JP2000101022A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2000101022A
JP2000101022A JP10267118A JP26711898A JP2000101022A JP 2000101022 A JP2000101022 A JP 2000101022A JP 10267118 A JP10267118 A JP 10267118A JP 26711898 A JP26711898 A JP 26711898A JP 2000101022 A JP2000101022 A JP 2000101022A
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conductive layer
power supply
capacitor
wiring
supply voltage
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Hiroteru Wachi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】IC内部で発生するノイズを抑えるための手段
である、電源配線の領域内に形成されるバイパスコンデ
ンサにおいて、チップ上での単位面積当たりの容量をよ
り高めることで、チップサイズの小型化を図りつつ、バ
イパスコンデンサとしての十分な効果が得られ、さら
に、静電気などの耐性や耐圧を向上させ、ICの信頼性
を高めることを目的とする。 【解決手段】電源電圧配線と接地電圧配線の両配線下
に、前記電源電圧配線と電気的に接続された第1の導電
層と接地電圧配線と電気的に接続された第2の導電層と
が絶縁膜を挟んで第1の容量素子が形成され、前記第1の
導電層または前記第2の導電層の下に第2の容量素子が形
成され、前記電源電圧配線と前記接地電圧配線間に第1
の容量素子と第2の容量素子が形成されていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路装置
に関し、特にアナログ回路やディジタル回路が混載する
半導体集積回路などのノイズ除去の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路(以下ICと称
す)のディジタル回路では、素子のオン、オフ動作に基
づいて出力回路の出力トランジスタに流れる過渡電流に
より、電源あるいは接地電圧配線の電位に変動が生じ、
電源電圧−接地電圧配線間にノイズが発生する。そのた
め、アナログ回路やデジタル回路が混載するIC、例え
ばPLL回路等において、ディジタル回路部の動作で発
生したノイズにより、アナログ回路部の特性に影響を与
え、特性劣化もしくは誤動作させてしまうなどの諸問題
があった。ここでは、PLL回路を例に、従来の対策を
説明する。
【0003】図11は、一般的なPLL回路の基本構成
を示したブロック図である。このようなPLL回路にお
いて、電圧制御発振器506は入力電圧511により発
振周波数fvcoが決定されるが、電源電圧の変動は、
チャージポンプ回路504とローパスフィルタ505に
よって得られる電圧制御発振器506への入力電圧51
1を変動させ、また、電圧制御発振器506の発振周波
数特性も変化させる。その結果、発振周波数fvcoは
変動し、PLL回路が不安定動作となる。そのため、電
圧制御発振器506、チャージポンプ回路504、ロー
パスフィルタ505のアナログ回路部においては、特に
電源電圧のノイズを抑えることが非常に重要である。と
ころが、分周回路507および出力回路508は、PL
L回路の中でも動作周波数の高いディジタル回路部であ
りノイズを発生しやすい。
【0004】そこで、図12には、ディジタル回路部か
らアナログ回路部へノイズを伝播させないための従来の
方法を示す。まず、ディジタル回路部とアナログ回路部
間のインピーダンスを高くして伝播ノイズを減衰させる
方法で、アナログ回路部521とディジタル回路部52
2をレイアウト的に分離して十分な距離を置いたり、ア
ナログ回路部521とディジタル回路部522のウェル
を分離し、電源ラインを分離して、それぞれの回路部ご
とに電源を独立させる。また、それぞれの電源ライン間
にIC内臓のバイパスコンデンサ523、524を入れ
電源のノイズを抑える方法、それぞれの回路部を電源ラ
イン525、526で囲みディジタル回路部522で発
生したノイズを周回電源ライン525、526で吸収す
