JP4114772B2 - 不断水式流体管交換方法およびそのための交換装置 - Google Patents

不断水式流体管交換方法およびそのための交換装置

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不断水の状態で既設流体管の一部を切断し、該切断部分に新たに流体管を挿入して既設管の一部を交換する不断水式流体管交換方法及びそのための交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
水道本管等の既設流体管を不断水状態で一定の長さに切断し、この切断部にバルブ等を備えた流体管を挿入する装置として、例えば特開平7−332580号公報、特開平11−325377号公報などに開示されている。
【0003】
前者の公報に開示されているバルブ等の挿入装置は、既設流体管をケース状の筐体により密閉状に囲繞し、その筐体内において既設流体管に取り付けた切断機によりこの既設管の2箇所を切断するようにしているので、大型の筐体が必要となり、その取付けや分解が困難であった。
【0004】
また、後者の公報に開示されている挿入装置は、作業タンクの上部に切断した切断管を引き上げてそれを取り出したのち、挿入用のバルブを昇降シャフトに取り付けているため、作業タンクには仕切弁が不可欠であり、その操作が煩雑であるとともに、上記切断管と挿入バルブとの入替え作業も面倒であり、作業効率も能率的でなかった。
【0005】
そこで、出願人は上記のような問題に鑑み鋭意研究の結果、大型の筐体を用いることなく既設管を切断し得るとともに、既設流体管に取付けた可動スリーブを利用して切断及びバルブ等を固定可能とし、かつ切断管とバルブ等の入替え作業も容易となる交換手段を使用したバルブ類の不断水式挿入方法を開発し出願した(特開2001−295979号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記出願の挿入方法は、交換手段が、切断管とバルブ等を備えた流体管を入替え操作する移動動作がねじ軸の回動操作による直線方向の移動により行われていることから、入替え時間が長く掛かるとともに、交換手段を構成するねじ軸が既設流体管と直交する直線方向に配設される方向に地面が掘削されているために掘削作業並びに埋め戻し作業にも時間が掛かることに鑑み、出願人は更に鋭意研究を進め、交換手段に回転機構を採用することで装置自体の小型化が可能になるだけでなく、流体管の入替え操作時間を短縮できる点に着目して、改良された流体管交換方法およびそのための交換装置を開発した。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、既設流体管から切断した既設管とバルブ等を備えた流体管を不断水状態で、容易に且つ迅速に入替えることができ、地面の掘削作業並びに埋め戻しのための作業時間も短縮できる流体管交換方法および該方法を実施するために使用される簡素な構成の交換装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明の不断水式流体管交換方法は、不断水の状態で既設流体管の所要長さを切断し、該切断部分に新たに流体管を挿入して既設管の一部を交換する不断水式流体管交換方法であって、
前記既設流体管の2箇所の切断部位に対応した管外周面のそれぞれを密封状態で切断し、その後、該切断部位をそれぞれ密閉ケースにより密閉状態で囲繞し、前記密閉ケースの一部を構成する回動シール板の各々に前記切断した既設管と前記新たな流体管を該密閉ケース外に露出させた状態で支持させた後、前記2箇所の切断部位の密封状態を解除し、次に前記回動シール板を回動することにより前記切断した既設管と前記新たな流体管を交換し、前記既設流体管と挿入した流体管との接続部を密封し、最後に前記両密閉ケースを取り外すことを特徴としている。
この特徴によれば、回動動作によって切断した既設管と流体管とを不断水状態で入れ替えるように構成されているので、交換作業が容易に且つ迅速に行え、作業ストロークも短いので地面の掘削作業並びに埋め戻しのための作業時間が短縮できる。
【0009】
本発明の不断水式流体管交換方法は、前記既設流体管の2箇所の切断部位に対応した管外周面に可動スリーブを、円周方向に回動可能に且つ管軸方向に移動可能に気密性を保持して取り付け、切断時に該可動スリープを前記切断部位に位置させて密封状態にし、新たな流体管への交換時に前記可動スリーブを前記既設流体管側に移動させて切断部位の前記密封状態を解除し、その後、前記可動スリーブを管軸方向に移動させて前記既設流体管と挿入した流体管との接続部を密封することが好ましい。
