JP4113740B2 - 清掃用保持具およびその清掃用保持具を用いた清掃物品 - Google Patents

清掃用保持具およびその清掃用保持具を用いた清掃物品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨て用などの清掃用ワイプスを保持する清掃用保持具、およびその清掃用保持具と清掃用ワイプスとが組み合わされた清掃物品に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
不織布などから成る清掃布を保持する清掃具として、特開平9−154791号公報や特開平9−38009号公報には、片手で保持できる短い柄、または軸方向へ伸ばして長い状態にできる柄の先部に、前記清掃布を支持するヘッド部が設けられたものが開示されている。
【0003】
しかし、前記公報に記載のものは、前記柄の先部でヘッド部が動くことなく一定の向きに固定されているため、ヘッド部に清掃布を取り付けて被清掃面を清掃する際に、前記被清掃面の向きに応じて手で保持した柄の向きを変えることが必要であり、家具の表面などのようないろいろな向きの被清掃面を清掃するときに不便であった。
【0004】
また、特開2002−17640号公報や特開昭51−85273号公報には、柄の先部にブラシ形状の清掃用具がその向きを調整自在に取り付けられているものが開示されている。
【0005】
これらは、柄の先部に、前記ブラシ形状の清掃用具が回動できるように取り付けられている。その回動連結部では、前記清掃用具と一体に回転する回転部の外周に複数の凹部が形成され、前記柄には前記凹部に嵌合するロック部材が柄の軸方向へ移動自在に設けられている。前記ロック部材を柄の軸方向へ移動させて前記凹部に嵌合させることにより、ブラシ状の清掃用具の向きを変えて固定できるようになっている。
【0006】
しかし、前記両公報に記載のものにおいて、柄に対する清掃用具の角度を変えて安定させる操作を行うには、まずロック部材を凹部に正確に対向するように柄の回動角度を調整することが必要であり、さらにその後にロック部材を柄の軸方向へ強い力で移動させて、ロック部材と凹部とを確実に嵌合させることが必要である。
【0007】
例えば、前記特開2002−17640号公報に開示されているものは、ブラシ状の清掃用具の向きを変えて、ロック部材と凹部とを正確に対向させた後に、柄に設けられた操作部を手で柄の軸方向に沿って柄の先部方向へ押して、ロック部材を前記凹部と嵌合させることが必要である。しかし、操作部材を柄の軸方向に向けて強い力でスライドさせるのは操作性が悪い。したがって、ロック部材を凹部に確実に嵌合させることができなかったり、またはロック部材が凹部に浅く嵌合し清掃用具が確実に固定されていない状態で、清掃作業が開始されるおそれがある。
【0008】
一方、前記特開昭51−85273号公報に開示されているものは、柄の外周の雄ねじに螺着されている回転リングを前記雄ねじに締めることによって、前記ロック部材を柄の軸方向へ移動させて前記凹部と嵌合させている。しかし、清掃用具の向きを変えるときに、いちいち回転リングをねじの緩み方向へ回転させてから清掃用具の向きを変え、さらに回転リングをねじの締め付け方向へ回転させるというきわめて煩雑な作業が必要となる。しかも回転リングを最後まで確実に締め付けないと、ロック部材が凹部に浅く嵌合したままの状態となって、清掃用具を確実に安定させることができないこともある。また、前記回転リングを設ける分だけ柄の先部が太くなるのみならず、重量も嵩むものとなる。
【0009】
このように、前記両公報に開示されているものにおいて、ロック部材と凹部とを確実に嵌合させるためには、まず最初にロック部材と凹部とが確実に対向するように回動位置を調整し、さらに前記操作部や回転リングを操作して、ロック部材を柄の軸方向へ強い力で移動させることが必要であり、清掃用具の向きを確実に安定させるための操作が煩雑である。
【0010】
さらに、前記両公報に記載のものは、ブラシ状の清掃具の向きを所定の角度範囲で変えることができるが、この清掃具を柄と重なるように折り畳むことはできない。すなわち、前記両公報に記載のものは、使い捨ての清掃用ワイプスを支持することを目的としたものではなく、長期間使用するブラシ状の清掃具が柄に取り付けられているものである。そのため、使用していないときにも清掃具が取り付けられたまま放置しておくことを前提としており、使い捨てワイプスを取り付けるもののように、ワイプスを取り外した状態で折り畳んで保管するなどの使用状態を想定しているものではない。
【0011】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、清掃用ワイプスを取り付ける支持体の向きを変える操作を簡単にでき、しかも前記支持体の向きを確実に変えた状態で不用意に回動しないように安定させることができる清掃用保持具およびその清掃用保持具を用いた清掃物品を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、清掃用ワイプスを支持可能な支持体に回動部が設けられて、前記回動部が保持柄の先部に回動自在に連結され、前記回動部の回動中心線が前記保持柄の軸方向と交叉する向きとなっている清掃用保持具において、
