JP4110792B2 - 容量素子及び容量素子を用いた半導体集積回路 - Google Patents

容量素子及び容量素子を用いた半導体集積回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容量素子に関し、特に、半導体集積回路装置に作成して好適な容量素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
[バイアス依存のない容量素子の必要性]:
はじめにバイアス依存のない容量素子の必要性について説明する。容量値が、容量素子の両端に印可されるバイアス電圧に依存せずに一定である容量素子を必要とする集積回路は数多く、多岐にわたる。例えば、差動構成の回路、スイッチトキャパシタ回路、演算増幅回路である。特に、差動構成の回路は、ノイズの影響を受けにくいため、近年、多用される。
【0003】
[容量素子への要求]:
容量値のバイアス依存以外にも、集積回路用の容量素子は、以下の2点の要求を満たす必要がある。
【0004】
(1)CMOS標準プロセス以外に容量形成用の追加工程を必要としない。
【0005】
(2)単位面積当たりの容量値が大きい。
【0006】
上記(1)について、後述するように、バイアス依存のない容量は、容量形成用の工程を追加することにより実現できる。しかしながら、この工程の追加により、製造コストが増加する。この追加工程は、ある半導体チップ上に、バイアス依存のない容量を必要とする集積回路が1つでも存在すれば必要になる。従って、追加工程が必要となる頻度は高く、LSIの製造コストを押し上げる要因の一つになっている。そこで、CMOS標準プロセスだけで形成できる、バイアス依存のない容量素子が強く求められている。
【0007】
上記(2)について、単位面積当たりの容量値が小さいと、容量素子の占める面積の増大により、チップ面積が増大し、製造コストが増加する。そこで、単位面積当たりの容量値が大きい容量素子が必要である。
【0008】
従来の容量素子について説明する。図14は、金属―絶縁膜―金属容量(以下、「MIM容量」という)の断面構造を模式的に示す図である。図14を参照すると、上部電極10と下部電極11の間に絶縁膜12を挿入することにより、容量を形成している。上部電極10、下部電極11の電極材料としては、アルミニウム、銅、窒化チタニウム、不純物を添加したポリシリコン等が用いられる。絶縁膜12には、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、タンタル酸化膜等が用いられる。
【0009】
このMIM容量の製造にあたり、上部電極10と下部電極11のいずれか一方、あるいは両方と、絶縁膜12を形成するための追加工程が別途必要である。
【0010】
MIM容量は、容量値のバイアス依存がない点は、優れているが、単位面積当たりの容量値が小さい。設計ルールが、0.13μmCMOSプロセスでは、1.0fF/μm程度である。
【0011】
図15は、ポリシリコン―絶縁膜―拡散容量(以下、「ポリ−拡散容量」ともいう)の断面構造を模式的に示す図である。図15を参照すると、p型シリコン基板18中のn型拡散層14と、不純物を添加したポリシリコン13との間にシリコン酸化膜19を挿入することにより、容量を形成している。現在のCMOS標準プロセスでは、ポリシリコン加工後にn型拡散層を形成している。例えば、通常、ゲートポリシリコンのパタン形成後、イオン注入でLDD領域(エクステンション領域)を形成し、ゲート側壁スペーサ形成後、ソース・ドレイン拡散層を形成しており、ポリシリコン加工後にn型拡散層を形成している。したがって、この容量を形成するために、図15のn型拡散層14を、別途形成するための追加工程が必要である。
【0012】
図15に示した構成の容量素子においては、ポリシリコン13直下のn型拡散層14は、常に、蓄積状態であるため、容量値のバイアス依存はほとんどない。
【0013】
そして、シリコン酸化膜19として、MOSトランジスタと同じゲート酸化膜を用しているため、酸化膜が薄く、単位面積当たりの容量値は大きい。0.13μmCMOSプロセスでは9.6fF/μm程度である。
【0014】
図16は、pMOSゲート容量の断面構造を模式的に示す図である。図16を参照すると、p型シリコン基板18において、nウエル17中にp型拡散層15とn型拡散層14を形成し、シリコン酸化膜19を介して、p型不純物を添加したポリシリコン21(「p型ポリシリコン」という)を形成する。この構成の容量素子は、通常のpMOSトランジスタの構造そのものであるので、その製造にあたり、追加工程は不要である。
【0015】
p型ポリシリコン21を第1の端子30に、p型拡散層15とn型拡散層14を第2の端子31としている。
【0016】
図17に、電源電圧1.5V、0.13μmCMOSプロセスにおけるpMOSゲート容量(図16参照)の容量−バイアス電圧特性を示す。第2の端子31に対する第1の端子30のバイアス電圧を正から負に変化させるに伴い、p型ポリシリコン21直下のnウエル領域17が蓄積状態(accumulation mode)から空乏状態(depletion mode)を経て反転状態(inversion mode)に変化する。図17に示すように、バイアス電圧により容量値が4倍程度変化し、問題である。
【0017】
図18は、容量素子の別の構成として、n型蓄積容量(「蓄積容量」とも略記される)の断面構造を模式的に示す図である。p型シリコン基板18において、nウエル17中にn型拡散層14を形成し、シリコン酸化膜19を介して、n型不純物を添加したポリシリコン20(「n型ポリシリコン」という)を形成する。
【0018】
このn型蓄積容量は、通常のnMOSトランジスタのpウエルをpMOSトランジスタ用のnウエルに差し替えた構造であるので、追加工程は不要である。