このようにすれば、可動スリーブの単純な摺動運動だけで、密封と密封の解除が素早くできる。
【0010】
本発明の不断水式流体管交換装置は、不断水の状態で既設流体管の所要長さを切断し、該切断部分に新たに流体管を挿入して既設管の一部を交換する不断水式流体管交換方法に使用する交換装置であって、
前記交換装置は既設流体管の2箇所の切断部位をそれぞれ含むように該既設流体管周囲を密閉状態に囲繞する2個の密閉ケースを有し、該密閉ケースは非交換側の既設流体管に固定される密閉ケース本体と、該密閉ケース本体に固定された回動軸と、切断した既設管側の前記密閉ケース本体の側部を密閉するよう前記回動軸に回動可能に支持され、かつ前記回動軸を中心とする対称位置に新たな流体管の挿通孔と切断した既設管の挿通孔が形成された回動シール板とで構成されており、前記新たな流体管および切断した既設管を前記回動シール板の各挿入孔に挿通し、前記密閉ケース外に露出させた状態で支持することを特徴としている。
この特徴によれば、新たに挿入される流体管と切断された既設管を該密閉ケース外に露出させた状態で支持するようにしているから密閉ケース自体を小型に形成でき、しかも回動軸を回転させるだけで交換作業が容易に且つ迅速に行える。
【0011】
本発明の不断水式流体管交換装置は、密閉ケース本体は前記既設流体管の軸心より上下に2分割されていることが好ましい。
このようにすれば、密閉ケースが既設流体管のところで分割されているので、既設流体管に対する組立及び取り外し作業を簡便に行うことができる。
【0012】
本発明の不断水式流体管交換装置は、前記回動軸は前記両密閉ケース本体に回動自在に支持されていることが好ましい。
このようにすれば、回動軸が既設流体管に固定した2つの密閉ケース本体に支持されているので、交換作業を確実且つ安定して行うことができる。
【0013】
本発明の不断水式流体管交換装置は、前記新たに挿入する流体管の両側所定位置にシール部材を有していることが好ましい。
このようにすれば、入れ替えられた流体管と既設管との切断部を確実にシールすることができる。
【0014】
本発明の不断水式流体管交換装置は、前記新たに挿入する流体管がバルブ等の流体制御器を備えた流体管であることが好ましい。
このようにすれば、新たな機能を有する流体管を挿入するにより既設流体管を使い勝手の良い流体管に変更することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明のバルブ等の不断水式流体管交換装置について、図1ないし図5を参照して説明する。図1は、既設流体管の切断箇所に可動スリーブないし切断装置を取付けた状態を示す断面図、図2は、可動スリーブでシールされた状態で切断装置により既設流体管が切断された状態を示す断面図、図3は、既設流体管が切断されたのち可動スリーブの連通口が密閉された状態を示す一部断面図、図4は図3の状態で切断された既設管と入れ替えられる流体管を把持した交換装置と共に可動スリーブでシールされる切断部を密閉囲繞する密閉ケースの断面図であり、図5は、図4のA−A断面図である。
【0016】
図1に示すように、先ず、水道管等の既設流体管1(以下単に「既設管」という)の一部を不断水状態で切断して、バルブ等を備えた流体管と入れ替えるに際し、周知のように水道管等の既設管1が埋設された地盤を掘削して、既設管1を所用の長さに露出させると共に、作業に必要な大きさのピット2が形成される。
【0017】
次いで、既設管1の交換される外周面の2箇所には、本発明の不断水式流体管交換装置に用いられる可動スリーブ3が、円周方向に回転可能に且つ管軸方向に移動可能に気密性を保持した状態で取付けられる。
【0018】
各可動スリーブ3は、円周方向に2分割された上下1対の半割スリーブ3a、3bより成り、両端部にはフランジが形成されて外側フランジの外周面には図示しない回動手段である駆動ギヤ5と噛合するリングギヤ6が形成されている。
【0019】
また、各可動スリーブ3における上部側の半割スリーブ3aの中央上面には、後述する切断装置の回転工具が挿通可能な連通口を設けた取付部7が形成され、これら取付部7には仕切弁8を有する案内管9が取付けられ、更に各案内管9の上端には、例えばエンドミル11等の回転工具を装着した切断装置10が機密性を保持した状態で取り付けられる。
【0020】
この切断装置10は、既設管1の管軸と直交する方向を向くエンドミル11と、これを回転駆動させるモータ12と、案内管9内においてエンドミル11とモータ12とを昇降させるねじ杆13とを備え、ねじ杆13は外部の図示しない回動手段によって回動させられるようになっている。
