JP4111047B2 - データ記録装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、データ記録媒体となるメモリカードを収容してメモリカートリッジを構成するとともに、このメモリカートリッジを装填して一体化し、デジタル信号として生成された画像情報などを前記メモリカートリッジのメモリカードに記録するようにしたデータ記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気テープをデータの記録媒体とするデータ記録装置は、航空機などに搭載するフライトレコーダ(AVTR:Airborne Video Tape Recorder)として発達してきたが、より高い信頼性の要求から半導体記憶素子を採用したメモリカード(PCMCIAカード)の採用に移行しつつあり、このメモリカードを複数枚収容して単体構成したメモリカートリッジをデータ記録装置に着脱可能となるようにして構成したデータ記録装置の密閉された筐体内部の発熱による不具合を解決するため、本願出願人はその対策を施すようにしている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−258987号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示したものは、筐体内部が密閉状態の電子機器における発熱に対する問題を解決する汎用性の高い改良技術であり、本願発明の対象となるデータ記録装置においても不可欠の技術である。しかしながら、熱対策などの基本的な課題の解決がなされたが、使い勝手やデータ保護に関する安全対策に課題を残すものとなっていた。
【0005】
即ち、例えば、従来の特許文献1に開示された構成の場合、メモリカートリッジを本体に装着すると、このメモリカートリッジ全体が本体に埋没した状態となってコネクタに接続されているため、その抜き取りがきわめて困難な作業となるものであった。また、データ記録装置が稼働されている状態において、メモリカートリッジは強制的に保持されている状態でないため、振動によりコネクタから脱落あるいは接触不良を発生する危険があった。さらに、本発明が対象とするデータ記録装置ではコンピュータ機能を搭載しているため、メモリカートリッジを本体から抜き取る場合は、メモリカートリッジのメモリカードに記録したデータを保護するため、コンピュータのシャットダウンを完了して、初めてメモリカートリッジを抜き取ることができる安全対策が必要となった。
【0006】
そこで本発明は、かかるメモリカートリッジを着脱可能となるようにしたデータ記録装置における従来の問題において、特にメモリカートリッジの装着を確実なものとなる振動対策を施すようにすとともに、メモリカートリッジの抜き取りを容易にすると同時に、その抜き取り操作が安全な状態で可能となるよう安全対策を施し、信頼性の高いデータ記録装置とすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、以下に述べる手段により上記課題を解決するようにした。即ち、請求項1記載の発明では、データ記録媒体となるメモリカードを収容してなるメモリカートリッジを着脱可能となるようにしたデータ記録装置において、前記メモリカートリッジにポップアウト可能となるようにしたハンドルを備えるとともに、該ハンドルをデータ記録装置本体から制御可能となるようにしたイジェクト/ロック機構を備え、前記データ記録装置のシャットダウンの終了に同期させて前記イジェクト/ロック機構のロック状態を解除することによりメモリカートリッジのハンドルをポップアウトするようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図にもとづいて詳細に説明する。なお、本発明は複数の機構要素を組み合わせて完成されるものであるため、その理解を容易にすべく全体の構成の概要を含め説明する。
【0009】
図1は、本発明のデータ記録装置Aの完成状態の斜視図であり、本発明はこのデータ記録装置Aと、このデータ記録装置Aに着脱可能とする図3に示すメモリカートリッジBを主体に構成される。データ記録装置Aの本体1は、図2に示すように前面上部に配設する開閉扉2および背面パネル3を配設する部分のみを開口してアルミダイキャストなどにより一体に成形されたものである。同図から明らかなように、開閉扉2および背面パネル3を装着すると、内部が密閉状態となり電子部品などの発熱が蓄積されるので、この内部の発熱を放散するため、本体1の側面ならびに前面下部および開閉扉2の前面に放熱フィン1a・2aが形成されている。
【0010】