【0019】
n型ポリシリコン20を第1の端子30に、n型拡散層14を第2の端子31としている。
【0020】
図19は、1.5V、0.13μmCMOSプロセスにおける蓄積容量の容量−バイアス電圧特性を示す図である。第2の端子31に対する第1の端子30のバイアス電圧を正から負に変化させるに伴い、n型ポリシリコン20直下のnウエル領域17が蓄積状態から空乏状態に変化し、容量値が減少するため、バイアス電圧により容量値が4倍程度変化し、問題である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、これまでの容量素子は、容量値のバイアス依存が小さい容量素子を実現するために、CMOS標準プロセスに対して容量形成用の追加工程が新たに必要になる、という問題点がある。
【0022】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、容量値のバイアス依存が小さい容量素子を、容量形成用の追加工程を必要とせずに作成可能とした素子、及び半導体集積回路を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段を提供する本発明の1つのアスペクトに係る容量素子は、容量値のバイアス依存のある容量素子を複数個接続することにより、所望の特性を実現するものである。本発明に係る容量素子において、容量値のバイアス依存をなくしている。本発明に係る容量素子において、容量素子の両方の端子に関して、対称である。
【0024】
本発明に係る容量素子は、第1導電型半導体基板に設けられた第2導電型のウエルの表面に、互いに離間して、第1導電型の2つの拡散層と、1つの第2導電型の拡散層を備え、前記2つの第1導電型の拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介して、ゲート電極を備え、前記ゲート電極を1つの端子に接続し、前記2つの第1導電型の拡散層と前記第2導電型の拡散層を他の1つの端子に共通に接続してなる構成の容量を2つ備え(「第1、第2の容量」という)、前記第1導電型半導体基板に設けられた第2導電型のウエルの表面に互いに離間して、第2導電型の2つの拡散層を備え、前記2つの第2導電型の拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介してゲート電極を備え、前記ゲート電極を1つの端子に接続し、前記2つの第2導電型の拡散層を他の1つの端子に共通に接続してなる構成の容量を2つ備え(「第3、第4の容量」という)、前記第1の容量の前記ゲート電極と、前記第2の容量の前記2つの第1導電型の拡散層及び前記第2導電型の拡散層と、前記第3の容量の前記ゲート電極と、前記第4の容量の前記2つの第2導電型の拡散層とを、互いに配線で接続して容量素子の第1の端子とし、前記第1の容量の前記2つの第1導電型の拡散層及び前記第2導電型の拡散層と、前記第2の容量の前記ゲート電極と、前記第3の容量の前記2つの第2導電型の拡散層と、前記第4の容量の前記ゲート電極とを、互いに配線で接続して容量素子の第2の端子としている。
【0025】
すなわち、本発明は、第1の端子が、第1のpMOSゲート容量のp型ポリシリコンと、第2のpMOSゲート容量のp型拡散層及びn型拡散層と、第1のn型蓄積容量のn型ポリシリコンと、第2のn型蓄積容量のn型拡散層に接続されており、第2の端子が、第1のpMOSゲート容量のp型拡散層及びn型拡散層と、第2のpMOSゲート容量のp型ポリシリコンと、第1のn型蓄積容量のn型拡散層と、第2のn型蓄積容量のn型ポリシリコンに接続されている。本発明に係る容量素子においては、第1のpMOSゲート容量と第2のpMOSゲート容量を同一のレイアウトとし、同様に、第1のn型蓄積容量と第2のn型蓄積容量を同一のレイアウトとしている。また、本発明に係る容量素子においては、pMOSゲート容量とn型蓄積容量の面積の比を所定の値に設定し、容量値のバイアス依存をなくすようにしている。
【0026】
また、上記課題を解決するための手段を提供する本発明の他のアスペクトに係る半導体集積回路は、上記した本発明に係る容量素子を備えている。本発明の他のアスペクトに係る半導体集積回路は、上記した本発明に係る容量素子を位相同期ループ(PLL)に備えた構成としてもよい。本発明の他のアスペクトに係る半導体集積回路は、上記した本発明に係る容量素子をデカップリング容量として備えた構成としてもよい。本発明の他のアスペクトに係る半導体集積回路は、上記した本発明に係る容量素子を差動構成の回路に備えた構成としてもよい。本発明の他のアスペクトに係る半導体集積回路は、上記した本発明に係る容量素子をスイッチトキャパシタ回路に備えた構成としてもよい。本発明の他のアスペクトに係る半導体集積回路は、上記した本発明に係る容量素子を演算増幅回路に備えた構成としてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。本発明において、容量値のバイアス依存が小さい容量素子を実現できる原理を説明する。まず、第1のn型蓄積容量(図18参照)と、第1のn型蓄積容量の端子接続を反転させた第2の蓄積容量の合成容量に着目する。図20に、n型蓄積容量の容量−バイアス電圧特性を示す。図18において、ポリシリコン20直下のnウエル領域17は、バイアス電圧がフラットバンド電圧(flat-band volatge)VFB1を境に、蓄積状態と空乏状態の間を変化する。フラットバンド電圧における容量値がフラットバンド容量CFBである。蓄積状態で最大容量Cmaxとなり、空乏状態で最小容量Cminとなる。バイアス電圧0Vにおける容量値をC0と定義する。
【0028】
VFB1を式(1)に、CFBを式(2)に、Cmaxを式(3)に、Cminを式(4)にそれぞれ示す。
