JP4113930B2 - 接合用インサートメタル - Google Patents

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辰三郎 足立
治男 染谷
俊昭 志田
宏次 大石橋
繁明 宮田
聡夫 佐鳥
隆 北条
茂樹 宮口
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暁男 鈴村
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ナイス株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼材同士を圧接にて接合する際に、接合される鋼材の間に挟み込ませるインサートメタルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、鋼管等の鋼材の端部同士を突合せ接合する方法として、ろう付けを応用したアモルファス接合法(液相拡散接合)が知られている。この方法は、図2に示すように、接合面の間に、母材(被接合材)より、融点の低い金属箔のインサートメタルを挿入し、母材同士を相互に加圧し、接合部をインサートメタルの融点以上に加熱して、インサートメタルを溶融させた後、インサートメタル中の融点降下元素(B、Si等)を拡散させ、等温凝固させて接合する方法である。一般に、インサートメタルとしては、Ni基合金中にSiあるいはBを添加して、インサートメタルの融点を低下させていた。
【0003】
このようなインサートメタルに関する発明は、既に、いくつか開示されている。
【0004】
例えば、Fe、Cr、Niを含有する固相接合用二相系ステンレス鋼薄帯に関する発明が既に開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、鋼を突合せ接合する際、Cr:10〜20重量%、Si:4〜10重量%、B1〜5重量%を含有し、残部がNiで構成されたインサート部材に関する発明も開示されている(例えば、特許文献2参照)。さらには、Ti量を0.003〜0.055%、N量を0.001〜0.009%、O量を0.003%以下とし、Ti/(N+O)を1.2以上6.0としたインサートメタルにかかる発明も開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
このような、インサートメタルは、インサートメタル中の融点降下元素を拡散により接合するため、大きな加圧力を付与しなくても母材同士を接合させることができる点で優れている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭62−227597号公報
【特許文献2】
特開平3−8555号公報
【特許文献3】
特開平6−145915号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
鋼管等の鋼材をろう付け接合または液相拡散接合させる場合、Ni基よりも鉄基のインサートメタルのほうが、接合性が良好である。しかし、鉄基のインサートメタルは保管中に、錆が発生しやすいという問題点がある。インサートメタルに錆が発生すると、接合強度が大幅に低下してしまう。鉄基のインサートメタルに錆が発生することを防止するため、鉄基のインサートメタルを保管するときには、インサートメタルが大気と接触することの無いように、厳重な管理が必要であった。このため、多大な手間を必要とし、また保管に関するコストも多大なものとなっていた。
【0008】
本発明は、かかる問題点に鑑みなされた発明であり、たとえ、大気中に長期間放置した場合であっても錆を発生することなく、しかも良好な接合性を備えたインサートメタルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するために、鋼材同士を圧接させる際に前記鋼材の間に挟み込ませて、前記鋼材同士を接合させる接合用インサートメタルであって、Cr、Si、B、Moを含有し、残部がFe及び不純物から組成され、前記Crの含有率が12.0〜20.0質量%である接合用インサートメタルを採用した。
【0010】
本発明によれば、例え長期間にわたり接合用インサートメタルを大気中に放置した場合であっても、錆の発生を効果的に防止することができる。このため、鋼材同士を良好に接合させることができる。また、本発明によれば、接合用インサートメタルが大気と接触することを防止する特殊な取り扱いをする必要が無いため、保管に必要なコストを大幅に低減させることができる。
【0011】
ここで、接合の対象となる鋼材はその形態に特に限定はなく、鋼管材、中実棒、ブロック材等、様々な形態の鋼材に適応させることができる。また、同種の形態を有する鋼材同士を接合する場合には限定されず、鋼管材と中実棒との接合のように、異なる形態の鋼材を接合する場合にも適用できる。
【0012】
