JP4111938B2 - 回流式風洞設備の風速調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変動風による、自動車等の空力騒音の試験用として自然風を模擬する空力実験等に使用される回流式風洞設備の風速調整装置に関するものである。
従来、回流式風洞設備は、例えば図9に示すように、吸込口1(コレクタ)にて収集された空気をファン2(送風機)にて風速調整して、ほぼ環状に連続する送風路3を通じて強制的に循環回流させ、吹出口4(ノズル)を通じて測定部5に対し空気を吹き出すものである。そして、その測定部5から吸込口1を通じて空気を収集し、送風路3を通じて再び空気を循環回流させるようになっている。そのような回流式風洞設備では、吹出口4での風速はファン2の回転数により、送風路3を流れる定常流量としての空気主流の流量が決定される。
送風路3の途中である各コーナー部には、空気の流れの方向を変えるコーナーベーン6が設けられている。そのうちファン2の下流側のコーナーベーン6の上流側には空気冷却装置(熱交換器)が設けられている。そして、吹出口4に最も近いコーナーベーン6の下流側には3つの整流金網7a,7b,7cと整流格子8とが設けられ、測定部5への空気を整流化する構成とされる。なお、吸込口1および吹出口4を囲んで、内部が測定部5である測定室31が配置されている。また、吸込口1の下流側には、風量の変動を緩和してファン2の吸込側の風量を整えるために複数の脈動防止口32が設けられている。
このような回流式風洞設備における風速の変更を行う場合には、従来、(i)ファンの回転速度を変更したり、(ii)インレットガイドベーンによるファン吸込み流量を制限したり、(iii)ダンパによるファン吐出流量を制限したり、(iv)ファンの可変ピッチによる流量を制御したりしている。
しかしながら、そのような従来の方法では、(1)応答速度が遅く、早い風速変動を行うことができず、(2)目的とする微小な風速変動を精度良く行うことができず、(3)風洞設備における主流空気の風速制御から、微小な変動領域の風速制御までをひとつの装置で行うため、高機能、高精度、高分解能でヒステリシスのない、高価な装置が必要になる、という問題がある。
つまり、実車サイズの試験を行うような風洞設備において、設備全体が大型であり、風洞設備内の風を変動させようとしても、空気の流れが大きな慣性を有するため、所望の周波数で変動風を再現することは困難である。また、送風機は測定部より離れた位置に設けられているため、送風機で変動風を発生させても、測定部ではその変動が鈍ってしまい、高周期な変動風を作り出すには不向きであるという問題がある。
そこで、吹出しノズルの前段に、開閉手段を備え口径の異なる音速ノズルを複数配置し、圧力制御手段にて圧力調節された圧縮空気を音速ノズルに供給するようにし、開放される音速ノズルの組み合わせと、圧力制御手段における供給圧力の調節とを併用することで、吹出ノズルにおける吹き出し速度を変動させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−19721号公報(段落0017〜0022,0025〜0028及び図1〜図3)
しかしながら、前記音速ノズルを利用した特許文献1記載の技術においては、音速ノズルそれぞれに対してノズルを開閉する開閉手段を設けているので、ノズル手段の構成が複雑なものとなる。そして、音速ノズルの数が多くなるほど、コストアップになる。
しかも、ノズル手段及び圧力制御手段を、コンプレッサで圧縮した主流空気が流れる送風路の途中に設けているので、ノズルの開閉や圧力制御により主流空気の流量を調整しなければならず、吹出速度の調整に大きな駆動力が必要になる。よって、実車サイズについて試験を行うような、流量が多い風洞設備に適用するのは困難である。つまり、特許文献1記載の技術は、被測定物の局所にのみ変動風を当てるようにした、部分的なスポット風を発生させる装置に過ぎないものである。
そこで、発明者は、風洞設備において、ファンによる主流空気(定常流量)に対して強制的に空気を吹き込み、または前記主流空気から強制的に空気を吸い込むことで系全体の流量を変動させ、吹出口での風速を変動させるようにすれば、吹出口での風速を比較的容易に調整できることに着想し、本発明をなすに至ったものである。
本発明は、変動風による、自動車等の空力騒音の試験用として自然風を模擬するよう、風洞設備の吹出口で実現性のある管理された風速変動を行うことを目的とする。
