JP2002142063A - 画像通信装置、通信システム、送信画像処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像通信装置、通信システム、送信画像処理方法及び記憶媒体

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JP2002142063A
JP2002142063A JP2000333491A JP2000333491A JP2002142063A JP 2002142063 A JP2002142063 A JP 2002142063A JP 2000333491 A JP2000333491 A JP 2000333491A JP 2000333491 A JP2000333491 A JP 2000333491A JP 2002142063 A JP2002142063 A JP 2002142063A
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image data
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JP2000333491A
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English (en)
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Akihiro Yoshitani
明洋 吉谷
Michihiro Izumi
通博 泉
Nobuya Kogure
伸弥 小暮
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取った画像を電子画像データに変換した
ものを、電子メール添付ファイルとして送信した際にコ
ンピュータなどのディスプレイに画像を表示して見る場
合でも、或いはファクシミリ送信した際に紙に画像を印
刷して見る場合でも、最適な画像を見ることができるよ
うにした画像通信装置、通信システム、送信画像処理方
法及び記憶媒体を提供する。 【解決手段】 ファクシミリ装置101に着脱可能なハン
ドスキャナ102のCPU241は、カラーファクシミリ通信時
は、入力されるRGB画像データをγ変換部A249へ出力
し、RGB画像データに対しカラーファクシミリ用のγパ
ラメータでγ変換処理する制御を行い、カラー画像の電
子メール添付送信時は、入力されるRGB画像データをγ
変換部B251へ出力し、RGB画像データに対しPCディス
プレイ用のγパラメータでγ変換処理する制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像通信装置、通
信システム、送信画像処理方法及び記憶媒体に関し、特
に、読み取った画像データを電子メールに添付して送信
する電子メール通信機能を有する画像通信装置、通信シ
ステム、送信画像処理方法及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ装置において、読み
取った画像データを電子メール添付形式でインターネッ
トに送信する方法が提案されてきている。例えば、特開
平9−325924号公報においては、ファクシミリ装
置で読み取ったイメージデータをTIFF(Tag Image
File Format:高密度のビットマップ画像ファイル互換
用フォーマット)形式にして電子メールとして送信する
提案がなされている。
【0003】従来のファクシミリ装置を使った電子メー
ル送信の方法を以下に説明する。先ず、利用者は送信す
る原稿をファクシミリ装置の送信台にセットし、利用者
自身が登録されたユーザ名を選択するためのパスワード
を入力する。次に、送信する相手先を相手先テーブルか
ら選択し、短縮番号に続いてスタートキーを押すか、ワ
ンタッチキーを押す。
【0004】ファクシミリ装置は、送信台の原稿を1枚
づつ読み取り、一旦、全頁を符号化復号化部においてJ
PEG(Joint Photographic Expert Group:カラー静
止画像圧縮)方式で符号化し、イメージデータとしてメ
モリに蓄積する。次に、短縮番号もしくはワンタッチダ
イヤルで指定された相手先を、相手先テーブルから読み
出す。相手先テーブルのインターネットe-mailアドレス
が登録されていれば、電子メールと送信するための処理
を行う。
【0005】電子メールとしてイメージデータを送信す
るにあたっては、上記TIFFデータを添付ファイルと
してテキストデータに変換する。電子メール形式のデー
タが完成すると、インターネットへダイヤルアップ接続
する。プロバイダとの電話回線が設定されると、PAP
手順に従ってログインし、SMTP(Simple Mail Tran
sfer Protocol:簡易メール転送プロトコル)により電
子メールを送信する。送信完了後、ログオフし、電話回
線を開放する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のファクシ
ミリ装置においては、原稿から画像を読み取って電子画
像データに変換したものを、電子メール添付ファイルと
して送信する場合と、ファクシミリ送信する場合とで
は、同一の画像データを送信していた。一般に、ファク
シミリ装置から上記画像データを受信した側では、電子
メール受信データはパーソナルコンピュータ(PC)の
ディスプレイで見ることが多く、また、ファクシミリ受
信データは紙に印刷したものを見る場合が多い。
【0007】しかしながら、ディスプレイと紙とでは輝
度特性が異なるため、上記従来例では、例えば紙に印刷
するのを目的としてγ変換を施された画像データをディ
スプレイで見ると、中間濃度部分が暗く見えてしまうと
いう問題があった。
【0008】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、読み取った画像を電子画像データに変換したも
のを、電子メール添付ファイルとして送信した際にコン
ピュータなどのディスプレイに画像を表示して見る場合
でも、或いはファクシミリ送信した際に紙に画像を印刷
して見る場合でも、最適な画像を見ることができるよう
にした画像通信装置、通信システム、送信画像処理方法
及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、画像データをファクシミリ
送信するファクシミリ送信手段と画像データを電子メー
ルの添付ファイルとして送信する電子メール送信手段を
備えた画像通信装置であって、画像読取手段で読み取っ
た画像を電子画像データに変換する変換手段と、前記電
子画像データにγ変換処理を行うγ変換処理手段とを有
し、前記γ変換のパラメータを、前記電子画像データを
前記ファクシミリ送信する場合と前記電子メールの添付
ファイルとして送信する場合とで異なる値に設定してな
ることを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するため、請求項2記載の
発明は、画像データをカラーファクシミリ送信するカラ
ーファクシミリ送信手段と画像データを電子メールの添
付ファイルとして送信する電子メール送信手段を備えた
画像通信装置であって、画像読取手段で読み取った画像
を電子画像データに変換する変換手段と、前記電子画像
データにγ変換処理を行うγ変換処理手段とを有し、前
記γ変換のパラメータを、前記電子画像データを前記カ
ラーファクシミリ送信する場合と前記電子メールの添付
ファイルとして送信する場合とで異なる値に設定してな
ることを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するため、請求項3記載の
発明は、前記γ変換処理手段は、前記電子画像データを
前記ファクシミリ送信又は前記カラーファクシミリ送信
する場合のγ変換処理を行う第一のγ変換処理手段と、
前記電子画像データを前記電子メールの添付ファイルと
して送信する場合のγ変換処理を行う第二のγ変換処理
手段とを有することを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するため、請求項4記載の
発明は、画像通信装置本体に着脱可能なハンドスキャナ
単体による画像入力、或いは画像通信装置本体に着脱可
能なハンドスキャナを画像通信装置本体に装着した状態
での画像入力、或いは外部メモリカードからの画像入力
が可能であることを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、請求項5記載の
発明は、外部装置との間で、ISDN(Integrated Service
s Digital Network)、PSTN(Public Switched Telepho
ne Network)等の公衆回線、或いはBluetooth、IrDA(I
nfrared Data Association)、PHS(Personal Handy-ph
one System)等の無線通信媒体、或いはUSB(Universal
Serial Bus)、IEEE(Institute of Electrical and E
lectronics Engineers)1394等の有線通信媒体を介して
通信可能であることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、請求項6記載の
発明は、画像データをファクシミリ送信するファクシミ
リ送信手段と画像データを電子メールの添付ファイルと
して送信する電子メール送信手段を備えた画像通信装置
と、該画像通信装置との間で通信可能な外部装置とを具
備してなる通信システムであって、前記画像通信装置
は、画像読取手段で読み取った画像を電子画像データに
変換する変換手段と、前記電子画像データにγ変換処理
を行うγ変換処理手段とを有し、前記γ変換のパラメー
タを、前記電子画像データを前記ファクシミリ送信する
場合と前記電子メールの添付ファイルとして送信する場
合とで異なる値に設定してなることを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するため、請求項7記載の
発明は、画像データをカラーファクシミリ送信するカラ
ーファクシミリ送信手段と画像データを電子メールの添
付ファイルとして送信する電子メール送信手段を備えた
画像通信装置と、該画像通信装置との間で通信可能な外
部装置とを具備してなる通信システムであって、前記画
像通信装置は、画像読取手段で読み取った画像を電子画
像データに変換する変換手段と、前記電子画像データに
γ変換処理を行うγ変換処理手段とを有し、前記γ変換
のパラメータを、前記電子画像データを前記カラーファ
クシミリ送信する場合と前記電子メールの添付ファイル
として送信する場合とで異なる値に設定してなることを
特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、請求項8記載の
発明は、前記画像通信装置の前記γ変換処理手段は、前
記電子画像データを前記ファクシミリ送信又は前記カラ
ーファクシミリ送信する場合のγ変換処理を行う第一の
γ変換処理手段と、前記電子画像データを前記電子メー
ルの添付ファイルとして送信する場合のγ変換処理を行
う第二のγ変換処理手段とを有することを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するため、請求項9記載の
発明は、前記画像通信装置は、画像通信装置本体に着脱
可能なハンドスキャナ単体による画像入力、或いは画像
通信装置本体に着脱可能なハンドスキャナを画像通信装
置本体に装着した状態での画像入力、或いは外部メモリ
カードからの画像入力が可能であることを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するため、請求項10記載
の発明は、前記画像通信装置は、前記外部装置との間
で、ISDN(Integrated Services Digital Network)、P
STN(Public Switched Telephone Network)等の公衆回
線、或いはBluetooth、IrDA(Infrared Data Associati
on)、PHS(Personal Handy-phone System)等の無線通
信媒体、或いはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE(I