る方法等、様々な手法が試みられてきた。しかし、思う
ような成果を得ることができず、また、前述した方法で
十分な効果を得るためには、ICチップサイズを大きく
しなければならなかった。
【0005】このような問題の対策として、実開平1−
79854号公報のような方法が提案されている。前記
従来公報では、図10に示すように、現状の周回電源ラ
インの領域を用いて容易に電源電圧配線と接地電圧配線
との間にコンデンサを形成し、チップサイズを大きくす
ることなく、IC内で発生するノイズを低減させてい
る。図10において、801はN型半導体基板、802
は選択酸化膜、806は拡散層、803は電源電圧配
線、805は接地電圧配線、804はポリシリコンで形
成された導電層、807は絶縁膜である。拡散層806
は電源電圧配線803と電気的に接続され、導電層80
4は接地電圧配線805と電気的に接続されている。薄
い絶縁膜807を容量絶縁膜とし、導電層804と拡散
層806の重なり合う部分で構成されるコンデンサは、
電源電圧配線803と接地電圧配線805間のバイパス
コンデンサとして機能する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のICでは、単層でバイパスコンデンサを構成してい
るため、チップ上での単位面積当たりの容量が少ない。
そのため、PLL回路等のアナログ回路とディジタル回
路を混載するICにおいて、回路を安定的に動作させる
ために必要なノイズレベルにまで、ディジタル回路部で
発生するノイズを抑えることができない。そのため、特
にPLL回路では、ディジタル回路部(分周回路等)か
ら発生するノイズがアナログ回路部(電圧制御発振器
等)へ影響を与え、電圧制御発振器などのアナログ回路
部の電源電圧変動によって発振周波数が変動し、PLL
回路は不安定な動作となる。さらに、ディジタル回路部
とアナログ回路部とのウェルを分離することから、それ
ぞれの回路部において電源間の総容量が少なくなるた
め、上記従来技術のICでは、バイパスコンデンサ(M
OSTrゲート膜厚)にかかる静電気などに弱く、ま
た、耐圧も小さいなどの問題があった。
【0007】そこで、本発明は、前述した従来技術の問
題点を解決するために、周回電源ラインの領域内に、数
種類のコンデンサを重ねて形成することにより、電源ラ
イン領域内で形成されるコンデンサのチップ上での単位
面積当たりの容量を従来技術より高め、チップサイズを
大きくすることなく十分な容量のバイパスコンデンサを
構成し、IC内部で発生するノイズによる不安定な動作
を解消し、静電気耐圧の高いICを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体集
積回路装置は、半導体基板内に形成された電源電圧配線
と接地電圧配線とを並列に配置した電源ラインにおい
て、両配線下に前記電源電圧配線と電気的に接続された
第1の導電層と接地電圧配線と電気的に接続された第2の
導電層とが絶縁膜を挟んで第1の容量素子が形成され、
前記第1の導電層または前記第2の導電層の下に第2の容
量素子が形成され、前記電源電圧配線と前記接地電圧配
線間に第1の容量素子と第2の容量素子が形成されてい
ることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体集積回路装置であって、前記第2の容量素子は、前
記第1の導電層または前記第2の導電層のいずれか一方と
半導体基板が絶縁膜を挟んで構成されることを特徴とす
る。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の半
導体集積回路装置であって、前記第1の導電層または前
記第2の導電層のいずれか一方と前記半導体基板のウェ
ル層内に形成された拡散層が絶縁膜を挟んで構成される
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例の半導
体集積回路の電源電圧配線および接地電圧配線部分の平
面図、図2は図1のa−a’線の断面図である。
【0012】図1、図2において、1は半導体基板、2
は選択酸化膜、3と5は主にアルミニウム等の金属で形
成された配線、4と6はポリシリコン等の金属で形成さ
れた導電膜、7は層間絶縁膜で、8は配線3と導電層4
を電気的に接続させるコンタクト、9は配線5と導電層
6を電気的に接続させるコンタクトである。薄い絶縁膜
7を容量絶縁膜とし、導電層4と導電層6の重なり合う
部分でコンデンサが形成されている。
【0013】ここで、本発明では、半導体基板がN型の