【0029】
Figure 0004110792
【0030】
Figure 0004110792
【0031】
Figure 0004110792
【0032】
Figure 0004110792
【0033】
但し、Egはバンドギャップ、qは電荷素量、ΨBはフェルミレベルと真性レベルの差、toxはシリコン酸化膜厚、LDはデバイ長、εoxはシリコン酸化膜の誘電率、εSiはシリコンの誘電率、WDは空乏層幅を表す。
【0034】
ゲート電極にVFB1を印加すると半導体表面のエネルギーバンドはフラットな状態となり、このときのゲート容量(式(2))はシリコン酸化膜厚toxで規定されるCoxと、半導体内のデバイ長LD分の容量の直列接続されたものとなる。
【0035】
式(1)において、シリコン酸化膜の固定電荷や界面順位の影響は無視した。式(1)より、VFB1は常に負の値である。また、式(2)から式(4)にCMOSプロセスのデバイスパラメータを代入すると、負の値であるVFB1における容量CFBに関して、式(5)の関係が成り立つ。
【0036】
Figure 0004110792
【0037】
従って、C0に関して、式(6)の関係が成り立つ。
【0038】
Figure 0004110792
【0039】
これは、第1のn型蓄積容量と、第1のn型蓄積容量の端子を反転させた第2の蓄積容量の合成容量が、常にバイアス電圧0Vで最大となることを意味している。
【0040】
図21に、第1のn型蓄積容量40と第2のn型蓄積容量41それぞれと合成容量42のバイアス電圧依存を示す。バイアス電圧0Vで合成容量が最大となり、バイアス電圧の絶対値が増加するに従い、容量値が減少している。
【0041】
次に、第1のpMOSゲート容量(図16参照)と、第1のpMOSゲート容量の端子接続を反転させた第2のpMOSゲート容量の合成容量に着目する。図22に、pMOSゲート容量の容量−バイアス電圧特性を示す。図16において、ポリシリコン19直下のnウエル領域17は、しきい電圧Vtを境に反転状態と空乏状態の間を変化し、フラットバンド電圧VFB2を境に空乏状態と蓄積状態の間を変化する。空乏状態で容量が最小となる。バイアス電圧0Vにおける容量値をC0と定義する。VFB2を式(7)に示す。
【0042】
Figure 0004110792
【0043】
式(7)より、VFB2は常に正の値である。一方、エンハンスメントモードである限り、しきい値電圧Vtは負の値である。従って、C0がほぼ容量の最小値であるので、第1のpMOSゲート容量と、第1のpMOSゲート容量の端子を反転させた第2のpMOSゲート容量の合成容量が、常にバイアス電圧0Vで最小となることを意味している。
【0044】
図23に、第1のpMOSゲート容量43(図16参照)と、第1のpMOSゲート容量43と端子接続を反転した第2のpMOSゲート容量44それぞれと合成容量42のバイアス電圧依存を示す。バイアス電圧0Vで合成容量が最小となり、バイアス電圧の絶対値が増加するに従い、容量値が増加している。
【0045】
以上により、第1のn型蓄積容量と第1のn型蓄積容量の端子を反転させた第2の蓄積容量の合成容量の容量−バイアス電圧特性(図21参照)と、第1のpMOSゲート容量と、第1のpMOSゲート容量の端子を反転させた第2のpMOSゲート容量の合成容量の容量−バイアス電圧特性(図23参照)とを適切な比率で合成することにより、図4に示すように、容量値のバイアス依存が小さい容量素子を実現することができる。本発明の一実施の形態に係る容量素子は、第1、第2のpMOSゲート容量(43、44)と、第1、第2のn型蓄積容量(40、41)と、第1、第2の端子(30、31)とを備え、第1の端子(30)は、第1のpMOSゲート容量(43)のp型ポリシリコンと、第2のpMOSゲート容量(44)のp型拡散層及びn型拡散層と、第1のn型蓄積容量(40)のn型ポリシリコンと、第2のn型蓄積容量(41)のn型拡散層とに接続され、第2の端子(31)は、第1のpMOSゲート容量(43)のp型拡散層及びn型拡散層と、第2のpMOSゲート容量(44)のp型ポリシリコンと、第1のn型蓄積容量(40)のn型拡散層と、第2のn型蓄積容量(41)のn型ポリシリコンとに接続されている。
【0046】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して説明する。電源電圧1.5V、0.13μmCMOSプロセス技術を用いて容量素子を試作した。以下、この具体例に即して説明する。
【0047】
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例の構成を模式的に示した図である。図1を参照すると、第1の実施例に係る容量素子は、p型シリコン基板18に、図16に示したpMOSゲート容量を2つと、図18に示したn型蓄積容量(「蓄積容量」と略記される)を2つ形成して構成されている。この実施例において。容量形成用の追加工程は、不要である。
【0048】
第1の端子30を、第1のpMOSゲート容量43のp型ポリシリコン21と、第2のpMOSゲート容量44のp型拡散層15及びn型拡散層14と、第1の蓄積容量40のn型ポリシリコン20と、第2の蓄積容量41のn型拡散層14に接続する。第2の端子31を、第1のpMOSゲート容量43のp型拡散層15及びn型拡散層14と、第2のpMOSゲート容量44のp型ポリシリコン21と、第1の蓄積容量40のn型拡散層14と、第2の蓄積容量41のn型ポリシリコン20に接続する。
【0049】