【0021】
そして、この切断装置10は、エンドミル11をモータ12により回転駆動させながら下降させて、その先端を既設管1の上面に食い込ませると同時に、図示しない回転手段に連携された駆動ギヤ5を回転させることで、可動スリーブ3を、切断装置10と共に既設管1を中心としてほぼ1回転させることができるようになっている。
【0022】
可動スリーブ3による既設管1回りの回転動作を、既設管1の肉厚に応じて複数回繰り返し行うと、図2に示すように既設管1の軸方向に離間した2箇所を環状に切断することができる。または、エンドミル11を既設管1に貫通させた後、エンドミル11を一周させることで切断することもできる。
【0023】
既設管1の2箇所が切断されると、案内管9の上端に、可動スリーブ3の取付部7上端の閉塞用の治具(不図示)を密閉状に取付け、その治具により閉塞蓋14を取付部7に取付けて止水した状態で治具及び案内管9が取外されると図3に示す状態となる。
【0024】
次に、図4に示すように、既設管1の切断される管軸方向の2箇所に位置決めされた両可動スリーブ3は、左右に離間して配置された円筒状の密閉ケース15、16により密閉状に覆われる。
【0025】
これらの密閉ケース15、16は、図4、図5に示すように、左右対称に構成されて既設管1の管軸を中心として上下に分割されており、既設管1の外周に密閉状態で取付けられる。
【0026】
密閉ケース15、16は左右対称に構成されるので、一方の密閉ケース15につき詳細に説明し、他方の密閉ケース16は同一構成の部材に符号を付して重複する説明を省略する。
【0027】
すなわち、一方の密閉ケース15は、既設管1の管軸中心より上下に分割された円板状の上下部外側板15a、15bと、その内側に配置され左右に2分割された円板状の内側板32a、32bと、上下部外側板15a、15bの外周に一端が一体的に取付けられると共に、その他端が上下部内側板32a、32bの外周を回動自在に液密にシールする円筒カバー17a、17bとから構成されている。そして、上下部外側板15a、15bと円筒カバー17a、17bとで密閉ケース本体を形成している。
【0028】
外側板15a、15bは、その外部側面が支持台28のベースBの両端から立設した一対の上下部支持板28a、28a’、28b、28b’に取付けられており、これら上下部支持板28a、28a’、28b、28b’は既設管1の管軸の中心を通る水平線を基準として上下に分割されており、既設管1が挿通する箇所の上下分割部は、既設管1の管径に相当する2分割された半円弧孔が形成されている。
【0029】
そして、この上下の分割部はフランジ20a、20b(図5参照)を介して液密に接続されると共に既設管1が挿通する部分は、シール部材27により液密にシールされている。
【0030】
上記のように構成された一方の密閉ケース15を支持する一方の上下部支持板28a、28a’のうち上部支持板28a’には、回動軸24の一端が回動可能に挿通支持されており、この回動軸24の他端は、一方の密閉ケース15と対称構造をなす他方の密閉ケース16の上部支持板28b’に挿通支持されている。
【0031】
また、円板状の半割内側板32、33と、切断された既設管1aと交換される例えばバタフライ型のバルブを有する流体管30を密閉ケース15,16外で挟持して半割内側板32、33に固定する挟持板35とで回動シール板が構成される。
【0032】
上記半割内側板32、33は、その中心に上記回動軸24が挿通固定されており、回動軸24を中心とする既設管1の挿通孔との対称位置には例えばバルブ等を備えた流体管30が密閉状態で挿通支持される挿通孔が形成されている。
【0033】
また、流体管30の両側外周には突当てリング34a、34bが取付けられ、突当てリング34a、34bの内側側面には両可動スリーブ3の対向端部に形成されるシール穴に装着されるパッキンPが保持されている。
【0034】
左右の密閉ケース15、16の外側板15a、15b及び16a、16bの外側には、互いに離間配置されて上記可動スリーブ3を既設管1の管軸方向に対称的に進退移動させる移動機構25、26が取付けられており、既設管1の挿通孔はシール部材27により密閉されている。そして、この移動機構25、26は、外部からの操作で連結杆25a,26a先端の係合部材23に係合した外側フランジを介して両可動スリーブ3が進退移動するように構成されている。
【0035】
