JP4114729B2 - 有機性廃棄物の処理方法 - Google Patents

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    • Y02W10/20Sludge processing

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機性廃棄物の処理方法、詳しくは事業系厨芥、一般ごみおよび汚泥などの有機性廃棄物に水を加えてスラリー化し、その後、このスラリーをメタン発酵槽内でメタン発酵する有機性廃棄物の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、事業系厨芥、一般ごみおよび汚泥などの有機性廃棄物の処理法の一種として、この有機性廃棄物に水を加えてスラリー化し、その後、このスラリーをメタン発酵槽内でメタン発酵する有機性廃棄物の処理方法が知られている。
従来のメタン発酵法として、例えば浮遊法、固定床法が知られている。
浮遊法とは、発酵槽内に嫌気性微生物であるメタン菌を浮遊させ、この槽内に投入された有機性スラリーと接触させてメタン発酵する方法である。
一方、固定法は、あらかじめメタン発酵槽内に嫌気性微生物であるメタン菌を表面に付着させた担体を充填し、この充填された担体の嫌気性微生物を、この槽内に投入された有機性スラリーに接触させて、これをメタン発酵する方法である。
なお、高濃度有機スラリー(有機物VTS8%以上)処理の場合、目詰まりや接触効率の問題から浮遊法が主に導入されている。
【0003】
しかしながら、これらの従来法による有機性廃棄物の処理によれば、以下に示す問題点がある。
(1)前者の浮遊法では、次のような問題点がある。
(a)有機性廃棄物の1槽消化、2槽消化があるが、メタン発酵槽内の汚泥濃度は1〜2重量%と低い。
(b)メタン菌の増殖が遅く、滞留日数は20〜30日もかかっている。
(c)槽内のスラリーとメタン菌との攪拌は、ガス攪拌または機械攪拌であり、大きな攪拌動力を確保しなければならない。
(d)この浮遊法は、負荷変動に弱い。このため、メタン発酵槽内で有機酸蓄積が発生しやすい。その結果、有機性廃棄物の処理能力が低下してしまう。
(e)メタン発酵槽内で発生するメタンガスの発生量が不安定で、その結果、容量の大きなガスホルダーを確保しなければならない。
(f)メタン発酵槽の液面付近にメタン菌を浮遊させているだけであるために、メタン発酵のスタートアップ(立ち上げ)には、通常、40日以上もかかっている。
【0004】
(2)一方、後者の固定床法では、次のような問題点がある。
(a)前述したように、メタン発酵槽内にメタン菌を付着した担体を充填しているので、目詰まりがしやすく、チャンネリングやデッドスペースが発生し易い。
(b)経済面でも、この担体が高価でコスト高となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高負荷処理による省スペース化および設備コストの低減が図れ、メタン発酵槽内での発酵阻害有機酸の蓄積を解決することができ、しかもメタン発酵処理性能およびメタンガス発生量の安定化が図れ、さらに運転開始時のスタートアップの短縮化も図れる有機性廃棄物の処理方法を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、有機性廃棄物に水を加えてスラリー化し、該スラリーをメタン発酵槽に投入して、該メタン発酵槽内で有機性廃棄物をメタン菌により発酵させて処理する有機性廃棄物の処理方法において、前記メタン発酵処理時には、メタン菌の造粒体であるグラニュールの存在下で発酵させ有機性廃棄物の処理方法であって、
