JP2005019704A - Mos型可変容量素子及び電圧制御発振器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゲート電極下から制御電圧端子までの抵抗成分を小さくすることができるMOS型可変容量素子を提供する。
【解決手段】P型Si基板10上層に、Nウエル11が形成され、Nウエル11内に一対のソース、ドレイン領域となるP+拡散領域13、14が形成され、Nウェル層11の上層にゲート酸化膜が形成され、ゲート酸化膜の上層にゲート電極15が形成されたMOS型可変容量素子において、Nウェル11の底部に、Nウェル11よりも不純物濃度が高いN+拡散領域21を形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】P型Si基板10上層に、Nウエル11が形成され、Nウエル11内に一対のソース、ドレイン領域となるP+拡散領域13、14が形成され、Nウェル層11の上層にゲート酸化膜が形成され、ゲート酸化膜の上層にゲート電極15が形成されたMOS型可変容量素子において、Nウェル11の底部に、Nウェル11よりも不純物濃度が高いN+拡散領域21を形成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MOS型可変容量素子及び電圧制御発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信等のRF分野に利用する電圧制御発振器において、MOS型可変容量素子を用いることが提案されている。図7は従来のMOS型可変容量素子の断面図である。図7に示すように、従来のMOS型可変容量素子1は、P型Si基板10上にNウエル11を形成し、このNウエル11の表面に、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14を形成し、さらに、P+拡散領域13、14の上部にゲート酸化膜を介して、ゲート電極15を形成している。
【0003】
N+拡散領域12は、Nウェル電極を形成し、P+拡散領域13、14は、ソース領域、ドレイン領域を形成する。制御電圧端子16は、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14に接続されている。端子17は、発振回路およびゲート電極15に接続されている。この従来のMOS型可変容量素子1は、制御電圧端子16に印加する直流電圧を変化させることにより、ゲート電極15とNウエル11間の容量Cを変化させるというものである。
【0004】
また、図8は、その他の従来のMOS型可変容量素子の断面図である。図8に示すように、従来のMOS型可変容量素子2は、P型Si基板40上にNウエル41を形成し、このNウエル41の表面に、N+拡散領域42、N+拡散領域43、44を形成し、さらに、N+拡散領域43、44の上部にゲート酸化膜を介して、ゲート電極45を形成している。
【0005】
N+拡散領域42は、Nウェル電極を形成し、N+拡散領域43、44は、ソース領域、ドレイン領域を形成する。制御電圧端子46は、N+拡散領域42、N+拡散領域43、44に接続されている。端子47は、発振回路およびゲート電極45に接続されている。この従来のMOS型可変容量素子4は、制御電圧端子46に印加する直流電圧を変化させることにより、ゲート電極15とNウエル41間の容量C21を変化させるというものである。これは、次の非特許文献1に開示されたA−MOSと称されるものである。
【0006】
また、特許文献1は、上述した従来のMOS型可変容量素子について提案している。
【0007】
【特許文献1】
特表平2001−516955号公報
【非特許文献1】
P.Andreani and S.Mattison,‘‘On the Use of MOS Varactors in RF VCO’s,’’IEEE,journal of Solid−state CircuitVol.35 June 2000,pp.905−910.