なお、上記接合用インサートメタルに関し、前記Siの含有率を1.0〜2.1質量%、前記Bの含有率を2.0〜8.0質量%とすることで、効果的にインサートメタルの融点を低下させることができ、また、前記Moの含有率を0.5〜3.0質量%とすることで、高い靱性を有する接合用インサートメタルを得ることができる。
【0013】
このように、本発明では、Cr、Si、B、Moの各元素の含有率をこのように組成することで、錆の発生を防止することに加え、良好な接合性を有する接合用インサートメタルを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、本発明にかかるインサートメタル2を使用して2つの鋼管1,1をその軸方向の端面同士にて接合する様子を示している。このインサートメタル2は、粉末状に形成されており、接合しようとする鋼管の端面に付着されている。インサートメタル2は、接合される鋼管1,1より低い融点を有し、約1000℃から溶融が開始されるように構成されている。
【0016】
接合させる2つの鋼管1,1は、大気中にて、端面に付着されたインサートメタル2を介してこれらの端面同士が突き合わされている。これら鋼管1,1は、その軸方向に5MPa以上の圧力、好ましくは5MPa〜20MPaの範囲の圧力で加圧されている。また、鋼管1,1の接合部には、これらの外周部に高周波加熱コイル3が配置されている。高周波加熱コイル3には、図示しない高周波誘導装置が接続されており、この高周波加熱コイル3に高周波を発生させている。鋼管1,1同士の接合部は、高周波加熱コイル3により高周波を付与されることで加熱され、鋼管1,1より低い融点のインサートメタル2のみが溶融し、鋼管1,1の端面同士が溶着される。この際、鋼管1,1はその軸方向に相互に加圧されているので、鋼管1,1同士が強固に接合される。
【0017】
なお、加圧力は、接合せしめる鋼管の種類に応じて適宜設定することで鋼材に応じた適切な接合性を得ることができる。また、加熱温度についても、後に説明するように所定の範囲で適宜設定することで、鋼管の種類に応じた適切な接合性を得ることができる。
【0018】
この接合方法に使用されるインサートメタル2は、Cr、Si、B、Moを含有し、残部がFe及び不純物から組成されている。Crは、12.0〜20.0質量%含有され、Siが1.0〜2.1質量%、Bが2.0〜8.0質量%含有されている。また、Moは、0.5〜3.0質量%含有されている。Crは、未使用のインサートメタル2を保管中に大気から保護し、インサートメタル2に錆が発生することを防止する役割を果たしている。また、Si及びBは、インサートメタル2の融点を低下させ、比較的低い温度を接合部に付与するだけで、鋼管1,1を適切に溶着させている。さらに、Moは、インサートメタル2の靱性を向上させ、接合後に脆性破壊等の生じることのない良好な接合状態を維持させる。
【0019】
ここで、各元素の含有率を上記の範囲にした意義をそれぞれ説明する。
【0020】
(1)Crの含有率について
Crの含有率が12.0質量%を未満であると、インサートメタル2の酸化を防止する機能が低下してしまい、長期間インサートメタル2を放置しておくと、インサートメタル2に錆が発生してしまう。これに対し、12.0質量%以上のCrを含有するインサートメタル2では、インサートメタル2の酸化を防止し、インサートメタル2に錆が発生することを効果的に防止する。一方、インサートメタル2にCrを20.0質量%以上含有させても防錆効果には特に寄与しない。また、他の元素との含有率のバランスも悪くなり、接合力自体が低下してしまう。良好な接合性を維持しつつ、錆の発生を効果的に防止するために、Crの含有率を12.0〜20.0質量%としている。
【0021】
(2)Si、Bの含有率について
Siの含有率が1.0質量%未満であり、Bの含有率が2.0質量%未満であると、インサートメタル2の融点を効果的に低下させることができない。これに対し、インサートメタル2に2.1質量%を越えるSiを含有させ、8.0質量%を越えるBを含有させると、融点の低下にほとんど影響を与えないだけでなく接合力の低下を招いてしまう。このような理由により、Siの含有率を1.0〜2.1質量%、Bの含有率を2.0〜8.0質量%として、インサートメタル2の融点を適切に低下させ、インサートメタル2が約1000℃から溶融させると共に、良好な接合性を実現させている。
【0022】
(3)Moの含有率について
インサートメタル2に含有されるMoが0.5質量%未満であると、靱性がやや劣り、鋼管1,1の接合部が脆性破壊しやすくなってしまう。一方、3.0質量%を越えるMoをインサートメタル2に含有させても、接合部の靱性の向上にはほとんど影響を与えない。かかる理由により、Moの含有率を0.5〜3.0質量%とする。
【0023】
各元素の含有率がこのような範囲に設定されたインサートメタル2を使用する場合、高周波加熱コイル3で接合部を1200℃〜1360℃に加熱することで、極めて良好な接合性を得ることができる。
【0024】