前記メタン発酵槽が、(a)密閉された槽本体と、(b)該槽本体内に区画形成されて、有機性廃棄物に水を加えたスラリーにグラニュールを接触させることで前記有機性廃棄物をメタン発酵させる主発酵部と、(c)該主発酵部より上方の槽本体内に区画形成されて、上部にメタンガスの排出口を有し、かつ前記槽本体内で造粒されたグラニュールを一時貯留する沈殿部と、(d)仕切り筒を介して前記沈殿部の外周部に区画形成されて、前記主発酵部から流入されてきたメタン発酵後の消化汚泥をいったん貯留するとともに、該消化汚泥の排出口が形成された消化汚泥貯留部と、(e)該消化汚泥貯留部と、前記主発酵部に貯留されたスラリーの液面下とを連通する管状のミキシングシャフトと、(f)前記沈殿部の中央部と前記主発酵部の中央部とを連通し、かつチューブ途中には前記スラリーの供給口が形成されたセンターチューブと、(g)前記主発酵部内で発生したメタンガスが溜まる該主発酵部の上部と前記沈殿部内で発生したメタンガスが溜まる該沈殿部の上部とを連通する連通管に接続された均圧弁と、を備えたメタン発酵槽であり、メタン発酵時に、前記センターチューブを上昇する前記主発酵部内のスラリーの上昇速度を1〜2m/hrとすることを特徴としている。
【0007】
ここで、有機性廃棄物とは、例えば、すなわスーパーやホテルなどの事業系厨芥、一般家庭の生ごみ、下水汚泥、し尿汚泥、農業・漁業集落排水汚泥などの各種汚泥などをいう。
また、メタン菌とは、例えば嫌気性消化プロセスの主役を担う有機酸資化性メタン菌などをいう。
さらに、グラニュールとは、毬藻状をした嫌気性微生物造粒体である。
【0008】
なお、前記センターチューブを上昇する前記主発酵部内のスラリーの上昇速度が、1m/hr未満では、グラニュールの沈降が起こり、接触効率が低下し、一方、2m/hrを超えると、グラニュールが浮上する恐れがあり、沈殿槽へ流出する恐れがある。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の有機性廃棄物の処理方法において、前記スラリーが、8〜15重量%の有機性廃棄物を含む高濃度有機スラリーであることを特徴とする方法である。有機性廃棄物の濃度が8重量%未満では、有機物濃度が薄く、ガス発生量が少なくなり、一方、15重量%を超えると、前段のスラリー化での動力が大きくなり、また、発酵槽内の混合が不充分になるなどの不都合が生じる。
【0010】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の有機性廃棄物の処理方法において、前記発酵槽におけるグラニュールの濃度を、3〜6重量%とする方法でである。好ましいグラニュールの含有量は、5重量%前後である。3重量%未満では、スラリー濃度に対するグラニュールが少なく、高負荷がグラニュールにかかり、浮上現象を引き起こす。一方、6重量%を超えると、混合効果が低下し、グラニュールの流動化が劣り、処理性能が低下するという不都合が生じる。
【0011】
請求項1〜請求項に記載の発明の有機性廃棄物の処理方法によれば、メタン発酵処理時に、グラニュールの存在下で発酵させるので、有機性廃棄物の高負荷処理を行うことができる。これにより、メタン発酵設備の省スペース化が図れて設備コストの低減が可能となる。しかも、メタン発酵槽内での発酵阻害有機酸の蓄積を解決することができ、さらにはメタン発酵処理性能およびメタンガス発生量の安定化が図れる。これに加えて、運転開始時のスタートアップの短縮化も図ることができる。
【0012】
さらに、請求項1に記載の発明によれば、メタン発酵槽として、発生したメタンガス圧を利用して水頭差を生じさせ、位置エネルギーにより沈殿部内のスラリーを混合する方式のものを採用したので、この強い圧力水流により、主発酵部を攪拌し、沈殿スラッジを混合することができる。しかも、駆動源がないので、設備コストを低減することができるとともに、ランニングコストを無くすことができる。また、メタン発酵槽に狭い開口部がないので、残渣の絡みつきが無い。また、前記センターチューブを上昇するスラリーの上昇速度を1〜2m/hrとしたので、メタン発酵槽内での有機性廃棄物のメタン発酵に伴って、このスラリーがセンターチューブを上昇していく間に、このセンターチューブ内でグラニュールを良好に造粒することができる。
