JP4113070B2 - 電圧変動補償装置 - Google Patents

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Description

この発明は、負荷に供給される電力系統の電圧が瞬時的に変動した際に、それを検出して電圧変動を補償する電圧変動補償装置に関するものである。
雷などにより電力系統の電圧が瞬時的に低下し、工場などの精密機器などが誤作動や一時停止することにより、生産ラインで多大な被害を被ることがある。このような被害を防ぐために、電力系統の瞬時的電圧低下(以下、瞬低と称す)などの電圧変動を監視して、電圧低下を補償する電圧変動補償装置が用いられている。
従来の電圧変動補償装置は、電力系統に直列に接続され、正負いずれかの極性で補償電圧を出力する複数の電圧補償回路で構成される。各電圧補償回路には、ダイオードが逆並列に接続された4個の半導体スイッチング素子から成るフルブリッジインバータ、および充電コンデンサが備えられ、充電コンデンサの直流電圧を交流に変換して出力する。また、各電圧補償回路の出力端には、高速機械式の定常短絡スイッチが並列に設けられる。各電圧補償回路内の充電コンデンサは、充電ダイオードと充電用トランスによってそれぞれ異なる電圧が充電され、電圧の比は概ね2のべき乗比に設定される。
定常時、電流は定常短絡スイッチを流れる。また電力系統の瞬低時には、誤差電圧に応じて複数の電圧補償回路内から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和で電力系統の電圧低下を補償する(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−359929号公報(第1頁、第6−第8頁、第1、第6図)
このような電圧変動補償装置においては、系統に例えば整流器のようにコンデンサが負荷として接続されている場合には、系統に瞬低が発生すると、制御部により瞬低を検出し定常短絡スイッチを開極した後、電圧変動補償装置が出力するまでに、時間遅れが生じるため、負荷に含まれるコンデンサの電圧が上記時間遅れの間、定常時に比べて低下する。このようにコンデンサの電圧が低下した状態で電圧変動補償装置から補償電圧を出力することによって、過渡的に突入電流が流れ、過電流状態を引き起こす。また、このような過電流は系統によっては振動波形となる場合があり、これが長く続くと接続されている電圧変動補償装置に過電流による異常を引き起こす場合がある。
また、系統の負荷側での事故時に短絡電流のような過電流が流れる場合、電圧変動補償装置が瞬低補償動作することにより負荷側事故による過電流を増大させ、過電流による被害の増加や、電圧変動補償装置自体が過電流により破壊されるという問題点があった。
さらに、瞬低補償中に系統電圧が正常値に回復した場合には、電圧変動補償装置が系統電圧の回復を検知して補償電圧の出力をゼロにするまでに、遅れ時間が生じるために、その応答時間の間、負荷に過電圧(サージ電圧)が発生するという問題点もあった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、負荷に供給する電圧低下を補償する電圧変動補償装置において、瞬低補償時に発生する過電流を速やかに抑制して、信頼性の高い瞬低補償を行うと共に、過電流による被害を抑制し、電圧変動補償装置を保護することを目的とする。また、瞬低補償時の負荷への供給電圧に発生する過電圧を速やかに抑制して、信頼性の高い瞬低補償を行うと共に、過電圧による被害を抑制することを目的とする。
この発明に係る電圧変動補償装置は、それぞれ異なる電圧が蓄積されるエネルギ蓄積手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧補償回路を電力系統に直列に接続し、該電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う制御部を備えて、上記電力系統の電圧低下時に、上記複数の電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和による補償電圧にて上記電力系統の電圧低下を補償して負荷に供給される電圧の変動を抑える。また、補償電圧の発生による補償動作中に、上記複数の電圧補償回路が直列接続された系統に流れる過電流を過電流検出部にて検出して、上記制御部により所定の上記電圧補償回路の出力電圧を変化させて上記補償電圧を低減させる。そして、上記過電流検出部にて用いる過電流検出レベルを複数種設定し、その最大過電流検出レベルを超える過電流が検出されると、装置を停止して保護動作を起こす手段を備え、上記制御部は、上記保護動作に先立って、全ての上記電圧補償回路から、系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させ、その出力電圧の総和による過電流抑制電圧を上記系統電圧に重畳させるものである。
またこの発明に係る電圧変動補償装置は、負荷に供給される過電圧を検出する過電圧検出部を備え、上記複数の各電圧補償回路は、ダイオードが逆並列に接続された自己消弧型の半導体スイッチング素子を複数個備えて、上記エネルギ蓄積手段を直流電源として電力系統に接続し、上記直流電源に接続される上記ダイオードは、該直流電源の正極側では該ダイオードの負極が接続され、該直流電源の負極側では該ダイオードの正極が接続される。そして、上記補償電圧の発生による補償動作中に上記過電圧検出部にて過電圧が検出されると、上記制御部では、給電制御に割り込み処理を施し、所定の上記電圧補償回路内の全ての上記半導体スイッチング素子をオフにして、上記直流電源の電圧を系統電圧と逆極性の出力電圧として上記ダイオードを介して系統電圧に重畳するものである。