図2は、本発明の一実施例に係る容量素子を備えた半導体装置のレイアウトを模式的に示す図である。図2を参照すると、第1、第2のpMOSゲート容量43、44と、第1、第2の蓄積容量40、41とが格子状に配列されている。第1のpMOSゲート容量43は、p型シリコン基板に設けられた第1のnウエル17の表面に、互いに離間して、一の方向に沿って配置されている、n型の第1の拡散層14と、p型の第2、第3の拡散層15を有し、第2、第3拡散層15の間の基板表面上に絶縁膜を介してp型の不純物を添加した第1のポリシリコン21を備えている。領域50は、両側に第2、第3拡散層15を有するゲート領域(面積=ゲート長×ゲート幅)を示している。その隣の第2のpMOSゲート容量44は、第2のnウエル17の表面に、互いに離間して、一の方向に沿って配置されている、n型の第4の拡散層14と、p型の第5、第6の拡散層15を有し、第5、第6拡散層15の間の基板表面上に絶縁膜を介して、p型の不純物を添加した第2のポリシリコン21を備えている。領域50は、両側に第5、第6拡散層15を有するゲート領域(面積=ゲート長×ゲート幅)を示している。第1の蓄積容量40は、第1のn型ウエル17の表面に、互いに離間したn型の第7、第8の拡散層14を備え、第7、第8の拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介してn型の不純物を添加した第3のポリシリコン20を備えている。領域50は、両側に第7、第8の拡散層14を有するゲート領域(面積=ゲート長×ゲート幅)を示している。第2の蓄積容量41は、第2のnウエル17の表面に、互いに離間したn型の第9、第10の拡散層14を備え、第9、第10の拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介してn型の不純物を添加した第4のポリシリコン20を備えている。領域50は、両側に第9、第10の拡散層14を有するゲート領域(面積=ゲート長×ゲート幅)を示している。
【0050】
第1のpMOSゲート容量43と第2のpMOSゲート容量44同士は、同一の寸法のレイアウト構成とされ、一の方向に沿って、隣り合って配置されている。また第1の蓄積容量40と第2の蓄積容量41同士は、同一寸法のレイアウト構成とされ前記一の方向に沿って隣り合って配置されている。さらに、第1のpMOSゲート容量43と第1の蓄積容量40同士は、前記一の方向と直交する方向に沿って隣り合って配置されている。そして、第2のpMOSゲート容量44と第2の蓄積容量41同士は、前記一の方向と直交する方向に沿って隣り合って配置されている。第1のpMOSゲート容量43と第1の蓄積容量40において、ゲート領域50とその両側の第2、第3の拡散層15と、ゲート領域50とその両側の第7、第8の拡散層14は、それぞれ、前記一の方向と直交する方向に沿って整列して配置されている。第2のpMOSゲート容量44と第2の蓄積容量41において、ゲート領域50とその両側の第4、第5の拡散層15と、ゲート領域50とその両側の第9、第10の拡散層14は、それぞれ、前記一の方向と直交する方向に沿って整列して配置されている。第1のpMOSゲート容量43のポリシリコン21と、第2のpMOSゲート容量44の第4、第5、第6の拡散層と、第1の蓄積容量40のポリシリコン20と、第2の蓄積容量41の第9、第10の拡散層は、配線層上の第1の配線51で互いに接続されており、第2のpMOSゲート容量44のポリシリコン21と、第1のpMOSゲート容量43の第1、第2、第3の拡散層と、第2の蓄積容量41のポリシリコン20と、第1の蓄積容量40の第7、第8の拡散層とが、配線層上の第2の配線51で互いに接続されている。第1の配線51は、第1、2のpMOSゲート容量43、44の領域外から容量素子の領域内に延在されている櫛歯状の4本の配線を有し、それぞれに対応する、ゲートポリシリコン21、拡散層14、15とコンタクト52によって接続され、第1の配線51に対向して配置される第2の配線51は、第1、2の蓄積容量40、41の領域外から容量素子の領域内に延在されている櫛歯状の4本の配線を有し、それぞれ、対応する拡散層14、15、ゲートポリシリコン20とコンタクト52によって接続されている。第1の配線51と第2の配線51は、容量素子の2つの端子として用いられる。なお、第1のpMOSゲート容量43のポリシリコン21と第1の蓄積容量40のポリシリコン20とはそれぞれコンタクト52を介して配線接続されており、第2のpMOSゲート容量44のポリシリコン21と第2の蓄積容量41のポリシリコン20とはそれぞれコンタクト52を介して配線接続されている。
【0051】
容量の2端子間のバイアスの正負に関して、容量値のバイアス依存特性を対称にするために、第1のpMOSゲート容量43と、第2のpMOSゲート容量44は同一のレイアウトとする。同様に、第1の蓄積容量40と、第2の蓄積容量41は同一のレイアウトとする。
【0052】
第1と第2のpMOSゲート容量43、44のゲート領域50の面積を、第1と第2の蓄積容量40、41のゲート領域50の面積の0.15倍程度にすると、容量値のバイアス依存が最も小さくなり、好適である。この比率は、使用する様々なCMOSプロセスについて、一意に決まるので、比率を、予めルールとして決めておき、設計者は、このルールに従って、本発明の容量素子の設計を行えばよい。
【0053】
そして、周波数特性を良くしたい場合には、n型ポリシリコン20及びp型ポリシリコン21の長さ及び幅を短くレイアウトすればよい。ゲート領域の面積の縮減により、ゲート容量値とチャネル部の抵抗値が減少し、周波数特性が改善する。
【0054】
第1の実施例に係る容量素子の容量値のバイアス依存について説明する。図3は、本発明の第1の実施例による容量素子の容量−バイアス電圧特性(実測値)を示す図である。容量値のバイアス依存が小さく、容量変動量は±3%である。単位ゲート領域面積当たりの容量は6.3fF/μm2であり、ポリシリコン−拡散容量の9.6fF/μm2と比べ34%小さいが、MIM容量の1.0fF/μm2よりははるかに大きい。