前記回動部には、前記回動中心線と交叉する向きの摺動面と、前記摺動面から前記回動中心線に沿う方向へ窪んだ複数の凹部とが設けられて、前記凹部が前記回動中心線を中心とする回動方向へ所定の角度間隔を空けて配置されており、
前記保持柄には、前記回転中心線に沿って平行移動可能で且つ前記回転中心線に沿って平行移動することで前記凹部内に入り込むことが可能なロック部材と、前記ロック部材に対して前記凹部に入り込む方向の付勢力を与える付勢部材とが設けられているとともに、前記ロック部材を前記回転中心線に沿って前記凹部から抜き出す方向へ平行移動させる操作部材が前記保持柄の外部から操作できる位置に設けられており、
前記ロック部材は、前記保持柄の内部で且つ前記回動部の回動領域から外れた領域に位置する本体部と、この本体部から前記回動部に対向する位置に延びて前記凹部内に入り込むことが可能な係合部とを有しており、前記操作部材は、その一部が前記回動部の回動領域から外れた位置で前記保持柄の表面から突出しており、前記操作部材で前記ロック部材の本体部が前記回動中心線に沿って押されることにより、前記ロック部材の係合部が前記凹部から抜け出る方向へ動作させられており、
前記保持柄の内部にはガイド部材が離脱可能に固定され、前記ロック部材の本体部が前記ガイド部材内で動作自在に案内されており、
前記ガイド部材内に前記付勢部材が設けられるとともに、当該付勢部材は、前記保持柄の内部で且つ前記操作部材が設けられた側の反対側の側壁面と、前記ロック部材の本体部との間に介在するように設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
この清掃用保持具では、ロック部材をいずれかの凹部に嵌合させることで、支持体の向きを安定させることができる。支持体の向きを変えるときには、前記操作部材を操作(例えば押圧操作)して、前記ロック部材を、前記回動中心線に沿う方向、すなわち保持柄の軸方向と交叉する方向へ移動させることにより、凹部から抜き出すことができる。このときに前記操作部材に操作力を与える向きは、保持柄の軸方向と交叉する方向であるため、指から操作部材に対して前記操作力を強く与えやすくなる。したがって、従来の柄の軸方向へ操作力を与えるものに比較して操作が容易であり、またロック部材を凹部から確実に抜け出させることができる。
【0014】
また、前記操作部材への操作力を解除すると、ロック部材は付勢部材の付勢力によって復帰する。このとき、ロック部材がいずれかの凹部に対向していない場合には、付勢力を受けている前記ロック部材が前記摺動面に当接する。よって、そのまま支持体を少し回動させれば、ロック部材が自動的に凹部に嵌入して係合固定状態に移行できる。すなわち、支持体の向きを変えるときには、操作部材を凹部との嵌合を解除する方向へ操作し、支持体を少し回動させた後に操作部材への操作力を解除し、そのまま支持体を回動させれば、自動的にロック部材が凹部内に嵌合できるようになる。
【0016】
また、支持体の回動部の回動領域から外れた位置で、しかも保持柄の内部に前記本体部を設け、また保持柄から突出する操作部材を設けると、回動部が位置する回動連結部の構造を簡単にでき、またロック部材が保持柄の外部に現れずに外観が良好になる。また回動連結部から離れた位置で操作部材を動作できるため、例えば、回動させようとしている支持体と、前記操作部材を操作させようとしている指とが当たりにくくなって、操作しやすいものとなる。
【0018】
さらに、保持柄の内部空間にガイド部材を取り付けることで、ロック部材を保持柄の軸方向と交叉する方向へ安定して動作させることができる。また前記ガイド部材は保持柄の内部から離脱できるものであるため、保持柄の内部空間を複雑な構造にする必要がなくなる。
【0019】
また、本発明は、前記支持体に、これに取り付けられる清掃用ワイプスを被清掃面に押し当てる清掃支持面が形成されており、前記回動部の複数の凹部のいずれかを選択して前記ロック部材を入り込ませることにより、前記保持柄の軸方向と前記清掃支持面との角度が複数段階に設定可能なものとして構成している。
【0020】
このように、清掃用ワイプスを被清掃面に押し当てる清掃支持面の角度を多段に切り替えることにより、柄を清掃しやすい向きに変えて清掃することができ、例えば、家具などのように被清掃面の向きが様々である場合、または天井などの清掃も容易にできるようになる。
【0021】
また、本発明は、前記回動部に設けられた複数の凹部のうちの1つが折畳みロック凹部とされており、この折畳みロック凹部に前記ロック部材が入り込んだときに、前記保持柄と前記支持体とが重なる状態に折り畳まれるものとして構成される。
【0022】
この折畳みロック凹部を有していると、この清掃用保持具を使用しないときに、例えば前記支持体から清掃用ワイプスを取り外した状態で、支持体と保持柄とが重なる状態に折り畳んでおくことができ、広い保管スペースが不要になる。
【0023】
さらに、本発明は、前記いずれかに記載の清掃用保持具、および前記支持体に装着される清掃用ワイプスとから成る清掃物品において、前記清掃用ワイプスは、少なくとも不織布または紙を有し、あるいは少なくとも不織布と繊維の束とが組み合わされて形成された使い捨て用であり、前記清掃用ワイプスが前記支持体に支持されることを特徴とするものである。
【0024】