以上のようにこの発明に係る請求項1記載の電圧変動補償装置は、補償電圧の発生による補償動作中に、上記複数の電圧補償回路が直列接続された系統に流れる過電流を過電流検出部にて検出して、上記制御部により所定の上記電圧補償回路の出力電圧を変化させて上記補償電圧を低減させるため、過電流を抑えて該過電流による被害を抑制し、信頼性の高い電圧変動補償を行うと共に、電圧変動補償装置を保護できる。また、上記過電流検出部にて用いる過電流検出レベルを複数種設定し、その最大過電流検出レベルを超える過電流が検出されると、装置を停止して保護動作を起こす手段を備え、上記制御部は、上記保護動作に先立って、全ての上記電圧補償回路から、系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させ、その出力電圧の総和による過電流抑制電圧を上記系統電圧に重畳させるため、過電流により電圧変動補償装置が破壊、損傷するのが効果的に防止できる。
またこの発明に係る電圧変動補償装置は、負荷に供給される過電圧を検出する過電圧検出部を備え、上記複数の各電圧補償回路は、ダイオードが逆並列に接続された自己消弧型の半導体スイッチング素子を複数個備えて、上記エネルギ蓄積手段を直流電源として電力系統に接続し、上記直流電源に接続される上記ダイオードは、該直流電源の正極側では該ダイオードの負極が接続され、該直流電源の負極側では該ダイオードの正極が接続される。そして、上記補償電圧の発生による補償動作中に上記過電圧検出部にて過電圧が検出されると、上記制御部では、給電制御に割り込み処理を施し、所定の上記電圧補償回路内の全ての上記半導体スイッチング素子をオフにして、上記直流電源の電圧を系統電圧と逆極性の出力電圧として上記ダイオードを介して系統電圧に重畳するため、過電圧を速やかに抑制して該過電圧による被害を抑制し、信頼性の高い電圧変動補償を行うことができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1による電圧変動補償装置100の概略構成図である。
図1に示すように、送電線1からの電力は、変圧器2により降圧されて、電圧変動補償装置100を介して需要家3(負荷)に接続され、電力が供給される。電圧変動補償装置100は、図に示すように、複数(この場合3個)の電圧補償ユニット15と制御回路16とで構成され、正負いずれかの極性で補償電圧を出力する電圧補償回路PN1、PN2、PN3が電力系統に直列に接続される。各電圧補償ユニット15には、ダイオードが逆並列に接続された4個のIGBT9sw11〜9sw14、9sw21〜9sw24、9sw31〜9sw34から成るフルブリッジインバータ、およびエネルギ蓄積手段としての充電コンデンサ10pn1〜10pn3で構成される各電圧補償回路PN(PN1、PN2、PN3)と、充電コンデンサ10(10pn1〜10pn3)を充電するための充電ダイオード11と充電用トランス14の2次巻線13とが備えられる。また、充電コンデンサ10の充電電圧V1〜V3は、IGBT9(9sw11〜9sw14、9sw21〜9sw24、9sw31〜9sw34)のオン/オフ制御により正負いずれかの極性で電力系統に接続される。
また、各電圧補償回路PNの出力端には、各電圧補償回路PNと並列に高速機械式の定常短絡スイッチ8が設けられる。なお、この定常短絡スイッチ8は、図では複数個設けたものを示したが、直列接続された複数の電圧補償回路PN全体に対して並列に1個のみ設けても良い。
また、フルブリッジインバータはIGBT9以外の自己消弧型半導体スイッチング素子で構成しても良い。
充電コンデンサ10は充電ダイオード11と充電用トランス14の2次巻線13によってそれぞれ異なる電圧が充電され、充電用トランス1次巻線12は、電力系統と接続される。各電圧補償サブ回路PN1、PN2、PN3内の充電コンデンサ10に充電される電圧の比は概ね2のべき乗比に設定されている。つまり、以下の関係を満足させる。
V3=2×V2=2×2×V1
定常短絡スイッチ8および各IGBT9は制御回路16に接続される。この制御回路16の構成および動作について、図2に基づいて以下に説明する。
図2に示すように、系統電圧Vxは制御回路16に入力され、設定電圧20と比較される。このとき設定電圧20は、正常時の系統電圧とする。両者の差を誤差増幅器21にて増幅し、さらに絶対値変換を施した後、A/Dコンバータ22にて3ビットのデジタル信号(D1〜D3)に変換する。系統電圧Vxと設定電圧20との差が、充電コンデンサ10pn1の充電電圧V1と等しくなったとき、A/Dコンバータ22からの出力信号における最下位ビットD1のみが1、即ち゛001゛となるよう、また、同様に゛010゛・・・゛111゛の場合も、充電コンデンサ10の充電電圧の組み合わせと等しくなるように誤差増幅器21のゲインは予め調整しておく。
また瞬低検出部23は、系統電圧Vxを入力として、瞬低を検出すると、信号z(=0)により定常短絡スイッチ8をオフする。
一方、電圧変動補償装置100から負荷に供給される負荷電流(系統電流)Ixは電流センサ(図示せず)により検出されて制御回路16に入力され、過電流検出部30に入力される。過電流検出部30では、後述する所定の基準により過電流を検出すると過電流検出信号31を出力する。