nstitute of Electricaland Electronics Engineers)1
394等の有線通信媒体を介して通信可能であることを特
徴とする。
【0019】上記目的を達成するため、請求項11記載
の発明は、画像データをファクシミリ送信するファクシ
ミリ送信手段と画像データを電子メールの添付ファイル
として送信する電子メール送信手段を備えた画像通信装
置に適用される送信画像処理方法であって、画像読取手
段で読み取った画像を電子画像データに変換する変換工
程と、前記電子画像データにγ変換処理を行うγ変換処
理工程とを有し、前記γ変換のパラメータを、前記電子
画像データを前記ファクシミリ送信する場合と前記電子
メールの添付ファイルとして送信する場合とで異なる値
に設定してなることを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、請求項12記載
の発明は、画像データをカラーファクシミリ送信するカ
ラーファクシミリ送信手段と画像データを電子メールの
添付ファイルとして送信する電子メール送信手段を備え
た画像通信装置に適用される送信画像処理方法であっ
て、画像読取工程で読み取った画像を電子画像データに
変換する変換工程と、前記電子画像データにγ変換処理
を行うγ変換処理工程とを有し、前記γ変換のパラメー
タを、前記電子画像データを前記カラーファクシミリ送
信する場合と前記電子メールの添付ファイルとして送信
する場合とで異なる値に設定してなることを特徴とす
る。
【0021】上記目的を達成するため、請求項13記載
の発明は、前記γ変換処理工程は、前記電子画像データ
を前記ファクシミリ送信又は前記カラーファクシミリ送
信する場合のγ変換処理を行う第一のγ変換処理工程
と、前記電子画像データを前記電子メールの添付ファイ
ルとして送信する場合のγ変換処理を行う第二のγ変換
処理工程とを有することを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するため、請求項14記載
の発明は、前記画像通信装置は、画像通信装置本体に着
脱可能なハンドスキャナ単体による画像入力、或いは画
像通信装置本体に着脱可能なハンドスキャナを画像通信
装置本体に装着した状態での画像入力、或いは外部メモ
リカードからの画像入力が可能であることを特徴とす
る。
【0023】上記目的を達成するため、請求項15記載
の発明は、前記画像通信装置は、外部装置との間で、IS
DN(Integrated Services Digital Network)、PSTN(P
ublic Switched Telephone Network)等の公衆回線、或
いはBluetooth、IrDA(Infrared Data Association)、
PHS(Personal Handy-phone System)等の無線通信媒
体、或いはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE(Insti
tute of Electrical andElectronics Engineers)1394
等の有線通信媒体を介して通信可能であることを特徴と
する。
【0024】上記目的を達成するため、請求項16記載
の発明は、画像データをファクシミリ送信するファクシ
ミリ送信手段と画像データを電子メールの添付ファイル
として送信する電子メール送信手段を備えた画像通信装
置に適用される送信画像処理方法を実行するプログラム
を記憶したコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体
であって、前記送信画像処理方法は、画像読取手段で読
み取った画像を電子画像データに変換する変換ステップ
と、前記電子画像データにγ変換処理を行うγ変換処理
ステップとを有し、前記γ変換のパラメータは、前記電
子画像データを前記ファクシミリ送信する場合と前記電
子メールの添付ファイルとして送信する場合とで異なる
値に設定されていることを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するため、請求項17記載
の発明は、画像データをカラーファクシミリ送信するカ
ラーファクシミリ送信手段と画像データを電子メールの
添付ファイルとして送信する電子メール送信手段を備え
た画像通信装置に適用される送信画像処理方法を実行す
るプログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可
能な記憶媒体であって、前記送信画像処理方法は、画像
読取ステップで読み取った画像を電子画像データに変換
する変換ステップと、前記電子画像データにγ変換処理
を行うγ変換処理ステップとを有し、前記γ変換のパラ
メータは、前記電子画像データを前記カラーファクシミ
リ送信する場合と前記電子メールの添付ファイルとして
送信する場合とで異なる値に設定されていることを特徴
とする。
【0026】上記目的を達成するため、請求項18記載
の発明は、前記γ変換処理ステップは、前記電子画像デ
ータを前記ファクシミリ送信又は前記カラーファクシミ
リ送信する場合のγ変換処理を行う第一のγ変換処理ス
テップと、前記電子画像データを前記電子メールの添付
ファイルとして送信する場合のγ変換処理を行う第二の
γ変換処理ステップとを有することを特徴とする。
【0027】上記目的を達成するため、請求項19記載
の発明は、画像通信装置本体に着脱可能なハンドスキャ
ナ単体による画像入力、或いは画像通信装置本体に着脱
可能なハンドスキャナを画像通信装置本体に装着した状
態での画像入力、或いは外部メモリカードからの画像入
力を行うステップを有することを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するため、請求項20記載
の発明は、前記画像通信装置と外部装置との間で、ISDN
(Integrated Services Digital Network)、PSTN(Pub
licSwitched Telephone Network)等の公衆回線、或い
はBluetooth、IrDA(Infrared Data Association)、PH
S(Personal Handy-phone System)等の無線通信媒体、
或いはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE(Institute
of Electrical and Electronics Engineers)1394等の
有線通信媒体を介して通信を行うステップを有すること
を特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0030】[第1の実施の形態]図1は本発明の第1
の実施の形態に係る通信システムの概略構成例を示すブ
ロック図である。本発明の第1の実施の形態に係る通信
システムは、ファクシミリ装置101、ハンドスキャナ10
2、デジタルカメラ103、ISDN(Integrated ServicesDig
ital Network:総合デジタル通信網)などの通信ネット
ワーク104、通信相手のファクシミリ装置(FAX)105、
インターネットサービスプロバイダ(ISP)106、通信相
手のコンピュータ(PC)107を備えている。
【0031】上記通信システムの構成を詳述すると、フ
ァクシミリ装置101、通信相手のファクシミリ装置105、
通信相手のコンピュータ107は、通信ネットワーク104を
介して相互に通信を行う。ファクシミリ装置101には、
ハンドスキャナ102が着脱自在に装着可能であり、各種
画像の読み取りに使用する。デジタルカメラ103には、
該デジタルカメラ103で撮影した画像データを格納する
記憶媒体が着脱自在に装着可能である。尚、ハンドスキ
ャナ102とデジタルカメラ103との間は、例えばコンパク
トフラッシュ(登録商標)(CF)カードやスマートメデ
ィアなどの記憶媒体を介して、画像データの受け渡しが
行われることを想定している。インターネットサービス
プロバイダ(ISP)106は、インターネットへの接続サー
ビスを行う。
【0032】図2は本発明の第1の実施の形態に係る通
信システムのファクシミリ装置101、ハンドスキャナ102
の構成例を示すブロック図である。本発明の第1の実施
の形態に係る通信システムのファクシミリ装置101は、C
PU201、ROM203、SRAM204、CPU205、ROM207、RAM208、共
有レジスタ209、共有レジスタ210、プリンタ画像処理部
211、カラープリンタ212、オペレーションパネル213、F
AXMODEM214、ハンドセット215、スピーカ216、クロスポ
イントスイッチ217、DSU219、ISDNIインタフェイス22
0、HDLCコントローラ221、PIAFSコントローラ222、CPU2
24及びTDMA処理部225を有するPHS処理部223、1.9GHz高
周波部226、PCMCODEC227、PCMCODEC228、PCM/ADPCM変換
部229、PCM/ADPCM変換部230、パス切替スイッチ231、パ
ス切替スイッチ232を備えており、ハンドスキャナ102
は、CPU241、RAM242、CIS243、A/D変換部244、シェーデ
ィング補正部245、色変換選択部246、RGB→LAB色空間変
換部247、RGBY→CbCr色空間変換部248、γ変換部A24
9、JPEG圧縮伸長部250、γ変換部B251、解像度変換部2
52、CFカードインタフェイス253、二値化処理部255を備
えている。
【0033】上記ファクシミリ装置の構成を詳述する
と、ファクシミリ装置101において、第一の制御部であ
るCPU201は、データ及びアドレスバスを含むシステムバ
ス202を介してROM203に格納されたプログラムを読み込
み、そのプログラムに従い、SRAM204をワークメモリに
利用して、後述する制御を含む各種制御を実行する。ま
た、第二の制御部であるCPU205は、データ及びアドレス
バスを含むシステムバス206を介してROM207に格納され
たプログラムを読み込み、そのプログラムに従い、RAM2
08をワークメモリに利用して、ミドルウェアによるデジ
タル画像データのJPEG圧縮・伸長処理を始めとする各種
処理を実行する。
【0034】システムバス202によって相互に接続され
るCPU201側のシステムと、システムバス206によって相
互に接続されるCPU205側のシステムとは、両者の間に接
続された共有レジスタ209を介してデータのやり取りを
実行する。同様に、CPU205側のシステムとハンドスキャ
ナ102とは、両者の間に接続された共有レジスタ210を介
してデータのやり取りを実行する。
【0035】システムバス206に接続されたオペレーシ
ョンパネル213には、LCDなどのディスプレイ、テンキ
ー、各種キー、電子メールボタンが装備されており、フ
ァクシミリ装置101をユーザが操作したり、ファクシミ
リ装置101の動作状態を表示したりするためのものであ
る。
【0036】FAXMODEM214は、システムバス206を介して
CPU205に制御されると共に、クロスポイントスイッチ21
7に接続されている。クロスポイントスイッチ217には、
ハンドセット215及びスピーカ216も接続されている。従
って、クロスポイントスイッチ217を経由して、通信回
線から入力される音声やファクシミリのアナログデータ
をハンドセット215、スピーカ216及びFAXMODEM214へ供
給し、ハンドセット215やFAXMODEM214から出力される音
声やアナログデータを通信回線へ出力することができ
る。
【0037】ISDN回線(U点)218に接続されたDSU(Dig
ital Service Unit)219は、局交換機との間でやり取り
されるデータをTTLレベルの信号に変換する。ISDNイン
タフェイス220(ファクシミリ送信手段、カラーファク
シミリ送信手段、電子メール送信手段)は、ISDNのレイ
ヤ1から3までの制御を行い、ISDNのBチャネルのデータ
の入出力機能を有している。HDLCコントローラ221は、I
SDNのHDLC(HighlevelData Link Control procedure)
フォーマットのデータを組み立て、分解する処理を行
う。PIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)コ
ントローラ222は、無線データ通信プロトコルフォーマ