なお、インサートメタルの形態は、粉末状に限定されるものではなく、厚さが80μm以上のシート状に形成してもよい。この場合、インサートメタルの厚さは、接合させる鋼材に応じて適宜選択すればよい。なお、インサートメタルをシート状に形成した場合には、図2に示すように、インサートメタル4を両面から接合しようとする鋼管で挟み込み、高周波加熱コイルで接合部を加熱することで同様に鋼管同士を接合できる。また、この場合についても、接合部の加熱温度、並びに加圧力は、接合せしめる鋼材に応じて適宜設定することで鋼材に応じた適切な接合性を得ることができる。
【0025】
次に、当該インサートメタル2について、以下の実施例に基づいてさらに詳細を説明する。
【0026】
【実施例】
インサートメタルにCrをどの程度含有させればよいのかを調査するために、10種類のインサートメタルM1〜M10を作製し、これらインサートメタルM1〜M10について耐食試験を行った。また、耐食試験で良好な結果を得たインサートメタルを使用して、鋼管を接合し、鋼管の接合部について引張試験を行い、機械的性質についても調査した。
【0027】
耐食試験は、10種類のインサートメタルM1〜M10をガスアトマイズ法で作製し、これらのインサートメタルM1〜M10を6ヶ月間にわたり大気中に放置し、錆の発生状態を調査することで行った。錆の発生は、酸素分析を行うことで調査した。表1は、作製したインサートメタルM1〜M10の組成を示している。この表1に示すように、各インサートメタルM1〜M10に含有させたCrは、5質量%〜18質量%の範囲である。表1中、記号M1〜M6のインサートメタルがCrの含有率が12.0質量%を下回るインサートメタルで、記号M7〜M10がCrの含有率が12.0質量%以上のインサートメタルである。
【0028】
【表1】
Figure 0004113930
【0029】
これら10種類のインサートメタルM1〜M10を、6ヶ月にわたり大気に放置した後に、各インサートメタルM1〜M10について酸素分析により耐食試験を行ったところ、表2に示すような結果を得た。
【0030】
【表2】
Figure 0004113930
【0031】
この表2から明らかなように、含有されるCrが12質量%を下回る場合には、6ヶ月の放置後、インサートメタルM1〜M6に260ppm以上の酸素が吸収されている。一方、12質量%以上のCrが含有されたインサートメタルM7〜M10にあっては、6ヶ月間放置した後でも、80ppmを下回る微量な酸素しか吸収されていないことが判る。また、外観に関しても、Crの含有率が12質量%を下回るインサートメタルM1〜M6では、全面にわたり錆が発生していたが、12質量%以上のCrが含有されたインサートメタルM7〜M10にあっては、ほとんど錆は発生していなかった。
【0032】
次に、耐食試験にて良好な結果を得ることができた記号M7〜M10のインサートメタルを使用して、鋼管を接合し、接合部について引張試験を行った。試験は、SGP50A並びにSGP150Aの2種類の鋼管について行った。SGP50Aは、外径が60.9mm、肉厚が3.9mmであり、SGP150Aは、外径が165mm、肉厚が5.2mmである。表3に試験に使用した各鋼管のC、Si、Mn、P、Sの組成を示す。表3中、記号S1がSGP50Aを表し、記号S2がSGP150Aを表している。
【0033】
【表3】
Figure 0004113930
【0034】
(1)SGP50Aについて
SGP50Aについては、2つの鋼管の端面同士でM7〜M10のインサートメタルをそれぞれ挟み込み、高周波誘導加熱によって接合部を加熱して鋼管同士を接合させて引張試験用のテストピースT1〜T4を作製した。いずれのテストピースについても接合部を1300℃に加熱し、5MPaの圧力で鋼管同士を加圧し、この状態を60秒間保持して作製した。なお、比較検討するために、耐食試験で良好な結果を得られなかったインサートメタルM6,M5についても、同様の条件でテストピースT5,T6を作製し、引張試験を行った。
【0035】
この引張試験では、接合強度の合格基準を、母材の規格強度である290N/mm2とし、この値以上の接合強度を有するテストピースを合格とした。
【0036】
引張試験の結果を表4に示す。
【0037】
【表4】
Figure 0004113930
【0038】
この表4から明らかなように、耐食試験で良好な結果を得たM7〜M10のインサートメタルで接合したテストピースT1〜T4は、いずれも合格基準である290N/mm2を遙かに上回る接合強度を得ることができた。また、これらT1〜T4のテストピースについては、接合部ではなく、母材である鋼管の位置で破断した。このことは、耐食試験で良好な結果を得ることができたインサートメタルを使用して鋼管を接合した場合には、その接合部の接合強度は母材である鋼管よりも高いことを意味している。
【0039】
一方、耐食試験で錆が発生し、良好な結果を得ることができなかったインサートメタルM6,M5を使用して鋼管を接合したテストピースT5,T6は、その接合強度がわずかに合格基準の290N/mm2を下回った。また、これらのテストピースT5,T6では、接合部、即ち、インサートメタルM6,M5の部分で破断した。
