101(本体)に転送される。ファクシミリ装置101(本体)側のCPUがMHデータを伸張して(ステップS406)プリンタ212へ出力することで、モノクロ画像が印刷される(ステップS407)。この場合もカラーの場合と同じく画像が写真サイズで記録用紙がA4であれば、予め設定しておいたように用紙の中央または用紙の端に印刷される。
[FAX]が選択された場合には、ハンドスキャナ102内の画像データのFAX送信処理を開始する。ユーザは先ずFAX宛先を電話帳から選択する(ステップS410)。ユーザがカラーモードを指定してスキャンして得たカラー画像を送信する場合は、選択された電話番号宛てにISDN発信処理が行われる(ステップS411)。そして、ISDN回線218から応答があると、RAM242に格納されたRGB無圧縮画像データは、まず解像度変換部252で送信する解像度(200dpi)に変換される(ステップS412)。
更に、その画像データが写真幅で読み取られたものであるかどうか判定され(ステップS413)、写真幅であればA4サイズとなるように白画素が付加される(ステップS414)。このとき、予め設定しておいたように画像がA4サイズの真ん中にくるように、あるいは端にくるように白画素が付加される。ここでは、送信先で画像が写真サイズのままA4の記録用紙に記録されるように白画素が付加されるものである。
続いて画像データは色変換選択部246に入力され、そこからγ変換部A249でのγ変換(ステップS415)、RGB→Lab変換部247でのRGB→Lab変換(ステップS416)を経由して、Lab画像データに変換される。更に、JPEG圧縮部でLab-jpeg画像データに変換される(ステップS417)。
本実施の形態では、Lab画像データをJPEG圧縮して得られたJPEG画像データをLab-jpeg画像データと呼ぶこととする。同様に、YCbCr画像データをJPEG圧縮して得られたJPEG画像データをYCbCr-jpeg画像データと呼ぶこととする。得られたLab-jpeg画像データは、一旦、RAM242に格納される。
ユーザがモノクロモードを指定してスキャンして得たモノクロMH画像を送信する場合は、上記のような画像変換を行わず、MHデータをそのままファクシミリ装置101(本体)へ転送する(ステップS418)。そして、本体側のCPU205で画像データが写真幅で読み取られたものであるかどうか判定される(ステップS419)。写真幅であれば一旦展開した後A4サイズとなるように上記と同様に白画素が付加され、再度MH形式に符号化する(ステップS420)。
こうしてRAM242に格納されたLab-jpeg画像データまたはMH画像データは、共有レジスタ210を経由してFAXMODEM214に転送される。FAXMODEM214は、画像データに基づきアナログ信号を変調する(ステップS421)。変調されたアナログ信号はPCMCODEC237によりPCM符号に変換されて(ステップS422)、既知のG3ファクシミリ通信手順に従ってISDN回線218へ送信される(ステップS423)。
カラー画像を送信した場合は、通信相手のファクシミリ装置(図1のFAX105)がカラーファクシミリ機能を持っていれば、ISDN回線218を介して受信されるJPEGデータを伸長して画像を印刷することができる。
[Eメール]が選択された場合には、ハンドスキャナ102内の画像データのEメール送信処理を開始する。インターネットの電子メールには所定のヘッダ情報を付加することが規定されている。そのため、送信するJPEGデータの前に所定のヘッダ情報である「To:」(宛先)、「From:」(差出人)、「Subject:」(件名)、「Cc:」(複写配布)及び「Date:」(日付)などの情報を追加する必要がある。
そこで、先ず、オペレーションパネル213から、予め登録されている複数の送信元から一つを選択する(ステップS430)。この処理は、登録されている送信元が一つである場合は省略することが可能である。送信元は、ユーザ名、電子メールアドレス、ログイン名、パスワード、アクセス電話番号、プライマリネームサーバアドレス、セカンダリネームサーバアドレス、SMTPサーバ名からなり、既に説明した初期登録手順によって登録されるものである。
次に、宛先を選択する(ステップS431)。宛先は、予め登録された電話帳もしくは電子メール帳から選択するか(ステップS27)、テンキーから数字、アルファベット、記号を入力して指定する。電子メール帳は、宛先だけを表示するものであり、電話帳と独立である。テンキーから入力された情報は、電話帳もしくは電子メール帳に登録することが可能である。 更に、件名を指定する(ステップS432)。件名は、予め登録された件名帳から選択するか、テンキーから数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、記号を入力して指定する。テンキーから入力された情報は、件名帳に登録することが可能である。