【0055】
次に、本発明の第1の実施例に係る容量素子の等価回路について説明する。図5は、本発明の一実施例による容量素子(図1)の等価回路を示す図である。第1の端子30と第2の端子31の間のゲート容量60が容量素子としての真性成分であり、第1の端子30、あるいは第2の端子31と接地間の、nウエル−p基板容量61が寄生成分である。
【0056】
前述したように、レイアウトを対称に行うことで、第1の端子30のnウエル−p基板容量61と、第2の端子31のnウエル−p基板容量61は互いに等しい。nウエル−p基板容量61は、ゲート容量60の1.7%と小さく、優れている。
【0057】
これに対し、図14に示したMIM容量や、図15に示したポリシリコン−拡散容量では、寄生成分の容量が真性成分の容量の10%〜20%と大きい。
【0058】
本発明の第1の実施例により、容量値のバイアス依存が±3%と小さく、単位面積当たりの容量が中程度(6.3fF/μm)の容量素子を、容量形成用の追加工程を必要とせずに、作製することが可能となった。
【0059】
従来のMIM容量やポリ−拡散容量に対する本発明の第1の実施例のメリットは、追加工程を必要としない点である。
【0060】
従来のpMOSゲート容量や蓄積に対して、本発明の第1の実施例は、容量値のバイアス依存性が小さい、という利点を有している。
【0061】
[第2の実施例]
図6は、本発明の第2の実施例を説明するための図である。図6は、位相同期ループ(以下、「PLL」という)の構成を示すブロック図である。入力70と出力71が位相比較器72に入力され、位相比較器72から制御電圧77が出力される。制御電圧77はループフィルタ73を経由して電圧制御発振器74に入力される。ループフィルタ73は、抵抗75と容量76から構成される。
【0062】
従来は、容量素子76として、図18に示す蓄積容量が用いられてた。しかし、蓄積容量では、図19に示すように、制御電圧77が0.5V以下になると容量値が減少してしまう。制御電圧77によってループフィルタ73の容量値が変化すると、PLLの伝達関数が変化し、ジッタが増加する、という問題があった。LSIの電源電圧は年々低下しているため制御電圧77も低下しており、この問題はより顕在化している。
【0063】
そこで、本発明の第2の実施例に係るPLLでは、前記第1の実施例で説明した容量素子を、ループフィルタ73の容量素子76として用いている。すなわち、ループフィルタ73の容量素子76は、図1及び図2に示した容量素子から構成されており、容量素子76の容量値は端子電圧に依存しない。すなわち制御電圧77によってループフィルタ73の容量値が変化せず、PLLの特性を改善することができる。
【0064】
[第3の実施例]
図7は、本発明の第3の実施例を説明するための図である。回路のスイッチング電流による電源線80、接地線81のノイズを低減するために、電源線80と接地線81間にデカップリング容量82が挿入されている。
【0065】
従来はデカップリング容量82として、図16に示す蓄積容量や、nMOSゲート容量、図18に示すpMOSゲート容量が用いられていた。
【0066】
しかしながら、バイアス依存が最も小さい蓄積容量でも、図19に示すように電源線80と接地線81間の電圧が0.5V以下になると容量値が減少してしまう。従って、電源線80、接地線81のノイズが大きくなればなるほど、電源線80と接地線81間の電圧が減少し、容量値も減少するため、デカップリング容量82によるノイズ低減効果が減少する問題が生じる。また、LSIの電源電圧は年々低下しているため、この問題は今後、顕在化すると思料される。
【0067】
そこで、本発明の第3の実施例では、前記第1の実施例で説明した容量素子をデカップリング容量82として用いている。かかる構成により、デカップリング容量値がノイズ量や電源電圧に依存しなくなり、電源線80、接地線81のノイズを効果的に低減することができる。
【0068】
[第4の実施例]
次に、本発明の第4の実施例について、図8と図9を参照して説明する。図8は、比較例として、従来の差動構成のPLL回路の構成を示す図である。入力70と出力71が位相比較器72に入力され、位相比較器72から第1の制御電圧78と第2の制御電圧79が出力される。第1の制御電圧78と第2の制御電圧79は差動信号である。第1の制御電圧78と第2の制御電圧79はループフィルタ73を経由して電圧制御発振器74に入力される。一般に、PLLで用いられるループフィルタ73の容量値は数100pFと大きく、PLLの面積の大部分を占める。従来の回路では、ループフィルタ73の容量素子76として、図18の蓄積容量が用いられる。しかし、蓄積容量の場合、図19に示したように、バイアス電圧の正負により容量値が大きく変化するため、第1の制御電圧78と第2の制御電圧79の間に容量を挿入することができず、第1の制御電圧78と接地電圧間、第2の制御電圧79と接地電圧間のそれぞれに対して、1つの抵抗75と1つの容量76が用いられていた。
【0069】
このため、図6に示したシングル構成のPLLに比べ、差動構成のPLLは容量76の面積が2倍に増大し、PLLの面積もほぼ2倍に増大する、という問題がある。
【0070】
図9は、本発明に係る容量素子をループフィルタ73に用いたPLL回路の構成を示す図である。本発明による容量素子76は、容量値のバイアス依存が小さいので、第1の制御電圧78と第2の制御電圧79との間に挿入することができる。
【0071】
第1の制御電圧78と第2の制御電圧79は差動信号であるため、必要な容量値は、図6のシングル構成(シングルエンド構成)のPLLのループフィルタの容量値の半分でよい。また、容量値の総和は、図8の従来の差動構成のPLLの1/4倍でよい。
【0072】