前記開閉扉2の中央には扉ノブ4が配設されており、この扉ノブ4の操作が開閉扉2の背面にノブロッド4aで伝達するようにしている。図2は、本体1の内部の構成の概要を示すもので、開閉扉2の後部には前記メモリカートリッジBを収容するメモリカートリッジホルダ5が配設されている。また、メモリカートリッジホルダ5の下部には、入出力インターフェイス、コンピュータなどの電子回路要素を構成するための電子部品を実装した複数の基板ボードPが配設されている。また、本体1の背面の開口部にはこれもアルミダイキャストなどにより成形された背面パネル3が装着され、この背面パネル3には外部配線用のコネクタ6が配設されている。
【0011】
図4は、開閉扉2の背面の構成を示すもので、前記扉ノブ4を固定するノブロッド4aの裏面側の端部には開閉扉2を本体1へ閉止するためのラッチ板7が固定されており、さらにこのラッチ板7の端部に押圧ローラ8が回転可能に取り付けられ、側部には後述するラッチ機構に係合する係止溝7aが形成されている。なお、このラッチ板のノブロッド4aは、引張コイルバネ9によりラッチ状態を解除する方向に付勢されており、開閉扉2が開いているときは、同図に示すように定位置が保たれるようにしている。開閉扉2の裏面の両側には板バネ12・13により付勢されている押圧ローラ10・11が回転可能に配設されており、後述するようにこの押圧ローラ10・11により装填されたメモリカートリッジBを押圧するようにしている。
【0012】
符号14はシーソーレバーであり、開閉扉2の底面に固定されているベース板15の起立片に軸支15aされ、揺動可能となるようにしている。このシーソーレバー14は、図5に示すように開閉扉2を本体1へ閉止したとき、この本体1の側壁で操作端14aが押圧され、作用端14bが揺動し、その先端に組み込まれた圧縮コイルバネ14cにより付勢されている指圧ピン14dにより、後述するシステム制御プログラムなどを記憶したメモリカードCMの後端部を押圧し、このメモリカードCMがマルチコネクタC1から脱落するのを防止するようにしている。なお、開閉扉2が本体1から開放している場合は、捻りコイルバネ16の作用によりシーソーレバー14が定位置に復帰し、図4の吹出図に示すようにノブロッド4aの突起4bがシーソーレバー14に当接する状態となり、これによりノブロッド4aの回転が阻止され、扉ノブ4が徒に回動しないようにしている。
【0013】
このように構成されている開閉扉2は、ヒンジ機構17により本体1に固定されるが、このヒンジ機構17にトグルバネ構造を採用することにより、開閉扉2を本体1から開放したとき、自然状態で揺動するのを防ぎ、定位置に固定させることができる。また、開閉扉2の内面外周には凹溝2aが形成されており、この凹溝2aに気密性、水密性を保ち、しかも静電気、電磁波の進入を防止する素材で形成されたパッキン18が埋設されている。
【0014】
つぎに、図6はメモリカートリッジBを収容するためのメモリカートリッジホルダ5の外観を示す斜視図であり、前端に開口6aが形成され、その開口に臨む天板の中央部にラッチ機構19が配設されている。このラッチ機構19は、図7に示すように1枚の板バネ材を曲成して構成したもので、主体部19aはメモリカートリッジホルダ5の天板に溶接などの適宜手段により固定され、自由端に弾性舌片19bおよび係止舌片19cが形成されている。したがって、開閉扉2を本体1に閉止するため扉ノブ4を回転すると、ラッチ板7が弾性舌片19bに摺接し、引張コイルバネ9の張力より大きい摺接摩擦により定位置で停止するようにされている。なお、係止舌片19cは、その突起とラッチ板7の係止溝7aの係合によりクリック感が発生するようにしたもので、扉ノブ4が確実に操作されるようにしたものである。
【0015】
一方、メモリカートリッジホルダ5の天板面には引張コイルバネ21により付勢されているスイッチレバー20が配設され、支点20aを中心に揺動可能となるようにしている。したがって、図7に示すようにラッチ板7がラッチ機構19に進入してくると、このラッチ板7の側端部がスイッチレバー20の先端部20bを押し下げるので、後端部20cが揺動し、メモリカートリッジホルダ5の背面に配設したスイッチを作動する。これにより、開閉扉2が本体1に閉止されたことを認識する電気信号が得られ、制御回路にその信号が送出されることになる。
【0016】
つぎに、本体1に装填するためのメモリカートリッジBは図3に示す外観を備え、ケース状の主体部22はアルミダイキャストなどにより成形されており、半導体記憶素子をデータ記録媒体とする複数のメモリカードDMを図8に示すように収容するため、空洞部22aが形成されている。このメモリカードDMの枚数は、全体の記憶容量の設定にもよるが、本実施例においては7枚のメモリカードが収容可能となるようにしており、1枚の記憶容量が1.2GB(ギガバイト)である場合、単純計算で全体の記憶容量が8.4GBとなる。そして、メモリカードDMはマルチコネクタC2・C3に接続され、さらにマルチコネクタC4によりデータ記録装置Aとの接続が可能となるようにしている。
