JP2006158574A - 清掃体保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘッドと継手部材との回動を安定させつつも不必要に回動することを防止し、且つ、その防止効果を恒久的に維持することのできる清掃体保持具を提供することを課題とする。
【解決手段】 一対の部材が回動可能に連結されて構成される継手機構を備えることにより、清掃体を装着するヘッドがハンドルに対して回動可能な清掃体保持具であって、前記一対の部材の何れか一方に、回動軸孔が形成されるとともに、該回動軸孔に、該回動軸孔よりも大径で且つ全長に亘ってスリットが形成された筒状の弾性部材からなる回動軸体が圧入され、しかも、該回動軸体は、他方の部材に係止されていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、清掃体を装着するヘッドをハンドルに対して回動可能にするための継手機構を備えた清掃体保持具に関する。
この種、継手機構を備えた清掃体保持具が従来から知られている。かかる清掃体保持具は、清掃面に対するハンドルの傾き角度に関わらず、常にヘッドが清掃面に対して優れた追従性を発揮するため、人が動かずとも手を四方八方に動かすだけで広範囲を清掃することができて掃除が楽になるとともに、ソファーの下等の奥まった場所でも清掃体が行き届いて確実に清掃することができるという利点がある。
但し、一般的な継手機構付き清掃体保持具は、ヘッドが自由に回動するようになっており、不必要な回動を抑制するための回動抑制機構までは設けられていないため、清掃面に沿って一方向に走らせたヘッドを一旦清掃面から浮かせて手元に引き戻すような動きを繰り返して掃除を行うような場合、その引き戻し動作の際の慣性によってヘッドが清掃面に対して傾きやすく、このまま清掃面に降ろされると、ヘッドが清掃面に突っかかって清掃を円滑に行うことができなくなるという問題がある。
この問題を解決すべく、回動抑制機能を設けた種々の清掃体保持具が発明されている。例えば、特許文献1に示されるように、ハンドルを取り付けるための継手部材とヘッドとを連結している軸体を外周側から圧接部材によって圧接することにより、軸体と圧接部材との間に摩擦を生じさせ、ヘッドが継手部材(即ち、ハンドル)に対して自由に回動することを抑制する清掃体保持具なども知られている。
特開2002−177186号公報
しかしながら、上記の清掃体保持具は、長い期間使用すると、ヘッドが繰り返し回動することにより、時間の経過とともに軸体と圧接部材とが磨耗して圧接力が弱まり、自由な回動を抑制することが困難となる場合がある。また、軸体を軸孔の内周面全体ではなく、内周面と圧接部材とで挟持する態様で支持することとなるため、軸体を安定に支持することができないという問題もある。さらに、圧接を行うための圧接機構を別途設けなくてはならないなど、清掃体保持具全体としての構成が複雑となり、製造を行う上でも良好でない。
本発明は、上記問題に鑑み、継手機構を備えることによりハンドルに対してヘッドを回動可能にしつつも、不必要に回動することを防止し、且つ、その防止効果を恒久的に維持することのできる清掃体保持具を提供することを課題とする。
本発明は、一対の部材が回動可能に連結されて構成される継手機構を備えることにより、清掃体を装着するヘッドがハンドルに対して回動可能な清掃体保持具であって、前記一対の部材の何れか一方に、回動軸孔が形成されるとともに、該回動軸孔に、該回動軸孔よりも大径で且つ全長に亘ってスリットが形成された筒状の弾性部材からなる回動軸体が圧入され、しかも、該回動軸体は、他方の部材に係止されていることを特徴とする。