場合とP型の場合でも同じ構成となり、効果も同じであ
るので、以後の説明の簡略化のために、N型半導体基板
を例にとり説明する。
【0014】図1、図2において、配線3に正極電源電
圧が与えられ、配線5に接地電圧が与えられると、上導
電層4は正極電源電圧、下導電層6は接地電圧が与えら
れる。その結果、上導電層4と下導電層6で形成される
コンデンサC11は、電源電圧配線3と接地電圧配線5
間のバイパスコンデンサとして機能する。
【0015】また、半導体基板1と下導電層6の間にあ
る薄い酸化膜2を容量絶縁膜とし、半導体基板1と下導
電層6との間にもコンデンサC12が形成される。N型
半導体基板なので、半導体基板1には正極電源電圧が与
えられることから、コンデンサC12も電源電圧配線3
と接地電圧配線5間のバイパスコンデンサとして機能す
る。
【0016】従って、図3(a)に示すように、電源電
圧配線3および接地電圧配線5の電源ライン領域内に、
上導電層4と下導電層6により構成されるコンデンサC
11と、半導体基板1と下導電層6により構成されるコ
ンデンサC12を形成できることから、電源ライン領域
内で構成される電源電圧配線3と接地電圧配線5間のバ
イパスコンデンサC1は、図3(b)のように表される
ことから、C1の総容量は、式(1)で表される。
【0017】
【数1】
【0018】ここで、図13に示すように、平行平板電
極でコンデンサを形成する場合、電極の面積をS、電極
A131と電極B132間の距離をd、真空の誘電率を
ε0、電極A131と電極B132間の比誘電率をεs
とすると、電極A131と電極B132間で構成される
コンデンサの容量Cは、式(2)で表される。
【0019】
【数2】
【0020】そこで、式(2)を用い、本発明と従来技
術でのコンデンサ容量を計算してみる。
【0021】まず、従来技術について計算する。図10
において、コンデンサを形成するための絶縁膜807は
ゲート酸化膜なので、比誘電率εs1は3.9である。
また、電極となる導電層804と拡散層806の距離d
0を15nmとすると、コンデンサ容量C0は、式
(2)より、次式で表される。
【0022】
【数3】
【0023】
【数4】
【0024】次に、本発明の実施例1について計算す
る。ただし、電極の面積Sを従来の場合と同様と仮定す
る。図2において、コンデンサC11を形成するための
絶縁膜には窒化膜を用いる。膣化膜の比誘電率εs2は
7.5である。コンデンサC11の電極となる上導電層
4と下導電層6の距離d11は20nmとする。また、
コンデンサC12を形成するための絶縁膜はゲート酸化
膜であり、電極となる半導体基板1と下導電層6の距離
d12を15nmとすると、式(2)より、コンデンサ
C11とコンデンサC12の容量は、式(5)、(6)
で表される。
【0025】
【数5】
【0026】
【数6】
【0027】よって、本発明の実施例1におけるバイパ
スコンデンサの総容量C1は、式(1)より、式(7)
で表される。
【0028】
【数7】
【0029】以上の結果より、本発明の実施例1と従来
技術との比は、式(8)のように表される。
【0030】
【数8】
【0031】よって、本発明の実施例1では従来技術に
比べて、同じ面積で2.44倍の容量を持つバイパスコ
ンデンサを得ることができる。そのため、PLL回路等
のアナログ回路とディジタル回路を混載するICにおい
て、ディジタル回路部で発生するノイズを抑えることが
できる。特にPLL回路では、ディジタル回路部(分周
回路等)から発生し、アナログ回路部(電圧制御発振器
等)へ伝播するノイズを大幅に低減でき、電圧制御発振
器の電源電圧変動による発振周波数の変動を極力抑える
ことができることから、PLL回路を安定的に動作させ
ることができる。さらに、電源間の総容量が増えること
から、静電気などの耐性や耐圧が向上し、信頼性の高い
ICを提供することが可能である。
【0032】図4は本発明の第2の実施例の半導体集積
回路の電源電圧配線および接地電圧配線部分の平面図、
図5は図4のa−a’線の断面図である。第1の実施例
について説明したときと同様に、N型半導体基板を例に
とり説明する。
【0033】図4、図5において、1はN型半導体基
板、2は選択酸化膜、10はPウェルで、11は半導体
基板と同極のN型拡散層、3と5は主にアルミニウム等
の金属で形成された配線、4と6はポリシリコン等の金
属で形成された導電層、7は層間絶縁膜で、8は配線3
と導電層4を電気的に接続させるコンタクト、9は配線
5と導電層6を電気的に接続させるコンタクトである。