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7及び図8に示す従来のMOS型可変容量素子1及び2では、ウェル領域内の抵抗成分が大きいため、特にゲート電極下から制御電圧端子までの抵抗成分が大きいため、より広い容量可変幅を電圧制御発振器の発振回路に与えることができないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、ゲート電極下から制御電圧端子までの抵抗成分を小さくすることができるMOS型可変容量素子及びこれを用いた電圧制御発振器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載のMOS型可変容量素子は、第1導電型の半導体基板の上層に、前記第1導電型とは逆の極性を持つ第2導電型の低濃度の第1拡散領域が形成され、前記第1拡散領域内に一対のソース、ドレイン領域が形成され、前記第1拡散領域の上層にゲート酸化膜が形成され、前記ゲート酸化膜の上層にゲート電極が形成されたMOS型可変容量素子において、前記第1拡散領域の底部に、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い第2導電型の拡散領域を形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、第1拡散領域の底部に、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い、すなわち抵抗成分が小さい第2導電型の拡散領域を形成するようにしたので、ゲート電極下の第1拡散領域から制御電圧端子までの抵抗成分を小さくすることができる。これにより、より広い容量可変幅を発振回路に与える事が出来る。
【0011】
また、請求項2記載のMOS型可変容量素子は、第1導電型の半導体基板の上層に、前記第1導電型とは逆の極性を持つ第2導電型の低濃度の第1拡散領域が形成され、前記第1拡散領域内に一対のソース、ドレイン領域及び第2拡散領域が形成され、前記第1拡散領域の上層にゲート酸化膜が形成され、前記ゲート酸化膜の上層にゲート電極が形成されたMOS型可変容量素子において、前記第1拡散領域内の前記ソース、ドレイン領域から前記第2拡散領域にわたって、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い第2導電型の拡散領域を形成したことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、第1拡散領域内の前記ソース、ドレイン領域から第2拡散領域までの間に、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い、すなわち、抵抗成分が小さい第2導電型の拡散領域を形成するようにしたので、ゲート電極の下の第1拡散領域から制御電圧端子が接続される第2拡散領域までの抵抗成分を小さくすることができる。これにより、より広い容量可変幅を発振回路に与える事が出来る。
【0013】
また、請求項3記載の電圧制御発振器は、発振回路と、MOS型可変容量素子とを備えた電圧制御発振器において、前記MOS型可変容量素子は、請求項1又は請求項2記載のMOS型可変容量素子であることを特徴とする。請求項3記載の発明によれば、発振周波数の可変幅の広い電圧制御発振器を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
第1実施形態に係るMOS型可変容量素子について説明する。図1は、第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20の断面図である。図1に示すように、PMOSエンハンスメントトランジスタを含むMOS型可変容量素子20は、P型Si基板10上にNウエル11を形成し、このNウエル11の表面に、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14を形成し、さらに、P+拡散領域13、14の上部にゲート酸化膜を介して、ゲート電極15を形成している。
【0015】
N+拡散領域12は、Nウェル電極を形成し、P+拡散領域13、14は、ソース、ドレイン領域を形成する。制御電圧端子16は、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14に接続されている。端子17は、発振回路およびゲート電極15に接続されている。
【0016】
MOS型可変容量素子20は、制御電圧端子16に印加する直流電圧を変化させることにより、ゲート電極15とNウエル11間の容量C11を変化させる。これにより、電圧制御発振器の発振周波数を変化させることができる。ここまでの構成は図7を参照しながら述べた従来のMOS型可変容量素子1と同様のものである。
【0017】
上述したように、従来のMOS型可変容量素子1では、ゲート電極15からNウェル電極となるN+拡散領域12間に抵抗成分R1が存在し、この抵抗成分R1の値が大きいと、広い容量可変幅を発振回路に与えることができないという問題がある。