上記構成からなる清掃体保持具によれば、回動軸体はスリットを有する弾性部材であるため、自由状態に復帰すべく拡径して回動軸孔の内周面に付勢し、静止摩擦を発生させる。従って、通常では一方の部材と回動軸体とは回動が抑制されている。また、回動軸体は他方の部材に係止されているため、該他方の部材と回動軸体も回動が抑制されている。これにより、一対の部材同士は、相対的な位置関係を維持したままとなり、ハンドルに対するヘッドの姿勢は維持される。一方、ヘッドあるいはハンドルに対して上記静止摩擦力を上回る一定以上の力を加えてやれば、回動軸体に対して回動軸孔が滑り、これにより、ハンドルに対してヘッドが回動可能となる。
また、ヘッドが繰り返し回動することにより、回動軸体や回動軸孔が磨耗したとしても、回動軸体は径外方向に向かって拡径しようとする弾性部材であるため、磨耗した分に追従して拡径し、回動軸孔の内周面への付勢が維持される。
なお、ここでいう「係止」とは、他方の部材が回動軸体を直接的に係止する場合だけでなく、他方の部材と回動軸体との間に部材を介在させて回動軸体を間接的に係止する場合も含む概念である。
また、本発明は、前記回動軸体が、該回動軸体のスリットに介挿される介挿部が形成された連結部材を介して他方の部材に係止されている構成を採用することができる。このように、連結部材を介在させることにより、設計の自由度を増すことができ、しかも、機能を拡充させることができる。
例えば、本発明は、前記連結部材が、軸心方向に移動可能に他方の部材に挿通されており、軸心方向に移動して、他方の部材に係止される係止位置と、該係止が解除される解除位置とに切替可能な構成を採用すれば、回動抑制機構をON−OFFすることができる。即ち、連結部材が他方の部材に係止される係止位置では、上述したようにハンドルの回動抑制機構が働くが、連結部材の他方の部材による係止が解除される解除位置では、一方の部材は回動軸体と一体的に回動し、無負荷な状態で自由に回動できるようになる。
また、本発明は、他方の部材に、前記回動軸体が圧入される回動軸孔が形成されており、前記回動軸体が、一対の部材に跨るように各回動軸孔に圧入されている構成を採用することもできる。この場合、他方の部材は、内周面における回動軸体との摩擦によって該回動軸体を係止する。
以上のように、本発明に係る清掃体保持具は、回動軸体に起因する静止摩擦力を利用した回動抑制機構を設けたので、ヘッドが不必要に回動することを防止し、且つ、ヘッドの繰り返し回動に伴って回動する部材に摩耗が生じても上記静止摩擦力は常に維持されるようになっているので、不必要な回動防止効果を恒久的に維持することができる。
以下、本発明の実施形態に係る清掃体保持具について、図面を参酌しつつ説明する。
<第一実施形態>
図1に示すように、第一実施形態に係る清掃体保持具1は、清掃体装着用のヘッド2と、該ヘッド2に回動可能に支持され、ハンドルが取り付けられる継手部材3とを備えて構成される。
ヘッド2は、細長く且つ長手方向中央部が盛り上がった山型の形状を有する。また、該ヘッド2は、略同一形状を有する一対の清掃体保持片4,4から構成されており、長手方向中央部(即ち、継手部材3との連結部)において折り曲げることが可能である。
より詳しくは、ヘッド2は、通常時は、図2(イ)に示すように、一対の清掃体保持片4,4が水平となる展開状態となっており、この状態を維持すべくロック機構によってロックされているが、ロック機構を操作してロックを解除することにより、図2(ロ)に示すように、折り曲げ状態となる。このように構成することにより、清掃体の着脱作業を容易に行うことができる。なお、ロック機構については後述する。
なお、上記清掃体は、清掃を行うべく使用されるものであり、主として拭き掃除に用いられる、例えば、モップや、不織布によって作られた清掃用シート、拭布、雑巾などが該当する。
