JP4111265B2 - 放電加工処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、伸縮性を有する被加工物に放電加工を連続処理する場合において、被加工物を伸長させることなく放電加工処理を行うことができる放電加工処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
天然繊維や合成繊維、又はプラスチックフィルム等(以下、被加工物という)の接着性、染色性、親水性等を改善するために、従来から、被加工物の表面にコロナ放電処理やプラズマ放電処理等の放電加工処理を行うことが試みられている。例えば、特許文献1、特許文献2を参照。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−078974号公報
【特許文献2】
特開2000−302902号公報
【0004】
図8は従来の放電加工処理装置30である。被加工物34に放電加工処理を連続的に行う場合、図8に示すように、一方に巻回された被加工物34を、他方へ巻き取る経路で、放電処理部32により被加工物34に放電加工処理を行っている。他方に被加工物34を巻き取る際に、被加工物34には巻き取り方向のテンションが加わる。これは被加工物34を巻き取る際に、被加工物34を牽引しているからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
被加工物にどの位の放電加工を行うかは、その被加工物の用途、素材特性、表面の繊維密度等により決めている。伸縮性を有する被加工物に放電加工処理を行う場合、被加工物にテンションが加わると、被加工物が伸びた状態で放電加工処理されることになる。これでは被加工物の表面の繊維密度が伸びる前と異なってしまい、所定の放電加工処理量を得ることができない。つまり十分に放電加工処理が為されないため被加工物として不良となってしまう。
【0006】
本発明の目的は、被加工物を連続処理で放電加工する場合において、伸縮性を有する被加工物であっても、被加工物を伸長させずに放電加工処理を行うことができる、放電加工処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る放電加工処理装置は、被加工物をロール状に巻き取る巻取手段と、前記被加工物が前記巻取手段で巻き取られる経路に配置した放電処理部と、前記被加工物が前記巻取手段で巻き取られる経路で、前記被加工物に密接し、且つ前記被加工物に同期して前記放電処理部を走行する非伸縮性の補強帯とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る放電加工処理装置は、上述の放電加工処理装置の構成に、ロール状に巻回された被加工物を周方向に回転させて送り出す送出手段と、前記送り出された被加工物を前記巻取手段で巻き取る構成を加えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る放電加工処理装置は、上述の補強帯を無端状に形成し、該無端状の補強帯を前記巻取手段が前記被加工物を巻き取る速度に等しい周速度で回転する駆動ドラムに巻掛けしたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る放電加工処理装置は、補強帯を冷却する冷却手段を備えることを特徴とする。
【0011】
上記の装置を用いた放電加工処理方法は、一方にロール状に巻回された被加工物を、他方に巻き取る経路で放電加工処理を行う放電加工処理方法において、一方にロール状に巻回された被加工物を送り出すステップと、前記送り出された被加工物に補強帯を密接させるステップと、前記補強帯を、前記被加工物を前記他方に巻き取るのと同じ速度で走行させるステップと、前記補強帯に密接した被加工物に放電加工処理をするステップと、前記放電加工処理された被加工物を、補強帯と分離して他方に巻き取るステップとを含む。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る放電加工処理装置10を図面に基づき説明する。図1は本実施形態における放電加工処理装置10の側面略図である。図2は本実施形態における放電加工処理装置10の上面略図である。本実施形態における説明は、特に断りが無い場合は、図1を参照して説明する。
【0013】
本実施形態における放電加工処理装置10は、ロール状に巻回された被加工物を周方向に回転させて送り出す送出手段14と、送り出された被加工物12をロール状に巻き取る巻取手段16と、送り出された被加工物12が巻取手段16で巻き取られる経路に配置した放電処理部22と、送り出された被加工物12が巻取手段16で巻き取られる経路で、被加工物12に密接し、且つ被加工物12に同期して放電処理部22を走行する非伸縮性の補強帯24aとを含んで構成されている。