【0018】
そこで、第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20では、Nウエル11の底面部に、Nウエル11のN−領域よりも、不純物濃度が高い、すなわち抵抗成分の小さいN+拡散領域21を埋め込むようにしている。図1において、抵抗成分R2は、R1より小さいため、図7に示したMOS型可変容量素子1よりもゲート電極15の下のNウエル11からN+拡散領域12までの抵抗成分を小さくすることができる。
【0019】
Nウエル11内のN+拡散領域21は、例えば埋め込みインプラ、またはN+領域を形成後にエピ層を堆積させる事により実現できる。また、制御電圧端子16は、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14に接続されている。
【0020】
次に、第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20の各領域での不純物濃度について説明する。図2は、第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20の各領域での不純物濃度を示す図である。図2において、横軸は深さ、縦軸は濃度をそれぞれ示している。
【0021】
図2に示すように、ドレイン、ソース領域となるP+拡散領域13、14は0.3[μm]の深さに形成され、不純物濃度は、1019〜1020[個/cm3]である。Nウエル11は、0.3〜1.0[μm]の深さに形成され、不純物濃度は、1016[個/cm3]である。Nウエル11の底部に埋め込んだN+拡散領域21は、1.0〜4.5[μm]の深さに形成され、不純物濃度は、1017〜1019[個/cm3]である。P型si基板10の不純物濃度は、1015〜1016[個/cm3]である。
【0022】
第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20によれば、Nウエル11の底面部に、Nウエル11のN−領域よりも抵抗成分の小さいN+拡散領域21を埋め込むことにより、ゲート電極15下からウエル電極となるN+拡散領域12までの間に、Nウエル11のN−領域よりも抵抗成分の小さいN+領域が存在するため、ゲート電極15の下のNウエル11からN+拡散領域12までの抵抗成分Rを小さくすることができる。
【0023】
従って、より広い容量可変幅で発振回路に容量を与えることができる。また、抵抗成分が減るため、ある程度ゲート長を長くしても十分に可変容量幅が得られるので、ゲート幅狭くすることができる。このため、レイアウト設計上の面積的を小さくできる。
【0024】
次に、第1実施形態に係る電圧制御発振器について説明する。図3は、第1実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。図3において、30は電圧制御発振器、31はインバータ増幅器、32は出力端子、L1はインダクタンス、C1〜C3はコンデンサ、20Aはインバータ増幅器31の入力端子に接続されたMOS型可変容量素子、20Bはインバータ増幅器31の出力端子に接続されたMOS型可変容量素子、16は制御電圧端子である。図示は省略するが、入力端子、出力端子32の間には帰還抵抗が接続される。
【0025】
図3で点線に囲まれた部分は、MOS型可変容量素子20A、20Bの等価回路を示している。図3のR11は上述のNウエル11の寄生抵抗である。MOS型可変容量素子20A、20Bは、制御電圧端子16に印加する直流電圧を変化させることにより、上述したゲート電極15とNウエル11間の容量C11を変化させることができる。これにより、電圧制御発振器30の発振周波数を変化させることができる。
【0026】
このMOS型可変容量素子20A、20Bによれば、図3に示した矢印の部分の抵抗成分R11の値を減らすことができるので、より広い容量可変幅で発振回路に容量を伝える事が出来る。
【0027】
次に、電圧制御発振器の発振周波数の変化について説明する。制御電圧端子16に0〜2[V]変化させたときの電圧制御発振器30の発振周波数の変化は、Nウエル11内にN+拡散領域21を埋め込んだときには、埋め込まないときに比べて10分の1程度の抵抗成分となる。このため、電圧制御発振器30の発振周波数は、例えば426〜466MHzとなり、変化幅は40MHz、変化率は9%となる。
【0028】
これに対して、N+拡散領域21を埋め込まない従来のMOS型可変容量素子を用いた電圧制御発振器では、Nウエル11の抵抗値は10倍程度となるため、電圧制御発振器の発振周波数は、例えば447〜480MHzとなり、変化幅は38MHz、変化率は7%となる。
【0029】
以上の結果より、N+拡散領域21の埋め込みの有無によって、発振周波数の変化幅7MHz、変化率2%程度の特性の違いがある。
【0030】