次に、図3に基づいて、前記清掃体保持片4について説明する。清掃体保持片4は、清掃体の両端に設けられる袋状部(図2(イ)参照)に挿入して清掃体を装着することができる胴部5と、継手部材3を連結するための継手部6とを有する。該胴部5は、幅方向の両側領域5Aと、中央領域5B(図3(イ)の二点鎖線で示す)とに分けられており、該両側領域5Aは、長手方向の先端側(図では左端側)が薄く、基端側(図では右端側)に向かうにつれて盛り上がるように形成される一方、幅方向の中央領域5Bは、長手方向全長に亘ってほぼ同一厚さとされ、前記継手部材3を受け入れる溝を形成することで、該継手部材3をヘッド2の長手方向に沿って約180°に亘って回動可能としている。
清掃体保持片4の前記継手部6は、前記両側領域5Aの基端側で長手方向に沿って外方に突出する一対のボス部7,8(外方ボス部7及び内方ボス部8)で構成される。該一対のボス部7,8は、互いに一定の間隔を有して幅方向に離間するように設けられ、具体的には、外方ボス部7は、幅方向外側にオフセットして、外端縁が両側領域5Aの外端縁に一致しており、内方ボス部8は、幅方向内側にオフセットして、内端縁が前記両側領域5Aと中央領域5Bとの境界に一致している。なお、一対のボス部7,8を重ね合わせた厚さは、両側領域5Aの厚さとほぼ同一であり、また、一対の清掃体保持片4,4を嵌め合わせた際には、互いの継手部6が滑らかに連続する山型のヘッド2となる(図1参照)。
また、前記外方ボス部7及び内方ボス部8のそれぞれには、継手部材3の後述する回動軸孔に対応して一対の貫通孔9,10(外方貫通孔9及び内方貫通孔10)が形成される。該一対の貫通孔9,10の内周面には、第一突出部11,12がボスの径方向内方に突設される。具体的には、該第一突出部11,12は、一部に切欠11A,12Aを有し、円弧状に形成される。また、第一突出部11は、ボス部7の内端縁に一致して形成され、第一突出部12は、ボス部8の幅方向略中央に位置して形成される。
さらに、前記外方ボス部7には、一対の貫通孔9,10を継手部材3の前記回動軸孔と同心に位置決めするための第二突出部13がボスの軸心方向内方に突設される。具体的には、該第二突出部13は、一部に切欠13Aを有し、円弧状に形成される。
次に、図4に基づいて、第一実施形態に係る清掃体保持具の継手機構について説明する。該継手機構は、前記継手部材3の基端部に形成される回動軸孔14、より詳しくは、円孔であって滑らかな内周面を有する回動軸孔14と、該回動軸孔14に圧入され、且つ、連結部材16を介してヘッド2に間接的に係止される回動軸体15とを備えて構成されている。
前記回動軸体15は、全長に亘ってスリット15Aが形成される筒状の弾性部材であり、前記回動軸孔14よりも大径に形成されている。具体的には、該回動軸体15は、前記回動軸孔14の径よりも大きい径を有する略円筒状をなし、軸心方向に沿ってスリット15Aが設けられる弾性部材であり、径を縮めるように、即ちスリット15Aの幅を小さくするように圧縮すると、逆に径を大きくするように弾性復元力を発生させる。具体的には、回動軸体15は、ステンレス等の板材を円筒状に湾曲させたものであり、板材の両端縁同士が対向するように該板材を湾曲させることによって、スリット15Aを形成する。また、回動軸体15は、回動軸孔14の長さと同等の高さ寸法を有する。
また、回動軸体15に設けられるスリット15Aの前記端縁部には、径方向内方に突出する壁部15Bが設けられている。該壁部15Bは、主に前記連結部材16によって係止されるために用いられる部材であるが、回動軸体15の捩れを防止し、回動軸体15を補強する補強部材としての役割をも果たす。
前記連結部材16は、清掃体保持片4,4同士を組み合わせ、一対の継手部6,6間に継手部材3の基端部を挿入し、四つの貫通孔9,10,9,10及び回動軸孔14を同心し、且つ、内部(より正確には、回動軸体15の内部)にコイルバネ17を挿入した状態で、貫通孔9,10にヘッド2の両側から(抜け止め状態で)嵌め込まれる部材である。
