JP2006081948A - 電気掃除機およびその吸込具 - Google Patents

Abstract

【課題】さまざまな高さの家具を掃除するのに好都合な補助吸込具を実現する。
【解決手段】ハンドルグリップ部２０３や延長管２０５の先に接続して使用する補助吸込具１００の刷毛部の刷毛１０４の向きを変えることができるように構成する。
【選択図】図１

Description

本発明は電気掃除機およびその吸込具に関する。

一般的な床移動型の電気掃除機は、集塵部や電動送風機を備えた掃除機本体にホースを介して延長管を接続し、この延長管の先端に、床面のゴミを吸い込むための吸口体を取り付ける構成である。そして、前記吸口体を用いて十分に掃除できない隙間や棚面などを掃除するために、補助吸込具を用いることができるようにしている。この補助吸込具は、使用したいときに使用者の手元にないと不便であることから、延長管などの部材に取り付けておく構成が提案されている。

しかし、補助吸込具を延長管の外に取り付ける構成では、補助吸込具が邪魔になって作業しにくいものであったり、作業中に、はずれて落ちたりすることがあることから、補助吸込具を延長管の手元側に直列に接続し、延長管をはずすことによって刷毛等が露出し、直ぐに棚面等を清掃することができるように構成した補助吸込具が提案されている。

特開平８−１９１７８２号公報 特開２０００−２２９０５２号公報 特開２００２−１４３０５５号公報

しかしながら、従来の電気掃除機における補助吸込具は、露出した刷毛の角度（向き）が一定であることから、さまざまな高さの家具を掃除するには、使い勝手が十分ではなかった。

また、高い位置にあるエアコンやカーテンレールの上面を掃除することは、困難であった。

本発明の目的は、さまざまな高さの家具に対応することができる補助の吸込具および該吸込具を備えた電気掃除機を提案することにある。

本発明は、パイプ部材と、前記パイプ部材の外周に軸方向に沿って摺動可能に配設された刷毛部と、前記刷毛部を覆うカバーと、前記刷毛部を前記パイプ部材の軸方向前方に押し出すばねと、前記パイプ部材の軸方向に沿って形成された穴から該パイプ部材の内周側に突出するように前記刷毛部に設けられて該刷毛部と連動して前記穴内を移動する突起部材と、前記カバー内に配設され前記パイプ部材の軸方向外側に延長管等と係止する係止部を備えたクランプ部材とを備え、
前記突起部材は、前記パイプ部材の軸方向前方から延長管接続部内に挿入される延長管等の端部に当接して前記刷毛部を後退させて前記カバー内に収納し、前記クランプ部材は、前記刷毛部を前記カバー内に収納した状態を保持するように刷毛部を係止する電気掃除機の吸込具において、
前記刷毛部は、前記パイプ部材の軸方向に押し出された状態において、前記パイプ部材の軸方向に対して屈曲可能に構成したことを特徴とする。

そして、前記刷毛部は、相対的に回転可能に嵌合する２つの刷毛台を備え、相対的に回転することによって前記パイプ部材の軸方向に対して屈曲するように構成したことを特徴とする。

または、前記刷毛部は、お互いにヒンジ機構によって屈曲可能に接続された２つの刷毛台を備えたことを特徴とする。

本発明によれば、吸込具は、さまざまな高さの家具に対応することができ、高い位置にあるエアコンやカーテンレールの上面をも掃除することができる。

本発明は、パイプ部材と、前記パイプ部材の外周に軸方向に沿って摺動可能に配設された刷毛部と、前記刷毛部を覆うカバーと、前記刷毛部を前記パイプ部材の軸方向前方に押し出すばねと、前記パイプ部材の軸方向に沿って形成された穴から該パイプ部材の内周側に突出するように前記刷毛部に設けられて該刷毛部と連動して前記穴内を移動する突起部材と、前記カバー内に配設され前記パイプ部材の軸方向外側に延長管等と係止する係止部を備えたクランプ部材とを備え、
前記突起部材は、前記パイプ部材の軸方向前方から延長管接続部内に挿入される延長管等の端部に当接して前記刷毛部を後退させて前記カバー内に収納し、前記クランプ部材は、前記刷毛部を前記カバー内に収納した状態を保持するように刷毛部を係止する電気掃除機の吸込具において、
前記刷毛部は、相対的に回転可能に嵌合する２つの刷毛台を備え、前記パイプ部材の軸方向に押し出された状態において相対的に回転させることによって前記パイプ部材の軸方向に対して屈曲するように構成する。