【0013】
特に、請求項2に記載の発明によれば、スラリーを8〜15重量%の有機性廃棄物を含む高濃度有機スラリーとしたので、グラニュールにより、有機性廃棄物の効率がよい高負荷処理を行うことができる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明によれば、発酵槽におけるグラニュールの濃度を3〜6重量%としたので、高濃度有機スラリーであっても、このグラニュールによりメタン発酵槽内に有機酸を蓄積させることなく、良好に有機性廃棄物のメタン発酵を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例に係る有機性廃棄物の処理方法を説明する。
図1は、この発明の一実施例に係る有機性廃棄物の処理方法による有機性廃棄物処理フローである。図2は、この発明の一実施例に用いられるメタン発酵槽の説明図である。
【0016】
図1において、10は有機性廃棄物の処理設備であり、この有機性廃棄物の処理設備10は、主に、ごみ処理工場に持ち込まれた事業系厨芥、一般ごみなどを粉砕する破砕機11と、粉砕ごみに用水を加えて比重差により選別する湿式粉砕選別機12と、スラリーポンプ13を介して、湿式粉砕選別機12から導出された高濃度有機スラリーをいったん貯留するスラリー貯留槽14と、スラリーポンプ15を介して、スラリー貯留槽14から導出された高濃度有機スラリーをメタン発酵するメタン発酵槽16と、このメタン発酵槽16で回収されたメタンガスを安全装置17を介して貯留するガスホルダー18と、安全装置17から分岐されたメタンガスを脱硫する脱硫塔19と、脱硫されたメタンガスを燃焼させて発電および温水を発生させる発電・温水製造装置20と、メタン発酵槽16から排出された消化脱離液をいったん貯留する消化液貯留槽21と、スラリーポンプ22を介して導出された消化脱離液を脱水する消化汚泥脱水機23と、この消化汚泥脱水機23で脱水された分離液を貯留する分離液貯留槽24と、外部供給された余剰汚泥、浄化槽汚泥を一時貯留する汚泥受槽25と、この汚泥受槽25からスラリーポンプ26を介して導出された汚泥を濃縮する汚泥濃縮機27と、この汚泥濃縮機27で濃縮された濃縮汚泥を一時貯留する濃縮汚泥貯留槽28とを備えている。
【0017】
前記湿式粉砕選別機12はバッチ式の比重差選別機であり、事業系厨芥、一般ごみなどに所定量の用水を加えて攪拌し、得られた混合物を比重差でプラスチック、繊維などの軽量物と、金属、石などの重量物とに選別除去して、発酵用の有機性廃棄物を高濃度に含む高濃度有機スラリーを分別回収する装置である。重量物は重量物受槽12aに回収され、軽量物は軽量物受槽12bに回収される。
また、発電・温水製造装置20は、メタン処理により発生したメタンガスを利用して電力を得るとともに、メタン発酵槽16内に貯留された高濃度有機スラリーを温める温水などを得るための装置である。
【0018】
次に、図2を参照して、本発明の用いられるメタン発酵槽16を詳細に説明する。
図2に示すように、メタン発酵槽16は、バッチ式の密閉された槽本体30と、この槽本体30内に区画形成されて、高濃度有機スラリーにグラニュールを接触させることで有機性廃棄物をメタン発酵させる主発酵部31と、この主発酵部31より上方の槽本体30内に区画形成されて、上部にメタンガスの排出口32を有し、かつ槽本体30内で造粒されたグラニュールを一時貯留する沈殿部33と、仕切り筒34を介して沈殿部33の外周部に区画形成されて、主発酵部31から流入されてきたメタン発酵後の消化汚泥をいったん貯留するとともに、この消化汚泥の排出口