本実施形態によれば、Nウエル11の底部に、Nウエル11よりも不純物濃度が高い、N+拡散領域21を形成したMOS型可変容量素子を用いるようにしたので、Nウエル11の抵抗成分を小さくすることができる。よって、より広い容量可変幅で発振回路に容量を伝える事が出来る。よって、発振周波数の可変幅の広い電圧制御発振器を提供することができる。
(第2の実施の形態)
以下、第2実施形態に係るMOS型可変容量素子について説明する。上述の第1実施形態では、PMOSエンハンスメントトランジスタを含むMOS型可変容量素子に本発明を適用した例を述べたが、本例ではA−MOSと称されるMOS型可変容量素子に適用した例について述べる。
【0031】
図4は、第2の実施の形態に係るMOS型可変容量素子の断面図である。図4に示すように、MOS型可変容量素子60は、第1導電型の半導体基板であるP型Si基板40上に、第1導電型とは逆の極性を持つ第2導電型の低濃度の拡散領域であるNウエル41を形成し、このNウエル41の表面に、N+拡散領域42、一対のソース、ドレイン領域となるN+拡散領域43、44を形成し、さらに、Nウエル41の上層にゲート酸化膜を介して、ゲート電極45を形成している。
【0032】
また、MOS型可変容量素子60では、Nウエル41の底面部に、Nウエル41のN−領域よりも抵抗成分の低いN+拡散領域61を埋め込んでいる。このN+拡散領域61は、例えば埋め込みインプラ、またはN+領域を形成後にエピ層を堆積させる事により実現できる。
【0033】
また、制御電圧端子46は、N+拡散領域42、43、44に接続されている。端子47は、発振回路およびゲート電極45に接続されている。N+拡散領域43、44は、ソース領域、ドレイン領域を形成する。N+拡散領域42は、Nウエル電極を形成する。MOS型可変容量素子60は、制御電圧端子46に印加する直流電圧を変化させることにより、ゲート電極45とNウエル41間の容量C21を変化させることができる。
【0034】
第2実施形態に係るMOS型可変容量素子60では、Nウエル41の底面部に、Nウエル41のN−領域よりも不純物濃度が高い、すなわち抵抗成分の低いN+拡散領域61を埋め込むことにより、ドレイン領域からソース領域にわたる経路に、Nウエル41のN−領域よりも抵抗成分の低いN+領域が存在するため、ドレイン、ソース領域までの抵抗成分R41を小さくすることができる。
【0035】
従って、より広い容量可変幅で発振回路に容量を与えることができる。また、抵抗成分が減るため、ある程度ゲート長を長くしても十分に可変容量幅が得られるので、ゲート幅狭くすることができる。このため、レイアウト設計上の面積的を小さくすることもできる。
【0036】
図4では、ソース、ドレイン領域にわたる経路における抵抗成分だけを示しているが、図4に示すように、N+拡散領域61は、Nウエル41内のドレイン、ソース領域となるN+拡散領域43、44からウエル電極となるN+拡散領域42の間に形成すると良い。
【0037】
次に、第2実施形態に係る電圧制御発振器について説明する。図5は第2実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。図5において、70は電圧制御発振器、71はインバータ増幅器、72は出力端子、L11はインダクタンス、C2、C3、C12及びC21はコンデンサ、60Aはインバータ増幅器71の入力端子に接続されたMOS型可変容量素子、60Bはインバータ増幅器71の出力端子に接続されたMOS型可変容量素子、46は制御電圧端子である。なお、図示は省略するが、入力端子、出力端子72間には帰還抵抗が接続される。
【0038】
図4の点線に囲まれた部分は、MOS型可変容量素子60A、60Bの等価回路を示している。MOS型可変容量素子60A、60Bは、制御電圧端子46に印加する直流電圧を変化させることにより、上述したゲート電極45とNウエル41間の容量C21を変化させることができる。これにより、電圧制御発振器30の発振周波数を変化させることができる。
【0039】
第2実施の形態によれば、Nウエル41の底部に、Nウエル41よりも不純物濃度が高い、N+拡散領域61を形成したMOS型可変容量素子を用いるようにしたので、Nウエル41の抵抗成分R41を小さくすることができる。よって、より広い容量可変幅で発振回路に容量を伝える事が出来る。よって、発振周波数の可変幅の広い電圧制御発振器を提供することできる。
【0040】
(第3の実施の形態)
次に、第3実施形態に係るMOS型可変容量素子について説明する。上述の各実施形態では、制御電極46をウエル電極と、ソース、ドレイン領域とに接続するようにしたが、本発明はこれに限るものではない。
【0041】
本例のものでは、図6に示すように、第1実施形態のPMOSエンハンスメントトランジスタを含むMOS型可変容量素子において、ソース、ドレイン領域を端子19を介して接地して、ウエル電極12から正の制御電圧を印加するように構成している。このように制御電圧を印加するものでは、制御電圧を上昇させていっても、PMOSエンハンスメントトランジスタがオンとならず、当該オン動作によるキャリアの流入によるゲート電極下の空乏層の減少が少ない。