ットのフレームを組み立て、分解する処理を行う無線デ
ータ通信プロトコル処理部である。
【0038】PHS処理部223は、CPU224によってPHS(Per
sonal Handy-phone System)無線通信のプロトコル処理
を行い、TDMA(Time Division Multiple Access)処理
部225によって4スロットの時分割多重化により送受信さ
れるフレームを組み立て、分解する処理を行う。PHS処
理部223に接続された1.9GHz高周波部226は、1.9GHz帯の
電波の送受信を行う。尚、PHS処理部223を用いること
で、内線にデジタルコードレス電話機を収容することが
可能になる。
【0039】PCMCODEC227及び228は、アナログ信号とPC
M(Pulse Code Modulation)符号データの変換を行う。
PCM/ADPCM変換部229及び230は、PHSの無線回線で伝送さ
れるADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modula
tion)符号データをPCM符号データに変換する。
【0040】パス切替スイッチ231及び232は、ISDN回線
218で伝送するデータとして、ファクシミリ信号などの
アナログ信号を選択するか、PHS処理部223を経由してデ
ジタルコードレス電話機から送られてくる音声信号を選
択するかを、CPU201の制御により切り替えるためのスイ
ッチである。
【0041】次に、主要信号線について説明する。233
は、CPU201とCPU205との間で制御信号をやり取りするた
めのシリアル通信線である。234から236は、ISDNインタ
フェイス220に入出力されるシリアル信号線である。ISD
Nインタフェイス220は、これらの信号線うちの二本を選
択して、ISDN回線218のB1及びB2チャネルに接続する。2
37及び238は、FAXMODEM214及びハンドセット215に入出
力するアナログ信号用の信号線である。239及び240は、
デジタルコードレス電話機に入出力するADPCM符号化さ
れた音声データ用の信号線である。
【0042】上記ハンドスキャナの構成を詳述すると、
ハンドスキャナ102において、ワンチップマイクロプロ
セッサなどであるCPU241は、内蔵ROMなどに格納された
プログラムを読み込み、そのプログラムに従い、データ
及びアドレスバスを含むシステムバス254を介して、RAM
242をワークメモリに利用して、後述する処理を含む各
種処理を実行する。
【0043】画像を読み取るためのCIS(Contact Image
Sensor)243(画像読取手段、変換手段)は、赤
(R)、緑(G)及び青(B)のLEDアレイ及びラインCCD
を内蔵している。CIS243は、読取タイミング信号が入力
されると、読取タイミング信号に同期して、読み取った
画像のビデオ信号を出力する。A/D変換部244(変換手
段)は、CIS243から出力されるビデオ信号をA/D(Analo
g to Digital)変換する。シェーディング補正部245
は、A/D変換部244から出力されるRGB画像データに公知
のシェーディング補正を施す。
【0044】色変換選択部246は、RGB画像データの入力
元及び出力先をCPU241の制御により切り替える。入力元
はシェーディング補正部245またはRAM242のどちらかか
ら選択され、出力先はγ変換部A249(γ変換処理手
段、第一のγ変換処理手段)またはγ変換部B251(γ
変換処理手段、第二のγ変換処理手段)またはRAM242の
どれかから選択される。
【0045】カラーファクシミリ通信を行う際は、入力
されるRGB画像データをγ変換部A249へ出力し、RGB画
像データに対しγ変換処理を行う。γ変換部A249での
γ変換処理結果は、RGB→LAB色空間変換部247へ出力さ
れる。この結果、RGB画像データは、CIELab色空間の画
像データに変換される。一方、カラー画像を電子メール
に添付して送信する際は、入力されるRGB画像データを
γ変換部B251へ出力し、RGB画像データに対しγ変換処
理を行う。γ変換部B251でのγ変換処理結果は、RGB→
YCbCr色空間変換部248へ出力される。この結果、RGB画
像データは、YCbCr色空間の画像データに変換される。
【0046】尚、γ変換部A249とγ変換部B251では、
同様のγ変換処理が行われるが、γ変換部A249とγ変
換部B251とではγの値が異なる。これは、印刷を目的
とするカラーファクシミリと、ディスプレイへの表示を
目的とする電子メールとでは、γ変換のパラメータが異
なるためである。一般に、カラーファクシミリではγ=
1.0、ディスプレイではγ=1.8または2.2程度である。
【0047】JPEG圧縮伸長部250は、入力されるLab或い
はYCbCr色空間の画像データに対しDCT(Discrete Cosin
e Transform)変換を行った後、量子化・ハフマン符号
化してJPEG(Joint Photographic Expert Group)画像
データを出力し、また、入力されるJPEGデータを伸長し
てRGB無圧縮画像データを出力する。DCT変換及び量子化
・ハフマン符号化のアルゴリズムについては、一般のJP
EG圧縮処理で使われるものと同じである。
【0048】二値化処理部255は、RGB色空間の画像デー
タを印刷用のCMYK二値データに変換するか、またはグレ
ースケールの画像データを印刷用モノクロ二値データに
変換する。CFカードインタフェイス253は、デジタルカ
メラなどにより撮影されCF(Compact Flash)カードな
どに記録されたJPEG画像データを読み込むためのインタ
フェイスである。解像度変換部252は、RGB画像データの
解像度変換の処理を行う。
【0049】RGB→YCbCr変換部248では、γ(=1.0)変
換処理後の256階調RGBデータを256階調のYCbCrデータに
変換する。各画素のR、G、Bの値に対して以下の処理を
行うことで、各画素のY、Cb、Crの値を得る。 Y = 0.29900R + 0.58700G + 0.11400B - 0x80 Cb = -0.16874R - 0.33126G - 0.500000B Cr = 0.50000R - 0.41869G - 0.08131B また、RGB→Lab変換部247では、γ(=1.8or2.2)変換処
理後の256階調RGBデータを256階調のLabデータに変換す
る。各画素のR、G、Bの値に対して以下の処理を行うこ
とで各画素のL、a、bの値を得る。 x = ( 8164 * R + 6004 * G + 2281 * B ) / ( 2^22 ); y = ( 3666 * R + 12872 * G - 90 * B ) / ( 2^22 ); z = ( 302 * R - 887 * G + 17027 * B ) / ( 2^22 ); if( x > 1.0 ) x = 1.0 ; if( x < 0.0 ) x = 0.0 ; if( y > 1.0 ) y = 1.0 ; if( y < 0.0 ) y = 0.0 ; if( z > 1.0 ) z = 1.0 ; if( z < 0.0 ) z = 0.0 ; if ( x < 0.008856 )[ x = 7.787 * x + 16 / 116 ; ] else x = x ^ ( 1/3 ); if ( y < 0.008856 )[ y = 7.787 * y + 16 / 116 ; ] else y = y ^ ( 1/3 ); if ( z < 0.008856 )[ z = 7.787 * z + 16 / 116 ; ] else z = z ^ ( 1/3 ); l1 = 116 * y - 16 ; a 1= 500 * ( x - y ); b 1= 200 * ( y - z ); L = l1 * 2.56 ; if ( L < 0 ) L = 0 ; if ( L > 255 ) L = 255 ; a = ( a1 * 255 / 170 )+ 128 ; if ( a < 0 ) a = 0 ; if ( a > 255 ) a = 255 ; b = ( b1 * 255 / 200 )+ 96 ; if ( b < 0 ) b = 0 ; if ( b > 255 ) b = 255 ; 次に、本ファクシミリ装置の初期設定について説明す
る。本ファクシミリ装置では、ファクシミリ送信や電子
メール送信を簡単な操作で行うことができるように、予
め送信先や電子メール関連情報を設定する機能を持って
いる。ファクシミリ送信や電話の宛先は電話帳に登録す
ることができる。登録手順は以下の通りである。
【0050】ユーザはオペレーションパネル213のテン
キーから、数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢
字、記号を用いて相手の名前を入力し、続いて電話番号
を入力する。その他の付加情報があるときは、続いて各
項目も入力する。各情報は一件分の電話番号データとな
る。登録された電話番号データは、登録された名前を指
定することにより選択され、通信時に使用される。尚、
この情報は仮名文字や漢字を使用することが多いので、
標準では仮名文字及び漢字を入力できるものとし、特定
のキー操作によって英文字を入力できるように切り替え
る。
【0051】次に、電子メール関係では、以下の項目の
設定を行う。電子メールを送信するためには、ISP(Int
ernet Service Provider)へ接続するための情報、送信
先を指定するための情報が必要である。
【0052】ISPへ接続するためには、ISPのアクセス電
話番号、予めISPより与えられたログイン名とパスワー
ド、ISPのプライマリネームサーバアドレス、セカンダ
リネームサーバアドレス、SMTPサーバ名が必要である。
これらの情報は、オペレーションパネル213のテンキー
から数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、記
号を用いて入力される。その他の付加情報があるとき
は、続いて各項目も入力する。この情報は英数字のみの
入力で十分であるので、これらを入力する時には自動的
に英数字の入力モードとなる。
【0053】また、ISPへ接続するための情報を複数組
持つために、これらのデータの集合にユーザ名を付けて
管理する。ユーザ名は、オペレーションパネル213のテ
ンキーから、数字、アルファベット、平仮名、片仮名、
漢字、記号を用いて入力される。但し、仮名文字、漢字
を入力モードを優先的に選択することは、先の電話宛先
入力の際と同様である。各情報は一件分の接続データと
なる。登録された接続データは、ユーザ名を指定するこ
とにより選択され、通信時に使用される。
【0054】また、宛先を指定するためには、相手先電
子メールアドレスが必要である。宛先は、オペレーショ
ンパネル213のテンキーから、数字、アルファベット、
平仮名、片仮名、漢字、記号を用いて、相手の名前と相
手先電子メールアドレスを入力することで登録される。
相手の名前を入力する時には仮名文字や漢字を入力する
モードとなり、電子メールアドレスを入力する時には英
数字を入力するモードに自動的に切り替わる。
【0055】その他の付加情報があるときは、続いて各
項目も入力する。各情報は一件分の宛先データとなる。
登録された宛先データは、登録された名前を指定するこ
とにより選択され、通信時に使用される。宛先データ
は、電話番号データと共に電話帳に登録されると同時
に、電話帳と独立な宛先データのみを持つ電子メール帳
にも登録される。
【0056】更に、必須ではないが、電子メールは件名
を付属して送信することもできる。件名は、オペレーシ
ョンパネル213のテンキーから、数字、アルファベッ
ト、平仮名、片仮名、漢字、記号を用いて入力される。
【0057】電子メールデータを登録可能である電話帳
は、以下のように構成されている。電話番号リストと宛
先リストをRAM208上に持つ。電子メールフラグと名前情
報を持つ構造体から、電子メールフラグの値で、電話番
号リストか宛先リストのいずれかにポインタを張る。構
造体の集合は、名前情報でソートされた配列としてRAM2
08上に格納している。電話帳に電子メールの宛先が登録
される場合、電子メールフラグと共に格納され、電話帳
上でマークを付けて表示される。
【0058】尚、電話/ファクシミリ使用時は、電子メ
ール宛先を電話帳から選択することはできず、電子メー