また、制御回路16に入力された系統電圧Vxは、極性判定回路24にも入力され、極性が判定される。25は、各電圧補償回路PNのインバータの駆動信号を発生する駆動信号発生器で、極性判定回路24からの極性と、過電流検出部30からの過電流検出信号31と、デジタル信号D1〜D3とを入力として、各電圧補償回路PNのインバータの駆動信号g11〜g14、g21〜g24、g31〜g34を発生する。
図3に過電流検出部30の詳細を示す。過電流検出部30は、複数の比較器40a〜40e、ラッチ回路41a〜41d、および絶対値変換部42で構成される。各比較器40a〜40cは、各電圧補償回路PN1〜PN3にそれぞれ対応したPN用過電流検出レベル43a〜43cを有し、負荷電流Ixの絶対値が過電流検出レベル43a〜43cを超えた時、ラッチ回路41a〜41cを介して過電流検出信号31としてのPNオフ信号31a〜31cを出力する。なお、便宜上、ラッチ回路41b、41cの図示は省略する。
このPNオフ信号31a〜31cは駆動信号発生器25に入力され、対応する電圧補償回路PN1〜PN3内のインバータの4個のIGBT9を全てオフさせるように駆動信号が発生される。例えば、負荷電流Ixの絶対値がPN2用過電流検出レベル43bを超えた時、ラッチ回路41bは比較器40bからの信号をラッチして、電圧補償回路PN2内のインバータの4個のIGBT9を全てオフさせるPN2オフ信号31bを出力する。なお、各過電流検出レベル43a〜43cは、以下の関係を満足する。
PN1用過電流検出レベル43a<PN2用過電流検出レベル43b<PN3用過電流検出レベル43c
また、比較器40dは、各PN用過電流検出レベル43a〜43cよりも高い最大過電流検出レベル43dを有し、負荷電流Ixの絶対値が最大過電流検出レベル43dを超えた時、ラッチ回路41dを介して、装置を停止して保護動作を起こすインターロック信号31dを過電流検出信号31として出力する。さらに、比較器40eは、各PN用過電流検出レベル43a〜43cよりも低い過電流抑制解除レベルとしての検出レベル(以下、解除レベルと称す)43eを有し、負荷電流Ixの絶対値が解除レベル43eを超えた時、検出信号を出力する。各ラッチ回路41a〜41dでは、比較器40eからの検出信号が1から0になると、即ち、負荷電流Ixの絶対値が解除レベル43e以下になると、ラッチしていた各比較器40a〜40dからの信号をクリアし、各過電流検出信号31(31a〜31d)を1から0にする。
まず、負荷電流Ixに過電流が発生しない正常時の電圧変動補償動作について以下に説明する。駆動信号発生器25では、過電流検出信号31は入力されず、系統電圧Vxの極性が正・負の場合に応じて、デジタル信号D1〜D3にてアクテイブとなる駆動信号g11〜g14、g21〜g24、g31〜g34を選択する。
例えば、図1で示す電圧補償回路PN1においては、最下位ビットD1=1のときに、系統電圧Vxの極性が正の場合、IGBT9sw11、9sw14をオンし、IGBT9sw12、9sw13をオフすることにより、充電電圧V1を正極性で出力する。また系統電圧の極性が負の場合、IGBT9sw12、9sw13をオンし、IGBT9sw11、9sw14をオフすることにより、充電電圧V1を負極性で出力する。またD1=0のとき、IGBT9sw11〜9sw14、のうち上アーム側9sw12、9sw14あるいは下アーム側9sw11、9sw13のどちらか一方をオン状態とし他方をオフ状態として出力端を短絡し、電圧補償回路PN1からの出力をほぼゼロとする。
通常時、定常短絡スイッチ8はオン状態で、電流は定常短絡スイッチ8を流れる。また電力系統の瞬低時には、誤差電圧に応じて発生されたデジタル信号D1〜D3によって選択された各電圧補償回路PN1、PN2、PN3において、補償電圧が出力される。これらの出力は、系統にて組み合わされ、゛000゛〜゛111゛の8階調の電圧出力を発生することができ、最大の補償電圧は、7×V1となる。
次に瞬低補償中に過電流検出部30が負荷電流Ixに過電流を検出した時の過電流抑制動作について説明する。
負荷電流Ixは電流センサにより検出されて制御回路16に入力され、過電流検出部30に入力される。過電流検出部30は、過電流検出のための複数の比較器40a〜40dを備え、負荷電流Ixの絶対値が各過電流検出レベル43a〜43dを超えた時、対応する電圧補償回路PNのインバータのIGBT9を全てオフする過電流検出信号31(31a〜31d)を出力する。
各電圧補償回路PNでは、ダイオードが逆並列に接続された4個のIGBT9
によりコンデンサ10の電圧が正負いずれかに極性で出力されて系統電圧Vxに重畳されるものであるが、コンデンサ10に接続されるダイオードは、コンデンサ10の正極側では該ダイオードの負極が接続され、コンデンサ10の負極側では該ダイオードの正極が接続されている。即ち、過電流検出部30での過電流検出時に、インバータのIGBT9を全てオフにする電圧補償回路PNでは、コンデンサ10を通って電流が流れ、コンデンサ10の電圧を系統電圧Vxと逆極性の出力電圧として、ダイオードを介して系統電圧Vxに重畳することになる。