請求項1の発明は、ほぼ環状に連続する送風路を通じて、送風機にて、空気を強制的に循環回流させ、測定部に対し吹出口を通じて吹き出させる前記空気を、整流金網あるいは整流格子によって整流化する回流式風洞設備の風速調整装置において、前記整流金網あるいは整流格子の上流側に、前記送風路を通じて流される空気の流量を強制的に変動させる流量変動手段が設けられ、前記流量変動手段は、前記送風路に吹き込む圧縮空気を蓄える高圧貯気槽と、この高圧貯気槽から前記送風路に吹き込む空気量を調整する流量調整手段とを有し、前記測定部に対し前記吹出口を通じて吹き出させる空気の流量を、前記主流空気の定常流量に対し増加させるものであることを特徴とする。
このようにすれば、風洞設備において、送風機によって決定される定常流量の主流空気に、所定量の空気を強制的に吹き込むことで、系全体の空気の流量を増加方向に変動させ、測定部に向けての、吹出口での風速を比較的容易に増加させることができる。
請求項2の発明は、ほぼ環状に連続する送風路を通じて、送風機にて、空気を強制的に循環回流させ、測定部に対し吹出口を通じて吹き出させる前記空気を、整流金網あるいは整流格子によって整流化する回流式風洞設備の風速調整装置において、前記整流金網あるいは整流格子の上流側に、前記送風路を通じて流される空気の流量を強制的に変動させる流量変動手段が設けられ、前記流量変動手段は、前記送風路から空気を吸い込む負圧状態の真空槽と、この真空槽に前記送風路から吸い込む空気量を調整する流量調整手段とを有し、前記測定部に対し前記吹出口を通じて吹き出させる空気の流量を、前記主流空気の定常流量に対し減少させることを特徴とする
このようにすれば、風洞設備において、送風機によって決定される定常流量の主流空気から、所定量の空気を強制的に吸い込むことで、系全体の空気の流量を減少方向に変動させ、測定部に向けての、吹出口での風速を比較的容易に減少させることができる。
請求項3の発明は、ほぼ環状に連続する送風路を通じて、送風機にて、空気を強制的に循環回流させ、測定部に対し吹出口を通じて吹き出させる前記空気を、整流金網あるいは整流格子によって整流化する回流式風洞設備の風速調整装置において、前記整流金網あるいは整流格子の上流側に、前記送風路を通じて流される空気の流量を強制的に変動させる流量変動手段が設けられ、前記風量変動手段は、前記送風路に吹き込む圧縮空気を蓄える高圧貯気槽と、この高圧貯気槽から前記送風路に吹き込む空気量を調整する流量調整手段とを有する第1の流量変動手段と、前記流量変動手段は、前記送風路から空気を吸い込む負圧状態の真空槽と、この真空槽に前記送風路から吸い込む空気量を調整する流量調整手段とを有する第2の流量変動手段とを備え、前記測定部に対し前記吹出口を通じて吹き出させる空気の流量を、前記主流空気の定常流量に対し増減させることを特徴とする
このようにすれば、風洞設備において、送風機による定常流量の主流空気に強制的に所定量の空気を吹き込んで、系全体の空気の流量を増加方向に変動させ、吹出口での風速を増加させたり、送風機による定常流量の主流空気から強制的に所定量の空気を吸い込むことで、系全体の流量を減少方向に変動させ、吹出口での風速を減少させたりできるので、吹出口での風速を比較的容易に増減させることができる。
以上のように、本発明は、流量変動手段にて、送風路を通じて流される主流空気の定常流量を中心として、その定常流量に比べてかなり少ない空気量を増減して、送風路を流れる空気の流量を強制的に変動させるようにしているので、風洞設備の吹出口での風速を瞬時に、また管理された周期で変動させることができる。よって、自動車等の空力騒音の試験用として自然風を模擬するよう、風洞設備の吹出口で実現性のある管理された風速変動を行うことが可能となる。
以下本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。なお、基本的な構成は、図9に示すものと同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を用い、その説明を省略する。
図1は本発明に係る第1の実施の形態である回流式風洞設備の風速調整装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、送風路3の途中であってファン2の下流に、高圧貯気槽11Aが、流量調整弁12Aを有する接続通路13Aを通じて接続されている。この接続位置は、整流金網7の上流側である。高圧貯気槽11Aには、コンプレッサ14Aによって高圧の圧縮空気が蓄えられる。つまり、送風路3の途中であってファン2の下流に、送風路3を通じて流される空気の流量を強制的に変動させる流量変動手段(測定部に対し前記吹出口を通じて吹き出させる空気の流量を増加させる流量変動手段)が設けられている。
