JP4115223B2 - 保管容器の搬出入方法 - Google Patents

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、原子炉に関し、特に原子炉格納容器内の構造物を収納する保管容器の搬出入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の原子力プラントに多く用いられている加圧水型原子炉(PWR)においては、原子炉用の燃料を支持等するための炉内構造物などの構造物が、原子炉格納容器内に設けられている。これまで、炉内構造物の取り替えは行われていなかった。これは、炉内構造物は、恒久的な構造物として長期の使用に耐えうるように設計・製作されたものであり、原子炉の予定使用期間内はその性能を発揮できるものだからである。また、海外においては、炉内構造物を構成するボルトなどの部品に異常、すなわち磨耗や損傷がある場合は、点検時に発見され、この異常がある部品のみを取り替えており、わが国においても同様の処置をすることとしていていた。
【0003】
しかしながら、数十年にいたる長期使用により、炉内構造物の設計当初には想定されていなかった事象が生じる場合がある。また、予定使用期間を越えて引き続き原子炉の運転を継続する場合もある。上記の場合には原子炉の運転において高い安全性を維持するために炉内構造物を新品に取り替える必要が生じることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来は炉内構造物を取り替えることは想定していなかったので、炉内構造物を取り替える際に必要な技術は考案されていなかった。また、炉内構造物は、原子炉を運転することにより中性子等の照射を受けて放射能を帯びることとなる。さらに炉内構造物は、その重量が大きいとともに大型の構造物である。従って、通常の原子炉用の燃料と比較してその重量がはるかに大きいとともに大型の構造物である。従って、通常の運搬技術ではこれらの放射性を有する炉内構造物を安全に原子炉格納容器外に搬出することができない。
【0005】
即ち、炉内構造物が発生させる放射線を十分に安全なレベルまで遮蔽できる保管容器にこの炉内構造物を収納するためには、この保管容器を原子炉格納容器内に搬入し、炉内構造物が収納された保管容器をこの原子炉格納容器外に搬出する必要がある。
【0006】
上記問題点を解決する方法として、外部遮蔽壁の上部に揚重設備を設け、原子炉格納容器の天井部に保管容器を搬入できる開口部を設け、この開口部から揚重設備により吊り下げられた保管容器を原子炉格納容器内に搬入し、炉内構造物を保管容器内に収納し、原子炉格納容器外に搬出する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。上記方法によれば、保管容器を原子炉格納容器内に搬入でき、炉内構造物が収納された保管容器を原子炉格納容器外に搬出することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−84052(図5)
【0008】
しかし、上記方法では、保管容器を搬入又は搬出するために原子炉格納容器に開口部を設けなければならず、また揚重設備を外部遮蔽壁の上部に設ける必要があるため、保管容器を搬入又は搬出するために必要な作業期間が大幅に長くなるという問題がある。
【0009】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、炉内構造物などの原子炉格納容器内の構造物を収納する保管容器の搬出入作業期間の短縮を図ることができる保管容器の搬出入方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は、原子炉格納容器内の構造物を収納する保管容器を原子炉格納容器内に搬入又は原子炉格納容器外に搬出する保管容器の搬出入方法において、原子炉格納容器に設けられた既存の出入口及び当該出入口近傍に敷設された搬出入用床の上を保管容器が摺動し、かつ保管容器が出入口に進入または出入口から進出する際に、保管容器が旋回しつつ摺動し、保管容器は、保管容器に設けられたガイドローラと搬出入用床に設けられたガイド溝とから構成されるガイド機構により、摺動方向を規制されつつ、摺動することにより、出入口から保管容器を搬入又は搬出することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、原子炉格納容器に設けられた既存の出入口及び当該出入口近傍に敷設された搬出入用床の上を保管容器が摺動することにより、出入口から保管容器を搬入又は搬出するので、炉内構造物などの原子炉格納容器内の構造物を収納する保管容器の搬出入作業期間の短縮を図ることができる。
【0013】
この発明によれば、保管容器は、当該保管容器と既存の出入口及び当該出入口近傍に敷設された搬出入用床との間に設けられたガイド機構により、摺動方向を規制されつつ、摺動するので、すなわち保管容器は搬出入用床のガイドにより所定の軌跡に従い摺動するので、原子炉格納容器内又は原子炉格納容器外の設備に保管容器が接触することなく、保管容器を容易に、且つ安全に原子炉格納容器内に搬入又は原子炉格納容器外に搬出することができる。
また、この発明によれば、保管容器が出入口に進入又は当該出入口から進出する際に、当該保管容器が旋回しつつ摺動するので、保管容器が出入口に対して直線上にない場合においても、出入口近傍に設置されている原子炉格納容器内又は原子炉格納容器外の設備に保管容器が接触することなく、保管容器を原子炉格納容器内に搬入又は原子炉格納容器外に搬出することができる。
【0014】
また、この発明では、請求項1に記載の保管容器の搬出入方法において、出入口に敷設された搬出入用床は、低床と複数のリブから構成されていることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、出入口に敷設された搬出入用床は、低床と複数のリブから構成するので、簡単な構成で保管容器を支えることができる。また、保管容器を原子炉格納容器内に搬入又は原子炉格納容器外に搬出するのに必要な出入口の高さを確保することができる。
【0016】
また、この発明は、請求項1または2に記載の保管容器の搬出入方法において、原子炉格納容器の出入口に敷設された搬出入用床は、断面形状が出入口の内径に対応した円弧を有する弓形状であることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、原子炉格納容器の出入口に敷設された搬出入用床をその断面形状が出入口の内径に対応した円弧を有する弓形状であるので、この出入口に容易に搬出入用床を敷設することができ、炉内構造物などの原子炉格納容器内の構造物を収納する保管容器の搬出入作業期間の短縮を図ることができる。
【0018】
また、この発明は、請求項1〜のいずれか一つに記載の保管容器の搬出入方法において、保管容器と搬出入用床の間に、樹脂材を介在させたことを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、保管容器と搬出入用床の間に、樹脂材を介在させたので、保管容器を容易に摺動させることができる。