次に上記のように構成された不断水式流体管交換方法について、図4〜図9を参照して説明する。図6は、両切断部の周囲が密閉ケースによって覆われた状態で可動スリーブを両切断部から待避させた状態の説明図、図7は、同じく交換装置により切断された既設管とバルブ等を備えた流体管が入れ替えられた状態を示す説明図、図8は、入れ替えられた流体管の両端と既設管との間に形成される隙間に可動スリーブが移動して密閉された状態を示す説明図であり、図9の(a)は密閉ケースが取り外されて既設管と流体管が接続された状態を示す完成図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【0036】
先ず、既設管1の切断されて閉塞蓋14を取付部7に取付けて止水した状態で治具及び案内管9が取外されて、図3に示す状態となった両可動スリーブ3は、左右に離間して配置された円筒状の密閉ケース15、16により、図4に示されるように密閉状に覆われる。
【0037】
最初に、密閉ケースの組立手順に付き図4、図5を参照して説明する。図4に示される状態では、密閉ケース15、16を取付ける前に、掘削されたピット2内の底面上に設置された支持台28のベースBの両側に一対の下部支持板28a、28bを立設し、これら一対の下部支持板28a、28bの分割部には、切断される既設管1aの両側に配置されている非交換側既設管1の外周を挟持するように上部支持板28a’、28b’をフランジ20a、20bを介して接続すると共に既設管1の外周にはシール部材27が装着される。
【0038】
このようにベースB上に立設された両上下部支持板28a、28a’、28b、28b’の対向面には、分割された密閉ケース本体が、下方側の密閉ケースから先に取付けられる。
【0039】
具体的には、密閉ケース本体は、対向する面が開口した円筒状に形成されており、既設管1の軸心を通る水平線を基準として上下に分割された円板状の上下外部側板15a、15b及び16a、16bが両上下部支持板28a、28a’、28b、28b’の対向面に取付けられる。
【0040】
次に、左右の上部支持板28a’、28b’に、回動軸24の両端が回動可能に軸支されると、回動軸24の外方に延出する一端には、図示しない駆動源が連結される。この回動軸24の回動により、分割内側板32、33を回動することができる。このように回動軸24が密閉ケース本体の左右端で支持されているので、交換作業を確実且つ安定して行うことができる。
【0041】
また、既設管1の左右切断部をシールしている両可動スリーブ3の外側フランジには、上部外側板15a、16aの外側面に取付けられた移動機構25、26の回動操作により進退移動する連結杆25a,26a先端の係合部材23を係合させる。
【0042】
更に、切断された既設管1aの両端は挟持板35を介して分割内側板32、33に支持され、この分割内側板32、33に形成される保持孔H内に流体管30の両端が挿通保持されてその外周が液密にシールされ、その内側に突当てリング34a、34bが取付けられる。尚、この場合、流体管30に取付けられるバルブの操作部30aは、横方向(水平方向)を向くように設定されていれば好適であり、180度回動した際に反対側の横方向に向き操作性が阻害されることがない。勿論バルブ操作部を最初から下向きに取り付けておけば問題はない。
【0043】
流体管30の一対の突当てリング34a、34bの外側面にそれぞれパッキンPが保持されると、左右に分割された挟持板35により既設管1aと流体管30の外周が同時に挟持され、この両管1a、30を挟持した挟持板35は分割内側板32、33の対向面に固定される。
【0044】
このようにして、組み立てられた一体化された既設管1a及び流体管30を密閉ケース15,16から外に露出させた状態で支持した回動シール板は密閉ケース本体の開口端から円筒内部に挿入する。分割内側板32、33の外周にはシール部材が装着されており、円筒カバー17a、17bの開口端に回動自在に密封支持されている。
【0045】
密閉ケースが組み立てられると、図6に示すように両移動機構25、26の回動操作により、連結杆25a、26aを後退移動させて、図4に示す状態から両可動スリーブ3を既設管1の両切断部から移動させて両側の既設管1に待避させる。
【0046】
この状態では、流体管30に取付けられたバタフライ型のバルブが開放された状態となっており、両可動スリーブ3の待避により既設管1の切断部から放出された一部の流体は一方の密閉ケース15内に排出された後、流体管30を挿通して他方の密閉ケース16内に流出し、他方の切断部より既設管1の内部に再び流入される。
【0047】