【0014】
送出手段14は、2本の平行したローラー18と、被加工物12を受け止めるホルダ20により構成されている。2本のローラー18の両端は、ベアリングで放電加工処理装置10のフレームに軸受けされている。ホルダ20はU字状の受け部の湾曲した底部が切り取られた形状を為しており、ローラー18の上面位置にホルダ20の切り取られた部分が位置するようにホルダ20が配置されている。2本の平行したローラー18の上にロール状に巻回された被加工物12が載置される。ホルダ20の切り取られた部分で2本のローラー18が被加工物12に接触する。ホルダ20はその湾曲した部分で、ローラー18の上に載置された被加工物12を受け止め、被加工物12が揺動しないようにしている。被加工物12を送り出す際には、ローラー18の一端に接続された駆動装置を用いてローラー18を回転することで、ローラー18に載置された被加工物12を周方向(矢印L方向)に回転させている。駆動装置によってローラー18は、矢印L方向、矢印R方向のどちらにでも駆動させることが可能である。
【0015】
ローラー18の周速度は、回転制御装置でコントロールされている。駆動装置はDCモータにより構成されており、回転制御装置はDCモータに供給する電圧を調節することによりDCモータの回転を制御している。図2に示すように、2本のローラー18の幅方向の長さは被加工物12の幅方向の長さより長い。
【0016】
被加工物12には、例えば木綿繊維布帛を用いる。図2に示すように被加工物12の幅方向の長さは、ローラー18の幅方向の長さよりも短い。被加工物12はシート状のものであれば、他の天然繊維や合成繊維を使用した織物、編物、又は高分子化合物を素材にしたフィルム等の放電加工処理にも適用することができる。
【0017】
放電処理部22は、放電電極22aと対向電極22b、及び電源部により構成されている。放電電極22aは2本の筒状の電極により構成されている。対向電極22bは筒状の電極により形成され、放電電極22aから放電された電位を接地する。対向電極22bを中心として、左右対称に放電電極22aが配置されている。放電電極22aと対向電極22bのギャップが放電領域となる。放電電極22aと対向電極22bとのギャップの距離は数ミリメートルである。放電電極22a、及び対向電極22bの幅方向の長さは、ローラー18の幅方向の長さとほぼ同じ長さである。電源部において高周波電圧を発生させ、2本の放電電極22aに供給している。
【0018】
2本の放電電極22aに電源部で発生させた高周波電圧を印加することで、放電領域にコロナ放電を発生させる。このコロナ放電は、大気圧下の雰囲気中で実施される。
【0019】
補強帯24aは、被加工物12の伸長を規制するため、非伸縮性の素材により形成されている。非伸縮性とは、被加工物12の巻取方向のテンションに対する伸縮がほとんどないことを示す。補強帯24aは、例えば幅広で厚さが0.1mmのポリプロピレンにより形成されている。この程度の厚さのポリプロピレンであるなら、巻取方向のテンションに対して殆ど伸縮性がない。本発明においては、補強帯24aに被加工物12を押し付けることで両者を密着させている。被加工物12が伸長しようとすると、補強帯24aと被加工物12との間に生じる摩擦力により、被加工物12の伸長が規制されることになる。
【0020】
補強帯24aの一端が、第1回転ドラム24bに接続され、補強帯24aは第1回転ドラム24bに巻回されている。また、補強帯24aの他端は、第2回転ドラム24cに接続されている。第2回転ドラム24cを図1で示す矢印R方向に回転させることで、補強帯24aを第2回転ドラム24cに巻き取っている。図2に示すように、補強帯24aの幅方向の長さは、放電電極22a、及び対向電極22bの幅方向の長さを基準とすると数パーセント程度長い。補強帯24aの巻き方向の長さは、被加工物12の巻き方向の長さより1割程度長くしている。これは、被加工物12に補強帯24aを密着し伴走させるため、被加工物12の巻き方向の長さより補強帯24aの巻き方向の長さを長くしている。
【0021】
第1及び第2回転ドラム24b・24cは円筒形状で形成されている。第1及び第2回転ドラム24b・24cの幅方向の長さは、補強帯24aの幅方向の長さを基準とすると数パーセント程度長い。また、材質はポリプロピレンに限定されない。フィルム状で非伸縮性を有するものであれば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルクロライド等の他の高分子化合物を使用することも可能である。