【0040】
(2)SGP150Aについて
SGP150Aについても、2つの鋼管の端面同士でM7〜M10のインサートメタルをそれぞれ挟み込み、高周波誘導加熱によって接合部を加熱して鋼管同士を接合させて引張試験用のテストピースT11〜T14を作製した。SGP150Aでは、接合部を1320℃に加熱し、6MPaの圧力で鋼管同士を加圧し、この状態を60秒間保持して作製した。なお、比較検討するために、耐食試験で良好な結果を得られなかったインサートメタルM6,M5についても、同様の条件でテストピースT15,T16を作製し、引張試験を行った。
【0041】
この引張試験に関しても、接合強度の合格基準を、母材の規格強度である290N/mm2とし、この値以上に接合強度を有するテストピースを合格とした。
【0042】
引張試験の結果を表5に示す。
【0043】
【表5】
Figure 0004113930
【0044】
この表5から明らかなように、SGP150Aの場合も、耐食試験で良好な結果を得たM7〜M10のインサートメタルで接合したテストピースT11〜T14は、いずれも合格基準である290N/mm2を遙かに上回る接合強度を得ることができた。また、これらT11〜T14のテストピースについても、接合部ではなく、母材である鋼管の位置で破断した。このことから、耐食試験で良好な結果を得ることができたインサートメタルM7〜M10を使用して鋼管を接合した場合には、その接合部の接合強度は母材である鋼管よりも高いことが判る。
【0045】
一方、耐食試験で錆が発生し、良好な結果を得ることができなかったインサートメタルM6,M5を使用して鋼管を接合したテストピースT15,T16では、その接合強度がわずかに合格基準の290N/mm2を下回った。また、これらのテストピースT15,T16では、接合部、即ち、インサートメタルM6,M5の部分でそれぞれ破断した。
【0046】
これらの実験結果から、Crを12〜20質量%含有するインサートメタルでは、長期間にわたりインサートメタルを大気中に放置しておいても、インサートメタルの酸化が効果的に防止され、錆の発生が防止されることが判る。また、かかるインサートメタルを使用して鋼管を接合した場合には、錆が発生していないので、きわめて良好な接合性を得ることもできる。
【0047】
一方、表1に示す各インサートメタルの組成を比較した場合、M1〜M10のいずれのインサートメタルについても、Siが1.0〜2.1質量%、Bが2.0〜8.0質量%、Moは、0.5〜3.0質量%の範囲内で含有されている。このことから、Si並びにBによりインサートメタルの融点を適正に低下させた場合、さらには、Moを添加して靱性を接合部に与えた場合であっても、いったんインサートメタルに錆が発生した場合には、接合強度が低下してしまうことを意味する。
【0048】
以上、本発明にかかるインサートメタルを鋼管の接合に適用した場合を例に説明したが、適用の対象は、鋼管に限定されるものではなく、中実棒等その他の鋼材についても適用できる。
【0049】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、鉄基のインサートメタルにCrを12.0〜20.0質量%含有させたことにより、インサートメタルが酸化することを効果的に防止し、インサートメタルを長期間にわたり大気中に放置した場合であっても、インサートメタルに錆が発生することを防止する。このため、インサートメタルの保管を容易にし、しかも保管にかかるコストを大幅に低減させることができる。
【0050】
また、インサートメタルにSiを1.0〜2.1質量%、Bを含有率が2.0〜8.0質量%含有させることで、インサートメタルの融点を適切に低下させる。さらには、Moを0.5〜3.0質量%含有させることで、接合部の靱性を向上させ、衝撃荷重等に強い接合部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉末状のインサートメタルを使用して鋼管の端面同士を接合させる態様の一例を示す図である。
【図2】シート状のインサートメタルを使用して鋼管の端面同士を接合させる態様の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 鋼管
2,4 インサートメタル
3 高周波加熱コイル

Claims (1)

  1. 鋼材同士を圧接する際に前記鋼材の間に挟み込ませて前記鋼材同士を接合させる接合用インサートメタルであって、
    Crが12.0〜20.0質量%、Siが1.0〜2.1質量%、Bが2.0〜8.0質量%、Moが0.5〜3.0質量%それぞれ含有され、残部がFe及び不純物から組成されていることを特徴とする接合用インサートメタル。
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