かかる構成によれば、前記清掃用ワイプスが柔軟性を有するものとなるため、支持体への取付けや交換が容易になる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態の清掃用保持具の全体側面図であり、(A)は支持体の清掃支持面が、保持柄の中心線に対して角度の相違する3つの清掃ポジションのそれぞれに設定された状態、(B)は前記清掃支持面が、保持柄の中心線に対して直角に向けられた清掃ポジションに設定された状態、(C)は支持体が保持軸に重なるように折り畳まれた状態を示している。
【0026】
図2は支持体と、この支持体に取り付けられる清掃用ワイプスとから成る清掃物品の一例を示す斜視図、図3は保持柄と支持体との回動連結部およびロック機構部を示す分解斜視図、図4は支持体の回動部を図3のIV矢視方向から見た部分側面図、図5(A)(B)は前記回動連結部およびロック機構部をX−Y平面で切断した状態を動作別に示す断面図、図6、図7、図8は支持体が各ポジションに回動した状態をY−Z平面で切断した断面図である。
【0027】
図1に示す清掃用保持具1は、保持柄2と収納保持柄3を有している。図1では保持柄2が収納保持柄3から前方へ伸び出た状態を示しているが、前記保持柄2を収納保持柄3の内部に収納させることにより、保持柄2と収納保持柄3との組立体の全長をさらに短くできる。また、前記収納保持柄3をさらに多段に伸縮できる構造にすると、保持柄2と収納保持柄3との組立体の全長をさらに長くすることもできる。
【0028】
図3以下に示すように、前記保持柄2は断面が中空円形の筒体で形成されており、前記収納保持柄3もその断面が中空円形の筒体である。図1(A)では、前記保持柄2および収納保持柄3の軸中心線をOsで示している。
【0029】
前記保持柄2の先部(図1(A)における図示左側の端部)には、回動連結部5によって支持体4が回動自在に連結されている。この回動連結部5での前記支持体4の回動中心線をOrで示している。この実施の形態では、前記回動中心線Orが、前記保持柄2の軸中心線Osと直交する向きに設定されている。支持体4は、前記回動中心線Orを中心として回動可能であり、また保持柄2の内部に設けられたロック機構部6によって、前記支持体4が各ポジションに回動した状態で、支持体4の向きを係合固定(ロック)できるようになっている。
【0030】
図1(A)に示すように、前記支持体4の下面は、この支持体4に取り付けられる清掃用ワイプス8を被清掃面に押し付ける清掃支持面4aとなっている。この実施の形態では、前記支持体4の向きが5段階に設定可能であって、支持体4がそれぞれの向きに設定されて、その姿勢で動かないように係合固定される。
【0031】
図1(A)に示すように、前記支持体4の清掃支持面4aが前記保持柄2の軸中心線Osとほぼ平行となる向きが第1の清掃ポジション(i)、前記清掃支持面4aが前記第1の清掃ポジション(i)よりも下方向へθ1だけ回動した向きが第2の清掃ポジション(ii)、前記清掃支持面4aが前記第1の清掃ポジション(i)よりも上方向へθ1だけ回動した向きが第3の清掃ポジション(iii)である。
【0032】
また図1(B)に示すように、前記清掃支持面4aが、前記第3の清掃ポジション(iii)よりもさらに上方向へθ1だけ回動した向きが第4の清掃ポジション(iv)であり、このとき清掃支持面4aと前記軸中心線Osとがほぼ直角となる。さらに、図1(B)の第4の清掃ポジション(iv)よりも支持体4がさらに時計方向へθ2だけ回動すると、清掃支持面4aが上向きで且つ前記清掃支持面4aが前記軸中心線Osとほぼ平行となって、支持体4が保持柄2と重なるように折り畳まれて折畳みポジション(v)となる。
【0033】
第1の清掃ポジション(i)から第4の清掃ポジション(iv)までの各ポジションを設定する際の、各ポジション間での支持体4の回動角度θ1は同じであり、また第4の清掃ポジション(iv)から折畳みポジション(v)へ移行するまでの支持体4の回動角度θ2は、前記清掃ポジション間の回動角度θ1よりも大きく設定されている。この実施の形態では、前記θ1はほぼ45度で、前記θ2はほぼ90度である。
【0034】
また、前記保持柄2の先部には前記ロック機構部6での係合固定(ロック)状態を解除するための操作を行う操作部材としての押圧釦70が設けられており、この押圧釦70は、その一部が保持柄2の外周面から突出して、押圧操作可能となっている。前記押圧釦70は、支持体4が保持柄2に折り畳まれた折畳みポジション(v)であっても操作できるように、前記折畳みポジション(v)のときに前記支持体4と干渉しない位置に設けられている。また、押圧釦70は、前記回動連結部5から少し離れた位置で、しかも円筒状の保持柄2の側面から突出しており、その押圧操作方向は保持柄2の軸方向と直交する方向である。したがって、例えば保持柄2を保持した右手の親指で押圧釦70を押圧することができ、操作しやすいものとなっている。
【0035】
前記保持柄2、収納保持柄3、支持体4および前記回動連結部5とロック機構部6を構成する部材は、後に説明する圧縮コイルスプリングを除いて全て合成樹脂製であり、例えばABS、塩化ビニル、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などで形成されている。あるいは、これら各部材のうちの少なくとも一部が、アルミニウムなどの軽金属、またはアルミニウム合金などの軽合金で形成されていてもよい。