【0022】
第1回転ドラム24bに巻かれた補強帯24aは、ガイドローラー28で案内され、放電領域を通過する。その後、ガイドローラー28で案内され、第2回転ドラム24cに巻き取られる。巻き取る側の第2回転ドラム24cは駆動装置で駆動している。第1及び第2回転ドラム24b・24cは周方向に回転し、矢印L方向、矢印R方向のどちらでも回転可能である。
【0023】
第2回転ドラム24cの周速度は回転制御装置によりコントロールされている。第2回転ドラム24cの周速度は、補強帯24aの流れる速度を速度センサーで検知し、補強帯24aが常に一定の搬送速度で送られるようにコントロールされている。例えば、第2回転ドラム24cに補強帯24aが多く巻かれていて、回転ドラムの直径が大きい場合は、第2回転ドラム24cの回転速度を遅くし、逆に、第2回転ドラム24cに補強帯24aが少しだけしか巻かれていない場合には、第2回転ドラム24cの回転速度を早くするようコントロールされている。以下、第1及び第2回転ドラム24c及び補強帯24aの組み合わせを補強帯部24と表現する。
【0024】
回転制御装置は、ローラー18の周速度と、第2回転ドラム24cの周速度を制御している。ローラー18の周速度の制御は、被加工物12が、巻取手段16に移送される搬送速度を速度センサーで感知することでコントロールしている。また、第2回転ドラム24cの周速度の制御は、第1回転ドラム24bに巻回された補強帯24aが第2回転ドラム24cに移送される搬送速度を速度センサーで感知することでコントロールしている。被加工物12の搬送速度と、補強帯24aの搬送速度とが同期するよう、回転制御装置でコントロールされている。
【0025】
ガイドローラー28は、放電処理部22に、密着した被加工物12と補強帯24aを安定的に案内するため、放電処理部22の両側に左右対称に1個づつ設けられている。1個のガイドローラー28は、2個の円筒形の案内ローラー28aが幅方向に平行に近接して配置されている。2個の案内ローラー28aにおけるギャップの間隔は数ミリメートルである。このギャップに被加工物12と補強帯24aを搬送し、2個の案内ローラー28aで挟み込むことで補強帯24aに被加工物12を押し付けて密着させている。案内ローラー28aの幅方向の長さは、補強帯部24を構成している第1及び第2回転ドラム24b・24cの幅方向の長さとほぼ同じ長さである。
【0026】
次に、放電加工処理方法を、上述の放電加工処理装置10の作用と共に説明する。図1に示すように、本実施の形態における放電加工処理方法は、ロール状に巻回した被加工物12を送出手段14により送り出し、被加工物12を巻取手段16で巻き取らせている。送り出された被加工物12が巻取手段16で巻き取られる経路で、被加工物12に放電処理している。送り出された被加工物12が巻取手段16で巻き取られる経路で、被加工物12に密接する補強帯24aを、巻取手段16が被加工物12を巻き取るのと同じ速度で走行させている。
【0027】
図1で示すように、送出手段14を構成するローラー18を回転させることで、ローラー18に載置されたロール状の被加工物12を矢印L方向に回転させ送り出している。また、巻取手段16を構成するローラー18を回転させることで、ロール状の被加工物12を矢印L方向に回転させ巻き取っている。巻取手段16における被加工物12の巻始めは、送出手段14から送り出された被加工物12の端部がホルダ20の内側を沿うことで自然にロール状に巻かれることになる。
【0028】
また、第1回転ドラム24bに巻回された補強帯24aを、第2回転ドラム24cを矢印R方向に回転させることで、補強帯24aを第2回転ドラム24cに巻き取っている。この補強帯24aの搬送速度は、巻取手段16が被加工物12を巻き取るのと同じ速度である。図1左側のガイドローラー28が、送出手段14から送り出された被加工物12を、第1回転ドラム24bから送り出された補強帯24aに押し付けることで密着させている。
【0029】
補強帯24aに密着した被加工物12は、放電処理部22の放電領域に送られ、被加工物12の表面が放電加工処理される。放電加工処理後、被加工物12は図1右側のガイドローラー28の位置で補強帯24aから離れる。補強帯24aは第2回転ドラム24cに巻き取られ、被加工物12は巻取手段16において巻き取られる。
【0030】
このように、被加工物12を非伸縮性の補強帯24aに密着させて放電処理部22に搬送することで、伸縮性の被加工物12は伸長することなく、放電加工処理される。また、被加工物12が対向電極22bと直接に接触しないため、被加工物12の裏面が摩擦等により劣化することがない。