【0020】
また、この発明は、請求項1〜のいずれか一つに記載の保管容器の搬出入方法において、保管容器は、当該保管容器に接続されたシリンダ機構により搬出入用床の上を摺動することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、当該保管容器に接続されたシリンダ機構により搬出入用床の上を摺動するので、簡単な構成で保管容器を摺動させることができる。
【0022】
また、この発明は、請求項1〜のいずれか一つに記載の保管容器の搬出入方法において、出入口に設けられたセンサにより、保管容器の接近を検知することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、出入口に設けられたセンサにより、保管容器の接近を検知するので、この保管容器と出入口の接触を避けることができ、保管容器及び出入口の損傷を防止することができる。
【0026】
また、この発明は、請求項に記載の保管容器の搬出入方法において、保管容器の端部の少なくともいずれか一方がテーパー状であることを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、保管容器の端部の少なくともいずれか一方がテーパー状であるので、保管容器を旋回しつつ摺動させて出入口に進入又は当該出入口から進出する際に、当該保管容器が出入口に接触する恐れを少なくすることができる。
【0028】
また、この発明は、請求項記載の保管容器の搬出入方法において、保管容器の側面の一部に鉛を用いることを特徴とする。
【0029】
この発明によれば、保管容器の側面の一部に鉛を用いるので、この鉛を用いた部分の保管容器の幅を薄くすることができ、保管容器を旋回しつつ摺動させて出入口に進入又は当該出入口から進出する際に、当該保管容器が出入口に接触する恐れをさらに少なくすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0035】
図1は、原子力プラントの原子炉の概略構成例を示す図であり、図2は、原子力プラントの原子炉の要部断面図を示す図である。図1及び図2に示すように、この原子炉10は、外周を外部遮蔽壁11に覆われた原子炉格納容器20内に原子炉容器30が設けられており、この原子炉容器30内に炉内構造物40が挿入されている。この原子炉容器30は、オペレーションフロア13に設けられたキャビティー12の底部に挿入されており、このキャビティー12内には、後述する上部炉内構造物(UCI)を仮置きするUCIスタンド70及び後述する下部炉内構造物(LCI)を仮置きするLCIスタンド80が取り付けられている。
【0036】
また、原子炉格納容器20のオペレーションフロア13上には、炉内構造物40内の原子炉用の燃料集合体を取り替えるための燃料取替クレーン90、原子炉10内で発生した熱エネルギーを発電に必要な蒸気に変換する蒸気発生器100(同図では、2個)が設置されている。また、原子炉格納容器20内の上部には、この原子炉格納容器20内における作業に使用するポーラークレーン110が回動自在に支持されている。また、原子炉格納容器20には、出入口14が設けられており、この出入口14の近傍には、原子炉格納容器20内に種々の機器を半出入するための撤去可能な出入口遮蔽壁15が設けられている。
【0037】
図3は、原子炉容器の構成例を示す図である。同図に示すように、原子炉容器30は、その内部に炉内構造物40が挿入できるように原子炉容器本体31とその上部の原子炉容器蓋32により構成されている。原子炉容器本体31の外側面上部には、入口ノズル31a及び出口ノズル31bが設けられ、内側面下部には後述する下部炉内構造物のラジアルサポート31cが設けられている。原子炉容器蓋32は、原子炉容器本体31に原子炉容器固定ボルト33により固定されている。この原子炉容器蓋32の上部には、後述する上部炉内構造物の制御棒クラスタ案内管に連通する複数のノズル32aが設けられている。なお、図示は省略するが、原子炉容器蓋32の各ノズル32aには、燃料集合体内の制御棒クラスタを駆動する複数の制御棒クラスタ駆動装置が取り付けられている。
【0038】
炉内構造物40は、上部炉内構造物50と下部炉内構造物60により構成されている。制御棒クラスタ案内管54は中空であり、その内部に燃料集合体の制御棒クラスタを駆動する図示しない制御棒クラスタ駆動装置の駆動軸が挿入されている。なお、55、56は、それぞれ燃料集合体内に配置された熱電対を引き出す熱電対引出管、熱電対引出管支持柱である。
【0039】
下部炉内構造物60は、図3に示すように炉心槽61、下部炉心支持板62等により構成されている。炉心槽61の外周上部には原子炉容器本体31の出口ノズル31bに対応する位置に出口ノズル61aが設けられ、炉心槽61内部には燃料集合体が配置されている。61fは図示しない照射試験片を挿入する照射試験片案内管である。下部炉心支持板62は、炉心槽61の下端に位置し、その外周部には原子炉容器本体31のラジアルサポート31cに嵌合する複数のラジアルサポートキー62aが設けられている。
【0040】
炉内構造物40を原子炉容器30に挿入する際は、上記下部炉内構造物60を原子炉容器本体31内に挿入した後、複数個の燃料集合体をこの下部炉内構造物60の炉心槽61内に装填する。そして、上部炉内構造物50を下部炉内構造物60内に挿入し、原子炉容器蓋32を原子炉容器本体31の上部に原子炉容器固定ボルト33で固定し、この原子炉容器蓋32のノズル32aに図示しない制御棒クラスタ駆動装置を取り付ける。なお、原子力プラント運転中においては、原子炉格納容器20のキャビティー12内は、水Wが排水されている。
【0041】
以下に本発明にかかる保管容器の搬出入方法について説明する。
〔第一参考例
図4は、第一参考例に用いる保管容器の構成例を示す図であり、同図(a)は保管容器の側面図、同図(b)は保管容器の正面図、同図(c)は保管容器の底面図である。同図(a)に示すように、保管容器1は、保管容器上蓋1a、保管容器本体1b、保管容器底蓋1cにより構成されている。保管容器本体1bの中空部1dには、上部炉内構造物50と下部炉内構造物60からなる炉内構造物40を収納できるようになっている。この保管容器1は、保管容器本体1bの中空部1dから保管容器上蓋1aを挿入し、この保管容器上蓋1aにより保管容器本体1b上部(同図では右側)を覆い、保管容器底蓋1cにより保管容器本体1b底部(同図では左側)を覆うことで組み立てられる。上記保管容器1は、その内部に中性子等の照射を受けて放射能を帯びた炉内構造物40を収納するため放射線の遮蔽に必要な厚さを有し、且つ耐熱性のある鋼製(例えば、炭素鋼など)の容器である。
【0042】