次に、図7に示すように、駆動源の作用により、回動軸24を180度回動させて、流体管30を既設管1の管軸上に位置決めする。これにより、既設管1の管軸上に振り込まれた流体管30のバルブの操作部30aは、横方向反対向きに設定される。
【0048】
次いで、図8に示すように、両移動機構25、26を回動操作することにより、両可動スリーブ3を既設管1の待避位置から軸方向に移動させると、突当てリング34a、34bの内側側面に保持されているパッキンPが両可動スリーブ3片側の環状溝に封入されて再び既設管1の両切断部を密閉する。
【0049】
そこで、既設管1から切断された既設管1aと流体管30が入れ替えられて、切断部が密閉閉塞されると、図9の(a)に示すように両密閉ケース15、16が解体撤去され、バルブ等を取付けた流体管30の既設管1への取付けが完了し、バルブ操作部30aは最初の横向き状態とは反対向きに設定された状態となる。最後に、両密閉ケース15、16のパッキンPの封入部とは反対側端面にパッキン36が取付けられて入れ替え作業が完了する。
【0050】
従って、上記のように構成された本発明の不断水式流体管交換方法によれば、回動動作によって切断された既設管1aとバルブ等を備えた流体管30とを不断水状態で入れ替えるように構成されているので、交換装置自体が小型化されて地面にピット2等を形成する掘削作業並びに埋め戻しのための作業時間が短縮されるだけでなく、既設管1から切断される既設管1aとバルブ等を備えた流体管30を、容易に且つ迅速で正確に入替えることができる。
【0051】
また、交換装置としての分割内側板32、33が密閉ケース15、16の一部を構成するとともに、既設管1の軸心より上下に分割された上下外部側板15a、15b及び16a、16bが上下部支持板28a、28a’、28b、28b’に取付けられているので、構造が簡易化される共に、既設管1に対する組立、分解作業を簡便に行うことができる。
【0052】
更に、最終シール部が予め流体管30の両側外周の所定位置に予め装着されているので、両可動スリーブ3が、両切断部を乗り越え移動を繰返した際シール部が損傷しても、入れ替えられた流体管30と既設管1との切断部を確実にシールすることができる。
【0053】
そして、上記実施例ではバルブを備えた流体管30を既設管1に挿入する例を示したが、例えば、腐蝕した部位が発見された場合には、この腐蝕した部位を新管と入れ替えるようにすることもできし、挙雑物などを除去するフィルタ装置や、可撓管等がであってもよい。また、都市計画や振興住宅地などに新たに配管を設置する場合等に、既設管1の所定位置に適宜分岐配管を接続することができる。更に、新たに挿入する流体管に流体制御機器等を組み込んで、既設管に特異な機能を付与することも可能である。
【0054】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0055】
(a)請求項1項の発明によれば、回動動作によって切断した既設管と流体管とを不断水状態で入れ替えるように構成されているので、交換作業が容易に且つ迅速に行え、作業ストロークも短いので地面の掘削作業並びに埋め戻しのための作業時間が短縮できる。
【0056】
(b)請求項2項の発明によれば、可動スリーブの単純な摺動運動だけで、密封と密封の解除が素早くできる。
【0057】
(c)請求項3項の発明によれば、新たに挿入される流体管と切断された流体管を該密閉ケース外に露出させた状態で支持するようにしているから密閉ケース自体を小型に形成でき、しかも回動軸を回転させるだけで交換作業が容易に且つ迅速に行える。
【0058】
(d)請求項4項の発明によれば、密閉ケースが既設流体管のところで分割されているので、既設流体管に対する組立及び取り外し作業を簡便に行うことができる。
【0059】
(e)請求項5項の発明によれば、回動軸が既設流体管に固定した2つの密閉ケース本体に支持されているので、交換作業を確実且つ安定して行うことができる。
【0060】
(f)請求項6項の発明によれば、入れ替えられた流体管と既設管との切断部を確実にシールすることができる。
【0061】
(g)請求項7項の発明によれば、新たな機能を有する流体管を挿入するにより既設流体管を使い勝手の良い流体管に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】既設管の切断箇所に可動スリーブないし切断装置を取付けた状態を示す断面図である。
【図2】可動スリーブでシールされた状態で切断装置により既設管が切断された状態を示す断面図である。
【図3】既設管が切断されたのち可動スリーブの連通口が密閉された状態を示す一部断面図である。