前記第1の実施例に係る容量素子が、図18の蓄積容量に比べ、単位面積あたりの容量値が34%小さいことを考慮すると、本発明により、ループフィルタの容量の面積を、従来の38%に減らすことが可能となった。
【0073】
[第5の実施例]
次に本発明の第5の実施例について説明する。図10は、本発明の第5の実施例の構成を示す図であり、スイッチトキャパシタを用いた積分器の回路構成が示されている。図10を参照すると、この積分器は、1つの演算増幅器90と、4つのスイッチ91、92、93、94と、2つの容量95、96とから構成される。サンプリングモードでは、第1のスイッチ91と、第3のスイッチ93を閉じ、第2のスイッチ92と第4のスイッチ94を開き、入力70を第1の容量95にサンプリングする。第2の容量96は前回の値を保持している。
【0074】
積分モードでは、第1のスイッチ91と第3のスイッチ93を開き、第2のスイッチ92と第4のスイッチ94を閉じると、第1の容量95の電荷が第2の容量96に加えられ、積分結果が出力される。
【0075】
ここで、第1の容量95に注目する。第1の容量95において、サンプリングモードと積分モードとで、接地される端子が逆転するため、第1の容量95に印可されるバイアス電圧は、正の値から負の値まで連続的に変化する。
【0076】
従って、従来は、第1の容量95に、図14に示したMIM容量が用いられていた。
【0077】
この実施例では、前記第1の実施例に係る容量素子(図1及び図2参照)を第1の容量95として用いることにより、容量形成用の追加工程が不要となり、容量の面積を、従来の16%に減らすことが可能となった。
【0078】
[第6の実施例]
次に本発明の第6の実施例について説明する。図11は、本発明の第6の実施例を説明するための図であり、演算増幅器の構成がブロック図で示されている。図11を参照すると、この演算増幅器は、差動入力信号を入力する差動増幅器97、増幅段98、バッファ99を備えている。演算増幅器では、発振を防止するために、数100fFから数pF程度の位相補償用の容量76が用いられる。
【0079】
図11に示すように、この位相補償容量76は、増幅段78の入力と出力間に挿入される。位相補償容量76に印可されるバイアス電圧は、正の値から負の値まで連続的に変化する。
【0080】
従来は、位相補償容量76に、図14に示したMIM容量が用いられていた。この実施例では、前記第1の実施例に係る容量素子を位相補償容量76として用いることにより、容量形成用の追加工程が不要となり、容量の面積を従来の16%に減らすことが可能となった。
【0081】
以上、本発明による容量素子を適用した5つの回路を例に説明したが、この発明は他の回路(アナログ−デジタル変換器、デジタル−アナログ変換器等)、サンプルアンドホールド回路、チャージポンプ等に適用できることは勿論である。すなわち、端子間電圧が時変し、その容量値が端子間電圧に依存せずに一定とされる応用例に用いて好適とされる。図1、図2に示した容量素子は、ライブラリに、基本キャパシタセルとして登録しておいてもよい。
【0082】
[第7の実施例]
図12は、本発明の第7の実施例を説明するための図である。2つの同一の容量素子76の直列接続で構成されている。図24は、図12の容量素子単体の容量値のバイアス依存を示す図である。−1Vから1Vの範囲でのみ容量値がバイアスによって変化している。しかし、−2Vから2Vの範囲で変化する容量素子が必要な場合、この容量素子単体では要求を満たせない。
【0083】
そこで、図12に示すように、2つの容量素子を直列に接続する。図12に示した2つの容量素子76を直列接続して構成される容量素子の容量値のバイアス依存の一例を、図13に示す。容量の絶対値は、図24に比べ半減するが、−2Vから2Vの範囲で変化する容量素子を実現することに成功している。
【0084】
以上本発明を上記各実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例の構成に限定されるものでなく、特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内において、当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る容量素子及び半導体集積回路によれば、容量値のバイアス依存が小さい容量素子を、容量形成用の追加工程を必要とせずに、実現することができる、という効果を奏する。
【0086】
本発明に係る容量素子及び半導体集積回路によれば、単位面積当たりの容量値が大きいことから、面積効率に優れている。上記したように、本発明を実施した一例によれば、従来のMIM容量と比較し、容量の面積を、16%程度まで縮減することが可能とされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示すレイアウト図である。
【図3】本発明の第1の実施例の容量値のバイアス依存を示す図である。
【図4】合成容量の容量値のバイアス依存を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例の等価回路を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施例の回路構成を示す図である。
【図8】従来の差動構成のPLLの回路構成を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施例の回路構成を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施例の回路構成を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施例の回路構成を示す図である。
【図12】本発明の第7の実施例の回路構成を示す図である。