保管容器本体1bの外側面の所定個所には、複数の摺動部材1gが取り付けられている(同図(c)では、8個)。この摺動部材1gは、保管容器1を摺動させる際に後述する搬出入用床と干渉しない程度の隙間を有するようにその高さが調節されている。各摺動部材1gには、その底部に後述する搬出入用床の上を保管容器1が容易に摺動できるように樹脂材1hが設けられている。なお、1eは保管容器上蓋1aを吊り上げ、吊り下げするための保管容器上蓋吊冶具(同図(b)では、3個)であり、1fは保管容器本体1bの所定位置に設けられた脱着可能なトラニオン(同図(c)では、4個)である。また、1iは後述する油圧シリンダを回動自在に支持する保管容器側受け部材である。
【0043】
次に、第一参考例に用いる保管容器の搬入方法について説明する。図5は、原子炉に搬出入用床を敷設した状態を示す図である。同図に示すように、キャビティー12を覆うように仮設床12aを敷設する。また、出入口14に搬出入用床14aを敷設する。また、出入口遮蔽壁15を撤去した後に搬出入用床14aに連通する搬出入用床15aを敷設する。さらに、搬出入用床14aと仮設床12aが連通するように、原子炉格納容器20内のオペレーションフロア13上に搬出入用床13aを敷設する。なお、仮設床12a及び搬出入用床13a,14a,15aは、それぞれの床面の高さが同じとなるように敷設されている。
【0044】
図6は、図5のA−A断面図である。同図に示すように、出入口14はその断面形状が円形である。搬出入用床14aは、低床14b、複数のリブ14c及び出入口14の内径とほぼ同一の曲面を有する円弧部14dにより構成されている。この搬出入用床14aは、低床14bと円弧部14dの間に取り付けられた複数のリブ14cがこの低床14bを支持するので、重量物である保管容器1を十分に支えることができる。また、搬出入用床14aの断面形状は、その断面形状が出入口14の内径の曲面とほぼ同一の円弧部14dを有する弓形形状である。これにより、出入口14内の高さd1は、保管容器1の外径よりも長くすることができ、保管容器1をこの原子炉格納容器20に設けられた既存の出入口14より搬出入することができる。なお、14eは、出入口14に進入した保管容器1の接近を検知するセンサである。
【0045】
図7は搬出入用床の上に保管容器を配置した状態を示す図であり、図8は図7の搬出入用床の上に配置された保管容器の拡大図であり、同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。図7及び図8に示すように、保管容器1を図示しない大型のクレーンなどにより搬出入用床15aの上に配置する。なお、保管容器1の吊り上げ、吊り下げに使用するトラニオン1f(図4参照)は、この保管容器1を搬出入用床15aに配置した後に取り外す。搬出入用床15aの上に配置された保管容器1に複数の油圧シリンダ2(図7では4個)を接続する。すなわち、図8(b)に示すように、各油圧シリンダ2のシリンダロッド2aの先端を摺動部材1gの保管容器側受け部材1iに回動可能に接続し、シリンダピストン2bを搬出入用床15aの上に取り付けた搬出入用床側受け部材2cに回動可能に接続する。なお、搬出入用床側受け部材2cは、保管容器1が摺動することに伴い、その取付位置を変更することができる。
【0046】
図9は搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図であり、図10は図9の搬出入用床の上を摺動した保管容器の拡大図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。図9及び図10に示すように、保管容器1を搬出入用床15aに配置した状態から(図7及び図8参照)、この保管容器1上部(図10(a)では右側)の2つの油圧シリンダ2(シリンダロッド2a)を収縮させるとともに、保管容器1下部(図10(a)では左側)の2つの油圧シリンダ2(シリンダロッド2a)を伸張させることで、この保管容器1は搬出入用床15aの上を摺動する。つまり、保管容器1は、油圧シリンダ2などのシリンダ機構により、摺動部材1gを介して搬出入用床15aの上を摺動することができる。
【0047】
図9に示す状態から、さらに各油圧シリンダ2の取付位置の変更をし、各油圧シリンダ2の伸縮を行うことで、保管容器1は搬出入用床15aから出入口14に敷設された搬出入用床14aの上に摺動する。図11は保管容器が出入口に進入した状態を示す図であり、図12は図11のB−B断面図である。図11及び図12に示すように、出入口14に進入した保管容器1の摺動部材1gは、搬出入用床14aの上、すなわち低床14bの上を摺動する。この保管容器1が出入口14に進入した際、センサ14eからの出力を図示しないモニタなどで監視し、出入口14の側面に保管容器1が接触しないように摺動させる。これにより、保管容器1と出入口14の接触を避けることができ、保管容器1及び出入口14の損傷を防止することができる。なお、センサ14eから出力により、各油圧シリンダ2の駆動を停止して、警報などを発するようにしても良い。
【0048】
図11に示す状態から、さらに各油圧シリンダ2の伸縮と取付位置の変更を行うことで、保管容器1は搬出入用床14aからオペレーションフロア13に敷設された搬出入用床13aの上に摺動する。図13は、保管容器が原子炉格納容器内に搬入された状態を示す図である。同図に示すように、出入口14から進出した保管容器1は、搬出入用床13aの上を予め決められた所定の位置まで摺動する。ここで、所定の位置とは、炉内構造物40を収納するために保管容器1を吊り上げる際に、原子炉格納容器20内に設置された構造物(蒸気発生器100)などと保管容器1が干渉しない位置をいう。以上により、保管容器1が原子炉格納容器20内に搬入される。
【0049】
搬入された保管容器1には、放射能を帯びた炉内構造物40(図3参照)が収納される。この炉内構造物40が収納された保管容器1は、上記搬入とは逆の手順で、原子炉格納容器20の外部に搬出される。搬出された保管容器1は、図示しない保管庫などまで運搬され、この保管庫などに保管される。上記のように、原子炉格納容器20に設けられた既存の出入口14に敷設された搬出入用床14a、原子炉格納容器20内に敷設された搬出入用床13a及び原子炉格納容器20の外部に敷設された搬出入用床15aの上を保管容器1が摺動することにより、出入口14から保管容器1を搬入または搬出するので、炉内構造物40などの原子炉格納容器20内の構造物を収納する保管容器1の搬出入作業期間の短縮を図ることができる。また、油圧シリンダ2などのシリンダ機構を用いて保管容器1を搬出入用床15aの上を摺動させるので簡単な構成で保管容器1を摺動させることができる。
【0050】
〔第二参考例
図14は、原子力プラントの原子炉の他の概略構成例を示す図である。同図に示す原子炉10´が図1に示す原子炉10と異なる点は、出入口14及び出入口遮蔽壁15の配置が異なる点である。上記原子炉10´の原子炉格納容器20内には、出入口14の近傍に蒸気発生器100が配置されているため、保管容器を出入口14に対して直線的に搬出入することができない。そこで、保管容器を旋回しつつ摺動させて搬出入する必要がある。
【0051】