読み取り時にカラー読み取りを指定した場合、カラーjpeg画像をe-mail添付ファイルとして送信する。ハンドスキャナ102のRAM242に格納されたRGB無圧縮画像データは、ファイルサイズが大きいため、圧縮処理を行いPCで使用されるYCbCr色空間のjpeg画像データに変換する必要がある。
そこで、RAM242に格納されたRGB無圧縮画像データを解像度変換部252により送信解像度(例えば200dpi)に変換する(ステップS433)。更に、色変換選択部246、γ変換部B251でのγ変換(ステップS434)、RGB→YCbCr変換部248でのRGB→YCbCr変換(ステップS435)を経由して、YCbCr色空間の画像データに変換する。その後、JPEG圧縮伸張部252によりYCbCr-jpegデータに圧縮し(ステップS436)、RAM242に一旦格納する。更に、YCbCr-jpegデータはファクシミリ装置101のRAM208に移され(ステップS437)、JPEGファイルとしてSRAM204に格納される。
この電子メール送信の場合は、上記ファクシミリ送信の場合のように写真サイズの画像を送信するときでもA4サイズとすべく白画素を付加せずに写真サイズのままとする。ただし、予め電子メールの場合もA4サイズとして送信するよう設定しておいた場合は、上記ファクシミリの場合と同様な方法で白画素を付加してA4サイズにする。
読み取り時にモノクロ読み取りを指定した場合、モノクロTIFF画像をe-mail添付ファイルとして送信する。ハンドスキャナ102のRAM242に格納されたMHデータは、ファクシミリ装置101のRAM208に移され(ステップS440)、SRAM204に格納される。ここでも、画像データが写真サイズであったとしてもそのまま写真サイズとするが、A4サイズとするよう設定されていた場合には白画素を付加するのはカラーの場合と同様である。
ここで、MHデータをPCで扱うことができるTIFFファイルに変換する。MHデータにTIFFヘッダをつければTIFF形式画像データになるが、TIFFヘッダに格納する画像の縦ライン数のデータが別に必要になる。
このため、ハンドスキャナ102のCPU241は、スキャン時に予めRAM242に格納しておいたその画像の縦ライン数のデータを、MHデータをファクシミリ装置101(本体)へ送る(ステップS441)。その後、共有レジスタ210経由でファクシミリ装置101(本体)へ送る。ファクシミリ装置101(本体)は、その縦ライン数データなどを含めてTIFFヘッダを作成し(ステップS442)、上記MH画像データにそれを付加することでTIFFファイルを作成する(ステップS443)。
TIFFヘッダに入れる添付画像ファイル名については、キーにより入力することは煩雑である。そこで、入力された件名を使ってファイル名を生成する。複数ページの原稿を添付して送信する場合には、ページ数をカウントして、件名の末尾にページ番号を付加した名称をつけるものとする。例えば、件名が「ゲンコウ」であれば、ファイル名は「ゲンコウ1」、「ゲンコウ2」・・・というように生成される。
以上の処理により得られたJPEG/TIFFファイルに対し、base64やuuencodeなどの既知のテキスト化処理が行われ、電子メールヘッダを付加して電子メールデータが作成される(ステップS445)。
電子メールデータが完成すると、指定したプロバイダ106宛てにISDN発信処理を行う。ISDN回線218から応答があると、通信パスが接続され、プロバイダ106との通信回線が設定される。続いて、PAPに従ってプロバイダ106のサーバにログインし、SMTPプロトコルによりSRAM204に格納された電子メールデータが送信される。
具体的には、電子メールデータは、SRAM204からHDLCコントローラ221に転送されてHDLCフレームに組み立てられた上、ISDNインタフェイス220を経由してプロバイダ宛に送信される(ステップS446)。
電子メールの宛先のPC107がインターネット経由で電子メールデータを受信すると、そのユーザは、電子メールに添付されたJPEG/TIFFデータファイルを得ることができる。そして、PC107上で稼動するJPEG/TIFFデータの表示機能をもつソフトウェア、例えばブラウザなどにより受信した画像を見ることができる。
電子メール送信後、宛先はリダイヤルバッファもしくは電子メール用リダイヤルバッファに保存される。リダイヤルバッファは、かけた電話/送信した電子メールを使用開始時刻でソートし、最新のものから順に何件かの電話番号/宛先を保存するものである。電子メール用リダイヤルバッファは、送信した電子メールを使用開始時刻でソートし、最新のものから上位何件かの宛先を保存するものである。
尚、FAXや電子メールの送信方法としては、電話番号/電子メール宛先を選択してから送信することも可能である。これは、ファクシミリ装置101のオペレーションパネル213の電話帳キーを押すことで開始される。電話帳キーを押すと、電話帳に登録された電話番号/電子メール宛先が表示される。電子メール宛先は、末尾に「E」の文字が付加されていることで認識可能である。電話番号を選択すると電話/ファクシミリ送信モードが自動的に選択され、電子メール宛先を選択すると電子メール送信モードが自動的に選択される。