【0036】
図2に示すように、前記支持体4は、前記回動連結部5から前方に延びる腕部14と、この腕部14から二股状に分岐して平行に延びる平板状の支持片11,11を有し、それぞれの支持片11,11の外縁には2個ずつの薄肉で変形可能な突部12,12が一体に形成されている。前記支持片11,11の分岐部には、前記支持片11と支持片11との間に延びる押さえ片13が一体に形成されている。そして、前記支持片11,11の下面が前記清掃支持面4a,4aとなっている。
【0037】
図2に示す清掃用ワイプス8は、その本体21が、不織布、不織布の積層体、紙の積層体、発泡樹脂材料、あるいは不織布とTOWと称される繊維の束との積層体などで形成された使い捨て可能で軟質なものである。前記本体21の上面には不織布などで形成された保持シート22が重ねられており、前記本体21と保持シート22とが、縦方向に延びる一対の側部接合線23,23と両側部接合線23と23との間に平行に形成された中央接合線24とで接合されている。
【0038】
前記本体21と保持シート22との間には、それぞれの側部接合線23,23と中央接合線24とで挟まれた保持空間部25,25が形成されており、本体21の長手方向の両側に前記保持空間部25,25の開口部25a,25aが開口している。前記支持体4の支持片11,11をいずれかの開口部25a,25aから前記保持空間部25,25内に挿入すると、前記押さえ片13が保持シート22の上面を押さえるようになり、これにより、前記清掃用ワイプス8は前記支持体4に容易に離脱しないように取り付けられる。
【0039】
支持体4に前記清掃用ワイプス8が取り付けられた状態で、前記支持片11,11の下面の清掃支持面4a,4aで、前記清掃用ワイプス8の本体21を、床、家具などの被清掃面に押し付けることができる。
【0040】
なお、前記支持体4には、使い捨てワイプスではなく、洗濯により再使用できる清掃用ワイプスが取り付けられてもよい。
【0041】
図3に示すように、前記回動連結部5の構造として、前記支持体4の前記腕部14の基部にはほぼ円盤形状の回動部31が一体に形成されており、この回動部31に軸孔32がX方向へ貫通して形成されている。前記保持柄2の先部には、一対の円盤状の支持部33と33が一体に形成されており、この支持部33と支持部33との間に支持空間34が形成されている。そして支持部33と支持部33には、X方向へ貫通する支持孔35,35が形成されている。
【0042】
前記支持体4に形成された回動部31の厚さ寸法と、前記支持空間34の内幅寸法はほぼ同じであり、前記回動部31は、前記支持空間34内にほぼ隙間なく挿入される。また、回動部31の大径外周面31aの半径R1と、前記支持部33,33の半径とがほぼ同じである。
【0043】
図5(A)(B)に示すように、前記保持柄2の支持空間34内に支持体4の回動部31が挿入された状態で、一方の支持部33の外面から支持孔35内に第1の支持軸36aが挿入され、他方の支持部33の外面から支持孔35内に第2の支持軸36bが挿入される。第1の支持軸36aと第2の支持軸36bは、共に前記回動部31の軸孔32の内部に挿入されて、第1の支持軸36aと第2の支持軸36bとが前記軸孔32内で凹凸嵌合し、必要に応じて第1の支持軸36aと第2の支持軸36bとが互いに接着されて固定される。
【0044】
その結果、前記回動連結部5では、前記支持体4と一体の回動部31が、保持柄2と一体の支持部33と支持部33とで挟まれた状態で、前記第1の支持軸36aと第2の支持軸36bの周囲で回動自在となる。前記第1の支持軸36aと第2の支持軸36bの軸中心線が前記回動中心線Orである。前述のように、この実施の形態では、前記回動中心線Orは、前記保持柄2の軸中心Osと直交する向きに設定されている。
【0045】
図3、図4および図6に示すように、前記支持体4と一体の前記回動部31は、その厚さ寸法W1のほぼ1/2の幅寸法W2の部分が、回動中心線Orから所定の半径R1の前記大径外周面31aであり、残りの幅寸法がほぼ1/2の部分が、半径R2の小径外周面31bとなっている。図4に示すように、前記大径外周面31aと前記小径外周面31bは、前記回動中心線Or回りの所定の角度範囲内に形成されている。そして、前記大径外周面31aと前記小径外周面31bとの段差部分には、前記回動中心線Orに対してほぼ垂直面の摺動面39が形成されている。
【0046】
前記回動部31には、摺動面39から、前記回動中心線Orに沿って窪み形成された複数の凹部が形成されている。この凹部は、第1の凹部38a、第2の凹部38b、第3の凹部38c、第4の凹部38dおよび折畳みロック凹部38eである。各凹部38a,38b,38c,38d,38eは、回動中心線Orを中心とする法線方向に延びており、各凹部38a,38b,38c,38d,38eは、前記大径外周面31aにおいて放射方向に開口している。
【0047】
前記各凹部38a,38b,38c,38d,38eは、全て同じ寸法であり、図4に示すように、前記摺動面39に開口している幅寸法は、回動中心線Orを中心とする法線方向に向けて一定の寸法W3であり、回動中心線Orに沿う深さ寸法は、一定の寸法W4(図3参照)である。