図１は、この実施例１の補助吸込具の外観斜視図である。

図１において、１０１は、その前後の両端部に延長管等との接合部を形成したパイプ部材、１０２は、前記パイプ部材１０１の外周に摺動可能に嵌合して長手方向に移動可能な後側刷毛台、１０３は、前記後側刷毛台１０２の前縁部に回転可能に結合する前側刷毛台、１０４は、前記前側刷毛台１０３の前縁部に環状に植毛された刷毛、１０５は、前記パイプ部材１０１の前端部の接合部に嵌着された延長管等の係止と前記後側刷毛台１０２の係止を行うクランプ部材、１０６は、前記後側刷毛台１０２と前側刷毛台１０３の外周を覆うように前記パイプ部材１０１に後端側から嵌着された外ケース、１０７は、前記パイプ部材１０１の上部を覆うように前記外ケース１０６に取り付けられた上カバーであり、これらは補助吸込具１００を構成する。

図２は、前記補助吸込具を実装した電気掃除機の外観斜視図である。

図２において、２０１は電気掃除機本体、２０２はホース体、２０３はハンドルグリップ部、２０４は手元スイッチ、２０５は延長管、２０６は吸口体、１００は、前記ハンドルグリップ部２０３と延長管２０５の間に嵌着して介在させた補助吸込具である。

電気掃除機本体２０１の外郭を形成する本体ケーシング内には、吸引力を発生する電動送風機と、この電動送風機の吸引側に集塵室が設けられており、吸口体２０６から吸込んだ気流によって運ばれてくる塵埃を濾過して捕集する。

図３は、前記補助吸込具１００の主要部品の分解斜視図、図４は、同補助吸込具の縦断側面図、図５は、同補助吸込具１００の正面図、図６は、前記後側刷毛台１０２の側方向からの外観斜視図、図７は、前記後側刷毛台１０２の後方向からの外観斜視図、図８は、前記前側刷毛台１０３の側方向からの外観斜視図、図９は、外ケース１０６と上カバー１０７を外した補助吸込具１００の上斜め方向からの外観斜視図、図１０は、前記外ケース１０６の前方向からの外観斜視図である。

パイプ部材１０１は、その上側部の外周に配線などの付属部品を収容するスペース部１０１ａを備えた非円形の断面形状体であり、前端部の内周面は、前記延長管２０５を嵌入して接続する延長管接続部１０１ｂとして形成し、後端部の外周面は、前記ハンドルグリップ部２０３を嵌着するグリップ接続部１０１ｃとして形成する。また、パイプ部材１０１における前記後側刷毛台１０２が摺動する両側壁には、前記後側刷毛台１０２に嵌着されて内側に伸びる突起部材１０８ａ，１０８ｂが貫通する摺動制限長穴１０１ｄを備える。

後側刷毛台１０２は、図６および図７に拡大して示すように、前記スペース部１０１ａを避けるように前記パイプ部材１０１を抱き込んで摺動可能に嵌合するように上側部分を切り欠いた半円筒状の嵌合部１０２ａと、円筒の軸心方向に対して約６０度の角度に傾いた半円形状の結合部１０２ｂを前記嵌合部１０２ａの前縁部に備える。前記結合部１０２ｂは、後述するように、前記前側刷毛台１０３の後端部に形成した一部切欠き環状結合突条を回転摺動可能に嵌入する一部切欠き環状結合溝１０２ｂａを備える。

この後側刷毛台１０２は、更に、前記パイプ部材１０１に嵌合させた状態で外側から突起部材１０８ａ，１０８ｂを嵌着して前記摺動制限長穴１０１ｄに貫通させる突起部材嵌着穴１０２ｃ，１０２ｄを嵌合部１０２ａの側壁に備え、蔓巻ばね１０９ａ〜１０９ｃの先端を当接するばね受け座１０２ｅ，１０２ｆ，１０２ｇを嵌合部１０２ａの外周に備え、クランプ部材１０５の突起部１０５ａを係合させて後側刷毛台１０２を後退した状態に保持するクランプ係合突起１０２ｈ，１０２ｉを嵌合部１０２ａの上縁に備える。