35が形成された消化汚泥貯留部36と、この消化汚泥貯留部36と、主発酵部31に貯留された高濃度有機スラリーの液面下とを連通する比較的細い管状のミキシングシャフト37と、沈殿部33の中央部と主発酵部31の中央部とを連通し、かつチューブ途中には高濃度有機スラリーの供給口38が形成されるとともに、チューブ下端側の開口部には、主発酵部31内の高濃度有機スラリーとグラニュールとを混合する下端部39が設けられたセンターチューブ40と、主発酵部31内で発生したメタンガスが溜まるこの主発酵部31の上部と、沈殿部33内で発生したメタンガスが溜まるこの沈殿部33の上部とを連通する連通管41に接続された均圧弁42と、を備えている。なお、図2中、30aは主発酵部31の底部に溜まったスラッジSを排出する底部排出口である。
【0019】
以下、この有機性廃棄物の処理設備10を、図1のフローに基づいて説明する。まず、ごみ経路を説明する。
図1に示すように、ごみ処理工場に持ち込まれた事業系厨芥、一般ごみなどは破砕機11に投入されての大きさに粉砕される。それから湿式粉砕選別機12に送り込まれる。ここで、粉砕ごみに用水を加えて比重差により発酵不適物と高濃度有機スラリーとに選別される。金属片などの重量物は槽底部から重量物受槽12aに投下され、ビニール袋などの軽量物は槽上部から軽量物受槽12bに排出される。このうち、軽量物は、固形燃料製造設備へ送り込まれて固形燃料になる。
【0020】
次に、この湿式粉砕選別機12で得られた高濃度有機スラリーは、スラリーポンプ13によりスラリー貯留槽14に送り込まれる。その後、スラリー貯留槽14に溜まった高濃度有機スラリーは、スラリーポンプ15を介してメタン発酵槽16へと供給される。
【0021】
メタン発酵槽16で回収されたメタンガスは、安全装置17を介してガスホルダー18に貯留される。発生したメタンガスの一部は、この安全装置17から分岐されて脱硫塔19で脱硫される。そして、発電・温水製造装置20へと送り込まれ、電気および温水がつくられる。得られた温水はメタン発酵槽16に供給されて、貯留された高濃度有機スラリーを温めることにより、グラニュールによる有機性廃棄物のメタン処理を促進させる。
一方、メタン発酵槽16から排出された消化脱離液は、いったん消化液貯留槽21に貯留され、スラリーポンプ22を介して消化汚泥脱水機23によって脱水される。脱水汚泥は図示しない堆肥化設備に送られて、堆肥となる。分離液は、いったん分離液貯留槽24に貯留される。その後、この槽24内の分離液は、ポンプ50により図示しないし尿処理設備に供給されて処理される。
【0022】
次に、汚泥経路を説明する。外部供給の余剰汚泥、浄化槽汚泥はいったん汚泥受槽25に貯留される。次いで、この汚泥受槽25からスラリーポンプ26を介して導出された汚泥は、汚泥濃縮機27で濃縮される。この汚泥濃縮機27で濃縮された濃縮汚泥は、濃縮汚泥貯留槽28に供給され、その後、スラリーポンプ29を介して、前記メタン発酵槽16に投入される。なお、汚泥濃縮機27で分離された分離液は、前記分離液貯留槽24に送り込まれ、その後、し尿処理設備に供給される。
【0023】
次に、図2に基づいて、前記メタン発酵槽16内でのメタン発酵を詳細に説明する。なお、主発酵部31には、あらかじめグラニュールが投入されているものとする。
まず、第1ステップでは、供給口38から高濃度有機スラリーをセンターチューブ40内に供給する。これにより、主発酵部31および沈殿部33の略半分に高濃度有機スラリーが充填される。このとき、主発酵部31の液面と沈殿部33の液面とは同一レベルになる。
【0024】