【0017】
したがって、図8に示すように主体部22内にメモリカードDMを並列させて配置すると、一方の収容枚数が他方の収容枚数より1枚少なくなる。そこで、本発明のメモリカートリッジBでは、メモリカードDMが少なく収容される部分の天板面を一段低い天板面22dとなるように成形し、これにより形成された天板面22d上の空間をメモリスロットとし、前述したメモリカードCMを収容可能となるようにした。これにより、主体部22に収容されたメモリカードDMをデータの記録専用とし、メモリカードCMをシステム制御プログラムなどを記憶させたものとすることができる。このようにメモリカートリッジBの天板面を段差成形したことにより左右非対象の形態となることから、データ記録装置Aへの装着方向の誤りを防止することができる。なお、メモリカードCMおよびメモリカードDMは、半導体記憶素子を記憶要素とするものが一般に普及しているが、ハードディスクを記憶要素として構成したメモリカードによっても実施することが可能であり、いずれのメモリカードを採用しても本発明の要旨を変更するものではない。
【0018】
メモリカートリッジBをこのように記録専用となるように構成したことにより、データ記録装置Aから取り出すことを可能とし、可搬性を備えたメモリカートリッジBのメモリカードDMの記憶内容は、異なる場所に備えた編集装置などにより読み出すことが可能となり、また、記憶を消去することが可能となる。一方、メモリカードCMについては、図5に示すようにマルチコネクタC1から抜き差し可能となるようにしているので、このメモリカードCMのみを抜き取り、更新、変更されたシステム制御プログラムなどを再度書き込むことが可能となる。
【0019】
このような仕様の実現と、操作性、使い勝手の向上、そしてシステムの安全性を確保するため、本発明のメモリカートリッジBには以下に説明する独自の構成が施されている。まず、メモリカートリッジBはデータ記録装置Aに対し着脱可能としているため、特にデータ記録装置Aから取り出す場合の操作を容易とすべく、主体部22にハンドル23を内蔵し、このハンドル23を把持して引き抜くようにしている。
【0020】
前記ハンドル23は、図8に示すようにその前端両側に受圧部23cを備えるとともに略コ字状に成形されており、一方の支棹23aには支持ローラ24を備え、主体部22の側部に形成された案内溝22b内を前進後退が可能となるようにしており、圧縮コイルバネ25により常に主体部22外へ突き出される状態に付勢されている。
【0021】
一方、支棹23bは、これも支持ローラ26を備え、主体部22の側部に形成された案内溝22c内を前進後退が可能となるようにしている。この支棹23bには図9に示すようにその先端部に突出段部23cが形成されており、案内溝22cの奥部には前記突出段部23cに係合するフック27aが形成された係止部材27が配置されている。なお、この係止部材27の先端のフック27aは案内溝22c内に傾倒するように常時付勢されており、また、後端部にはこの係止部材27を揺動させるための押圧力を受ける受圧端部27bが形成されている。
【0022】
支棹23bは以上のように構成されていることにより、図8の状態からハンドル23を前進させると、その突出段部23cと係止部材27のフック27aが係合するので、図10に示すようにハンドル23を主体部22に収容して固定することができる。また、メモリカートリッジBをデータ記録装置Aに装填したときは、その装填停止位置のメモリカートリッジホルダ5の天板面から垂下している押圧ピン28(図6参照)が、図3に示すように主体部22の天板面に臨んでいる前記受圧端部27bを押圧するので、突出段部23cとフック27aの係合は解除されることになる。なお、かかる機能の詳細については、後述することにする。
【0023】
つぎに、ハンドル23を主体部22に収容して固定している状態(ロック)と、このロック状態を解除してハンドル23を主体部22からポップアウトさせる状態(イジェクト)の双方の状態を可能とするイジェクト/ロック機構29について説明する。
【0024】
このイジェクト/ロック機構29は、メモリカートリッジBの開口部前端の側部に図3に示すように配設されており、その具体的構成を図11に示す。同図において、符号30はロックレバーであり、スライド部材31に揺動可能に軸支されていることによりこのスライド部材31の往復動に伴い、支点30aを中心にロックレバー30の先端のフック30bが揺動するように構成されている。また、前記スライド部材31は、前述した支棹23aの圧縮コイルバネ25の張力より弱い張力を備えた引張コイルバネ32により付勢され、ロックレバー30を定位置に保つようにしている。そして、スライド部材31には磁性体33が固着されており、この磁性体33をヨーク34aにより磁気吸引するようにしたソレノイド34が主体部22に固定されて配置されている。なお、このソレノイド34の磁気吸引力は、前記圧縮コイルバネ25の張力より強いものとなるように設定されている。