これにより、ファン2による定常流量G1に対し、流量調整弁12Aにて調整された流量G2が接続通路13Aを通じて空気流となって吹き込まれ、高圧貯気槽11Aの下流側で送風路3を流れる流量がG1+G2に変動(増加)して、吹出口4(開口断面積A1)より、増速された風速vでもって空気が吹き出される。つまり、主空気源であるファン2による主流とは別に、補助空気源である高圧貯気槽11Aから吹き込む空気によって主流空気の定常流量に対し所定の空気流量を増加させ、吹出口4での風速を増加させる。
この場合、流量調整弁12Aの開口断面積が調整され、圧力P2(>圧力P1:主流空気の部分での圧力)で圧縮空気が蓄えられる高圧貯気槽11Aから、吹き込む空気の流量が調整される。
このとき、吹出口4での風速vは以下のように求められる。
Figure 0004111938
ここで、G2は、高圧貯気槽11Aでの速度0、圧力P2の静止状態から圧力P1状態の送風路へ速度v1で吹き込む流量であり、ベルヌーイの定理から、
Figure 0004111938
v1は単位時間あたり、断面積A2を流れる流量に相当するので、
Figure 0004111938
と表すことができる。
すなわち、風速を10%変動させたい場合は、流量を10%変動させることで実現できる。
ここで、圧力P2を固定して断面積A2を周期的に変動させると、流量も周期的に変動させることができる。また、変動の振幅は、圧力P2を変動させることで変更することができる。
また、図2に示すように、高圧貯気槽11Aに代えて、真空ポンプ14Bが接続された負圧状態の真空槽11Bを設けることも可能である。つまり、送風路3の途中であってファン2の下流に、送風路3を通じて流される空気の流量を強制的に変動させる流量変動手段(測定部5に対し吹出口4を通じて吹き出させる空気の流量を減少させる流量変動手段)が設けることができる。
この場合には、ファン2による流量G1から、調整された流量G3が吸い込まれ、流量がG1−G3に変動(減少)して、吹出口4(開口断面積A1)より風速vでもって空気が吹き出される。つまり、ファン2による主流空気の流量の一部を外部である真空槽11B内に吸い込むことによって、送風路3を通じて流れる空気の流量を減少させ、吹出口4での風速を減少させる。この場合も、流量調整弁12Bが設けられた接続通路13Bを通じて吸い込まれる。
このときは、流量調整弁12Bの開口断面積が調整され、圧力P3(<主流部分の圧力P1)である真空槽11Bに、調整された所定量の流量が吸い込まれる。真空槽11Bの圧力は真空ポンプ14Bによって調整され、流量調整弁12Bの開口断面積A3を調整することで、吸い込み量が調整される。
このとき、吹出口4での風速vは以下のように求められる。
Figure 0004111938
G3は、前記図1の場合と同様にして、
Figure 0004111938
と表すことができる。
この場合も、図1と同様に、流量調整弁12Bの開口断面積A3を周期的に変動させることで、流量、すなわち風速を周期的に変動させることができる。
図3も、本発明の一実施の形態であるが、高圧貯気槽11A及び真空槽11Bを併用した構成とすることで、流量、すなわち風速の変動範囲(調整範囲)を大きくできるものとしている。14Cは下流側に位置する高圧貯気槽11Aに対してはコンプレッサとして機能し、上流側に位置する真空槽11Bに対しては真空ポンプとして機能するアクチュエータである。
図3での吹出口4での風速の変動範囲については、図2及び図3で示した装置の組合せとなり、図1の装置での、送風路を流れる空気の流量の変動範囲を0〜10%、図2の装置での変動範囲を−10%〜0とすれば、図3の装置では−10%〜+10%の変動範囲で、風速を調整することができるようになる。
流量調整弁12A,12Bとしては、開口断面積を変動させることができる周知のものを用いることができるが、そのほか、例えば、(1)バタフライ弁などの回転駆動する弁を電動機で連続して(定速で)回転(開閉)させるもの、(2)弁の開閉速度、及び開度を任意に制御するものを用いることも可能である。ここで、(1)のように弁を電動機で連続して(定速で)操作すれば、弁開度を正弦波で変動させることができ、(2)のように弁の開閉速度、及び開度を任意に制御すれば、正弦波のみならず、任意の波形/周期での流量変動を行える。