ル使用時は、電話番号を電話帳から選択することはでき
ないようにすることで、誤操作を防いでいる。
【0059】次に、電子メールボタンを押下した場合の
オペレーションについて説明する。電子メールに添付し
て送信することのできる画像としては、 ・ハンドスキャナで読み取った画像 ・ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101に装着して
のシート読み画像 ・外部メモリカードを使ってのデジタルカメラなどの画
像 の3種類が考えられる。
【0060】そこで、電子メールボタンが押下される
と、先ず、表示部には[スキャナ ゲンコウ カード]
と表示する。オペレーションパネル213のキーを用いて
選択することにより、それぞれの画像入力動作を開始す
る。
【0061】[スキャナ]が選択された場合には、ハン
ドスキャナ102に格納されている画像をファクシミリ装
置101に転送する処理が行われる。処理の詳細について
は、下記の各種動作の説明項の「(1)ハンドスキャナ
単体での読取の場合」で後述する。
【0062】[ゲンコウ]が選択された場合には、原稿
の読取動作を開始する。処理の詳細については、下記の
各種動作の説明項の「(2)シート読取動作の場合」で
後述する。
【0063】[カード]が選択された場合には、ハンド
スキャナ102内のCFカードインターフェイス部253を通し
て、メモリカードから画像データを転送する処理が行わ
れる。処理の詳細については、下記の各種動作の説明項
の「(3)外部から画像を入力する場合」で後述する。
【0064】尚、スキャナや外部メモリカードに格納さ
れた画像については、ハンドスキャナ102をファクシミ
リ装置101に装着した時にオペレーションパネルを操作
することで、電子メール送信することも可能である。本
処理については下記の各種動作の説明において詳述す
る。
【0065】尚、本発明の画像通信装置は、本実施形態
のファクシミリ装置及びファクシミリ装置に着脱可能な
ハンドスキャナに相当する。この場合、ハンドスキャナ
側に装備されたγ変換部A249、γ変換部B251を含む画
像処理系を、ファクシミリ装置側に装備する構成として
もよい。
【0066】次に、上記の如く構成された本発明の第1
の実施の形態に係る通信システムのファクシミリ装置に
おける各種動作を図3〜図8のフローチャートに基づき
詳細に説明する。
【0067】本ファクシミリ装置においては、読み取っ
た画像の印刷(コピー)、FAX送信、電子メール送信を
行うことができる。これらの動作は、オペレーションパ
ネル213を使って行う。画像入力手段としては、以下の
3つの方法がある。 (1)ハンドスキャナ102単体での読み取り。 (2)ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101に装着
した状態でのシート読み取り。 (3)外部メモリカードを使ってのデジタルカメラ103
などからの画像入力。以下、それぞれの場合について動
作を説明する。
【0068】(1)ハンドスキャナ単体での読取の場合 ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101から取り外し
て、先ず、ユーザは原稿読み取り前に、ハンドスキャナ
102によりカラーで読み取るかモノクロで読み取るかを
指示する(ステップS301)。ハンドスキャナ102のスタ
ートキーを押すと(ステップS302)、画像の読み取りが
開始される(ステップS303)。カラー読み取りが指示さ
れた場合は、ハンドスキャナ102によるカラー画像の読
み取りが開始されると、CIS243からビデオ信号が出力さ
れ、出力されたビデオ信号はA/D変換され(ステップS30
4)、シェーディング補正される(ステップS305)。シ
ェーディング補正された画像データは、RGB各色8ビット
の無圧縮画像データとしてRAM242に格納される(ステッ
プS306)。
【0069】モノクロ読み取りが指示された場合には、
ハンドスキャナ102のCIS243により原稿をグレースケー
ルで読み取り、A/D変換部244でA/D変換し(ステップS30
7)、シェーディング補正部245で公知のシェーディング
補正を施して(ステップS308)得たグレースケール画像
データに対し、二値化処理部255で二値化して(ステッ
プS309)、CPU241でMH圧縮して(ステップS310)得られ
たMH画像データをRAM242に格納する(ステップS311)。
この際、読み取った画像のライン数を画像データとは別
に格納しておく(ステップS312)。
【0070】読取が終了してハンドスキャナ102がファ
クシミリ装置101に装着されると、ファクシミリ装置101
のオペレーションパネル表示部に[コピー、FAX、Eメ
ール]と表示される(ステップS401)。
【0071】[コピー]が選択された場合には、ハンド
スキャナ102内の画像データの印刷処理を開始する。読
み取り時にカラー読み取りを指定された場合、ハンドス
キャナ102のRAM242に格納されたRGB無圧縮画像データ
は、解像度変換部252でプリンタ出力する解像度に変換
(ステップS403)された後、二値化処理部255でRGB→CM
YK変換(ステップS404)されて印刷データとなり、RAM2
42に一旦格納される。RAM242に格納された印刷データ
は、共有レジスタ210を経由して、カラープリンタ212に
送られてカラー画像が印刷される(ステップS405)。
【0072】同じくモノクロMH画像データは、画像処理
を施されることなく上記と同じルートでファクシミリ装
置101(本体)に転送され、ファクシミリ装置101(本
体)側のCPUがMHデータを伸張して(ステップS406)プ
リンタ212へ出力することで、モノクロ画像が印刷され
る(ステップS407)。
【0073】[FAX]が選択された場合には、ハンドス
キャナ102内の画像データのFAX送信処理を開始する。ユ
ーザは先ずFAX宛先を電話帳から選択する(ステップS41
0)。ユーザがカラーモードを指定してスキャンして得
たカラー画像を送信する場合は、選択された電話番号宛
てにISDN発信処理が行われる(ステップS411)。そし
て、ISDN回線218から応答があると、RAM242に格納され
たRGB無圧縮画像データは、解像度変換部252で送信する
解像度(200dpi)に変換された後(ステップS412)、色
変換選択部246に入力され、そこからγ変換部A249での
γ変換(ステップS413)、RGB→Lab変換部247でのRGB→
Lab変換(ステップS414)を経由して、Lab画像データに
変換され、JPEG圧縮部でLab-jpeg画像データに変換され
る(ステップS415)。
【0074】本実施形態では、Lab画像データをJPEG圧
縮して得られたJPEG画像データをLab-jpeg画像データと
呼ぶこととし、同様に、YCbCr画像データをJPEG圧縮し
て得られたJPEG画像データをYCbCr-jpeg画像データと呼
ぶこととする。得られたLab-jpeg画像データは、一旦、
RAM242に格納される。
【0075】ユーザがモノクロモードを指定してスキャ
ンして得たモノクロMH画像を送信する場合は、上記のよ
うな画像変換を行わず、MHデータをそのままファクシミ
リ装置101(本体)へ転送する(ステップS416)。RAM24
2に格納されたLab-jpeg画像データまたはMH画像データ
は、共有レジスタ210を経由してFAXMODEM214に転送され
る。FAXMODEM214は、画像データに基づきアナログ信号
を変調し(ステップS418)、変調されたアナログ信号は
PCMCODEC237によりPCM符号に変換されて(ステップS41
9)、ISDN回線218へ送信される(ステップS420)。カラ
ー画像を送信した場合は、通信相手のファクシミリ装置
(図1のFAX105)がカラーファクシミリ機能を持ってい
れば、ISDN回線218を介して受信されるJPEGデータを伸
長して画像を印刷することができる。
【0076】[Eメール]が選択された場合には、ハン
ドスキャナ102内の画像データのEメール送信処理を開
始する。インターネットの電子メールには所定のヘッダ
情報を付加することが規定されているため、送信するJP
EGデータの前に所定のヘッダ情報である「To:」(宛
先)、「From:」(差出人)、「Subject:」(件名)、
「Cc:」(複写配布)及び「Date:」(日付)などの情報
を追加する必要がある。
【0077】そこで、先ず、オペレーションパネル213
から、予め登録されている複数の送信元から一つを選択
する(ステップS430)。この処理は、登録されている送
信元が一つである場合は省略することが可能である。送
信元は、ユーザ名、電子メールアドレス、ログイン名、
パスワード、アクセス電話番号、プライマリネームサー
バアドレス、セカンダリネームサーバアドレス、SMTPサ
ーバ名からなり、既に説明した初期登録手順によって登
録されるものである。
【0078】次に、宛先を選択する(ステップS431)。
宛先は、予め登録された電話帳もしくは電子メール帳か
ら選択するか(ステップS27)、テンキーから数字、ア
ルファベット、記号を入力して指定する。電子メール帳
は、宛先だけを表示するものであり、電話帳と独立であ
る。テンキーから入力された情報は、電話帳もしくは電
子メール帳に登録することが可能である。 更に、件名
を指定する(ステップS432)。件名は、予め登録された
件名帳から選択するか、テンキーから数字、アルファベ
ット、平仮名、片仮名、漢字、記号を入力して指定す
る。テンキーから入力された情報は、件名帳に登録する
ことが可能である。
【0079】読み取り時にカラー読み取りを指定した場
合、カラーjpeg画像をe-mail添付ファイルとして送信す
る。ハンドスキャナ102のRAM242に格納されたRGB無圧縮
画像データは、ファイルサイズが大きいため、圧縮処理
を行いPCで使用されるYCbCr色空間のjpeg画像データに
変換する必要がある。
【0080】そこで、RAM242に格納されたRGB無圧縮画
像データを解像度変換部252により送信解像度(例えば2
00dpi)に変換し(ステップS433)、色変換選択部246、
γ変換部B251でのγ変換(ステップS434)、RGB→YCbC
r変換部248でのRGB→YCbCr変換(ステップS435)を経由
して、YCbCr色空間の画像データに変換した後、JPEG圧
縮伸張部252によりYCbCr-jpegデータに圧縮し(ステッ
プS436)、RAM242に一旦格納する。更に、YCbCr-jpegデ
ータはファクシミリ装置101のRAM208に移され(ステッ
プS437)、JPEGファイルとしてSRAM204に格納される。
【0081】読み取り時にモノクロ読み取りを指定した
場合、モノクロTIFF画像をe-mail添付ファイルとして送
信する。ハンドスキャナ102のRAM242に格納されたMHデ
ータは、ファクシミリ装置101のRAM208に移され(ステ
ップS440)、SRAM204に格納される。
【0082】ここで、MHデータをPCで扱うことができる
TIFFファイルに変換する。MHデータにTIFFヘッダをつけ
ればTIFF形式画像データになるが、TIFFヘッダに格納す
る画像の縦ライン数のデータが別に必要になる。このた
め、ハンドスキャナ102のCPU241は、スキャン時に予めR
AM242に格納しておいたその画像の縦ライン数のデータ
を、MHデータをファクシミリ装置101(本体)へ送った
後に(ステップS441)、共有レジスタ210経由でファク
シミリ装置101(本体)へ送る。ファクシミリ装置101
(本体)は、その縦ライン数データなどを含めてTIFFヘ
ッダを作成し(ステップS442)、上記MH画像データにそ
れを付加することでTIFFファイルを作成する(ステップ
S443)。
【0083】TIFFヘッダに入れる添付画像ファイル名に
ついては、キーにより入力することは煩雑である。そこ
で、入力された件名を使ってファイル名を生成する。複
数ページの原稿を添付して送信する場合には、ページ数
をカウントして、件名の末尾にページ番号を付加した名
称をつけるものとする。例えば、件名が「ゲンコウ」で
あれば、ファイル名は「ゲンコウ1」、「ゲンコウ2」
・・・というように生成される。
【0084】以上の処理により得られたJPEG/TIFFファ
イルに対し、base64やuuencodeなどの既知のテキスト化
処理が行われ、電子メールヘッダを付加して電子メール