【0048】
図4に示すように、回動中心線Orを中心とした回転方向の開き角度は、第1の凹部38aと第2の凹部38bとの間がθ1、第1の凹部38aと第3の凹部38cとの間がθ1、そして第3の凹部38cと第4の凹部38dとの間がθ1である。前記θ1は例えば45度である。また、第4の凹部38dと前記折畳みロック凹部38eとの開き角度はθ2であり、θ2は例えば90度である。
【0049】
このように、第1の凹部38a、第2の凹部38b、第3の凹部38c、第4の凹部38dの個々の凹部の開き角度θ1は、図1(A)(B)に示すように、支持体4の清掃ポジション(i)(ii)(iii)(iv)を設定するためのものであり、また、前記第4の凹部38dと折畳み凹部38eとの開き角度θ2は、前記第4の清掃ポジション(iv)から支持体を大きく回動させて折畳みポジション(v)を設定するためのものである。そのため、前記角度θ2は前記θ1よりも大きくなっており、この実施の形態では2倍である。
【0050】
前述のように、前記大径外周面31aと内径外周面31bとの段差部には、前記回動中心線Orに対して垂直な摺動面39が形成されているが、この摺動面39は、前記第1の凹部38aと第2の凹部38bとの間に位置する部分が第1の摺動面39a、第1の凹部38aと第3の凹部38cとの間に位置する部分が第2の摺動面39b、第3の凹部38cと第4の凹部38dとの間に位置する部分が第3の摺動面39cである。また前記第4の凹部38dと前記折畳みロック凹部38eとの間に位置する部分が折畳み摺動面39dである。
【0051】
次に、前記ロック機構部6の構造を説明する。
図3に示すように、前記保持柄2は円筒形状であり、その内部に断面が円形の中空部2aを有している。この保持柄2の内部には内壁から内方へ向けて突出するリング状のストッパ41が一体に形成されており、このストッパ41の中心部に保持柄2の軸方向に貫通する掛止孔41aが形成されている。前記保持柄2の内部には、前記ストッパ41よりも前方部分に機構収納空間2bが形成されている。この機構収納空間2bは、Z方向に対向する上壁面2dと下壁面2eが円筒の一部であり、前記Z方向に延びる操作側の側壁面2fと支持側の側壁面2gが、Y−Z平面と平行な平坦面である。
【0052】
前記機構収納空間2bの上壁面2dには、前記ストッパ41から前方に向けて延びる所定の幅寸法の掛止リブ2hが形成され、下壁面2eにも、前記ストッパ41から前方に向けて延びる掛止リブ2iが形成されている。また、前記機構収納空間2bの前端には、前記支持空間34と連通する開口部42が形成されている。この開口部42の開口形状は、上縁42aと下縁42bが、前記上壁面2dと下壁面2eにそれぞれ連続する円弧形状であり、両側縁部42cと42dは、前記両側壁面2fと2gにそれぞれ連続する直線形状である。
【0053】
前記保持柄2には、前記ストッパ部41と開口部42との中間部分に、保持柄2の円筒状の周壁をX方向に貫通する操作孔43が開口している。
【0054】
前記保持柄2の機構収納空間2b内にはガイド部材50が収納されている。このガイド部材50は、上面51aと下面51bが前記機構収納空間2bの上壁面2dおよび下壁面2eと一致する円筒面で、操作側の側面51cとこれに対向する側面51dが、前記機構収納空間2bの両側壁面2fおよび2gにそれぞれ一致する平面である。
【0055】
前記ガイド部材50の基端面51eには、その上下部分から後方へ向けて一体に形成された掛止片52,52が設けられており、それぞれの掛止片52,52の先端部には外方へ向けられた掛止爪52a,52aが一体に形成されている。また、前記掛止片52,52の基端部では、前記基端面51eと前記上面51aおよび下面51bとの間に、段差部53,53が形成されている。
【0056】
また、前記ガイド部材50には、保持柄2の軸方向(Y方向)が長手方向となる立方体形状の摺動空間54が、保持柄2の軸方向と直交するX方向へ貫通して形成されている。この摺動空間54の先端には、前記保持柄2の開口部42を塞ぐ壁面55が形成されており、この壁部55には、前記側面51dから側面51cに向けて延びる所定の開口幅寸法の摺動凹部56が形成されている。
【0057】
図6に示すように、前記ガイド部材50が、前記開口部42から前記機構収納空間2bに向けて挿入されると、ガイド部材50の段差部53,53が、前記係止リブ2hと2iの端面に当たった状態で、前記掛止片52,52が前記掛止孔41a内に入り込み、掛止片52,52に形成された掛止爪52a,52aが、ストッパ41の基端側の掛止面41bに掛止される。これによりガイド部材50は、前記機構収納空間2b内で保持柄2の軸方向へ動くことなく、また軸中心線Os回りに回動することなく収納される。
【0058】
前記ガイド部材50の摺動空間54内には、ロック部材60が納められている。このロック部材60の本体部66は、前記収納空間54内でほとんど隙間を有することなく保持柄2の軸方向と直交するX方向へ摺動自在となっている。前記本体部66の先端には、断面が矩形状の係合部61が一体に突出形成されている。この係合部61は、前記ロック部材60の摺動凹部56から前記支持空間34内に突出しており、前記本体部66が摺動空間54内でX方向へ摺動するときに、前記係合部61が前記支持空間34内でX方向へ移動するようになる。