また、ハンドスキャナ102で読み取った画像のEメール送信方法としては、既述の電子メールボタンを使用する方法も用いることができる。電子メールボタンを押下すると、[スキャナ ゲンコウ カード]と表示されるので、ここで[スキャナ]を選択すると、ハンドスキャナ102内の画像を送信することができる。
(2)シート読取動作の場合
ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101(本体)に装着した状態で、シートフィーダを用いてハンドスキャナ102から画像を読み取ってコピー、FAX送信、Eメール送信をする場合、以下の操作を行う。ユーザは先ず原稿をシートフィーダにセットし(ステップS500)、コピー・FAX・Eメールいずれかの処理を選択する。選択はそれぞれに対応したボタンをユーザが押下することによって行われる(ステップS501)。
この状態で、コピーボタンが押下されると、原稿がフィードされ、ハンドスキャナ102による画像の読み取りが開始される。ハンドスキャナ102のCIS243からビデオ信号が出力され、出力されたビデオ信号はA/D変換部244でA/D変換され、シェーディング補正部245でシェーディング補正される(ステップS502)。
シェーディング補正された画像データは、γ変換部A249でγ変換され(ステップS503)、解像度変換部252でプリンタ解像度に変換される(ステップS504)。更に、二値化処理部255でプリント二値データに変換されて(ステップS505)、一旦RAM242に格納される。そこから共有レジスタ210を経由してプリント二値データがプリンタ212へ送られ、プリントアウトされる(ステップS506)。
ファクシミリ装置101におけるダイヤル操作の後でFAX送信ボタンが押下された場合、または電話帳に登録された送信先を選択した上でFAX送信ボタンが押下された場合には、FAX送信処理を開始する。電話帳から宛先を選択されると(ステップS511)、選択された電話番号宛にISDN発信処理が行われる(ステップS512)。そして、ISDN回線218から応答があると、読取動作を開始する。
ハンドスキャナ102のCIS243で原稿を読み取り、A/D変換部244でA/D変換し、シェーディング補正部245でA/D変換部244から出力されるRGB画像データに公知のシェーディング補正を施す(ステップS513)。続いて、γ変換部A249でγ補正を施し(ステップS514)、RGB→LAB色空間変換部248でLab画像データに変換する(ステップS515)。更に、JPEG圧縮/伸長部250で符号化(圧縮)して(ステップS516)、ハンドスキャナ102のRAM242にJPEGデータを出力する。
このJPEGデータは、共有レジスタ210を経由してFAXMODEM214に転送される(ステップS517)。FAXMODEM214は、JPEGデータに基づきアナログ信号を変調する(ステップS518)。変調されたアナログ信号は、PCMCODEC237によりPCM符号に変換されて(ステップS519)、ISDN回線218へ送信される(ステップS520)。通信相手のファクシミリ装置(図1のFAX105)がカラーファクシミリ機能、つまりLab-jpeg伸長機能をもっていれば、ISDN回線218を介して受信されるJPEGデータを伸長して画像を印刷することができる。
電子メールボタンが押下されてから[ゲンコウ]が選択された場合、または電話帳から電子メール送信先が選択された場合には、読み取って電子メール送信処理を開始する。電子メールデータの作成開始に先立ち、上記(1)の「ハンドスキャナで読み取った画像の送信」で説明したように、宛先や件名の指定を行う。これらの処理が終了すると、電子メールデータの作成が開始される(ステップS530)。
カラー原稿をシートフィーダを用いてハンドスキャナ102から画像を読み取って送信する場合、ハンドスキャナ102のCIS243で原稿を読み取り、A/D変換部244でA/D(Analog to Digital)変換する。更に、シェーディング補正部245でA/D変換部244から出力されるRGB画像データに公知のシェーディング補正を施し(ステップS531)、γ変換部B251でγ変換を施す(ステップS532)。
更に、RGB→YCbCr色空間変換部248でYCbCr画像データに変換し(ステップS533)、JPEG圧縮伸長部250で符号化(圧縮)(ステップS534)して、ハンドスキャナ102のRAM242にYCbCr-jpegデータを出力する。このデータは、ファクシミリ装置101のRAM208に転送され(ステップS535)、テキスト化され、電子メールヘッダが付加されて(ステップS536)、電子メールデータとなる。
こうして電子メールデータの作成が終了すると、指定したプロバイダ106宛にISDN発信処理を行う(ステップS537)。以降の動作については、ハンドスキャナ102で読み取った場合と同様である。