データが作成される(ステップS445)。
【0085】電子メールデータが完成すると、指定した
プロバイダ106宛てにISDN発信処理を行う。ISDN回線218
から応答があると、通信パスが接続され、プロバイダと
の通信回線が設定される。続いて、PAPに従ってプロバ
イダのサーバにログインし、SMTPプロトコルによりSRAM
204に格納された電子メールデータが送信される。具体
的には、電子メールデータは、SRAM204からHDLCコント
ローラ221に転送されてHDLCフレームに組み立てられた
上、ISDNインタフェイス220を経由してプロバイダ宛に
送信される(ステップS446)。
【0086】電子メールの宛先のPC107がインターネッ
ト経由で電子メールデータを受信すると、そのユーザ
は、電子メールに添付されたJPEG/TIFFデータファイル
を得ることができる。そして、PC107上で稼動するJPEG
/TIFFデータの表示機能をもつソフトウェア、例えばブ
ラウザなどにより受信した画像を見ることができる。
【0087】電子メール送信後、宛先はリダイヤルバッ
ファもしくは電子メール用リダイヤルバッファに保存さ
れる。リダイヤルバッファは、かけた電話/送信した電
子メールを使用開始時刻でソートし、最新のものから順
に何件かの電話番号/宛先を保存するもので、電子メー
ル用リダイヤルバッファは、送信した電子メールを使用
開始時刻でソートし、最新のものから上位何件かの宛先
を保存するものである。
【0088】尚、FAXや電子メールの送信方法として
は、電話番号/電子メール宛先を選択してから送信する
ことも可能である。これは、ファクシミリ装置101のオ
ペレーションパネル213の電話帳キーを押すことで開始
される。電話帳キーを押すと、電話帳に登録された電話
番号/電子メール宛先が表示される。電子メール宛先
は、末尾に「E」の文字が付加されていることで示され
る。電話番号を選択すると電話/ファクシミリ送信モー
ドが自動的に選択され、電子メール宛先を選択すると電
子メール送信モードが自動的に選択される。
【0089】また、ハンドスキャナ102で読み取った画
像のEメール送信方法としては、既述の電子メールボタ
ンを使用する方法も用いることができる。電子メールボ
タンを押下すると、[スキャナ ゲンコウ カード]と
表示されるので、ここで[スキャナ]を選択すると、ハ
ンドスキャナ102内の画像を送信することができる。
【0090】(2)シート読取動作の場合 ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101(本体)に装
着した状態で、シートフィーダを用いてハンドスキャナ
102から画像を読み取ってコピー、FAX送信、Eメール送
信をする場合、ユーザは先ず原稿をシートフィーダにセ
ットし(ステップS500)、コピー・FAX・Eメールいずれ
かの処理を選択する。選択はそれぞれに対応したボタン
をユーザが押下することによって行われる(ステップS5
01)。
【0091】この状態で、コピーボタンが押下される
と、原稿がフィードされ、ハンドスキャナ102による画
像の読み取りが開始される。ハンドスキャナ102のCIS24
3からビデオ信号が出力され、出力されたビデオ信号はA
/D変換部244でA/D変換され、シェーディング補正部245
でシェーディング補正される(ステップS502)。シェー
ディング補正された画像データは、γ変換部A249でγ
変換され(ステップS503)、解像度変換部252でプリン
タ解像度に変換され(ステップS504)、二値化処理部25
5でプリント二値データに変換されて(ステップS50
5)、一旦RAM242に格納される。そこから共有レジスタ2
10を経由してプリント二値データがプリンタ212へ送ら
れ、プリントアウトされる(ステップS506)。
【0092】ファクシミリ装置101におけるダイヤル操
作の後でFAX送信ボタンが押下された場合、または電話
帳に登録された送信先を選択した上でFAX送信ボタンが
押下された場合には、FAX送信処理を開始する。電話帳
から宛先を選択されると(ステップS511)、選択された
電話番号宛にISDN発信処理が行われる(ステップS51
2)。そして、ISDN回線218から応答があると、読取動作
を開始する。
【0093】ハンドスキャナ102のCIS243で原稿を読み
取り、A/D変換部244でA/D変換し、シェーディング補正
部245でA/D変換部244から出力されるRGB画像データに公
知のシェーディング補正を施す(ステップS513)。続い
て、γ変換部A249でγ補正を施し(ステップS514)、R
GB→LAB色空間変換部248でLab画像データに変換し(ス
テップS515)、JPEG圧縮/伸長部250で符号化(圧縮)し
て(ステップS516)、ハンドスキャナ102のRAM242にJPE
Gデータを出力する。
【0094】このJPEGデータは、共有レジスタ210を経
由してFAXMODEM214に転送される(ステップS517)。FAX
MODEM214は、JPEGデータに基づきアナログ信号を変調し
(ステップS518)、変調されたアナログ信号は、PCMCOD
EC237によりPCM符号に変換されて(ステップS519)、IS
DN回線218へ送信される(ステップS520)。通信相手の
ファクシミリ装置(図1のFAX105)がカラーファクシミ
リ機能、つまりLab-jpeg伸長機能をもっていれば、ISDN
回線218を介して受信されるJPEGデータを伸長して画像
を印刷することができる。
【0095】電子メールボタンが押下されてから[ゲン
コウ]が選択された場合、または電話帳から電子メール
送信先が選択された場合には、読み取って電子メール送
信処理を開始する。電子メールデータの作成開始に先立
ち、上記(1)の「ハンドスキャナで読み取った画像の
送信」で説明したように、宛先や件名の指定を行う。こ
れらの処理が終了すると、電子メールデータの作成が開
始される(ステップS530)。
【0096】カラー原稿をシートフィーダを用いてハン
ドスキャナ102から画像を読み取って送信する場合、ハ
ンドスキャナ102のCIS243で原稿を読み取り、A/D変換部
244でA/D(Analog to Digital)変換し、シェーディン
グ補正部245でA/D変換部244から出力されるRGB画像デー
タに公知のシェーディング補正を施し(ステップS53
1)、γ変換部B251でγ変換を施し(ステップS532)、
RGB→YCbCr色空間変換部248でYCbCr画像データに変換し
(ステップS533)、JPEG圧縮伸長部250で符号化(圧
縮)(ステップS534)して、ハンドスキャナ102のRAM24
2にYCbCr-jpegデータを出力する。このデータは、ファ
クシミリ装置101のRAM208に転送され(ステップS53
5)、テキスト化され、電子メールヘッダが付加されて
(ステップS536)、電子メールデータとなる。
【0097】こうして電子メールデータの作成が終了す
ると、指定したプロバイダ106宛にISDN発信処理を行う
(ステップS537)。以降の動作については、ハンドスキ
ャナ102で読み取った場合と同様である。
【0098】(3)外部から画像を入力する場合 ハンドスキャナ102は、CFカードを接続するCFカードイ
ンタフェイス部253を備えている。そこで、デジタルカ
メラ103などで撮影して得たJPEG形式の画像データをCF
カードに格納しておけば、CFカードをハンドスキャナ10
2に装着することにより、撮影画像データをプリントし
たり、FAX送信を行ったり、Eメール送信を行ったりす
ることができる。デジタルカメラ103でCFカードに書か
れたJPEGファイルには、DCF(Design rule for Camera
File system)規格に従ってファイル名がつけられてお
り、各ファイルは数値3桁-数値4桁のファイルIDで表現
することが可能である。
【0099】ハンドスキャナ102がファクシミリ装置101
に装着された時に、ハンドスキャナ102にCFカードが装
着されていることを認識すると、ファクシミリ装置101
のオペレーションパネル213の表示部に[コピー、FAX、
Eメール]と表示される(ステップS601)。コピー、FA
X、Eメールのうちどれかが選択されると、次に処理す
る画像のファイルIDをオペレーションパネル213で指定
するか、予めカメラからDPOF(Digital Print Order Fo
rmat)などで指定されたものを処理するかの選択を行う
(ステップS602)。
【0100】前者の場合はオペレーションパネル213か
ら送信ファイルのIDを入力し(ステップS603)、後者の
場合はCFカード内のDPOFファイルを解析して処理対象の
ファイルIDを得る(ステップS604)。その後、CFカード
から該ファイルを読み込む(ステップS605)。尚、DPOF
とは、記録メディア内の画像ファイルをどう扱うか(例
えばプリントするか、特定相手にe-mail送信するか、な
ど)をコマンドファイルとして記録メディア内に書いて
おき、そのCFカードを挿入された機器(FAXなど)が、
そのコマンドファイルを認識して自動的にプリントした
りe-mail送信したりするための、コマンドファイル(DP
OFファイル)の書式の規格である。
【0101】オペレーションパネル213からファイルID
を指定する場合、カーソルキーを用いてファイル一覧か
ら選択するか、テンキーで直接指定する。画像は複数選
択可能であり、送信に用いるファイルIDの最初の値と最
後の値を指定することで、範囲を指定する。
【0102】上記ステップS601で[コピー]が選択され
た場合は、CFカードから読み出されたYCbCr-jpegデータ
は、JPEG圧縮伸長部250で伸長されて無圧縮RGB画像デー
タとなり(ステップS607)、解像度変換部でプリント解
像度へ変換され(ステップS608)、2値化処理部255でCM
YK二値プリントデータに変換され(ステップS609)、得
られた印刷データはRAM242に一旦格納される。RAM242に
格納されたプリントデータは、共有レジスタ210を経由
して、カラープリンタ212に送られて画像が印刷される
(ステップS610)。
【0103】[FAX送信]が選択された場合は、CFカー
ドから読み出されたJPEGデータは、JPEG圧縮伸長部250
で一旦伸長されて無圧縮RGBデータとなり(ステップS62
0)、解像度変換部252で送信解像度(200dpi)に変換さ
れて(ステップS621)、一旦RAM242に格納される。次
に、そのRGB無圧縮データを色変換選択部246へ入力し
て、γ変換部A251でのγ変換(ステップS622)、RGB→
Lab変換部247でのRGB→Lab変換(ステップS633)を経由
して、Lab-jpegデータへと変換され、再度RAM242に格納
される。
【0104】次に、電話帳で宛先が選択されると、選択
された電話番号宛にISDN発信処理が行われる。そして、
ISDN回線218から応答があると、RAM242に格納されたLab
-jpegデータは、共有レジスタ210を経由してFAXMODEM21
4に転送される(ステップS625)。FAXMODEM214は、JPEG
データに基づきアナログ信号を変調し(ステップS62
6)、変調されたアナログ信号はPCMCODEC237によりPCM
符号に変換されて(ステップS627)、ISDN回線218へ送
信される(ステップS628)。
【0105】[Eメール送信]が選択された場合は、CF
カードから読み出されたJPEGデータは、PCでそのままフ
ァイルとして見ることができるため、画像処理は行わず
そのまま添付ファイルとしてe-mail送信する。
【0106】但し、デジタルカメラ103による撮影時の
画素数設定が多い場合は、デジタルカメラ103で撮影し
て得たjpeg画像データのファイルサイズが大きくなり過
ぎてしまい、RAM242やRAM208に格納しきれなかったり、
或いはテキスト化処理や送信処理に時間がかかり過ぎた
りしてしまうこととなる。そこで、本実施形態において
は、ファクシミリ装置101の第二の制御部であるCPU205
は送信するファイルのファイルサイズを検知し、送信す
るファイルのファイルサイズが大きい場合と判断した場
合はe-mail添付送信を行わないこととし、オペレーショ
ンパネル213の表示部にe-mail添付送信を行わない旨の
警告メッセージを表示する。
【0107】データの転送に先立ち、ファクシミリ装置