第2ステップにおいて、主発酵部31内で高濃度有機スラリーがグラニュールを構成する高濃度のメタン菌により発酵し、メタンガスが発生する。発生したメタンガスは、主発酵部31の上部に溜まっていく。これに伴って、主発酵部31の液面が低下し、発酵液の一部はセンターチューブ40を通り、沈殿部33へ徐々に上昇していく。このときの上昇速度は1〜2m/hrである。これにより、このセンターチューブ40内でグラニュールを良好に造粒させることができる。なお、主発酵部31の液面の低下時には、発酵液の別の一部がミキシングシャフト37から消化汚泥貯留部36へも流れ込む。また、この沈殿部33で発生したメタンガスは、自動的にガス排出口32からガスホルダー18側へと供給される。
【0025】
第3ステップにおいて、主発酵部31内で十分なメタンガスの発生が行われると、この主発酵部31の液面はさらに低下し、これに伴って沈殿部33の液面が最高位に達する。その後、新しい高濃度有機スラリーを供給口38からセンターチューブ40内に供給することで、沈殿部33内の液が、仕切り筒34の上縁を超えて消化汚泥貯留部36へとオーバーフローする。これにより、新たに供給された高濃度有機スラリーに見合う分の消化汚泥が排出口35から外部に排出される。
【0026】
続く第4ステップにおいて、均圧弁42を開弁すると、沈殿部33の発酵液が一気にセンターチューブ40を通って主発酵部31の底部に流れ込む。この際、センターチューブ40の下端部39から槽内の接線方向に流れ込むため、主発酵部31内の高濃度有機スラリーと、造粒後に沈殿部33に貯留されていたグラニュールとが均一に混合される。その後は、均圧弁42が閉弁され、前記第1ステップから第4ステップまでを1日6〜8回繰り返す。
【0027】
以上、この一実施例の有機性廃棄物の処理方法はこのように構成および作用するために、例えば、高濃度グラニュールの維持(汚泥濃度4〜5重量%)により、従来の浮遊法によるVTS負荷が2〜3kg/m3 ・日から4〜5kg/m3 ・日の高負荷処理が可能となった。
また、メタン発酵槽16の滞留日数が、例えば、従来法の20〜30日から10〜15日へと短縮することができた。これにより、このメタン発酵槽16の槽容量を半分にすることが可能になる。
【0028】
さらに、従来の浮遊法では負荷変動に弱く、有機酸の蓄積により処理性能、ガス発生量が低下していた。しかしながら、この一実施例法は有機酸の資化能力に対して特に優れているために、高負荷時においても安定したメタン発酵処理を行うことができる。
さらにまた、この一実施例法では、メタン発酵処理のスタートアップ時の発酵が安定する期間が、例えば、従来法の40〜50日に対して20〜30日と、ほぼ半分に短縮することができる。
そして、メタン処理時には、安定してガスが発生するので、ガスホルダー18の容量を小さくすることもできる。
【0029】
ここで、図3〜図9を参照しながら、実際に有機性廃棄物の処理実験を行ったときの結果を記載する。
図3は、グラニュール汚泥によるメタン発酵処理の結果を示すグラフである。図4は、グラニュールを途中添加した場合のVTS負荷と有機物分解率との経過日数的変化を示すグラフである。図5は、グラニュールを途中添加した場合の発酵阻害有機酸の経過日数的変化を示すグラフである。図6は、グラニュール汚泥のスタートアップ時におけるVTS負荷と有機物分解率との経過日数的変化を示すグラフである。図7は、グラニュール汚泥のスタートアップ時における発酵槽内有機酸の経過日数的変化を示すグラフである。図8は、下水消化汚泥のスタートアップ時におけるVTS負荷と有機物分解率との経過日数的変化を示すグラフである。図9は、下水消化汚泥のスタートアップ時における発酵槽内有機酸の経過日数的変化を示すグラフである。
【0030】
【実施例】
実施例1
容量25m3 のメタン発酵槽を用いて、有機性廃棄物の含有量10〜12重量%の高濃度有機スラリーを1.4〜1.6m3 /日で処理した。メタン発酵槽中には、あらかじめ5重量%のグラニュールが投入されていた。このグラニュールの密度は1,040kg/m3 、沈降速度40〜70m/hrである。処理温度は35℃、滞留日数15日である。その経日的変化を図3のグラフに示す。