以上のようなシート読み取りの場合は読み取られた画像データは定型サイズ(A4、B4)なので、ハンドスキャナのときのように白画素を付加したり位置の調整を行ったりする必要がない。
(3)外部から画像を入力する場合
ハンドスキャナ102は、CFカードを接続するCFカードインタフェイス部253を備えている。そこで、デジタルカメラ103などで撮影して得たJPEG形式の画像データをCFカードに格納しておけば、CFカードをハンドスキャナ102に装着することにより、撮影画像データをプリントしたり、FAX送信を行ったり、Eメール送信を行ったりすることができる。デジタルカメラ103でCFカードに書かれたJPEGファイルには、DCF(Design rule for Camera File system)規格に従ってファイル名がつけられている。各ファイルは、数値3桁-数値4桁のファイルIDで表現することが可能である。
ハンドスキャナ102がファクシミリ装置101に装着された時に、ハンドスキャナ102にCFカードが装着されていることを認識すると、ファクシミリ装置101のオペレーションパネル213の表示部に[コピー、FAX、Eメール]と表示される(ステップS601)。コピー、FAX、Eメールのうちどれかが選択されると、以下の選択を行う。即ち、次に処理する画像のファイルIDをオペレーションパネル213で指定するか、予めカメラからDPOF(Digital Print Order Format)などで指定されたものを処理するかの選択を行う(ステップS602)。
前者の場合はオペレーションパネル213から送信ファイルのIDを入力し(ステップS603)、後者の場合はCFカード内のDPOFファイルを解析して処理対象のファイルIDを得る(ステップS604)。その後、CFカードから該ファイルを読み込む(ステップS605)。
尚、DPOFとは、以下の規格である。即ち、記録メディア内の画像ファイルをどう扱うか(例えばプリントするか、特定相手にe-mail送信するか、など)をコマンドファイルとして記録メディア内に書いておく。CFカードを挿入された機器(FAXなど)が、そのコマンドファイルを認識して自動的にプリントしたりe-mail送信したりするための、コマンドファイル(DPOFファイル)の書式の規格である。
オペレーションパネル213からファイルIDを指定する場合、カーソルキーを用いてファイル一覧から選択するか、テンキーで直接指定する。画像は複数選択可能であり、送信に用いるファイルIDの最初の値と最後の値を指定することで、範囲を指定する。
上記ステップS601で[コピー]が選択された場合は、CFカードから読み出されたYCbCr-jpegデータは、JPEG圧縮伸長部250で伸長されて無圧縮RGB画像データとなる(ステップS607)。更に、解像度変換部252でプリント解像度へ変換され(ステップS608)、2値化処理部255でCMYK二値プリントデータに変換される(ステップS609)。得られた印刷データは、RAM242に一旦格納される。RAM242に格納されたプリントデータは、共有レジスタ210を経由して、カラープリンタ212に送られて画像が印刷される(ステップS610)。
[FAX送信]が選択された場合は、CFカードから読み出されたJPEGデータは、JPEG圧縮伸長部250で一旦伸長されて無圧縮RGBデータとなる(ステップS620)。更に、解像度変換部252で送信解像度(200dpi)に変倍されて(ステップS621)、一旦RAM242に格納される。ここでの変倍は予めユーザが設定した条件に従って行われる。この設定としては、(1)画像の横幅がA4幅となり、かつ縦横比が元画像のままとなるように変倍した後白画素を付加、(2)送信先でA4記録用紙に記録した場合に写真サイズとなるように変倍した後白画素を付加、の何れかがある。
次に、そのRGB無圧縮データを色変換選択部246へ入力する。そして、γ変換部A251でのγ変換(ステップS622)、RGB→Lab変換部247でのRGB→Lab変換(ステップS623)を経由して、Lab-jpegデータへと変換され、再度RAM242に格納される。
次に、電話帳で宛先が選択されると、選択された電話番号宛にISDN発信処理が行われる。そして、ISDN回線218から応答があると、RAM242に格納されたLab-jpegデータは、共有レジスタ210を経由してFAXMODEM214に転送される(ステップS625)。FAXMODEM214は、JPEGデータに基づきアナログ信号を変調する(ステップS626)。変調されたアナログ信号は、PCMCODEC237によりPCM符号に変換されて(ステップS627)、ISDN回線218へ送信される(ステップS628)。
[Eメール送信]が選択された場合は、CFカードから読み出されたJPEGデータは、PCでそのままファイルとして見ることができるため、画像処理は行わずそのまま添付ファイルとしてe-mail送信する。但し、デジタルカメラ撮影時の画素数設定が多い場合は、撮影して得たjpeg画像データのファイルサイズが大きくなり過ぎてしまい、RAM242やRAM208に格納しきれなかったり、或いはテキスト化処理や送信処理に時間がかかり過ぎたりしてしまう。