【図13】本発明の第7の実施例の容量値のバイアス依存を示す図である。
【図14】従来のMIM容量の断面を模式的に示す図である。
【図15】従来のポリ−拡散容量の断面を模式的に示す図である。
【図16】従来のpMOSゲート容量の断面を模式的に示す図である。
【図17】従来のpMOSゲート容量の容量値のバイアス依存を示す図である。
【図18】従来の蓄積容量の断面を模式的に示す図である。
【図19】従来の蓄積容量の容量値のバイアス依存を示す図である。
【図20】蓄積容量の容量値のバイアス依存を示す図である。
【図21】蓄積容量の合成容量の容量値のバイアス依存を示す図である。
【図22】pMOSゲート容量の容量値のバイアス依存を示す図である。
【図23】pMOSゲート容量の合成容量の容量値のバイアス依存を示す図である。
【図24】従来の容量素子の容量値のバイアス依存を示す図である。
【符号の説明】
10 上部電極
11 下部電極
12 絶縁膜
13 不純物を添加したポリシリコン
14 n型拡散層
15 p型拡散層
17 nウエル
18 p型シリコン基板
19 シリコン酸化膜
20 n型ポリシリコン
21 p型ポリシリコン
30 第1の端子
31 第2の端子
40 第1の蓄積容量
41 第2の蓄積容量
42 合成容量
43 第1のpMOSゲート容量
44 第2のpMOSゲート容量
50 ゲート領域
51 配線
52 コンタクト
60 ゲート容量
61 nウエル−p基板容量
70 入力
71 出力
72 位相比較器
73 ループフィルタ
74 電圧制御発振器
75 抵抗
76 容量
77 制御電圧
78 第1の制御電圧
79 第2の制御電圧
80 電源線
81 接地線
82 デカップリング容量
90 演算増幅器
91 第1のスイッチ
92 第2のスイッチ
93 第3のスイッチ
94 第4のスイッチ
95 第1の容量
96 第2の容量
97 差動増幅器
98 増幅段
99 バッファ

Claims (15)

  1. 第1導電型半導体基板に設けられた第2導電型のウエルの表面に、互いに離間して、2つの第1導電型の拡散層と1つの第2導電型の拡散層とを備え、前記2つの第1導電型の拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介してゲート電極を備え、前記ゲート電極を1つの端子に接続し、前記2つの第1導電型の拡散層と前記1つの第2導電型の拡散層とを他の1つの端子に共通に接続して構成されてなる容量を2つ備え(「第1、第2の容量」という)、
    前記第1導電型半導体基板に設けられた第2導電型のウエルの表面に互いに離間して、2つの第2導電型の拡散層を備え、前記2つの第2導電型の拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介してゲート電極を備え、前記ゲート電極を1つの端子に接続し、前記2つの第2導電型の拡散層を他の1つの端子に共通に接続して構成されてなる容量を2つ備え(「第3、第4の容量」という)、
    前記第1の容量の前記ゲート電極と、前記第2の容量の前記2つの第1導電型の拡散層及び前記1つの第2導電型の拡散層と、前記第3の容量の前記ゲート電極と、前記第4の容量の前記2つの第2導電型の拡散層とを、互いに配線で接続して容量素子の第1の端子とし、
    前記第1の容量の前記2つの第1導電型の拡散層及び前記1つの第2導電型の拡散層と、前記第2の容量の前記ゲート電極と、前記第3の容量の前記2つの第2導電型の拡散層と、前記第4の容量の前記ゲート電極とを、互いに配線で接続して容量素子の第2の端子とし
    前記第1の容量と前記第2の容量とが同一構成のレイアウトとされ、
    前記第3の容量と前記第4の容量とが同一構成のレイアウトとされ、
    前記第1の容量のゲートの面積と前記第3の容量のゲート面積の比、及び、前記第2の容量のゲートの面積と前記第4の容量のゲート面積の比が、容量値のバイアス依存を最小化する値に設定されている、ことを特徴とする容量素子。
  2. 前記第1の容量の前記ゲート電極と前記第2の容量の前記ゲート電極が、第1導電型の不純物を添加したポリシリコンよりなり、
    前記第3の容量の前記ゲート電極と前記第4の容量の前記ゲート電極が、第2導電型の不純物を添加したポリシリコンよりなる、ことを特徴とする請求項1に記載の容量素子。
  3. 第1、及び第2のpMOSゲート容量と、
    第1、及び第2のn型蓄積容量と、
    第1、及び第2の端子と、
    を備え、
    前記第1の端子は、前記第1のpMOSゲート容量のp型ポリシリコンと、前記第2のpMOSゲート容量のp型拡散層及びn型拡散層と、前記第1のn型蓄積容量のn型ポリシリコンと、前記第2のn型蓄積容量のn型拡散層とに接続されており、
    前記第2の端子は、前記第1のpMOSゲート容量のp型拡散層及びn型拡散層と、前記第2のpMOSゲート容量のp型ポリシリコンと、前記第1のn型蓄積容量のn型拡散層と、第2のn型蓄積容量のn型ポリシリコンとに接続され
    前記第1のpMOSゲート容量と前記第2のpMOSゲート容量とが同一構成のレイアウトとされ、
    前記第1のn型蓄積容量と前記第2のn型蓄積容量とが同一構成のレイアウトとされ、
    前記pMOSゲート容量と前記n型蓄積容量のポリシリコンゲートの面積の比が、容量値のバイアス依存を最小化する値に所定値に設定されている、ことを特徴とする容量素子。
  4. 請求項1乃至のいずれか一に記載の容量素子を備えている、ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項1乃至のいずれか一に記載の容量素子を、ループフィルタを構成する容量として有する位相同期ループを備えている、ことを特徴とする半導体集積回路。