【図4】図3の状態で切断された既設管と入れ替えられる流体管を把持した交換装置と共に可動スリーブでシールされる切断部を密閉囲繞する密閉ケースの断面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】両切断部の周囲が密閉ケースによって覆われた状態で可動スリーブを両切断部から待避させた状態の説明図である。
【図7】同じく交換装置により切断された既設管とバルブ等を備えた流体管が入れ替えられた状態を示す説明図である。
【図8】入れ替えられた流体管の両端と既設管との間に形成される隙間に可動スリーブが移動して密閉された状態を示す説明図である。
【図9】(a)は密閉ケースが取り外されて既設管と流体管が接続された状態を示す完成図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 既設流体管(水道管)
1a 切断された既設管
2 ピット
3 可動スリーブ
3a、3b 半割スリーブ
5 駆動ギヤ
6 リングギヤ
7 取付部
8 仕切弁
9 案内管
10 切断装置
11 エンドミル
12 モータ
13 ねじ杆
14 閉塞蓋
15、16 密閉ケース
15a、15b 上下部外側板
17a、17b 円筒カバー
20a、20b フランジ
23 係合部材
24 回動軸
25、26 移動機構
25a、26a 連結杆
27 シール部材
28a、28b 下部支持板
28a’、28b’ 上部支持板
28 支持台
30 流体管
30a 操作部
32、33 分割内側板
34a、34b 突当てリング
35 挟持板
36 パッキン
B ベース
H 保持孔
P パッキン

Claims (7)

  1. 不断水の状態で既設流体管の所要長さを切断し、該切断部分に新たに流体管を挿入して既設管の一部を交換する不断水式流体管交換方法であって、
    前記既設流体管の2箇所の切断部位に対応した管外周面のそれぞれを密封状態で切断し、その後、該切断部位をそれぞれ密閉ケースにより密閉状態で囲繞し、前記密閉ケースの一部を構成する回動シール板の各々に前記切断した既設管と前記新たな流体管を該密閉ケース外に露出させた状態で支持させた後、前記2箇所の切断部位の密封状態を解除し、次に前記回動シール板を回動することにより前記切断した既設管と前記新たな流体管を交換し、前記既設流体管と挿入した流体管との接続部を密封し、最後に前記両密閉ケースを取り外すことを特徴とする不断水式流体管交換方法。
  2. 前記既設流体管の2箇所の切断部位に対応した管外周面に可動スリーブを、円周方向に回動可能に且つ管軸方向に移動可能に気密性を保持して取り付け、切断時に該可動スリープを前記切断部位に位置させて密封状態にし、新たな流体管への交換時に前記可動スリーブを前記既設流体管側に移動させて切断部位の前記密封状態を解除し、その後、前記可動スリーブを管軸方向に移動させて前記既設流体管と挿入した流体管との接続部を密封することを特徴とする請求項1に記載の不断水式流体管交換方法。
  3. 不断水の状態で既設流体管の所要長さを切断し、該切断部分に新たに流体管を挿入して既設管の一部を交換する不断水式流体管交換方法に使用する交換装置であって、
    前記交換装置は既設流体管の2箇所の切断部位をそれぞれ含むように該既設流体管周囲を密閉状態に囲繞する2個の密閉ケースを有し、該密閉ケースは非交換側の既設流体管に固定される密閉ケース本体と、該密閉ケース本体に固定された回動軸と、切断した既設管側の前記密閉ケース本体の側部を密閉するよう前記回動軸に回動可能に支持され、かつ前記回動軸を中心とする対称位置に新たな流体管の挿通孔と切断した既設管の挿通孔が形成された回動シール板とで構成されており、前記新たな流体管および切断した既設管を前記回動シール板の各挿入孔に挿通し、前記密閉ケース外に露出させた状態で支持することを特徴とする不断水式流体管交換装置。
  4. 密閉ケース本体は前記既設流体管の軸心より上下に2分割されいる請求項3に記載の不断水式流体管交換装置。
  5. 前記回動軸は前記両密閉ケース本体に回動自在に支持されている請求項3または4に記載の不断水式流体管交換装置。
  6. 前記新たに挿入する流体管の両側所定位置にシール部材を有している請求項3ないし5の何れかに記載の不断水式流体管交換装置。
  7. 前記新たに挿入する流体管がバルブ等の流体制御器を備えた流体管である請求項3ないし6の何れかに記載の不断水式流体管交換装置。
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