そこで、本実施の形態では、送信するファイルのファイルサイズが所定のサイズより大きい場合はe-mail添付送信を行わないこととし、オペレーションパネル213の表示部にその旨を示すメッセージを表示する。
データの転送に先立ち、ファクシミリ装置101のCPU205は、ユーザが送信ファイルを指定した後、ハンドスキャナ102のCPU241から該当ファイルのファイルサイズを入手する(ステップS630)。入手したファイルサイズの値が許容量(xバイト)を上回る場合は、オペレーションパネル213に警告メッセージを表示し送信を中止する(ステップS632)。ここで、上記許容量(xバイト)の「x」の値は一定値であってもよいし、RAM208の残容量により可変的に設定してもよい。xバイトを下回る場合は、指定JPEGファイルをRAM242へ読み出す(ステップS633)。
次に、電子メールの宛先の電子メールアドレスが電話帳で選択されると、電子メールに添付するデータを作成するために、RAM242に格納されたJPEGデータは、共有レジスタ210及び209を経由してSRAM204に転送される。そして、上述したステップS323と同様の処理によって電子メールデータが作成され送信される(ステップS634)。
電子メールデータの送信処理の詳細については、既に説明した場合と同様である。尚、デジタルカメラ103で撮影した画像の場合には、画像に名称が付けられている。このような場合には、CFカードから画像名称を受け取り、その画像名称を添付画像のファイル名にそのまま利用する。画像に名称がつけられていない場合には、ハンドスキャナ102で読み取った画像の場合と同じように、件名をそのままファイル名として使用する。
また、外部メモリカードに格納された画像のEメール送信方法としては、既述の電子メールボタンを使用する方法も用いることができる。電子メールボタンを押下すると、[スキャナ ゲンコウ カード]と表示されるので、ここで[カード]を選択すると、ハンドスキャナ102内の画像を送信することができる。
以上説明したように、本実施の形態のファクシミリ装置によれば、入力された画像データをファクシミリデータとして送信する場合は、予め決められた用紙サイズ幅に応じた画像幅とする。一方、電子メールデータとして送信する場合、及びコンピュータ端末に送信する場合は、この予め決められた用紙サイズ幅に応じた画像幅とする処理を行わない。これにより、それぞれの送信方法に応じたサイズの画像データを適切に送信先に提供できる。
即ち、ファクシミリデータとして送信する場合は、規格に応じた用紙サイズの画像データとして送信できる。電子メールデータとして送信する場合、及びコンピュータ端末に送信する場合は、送信先で画像ファイルを処理する際、入力された画像データのサイズに応じた適切なサイズの画像データを送信できる。
また、例えば写真サイズ(L版)のように定型サイズであるA4サイズよりも小さい画像を電子メールで送信する場合は元画像とほぼ同じサイズで送信する。これにより、送信データ量を減らすことができ、送信先でディスプレイ等で確認のしやすい画像として提供することができる。
一方、前記写真サイズ(L版)のような小さい画像をファクシミリ送信する場合には、ファクシミリの規格に合わせて白画素を付加して定型サイズとして送信する。これにより、送信先では元画像とほぼ同じサイズでかつ適切にレイアウトされた画像を提供することができる。
また、電子メール送信を行う際の白画素の付加を行うか否かや、ファクシミリ送信を行う際の白画素の付加の仕方を予め行っておいた設定に従って決定する。これにより、使い勝手を向上させることができる。
なお、以上の実施の形態では送信先とは無関係にこれらの設定を行うようにしたが、送信先毎に異なる設定を行うようにしてもよい。その場合は電話帳で各宛先ごとに設定をしておくようにする。
また、複数の写真サイズの画像をファクシミリ送信する場合には、1ページに複数枚の画像を付加して送信するようにしてもよい。これを行うか否かも予め設定しておくようにすればよい。
また、以上の実施の形態では同一の画像を電子メールとファクシミリの両方で送信できることも言うまでもない。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、後述する点において相違する。本実施の形態において上記第1の実施の形態(図1、図2)と共通する構成については、同一符号を付し説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、カラー読み取りモードを指定してハンドスキャナ102でハンドスキャンを行う場合は、シェーディング補正処理後のRGB無圧縮データをハンドスキャナ102のRAM242に格納していた。しかし、A4原稿を例えば200dpiで読み込む場合、このようにRGB無圧縮データとしてハンドスキャナ102のRAM242に格納しようとすると、データサイズが約12MBと大きくなる。データサイズが大きいデータを格納できる容量のRAMを装備すると装置のコストアップを招いてしまう。