上記に示すとおり、風速を変動させる際に変動させるべきパラメータは、圧力と、開口断面積及びその変動周期(速度)であり、流量変動手段のパラメータは、高圧貯気槽11Aあるいは真空槽11Bの圧力と、流量調整弁12A,12Bの開口断面積及びそれの変動周期(速度)となる。
なお、前述した実施の形態では、接続通路13A,13Bには流量調整弁12A,12Bのみが設けられているが、後述の図7に示す装置と同様に、その流量調整弁12A,12Bに加えて、圧力調整弁12A’,12B’を設けることも可能である。
風速変動制御の調整する目標値は、補助空気源の圧力目標値を一定値としてもよいし、例えば図4に示すように、風速変動目標値の最大値変動値にゲインを乗じることで補助空気源(高圧貯気槽11A、真空槽11B)の圧力の目標値を変更するようにしてもよい。
また、図5に示すように、風速変動目標値を、補助空気源圧力(高圧貯気槽圧力、真空槽圧力)の絶対値の平方根で割り、その値にゲインを乗じることで流量調整弁12A,12Bの開口断面積の目標値を設定することができる。また、補助空気源の圧力を一定に制御すれば、図6に示すように、風速変動目標値にゲインを乗じることで流量調整弁の開口断面積の目標値を設定することもできる。ゲインは一定値でもよいが、風速変動目標値をパラメータとした可変ゲインとすることで、より精度の高い変動制御を行うことができる。
図7は、本発明の一実施の形態で、変動する目標値を自動的に制御演算させる場合の構成の一例である。
この場合、高圧貯気槽11A及び真空槽11Bに圧力検出器21A,21Bが設けられている。(高圧貯気槽11A及び真空槽11Bを送風路3に接続する)接続通路13A,13Bに設けられる流量調整弁12A,12B及び、(高圧貯気槽11A及び真空槽11Bをアクチュエータ14Cに接続する)接続通路13C,13Dに設けられる圧力調整弁12A’,12B’には、それぞれ開度検出器22A,22B,22A’,22B’が設けられている。ファン2の下流側にはファン風速検出器23が、吹出口4には吹出口風速検出器24がそれぞれ設けられている。
これらの検出器21A,21B,22A,22B,22A’,22B’,23,24よりの信号に基づいて、補助空気源(高圧貯気槽11A及び真空槽11B)の圧力目標値P2,P3あるいは流量調整弁12A,12Bの(開口)断面積目標値が設定される。図8はそのときの制御ブロック図である。ここで、制御演算は、吹出口4での風速vについて目標値と検出値(測定値)が同じになるように演算するもので、代表的なものとしてPID演算がある。
つまり、風速変動目標値の極性から、高圧貯気槽11Aから空気を吹き込んで空気流量を増加させるか、真空槽11Bに空気を吸い込んで空気流量を減少させるかが決定される。吹出口4での風速について目標値と検出値が同じになるように、流量調整弁12A,12Bによる断面積目標値が演算され、その演算結果に基づき流量調整弁12A,12Bの開度が調整される。
上記のように構成すれば、以下の点でメリットがある。
(1)構成機器が少なく、構造が簡単になる。
流量変動手段として、アクチュエータ14C(コンプレッサ14A、又は真空ポンプ14B)と、タンク(高圧貯気槽11A、真空槽11B)があればよい。
風速の変動(調整)は、主として、流量調整弁12A,12Bの開度制御(開口断面積の制御)により行うため、制御を簡単なものとすることができる。つまり、風速の変動時に圧力調整弁12A’,12B’にて所定の圧力を保持するようにすればよいからである。
(2)風速の変動を調整する要素は、流量調整弁12A,12Bの開口面積、タンク(高圧貯気槽11A、真空槽11B)の圧力値であり、両方ともにパラメータとして使用することができるので、風速についての広い調整範囲が実現可能である。
流量調整弁12A,12Bの開度(開口面積)により風速(空気流量)の調整が可能で、圧力調整機能と組合せて風速(空気流量)を決定できる。流量調整弁12A,12Bの開閉速度を制御することにより周期的な変動を容易に実現することができる。なお、前記タンクの圧力は任意の値に変更可能で、風速変動制御中は、圧力を一定にする制御をする。
なお、主風速目標値を、変動風速の片振幅分下げて、変動風速の全域を吹出系統だけで担うことで、制御対象を減らしつつ、吸込系統を含めた2系統での制御と同じ効果を簡易に実現することができる。同じように主風速目標値を変動風速の片振幅分上げて、変動風速の全域を吸い込み系統だけで担うことが可能である。