まず、制御回路16に入力された負荷電流Ixから絶対値変換部42で絶対値を求め、これがPN1用過電流検出レベル43aを越えた時には、PN1オフ信号31aを駆動信号発生器25に出力し、駆動信号発生器25では電圧補償回路PN1のIGBT9を全てオフするように駆動信号g11〜g14を全て0にする。これにより、電圧補償回路PN1は系統電圧Vxと逆極性の出力電圧(過電流抑制電圧)V1を発生し、電圧変動補償装置100からの補償電圧は低減されるため、過電流が抑制される。そこで過電流状態が収まらず、PN2用過電流検出レベル43bを越えた時には、PN2オフ信号31bを駆動信号発生器25に出力し、駆動信号発生器25では電圧補償回路PN2のIGBT9を全てオフするように駆動信号g21〜g24を全て0にする。これにより、電圧補償回路PN2も系統電圧Vxと逆極性の出力電圧(過電流抑制電圧)V2を発生し、電圧変動補償装置100からの補償電圧はさらに低減される。同様に過電流が収まらず、PN3用過電流検出レベル43cを越えた時には、PN3オフ信号31cにより、電圧補償回路PN3も系統電圧Vxと逆極性の出力電圧(過電流抑制電圧)V3を発生し、電圧変動補償装置100からの補償電圧を低減させる。
この抑制でも過電流状態が収まらず、最大過電流検出レベル43eを超えた場合には、インターロック信号31dにより、装置の保護動作(インターロック)を働かせ、過電流により各電圧補償回路PNが破壊・損傷するのを防ぐ。なお、このインターロック信号31dが出力される時点では、全電圧補償回路PN1〜PN3内の12個のIGBT9は全てオフされ、全電圧補償回路PN1〜PN3からの系統電圧Vxと逆極性の出力電圧の総和による過電流抑制電圧が系統電圧Vxに重畳されている。
一方、このような過電流抑制動作によって過電流が抑制され、負荷電流Ixの絶対値が解除レベル43e以下になると、ラッチされていた各比較器40a〜40dからの信号はクリアされ、各過電流検出信号31(31a〜31d)は解除される。これにより、過電流抑制動作を解除して再び、通常の電圧変動補償を再開する。
上述したように、系統に例えば整流器のようにコンデンサが負荷3として接続されている場合には、系統に瞬低が起こった時、制御回路16によって瞬低を検出し定常短絡スイッチ8をオフした後、電圧変動補償装置100が出力するまでに、時間遅れが生じるため、負荷に含まれるコンデンサの電圧が上記時間遅れの間、定常時に比べて低下する。このようにコンデンサの電圧が低下した状態で電圧変動補償装置100から補償電圧を出力することによって、過渡的に突入電流が流れ、過電流状態を引き起こす。
この実施の形態では、負荷電流を監視し、過電流が検出された時、そのレベルに応じて所定の電圧補償回路PNから系統電圧と逆極性の過電流抑制電圧を出力させて補償電圧を低減させる。このため、過電流の状態に応じた抑制動作を行うことができ、過渡的な過電流状態から定常状態へより高速に収束する事ができ、過電流から電圧変動補償装置を保護しながら、より安定な電圧変動補償ができる。
また、過電流抑制動作は過電流のレベルに応じて電圧補償回路PNを選択し、該電圧補償回路PN内のIGBT9を全てオフすることで行うため、容易に系統電圧と逆極性の過電流抑制電圧を発生させることができ、かつ、電流の極性によらず過電流抑制電圧を発生させる事が出来るため、制御が簡素化できる。
また、電圧補償回路PN内のIGBT9をオフするための過電流検出レベル43a〜43cよりも高い最大過電流検出レベル43dで過電流を検出してインターロックによる装置保護動作をさせるようにしたため、負荷短絡等の異常による過電流が検出された時にインターロックによる装置保護動作を起こし、過電流により電圧変動補償装置100が破壊・損傷するのが防止できる。また、このような装置保護動作を行うに先立って、過電流が過電流検出レベル43cを越えた時点で、全電圧補償回路PN1〜PN3内の12個のIGBT9を全てオフして、全電圧補償回路PN1〜PN3からの過電流抑制電圧を発生させる。このため、負荷短絡等の異常により高いレベルの過電流が流れたとき、インターロックによる装置保護動作に先だって、迅速に過電流抑制電圧を発生させる過電流抑制動作を起こすことができ、過電流により電圧変動補償装置100が破壊・損傷するのを効果的に防止できる。
また、負荷3にコンデンサが接続されている場合のような過渡的な過電流であるか、短絡異常であるかを判別することができ、前者の場合には過電流抑制動作を盛り込みながら瞬低補償動作を継続して、後者の場合にはインターロックによる装置保護動作を起こすことができる。このため、信頼性の高い瞬低補償を行うと共に、過電流による被害を効果的に抑制できる。
さらに、最小の過電流検出レベル43aよりも低いレベルの解除レベル43eを持たせて過電流検出レベルにヒステリシスを持たせる構成としたため、過電流抑制動作と通常動作を繰り返すハンチング動作を防ぐことができ、装置の安定性を増す事ができる。
なお、上記電圧変動補償装置100の動作は、系統電圧の1相のみについて説明したが、実際には図4に示すように、3相交流(a相、b相、c相)のそれぞれの相について、制御回路16を備えた電圧変動補償装置100を直列に接続して電圧変動を補償している。
また、ここでは負荷電流Ixを絶対値変換部42で絶対値変換して比較したが、正負両極性についてそれぞれ過電流検出レベルを有し、負荷電流Ixの電流値をそのまま比較しても同様の効果が得られる。
また、この実施の形態では、選択された電圧補償回路PN内のインバータのIGBT9を全てオフにして、コンデンサ10の電圧を系統電圧Vxと逆極性の出力電圧として、ダイオードを介して系統電圧Vxに重畳したが、インバータ内の4個のIGBT9の内、2個をオンさせ、IGBT9を介して逆極性の出力電圧を系統電圧Vxに重畳させてもよい。この場合、電流の極性によってインバータの駆動制御を切り替える。
実施の形態2.