【0059】
前記ロック部材60の本体部66の、X方向へ向く一方の端部には、スプリング収納凹部62が形成されており、その内部にはスプリング支持突起63が一体に形成されている。図5(A)(B)に示すように、前記機構収納空間2b内では、前記スプリング支持突起63の外周部に、付勢部材としての圧縮コイルスプリング64が装着され、この圧縮スプリング64は収縮した状態で、その他端が機構収納空間2b内の側壁面2gに当接する。これにより、前記ロック部材60は、ガイド部材50内において、常に機構収納空間2bの操作側の側壁面2fに向けて付勢される。
【0060】
前記ロック部材60には、その本体部66の前記側壁面2fに向く面に、軸中心線Osの方向へ間隔を開けて形成された釦掛止部65,65が設けられている。前記押圧釦70は、保持柄2に開口している前記操作孔43内でX方向へ摺動できる形状であり、この押圧釦70には一対の掛止片71,71が一体に形成されている。この掛止片71,71の先端には、互いに外側に向く掛止爪71a,71aが形成されており、この掛止爪71a,71aが前記釦掛止部65,65の内部に差し込まれて掛止され、これにより、押圧釦70と前記ロック部材60とが一体となって動作できるようになる。
【0061】
前記ロック機構部6の組み立て手順は、前記ガイド部材50の摺動空間54内にロック部材60の本体部66と圧縮コイルスプリング64を納め、前記圧縮コイルスプリング64を収縮させて、前記ガイド部材50を前記開口部42から機構収納空間2b内に挿入する。このとき圧縮コイルスプリング64を収縮させて、その端部を機構収納空間2bの側壁面2gに当接させる。そして、前述したように、ガイド部材50の掛止片52,52に形成された掛止爪52a,52aをストッパ41の掛止面41bに掛止させる。その後に、前記押圧釦70を保持柄2の外側から前記操作孔43内に挿入し、押圧釦70に形成されている掛止片71,71の掛止爪71a,71aを、ロック部材60の釦掛止部65,65に掛止させる。
【0062】
前記ロック機構部6が組み立てられた状態で、前記押圧釦70の中心と、圧縮コイルスプリング64の巻き中心が、共に付勢中心線Opに一致する。ロック部材60の本体部66は、ガイド部材50の摺動空間54内で傾くことなく且つ最小の隙間で摺動できるように納められているが、前記押圧釦70の中心と圧縮コイルスプリング64の中心が、前記付勢中心線Opで一致していることにより、保持柄2の外部から押圧釦70を押圧したときに、ロック部材60の本体部66は、前記摺動空間54内で大きく傾くことなく、前記摺動空間54の内面との間に大きな摩擦抵抗力が発生することなく、X方向へ摺動できる。
【0063】
前記ロック機構6が組み立てられた後に、前記回動部31が支持空間34内に取り付けらて回動連結部5が組み立てられる。前記ロック機構部6および前記回動連結部5が組み立てられると、前記ロック部材60に設けられた係合部61は、図5(A)(B)に示すように、前記回動部31の前記摺動面39および各凹部38a,38b,38c,38d,38eに対向できるようになる。
【0064】
なお、前記ロック部材60に設けられた係合部61の幅寸法Wa(図3参照)は、各凹部38a,38b,38c,38d,38eの開口幅寸法W3(図4参照)よりもわずかに小さく、係合部61がいずれかの凹部に最小の隙間で嵌合できる。また前記係合部61の厚さ寸法Wbは、前記回動部31の前記幅寸法W1とW2との差(W1−W2)(図3参照)よりも小さく形成されている。
【0065】
次に、前記清掃用保持具1の動作について説明する。
図1(A)に示すように、支持体4の清掃支持面4aが、保持柄2の軸中心線Osとほぼ平行な第1の清掃ポジション(i)のとき、前記回動連結部5およびロック機構部6は図5(A)および図6の状態となっている。
【0066】
図5(A)と図6では、前記ロック部材60が前記圧縮コイルスプリング64の付勢力により、機構収納空間2bの操作側の側壁面2fに向けて付勢されているため、ロック部材60に一体に形成された前記係合部61は、前記支持体4の回動部31に形成された第1の凹部38aに嵌合している。よって、支持体4は、図1(A)に示す第1の清掃ポジション(i)で係合固定(ロック)されている。また、ロック部材60に掛止されている押圧釦70は、その一部が保持柄2の外周面から突出している。
【0067】
前記支持体4の向きを変更するには、前記押圧釦70を図3に示すX方向へ押圧する。前記押圧釦70が押されると、この押圧釦70と連結されているロック部材60が圧縮コイルスプリング64の付勢力に対抗してガイド部材50内で支持側の側壁部2gに向けてX方向へ摺動し、係合部61が前記第1の凹部38aから抜け出て支持体4の係合固定が解除される。
【0068】
前記支持体4の係合固定を解除した状態で、押圧釦70を押し続けながら支持体4を回動させ、前記凹部38b,38c,38d,38eのいずれかが前記係合部61に対向したときに、前記押圧釦70への押圧力を解除すると、ロック部材60が圧縮コイルスプリング64の付勢力を受けて摺動し、係合部61が前記いずれかの凹部内に嵌合して、支持体4がいずれか選択されたポジションの向きで係合固定される。係合部61が凹部38bに嵌合しているときが第2の清掃ポジション(ii)、凹部38cまたは38dに嵌合しているときが、第3の清掃ポジション(iii)または第4の清掃ポジション(iv)、そして折畳みロック凹部38eに嵌合しているときが、折畳みポジション(v)である。