従って、読み取り時に何らかの圧縮方法でRGBデータを圧縮してからハンドスキャナ102のRAM242に格納することが望ましい。例えばYCbCr-jpegデータとして格納することとすると、カラーFAX送信時には、そのデータを一旦伸張して無圧縮RGBデータにしてから再度Lab-jpegデータに圧縮する必要がある。そのため、JPEG伸張と圧縮を繰り返すことによる画像データの劣化が避けられない。一方、Lab-jpegデータとして格納することにしても、e-mail送信時にはYCbCr-jpegデータに変換する必要がある。そのため、同様の画像劣化が生じる。
そこで、本実施の形態では、ユーザがハンドスキャナ102によるハンドスキャン時に、ファクシミリ装置101のCPU201が、ハンドスキャナ102のRAM242内に画像データが格納されているか否かを確認する。そして、ハンドスキャナ102のRAM242内に画像データが格納されている場合は、ユーザが指定する画像幅によって処理を異ならせる。
画像幅は、写真幅/A4幅/B4幅の幅指定が可能であり、各指定により処理内容を以下のように制限する。
(1) 写真幅のとき:モノクロはスキャン時にMH圧縮を行い、カラーは無圧縮でスキャンする。
(2) A4幅のとき:モノクロはスキャン時にMH圧縮を行い、カラーはスキャンした画像をYCbCr-jpeg圧縮してRAM242に書き込む。但し、このJPEGデータは、送信対象とはせず、ファクシミリ装置101(本体)に装着してプリントアウトのみを行うことができる。
(3) B4幅のとき:モノクロはスキャン時にMH圧縮を行い、カラースキャンは行わない。
上記(1)で写真幅のカラースキャンを行った場合の動作を説明する。スキャン時の処理は、画像幅が写真サイズであることを除いて上記第1の実施の形態と同様である。読み取りが終了してハンドスキャナ102がファクシミリ装置101に装着されると、ファクシミリ装置101のオペレーションパネル213の表示部に[コピー、FAX、Eメール]と表示されユーザの選択を促す。
[コピー]が選択された場合には、ハンドスキャナ102内の画像データの印刷処理を開始する。この場合の処理内容は上記第1の実施の形態と同じである。
[FAX]が選択された場合には、ハンドスキャナ102内の画像データのカラーFAX送信処理を開始する。但し、カラーFAXでは勧告で画像幅がA4と決められているため、写真幅の画像の幅を補う必要がある。スキャンして得たRGB無圧縮画像の左右に白画素((R,G,B)=(255,255,255))を付加して、A4幅(200dpiで1728画素)になるようにしてから、Lab-jpeg圧縮処理を行う。得られたJPEGデータを上記第1の実施の形態と同様にして送信する。
[Eメール]が選択された場合は、白画素を付加する必要がないため、写真幅のままのRGB無圧縮画像をYCbCr-jpeg圧縮する。得られたJPEGデータを上記第1の実施の形態と同様にして添付ファイルとして送信する。
次に、上記(2)でA4幅のカラースキャンを行った場合の動作を説明する。スキャン時は上記第1の実施の形態と異なり、シェーディング補正をして得られたRGB画像データを、γ変換部B249、RGB→YCbCr変換部251を経由させてYCbCr無圧縮画像データとする。更に、JPEG圧縮伸張部250で圧縮してYCbCr-jpegデータとしてからRAM242へ格納する。
この状態でハンドスキャナ102がファクシミリ装置101(本体)に装着されると、ファクシミリ装置101(本体)のオペレーションパネル213の表示部には、上記第1の実施の形態と同様に[コピー][FAX][Eメール]と表示される。FAXとEメールについては、ユーザが選択しても警告表示をして送信処理は行わない。コピーを選択した場合は、RAM242に入っているYCbCr-jpegデータを、JPEG圧縮伸張部250で伸張して一旦RGB無圧縮画像データとする。更に、解像度変換部252でプリント解像度に変換し、二値化処理部255でCMYK二値データに変換して、そのデータをファクシミリ装置101(本体)のプリンタへ送ってプリントする。
尚、勿論、ハンドスキャナ102でA4幅のカラースキャンを行った場合、その画像データを送信対象とするようにしてもよいことは言うまでもない。
即ち、ファクシミリ装置101のCPU201は、電子メールデータを電子メール送信する場合は、設定された読み取り画像幅に応じて電子画像ファイル横幅を変えて電子画像ファイルに変換し電子メールデータとして送信させる制御を行う。電子画像データをカラーファクシミリ送信する場合は、電子画像データに白画素を付加し一定の画像幅にしてから送信させる制御を行う。そのため、原稿の読み取り画像幅の設定に応じて、電子メールに添付して送信する画像ファイルの幅を変えることで、受信した側でその画像ファイルを開いたときに不要な領域がない。これにより、原稿領域を見やすくすることができる。
そして、他の処理を制限するのでメモリ容量を多く使う必要がなくなる。