薄い絶縁膜7を容量絶縁膜とし、導電層4と導電層6の
重なり合う部分でコンデンサが形成されている。
【0034】このとき、配線3に正極電源電圧が与えら
れ、配線5に接地電圧が与えられると、上導電層4は正
極電源電圧、下導電層6は接地電圧が与えられる。その
結果、上導電層4と下導電層6で形成されるコンデンサ
C21は、電源電圧配線3と接地電圧配線5間のバイパ
スコンデンサとして機能する。
【0035】また、N型拡散層11と下導電層6の間に
ある薄い酸化膜2を容量絶縁膜とし、N型拡散層11と
下導電層6との間にもコンデンサC22が形成される。
N型拡散層11に電源電圧配線3と同電位の正極電源電
圧を与えると、コンデンサC22も電源電圧配線3と接
地電圧配線5間のバイパスコンデンサとして機能する。
【0036】また、N型半導体基板1には電源電圧配線
3と同電位の正極電源電圧、Pウェル10には電源電圧
配線5と同電位の接地電圧を与えると、N型拡散層11
とPウェル10の間には、PN接合の逆バイアスによる
空乏層の広がりによる寄生容量C23が生じる。
【0037】従って、図6(a)に示すように、電源電
圧配線3および接地電圧配線5の電源ライン領域内に、
上導電層4と下導電層6により構成されるコンデンサC
21と、N型拡散層11と下導電層6により構成される
コンデンサC22と、N型拡散層11とPウェル10と
の接合面に生じる寄生容量C23を形成できることか
ら、電源ライン領域内で構成される電源電圧配線3と接
地電圧配線5間のバイパスコンデンサC2は、図6
(b)のように表されるから、C2の総容量は、式
(9)で表される。
【0038】
【数9】
【0039】そこで、実施例1と同様に、式(2)を用
いて、コンデンサ容量を計算してみる。ただし、電極の
面積Sを従来の場合と同様と仮定する。図5において、
コンデンサC21を形成するための絶縁膜には膣化膜を
用い、電極となる上導電層4と下導電層6の距離d21
を20nmとする。また、コンデンサC22を形成する
ための絶縁膜はゲート酸化膜であり、電極となるN型拡
散層11と下導電層6の距離d22を15nmとする
と、コンデンサC21とコンデンサC22の容量は、式
(10)、(11)で表される。
【0040】
【数10】
【0041】
【数11】
【0042】また、N型拡散層11とPウェル10との
接合面に生じる寄生容量C23は、空乏層の広がり幅と
接合面の面積によって決まり、P型、N型各領域の不純
物濃度、逆バイアス量などによって変化する。
【0043】よって、本発明の実施例2におけるバイパ
スコンデンサの総容量C2は、式(9)より、式(1
2)で表される。
【0044】
【数12】
【0045】以上の結果より、本発明の実施例1と従来
技術との比は、式(13)のように表される。
【0046】
【数13】
【0047】
【数14】
【0048】よって、本発明の実施例1では従来技術に
比べて、同じ面積で(2.44+α)倍の容量を持つバ
イパスコンデンサを得ることができる。そのため、実施
例1以上の効果を発揮することができる。
【0049】図7は本発明の第3の実施例の半導体集積
回路の電源電圧配線および接地電圧配線部分の平面図、
図8(a)は図7のa−a’線の断面図、図8(b)は
図7のb−b’線の断面図である。第1の実施例につい
て説明したときと同様に、N型半導体基板を例にとり説
明する。
【0050】図7、図8(a)、(b)において、1は
N型半導体基板、2は選択酸化膜、10はPウェルで、
11は半導体基板と同極のN型拡散層、12はP型拡散
層、3と5は主にアルミニウム等の金属で形成された配
線、4a、4b、6a、6bはポリシリコン等の金属で
形成された導電層、7は層間絶縁膜である。8は配線3
と上導電層4aを電気的に接続させるコンタクト、9は
配線5と上導電層4bを電気的に接続させるコンタク
ト、13は上導電層4aと下導電層6aを電気的に接続
させるコンタクト、14は上導電層4bと下導電層6b
を電気的に接続させるコンタクトである。薄い絶縁膜7
を容量絶縁膜とし、上導電層4aと下導電層6bの重な
り合う部分と、上導電層4bと下導電層6aの重なり合
う部分でコンデンサが形成されている。
【0051】このとき、配線3に正極電源電圧が与えら
れ、配線5に接地電圧が与えられると、上導電層4aと
下導電層6aは正極電源電圧、上導電層4bと下導電層
6bは接地電圧が与えられる。その結果、上導電層4a
と下導電層6bで形成されるコンデンサC31と、上導
電層4bと下導電層6aで形成されるコンデンサC32
は、電源電圧配線3と接地電圧配線5間のバイパスコン