上記実施の形態1では過電流検出のための各比較器40a〜40dに対し、過電流抑制動作の解除レベル43eを共通に構成したが、例えばヒステリシスコンパレータを用いるなどにより、各過電流検出レベル43a〜43d毎に別々の解除レベルを設けると、過電流抑制動作と通常動作を繰り返すハンチング動作が防止できると共に、さらにきめ細かな過電流抑制動作が行える。
実施の形態3.
上記実施の形態1では過電流検出部30で検出された過電流のレベルに応じて電圧補償回路PNを選択し、該電圧補償回路PN内のIGBT9を全てオフすることで系統電圧と逆極性の過電流抑制電圧を発生させたが、この実施の形態では、過電流検出信号31が入力された駆動信号発生器25において、過電流のレベルに応じて選択された電圧補償回路PNが、その時点で補償電圧を出力しているか、出力がゼロであるかによって制御を変化させる。
即ち、電圧変動補償装置100からの補償電圧を低減させるために、その出力電圧を変化させるように選択された電圧補償回路PNにおいて、その時点で補償電圧を出力している場合は出力電圧をゼロにし、出力電圧がゼロである場合には、系統電圧と逆極性の過電流抑制電圧を発生させる。これにより、選択された電圧補償回路PNでは、常に、コンデンサ10の電圧分だけ出力電圧を低減させることになり、電圧変動補償装置100からの補償電圧を信頼性よく低減できて過電流を抑制できる。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、過電流抑制動作は過電流のレベルに応じて電圧補償回路PNを選択して、その電圧補償回路PNからの出力電圧が低減するように変化させるものであったが、この実施の形態では、過電流の検出により補償電圧を再演算させる。
図5は、この発明の実施の形態4による電圧変動補償装置の制御回路16を示す図である。図に示すように、制御回路16に入力された系統電圧Vxは、補償電圧演算部32に入力される。一方、電圧変動補償装置100から負荷に供給される負荷電流(系統電流)Ixは電流センサ(図示せず)により検出されて制御回路16に入力され、過電流検出部30に入力される。この過電流検出部30は上記実施の形態1で示したものと同様に構成され(図3参照)、過電流のレベルに応じて過電流検出信号31を出力する。
補償電圧演算部32では、負荷電流Ixに過電流が発生しない状態では、入力された系統電圧Vxを正常時の系統電圧である設定電圧20と比較し、両者の差を図示しない誤差増幅器にて増幅し、さらに絶対値変換を施して補償電圧を演算し出力する。瞬低補償動作中に負荷電流Ixに過電流が発生すると、過電流検出部30からの過電流検出信号31は補償電圧演算部32に入力され、補償電圧演算部32は補償電圧から過電流抑制電圧分を減算して出力する。この過電流抑制電圧分は、過電流検出部30において、複数の過電流検出レベル43に応じて出力される過電流検出信号31に基づいて、予め設定しておく。
なお、図5に示す制御回路16において、過電流検出信号31に基づいて補償電圧を再演算させる補償電圧演算部32に係る構成、および動作以外は、上記実施の形態1で示したものと同様である。
このように、過電流発生時には、補償電圧演算部32が過電流抑制電圧分を低減した補償電圧を再演算して出力し、この低減された補償電圧に基づいて、駆動信号発生器25から各電圧補償回路PNのインバータの駆動信号g11〜g14、g21〜g24、g31〜g34を発生する。これにより、電圧変動補償装置100からの補償電圧を信頼性よく低減できて過電流を抑制できる。
実施の形態5.