前記連結部材16は、その先端部が回動軸体15内に挿入可能な大きさで形成されており、且つ、図5に示すように、その先端部には、回動軸体15の前記スリット15Aに介挿されるキー部(介挿部)18が突設される。具体的には、該キー部18は、スリット幅と略同一の幅寸法を有し、スリット15Aの端縁部及び/又は壁部15Bに当接する。
また、前記連結部材16には、ボス部7,8の前記第一突出部11,12と周方向において当接可能な凸部19,20が突設される。具体的には、前記一対の清掃体保持片4,4を結合させてヘッド2とした際に、軸心方向に沿って前後に並ぶこととなる外方ボス7及び内方ボス8の第一突出部11,12にそれぞれ係止されるべく、該連結部材16には、軸心方向に沿って所定間隔を置いて前後に並ぶ二つの凸部19,20(第一凸部19及び第二凸部20)が形成される。
さらに具体的には、前記凸部19,20は、前記環状の第一突出部11,12と同一周上に並んで隙間のない連続した環状となるよう、切欠11A,12Aの部分に相当する形状を有する。なお、好ましくは、前記切欠11A,12Aと第一凸部19及び第二凸部20とは、円周上の点対称な位置にそれぞれ二箇所ずつ設けられる。
第一実施形態に係る清掃体保持具の構成の説明は以上の通りであり、次に、継手機構の動作説明を図6(イ)に基づいて行う。
図6(イ)は、ヘッド2の展開状態(図1及び図2(イ)参照)を示す。連結部材16の凸部19,20は、それぞれ第一突出部11,12間の切欠11A,12Aに入り込んでおり、凸部19,20の周方向における端面と第一突出部11,12の周方向における端面とが当接状態にあるため、一対の清掃体保持片4,4を相対的に回動させることのできない、即ち、ヘッド2を折り曲げることができないロック状態にある。
この状態では、連結部材16は係止位置にあり、ヘッド2の第一突出部11,12が連結部材16の凸部19,20を係止しているため、連結部材16はヘッド2によって回動が抑制されている。また、連結部材16は、そのキー部18が回動軸体15のスリット15A内に介挿されているため、回動軸体15の回動を抑制している。即ち、第一突出部11,12が連結部材16を係止し、該連結部材16が回動軸体15を係止することにより、回動軸体15はヘッド2に間接的に係止された状態となる。
一方、回動軸体15はスリット15Aを有する弾性部材であるため、自由状態に復帰すべく拡径して継手部材3の回動軸孔14の内周面に付勢し、静止摩擦を発生させる。従って、通常ではその静止摩擦力により継手部材3と回動軸体15とは相対的な回動が抑制されている。これにより、ヘッド2の不必要な回動を抑制することができる。
但し、ヘッド2あるいは継手部材3に対して上記静止摩擦力を上回る一定以上の力を加えてやれば、回動軸体15に対して回動軸孔14が滑り、これにより、ハンドルに対してヘッド2が回動可能となる。通常、上記静止摩擦力は、ヘッド2の重力あるいは該ヘッド2に作用する慣性力よりは大きいが、清掃中に人が清掃体保持具に加える外力よりは小さくなるよう設定されており、従って、上記回動抑制機構によって清掃体保持具の円滑なハンドリングが阻害されることはない。
尚、上述の如く、ロック機構は前記連結部材16を用いて構成されるが、ロックの解除方法について図6(ロ)及び(ハ)に従って説明する。
ロックを解除する際、即ち、ヘッド2を折り曲げる際には、ロック機構は次のように動作する。前記連結部材16は、前記コイルバネ17によって外方に付勢されており、該連結部材16の第一及び第二凸部19,20は、前述したように、前記外方ボス部7及び内方ボス部8がそれぞれ有する第一突出部11,12と連続して並ぶ状態で該第一突出部11,12に係止されている(図6(イ)参照)。