デンサとして機能する。
【0052】また、N型拡散層11と下導電層6bの間
にある薄い酸化膜2を容量絶縁膜とし、N型拡散層11
と下導電層6bとの間にもコンデンサC33が形成され
る。N型拡散層11に電源電圧配線3と同電位の正極電
源電圧を与えると、コンデンサC33も電源電圧配線3
と接地電圧配線5間のバイパスコンデンサとして機能す
る。
【0053】また、P型拡散層12と下導電層6aの間
にある薄い酸化膜2を容量絶縁膜とし、P型拡散層12
と下導電層6aとの間にもコンデンサC34が形成され
る。P型拡散層12に接地電圧配線5と同電位の接地電
圧を与えると、コンデンサC34も電源電圧配線3と接
地電圧配線5間のバイパスコンデンサとして機能する。
【0054】また、第2の実施例と同様に、N型半導体
基板1には電源電圧配線3と同電位の正極電源電圧、P
ウェル10には電源電圧配線5と同電位の接地電圧を与
えると、N型拡散層11とPウェル10の間には、PN
接合の逆バイアスによる空乏層の広がりによる寄生容量
C35が生じる。
【0055】従って、図9(a)に示すように、電源電
圧配線3および接地電圧配線5の電源ライン領域内に、
上導電層4aと下導電層6bにより構成されるコンデン
サC31と、上導電層4bと下導電層6aにより構成さ
れるコンデンサC32と、N型拡散層11と下導電層6
bにより構成されるコンデンサC33と、P型拡散層1
2と下導電層6aにより構成されるコンデンサC34
と、N型拡散層11とPウェル10との接合面に生じる
寄生容量C35を形成できることから、電源ライン領域
内で構成される電源電圧配線3と接地電圧配線5間のバ
イパスコンデンサC3は、図9(b)のように表される
ことから、C3の総容量は、式(15)で表される。
【0056】
【数15】
【0057】そこで、実施例1、2と同様に、式(2)
を用いて、コンデンサ容量を計算してみる。ただし、構
造上、電極の幅は、従来の場合の約1/2倍となるの
で、電極の面積は従来の場合の1/2倍と仮定する。図
8において、コンデンサC31を形成するための絶縁膜
は膣化膜を用い、電極となる上導電層4aと下導電層6
bの距離d31を20nmとする。同様に、コンデンサ
C32を形成するための絶縁膜は膣化膜を用い、電極と
なる上導電層4bと下導電層6aの距離d32を20n
mとする。また、コンデンサC33を形成するための絶
縁膜はゲート酸化膜を用い、電極となるN型拡散層11
と下導電層6bの距離d33を15nmとする。同様
に、コンデンサC34を形成するための絶縁膜はゲート
酸化膜を用い、電極となるP型拡散層12と下導電層6
aの距離d34を15nmとすると、コンデンサC3
1、C32、C33、C34の容量は、式(16)、
(17)、(18)、(19)で表される。
【0058】
【数16】
【0059】
【数17】
【0060】
【数18】
【0061】
【数19】
【0062】また、N型拡散層11とPウェル10との
接合面に生じる寄生容量C35は、実施例2で説明した
C23と同様に、空乏層の広がり幅と接合面の面積によ
って決まり、P型、N型各領域の不純物濃度、逆バイア
ス量などによって変化する。
【0063】よって、本発明の実施例3におけるバイパ
スコンデンサの総容量C3は、式(15)より、式(2
0)で表される。
【0064】
【数20】
【0065】以上の結果より、本発明の実施例1と従来
技術との比は、式(21)のように表される。
【0066】
【数21】
【0067】
【数22】
【0068】よって、本発明の実施例1では従来技術に
比べて、同じ面積で(2.44+β)倍の容量を持つバ
イパスコンデンサを得ることができる。そのため、実施
例1以上の効果を発揮することができる。
【0069】以上、N型半導体基板を例にとって説明し
たが、P型半導体基板の場合でも、電源の正極と負極が
逆になるだけで、同様の効果が得られる。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の半導体集積
回路装置によれは、IC内の電源電圧配線および接地電
圧配線の電源ライン領域内に、数種類のコンデンサを重
ねて形成することにより、電源ライン領域内で形成され
るコンデンサのチップ上での単位面積当たりの容量を従
来に比べて約2.44〜3倍程度に高めることができ
る。そのため、PLL回路等のアナログ回路とディジタ
ル回路を混載するICにおいて、回路を安定的に動作さ
せるだけのノイズレベルにまで、ディジタル回路部で発
生するノイズを抑えることができる。特にPLL回路で