上記各実施の形態では、過電流検出部30を制御回路16の中に備えて、駆動信号発生器25からは過電流抑制を考慮した駆動信号を発生していた。この実施の形態5では、制御回路16内には過電流検出部30を設けず、負荷電流Ixの電流値も入力させないで、過電流に拘わらず通常の瞬低補償のための駆動信号g11〜g14、g21〜g24、g31〜g34を発生させる。そして、図6に示すように、制御回路16の外側にAND回路35を備えて割り込み処理を可能とし、制御回路16からの駆動信号g11〜g14、g21〜g24、g31〜g34は、過電流検出信号31(31a〜31c)を割り込み信号として、対応する電圧補償回路PNへの信号が全て0になる。
このような割り込み処理は、高速なハードウェアによる構成にて行うことができ、過電流検出信号31が発生すると、所望の電圧補償回路PNに対する全駆動信号を高速に0にしてIGBT9を速やかにオフさせることができる。このため、過電流抑制動作の応答速度が制御回路16の処理能力に依存することなく、高速に行えて、過電流から電圧変動補償装置100を保護できる。また、制御回路16内には過電流検出部30を設けず、負荷電流Ixの電流値も入力させないため、通常の瞬低補償時にも制御回路16の処理量を低減でき、高速で信頼性の高い制御が行える。
実施の形態6.
瞬低補償中に系統電圧が正常値に回復した場合には、電圧変動補償装置100が系統電圧の回復を検知して補償電圧の出力をゼロにするまでに、遅れ時間が生じるために、その応答時間の間、図7に示すように、負荷3に過電圧(サージ電圧)が発生する。
この実施の形態6では、負荷3に供給される過電圧を検出する過電圧検出部44を備えて、過電圧が検出されると所定の電圧補償回路PNから系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させる過電圧抑制動作を行う。このような制御は、上記実施の形態5と同様に、高速な割り込み処理を用いて行い、制御回路16からの駆動信号g11〜g14、g21〜g24、g31〜g34は、過電圧検出部44からの過電圧検出信号49(49a〜49c)を割り込み信号として、対応する電圧補償回路PNへの信号が全て0になる。
図8に過電圧検出部44の詳細を示す。過電圧検出部44は、複数の比較器47a〜47d、ラッチ回路48a〜48c、および絶対値変換部45で構成される。各比較器47a〜47cは、各電圧補償回路PN1〜PN3にそれぞれ対応したPN用過電圧検出レベル46a〜46cを有し、負荷電圧の絶対値が過電流検出レベル46a〜46cを超えた時、ラッチ回路48a〜48cを介して過電圧検出信号49としてのPNオフ信号49a〜49cを出力する。なお、便宜上、ラッチ回路48bの図示は省略する。
なお、各過電圧検出レベル46a〜46cは、以下の関係を満足する。
PN1用過電圧検出レベル46a<PN2用過電圧検出レベル46b<PN3用過電圧検出レベル46c
また、比較器47dは、各PN用過電圧検出レベル46a〜46cよりも低い過電圧抑制解除レベルとしての検出レベル(以下、解除レベルと称す)46dを有し、負荷電圧の絶対値が解除レベル46dを超えた時、検出信号を出力する。各ラッチ回路48a〜48cでは、比較器47dからの検出信号が1から0になると、即ち、負荷電圧の絶対値が解除レベル46d以下になると、ラッチしていた各比較器47a〜47cからの信号をクリアし、各過電圧検出信号49(49a〜49c)を1から0にする。
この実施の形態では、負荷電圧に過電圧が検出されると、過電圧のレベルに応じて選択された電圧補償回路PNに対して、駆動信号を高速に0にしてインバータのIGBT9を全てオフにする。これにより、該電圧補償回路PNでは、コンデンサ10の電圧を系統電圧Vxと逆極性の出力電圧として、ダイオードを介して系統電圧Vxに重畳し、電圧変動補償回路100の補償電圧を速やかに低減できる。
このため、系統電圧の回復を検知して補償電圧の出力をゼロにするための駆動信号を制御回路16から発生するのが遅れても、過電圧を検出すると、所定の電圧補償回路PNから高速に系統電圧Vxと逆極性の出力電圧を発生させて過電圧を抑制できる。このため、信頼性の高い瞬低補償を行うと共に、過電圧による被害を効果的に抑制できる。
また、最小の過電圧検出レベル46aよりも低いレベルの解除レベル46dを持たせて過電圧検出レベルにヒステリシスを持たせる構成としたため、過電圧抑制動作と通常動作を繰り返すハンチング動作を防ぐことができ、装置の安定性を増す事ができる。
この発明の実施の形態1による電圧変動補償装置の概略構成図である。 この発明の実施の形態1による電圧変動補償装置の制御回路の構成図である。 この発明の実施の形態1による過電流検出部の回路構成図である。 この発明の実施の形態1による電圧変動補償装置における3相交流への適用時の全体構成図である。 この発明の実施の形態4による電圧変動補償装置の制御回路の構成図である。 この発明の実施の形態5による電圧変動補償装置の動作を説明する回路図である。 この発明の実施の形態6による電圧変動補償装置の動作を説明する図である。 この発明の実施の形態6による過電圧検出部の回路構成図である。
符号の説明
3 負荷、
9sw11〜9sw14,9sw21〜9sw24,9sw31〜9sw34 半導体スイッチング素子としてのIGBT、
10(10pn1〜10pn3) エネルギ蓄積手段としてのコンデンサ、
16 制御部としての制御回路、23 瞬低検出部、25 駆動信号発生器、
30 過電流検出部、31 過電流検出信号、
31a 過電流検出信号としてのPN1オフ信号、
31b 過電流検出信号としてのPN2オフ信号、
31c 過電流検出信号としてのPN3オフ信号、
31d 過電流検出信号としてのインターロック信号、32 補償電圧演算部、
35 AND回路、40a〜40d 比較器、