図3から明らかなように、VTS負荷が4〜5kg/m3 ・日で安定し、しかも有機物分解率も70%前後で安定した。これにより有機性廃棄物の高負荷処理が可能となり、発酵時間も従来の約半分に短縮された。
【0031】
実施例2
容量6リットルのラボテストにより、有機酸蓄積の影響とグラニュール添加による処理安定化実験を行った。有機酸が3,000〜6,000mg/リットルの反応槽に、グラニュールを3リットル(反応槽容量の50%)を添加した。その他の条件は実施例1と同様である。その結果を、図4および図5のグラフに示す。
図4から明らかなように、グラニュールを加える24日目より前では、高負荷(6〜8kg/m3 ・日)によりメタン発酵が阻害され、分解率が負荷に反比例して分解率が低下していた。そこで、24日目にグラニュールを添加したら、VTS負荷が4〜5kg/m3 ・日、有機物分解率も70%前後で安定化した。よって、有機性廃棄物の高負荷処理が可能となり、発酵時間も従来の約半分に短縮された。
また、図5から明らかなように、24日目にグラニュールを添加すると、発酵を阻害する有機酸の量が100mg/リットル以下に著しく減少した。
【0032】
実施例3
ここでは、グラニュール汚泥による有機性廃棄物処理のスタートアップ(立ち上げ)を示す。その他の実験条件は実施例1と同様である。その結果を図6および図7に示す。
図6から明らかなように、20日まではVTS負荷が略3kg/m3 ・日以下であり、30日ではVTS負荷4kg/m3 ・日であった。すなわち、従来の浮遊法ではスタートアップに40〜50日を要していたのに対して、本発明では20〜30日と、略半分に短縮された。
また、図7から明らかなように、有機酸は日数が経過しても約1,000mg/リットル以下と安定していた。
【0033】
比較例1
ここでは、下水消化汚泥による有機性廃棄物処理のスタートアップを示す。実験の条件は実施例3と同様である。その結果を図8および図9に示す。
図8から明らかなように、VTS負荷が3kg/m3 ・日に達成するのは40日以上かかった。また、有機酸は45日目ごろより実施例3の場合の2倍である2,000mg/リットルで安定的に存在していた。
【0034】
【発明の効果】
請求項1〜請求項4に記載の発明の有機性廃棄物の処理方法によれば、メタン発酵処理時に、グラニュールの存在下で発酵させるようにしたので、有機性廃棄物の高負荷処理を行うことができる。これにより、メタン発酵設備の省スペース化が図れて設備コストの低減が可能となる。しかも、メタン発酵槽内での発酵阻害有機酸の蓄積を解決することができ、さらにはメタン発酵処理性能およびメタンガス発生量の安定化が図れる。これに加えて、運転開始時のスタートアップの短縮化も図ることができる。
【0035】
特に、請求項2に記載の発明によれば、スラリーを8〜15重量%の有機性廃棄物を含む高濃度有機スラリーとしたので、グラニュールにより、有機性廃棄物の効率がよい高負荷処理を行うことができる。
【0036】
また、請求項3に記載の発明によれば、発酵槽におけるグラニュールの濃度を3〜6重量%に維持したので、高濃度有機スラリーであっても、このグラニュールによりメタン発酵槽内に有機酸を蓄積させることなく、良好に有機性廃棄物のメタン発酵を行うことができる。
【0037】
さらに、請求項4に記載の発明によれば、用いられるメタン発酵槽として、発生したメタンガス圧を利用して水頭差を生じさせ、位置エネルギーにより沈殿部内のスラリーを混合する方式のものを採用したので、この強い圧力水流により、主発酵部を攪拌し、沈殿スラッジを混合することができる。しかも、駆動源がないので、設備コストを低減することができるとともに、ランニングコストを無くすことができる。また、メタン発酵槽に狭い開口部がないので、残渣の絡みつきが無い。