は、ディジタル回路部(分周回路等)から発生し、アナ
ログ回路部(電圧制御発振器等)へ伝播するノイズを大
幅に低減でき、電圧制御発振器の電源電圧変動による発
振周波数の変動を極力抑えることができることから、P
LL回路を安定的に動作できる効果を有する。さらに、
電源間の総容量が増えることから、静電気などの耐性や
耐圧も向上し、ICの信頼性をより高める効果を有す
る。また、これらの効果について、従来と同等もしくは
それ以下のチップサイズで十分な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示した電源電圧配線お
よび接地電圧配線部分の平面図。
【図2】図1のa−a’線を示す断面図。
【図3】(a)は図2で構成されるコンデンサを示す回
路図、(b)は(a)の等価回路図。
【図4】本発明の第2の実施例を示した電源電圧配線お
よび接地電圧配線部分の平面図。
【図5】図4のa−a’線を示す断面図。
【図6】(a)は図5で構成されるコンデンサを示す回
路図、(b)は(a)の等価回路図。
【図7】本発明の第3の実施例を示した電源電圧配線お
よび接地電圧配線部分の平面図。
【図8】(a)は図7のa−a’線を示す断面図、
(b)図7のb−b’線を示す断面図。
【図9】(a)は図8で構成されるコンデンサを示す回
路図、(b)は(a)の等価回路図。
【図10】従来の技術例を示す電源配線領域内に構成さ
れたバイパスコンデンサの断面図。
【図11】一般的なPLL回路を示すブロック図。
【図12】従来のノイズ対策例を示す図。
【図13】平行平板コンデンサを示す図。
【符号の説明】
1 N型半導体基板 2 選択酸化膜 3 電源電圧配線 4、4a、4b 上導電層 5 接地電圧配線 6、6a、6b 下導電層 7 層間絶縁膜 8、9、13、14 コンタクト 10 Pウェル 11 N型拡散層 12 P型拡散層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板内に形成された電源電圧配線と
    接地電圧配線の両配線領域において、両配線下に前記電
    源電圧配線と電気的に接続された第1の導電層と接地電
    圧配線と電気的に接続された第2の導電層とが絶縁膜を
    挟んで第1の容量素子が形成され、前記第1の導電層また
    は前記第2の導電層の下に第2の容量素子が形成され、前
    記電源電圧配線と前記接地電圧配線間に第1の容量素子
    と第2の容量素子が形成されていることを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】前記第2の容量素子は、前記第1の導電層ま
    たは前記第2の導電層のいずれか一方と半導体基板が絶
    縁膜を挟んで構成されることを特徴とする請求項1記載
    の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】前記第2の容量素子は、前記第1の導電層
    または前記第2の導電層のいずれか一方と前記半導体基
    板内に形成された拡散層が絶縁膜を挟んで構成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】前記第2の容量素子は、半導体基板内に第
    1の拡散領域が形成され、前記第1の拡散層内に前記第
    1の拡散層と反対導電型の第2の拡散層が形成され、前
    記第1の拡散層と前記第2の拡散層の領域間に逆バイア
    スを印可した時に前記第1の拡散層と前記第2の拡散層
    との接合面に生じる空乏層の広がりによる寄生容量であ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装
    置。
  5. 【請求項5】前記第2の容量素子は、請求項2から4の
    いずれかの組み合わせで構成されることを特徴とする請
    求項1記載の半導体集積回路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006092756A1 (en) * 2005-03-02 2006-09-08 Nxp B.V. Electronic device and use thereof
JP2006245551A (ja) * 2005-02-02 2006-09-14 Ricoh Co Ltd 半導体集積装置及びそのシールド配線方法

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