図15は、第二参考例に用いる下部炉内構造物が収納された状態の保管容器の構成例を示す図であり、同図(a)は保管容器の側面図、同図(b)は保管容器の底面図、同図(c)は同図(a)のC−C断面図である。同図(a)に示すように、保管容器3は、保管容器上蓋3a、保管容器本体3b、保管容器底蓋3cにより構成されている。保管容器本体3bの中空部3dには、炉内構造物40の下部炉内構造物60が収納されている。この保管容器3は、保管容器本体3bの中空部3dから保管容器上蓋3aを挿入し、この保管容器上蓋3aにより保管容器本体3b上部(同図では左側)を覆い、保管容器底蓋3cにより保管容器本体3b底部(同図では右側)を覆うことで組み立てられる。上記保管容器3は、図4の保管容器1と同様にその内部に中性子等の照射を受けて放射能を帯びた炉内構造物40を収納するため放射線の遮蔽に必要な厚さを有し、且つ耐熱性のある鋼製(例えば、炭素鋼など)の容器である。なお、下部炉内構造物60は、保管容器3に収納させる前に、予め炉心層61内に挿入されている使用済み燃料集合体及び照射試験片案内管61fの照射試験片を取り外されているものである。
【0052】
保管容器本体3bの外側面の一部には、鉛により形成された側面部3e、3jが設けられている。鉛は、放射性物質の遮蔽能力が高いため、この鉛を用いた側面部3e、3jは、保管容器本体3bの他の外側面より薄くすることができる。保管容器本体3bの外側面の所定個所には、複数の摺動部材3gが取り付けられている(同図(b)では、4個)。この摺動部材3gは、保管容器3を摺動させる際に後述する搬出入用床と保管容器3が干渉しない程度の隙間を有するようにその高さが調節されている。すなわち、保管容器本体3bの側面部3jが搬出入用床と干渉しないように摺動部材3gの高さが設定されている。
【0053】
また、各摺動部材3gには、その底部に後述する搬出入用床の上を保管容器3が容易に摺動できるように樹脂材3hが設けられている。保管容器底蓋3cの先端、すなわち保管容器3の端部は、テーパー部3kが設けられている。このテーパー部3kは、保管容器3を旋回しつつ摺動させて出入口14に進入又は出入口14から進出する際に、保管容器3が出入口14に接触しにくくするものである。また、保管容器上蓋3aの先端にも、一部にテーパー部3lを設けている。なお、3fは保管容器本体3bの所定位置に設けられた脱着可能なトラニオン(同図(b)では、4個)であり、3iは後述する油圧シリンダを回動自在に支持する保管容器側受け部材である。
【0054】
次に、第二参考例に用いる保管容器の搬入方法について説明する。図16は、原子炉に搬出入用床を敷設した状態を示す図である。同図に示すように、出入口遮蔽壁15を撤去した後に、出入口14内まで延びる搬出入用床14aを敷設する。搬出入用床14aの出入口14部分の断面形状は、図6に示すものと同様である。また、搬出入用床14aと連通するように、原子炉格納容器20内のオペレーションフロア13上に搬出入用床13aを敷設する。また、オペレーションフロア13上にキャビティー12の上部を跨ぐように油圧シリンダ用レール13b、13cを設ける。この油圧シリンダ用レール13cの先端には、その上部に取り付ける後述する油圧シリンダの回転を抑制する油圧シリンダガイド13dが設けられている。さらに、原子炉格納容器20の外部に搬出入用床14aに連通する2つの搬出入用レール15bを設ける。なお、搬出入用床13a、14a及び搬出入用レール15bは、それぞれの床面の高さが同じとなるように敷設されている。
【0055】
図17は、原子炉格納容器内の搬出入用床の上に保管容器を配置した状態を示す図である。同図に示すように、保管容器3を図示しないポーラークレーン110(図2参照)などにより搬出入用床13aの上に配置する。なお、保管容器3の吊り上げ、吊り下げに使用するトラニオン3f(図15参照)は、この保管容器3を搬出入用床13aに配置した後に取り外す。搬出入用床13aの上に配置された保管容器3の一方の端部(保管容器底蓋3cの先端)に、油圧シリンダ4を接続する。すなわち、油圧シリンダ4のシリンダロッド4aの先端を保管容器底蓋3cに取り付けた保管容器側受け部材3iの一方に回動可能に接続し、シリンダピストン4bを搬出入用床14aの上に取り付けた搬出入用床側受け部材4cに回動可能に接続する。なお、搬出入用床側受け部材4cは、保管容器3が摺動することに伴い、その取付位置を変更することができる。
【0056】
また、搬出入用床13aの上に配置された保管容器3の一方の端部(保管容器上蓋3aの先端)に、2つの油圧シリンダ5を接続する。すなわち、油圧シリンダ5のシリンダロッド5aの先端を保管容器上蓋3aに取り付けた保管容器側受け部材3iに回動可能に接続し、シリンダピストン5bを油圧シリンダ用レール13b、13cの上に取り付けたレール側受け部材5cに回動可能に接続する。ここで、油圧シリンダ用レール13cに取り付けたレール側受け部材5cに接続された油圧シリンダ5は、油圧シリンダガイド13dにより、レール側受け部材5cに対する回転が抑制される。なお、レール側受け部材5cは、保管容器3が摺動することに伴い、その取付位置を変更することができる。
【0057】
図18は、搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。同図に示すように、保管容器3を搬出入用床13aに配置した状態から(図17参照)、油圧シリンダ4(シリンダロッド4a)を収縮させるとともに、2つの油圧シリンダ5(シリンダロッド5a)を伸張することで、この保管容器3は搬出入用床13aの上を摺動する。ここで、油圧シリンダ用レール13c上に取り付けられた油圧シリンダ5はレール側受け部材5cに対する回転が抑制されているので、保管容器3は、油圧シリンダ4、5などのシリンダ機構により、油圧シリンダ用レール13c上に取り付けられた油圧シリンダ5のシリンダロッド5aと保管容器側受け部材3iとの接続部を中心に搬出入用床13a上を旋回しつつ、摺動することができる。このとき、油圧シリンダ4、5の収縮量又は伸張量を図示しない制御装置により、保管容器3のテーパー部3kが、この保管容器3と出入口14が接触しないように制御する。
【0058】
図19は、油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。保管容器3を図18に示すように摺動させた後、油圧シリンダ4、5の取付位置を変更する。すなわち、図19に示すように、油圧シリンダ4の搬出入用床側受け部材4cを搬出入用床14aの近傍に取り付ける。また、油圧シリンダ5のレール側受け部材5cを図18に示す取付位置より搬出入用床13a側となるように、油圧シリンダ用レール13b、13cに対する取付位置を変更する。
【0059】
図20は、搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。同図に示すように、油圧シリンダ4、5の取付位置を変更した状態から(図19参照)、油圧シリンダ4を収縮させた後、2つの油圧シリンダ5を伸張する。上記動作を繰り返すことで、保管容器3は同図に示す位置まで油圧シリンダ用レール13c上の油圧シリンダ5のシリンダロッド5aと保管容器側受け部材3iとの接続部を中心に搬出入用床13a上を旋回しつつ、摺動する。このとき、保管容器3にテーパー部3lを設けることにより、この保管容器3が蒸気発生器100に接触することを防止することができる。