前側刷毛台１０３は、図８に拡大して示すように、前記後側刷毛台１０２と同様に上側部分を切り欠いた半円筒状部１０３ａの後縁部に円筒の軸心方向に対して約６０度の角度に傾けて形成した半円形状の一部切欠き環状結合突条１０３ｂと、半円筒状部１０３ａの後縁部に形成した刷毛植立部１０３ｂを備える。前記環状結合突条１０３ｂは、前記後側刷毛台１０２の前縁部に形成した環状結合溝１０２ｂａに切欠き方向から嵌入して回転（摺動）可能に結合し、前記刷毛植毛部１０３ｂには、刷毛１０４を植毛する。

このような後側刷毛台１０２と前側刷毛台１０３を環状結合溝１０２ｂと環状結合突条１０３ｂを摺動可能に嵌着して結合することによって組み立てて構成した刷毛部は、後側刷毛台１０２に対して前側刷毛台１０３を回転させることによって、前側刷毛台１０３の向きがパイプ部材１０１の軸方向に対して直線状態から６０度の屈曲状態まで変化させることができる小型な形態を実現することができる。

このように後側刷毛台１０２と前側刷毛台１０３を結合して組み立てた刷毛部は、図９に示すように、前記パイプ部材１０１の外周に軸方向に摺動可能に嵌合し、後側刷毛台１０２に設けた突起部材嵌着穴１０２ｃ，１０２ｄに外側から突起部材１０８ａ，１０８ｂを嵌着して該突起部材１０８ａ，１０８ｂの内側の突起部を前記パイプ部材１０１に設けた摺動制限長穴１０１ｄを貫通させて該パイプ部材１０１の内側に突出させる。

外ケース１０６は、図１０に拡大して示すように、その内周面に沿って蔓巻きばね１０９ａ〜１０９ｃを設置するばね取り付け座１０６ａ〜１０６ｃを備え、このばね取り付け座１０６ａ〜１０６ｃのそれぞれに蔓巻ばね１０９ａ〜１０９その基端を嵌着した状態で、図９に示す状態に刷毛部が組み付けられたパイプ部材１０１と刷毛部の外周を覆うようにパイプ部材１０１の後端側から該パイプ部材１０１に嵌着する。外ケース１０６のばね取り付け座１０６ａ〜１０６ｃに嵌着された蔓巻ばね１０９ａ〜１０９ｃは、外ケース１０６をパイプ部材１０１に嵌着した状態では、その先端が後側刷毛台１０２のばね受け座１０２ｅ，１０２ｆ，１０２ｇに当接して圧縮状態となり、後側刷毛台１０２を押し出すように押圧する。

クランプ部材１０５は、上方に押し上げる方向にクランプばね（図示省略）で押圧した状態に前記パイプ部材１０１のスペース部１０１ａに係合させて取り付け、押しボタン部１０５ｂが上カバー１０７の操作窓１０７ａから露出するように該上カバー１０７を取り付けて覆い、パイプ部材１０１の外周に沿って前後方向に摺動する後側刷毛台１０２が後退したときにクランプ係合突起１０２ｈ，１０２ｉを突起部１０５ａに係合させて該後側刷毛台１０２を後退させた状態で係止するように機能させる。そして、ボタン部１０５ｂを押圧してクランプ部材１０５を押し下げることによって、突起部１０５ａとクランプ係合突起１０２ｈ，１０２ｉの係合を解除して後側刷毛台１０２が蔓巻ばね１０９ａ〜１０９ｃによって押し出されるように構成する。また、このクランプ部材１０５は、パイプ部材１０１の延長管接続部１０１ｂに嵌入された延長管２０５を抜け止めするように係止する係止部１０５ｃを備え、この係止部１０５ｃは、ボタン部１０５ｂが押圧されると転角して延長管２０５の抜け止め作用を解除する。