本実施の形態の処理と上記第1の実施の形態の処理は、本通信システムに増設メモリ(RAM)が取り付けられているか否かにより切り替えるようにすればよい。即ち、増設メモリが取り付けられている場合は第1の実施の形態の処理を行い、増設メモリが取り付けられていない場合は本実施の形態の処理を行う。増設メモリが取り付けられているかどうか及び取り付けられていない場合に処理が制限されていることは、オペレーションパネル213に表示してユーザが識別できるようにする。
[第1及び第2の実施の形態の変形例]
上記第1及び第2の実施の形態では、画像の送信はISDNを経由したファクシミリ通信及び電子メールを想定していたが、無線通信媒体或いは有線通信媒体によって、構内や近隣のコンピュータなどに画像を送信することも考えられる。無線通信媒体としては、Bluetooth、IrDA(Infrared Data Association)及びPHS(Personal Handy-phone System)などがある。また、有線通信媒体としては、USB(Universal Serial Bus)及びIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394などがある。
図9は、本発明の第1及び第2の実施の形態の変形例に係る通信システムの概略構成例を示すブロック図である。
図9において、通信システムは、ファクシミリ装置101、ハンドスキャナ102、デジタルカメラ103、ISDNなどの通信ネットワーク104、通信相手のファクシミリ装置(FAX)105を備えている。通信システムは、更に、インターネットサービスプロバイダ(ISP)106、通信相手のコンピュータ(PC)107、ファクシミリ装置101と同じ構内にあるコンピュータ(PC)108、109を備えている。
通信システムの要部の構成を詳述すると、コンピュータ(PC)108は、Bluetooth、IrDAまたはPHSなどを利用した無線通信回線110を介してファクシミリ装置101と通信を行う。コンピュータ(PC)109は、USB(Universal Serial Bus)またはIEEE1394などを利用した有線通信回線111を介して、ファクシミリ装置101と通信を行う。これ以外の構成は上記第1及び第2の実施の形態と同様である。尚、本通信システムの通信に使用される画像データは、電子メールを利用した画像通信を行う場合と同様に、YCbCr色空間の画像データをJPEG圧縮したものである。
本変形例が、上記第1及び第2の実施の形態で説明した電子メールを利用した画像の送信と異なる点は、以下の通りである。即ち、送信が指示された際に、ISDN回線に対して発信する代わりに、通信に利用する通信媒体の通信プロトコルに従って通信リンクを確立することである。そして、確立された通信回線上でJPEGデータを伝送することにより、JPEG伸長機能を有するコンピュータ108やコンピュータ109などにおいて画像を見ることが可能になる。
[他の実施の形態]
上記第1及び第2の実施の形態においては、処理モードの選択は、例えばメッセージ「印刷?FAX送信?Eメール送信?」に従って選択する例を説明した。つまり、処理モードだけでなく画像の送信モードも選択していることになる。そこで、オペレーションパネル213に「FAXキー」「電子メールボタン」のような専用のキーを設けてもよい。
一方、画像を送信する場合には、選択された短縮番号がファクシミリ装置101の電話番号に対応するか、電子メールアドレスに対応するかを判断することで、送信モードを自動判別することができる。このような判別を行えば、メッセージは「印刷?送信?」でよい。更に、短縮番号(電話帳)に登録されているものが、ファクシミリ装置101の電話番号である場合は、その名称の横に「F」を表示し、登録されているのが電子メールアドレスである場合は、その名称の横に「E」を表示する。これにより、ファクシミリ装置101のユーザの識別を容易にすることができる。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、公衆回線としてISDNを想定し、ファクシミリ送信の場合は、MODEMにより変調されたアナログ信号をPCM符号化した。電子メール送信の場合は、HDLCフレームに組み立てたデータをそのままISDNに送信していた。しかし、公衆回線はアナログ回線(PSTN:Public Switched Telephone Network)でもよく、アナログ回線を使用してファクシミリ送信する場合は、MODEMにより変調されたアナログ信号をそのまま送信する。また、電子メールを送信する場合は、MODEMにより電子メールデータに基づき変調したアナログ信号を送信する。