43a PN1用過電流検出レベル、43b PN2用過電流検出レベル、
43c PN3用過電流検出レベル、43d 最大過電流検出レベル、
43e 過電流抑制解除レベルとしての解除レベル、44 過電圧検出部、
46a PN1用過電圧検出レベル、46b PN2用過電圧検出レベル、
46c PN3用過電圧検出レベル、47a〜47c 比較器、
49 過電圧検出信号、49a PN1オフ信号、49b PN2オフ信号、
49c PN3オフ信号、100 電圧変動補償装置、
PN1,PN2,PN3 電圧補償回路、Vx 系統電圧、
Ix 系統電流。

Claims (14)

  1. それぞれ異なる電圧が蓄積されるエネルギ蓄積手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧補償回路を電力系統に直列に接続し、該電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う制御部を備えて、上記電力系統の電圧低下時に、上記複数の電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和による補償電圧にて上記電力系統の電圧低下を補償して負荷に供給される電圧の変動を抑える電圧変動補償装置において、
    上記補償電圧の発生による補償動作中に、上記複数の電圧補償回路が直列接続された上記系統に流れる過電流を過電流検出部にて検出して、上記制御部により所定の上記電圧補償回路の出力電圧を変化させて上記補償電圧を低減させ、
    上記過電流検出部にて用いる過電流検出レベルを複数種設定し、その最大過電流検出レベルを超える過電流が検出されると、装置を停止して保護動作を起こす手段を備え、上記制御部は、上記保護動作に先立って、全ての上記電圧補償回路から、系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させ、その出力電圧の総和による過電流抑制電圧を上記系統電圧に重畳させることを特徴とする電圧変動補償装置。
  2. それぞれ異なる電圧が蓄積されるエネルギ蓄積手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧補償回路を電力系統に直列に接続し、該電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う制御部を備えて、上記電力系統の電圧低下時に、上記複数の電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和による補償電圧にて上記電力系統の電圧低下を補償して負荷に供給される電圧の変動を抑える電圧変動補償装置において、
    上記補償電圧の発生による補償動作中に、上記複数の電圧補償回路が直列接続された上記系統に流れる過電流を過電流検出部にて検出して、上記制御部により所定の上記電圧補償回路の出力電圧を変化させて上記補償電圧を低減させ、
    上記過電流検出部では、上記複数の電圧補償回路にそれぞれ対応させて複数の過電流検出レベルを設定し、該過電流検出レベルを超える過電流が検出されると、上記制御部は、当該過電流検出レベルに対応する電圧補償回路を上記所定の電圧補償回路として、その出力電圧を変化させることを特徴とする電圧変動補償装置。
  3. 上記過電流検出部では、上記複数の電圧補償回路にそれぞれ対応させて複数の過電流検出レベルを設定し、該過電流検出レベルを超える過電流が検出されると、上記制御部は、当該過電流検出レベルに対応する電圧補償回路を上記所定の電圧補償回路として、その出力電圧を変化させることを特徴とする請求項1に記載の電圧変動補償装置。
  4. 上記所定の電圧補償回路における出力電圧の変化は、該所定の電圧補償回路の過電流検出時点での出力電圧レベルに応じて、系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させる、あるいは出力電圧を零にすることにより行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電圧変動補償装置。
  5. 上記制御部では、上記過電流検出部での過電流検出時に、該過電流のレベルに応じて該過電流検出時点の補償電圧から所定の電圧を減じるように補償電圧を再演算し、該再演算された補償電圧に応じて所定の上記電圧補償回路の出力電圧を変化させることを特徴とする請求項4記載の電圧変動補償装置。
  6. それぞれ異なる電圧が蓄積されるエネルギ蓄積手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧補償回路を電力系統に直列に接続し、該電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う制御部を備えて、上記電力系統の電圧低下時に、上記複数の電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和による補償電圧にて上記電力系統の電圧低下を補償して負荷に供給される電圧の変動を抑える電圧変動補償装置において、
    上記補償電圧の発生による補償動作中に、上記複数の電圧補償回路が直列接続された上記系統に流れる過電流を過電流検出部にて検出して、上記制御部により所定の上記電圧補償回路の出力電圧を変化させて上記補償電圧を低減させ、
    上記所定の電圧補償回路における出力電圧の変化は、該所定の電圧補償回路から系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させることにより行うことを特徴とする電圧変動補償装置。
  7. 上記所定の電圧補償回路における出力電圧の変化は、該所定の電圧補償回路から系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させることにより行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電圧変動補償装置。