【0060】
図21は、油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。保管容器3を図20に示すように摺動させた後、油圧シリンダ4、5の取付位置を変更する。すなわち、図21に示すように、油圧シリンダ4の搬出入用床側受け部材4cを図20に示す取付位置より搬出入用床14aに対して遠方に取り付ける。また、油圧シリンダ5のレール側受け部材5cを図20に示す取付位置より搬出入用床13a側となるように、油圧シリンダ用レール13b、13cに対する取付位置を変更する。
【0061】
図22は搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図であり、図23は図22のD−D断面図であり、図24は図22のE−E断面図である。図22に示すように、油圧シリンダ4、5の取付位置を変更した状態から(図21参照)、油圧シリンダ4を収縮させた後、2つの油圧シリンダ5を伸張する。上記動作を繰り返すことで、保管容器3は同図に示す位置まで、油圧シリンダ用レール13c上の油圧シリンダ5のシリンダロッド5aと保管容器側受け部材3iとの接続部を中心に搬出入用床13a上を旋回しつつ、摺動し、出入口14に進入する。保管容器3は、図23に示すように、側面部3eの部分の厚みが薄くなっているため、この保管容器3が出入口14に進入する際に保管容器3と出入口14とが接触する恐れを少なくすることができる。
【0062】
出入口14に進入した保管容器3の摺動部材3gは、図23及び図24に示すように、搬出入用床14aの上、すなわち低床14bの上を摺動する。この保管容器3が出入口14に進入した際、センサ14f、14gからの出力を図示しないモニタなどで監視し、出入口14の側面に保管容器3が接触しないように摺動させる。これにより、保管容器3と出入口14の接触を避けることができ、保管容器3及び出入口14の損傷を防止することができる。なお、センサ14f、14gから出力により、図示しない制御装置により油圧シリンダ4、5の駆動を停止して、警報などを発するようにしても良い。
【0063】
図25は、油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。保管容器3を図22に示す位置まで摺動させた後、油圧シリンダ5の取付位置を変更する。すなわち、油圧シリンダ5のレール側受け部材5cを図22に示す取付位置より搬出入用床13a側となるように、油圧シリンダ用レール13b、13cに対する取付位置を変更する。
【0064】
図26は、搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。同図に示すように、油圧シリンダ5の取付位置を変更した状態から(図25参照)、油圧シリンダ4を収縮させた後、2つの油圧シリンダ5を伸張する。上記動作を繰り返すことで、保管容器3は同図に示す位置まで油圧シリンダ用レール13c上の油圧シリンダ5のシリンダロッド5aと保管容器側受け部材3iとの接続部を中心に搬出入用床13a及び搬出入用床14aの上を旋回しつつ、摺動する。
【0065】
図27は、油圧シリンダを取り外し・取り付け及びその取付位置を変更した状態を示す図である。保管容器3を図26に示す位置まで摺動させた後、油圧シリンダ用レール13cの上の油圧シリンダ5を取り外す。また、油圧シリンダ用レール13bに取り付けられた油圧シリンダ5のレール側受け部材5cを搬出入用床13aに取り付ける。また、油圧シリンダ4の搬出入用床側受け部材4cを搬出入用レール15bの一方に取り付ける。さらに、保管容器底蓋3cに取り付けた保管容器側受け部材3iの他方に新たな油圧シリンダ4´を接続する。このとき、油圧シリンダ4´の搬出入用床側受け部材4c´は、他方の搬出入用レール15bに取り付ける。
【0066】
図28は、搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。同図に示すように、図27に示す状態から、油圧シリンダ4、4´を収縮させた後、油圧シリンダ5を伸張する。上記動作を繰り返すことで、保管容器3は同図に示す位置まで搬出入用床13a及び搬出入用床14aの上を摺動し、出入口14の中心軸方向と平行な状態となる。
【0067】
図29は、保管容器が搬出入用レールの上まで摺動した状態を示す図である。保管容器3を図28に示す位置まで摺動させた後、油圧シリンダ用レール13bの上の油圧シリンダ5を取り外す。また、油圧シリンダ4、4´の搬出入用レール15b上の取付位置を変更したのち、この油圧シリンダ4、4´を伸縮させることで、保管容器3は搬出入用レール15bの上まで摺動する。さらに、油圧シリンダの4、4´の搬出入用レール15b上の取付位置を変更し、この油圧シリンダ4、4´を伸縮させることで、保管容器3は、同図に示す位置まで搬出入用レール15bの上を摺動する。
【0068】
以上により原子炉格納容器20の外部に搬出される。搬出された保管容器3は、図示しない保管庫などまで運搬され、この保管庫などに保管される。上記のように、保管容器3が出入口14に進入する際に、保管容器3が旋回しつつ摺動するので、出入口14近傍に設置されている原子炉格納容器20内の設備(蒸気発生器100)に保管容器3が接触することなく、保管容器3を原子炉格納容器20外に搬出することができる。ここで、保管容器3の搬入は、上記搬出とは逆の手順で、原子炉格納容器20内に搬入しても良いし、保管容器3を保管容器上蓋3a、保管容器本体3b、保管容器底蓋3cに分けて、それぞれを別々に原子炉格納容器20内に搬入しても良い。
【0069】
実施形態
図30は、実施形態に用いる下部炉内構造物が収納された状態の保管容器の他の構成例を示す図であり、同図(a)は保管容器の側面図、同図(b)は保管容器の底面図、同図(c)は同図(a)のF−F断面図である。同図に示す保管容器3´が、図15に示す保管容器3と異なる点は、保管容器3´の両端にガイドローラ6b、6dを取り付けた点である。ガイドローラ6bは、保管容器底蓋3cの中央部下端に取り付けられた保管容器側受け部材3i´の下部のガイド支持部材6aにより回転自在に支持されている。一方、ガイドローラ6dは、保管容器上蓋3aの中央部下端にガイド支持部材6cにより回転自在に支持されている。このガイドローラ6b、6dは、後述するガイド溝6f、6e内に挿入するために、保管容器3´の摺動部材3gの底部に設けられた樹脂材3hよりもこの保管容器3´の下側に突出している。
【0070】