【0025】
イジェクト/ロック機構29はこのように構成されていることからデータ記録装置AにメモリカートリッジBを装填した場合のハンドル23のロックは、このハンドルに備えたロックピン35とロックレバー30のフック30bとの係合によりなされる。なお、メモリカートリッジBをデータ記録装置Aから取り出し、単体となった状態において、ハンドル23を主体部22に収容して固定する場合は、前述したように支棹23bの突出段部23cと係止部材27のフック27aの係合によりなされることになり、これにより携帯性を向上することができる。
【0026】
つぎに、メモリカートリッジBをデータ記録装置Aに装填した場合のイジェクト/ロック機構29の動作態様について説明する。メモリカートリッジBをデータ記録装置Aに装填すると、図12に示すようにハンドル23がポップアウトした状態となる。同図に示す状態はメモリカートリッジBの主体部22が装填停止位置にあるので、前述したようにメモリカートリッジホルダ5の天板面から垂下している押圧ピン28が係止部材27の受圧端部27bを押圧している状態となっており、突出段部23cとフック27aとの係合が解除され、圧縮コイルバネ25の作用によりハンドル23がポップアウトすることになる。
【0027】
この状態から開閉扉2を閉止方向に転回してゆくと、図13に示すように、まず、ラッチ板7の押圧ローラ8がハンドル23の中央部を押圧することにより、該ハンドル23が後退を始める。そして、ハンドル23の後退がさらに進行すると開閉扉2の裏面両側に配置した押圧ローラ10・11によりハンドル23の前端両側の受圧部23cが押圧され、開閉扉2の完全な閉止位置に達するとこの押圧ローラ10・11による最終的な押圧力によりメモリカートリッジBの後端部のマルチコネクタC4がデータ記録装置Aのマルチコネクタと接続される。
【0028】
このとき、ラッチ板7の押圧ローラ8はハンドル23の端面との接触が解除され、同時にシーソーレバー14の操作端14aが本体1の側壁に当接して揺動することから扉ノブ4が回動可能の状態となる。一方、揺動したシーソーレバー14の先端の指圧ピン14dが、すでにメモリカートリッジホルダ5の天板面に装填されているメモリカードCMの後端部を押圧し、該メモリカードCMのマルチコネクタC1からの脱落を防止できる状態となる。また、この状態に至ると、押圧ローラ10・11は板バネ12・13により付勢されることから、メモリカートリッジBが常に装填方向に押圧されていることになり、メモリカードDMとマルチコネクタC2・C3との接合を確実なものとすることができる。このようにして、ハンドル23が本体1内に完全に収容されると、ハンドル23のロックピン35とロックレバー30のフック30bが係合した状態となる。
【0029】
そして、この状態において扉ノブ4を回転させると、ラッチ板7が図7に示すようにラッチされ、開閉扉2の閉止を完了する。このとき、メモリカートリッジホルダ5の天板面に配設したスイッチレバー20が揺動するため、その後端部20cでスイッチが作動され、その電気信号でメモリカートリッジBが装填されたことが認識されると、ソレノイド34に通電が開始されイジェクト/ロック機構29によるロック状態が維持されることになる。
【0030】
つぎに、メモリカートリッジBをデータ記録装置Aから抜き取る場合の動作態様について説明する。前述したように本発明ではデータ記録媒体として半導体記憶素子を用いることから、データ記録装置Aの本体1にはコンピュータを内蔵し、このコンピュータの制御にもとづいてデータの記録が行われる。したがって、メモリカートリッジBをデータ記録装置Aから抜き取る場合は、本体1内のコンピュータなどの電子回路を完全にシャットダウンさせておく必要がある。もし、コンピュータなどの電子回路の作動中にメモリカートリッジBを抜き取るようなことがあると、メモリカートリッジBに記憶されているデータが破壊される可能性があり、このため、本発明では以下に説明する安全対策が施されている。
【0031】
即ち、メモリカートリッジBをデータ記録装置Aから抜き取るべく、開閉扉2を開放した直後から電子回路がシャットダウンするまでの間、図14に示すようにハンドル23がポップアウトしないようにしている。これは、開閉扉2を開放するため、扉ノブ4を回転すると、スイッチレバー20が元位置に復帰するのに伴い、その後端部20cでスイッチが再び作動され、開閉扉2が開放されたことを認識する電気信号が送出される。これにより、電子回路はシャットダウンの動作を開始するが、この時点ではメモリカートリッジBのソレノイド34への通電は維持されたままの状態としている。したがって、イジェクト/ロック機構29はロック状態が維持されており、開閉扉2が開放されてもハンドル23はポップアウトすることがない。