後側刷毛台１０２のクランプ係合突起１０２ｈ，１０２ｉとクランプ部材１０５の突起部１０５ａは、クランプ部材１０５がクランプばねに押圧されて押し上げられた状態において、後側刷毛台１０２が後退する過程ではクランプ係合突起１０２ｈ，１０２ｉがクランプ部材１０５の突起部１０５ａを押し下げて後退することができるような傾斜面を形成する。

後側刷毛台１０２は、図４に示すように、パイプ部材１０１の延長管接続部１０１ｂに延長管２０５を接続するように嵌入することによって、後側刷毛台１０２に取り付けられてパイプ部材１０１の内側に突出する突起部材１０８ａ，１０８ｂが延長管２０５の端縁に押されて後側刷毛台１０２と共に後退する。そして、前側刷毛台１０３に植毛した刷毛１０５の先端までが外ケース１０６の内側に収納される位置まで後退すると、クランプ係合突起１０２ｈ，１０２ｉがクランプ部材１０５の突起部１０５ａに係合して後側刷毛台１０２を後退した状態に保持する。

図１１〜図１３は、外ケース１０６を透視した補助吸込具１００の側面図である。

図１１は、前側刷毛台１０３が後側刷毛台１０２に真っ直な状態に結合した刷毛部を形成しており、蔓巻ばね１０９ａ〜１０９ｃを圧縮しながらパイプ部材１０１上を後退し、クランプ係合突起１０２ｈ，１０２ｉがクランプ部材１０５の突起部１０５ａに係合して外ケース内に保持されている状態である。

図１２は、補助吸込具１００を使用するために刷毛部を前進させて刷毛１０４を外ケースの前方に露出させた状態である。このように刷毛部を前進させるためには、クランプ部材１０５の押しボタン部１０５ｂを押して突起部１０５ａを押し下げて後側刷毛台１０２のクランプ係合突起１０２ｈ，１０２ｉとの係合を解除する。クランプ係合突起１０２ｈ，１０２ｉがクランプ部材１０５の突起部１０５ａから解放された後側刷毛台１０２は、蔓巻ばね１０９ａ〜１０９ｃの伸力によって前側刷毛台１０３と共に前方に押し出されて刷毛１０４を露出させる。後側刷毛台１０２の前進量は、突起部材１０８ａ，１０８ｂがパイプ部材１０１の摺動制限長穴１０１ｄの端部に当接するまでの位置に制限して、刷毛部が抜け出るのを防止する。

この状態は、刷毛部における刷毛１０４は、軸方向を向くように、前側刷毛台１０３が後側刷毛台１０２に結合した状態である。

図１３は、外ケース外に露出するように前進させた刷毛部における刷毛１０４の向きを軸方向に対して約６０度の角度に傾斜（屈曲）させた状態の補助吸込具１００である。このような刷毛１０４の向きの変更（屈曲）は、後側刷毛台１０２に対して嵌着した前側刷毛台１０３を１８０度回転させることによって実現することができる。回転角度を変えることによって屈曲角度も変化する。

図１４，図１５は、補助吸込具１００の使用例を示している。

テーブル等を掃除するときは、図１４に示すように、補助吸込具１００をハンドルグリップ部２０３の先端に嵌着して取り付けて使用する。

また、高いところに位置するエアコンやカーテンレールの上面を掃除するときは、図１５に示すように、ハンドルグリップ部２０３の先に延長管２０５を接続し、この延長管２０５の先端に補助吸込具１００を嵌着して取り付け、更に、前側刷毛台１０３を１８０度回転させて刷毛１０４の向きを傾けて使用する。そして掃除を終了したときには、図２に示す形態に戻して保管する。

図１６は、実施例２における補助吸込具１００の外観側面図である。この実施例２は、掃除面と接触する刷毛１０４の先端を平面に対して上下方向に傾斜角度Ａ，Ｂで後退するように山型にカットした構成である。その他の構成は、実施例１と同様である。

図１７，図１８は、実施例３における補助吸込具１００の外観側面図であり、外ケースを透視した状態を示している。

この実施例３の補助吸込具１００は、刷毛部における後側刷毛台１０２に対する前側刷毛台１０３の屈曲可能な結合をヒンジ機構１１０によって実現する構成である。前記ヒンジ機構１１０は、節度をもって転角して所定の屈曲角度を保持することができる構成であることが望ましい。