101の第二の制御部であるCPU205は、ユーザが送信ファ
イルを指定した後、ハンドスキャナ102のCPU241から該
当ファイルのファイルサイズを入手する(ステップS63
0)。入手したファイルサイズの値が許容量(xバイ
ト)を上回る場合は、オペレーションパネル213に警告
メッセージを表示し送信を中止する(ステップS632)。
ここで、上記許容量(xバイト)の「x」の値は一定値
であってもよいし、RAM208の残容量により可変的に設定
してもよい。xバイトを下回る場合は、指定JPEGファイ
ルをRAM242へ読み出す(ステップS633)。
【0108】次に、電子メールの宛先の電子メールアド
レスが電話帳で選択されると、電子メールに添付するデ
ータを作成するために、RAM242に格納されたJPEGデータ
は、共有レジスタ210及び209を経由してSRAM204に転送
される。そして、上述したステップS323と同様の処理に
よって電子メールデータが作成され送信される(ステッ
プS634)。
【0109】電子メールデータの送信処理の詳細につい
ては、既に説明した場合と同様である。尚、デジタルカ
メラ103で撮影した画像の場合には、画像に名称が付け
られている。このような場合には、CFカードから画像名
称を受け取り、その画像名称を添付画像のファイル名に
そのまま利用する。画像に名称がつけられていない場合
には、ハンドスキャナ102で読み取った画像の場合と同
じように、件名をそのままファイル名として使用する。
【0110】また、外部メモリカードに格納された画像
のEメール送信方法としては、既述の電子メールボタン
を使用する方法も用いることができる。電子メールボタ
ンを押下すると、[スキャナ ゲンコウ カード]と表
示されるので、ここで[カード]を選択すると、ハンド
スキャナ102内の画像を送信することができる。
【0111】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態によれば、ファクシミリ装置101に着脱可能なハ
ンドスキャナ102のCPU241は、カラーファクシミリ通信
時は、入力されるRGB画像データをγ変換部A249へ出力
し、RGB画像データに対しγ変換処理する制御を行い、
カラー画像の電子メール添付送信時は、入力されるRGB
画像データをγ変換部B251へ出力し、RGB画像データに
対しγ変換処理する制御を行うため、読み取った画像を
電子画像データに変換したものを、電子メール添付ファ
イルとして送信した際にコンピュータなどのディスプレ
イに画像を表示して見る場合でも、或いはファクシミリ
送信した際に紙に画像を印刷して見る場合でも、最適な
画像を見ることができるという効果を奏する。
【0112】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態に係る通信システムは、ファクシミリ装置101、
ハンドスキャナ102、デジタルカメラ103、ISDN(Integr
ated Services Digital Network:総合デジタル通信
網)などの通信ネットワーク104、通信相手のファクシ
ミリ装置(FAX)105、インターネットサービスプロバイ
ダ(ISP)106、通信相手のコンピュータ(PC)107を備
えている(上記図1参照)。
【0113】また、本発明の第2の実施の形態に係る通
信システムのファクシミリ装置101は、CPU201、ROM20
3、SRAM204、CPU205、ROM207、RAM208、共有レジスタ20
9、共有レジスタ210、プリンタ画像処理部211、カラー
プリンタ212、オペレーションパネル213、FAXMODEM21
4、ハンドセット215、スピーカ216、クロスポイントス
イッチ217、DSU219、ISDNIインタフェイス220、HDLCコ
ントローラ221、PIAFSコントローラ222、CPU224及びTDM
A処理部225を有するPHS処理部223、1.9GHz高周波部22
6、PCMCODEC227、PCMCODEC228、PCM/ADPCM変換部229、P
CM/ADPCM変換部230、パス切替スイッチ231、パス切替ス
イッチ232を備えており、ハンドスキャナ102は、CPU24
1、RAM242、CIS243、A/D変換部244、シェーディング補
正部245、色変換選択部246、RGB→LAB色空間変換部24
7、RGBY→CbCr色空間変換部248、γ変換部A249、JPEG
圧縮伸長部250、γ変換部B251、解像度変換部252、CF
カードインタフェイス253、二値化処理部255を備えてい
る(上記図2参照)。
【0114】尚、本発明の第2の実施の形態において、
上記第1の実施の形態と略同様の構成については、同一
符号を付してその詳細説明を省略する。
【0115】上記第1の実施の形態においては、カラー
読み取りモードを指定してハンドスキャナ102でハンド
スキャンを行う場合は、シェーディング補正処理後のRG
B無圧縮データをハンドスキャナ102のRAM242に格納して
いた。しかし、A4原稿を例えば200dpiで読み込む場合、
このようにRGB無圧縮データとしてハンドスキャナ102の
RAM242に格納しようとすると、データサイズが約12MBと
大きくなり、これを格納できる容量のRAMを装備すると
装置のコストアップを招いてしまう。
【0116】従って、読み取り時に何らかの圧縮方法で
RGBデータを圧縮してからハンドスキャナ102のRAM242に
格納することが望ましいが、例えばYCbCr-jpegデータと
して格納することとすると、カラーFAX送信時には、そ
のデータを一旦伸張して無圧縮RGBデータにしてから再
度Lab-jpegデータに圧縮する必要があるため、JPEG伸張
と圧縮を繰り返すことによる画像データの劣化が避けら
れない。一方、Lab-jpegデータとして格納することにし
ても、e-mail送信時にはYCbCr-jpegデータに変換する必
要があるため同様の画像劣化が生じる。
【0117】そこで、本発明の第2の実施の形態では、
ユーザがハンドスキャナ102によるハンドスキャン時
に、ファクシミリ装置101のCPU201が、ハンドスキャナ1
02のRAM242内に画像データが格納されているか否かを確
認し、ハンドスキャナ102のRAM242内に画像データが格
納されている場合は、ユーザが指定する画像幅によって
処理の分岐を行う制御を実行する。
【0118】画像幅は、写真幅/A4幅/B4幅の幅指定が
可能であり、各指定により処理内容を以下のように制限
する。 (1) 写真幅のとき:モノクロはスキャン時にMH圧縮
を行い、カラーは無圧縮でスキャンする。 (2) A4幅のとき:モノクロはスキャン時にMH圧縮を
行い、カラーはスキャンした画像をYCbCr-jpeg圧縮して
RAM242に書き込む。但し、このJPEGデータは、送信対象
とはせず、ファクシミリ装置101(本体)に装着してプ
リントアウトのみを行うことができる。 (3) B4幅のとき:モノクロはスキャン時にMH圧縮を
行い、カラースキャンは行わない。
【0119】上記(1)で写真幅のカラースキャンを行
った場合の動作を説明する。スキャン時の処理は、画像
幅が写真サイズであることを除いて上記第1の実施の形
態と同様である。読み取りが終了してハンドスキャナ10
2がファクシミリ装置101に装着されると、ファクシミリ
装置101のオペレーションパネル213の表示部に[コピ
ー、FAX、Eメール]と表示されユーザの選択を促す。
【0120】[コピー]が選択された場合には、ハンド
スキャナ102内の画像データの印刷処理を開始する。こ
の場合の処理内容は上記第1の実施の形態と同じであ
る。
【0121】[FAX]が選択された場合には、ハンドス
キャナ102内の画像データのカラーFAX送信処理を開始す
る。但し、カラーFAXでは勧告で画像幅がA4と決められ
ているため、写真幅の画像の幅を補う必要がある。スキ
ャンして得たRGB無圧縮画像の左右に白画素((R,G,B)
=(255,255,255))を付加して、A4幅(200dpiで1728画
素)になるようにしてから、Lab-jpeg圧縮処理を行い、
得られたJPEGデータを上記第1の実施の形態と同様にし
て送信する。
【0122】[Eメール]が選択された場合は、白画素
を付加する必要がないため、写真幅のままのRGB無圧縮
画像をYCbCr-jpeg圧縮して、得られたJPEGデータを上記
第1の実施の形態と同様にして添付ファイルとして送信
する。
【0123】次に、上記(2)でA4幅のカラースキャン
を行った場合の動作を説明する。スキャン時は上記第1
の実施の形態と異なり、シェーディング補正をして得ら
れたRGB画像データを、γ変換部B249、RGB→YCbCr変換
部251を経由させてYCbCr無圧縮画像データとし、更に、
JPEG圧縮伸張部250で圧縮してYCbCr-jpegデータとして
からRAM242へ格納する。
【0124】この状態でハンドスキャナ102がファクシ
ミリ装置101(本体)に装着されると、ファクシミリ装
置101(本体)のオペレーションパネル213の表示部に
は、上記第1の実施の形態と同様に[コピー][FAX]
[Eメール]と表示されるが、FAXとEメールについて
は、ユーザが選択しても警告表示をして送信処理は行わ
ない。コピーを選択した場合は、RAM242に入っているYC
bCr-jpegデータを、JPEG圧縮伸張部250で伸張して一旦R
GB無圧縮画像データとし、更に、解像度変換部252でプ
リント解像度に変換し、二値化処理部255でCMYK二値デ
ータに変換して、そのデータをファクシミリ装置101
(本体)のプリンタへ送ってプリントする。
【0125】[第1及び第2の実施の形態の変形例]上
記第1及び第2の実施の形態においては、画像の送信は
公衆回線を経由したファクシミリ通信及び電子メールを
想定していたが、Bluetooth、IrDA(Infrared Data Ass
ociation)及びPHS(Personal Handy-phone System)な
どの無線通信媒体によって、或いはUSB(Universal Ser
ial Bus)及びIEEE(Institute of Electrical and Ele
ctronics Engineers)1394のような有線通信媒体によっ
て、構内や近隣のコンピュータなどに画像を送信するこ
とも考えられる。
【0126】図9は本発明の上記第1及び第2の実施の
形態の変形例に係る通信システムの概略構成例を示すブ
ロック図である。本発明の上記第1及び第2の実施の形
態の変形例に係る通信システムは、ファクシミリ装置10
1、ハンドスキャナ102、デジタルカメラ103、ISDNなど
の通信ネットワーク104、通信相手のファクシミリ装置
(FAX)105、インターネットサービスプロバイダ(IS
P)106、通信相手のコンピュータ(PC)107、ファクシ
ミリ装置101と同じ構内にあるコンピュータ(PC)108、
109を備えている。
【0127】上記通信システムの要部の構成を詳述する
と、コンピュータ(PC)108は、Bluetooth、IrDAまたは
PHSなどを利用した無線通信回線110を介してファクシミ
リ装置101と通信を行う。コンピュータ(PC)109は、US
B(Universal Serial Bus)またはIEEE1394などを利用
した有線通信回線111を介して、ファクシミリ装置101と
通信を行う。これ以外の構成は上記第1及び第2の実施
の形態と同様である。尚、本通信システムの通信に使用
される画像データは、電子メールを利用した画像通信を
行う場合と同様に、YCbCr色空間の画像データをJPEG圧
縮したものである。
【0128】本変形例が、上記第1及び第2の実施の形
態で説明した電子メールを利用した画像の送信と異なる
点は、送信が指示された際に、ISDN回線に対して発信す
る代わりに、通信に利用する通信媒体の通信プロトコル
に従って通信リンクを確立することである。そして、確
立された通信回線上でJPEGデータを伝送することによ
り、JPEG伸長機能を有するコンピュータ108やコンピュ
ータ109などにおいて画像を見ることが可能になる。
【0129】[他の実施の形態]上記第1及び第2の実
施の形態においては、処理モードの選択は、例えばメッ
セージ「印刷?FAX送信?Eメール送信?」に従って選択
する例を説明した。つまり、処理モードだけでなく画像
の送信モードも選択していることになる。そこで、オペ
レーションパネル213に「FAXキー」「電子メールボタ
ン」のような専用のキーを設けてもよい。