次に、実施形態に用いる保管容器の搬入方法について説明する。なお、原子力プラントの原子炉の構成は、図14に示す原子炉の構成例と同一であるので、その説明は省略する。図31は、原子炉に搬出入用床を敷設した状態を示す図である。同図に示すように、出入口14に搬出入用床14aを敷設する。搬出入用床14aの出入口14部分の断面形状は、図6に示すものと同様である。また、搬出入用床14aと連通するように、原子炉格納容器20内のオペレーションフロア13上に搬出入用床13aを敷設する。また、オペレーションフロア13上にキャビティー12の上部を跨ぐように搬出入用床13eを敷設する。さらに、出入口遮蔽壁15を撤去した後に、原子炉格納容器20の外部に搬出入用床14aに連通する搬出入用床15aを設ける。上記搬出入用床13aと13e上に保管容器3´のガイドローラ6dを挿入するガイド溝6eを設けるとともに、搬出入用床13a、14a、15a上に保管容器3´のガイドローラ6bを挿入するガイド溝6fを設ける。なお、搬出入用床13a、13e、14a、15aは、それぞれの床面の高さが同じとなるように敷設されている。
【0071】
図32は原子炉格納容器内の搬出入用床の上に保管容器を配置した状態を示す図であり、図33は図32の搬出入用床の上に配置された保管容器の拡大側面図である。図32及び図33に示すように、保管容器3´を図示しないポーラークレーン110(図2参照)などにより搬出入用床13aの上に配置する。ここで、図33に示すように、保管容器3´の保管容器底蓋3cのガイドローラ6bはガイド溝6f内に挿入され、保管容器3´の保管容器上蓋3aのガイドローラ6dはガイド溝6e内に挿入される。つまり、保管容器3´が搬出入用床13a、14a、15a上を摺動する際、その摺動方向はガイドローラ6b、6dとガイド溝6f、6eから構成されるガイド機構6により規制されることとなる。
【0072】
なお、保管容器3´の吊り上げ、吊り下げに使用するトラニオン3f(図30参照)は、この保管容器3´を搬出入用床13aに配置した後に取り外す。搬出入用床13aの上に配置された保管容器3の一方の端部(保管容器底蓋3cの先端)に、油圧シリンダ4を接続する。すなわち、油圧シリンダ4のシリンダロッド4aの先端を保管容器底蓋3cに取り付けた保管容器側受け部材3i´に回動可能に接続し、シリンダピストン4bを搬出入用床15aの上に取り付けた搬出入用床側受け部材4cに回動可能に接続する。なお、搬出入用床側受け部材4cは、保管容器3´が摺動することに伴い、その取付位置を変更することができる。
【0073】
図34は、搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。同図に示すように、保管容器3を搬出入用床13aに配置した状態から(図32参照)、油圧シリンダ4(シリンダロッド4a)を収縮させることで、この保管容器3は搬出入用床13aの上を摺動する。ここで、保管容器3´のガイドローラ6b、6dは、それぞれガイド溝6f、6e内においてこのガイド溝6f、6eの内壁面に接触することで回転しつつ、移動する。すなわち、保管容器3´は、ガイド機構6によりその摺動方向を規制された状態で、油圧シリンダ4などのシリンダ機構により、旋回しつつ、摺動することができる。なお、保管容器3´が旋回しつつ、摺動する際に、この保管容器の位置を微調整するために、ガイド機構6のガイドローラ6b、6dとを水平方向に移動させ、ガイド溝6e、6fに対する位置を調整する水平方向移動機構(例えば、モータや油圧シリンダなど)を設けても良い(図示省略)。
【0074】
図35は、油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。保管容器3´を図34に示すように摺動させた後、油圧シリンダ4の取付位置を変更する。すなわち、図34に示すように、油圧シリンダ4の搬出入用床側受け部材4cを出入口遮蔽壁15の近傍に取り付ける。図36は、搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。同図に示すように、油圧シリンダ4の取付位置を変更した状態から(図35参照)、油圧シリンダ4を収縮させる。これにより、保管容器3´は、ガイド機構6によりその摺動方向を規制された状態で、油圧シリンダ4などのシリンダ機構により、摺動方向を規制された状態で旋回しつつ、摺動する。
【0075】
図37は、油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。保管容器3´を図36に示すように摺動させた後、油圧シリンダ4の取付位置を変更する。すなわち、図37に示すように、油圧シリンダ4の搬出入用床側受け部材4cを原子炉格納容器20に対して出入口遮蔽壁15より外側の搬出入用床15a上に取り付ける。図38は搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。同図に示すように、油圧シリンダ4の取付位置を変更した状態から(図37参照)、油圧シリンダ4を収縮させる。これにより、保管容器3´は、ガイド機構6によりその摺動方向を規制された状態で、油圧シリンダ4などのシリンダ機構により、旋回しつつ、摺動し、出入口14に進入する。
【0076】
図39は、油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。保管容器3´を図38に示す位置まで摺動させた後、油圧シリンダ4の取付位置を変更する。すなわち、油圧シリンダ4の搬出入用床側受け部材4cを搬出入用床15aの中央部に取付位置を変更する。なお、出入口14に進入した保管容器3´の摺動部材3gは、上記第二参考例と同様に、搬出入用床14aの上、すなわち低床14bの上を摺動する(図22及び図23参照)。また、出入口14に図22及び図23に示すようなセンサ14f、14gを取り付け、このセンサ14f、14gにより、保管容器3´の出入口14に対する位置をモニタなどで確認しても良い。また、センサ14f、14gから出力により、図示しない制御装置により油圧シリンダ4の駆動を停止して、警報などを発するようにしても良い。また、出入口14の搬出入用床14aに設けられたガイド溝6fとして、図22及び図23に示す低床14bの一端を切り欠くことで、この低床14bと出入口14の内壁面との間に設けられた隙間を用いても良い。
【0077】
図40は、搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。同図に示すように、油圧シリンダ4の取付位置を変更した状態から(図39参照)、油圧シリンダ4を収縮させる。図41は、油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。保管容器3´を図40に示す位置まで摺動させた後、油圧シリンダ4の取付位置を変更する。すなわち、油圧シリンダ4の搬出入用床側受け部材4cを図40の取付位置よりも原子炉格納容器20に対して外側となるように搬出入用床15aの中央部に取付位置を変更する。
【0078】