この実施例３における後側刷毛台１０２の前縁部は、軸方向に対して直角な切断面に形成し、前側刷毛台１０３の半円筒状部１０３ａは、下側部分を切り欠いた半円筒状部材の後縁部を軸方向に対して直角な切断面に形成している。その他の構成は、実施例１および２と同様である。

このように構成した補助吸込具１００は、外ケースの前方に露出した前側刷毛台１０３に押し曲げ力を作用させることによって前記ヒンジ機構１１０を支点にして該前側刷毛台１０３を転角させて刷毛１０４の向きを変更する。

本発明の実施例１における補助吸込具の外観斜視図である。 本発明の電気掃除機の外観斜視図である。 図１に示した補助吸込具の分解斜視図である。 図１に示した補助吸込具の縦断側面図である。 図１に示した補助吸込具の正面図である。 図１に示した補助吸込具における後側刷毛台の側方向からの外観斜視図である。 図１に示した補助吸込具における後側刷毛台の後方向からの外観斜視図である。 図１に示した補助吸込具における前側刷毛台の側方向からの外観斜視図である。 図１に示した補助吸込具を外ケースと上カバーを外した状態で上斜め方向から見た外観斜視図である。 図１に示した補助吸込具における外ケースの前方向からの外観斜視図である。 図１に示した補助吸込具を外ケースを透視した状態で示す側面図である。 図１に示した補助吸込具を外ケースを透視した状態で示す側面図である。 図１に示した補助吸込具を外ケースを透視した状態で示す側面図である。 図１に示した補助吸込具の使用例を示す外観側面図である。 図１に示した補助吸込具の使用例を示す外観側面図である。 本発明の実施例２における補助吸込具の外観側面図である。 本発明の実施例３における補助吸込具を外ケースを透視した状態で示す側面図である。 本発明の実施例３における補助吸込具を外ケースを透視した状態で示す側面図である。

符号の説明

１００…補助吸込具、１０１…パイプ部材、１０１ａ…スペース部、１０１ｂ延長管接続部、１０１ｃ…グリップ接続部、１０１ｄ…摺動制限長穴、１０２…後側刷毛台、１０２ａ…嵌合部、１０２ｂ…結合部、１０２ｂａ…環状結合溝、１０２ｈ，１０２ｉ…クランプ係合突起、１０３…前側刷毛台、１０３ｂ…環状結合突条、１０４…刷毛、１０５…クランプ部材、１０５ａ…突起部、１０６…外ケース、１０７…上カバー、１０８ａ，１０８ｂ…突起部材、１０９ａ〜１０９ｃ…蔓巻ばね、１１０…ヒンジ機構、２０１…電気掃除機本体、２０２…ホース体、２０３…ハンドルグリップ部、２０４…手元スイッチ、２０５…延長管、２０６…吸口体。

Claims (2)

1. パイプ部材と、前記パイプ部材の外周に軸方向に沿って摺動可能に配設された刷毛部と、前記刷毛部を覆うカバーと、前記刷毛部を前記パイプ部材の軸方向前方に押し出すばねと、前記パイプ部材の軸方向に沿って形成された穴から該パイプ部材の内周側に突出するように前記刷毛部に設けられて該刷毛部と連動して前記穴内を移動する突起部材と、前記カバー内に配設され前記パイプ部材の軸方向外側に延長管等と係止する係止部を備えたクランプ部材とを備え、
   前記突起部材は、前記パイプ部材の軸方向前方から延長管接続部内に挿入される延長管等の端部に当接して前記刷毛部を後退させて前記カバー内に収納し、前記クランプ部材は、前記刷毛部を前記カバー内に収納した状態を保持するように刷毛部を係止する電気掃除機の吸込具において、
   前記刷毛部は、前記パイプ部材の軸方向に押し出された状態において、前記パイプ部材の軸方向に対して屈曲可能に構成したことを特徴とする吸込具。
2. 請求項１記載した吸込具を備えたことを特徴とする電気掃除機。
   

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