【0069】
ただし、この実施の形態では、支持体4がいずれかの姿勢で係合固定されている状態において、前記押圧釦70を押圧して前記係合固定を解除し、その後に支持体4を少し回動させた時点で押圧釦70への押圧力を解除するという操作によって、係合固定時に嵌合していた凹部と隣接する凹部内に前記係合部61を確実に嵌合させることが可能である。
【0070】
例えば、図5(A)および図6に示すように、係合部61が第1の凹部38aに嵌合している係合固定状態において、押圧釦70を押圧して係合部61を第1の凹部38aから抜き出した後に、支持体4を時計方向へ少し回動させた状態で前記押圧釦70に対する押圧力を解除すると、ロック部材60は圧縮コイルスプリング64の付勢力により側壁面2fに向けて摺動し、図5(B)に示すように、係合部61が第1の凹部38aに隣接する第2の摺動面39bに圧接させられる。この状態で、押圧釦70を押すことなく、支持体4を時計方向へ回動させれば、圧縮コイルスプリング64の付勢力を受けている係合部61は、その側面が第2の摺動面39bを摺動してから、第3の凹部38cに自動的に入り込み、支持体4が第3の清掃ポジション(iii)の向きで係合固定される。
【0071】
これは、係合部61を第2の凹部38bや第4のロック部38dに嵌合させるときも同じであり、また係合部61を折畳みロック凹部38eに嵌合させるときも同じである。図7は係合部61が第4の凹部38dに嵌合して、支持体4が第4の清掃ポジション(iv)で係合固定されている状態を示している。この状態から押圧釦70を押して、係合部61を第4の凹部38dから抜き出させ、その直後に押圧釦70の押圧力を除去すると、前記係合部61が折畳み摺動面39dに圧接させられる。この状態で、支持体4を図8に示す位置まで回動させると、係合部61は、折畳み摺動面39dを摺動してから、折畳みロック部凹部38eに嵌合し、支持体4は折畳みポジション(v)で係合固定される。
【0072】
このように、押圧釦70を押して直ぐに離す簡単な操作で、支持体4をそれぞれのポジションで係合固定させることができる。また、支持体4を保持柄2側に折り畳んで安定させる場合も、押圧釦70を一度押し、その後に支持体4を折畳み位置まで回動させるだけで、折畳みポジション(v)を設定でき、また支持体4を折畳みポジション(v)で確実に係合固定できるようになる。
【0073】
なお、押圧釦70の操作方向は、保持柄2の軸中心線Osと直交する向きであるため、その押圧操作はきわめて簡単であり、例えば右手で保持柄2を保持しながらその親指で押圧釦70を押圧することができ、押圧釦70を強い力で確実に押圧できるようになる。また図1(C)に示す折畳みポジション(v)において、押圧釦70が支持体4と干渉しない位置にあるため、前記折畳みポジション(v)でも、支持体4に邪魔されることなく押圧釦70を押圧操作できる。
【0074】
また、図3に示す回動部31に形成されている各凹部38a,38b,38c,38d,38eの深さ寸法W4を、係合部41aとの係合強度を保てる範囲内においてなるべく小さくしておけば、図5(A)に示す係合固定状態から押圧釦70を押圧する際に、その押圧ストロークをあまり深くしなくても、係合部61を凹部内から速やかに抜き出すことができる。よって、親指などで押圧部材70を押圧した直後に、前記係合固定を速やかに且つ簡単に解除できるようになる。
【0075】
この実施の形態での清掃物品では、前記支持体4に前記清掃用ワイプス8を取り付けた状態で、支持体4の清掃支持面4aを図1(A)に示す第1の清掃ポジション(i)または第2の清掃ポジション(ii)で係合固定することにより、家具の上面などの清掃ができ、第3の清掃ポジション(iii)で係合固定することにより床面などの清掃ができる。また図1(B)に示すように、清掃支持面4aを、保持柄2の軸中心線Osと直角な向きして床面などを清掃することも可能である。しかも、第4の清掃ポジション(iv)から支持体4を回動させて図1(C)に示す折畳みポジション(v)とすることもできる。折畳みポジション(v)では、支持体4から清掃用ワイプス8を取り外しておくことにより、清掃用具1をコンパクトな状態として保管することができる。さらに折畳みポジション(v)として、保持柄2を収納保持柄3内に収納して保持柄の長さを短くすることにより、さらにコンパクトにでき、狭いスペースに保管できるようになる。
【0076】
以上、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明は前記実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0077】
例えば、前記実施の形態では、前記保持柄2の軸中心線Osと、支持体4の回動中心線Orとが直交するものとして説明したが、前記両中心線OsとOrは、正確に直角に交わる必要はない、またこれとともに、中心線Osを含む平面と中心線Orを含む平面とが共通でなくてもよい。
【0078】