なお、主流空気の定常流量や風速は、ファン2の回転数を制御することで調整される。
なおまた、本発明は、一般的な風洞として回流式風洞に適用したが、風量を回流しないエッフェル式の風洞にも適用することができる。
本発明に係る第1の実施の形態である回流式風洞設備の風速調整装置の概略構成を示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態である回流式風洞設備の風速調整装置の概略構成を示す図である。 本発明に係る第3の実施の形態である回流式風洞設備の風速調整装置の概略構成を示す図である。 風速変動制御を調整する補助空気源(高圧貯気層、真空槽)の圧力目標値の設定方法の説明図である。 風速変動制御を調整する流量調整弁の断面積目標値の設定方法の説明図である。 風速変動制御を調整する流量調整弁の断面積目標値の設定方法の説明図である。 変動する目標値を自動的に制御演算させる場合の回流式風洞設備の風速調整装置の一実施の形態の概略構成を示す図である。 図7に示す装置の制御ブロック図である。 従来の回流式風洞設備の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 吸込口
2 ファン
3 送風路
4 吹出口
5 測定部
6 コーナーベーン
7 整流金網
8 整流格子
9 空気冷却装置
11A 高圧貯気槽
11B 真空槽
12A,12B 流量調整弁
12A’,12B’ 圧力調整弁
13A,13B 接続通路
14A コンプレッサ
14B 真空ポンプ
21A,21B 圧力検出器
22A,22B 流量調整弁開度検出器
22A’,22B’ 圧力調整弁開度検出器
31 測定室
32 脈動防止口

Claims (3)

  1. ほぼ環状に連続する送風路を通じて、送風機にて、空気を強制的に循環回流させ、測定部に対し吹出口を通じて吹き出させる前記空気を、整流金網あるいは整流格子によって整流化する回流式風洞設備の風速調整装置において、
    前記整流金網あるいは整流格子の上流側に、前記送風路を通じて流される空気の流量を強制的に変動させる流量変動手段が設けられ、
    前記流量変動手段は、前記送風路に吹き込む圧縮空気を蓄える高圧貯気槽と、この高圧貯気槽から前記送風路に吹き込む空気量を調整する流量調整手段とを有し、
    前記測定部に対し前記吹出口を通じて吹き出させる空気の流量を、前記主流空気の定常流量に対し増加させるものであることを特徴とする回流式風洞設備の風速調整装置。
  2. ほぼ環状に連続する送風路を通じて、送風機にて、空気を強制的に循環回流させ、測定部に対し吹出口を通じて吹き出させる前記空気を、整流金網あるいは整流格子によって整流化する回流式風洞設備の風速調整装置において、
    前記整流金網あるいは整流格子の上流側に、前記送風路を通じて流される空気の流量を強制的に変動させる流量変動手段が設けられ、
    前記流量変動手段は、前記送風路から空気を吸い込む負圧状態の真空槽と、この真空槽に前記送風路から吸い込む空気量を調整する流量調整手段とを有し、
    前記測定部に対し前記吹出口を通じて吹き出させる空気の流量を、前記主流空気の定常流量に対し減少させるものであることを特徴とする回流式風洞設備の風速調整装置。
  3. ほぼ環状に連続する送風路を通じて、送風機にて、空気を強制的に循環回流させ、測定部に対し吹出口を通じて吹き出させる前記空気を、整流金網あるいは整流格子によって整流化する回流式風洞設備の風速調整装置において、
    前記整流金網あるいは整流格子の上流側に、前記送風路を通じて流される空気の流量を強制的に変動させる流量変動手段が設けられ、
    前記流量変動手段は、前記送風路に吹き込む圧縮空気を蓄える高圧貯気槽と、この高圧貯気槽から前記送風路に吹き込む空気量を調整する流量調整手段とを有する第1の手段と、前記送風路から空気を吸い込む負圧状態の真空槽と、この真空槽に前記送風路から吸い込む空気量を調整する流量調整手段とを有する第2の手段とを備え、
    前記測定部に対し前記吹出口を通じて吹き出させる空気の流量を、前記主流空気の定常流量に対し増減させるものであることを特徴とする回流式風洞設備の風速調整装置。
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