【0031】
被加工物12の表面に放電加工処理を行う場合、一度の放電加工処理では十分な放電加工処理量が得られないことがあるため、上述の放電加工処理を数回行うことが好ましい。つまり、送出手段14から送り出された被加工物12を巻取手段16で巻き取った後、今度は、巻取手段16、及び送出手段14を構成するローラー18を逆回転させ、被加工物12を放電処理部22に搬送する作業を繰り返すことで、数度の放電加工処理を連続的に行っている。
【0032】
詳しくは、巻取手段16においてロール状に巻かれた被加工物12は、今度は、巻取手段16を構成するローラー18を巻き取る方向とは逆に回転させ、被加工物12を矢印R方向に回転させて送り出す。送出手段14を構成するローラー18を送り出す方向とは逆の方向に回転させることで、被加工物12を矢印R方向に回転させ、ロール状に巻き取る。
【0033】
補強帯24aも被加工物12と同様に、第2回転ドラム24cに巻き取られた補強帯24aを、今度は第1回転ドラム24bに巻き取るよう、第1回転ドラム24bを周方向(図1における矢印L方向)に回転させる。この周方向の回転方向は、上述の補強帯24aを巻き取る場合とは逆の回転方向である。
【0034】
本発明の放電加工処理装置10の形態は上述の実施形態に限定されない。例えば、図3、図4、図5に図示するような形態でもよい。図3において示される放電加工処理装置10では、補強帯24aを無端状に形成している。詳しくは、被加工物12に密着させる補強帯24aを無端状に形成し、その無端状の補強帯24aを2個の駆動ドラム24dに巻掛けし、放電処理部22に搬送している。駆動ドラム24dは、巻取手段16が被加工物12を巻き取る速度に等しい速度で回転する。
【0035】
放電処理部22では高温の処理を行うため、無端状の補強帯24aを形成する素材は耐熱性の高いフィルムシートを使用する。また、無端状の補強帯24aを冷却する手段を設けても良い。例えば、図3に示すように、2個の駆動ドラム24dの間に補強帯24aを冷却するファン26を設けても良い。また、駆動ドラム24dにおける補強帯24aが接する面(駆動ドラム24dの外周面)を、内側から冷却水等を循環させることで冷却し、補強帯24aを間接的に冷却する手段を採用しても良い。
【0036】
図3で示される無端状の補強帯24aを用いた場合においては、図1における装置と比較して、補強帯24aの巻き方向の長さを短くできる。図1の装置においては、被加工物12に補強帯24aを密着し伴走させるため、被加工物12の巻き方向の長さより、補強帯24aの巻き方向の長さを長くする必要がある。しかし、図3の装置においては、補強帯24aが無端状に形成されていることから、長尺な補強帯24aは必要としない。よって、放電加工処理装置10を小型化することができる。
【0037】
図4において示される放電加工処理装置10のように、放電処理部22を2個並べて配置する手段を採用しても良い。このように、放電処理部22を並べて配置することで、放電加工処理を続けて行うことができる。本来ならば、送出手段14、及び巻取手段16において交互に被加工物12を巻き取ることで、10回程度の放電加工処理を行っている。図4に示される構成を採用することにより、その交互に巻き取る回数を減少させることができる。よって、処理時間を大幅に削減することができるので、放電加工処理の効率が向上する。また、放電加工処理は高温で行われる。従って、連続処理を行うことで被加工物12が熱により劣化することのないように、一度放電処理部22を通過した被加工物12をファン26により冷却しても良い。
【0038】
図5において示される放電加工処理装置10では、放電処理部22と補強帯部24の組み合わせの上下を反転させ、従来形式の放電処理部22と補強帯部24の横に配置して連続処理する手段を採用してもよい。この手段を採用することにより、被加工物12の表面と裏面を一度に放電加工処理することができる。よって、放電加工処理の効率が向上する。図5における手段においても、一度放電処理部22を通過した被加工物12を冷却することで、被加工物12の劣化を防止する手段を採用しても良い。
【0039】
また、本発明における放電加工処理装置10の補強帯24aの形状は、実施形態で説明した形状に限定されない。例えば、図6、図7で示すような形状を採用しても良い。図6、図7は補強帯部24の上面略図である。図6において示すように、メッシュ状の補強帯24aを採用しても良い。補強帯24aをメッシュ状にすることにより、被加工物12の放熱を促すことができる。
【0040】