そして、ロック解除を行うべく連結部材16を押し込むと、図6(ロ)に示すように、連結部材16が回動軸体15に沿って解除位置まで前進し、第一及び第二凸部19,20もこれに伴って前進して第一突出部11,12から離脱する。これによって、第一及び第二凸部19,20は、第一突出部11,12と軸心方向にずれ、これらに係止されない状態となる。従って、外方ボス部7及び内方ボス部8は、それぞれ連結部材16に対して回動することが可能となり、即ち、ヘッド2を折り曲げることが可能となる。
なお、ボス部7に形成された前記第二突出部13は、その外径が回動軸体15の内径と同じに形成されているため、ボス部7,8の回動に際しては、第二突出部13が回動軸体15の内周面状を摺動し、ボス部7,8は回動軸体15の軸心回りに回動する。
また、図6(ハ)に示すように、ヘッド2を折り曲げた状態では、第一及び第二凸部19,20は、コイルバネ17に付勢されて前記第一突出部11,12にそれぞれ当接している。この状態から、ヘッド2を展開状態に戻すと、第一突出部11,12が第一及び第二凸部19,20上をそれぞれ摺動して切欠11A,12Aの位置と第一及び第二凸部19,20の位置が一致し、第一及び第二凸部19,20は、該切欠11A,12Aに嵌め込まれて係止される状態となる。
しかも、キー部18は、前記スリット15Aに沿って移動するため、連結部材16は回動軸に沿って直線的に前進後退し、第一及び第二凸部19,20自体が元の位置から相対的にずれることを防止できる。
このように、上記の清掃体保持具1によれば、通常、回動軸体15は回動軸孔14に対して付勢して静止摩擦の状態で接触し、且つ、連結部材16を介してヘッド2に係止されるため、継手部材3はヘッド2に対して回動軸体15を介して固定されることとなる。そして、前記静止摩擦よりも大きい外力をヘッド2及び/又は継手部材3に対して作用させたときのみヘッド2が継手部材3に対して回動し、それより外力が小さくなると、その回動位置において静止摩擦の状態となる。従って、ヘッド2が不必要に回動することがなく、清掃時におけるヘッド2の姿勢の不安定さを解消することができる。
さらに、度重なる回動により、例えば樹脂成型品からなる継手部材3の回動軸孔14の内周面が金属製の回動軸体15との摩擦によって磨耗したとしても、回動軸体15はその磨耗分に追従して拡径するため、回動軸孔15の間に隙間を生じさせることなく、付勢状態を恒久的に維持することができる。しかも、回動軸体15は、ヘッド2と継手部材3とを連結する連結体としての役割をも果たすため、清掃体保持具全体としての部品点数を減らし、構造を単純化することができる。
以上、第一実施形態は、本発明に係る「一方の部材」を継手部材3とし、「他方の部材」をヘッド2とした例について説明したが、以下の第二実施形態では、継手部材とヘッドとの間に継手機構に係る別の部材を介在させ、本発明に係る「一方の部材」を継手部材とし、「他方の部材」を別の部材とする例、並びに、「一方の部材」を別の部材とし、「他方の部材」をヘッドとした例について説明する。
<第二実施形態>
図7に示すように、本発明の第二実施形態に係る清掃体保持具31は、ヘッド32と、ハンドルが取り付けられる継手部材33と、ヘッド32及び継手部材33を連結する継手機構として、二つの継手部34,35とを備えて構成される。
前記ヘッド32は、略矩形状のヘッド本体38と、該ヘッド本体38の両端部から外方に突出する一対の清掃体保持片41A,41B(第一清掃体保持片41A及び第二清掃体保持片41B)とを備えて構成され、第一実施形態に係るヘッド2と同様に、清掃体の着脱作業を容易に行うべく、折り曲げ可能に構成される。なお、第二実施形態に係るヘッド32においては、一対の清掃体保持片41A,41Bが垂下することで、ヘッド32が折れ曲がる態様となる。