図42は、搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。同図に示すように、油圧シリンダ4の取付位置を変更した状態から(図41参照)、油圧シリンダ4を収縮させる。これにより、保管容器3´は、ガイド機構6によりその摺動方向を規制された状態で、油圧シリンダ4などのシリンダ機構により、旋回しつつ、摺動し、出入口14と平行な状態となる。ここで、保管容器3´の保管容器上蓋3aに取り付けられているガイドローラ6dを取り外す。これは、保管容器3´の一方(保管容器上蓋3a側)のガイド機構6は、この保管容器3´が出入口14に対して平行となれば、保管容器の摺動方向を規制する必要がなくなるからである。なお、ガイドローラ6dとともにガイド支持部材6cを保管容器3´から取り外しても良い。また、ガイド支持部材6cにガイドローラを上下方向に移動する上下方向移動機構を設け(図示省略)、ガイドローラ6dをガイド溝6eから離脱させても良い。
【0079】
図43は、保管容器3´が原子炉格納容器の外部に搬出された状態を示す図である。保管容器3´を図42に示す位置まで摺動させた後、油圧シリンダ4の取付位置の変更と取付位置が変更された油圧シリンダ4の収縮を繰り返すことにより、同図に示すように保管容器3´が搬出入用床15a上を摺動する。なお、搬出入用床15a上での保管容器3´の摺動方向は、保管容器3´の他方(保管容器底蓋3c)のガイド機構6により、この保管容器3´が出入口14と平行な状態で摺動するようにその摺動方向が規制されている。以上により原子炉格納容器20の外部に搬出される。搬出された保管容器3´は、図示しない保管庫などまで運搬され、この保管庫などに保管される。
【0080】
上記のように、保管容器3´と搬出入用床13a、14a、15aとの間に設けられたガイド機構6により、保管容器3´は、その摺動方向が規制されるので、原子炉格納容器20内又は原子炉格納容器20外の設備に保管容器3´が接触することなく、保管容器3´を容易に、且つ安全に原子炉格納容器20内に搬出入することができる、ここで、保管容器3´の搬入は、上記第二参考例と同様に搬出とは逆の手順で、原子炉格納容器20内に搬入しても良いし、保管容器3´を保管容器上蓋3a、保管容器本体3b、保管容器底蓋3cに分けて、それぞれを別々に原子炉格納容器20内に搬入しても良い。
【0081】
なお、上記実施形態においては、保管容器が摺動する搬出入用床の床面が平板であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、レール状の床面であっても良い。この場合は、保管容器が搬出入用床の上を摺動する際に、保管容器の各摺動部材が確実に当接できる幅の床面が必要である。また、保管容器の樹脂材1hは、搬出入用床13a、14a、15a及び搬出入用レール15b上に設けても良い。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、原子炉格納容器に設けられた既存の出入口及び当該出入口近傍に敷設された搬出入用床の上を保管容器が摺動することにより、出入口から保管容器を搬入又は搬出するので、炉内構造物などの原子炉格納容器内の構造物を収納する保管容器の搬出入作業期間の短縮を図ることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、保管容器を当該保管容器と既存の出入口及び当該出入口近傍に敷設された搬出入用床との間に設けられたガイド機構により、摺動方向を規制されつつ、摺動するので、すなわち保管容器は搬出入用床のガイドにより所定の軌跡に従い摺動するので、原子炉格納容器内又は原子炉格納容器外の設備に保管容器が接触することなく、保管容器を容易に、且つ安全に原子炉格納容器内に搬入又は原子炉格納容器外に搬出することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、保管容器が出入口に進入又は当該出入口から進出する際に、当該保管容器が旋回しつつ摺動するので、保管容器が出入口に対して直線上にない場合においても、出入口近傍に設置されている原子炉格納容器内又は原子炉格納容器外の設備に保管容器が接触することなく、保管容器を原子炉格納容器内に搬入又は原子炉格納容器外に搬出することができる。
【0084】
また、請求項に記載の発明によれば、出入口に敷設された搬出入用床は、低床と複数のリブから構成するので、簡単な構成で保管容器を支えることができる。また、保管容器を原子炉格納容器内に搬入又は原子炉格納容器外に搬出するのに必要な出入口の高さを確保することができる。
【0085】
また、請求項に記載の発明によれば、原子炉格納容器の出入口に敷設された搬出入用床をその断面形状が出入口の内径に対応した円弧を有する弓形状であるので、この出入口に容易に搬出入用床を敷設することができ、炉内構造物などの原子炉格納容器内の構造物を収納する保管容器の搬出入作業期間の短縮を図ることができる。
【0086】
また、請求項に記載の発明によれば、保管容器と搬出入用床の間に、樹脂材を介在させたので、保管容器を容易に摺動させることができる。
【0087】
また、請求項に記載の発明によれば、当該保管容器に接続されたシリンダ機構により搬出入用床の上を摺動するので、簡単な構成で保管容器を摺動させることができる。
【0088】
また、請求項に記載の発明によれば、出入口に設けられたセンサにより、保管容器の接近を検知するので、この保管容器と出入口の接触を避けることができ、保管容器及び出入口の損傷を防止することができる。
【0090】
また、請求項に記載の発明によれば、保管容器の端部の少なくともいずれか一方がテーパー状であるので、保管容器を旋回しつつ摺動させて出入口に進入又は当該出入口から進出する際に、当該保管容器が出入口に接触する恐れを少なくすることができる。
【0091】
また、請求項に記載の発明によれば、保管容器の側面の一部に鉛を用いるので、この鉛を用いた部分の保管容器の幅を薄くすることができ、保管容器を旋回しつつ摺動させて出入口に進入又は当該出入口から進出する際に、当該保管容器が出入口に接触する恐れをさらに少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原子力プラントの原子炉の概略構成例を示す図である。
【図2】原子力プラントの原子炉の要部断面図を示す図である。
【図3】原子炉容器の構成例を示す図である。
【図4】 第一参考例に用いる保管容器の構成例を示す図であり、同図(a)は保管容器の側面図、同図(b)は保管容器の正面図、同図(c)は保管容器の底面図である。
【図5】原子炉に搬出入用床を敷設した状態を示す図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】搬出入用床の上に保管容器を配置した状態を示す図である。
【図8】図7の搬出入用床の上に配置された保管容器の拡大図であり、同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。
【図9】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図10】図9の搬出入用床の上を摺動した保管容器の拡大図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。