【0130】一方、画像を送信する場合には、選択され
た短縮番号がファクシミリ装置101の電話番号に対応す
るか、電子メールアドレスに対応するかを判断すること
で、送信モードを自動判別することができる。このよう
な判別を行えば、メッセージは「印刷?送信?」でよ
い。更に、短縮番号(電話帳)に登録されているもの
が、ファクシミリ装置101の電話番号である場合は、そ
の名称の横に「F」を表示し、登録されているのが電子
メールアドレスである場合は、その名称の横に「E」を
表示することで、ファクシミリ装置101のユーザの識別
を容易にすることができる。
【0131】また、上記第1及び第2の実施の形態にお
いては、公衆回線としてISDNを想定し、ファクシミリ送
信の場合は、MODEMにより変調されたアナログ信号をPCM
符号化し、電子メール送信の場合は、HDLCフレームに組
み立てたデータをそのままISDNに送信していた。しか
し、公衆回線はアナログ回線(PSTN:Public SwitchedT
elephone Network)でもよく、アナログ回線を使用して
ファクシミリ送信する場合は、MODEMにより変調された
アナログ信号をそのまま送信する。また、電子メールを
送信する場合は、MODEMにより電子メールデータに基づ
き変調したアナログ信号を送信する。
【0132】また、上記第1及び第2の実施の形態にお
いては、色空間変換部をハンドスキャナ102に収容した
が、色空間変換部はファクシミリ装置101に収容しても
よい。また、色空間変換処理及びJPEG圧縮/伸長処理
は、ハードウェアで処理しても、ソフトウェアで処理し
ても同様の効果が得られる。
【0133】また、上記第1及び第2の実施の形態にお
いては、ハンドスキャナ102をファクシミリ装置101から
取り外して画像を読み取ることを想定した。しかし、ハ
ンドスキャナ102がファクシミリ装置101に装着されてい
るか否か、また、ファクシミリ装置101に脱着自在であ
るか否かにかかわらず、同様の効果が得られる。
【0134】また、上記第1及び第2の実施の形態にお
いては、符号化の方式としてはDCTを用いるJPEG圧縮方
式を例に挙げたが、上述のDCTを用いるJPEG圧縮方式に
限らず、例えばウェーブレット変換を用いたカラー圧縮
方式等、他の符号化方式であってもよく、また、DCT変
換を行う前の画像データの色空間も、Lab、YCbCrに限ら
ず、他の色空間を用いてもよい。
【0135】また、上記第1及び第2の実施の形態にお
いては、添付ファイルの名称については件名をそのまま
使用したが、添付ファイルの名称については件名をその
まま使用しないで、任意の文字列を使用することも可能
である。
【0136】また、上記第1及び第2の実施の形態、変
形例においては、通信システムとして上記図1、図9に
示す構成を例に上げたが、ファクシミリ装置、ハンドス
キャナ、デジタルカメラ、コンピュータ等の設置台数は
任意台数とすることができる。
【0137】尚、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、1つの機
器からなる装置(例えばホストコンピュータ、インタフ
ェイス機器、リーダ、プリンタなど)に適用してもよ
い。上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアの
プログラムコードを記憶した記憶媒体(または記録媒
体)等の媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシス
テム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体(または記録媒体)等の媒体に格納され
たプログラムコードを読み出し実行することによって
も、達成されることは言うまでもない。
【0138】この場合、記憶媒体(または記録媒体)等
の媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述し
た実施形態の機能を実現することになり、そのプログラ
ムコードを記憶した記憶媒体(または記録媒体)等の媒
体は本発明を構成することになる。プログラムコードを
供給するための記憶媒体(または記録媒体)等の媒体と
しては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R
OM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカー
ド、ROM、或いはネットワークを介したダウンロード
などを用いることができる。
【0139】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているオペレーテ
ィングシステム(OS)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0140】更に、記憶媒体(または記録媒体)等の媒
体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ
に挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、
そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボ
ードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処
理の一部または全部を行い、その処理によって上述した
実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言う
までもない。
【0141】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードが格納されることになる。
【0142】図11は本発明の送信画像処理方法を実行
するプログラム及び関連データが記憶媒体からコンピュ
ータ等の装置に供給される概念例を示す説明図である。
本発明の送信画像処理方法を実行するプログラム及び関
連データは、フロッピーディスクやCD−ROM等の記
憶媒体1101をコンピュータ等の装置1102に装備された記
憶媒体ドライブの挿入口1103に挿入することで供給され
る。その後、本発明の送信画像処理方法を実行するプロ
グラム及び関連データを、記憶媒体1101から一旦ハード
ディスクにインストールしハードディスクからRAMに
ロードするか、或いはハードディスクにインストールせ
ずに直接RAMにロードすることで、当該プログラム及
び関連データを実行することが可能となる。
【0143】この場合、本発明の第1及び第2の実施の
形態、変形例に係るファクシミリ装置において、本発明
の送信画像処理方法を実行するプログラムを実行させる
場合は、例えば上記図11を参照して説明したようなコ
ンピュータ等の装置を介してファクシミリ装置に当該プ
ログラム及び関連データを供給するか、或いはファクシ
ミリ装置に予め当該プログラム及び関連データを格納し
ておくことで、プログラム実行が可能となる。
【0144】図10は本発明の送信画像処理方法を実行
するプログラム及び関連データを記憶した記憶媒体の記
憶内容の構成例を示す説明図である。記憶媒体は、例え
ばボリューム情報1001、ディレクトリ情報1002、プログ
ラム実行ファイル1003、プログラム関連データファイル
1004等の記憶内容で構成される。本発明の送信画像処理
方法を実行するプログラムは、上述した各フローチャー
トに基づきプログラムコード化されたものである。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像通信
装置によれば、読み取った画像から変換された電子画像
データにγ変換処理を行うγ変換処理手段を有し、γ変
換のパラメータを、電子画像データをファクシミリ送信
する場合と電子メールの添付ファイルとして送信する場
合とで異なる値に設定しているため、読み取った画像を
電子画像データに変換したものを、電子メール添付ファ
イルとして送信した際にコンピュータなどのディスプレ
イに画像を表示して見る場合でも、或いはファクシミリ
送信した際に紙に画像を印刷して見る場合でも、最適な
画像を見ることができるという効果を奏する。
【0146】また、本発明の通信システム、本発明の送
信画像処理方法、本発明の記憶媒体においても、上記と
同様に、電子画像データを電子メール添付ファイルとし
て送信した際にコンピュータなどのディスプレイに画像
を表示して見る場合でも、或いはファクシミリ送信した
際に紙に画像を印刷して見る場合でも、最適な画像を見
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態に係る通信
システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施の形態に係るファ
クシミリ装置及びハンドスキャナの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るハンドスキャ
ナで読み取りを行う際の処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るハンドスキャ
ナ装着時処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るハンドスキャ
ナ装着時処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るシート読み取
り動作時処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る外部記録メデ
ィア(CFカード)から画像データを得る場合の処理を示
すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る外部記録メデ
ィア(CFカード)から画像データを得る場合の処理を示
すフローチャートである。
【図9】本発明の第1及び第2の実施の形態の変形例に
係る通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明の送信画像処理方法を実行するプログ
ラム及び関連データを記憶した記憶媒体の記憶内容の構
成例を示す説明図である。
【図11】本発明の送信画像処理方法を実行するプログ
ラム及び関連データが記憶媒体からコンピュータ等の装
置に供給される概念例を示す説明図である。
【符号の説明】
101 ファクシミリ装置 102 ハンドスキャナ 103 デジタルカメラ 104 通信ネットワーク 105 通信相手のファクシミリ装置 107 通信相手のコンピュータ 220 ISDNインタフェイス 241 CPU 243 CIS 249,251 γ変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小暮 伸弥 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AA01 AA02 AA05 AA13 AA29 AB17 AB22 AB23 AB27 AB40 AC21 AE02 AE03 AE04 5C077 LL19 MM18 MP08 PP15 PP66 PQ08 PQ22 SS01 SS02 SS06

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データをファクシミリ送信するファ
    クシミリ送信手段と画像データを電子メールの添付ファ
    イルとして送信する電子メール送信手段を備えた画像通
    信装置であって、 画像読取手段で読み取った画像を電子画像データに変換
    する変換手段と、前記電子画像データにγ変換処理を行
    うγ変換処理手段とを有し、前記γ変換のパラメータ
    を、前記電子画像データを前記ファクシミリ送信する場
    合と前記電子メールの添付ファイルとして送信する場合
    とで異なる値に設定してなることを特徴とする画像通信
    装置。
  2. 【請求項2】 画像データをカラーファクシミリ送信す
    るカラーファクシミリ送信手段と画像データを電子メー
    ルの添付ファイルとして送信する電子メール送信手段を
    備えた画像通信装置であって、 画像読取手段で読み取った画像を電子画像データに変換
    する変換手段と、前記電子画像データにγ変換処理を行
    うγ変換処理手段とを有し、前記γ変換のパラメータ