前記二つの継手部34,35は、一方がヘッド32側に設けられ、他方が継手部材33側に設けられる。また、該二つの継手部34,35は、それぞれの回動軸の軸心方向を直交させて設けられる。以下、説明の便宜上、ヘッド32側に設けられる継手部を「第一継手部34」とし、継手部材33側に設けられる継手部を「第二継手部35」とする。また、第一継手部34の回動方向を「前後方向」とし、第二継手部35の回動方向を「左右方向」とする。
まず、第一継手部34について、図8に基づき説明する。第一継手部34は、一対の部材36,37と、該一対の部材36,37を連結する回動軸体39とで構成され、一方が他方に軸支される。具体的には、一方の部材36に回動軸孔40が形成され、該回動軸孔40に回動軸体39が圧入される。また、他方の部材37は回動軸体39の両端を直接的に係止し、該他方の部材37がヘッド本体38に取り付けられる。なお、一方の部材36はヘッド本体38に対して前後方向に180°に亘って回動可能である。
前記回動軸体39は、スリット39Aを有し、一方の部材36に形成される前記回動軸孔40より長く構成され、一対の部材36,37を組み立てた際には、該回動軸孔40の両端から突出して他方の部材37に突入し、該突入部分を他方の部材37によって係止される。具体的には、前記他方の部材37には回動軸体39のスリット幅と同等の寸法の係止体37Aが設けられており、該係止体37Aがスリット39Aに嵌め込まれて回動軸体39を固定する。
次に、第二継手部35について、図9に基づき説明する。第二継手部35は、一対の部材42,43と、該一対の部材42,43を連結する回動軸体44とで構成され、一方が他方に軸支される。具体的には、一方の部材42に回動軸孔45が形成され、該回動軸孔45に回動軸体44が圧入され、その両端が他方の部材43に直接的に係止される。なお、他方の部材43は、継手部材33の一端部を二つ割れに形成することにより、継手部材33の一部分として設けられる。即ち、一方の部材42は、他方の部材43に挟まれる態様となる。
また、他方の部材43には、回動軸体44を係止する係止体43Aが形成されている。さらに、該一方の部材42と第一継手部34の前記一方の部材36とは一つの部材として一体的に形成される。なお、他方の部材43はヘッド本体38に対して左右方向に180°に亘って回動可能である。
このように、第二実施形態の継手構造は、第一継手部34をヘッド本体38の前後方向に180°に亘って回動可能とし、第二継手部35をヘッド本体38の左右方向に180°に亘って回動可能とし、さらに、継手部材33の回動を二つの継手部材34,35に分けて行うようにしたので、二つの継手部34,35の回動角度を適宜組み合わせることにより、ヘッド本体38上を全てカバーするように、継手部材33を傾斜させることができる。
なお、第二継手部35における前記回動軸体44は、第一継手部34における回動軸体39と同等の構成であるため、説明を割愛する。また、回動軸体44によって一対の部材42,43が回動可能とされつつも任意の回動位置で停止する作用効果は、前記第一実施形態の回動軸体15の作用効果と同様であるため、説明を割愛する。
また、第二実施形態に係る清掃体保持具31も、第一実施形態に係る清掃体保持具1と同様に、清掃体保持片41A,41Bを展開状態で維持するロック機構46を有するが、該ロック機構46はヘッド本体38に付属的に設けられる。即ち、第二実施形態においては、第一及び第二継手部34,35の各回動軸体39,44は、第一実施形態のように連結部材などを介さずに各他方の部材37,43に直接的に係止されるため、ロック機構46は、継手機構とは独立に設けられる。