図7において示すように、帯状の補強帯24aを、複数本、幅方向に並べて配置する構成を採用してもよい。これにより、複数本の補強帯24aのうち1本が損傷しても、損傷した1本の補強帯24aを取り替えるだけでよい。よって、複数本の補強帯24aの1本が損傷しても、補強帯24aすべてを取り替えずに、1本のみを交換すれば良いことから、補強帯24aを交換するコストを削減することができる。
【0041】
また、補強帯24aを形成する素材に、非伸縮性で尚且つ熱伝導性の良い素材を採用しても良い。熱伝導性の良い補強帯24aを採用することにより、放電加工処理により被加工物12に発生した熱を、密着させた補強帯24aで放熱することが可能となる。よって、被加工物12の熱による劣化を低減させることができる。
【0042】
尚、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できるものである。例えば、放電処理部22の電極の組み合わせ方は、本実施形態の形状に限定されない。よって、放電処理部22における放電電極22aが1本で、対向電極22bも1本である放電処理部22を採用することも本発明の範囲に含まれる。また、各電極の配置も本実施の形態に限定されない。例えば、放電電極22aと対向電極22bの組み合わせを連続的に配置し、連続して被加工物12に放電加工処理を行う手段を採用することも、本発明の範囲に含まれる。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係る放電加工処理装置によれば、被加工物を補強帯に密着し伴走させて放電加工処理を行うので、伸縮性を有する被加工物であっても、伸長させることなく放電加工処理を行うことができる。よって、被加工物に所定量の放電加工処理を行うことができるので、放電加工処理量の不足による被加工物の不良を減少させることができる。
【0044】
また、本発明に係る放電加工処理装置によれば、無端状の補強帯を用いることで、長尺な補強帯を必要としない。よって、放電加工処理装置の小型化を図ることができる。
【0045】
更に、本発明における放電加工処理装置によれば、無端状の補強帯を用いても、補強帯を冷却する冷却手段を設けることにより、補強帯が熱により劣化することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における放電加工処理装置の側面略図である。
【図2】本発明における放電加工処理装置の上面略図である。
【図3】本発明における放電加工処理装置の他の形態を示す側面略図である。
【図4】本発明における放電加工処理装置の他の形態を示す側面略図である。
【図5】本発明における放電加工処理装置の他の形態を示す側面略図である。
【図6】放電加工処理装置における補強帯の他の形態を示す上面略図である。
【図7】放電加工処理装置における補強帯の他の形態を示す上面略図である。
【図8】従来の放電加工処理装置の側面略図である。
【符号の説明】
10:放電加工処理装置
12:被加工物
14:送出手段
16:巻取手段
18:ローラー
20:ホルダ
22:放電処理部
22a:放電電極
22b:対向電極
24:補強帯部
24a:補強帯
24b:第1回転ドラム
24c:第2回転ドラム
24d:駆動ドラム
26:冷却用ファン
28:ガイドローラー
28a:案内ローラー
Claims (4)
- 被加工物をロール状に巻き取る巻取手段と、
前記被加工物が前記巻取手段で巻き取られる経路に配置し、放電電極と対向電極とを有し、該放電電極と対向電極とのギャップが放電領域となり、該放電領域を通過する被加工物の表面に対して大気圧下の雰囲気中のギャップでコロナ放電をおこなう放電処理部と、
前記被加工物が前記巻取手段で巻き取られる経路で、前記被加工物が放電領域に入る前に2個の案内ローラで挟み込まれることにより前記被加工物に押しつけられて密着され、且つ前記被加工物に同期して前記放電処理部を走行し、前記被加工物が放電領域から出た後にガイドローラの位置で被加工物から分離される非伸縮性の補強帯と、
を備えた放電加工処理装置。 - ロール状に巻回された被加工物を周方向に回転させて送り出す送出手段と、
前記送り出された被加工物を前記巻取手段で巻き取る請求項1に記載の放電加工処理装置。 - 前記補強帯を無端状に形成し、該無端状の補強帯を前記巻取手段が前記被加工物を巻き取る速度に等しい周速度で回転する駆動ドラムに巻掛けした請求項1又は請求項2に記載の放電加工処理装置。
- 前記補強帯を冷却する冷却手段を備えた、請求項3に記載の放電加工処理装置。
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