また、前記センターチューブを上昇するスラリーの上昇速度を1〜2m/hrとしたので、メタン発酵槽内での有機性廃棄物のメタン発酵に伴って、このスラリーがセンターチューブを上昇していく間に、このセンターチューブ内でグラニュールを良好に造粒することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る有機性廃棄物の処理方法による有機性廃棄物処理フローである。
【図2】この発明の一実施例に用いられるメタン発酵槽の説明図である。
【図3】グラニュール汚泥によるメタン発酵処理の結果を示すグラフである。
【図4】グラニュールを途中添加した場合のVTS負荷と有機物分解率との経過日数的変化を示すグラフである。
【図5】グラニュールを途中添加した場合の発酵阻害有機酸の経過日数的変化を示すグラフである。
【図6】グラニュール汚泥のスタートアップ時におけるVTS負荷と有機物分解率との経過日数的変化を示すグラフである。
【図7】グラニュール汚泥のスタートアップ時における発酵槽内有機酸の経過日数的変化を示すグラフである。
【図8】下水消化汚泥のスタートアップ時におけるVTS負荷と有機物分解率との経過日数的変化を示すグラフである。
【図9】下水消化汚泥のスタートアップ時における発酵槽内有機酸の経過日数的変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 有機性廃棄物の処理設備
16 メタン発酵槽
30 槽本体
31 主発酵部
32 排出口
33 沈殿部
34 仕切り筒
35 排出口
36 消化汚泥貯留部
37 ミキシングシャフト
38 スラリー供給口
39 下端部
40 センターチューブ
41 連通管
42 均圧弁

Claims (3)

  1. 有機性廃棄物に水を加えてスラリー化し、該スラリーをメタン発酵槽に投入して、該メタン発酵槽内で有機性廃棄物をメタン菌により発酵させて処理する有機性廃棄物の処理方法において、前記メタン発酵処理時には、メタン菌の造粒体であるグラニュールの存在下で発酵させ、かつ、前記メタン発酵槽が、
    密閉された槽本体と、
    該槽本体内に区画形成されて、有機性廃棄物に水を加えたスラリーに前記グラニュールを接触させることで前記有機性廃棄物をメタン発酵させる主発酵部と、
    該主発酵部より上方の槽本体内に区画形成されて、上部にメタンガスの排出口を有し、かつ前記槽本体内で造粒されたグラニュールを一時貯留する沈殿部と、
    仕切り筒を介して前記沈殿部の外周部に区画形成されて、前記主発酵部から流入されてきたメタン発酵後の消化汚泥をいったん貯留するとともに、該消化汚泥の排出口が形成された消化汚泥貯留部と、
    該消化汚泥貯留部と、前記主発酵部に貯留されたスラリーの液面下とを連通する管状のミキシングシャフトと、
    前記沈殿部の中央部と前記主発酵部の中央部とを連通し、かつチューブ途中には前記スラリーの供給口が形成されたセンターチューブと、
    前記主発酵部内で発生したメタンガスが溜まる該主発酵部の上部と、
    前記沈殿部内で発生したメタンガスが溜まる該沈殿部の上部とを連通する連通管に接続された均圧弁と、
    を備えたメタン発酵槽であり、メタン発酵時に、前記センターチューブを上昇する前記主発酵部内のスラリーの上昇速度を1〜2m/hrとすることを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。
  2. 前記スラリーが、8〜15重量%の有機性廃棄物を含む高濃度有機スラリーである請求項1に記載の有機性廃棄物の処理方法。
  3. 前記発酵槽におけるグラニュールの濃度が3〜6重量%である請求項1または請求項2に記載の有機性廃棄物の処理方法。
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