  8. それぞれ異なる電圧が蓄積されるエネルギ蓄積手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧補償回路を電力系統に直列に接続し、該電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う制御部を備えて、上記電力系統の電圧低下時に、上記複数の電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和による補償電圧にて上記電力系統の電圧低下を補償して負荷に供給される電圧の変動を抑える電圧変動補償装置において、
    上記補償電圧の発生による補償動作中に、上記複数の電圧補償回路が直列接続された上記系統に流れる過電流を過電流検出部にて検出して、上記制御部により所定の上記電圧補償回路の出力電圧を変化させて上記補償電圧を低減させ、
    上記複数の各電圧補償回路は、ダイオードが逆並列に接続された自己消弧型の半導体スイッチング素子を複数個備えて、上記エネルギ蓄積手段を直流電源として電力系統に接続し、上記直流電源に接続される上記ダイオードは、該直流電源の正極側では該ダイオードの負極が接続され、該直流電源の負極側では該ダイオードの正極が接続され、上記過電流検出部での過電流検出時に、系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させる上記電圧補償回路では、該電圧補償回路内の全ての上記半導体スイッチング素子をオフにして、上記直流電源の電圧を逆極性の出力電圧として上記ダイオードを介して系統電圧に重畳することを特徴とする電圧変動補償装置。
  9. 上記複数の各電圧補償回路は、ダイオードが逆並列に接続された自己消弧型の半導体スイッチング素子を複数個備えて、上記エネルギ蓄積手段を直流電源として電力系統に接続し、上記直流電源に接続される上記ダイオードは、該直流電源の正極側では該ダイオードの負極が接続され、該直流電源の負極側では該ダイオードの正極が接続され、上記過電流検出部での過電流検出時に、系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させる上記電圧補償回路では、該電圧補償回路内の全ての上記半導体スイッチング素子をオフにして、上記直流電源の電圧を逆極性の出力電圧として上記ダイオードを介して系統電圧に重畳することを特徴とする請求項1〜3、6または7のいずれか1項に記載の電圧変動補償装置。
  10. 上記過電流検出部での過電流検出時に、上記制御部では、給電制御に割り込み処理を施して、系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させる上記電圧補償回路内の全ての上記半導体スイッチング素子をオフにすることを特徴とする請求項8または9に記載の電圧変動補償装置。
  11. 上記負荷に供給される過電圧を検出する過電圧検出部を備え、上記補償電圧の発生による補償動作中に上記過電圧検出部にて過電圧が検出されると、上記制御部では、給電制御に割り込み処理を施し、所定の上記電圧補償回路内の全ての上記半導体スイッチング素子をオフにして、上記直流電源の電圧を逆極性の出力電圧として上記ダイオードを介して系統電圧に重畳することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の電圧変動補償装置。
  12. 上記過電流検出部にて用いる過電流の検出レベルよりも低いレベルの過電流抑制解除レベルを有し、上記過電流検出部にて過電流検出後、該電流が上記過電流抑制解除レベル以下になると、上記制御部は、上記所定の電圧補償回路に対して出力電圧を変化させる制御を解除することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電圧変動補償装置。
  13. それぞれ異なる電圧が蓄積されるエネルギ蓄積手段に蓄積された直流電圧を交流に変換して出力する複数の電圧補償回路を電力系統に直列に接続し、該電力系統における電圧低下の監視、およびそれに基づく給電制御を行う制御部を備えて、上記電力系統の電圧低下時に、上記複数の電圧補償回路の中から所望の組み合わせを選択し、その出力電圧の総和による補償電圧にて上記電力系統の電圧低下を補償して負荷に供給される電圧の変動を抑える電圧変動補償装置において、上記負荷に供給される過電圧を検出する過電圧検出部を備え、上記複数の各電圧補償回路は、ダイオードが逆並列に接続された自己消弧型の半導体スイッチング素子を複数個備えて、上記エネルギ蓄積手段を直流電源として電力系統に接続し、上記直流電源に接続される上記ダイオードは、該直流電源の正極側では該ダイオードの負極が接続され、該直流電源の負極側では該ダイオードの正極が接続され、上記補償電圧の発生による補償動作中に上記過電圧検出部にて過電圧が検出されると、上記制御部では、給電制御に割り込み処理を施し、所定の上記電圧補償回路内の全ての上記半導体スイッチング素子をオフにして、上記直流電源の電圧を系統電圧と逆極性の出力電圧として上記ダイオードを介して系統電圧に重畳することを特徴とする電圧変動補償装置。
  14. 上記過電圧検出部では、上記複数の電圧補償回路にそれぞれ対応させて複数の過電圧検出レベルを設定し、該過電圧検出レベルを超える過電圧が検出されると、上記制御部は、当該過電圧検出レベルに対応する電圧補償回路を上記所定の電圧補償回路として、該電圧補償回路から系統電圧と逆極性の出力電圧を発生させることを特徴とする請求項11または13に記載の電圧変動補償装置。
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