  6. 請求項1乃至のいずれか一に記載の容量素子を、デカップリング容量として備えている、ことを特徴とする半導体集積回路。
  7. 請求項1乃至のいずれか一に記載の容量素子を、差動信号線対の間に有する差動型の回路を備えている、ことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 請求項1乃至のいずれか一に記載の容量素子を、スイッチトキャパシタ回路の容量として有する、ことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 請求項1乃至のいずれか一に記載の容量素子を、位相補償容量として有する演算増幅回路を備えている、ことを特徴とする半導体集積回路。
  10. 第1導電型半導体基板に設けられた第2導電型の第1のウエルの表面に、互いに離間して、一の方向に沿って配置されている、第2導電型の第1の拡散層と、第1導電型の第2、第3の拡散層とを有し、前記第2、第3拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介して第1のゲート電極を備えた第1の容量と、
    前記第1導電型半導体基板に設けられた第2導電型の第2のウエルの表面に、互いに離間して、一の方向に沿って配置されている、第2導電型の第4の拡散層と、第1導電型の第5、第6の拡散層とを有し、前記第5、第6拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介して第2のゲート電極を備えた第2の容量と、
    前記第1導電型半導体基板に設けられた第2導電型の第3のウエルの表面に、互いに離間して第2導電型の第7、第8の拡散層を備え、前記第7、第8の拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介して第2のゲート電極を備えた第3の容量と、
    前記第1導電型半導体基板に設けられた第2導電型の第4のウエルの表面に、互いに離間して第2導電型の第9、第10の拡散層を備え、前記第9、第10の拡散層の間の基板表面上に絶縁膜を介して第4のゲート電極を備えた第4の容量と、
    を備え、
    前記第1の容量と前記第2の容量同士は、互いに同一寸法のレイアウト構成とされ、前記一の方向に沿って隣り合って配置されており、
    前記第3の容量と前記第4の容量同士は、互いに同一寸法のレイアウト構成とされ、前記一の方向に沿って隣り合って配置されており、
    前記第1の容量と前記第3の容量同士は、前記一の方向と直交する方向に沿って隣り合って配置されており、
    前記第2の容量と前記第4の容量同士は、前記一の方向と直交する方向に沿って隣り合って配置されており、
    前記第1のゲート電極と、前記第4、第5、第6の拡散層と、前記第3のゲート電極と、前記第9、第10の拡散層とが、配線で互いに接続されて容量素子の第1の端子とされ、
    前記第2のゲート電極と、前記第1、第2、第3の拡散層と、前記第4のゲート電極と、前記第7、第8の拡散層とが、配線で互いに接続されて容量素子の第2の端子とされている、ことを特徴とする容量素子。
  11. 前記第1の容量のゲート領域及びその両側の前記第2、第3の拡散層と、前記第3の容量のゲート領域及びその両側の前記第7、第8の拡散層とは、それぞれ、前記一の方向と直交する方向に沿って整列して配置されており、
    前記第2の容量のゲート領域及びその両側の前記第5、第6の拡散層と、前記第4の容量のゲート領域及びその両側の前記第9、第10の拡散層とは、それぞれ、前記一の方向と直交する方向に沿って整列して配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の容量素子。
  12. 前記第3のゲート電極に接続される前記第1のゲート電極に接続する第1の配線部と、前記第4の拡散層に接続する第2の配線部と、前記第5の拡散層と前記第9の拡散層とのそれぞれに接続する第3の配線部と、前記第6の拡散層と前記第10の拡散層とのそれぞれに接続する第4の配線部とが、この順に配列されており、前記各配線部は、前記各配線部に共通接続する第5の配線部から櫛歯状に突出してなる第1の配線と、
    前記第1の拡散層に接続する第1の配線部と、前記第7の拡散層と前記第2の拡散層とのそれぞれに接続する第2の配線部と、前記第8の拡散層と前記第3の拡散層とのそれぞれに接続する第3の配線部と、前記第2のゲート電極に接続される前記第4のゲート電極に接続する第4の配線部とが、前記一の側からこの順に配列されており、前記各配線部は、前記各配線部に共通接続する第5の配線部から櫛歯状に突出してなる第2の配線と、を有し、
    前記第1の配線と前記第2の配線とは互いに対向配置されており、
    前記第1の配線の第1の配線部は、前記第2の配線の第2、第3の配線部の間に配置され、前記第2の配線の第4の配線部は、前記第1の配線の第3、第4の配線部の間に配置される、ことを特徴とする請求項1又は1に記載の容量素子。
  13. 前記第1乃至第4のウエルのうち、複数のウエルが互いに同一ウエルよりなる、ことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一に記載の容量素子。
  14. 前記第1の容量の前記ゲート電極と前記第2の容量の前記ゲート電極が、第1導電型の不純物を添加したポリシリコンよりなり、
    前記第3の容量の前記ゲート電極と前記第4の容量の前記ゲート電極が、第2導電型の不純物を添加したポリシリコンよりなる、ことを特徴とする請求項1乃至1のいずれか一に記載の容量素子。
  15. 請求項1乃至1のいずれか一に記載の前記容量素子を備えた半導体装置。
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