    を、前記電子画像データを前記カラーファクシミリ送信
    する場合と前記電子メールの添付ファイルとして送信す
    る場合とで異なる値に設定してなることを特徴とする画
    像通信装置。
  3. 【請求項3】 前記γ変換処理手段は、前記電子画像デ
    ータを前記ファクシミリ送信又は前記カラーファクシミ
    リ送信する場合のγ変換処理を行う第一のγ変換処理手
    段と、前記電子画像データを前記電子メールの添付ファ
    イルとして送信する場合のγ変換処理を行う第二のγ変
    換処理手段とを有することを特徴とする請求項1又は2
    記載の画像通信装置。
  4. 【請求項4】 画像通信装置本体に着脱可能なハンドス
    キャナ単体による画像入力、或いは画像通信装置本体に
    着脱可能なハンドスキャナを画像通信装置本体に装着し
    た状態での画像入力、或いは外部メモリカードからの画
    像入力が可能であることを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載の画像通信装置。
  5. 【請求項5】 外部装置との間で、ISDN(Integrated S
    ervices Digital Network)、PSTN(Public Switched T
    elephone Network)等の公衆回線、或いはBluetooth、I
    rDA(Infrared Data Association)、PHS(Personal Ha
    ndy-phone System)等の無線通信媒体、或いはUSB(Uni
    versal Serial Bus)、IEEE(Institute of Electrical
    and Electronics Engineers)1394等の有線通信媒体を
    介して通信可能であることを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載の画像通信装置。
  6. 【請求項6】 画像データをファクシミリ送信するファ
    クシミリ送信手段と画像データを電子メールの添付ファ
    イルとして送信する電子メール送信手段を備えた画像通
    信装置と、該画像通信装置との間で通信可能な外部装置
    とを具備してなる通信システムであって、 前記画像通信装置は、画像読取手段で読み取った画像を
    電子画像データに変換する変換手段と、前記電子画像デ
    ータにγ変換処理を行うγ変換処理手段とを有し、前記
    γ変換のパラメータを、前記電子画像データを前記ファ
    クシミリ送信する場合と前記電子メールの添付ファイル
    として送信する場合とで異なる値に設定してなることを
    特徴とする通信システム。
  7. 【請求項7】 画像データをカラーファクシミリ送信す
    るカラーファクシミリ送信手段と画像データを電子メー
    ルの添付ファイルとして送信する電子メール送信手段を
    備えた画像通信装置と、該画像通信装置との間で通信可
    能な外部装置とを具備してなる通信システムであって、 前記画像通信装置は、画像読取手段で読み取った画像を
    電子画像データに変換する変換手段と、前記電子画像デ
    ータにγ変換処理を行うγ変換処理手段とを有し、前記
    γ変換のパラメータを、前記電子画像データを前記カラ
    ーファクシミリ送信する場合と前記電子メールの添付フ
    ァイルとして送信する場合とで異なる値に設定してなる
    ことを特徴とする通信システム。
  8. 【請求項8】 前記画像通信装置の前記γ変換処理手段
    は、前記電子画像データを前記ファクシミリ送信又は前
    記カラーファクシミリ送信する場合のγ変換処理を行う
    第一のγ変換処理手段と、前記電子画像データを前記電
    子メールの添付ファイルとして送信する場合のγ変換処
    理を行う第二のγ変換処理手段とを有することを特徴と
    する請求項6又は7記載の通信システム。
  9. 【請求項9】 前記画像通信装置は、画像通信装置本体
    に着脱可能なハンドスキャナ単体による画像入力、或い
    は画像通信装置本体に着脱可能なハンドスキャナを画像
    通信装置本体に装着した状態での画像入力、或いは外部
    メモリカードからの画像入力が可能であることを特徴と
    する請求項6〜8の何れかに記載の通信システム。
  10. 【請求項10】 前記画像通信装置は、前記外部装置と
    の間で、ISDN(Integrated Services Digital Networ
    k)、PSTN(Public Switched Telephone Network)等の
    公衆回線、或いはBluetooth、IrDA(Infrared Data Ass
    ociation)、PHS(Personal Handy-phone System)等の
    無線通信媒体、或いはUSB(Universal Serial Bus)、I
    EEE(Institute of Electrical and Electronics Engin
    eers)1394等の有線通信媒体を介して通信可能であるこ
    とを特徴とする請求項6〜9の何れかに記載の通信シス
    テム。
  11. 【請求項11】 画像データをファクシミリ送信するフ
    ァクシミリ送信手段と画像データを電子メールの添付フ
    ァイルとして送信する電子メール送信手段を備えた画像
    通信装置に適用される送信画像処理方法であって、 画像読取手段で読み取った画像を電子画像データに変換
    する変換工程と、前記電子画像データにγ変換処理を行
    うγ変換処理工程とを有し、前記γ変換のパラメータ
    を、前記電子画像データを前記ファクシミリ送信する場
    合と前記電子メールの添付ファイルとして送信する場合
    とで異なる値に設定してなることを特徴とする送信画像
    処理方法。
  12. 【請求項12】 画像データをカラーファクシミリ送信
    するカラーファクシミリ送信手段と画像データを電子メ
    ールの添付ファイルとして送信する電子メール送信手段
    を備えた画像通信装置に適用される送信画像処理方法で
    あって、 画像読取工程で読み取った画像を電子画像データに変換
    する変換工程と、前記電子画像データにγ変換処理を行
    うγ変換処理工程とを有し、前記γ変換のパラメータ
    を、前記電子画像データを前記カラーファクシミリ送信
    する場合と前記電子メールの添付ファイルとして送信す
    る場合とで異なる値に設定してなることを特徴とする送
    信画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記γ変換処理工程は、前記電子画像
    データを前記ファクシミリ送信又は前記カラーファクシ
    ミリ送信する場合のγ変換処理を行う第一のγ変換処理
    工程と、前記電子画像データを前記電子メールの添付フ
    ァイルとして送信する場合のγ変換処理を行う第二のγ
    変換処理工程とを有することを特徴とする請求項11又
    は12記載の送信画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記画像通信装置は、画像通信装置本
    体に着脱可能なハンドスキャナ単体による画像入力、或
    いは画像通信装置本体に着脱可能なハンドスキャナを画
    像通信装置本体に装着した状態での画像入力、或いは外
    部メモリカードからの画像入力が可能であることを特徴
    とする請求項11〜13の何れかに記載の送信画像処理
    方法。
  15. 【請求項15】 前記画像通信装置は、外部装置との間
    で、ISDN(Integrated Services Digital Network)、P
    STN(Public Switched Telephone Network)等の公衆回
    線、或いはBluetooth、IrDA(Infrared Data Associati
    on)、PHS(Personal Handy-phone System)等の無線通
    信媒体、或いはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE(I
    nstitute of Electrical and Electronics Engineers)
    1394等の有線通信媒体を介して通信可能であることを特
    徴とする請求項11〜14の何れかに記載の送信画像処
    理方法。
  16. 【請求項16】 画像データをファクシミリ送信するフ
    ァクシミリ送信手段と画像データを電子メールの添付フ
    ァイルとして送信する電子メール送信手段を備えた画像
    通信装置に適用される送信画像処理方法を実行するプロ
    グラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能な記
    憶媒体であって、 前記送信画像処理方法は、画像読取手段で読み取った画
    像を電子画像データに変換する変換ステップと、前記電
    子画像データにγ変換処理を行うγ変換処理ステップと
    を有し、前記γ変換のパラメータは、前記電子画像デー
    タを前記ファクシミリ送信する場合と前記電子メールの
    添付ファイルとして送信する場合とで異なる値に設定さ
    れていることを特徴とする記憶媒体。
  17. 【請求項17】 画像データをカラーファクシミリ送信
    するカラーファクシミリ送信手段と画像データを電子メ
    ールの添付ファイルとして送信する電子メール送信手段
    を備えた画像通信装置に適用される送信画像処理方法を
    実行するプログラムを記憶したコンピュータにより読み
    出し可能な記憶媒体であって、 前記送信画像処理方法は、画像読取ステップで読み取っ
    た画像を電子画像データに変換する変換ステップと、前
    記電子画像データにγ変換処理を行うγ変換処理ステッ
    プとを有し、前記γ変換のパラメータは、前記電子画像
    データを前記カラーファクシミリ送信する場合と前記電
    子メールの添付ファイルとして送信する場合とで異なる
    値に設定されていることを特徴とする記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記γ変換処理ステップは、前記電子
    画像データを前記ファクシミリ送信又は前記カラーファ
    クシミリ送信する場合のγ変換処理を行う第一のγ変換
    処理ステップと、前記電子画像データを前記電子メール
    の添付ファイルとして送信する場合のγ変換処理を行う
    第二のγ変換処理ステップとを有することを特徴とする
    請求項16又は17記載の記憶媒体。
  19. 【請求項19】 画像通信装置本体に着脱可能なハンド
    スキャナ単体による画像入力、或いは画像通信装置本体
    に着脱可能なハンドスキャナを画像通信装置本体に装着
    した状態での画像入力、或いは外部メモリカードからの
    画像入力を行うステップを有することを特徴とする請求
    項16〜18の何れかに記載の記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記画像通信装置と外部装置との間
    で、ISDN(IntegratedServices Digital Network)、PS
    TN(Public Switched Telephone Network)等の公衆回
    線、或いはBluetooth、IrDA(Infrared Data Associati
    on)、PHS(Personal Handy-phone System)等の無線通
    信媒体、或いはUSB(Universal SerialBus)、IEEE(In
    stitute of Electrical and Electronics Engineers)1
    394等の有線通信媒体を介して通信を行うステップを有
    することを特徴とする請求項16〜19の何れかに記載
    の記憶媒体。
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