その他、Ethernet(登録商標)等のようなLAN(Local Area Network)等のような種々の通信回線を利用することが可能である。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、色空間変換部をハンドスキャナ102に収容したが、色空間変換部はファクシミリ装置101に収容してもよい。また、色空間変換処理及びJPEG圧縮/伸長処理は、ハードウェアで処理しても、ソフトウェアで処理しても同様の効果が得られる。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101から取り外して画像を読み取ることを想定した。しかし、ハンドスキャナ102がファクシミリ装置101に装着されているか否か、また、ファクシミリ装置101に脱着自在であるか否かにかかわらず、同様の効果が得られる。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、符号化の方式としてはDCTを用いるJPEG圧縮方式を例に挙げたが、上述のDCTを用いるJPEG圧縮方式に限定されるものではない。例えばウェーブレット変換を用いたカラー圧縮方式等、他の符号化方式であってもよく、また、DCT変換を行う前の画像データの色空間も、Lab、YCbCrに限らず、他の色空間を用いてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、添付ファイルの名称については件名をそのまま使用したが、添付ファイルの名称については件名をそのまま使用しないで、任意の文字列を使用することも可能である。
また、上記第1及び第2の実施の形態、変形例においては、通信システムとして上記図1、図9に示す構成を例に上げたが、ファクシミリ装置、ハンドスキャナ、デジタルカメラ、コンピュータ等の設置台数は任意台数とすることができる。
また、上記実施の形態では、ファクシミリ送信機能及びEメール送信機能を備えたファクシミリ装置を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、Eメールデータ及びファクシミリデータの作成、送信を行うためのアプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータでも同様の処理を実現することができる。また、さらに送信機能は持たずEメールデータ及びファクシミリデータの作成のみを行うアプリケーションでもよい。この場合は上記実施の形態のように作成した添付ファイル付きのEメールデータをEメール用アプリケーションに渡し、Eメール送信を行わせ、ファクシミリデータをファクシミリ送信用アプリケーションに渡し、ファクシミリ送信させる。
図11は、本発明の送信画像制御方法を実行するプログラム及び関連データが記憶媒体からコンピュータ等の装置に供給される概念例を示す説明図である。
図11において、プログラム及び関連データは、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等の記憶媒体1101をコンピュータ等の装置1102に装備された記憶媒体ドライブの挿入口1103に挿入することで供給される。その後、プログラム及び関連データを、記憶媒体1101から一旦ハードディスクにインストールしハードディスクからRAMにロードする。或いはハードディスクにインストールせずに直接RAMにロードする。これにより、当該プログラム及び関連データを実行することが可能となる。
この場合、本発明の第1及び第2の実施の形態、変形例に係るファクシミリ装置において、本発明の送信画像制御方法を実行するプログラムを実行させる場合は、以下のようになる。例えば上記図11を参照して説明したようなコンピュータ等の装置を介してファクシミリ装置に当該プログラム及び関連データを供給する。或いはファクシミリ装置に予め当該プログラム及び関連データを格納しておく。これにより、プログラム実行が可能となる。
図10は、本発明の送信画像制御方法を実行するプログラム及び関連データを記憶した記憶媒体の記憶内容の構成例を示す説明図である。
図10において、記憶媒体は、例えばボリューム情報1001、ディレクトリ情報1002、プログラム実行ファイル1003、プログラム関連データファイル1004等の記憶内容で構成される。本発明の送信画像制御方法を実行するプログラムは、上述した各フローチャートに基づきプログラムコード化されたものである。
以上、本発明を好ましい実施の形態に基づき説明したが、本発明は本実施の形態に限ることなく特許請求の範囲に示した範囲で種々の変形が可能である。
また、本発明の目的は、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、以下の処理を行うことによっても達成される。即ち、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスクを用いることができる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、以下の場合も含まれる。即ち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、以下の処理を行う場合も含まれる。即ち、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。