【0032】
そして、電子回路のシャットダウンが完了すると、前記ソレノイド34への通電が遮断されることにより、そのヨーク34aの磁力によるスライド部材31の吸引力が消滅する。これと同時にハンドル23の支棹23aを付勢している圧縮コイルバネ25が作用し、ハンドル23が図12に示す状態にポップアウトし、このハンドル23を把持してメモリカートリッジBを抜き取ることが可能となる。
【0033】
このようにして航空機などに据え付けてあるデータ記録装置Aから抜き取ったメモリカートリッジBは、ハンドル23を主体部22に収容して単体で持ち運ぶことが可能となる。そして、異なる場所に設置したデータ記録装置Aあるいは専用の記録再生装置によりメモリカートリッジBに記録されたデータをダウンロードして保存し、メモリカートリッジBの記録を消去することにより再度の利用が可能となる。
【0034】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明の請求項1記載の構成によれば、メモリカートリッジにポップアウト可能のハンドルを備えるとともに、イジェクト/ロック機構でこのハンドルのポップアウトを制御できるようにし、データ記録装置のシャットダウンの終了に同期させてハンドルのロック状態を解除してポップアウトするようにしたので、メモリカートリッジの引き抜き操作に伴うメモリカードに記憶されたデータの破壊を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ記録装置の完成状態の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の内部構造を示す断面図である。
【図3】本発明のメモリカートリッジの外観を示す斜視図である。
【図4】開閉扉の構造を説明するための斜視図である。
【図5】メモリカードの固定状態を説明するための図である。
【図6】メモリカートリッジホルダの構成を説明するための斜視図である。
【図7】開閉扉のラッチ機構を説明するための斜視図である。
【図8】メモリカートリッジの内部構造を説明するための図である。
【図9】メモリカートリッジのハンドルの作用を説明するための図である。
【図10】ハンドルの作動状態を説明するための図である。
【図11】イジェクト/ロック機構を示す斜視図である。
【図12】メモリカートリッジの装填状態を説明するための斜視図である。
【図13】開閉扉の作用状態を説明するための斜視図である。
【図14】ハンドルのロック状態を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
A・・・・・・・・データ記録装置
B・・・・・・・・メモリカートリッジ
1・・・・・・・・本体
2・・・・・・・・開閉扉
3・・・・・・・・背面パネル
4・・・・・・・・扉ノブ
5・・・・・・・・メモリカートリッジホルダ
6・・・・・・・・コネクタ
7・・・・・・・・ラッチ板
8・・・・・・・・押圧ローラ
9・・・・・・・・引張コイルバネ
10・11・・・・押圧ローラ
12・13・・・・板バネ
14・・・・・・・シーソーレバー
15・・・・・・・ベース板
16・・・・・・・捻りコイルバネ
17・・・・・・・ヒンジ機構
18・・・・・・・パッキン
19・・・・・・・ラッチ機構
20・・・・・・・スイッチレバー
21・・・・・・・引張コイルバネ
22・・・・・・・主体部
23・・・・・・・ハンドル
24・・・・・・・支持ローラ
25・・・・・・・圧縮コイルバネ
26・・・・・・・支持ローラ
27・・・・・・・係止部材
28・・・・・・・押圧ピン
29・・・・・・・イジェクト/ロック機構
30・・・・・・・ロックレバー
31・・・・・・・スライド部材
32・・・・・・・引張コイルバネ
33・・・・・・・磁性体
34・・・・・・・ソレノイド
35・・・・・・・ロックピン
CM・・・・・・・メモリカード
DM・・・・・・・メモリカード
Claims (1)
- データ記録媒体となるメモリカードを収容してなるメモリカートリッジを着脱可能となるようにしたデータ記録装置において、
前記メモリカートリッジにポップアウト可能となるようにしたハンドルを備えるとともに、該ハンドルをデータ記録装置の本体から制御可能となるようにしたイジェクト/ロック機構を備え、
前記データ記録装置のシャットダウンの終了に同期させて前記イジェクト/ロック機構のロック状態を解除することによりメモリカートリッジのハンドルをポップアウトするようにしたことを特徴とするデータ記録装置。
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