【図11】保管容器が出入口に進入した状態を示す図である。
【図12】図11のB−B断面図である。
【図13】保管容器が原子炉格納容器内に搬入された状態を示す図である。
【図14】原子力プラントの原子炉の他の概略構成例を示す図である。
【図15】 第二参考例に用いる下部炉内構造物が収納された状態の保管容器の構成例を示す図であり、同図(a)は保管容器の側面図、同図(b)は保管容器の底面図、同図(c)は同図(a)のC−C断面図である。
【図16】原子炉に搬出入用床を敷設した状態を示す図である。
【図17】原子炉格納容器内の搬出入用床の上に保管容器を配置した状態を示す図である。
【図18】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図19】油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。
【図20】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図21】油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。
【図22】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図23】図22のD−D断面図である。
【図24】図22のE−E断面図である。
【図25】油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。
【図26】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図27】油圧シリンダを取り外し・取り付け及びその取付位置を変更した状態を示す図である。
【図28】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図29】保管容器が搬出入用レールの上まで摺動した状態を示す図である。
【図30】 実施形態に用いる下部炉内構造物が収納された状態の保管容器の他の構成例を示す図であり、同図(a)は保管容器の側面図、同図(b)は保管容器の底面図、同図(c)は同図(a)のF−F断面図である。
【図31】原子炉に搬出入用床を敷設した状態を示す図である。
【図32】原子炉格納容器内の搬出入用床の上に保管容器を配置した状態を示す図である。
【図33】図32の搬出入用床の上に配置された保管容器の拡大側面図である。
【図34】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図35】油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。
【図36】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図37】油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。
【図38】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図39】油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。
【図40】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図41】油圧シリンダの取付位置を変更した状態を示す図である。
【図42】搬出入用床の上に配置された保管容器が油圧シリンダにより摺動した状態を示す図である。
【図43】保管容器が原子炉格納容器の外部に搬出された状態を示す図である。
【符号の説明】
1、3、3´ 保管容器
1a、3a 保管容器上蓋
1b、3b 保管容器本体
1c、3c 保管容器底蓋
1d、3d 中空部
1g、3g 摺動部材
1h、3h 樹脂材
1i、3i 保管容器側受け部材
2、4、5 油圧シリンダ
2c、4c 搬出入用床側受け部材
3e、3j 側面部
3k、3l テーパー部
5c レール側受け部材
6 ガイド機構
6b、6d ガイドローラ
6e、6f ガイド溝
10 原子炉
11 外部遮蔽壁
12 キャビティー
12a 仮設床
13 オペレーションフロア
13a 搬出入用床
13b、13c 油圧シリンダ用レール
14 出入口
14a 搬出入用床
14b 低床
14c リブ
14d 円弧部
14e〜14g センサ
15 出入口遮蔽壁
15a 搬出入用床
15b 搬出入用レール
20 原子炉格納容器
30 原子炉容器
40 炉内構造物
50 上部炉内構造物(UCI)
60 下部炉内構造物(LCI)
70 UCIスタンド
80 LCIスタンド
90 燃料取替クレーン
100 蒸気発生器
110 ポーラークレーン

Claims (8)

  1. 原子炉格納容器内の構造物を収納する保管容器を原子炉格納容器内に搬入または原子炉格納容器外に搬出する保管容器の搬出入方法であって、
    前記原子炉格納容器に設けられた既存の出入口および当該出入口近傍に敷設された搬出入用床の上を前記保管容器が摺動し、かつ前記保管容器が前記出入口に進入または当該出入口から進出する際に、当該保管容器が旋回しつつ摺動し、前記保管容器は、当該保管容器に設けられたガイドローラと前記搬出入用床に設けられたガイド溝とから構成されるガイド機構により、摺動方向を規制されつつ、摺動することにより、
    前記出入口から前記保管容器を搬入または搬出することを特徴とする保管容器の搬出入方法。
  2. 前記出入口に敷設された搬出入用床は、
    低床と複数のリブから構成されていることを特徴とする請求項に記載の保管容器の搬出入方法。
  3. 前記出入口に敷設された搬出入用床は、
    断面形状が出入口の内径に対応した円弧を有する弓形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の保管容器の搬出入方法。
  4. 前記保管容器と前記搬出入用床の間に、樹脂材を介在させたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の保管容器の搬出入方法。
  5. 前記保管容器は、当該保管容器に接続されたシリンダ機構により前記搬出入用床の上を摺動することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の保管容器の搬出入方法。
  6. 前記出入口に設けられたセンサにより、保管容器の接近を検知することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の保管容器の搬出入方法。
  7. 前記保管容器の端部の少なくともいずれか一方がテーパー状であることを特徴とする請求項に記載の保管容器の搬出入方法。
  8. 前記保管容器の側面の全部または一部に鉛を用いることを特徴とする請求項記載の保管容器の搬出入方法。
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