また、前記実施の形態では、第1の凹部38aと第2の凹部38bとの間の角度、第1の凹部38aと第3の凹部38cとの間の角度、および第3の凹部38cと第4の凹部38dとの間の角度が、それぞれ同じθ1=45度であるものについて述べたが、前記各凹部間の角度は必ずしも同じである必要はなく、また前記角度θ1は45度でなくてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明では、清掃用ワイプスを取り付ける支持体の向きを変える操作を、操作部材を保持柄の軸方向と直交する方向へ押圧することにより行えるため、その操作が簡単であり、ロック部材を確実に動作させることが可能である。また前記支持体の向きを確実に変えた状態で不用意に回動しないように安定させることのできる清掃用保持具およびその清掃用保持具を用いた清掃用物品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)(B)(C)は本発明の第1の実施の形態の清掃用保持具において支持体の向きが変化した状態を示す全体側面図、
【図2】清掃用保持具の支持体と清掃用ワイプスを示す斜視図、
【図3】前記清掃用保持具の回動連結部とロック機構部を示す分解斜視図、
【図4】図3に示す回動部をIV矢視方向から示した部分側面図、
【図5】(A)(B)は、図3に示す清掃用保持具をX−Y面で切断した断面を動作別に示す断面図、
【図6】清掃用保持具の支持体が第1の清掃ポジションに向けられている状態を示すY−Z平面で切断した動作別の断面図、
【図7】清掃用保持具の支持体が第4の清掃ポジションに向けられている状態を示すY−Z平面で切断した動作別の断面図、
【図8】清掃用保持具の支持体が折畳みポジションに向けられている状態を示すY−Z平面で切断した動作別の断面図、
【符号の説明】
1 清掃用保持具
2 保持柄
2b 機構収納空間
3 収納保持柄
4 支持体
4a 清掃支持面
5 回動連結部
6 ロック機構部
31 回動部
32 軸孔
33 支持体
34 支持空間
35 支持孔
38a,38b,38c,38d 凹部
38e 折畳みロック凹部
39a,39b,39c 摺動面
39d 折畳み摺動面
41 ストッパ
42 開口部
50 ガイド部材
54 摺動空間
60 ロック部材
61 係合部
64 圧縮コイルスプリング(付勢部材)
66 本体部
70 押圧釦(操作部材)

Claims (4)

  1. 清掃用ワイプスを支持可能な支持体に回動部が設けられて、前記回動部が保持柄の先部に回動自在に連結され、前記回動部の回動中心線が前記保持柄の軸方向と交叉する向きとなっている清掃用保持具において、
    前記回動部には、前記回動中心線と交叉する向きの摺動面と、前記摺動面から前記回動中心線に沿う方向へ窪んだ複数の凹部とが設けられて、前記凹部が前記回動中心線を中心とする回動方向へ所定の角度間隔を空けて配置されており、
    前記保持柄には、前記回転中心線に沿って平行移動可能で且つ前記回転中心線に沿って平行移動することで前記凹部内に入り込むことが可能なロック部材と、前記ロック部材に対して前記凹部に入り込む方向の付勢力を与える付勢部材とが設けられているとともに、前記ロック部材を前記回転中心線に沿って前記凹部から抜き出す方向へ平行移動させる操作部材が前記保持柄の外部から操作できる位置に設けられており、
    前記ロック部材は、前記保持柄の内部で且つ前記回動部の回動領域から外れた領域に位置する本体部と、この本体部から前記回動部に対向する位置に延びて前記凹部内に入り込むことが可能な係合部とを有しており、前記操作部材は、その一部が前記回動部の回動領域から外れた位置で前記保持柄の表面から突出しており、前記操作部材で前記ロック部材の本体部が前記回動中心線に沿って押されることにより、前記ロック部材の係合部が前記凹部から抜け出る方向へ動作させられており、
    前記保持柄の内部にはガイド部材が離脱可能に固定され、前記ロック部材の本体部が前記ガイド部材内で動作自在に案内されており、
    前記ガイド部材内に前記付勢部材が設けられるとともに、当該付勢部材は、前記保持柄の内部で且つ前記操作部材が設けられた側の反対側の側壁面と、前記ロック部材の本体部との間に介在するように設けられていることを特徴とする清掃用保持具。
  2. 前記支持体には、これに取り付けられる清掃用ワイプスを被清掃面に押し当てる清掃支持面が形成されており、前記回動部の複数の凹部のいずれかを選択して前記ロック部材を入り込ませることにより、前記保持柄の軸方向と前記清掃支持面との角度が複数段階に設定可能である請求項1に記載の清掃用保持具。
  3. 前記回動部に設けられた複数の凹部のうちの1つが折畳みロック凹部とされており、この折畳みロック凹部に前記ロック部材が入り込んだときに、前記保持柄と前記支持体とが重なる状態に折り畳まれる請求項1または2に記載の清掃用保持具。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の清掃用保持具、および前記支持体に装着される清掃用ワイプスとから成る清掃物品において、前記清掃用ワイプスは、少なくとも不織布または紙を有し、あるいは少なくとも不織布と繊維の束とが組み合わされて形成された使い捨て用であり、前記清掃用ワイプスが前記支持体に支持されることを特徴とする清掃物品。
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