前記ロック機構46は、具体的には、ロック用のコイルバネ47と、ロック解除用の押しボタン48とで構成される。押しボタン48を押すと係合部49の係合が解かれ、第一清掃体保持片41Aが垂下し、それに連動して、第二清掃体保持片41Bが垂下するように構成される。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
例えば、上記各実施形態においては、いずれか一方の部材のみが回動軸孔を有して回転軸体が圧入され、他方の部材が回動軸体を直接的又は間接的に係止するように構成したが、これに限定されるものではなく、一対の部材のそれぞれに回動軸孔が形成されて回動軸体が圧入されるものであってもよい。この場合には、該他方の部材は、内周面における回動軸体との摩擦によって係止される状態となる。即ち、両部材が内周面に同一の摩擦力を受けて逆方向に回動する特別な場合を除いて、一対の部材を相互に回動させれば、常に、大きい摩擦力を受けた側の部材(他方の部材)が回動軸体に対して停止し、小さい摩擦力を受けた側の部材(一方の部材)が回動軸体に摩擦しつつ摺動することとなる。
また、第一実施形態においては、継手部材3に回動軸孔14を形成し、ヘッド2は該回動軸孔14に圧入される回動軸体を係止するようにしているが、回動軸孔をヘッド側に形成し、継手部材側が該回動軸孔に圧入される回動軸体を係止するようにしてもよい。第二実施形態においても同様である。
本発明の第一実施形態に係る清掃体保持具の斜視図を示す。 同実施形態に係る清掃体保持具の正面図であって、(イ)は、展開状態を示し、(ロ)は、折り曲げ状態を示す。 同実施形態に係る清掃体保持具の清掃体保持片であって、(イ)は、平面図を示し、(ロ)は、正面図を示す。 同実施形態に係る清掃体保持具の要部の分解斜視図を示す。 同実施形態に係る清掃体保持具の連結部材であって、(イ)は、平面図を示し、(ロ)は、側面図を示し、(ハ)は、斜視図を示す。従来の清掃体保持具の斜視図を示す。 同実施形態に係る清掃体保持具のロック機構を示す概略図であって、(イ)は、連結部材が係止されている状態を示し、(ロ)は、連結部材が軸心方向に前進した状態を示し、(ハ)は、ヘッドを折り曲げた状態を示す。 本発明の第二実施形態に係る清掃体保持具の斜視図を示す。 同実施形態に係る清掃体保持具の左右方向に沿う断面図を示す。 同実施形態に係る清掃体保持具の前後方向に沿う断面図を示す。
符号の説明
1…清掃体保持具、2…ヘッド、3…継手部材、14…回動軸孔、15…回動軸体、15A…スリット、16…連結部材、31…清掃体保持具、32…ヘッド、33…継手部材、39…回動軸体、39A…スリット、40…回動軸孔、44…回動軸体、45…回動軸孔

Claims (4)

  1. 一対の部材が回動可能に連結されて構成される継手機構を備えることにより、清掃体を装着するヘッドがハンドルに対して回動可能な清掃体保持具であって、
    前記一対の部材の何れか一方に、回動軸孔が形成されるとともに、該回動軸孔に、該回動軸孔よりも大径で且つ全長に亘ってスリットが形成された筒状の弾性部材からなる回動軸体が圧入され、しかも、該回動軸体は、他方の部材に係止されていることを特徴とする清掃体保持具。
  2. 前記回動軸体は、該回動軸体のスリットに介挿される介挿部が形成された連結部材を介して他方の部材に係止されている請求項1記載の清掃体保持具。
  3. 前記連結部材は、軸心方向に移動可能に他方の部材に挿通されており、軸心方向に移動して、他方の部材に係止される係止位置と、該係止が解除される解除位置とに切替可能に構成されている請求項2記載の清掃体保持具。
  4. 他方の部材は、前記回動軸体が圧入される回動軸孔が形成されており、前記回動軸体は、一対の部材に跨るように各回動軸孔に圧入されている請求項1記載の清掃体保持具。
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