【0042】
このため、制御電圧の上昇とともにゲート電極下の空乏層が広がり続けて容量を減少させ続けることができ、さらに大きな容量の可変幅が実現できる。また、制御電圧を上げていっても一端増加した空乏層が減少することによって周波数が戻ることがないので、制御電圧の制約をなくすこともできる。
【0043】
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば図1で示したように、第1実施形態では、Nウエルよりも抵抗成分が小さいN+拡散領域21をNウエル11の底部全体に形成するようにしているが、本発明はこれに限定されることなく、例えばドレイン、ソース領域となるN+拡散領域13、14の下部の領域だけに形成するようにしてもよい。
【0044】
また、図4に示したように、第2実施形態では、Nウエルよりも抵抗成分が小さいN+拡散領域61をNウエル41の底部全体に形成するようにしているが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、ゲート電極45の下部からNウェル電極の下部の領域にだけ形成するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ゲート電極下から制御電圧端子までの抵抗成分を小さくすることができるMOS型可変容量素子及びこれを用いた電圧制御発振器を提供することができる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るMOS型可変容量素子の断面図である。
【図2】第1実施形態に係るMOS型可変容量素子の各領域での不純物濃度を示す図である。
【図3】第1実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。
【図4】第2実施形態に係るMOS型可変容量素子の断面図である。
【図5】第2実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。
【図6】第3実施形態に係るMOS型可変容量素子の断面図である。
【図7】従来のMOS型可変容量素子の断面図である。
【図8】従来のMOS型可変容量素子の断面図である。
【符号の説明】
20、60 MOS型可変容量素子
10、40 P型Si基板
11、41 Nウエル
13、14 P+拡散領域
15、45 ゲート電極
16、46 制御電圧端子
17、47 端子
21、61 N+拡散領域
30、70 電圧制御発振器
12、42、43、44 N+拡散領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、MOS型可変容量素子及び電圧制御発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、通信等のRF分野に利用する電圧制御発振器において、MOS型可変容量素子を用いることが提案されている。図7は従来のMOS型可変容量素子の断面図である。図7に示すように、従来のMOS型可変容量素子1は、P型Si基板10上にNウエル11を形成し、このNウエル11の表面に、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14を形成し、さらに、P+拡散領域13、14の上部にゲート酸化膜を介して、ゲート電極15を形成している。
【0003】
N+拡散領域12は、Nウェル電極を形成し、P+拡散領域13、14は、ソース領域、ドレイン領域を形成する。制御電圧端子16は、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14に接続されている。端子17は、発振回路およびゲート電極15に接続されている。この従来のMOS型可変容量素子1は、制御電圧端子16に印加する直流電圧を変化させることにより、ゲート電極15とNウエル11間の容量Cを変化させるというものである。
【0004】
また、図8は、その他の従来のMOS型可変容量素子の断面図である。図8に示すように、従来のMOS型可変容量素子2は、P型Si基板40上にNウエル41を形成し、このNウエル41の表面に、N+拡散領域42、N+拡散領域43、44を形成し、さらに、N+拡散領域43、44の上部にゲート酸化膜を介して、ゲート電極45を形成している。
【0005】
N+拡散領域42は、Nウェル電極を形成し、N+拡散領域43、44は、ソース領域、ドレイン領域を形成する。制御電圧端子46は、N+拡散領域42、N+拡散領域43、44に接続されている。端子47は、発振回路およびゲート電極45に接続されている。この従来のMOS型可変容量素子4は、制御電圧端子46に印加する直流電圧を変化させることにより、ゲート電極15とNウエル41間の容量C21を変化させるというものである。これは、次の非特許文献1に開示されたA−MOSと称されるものである。
【0006】
また、特許文献1は、上述した従来のMOS型可変容量素子について提案している。
【0007】
【特許文献1】
特表平2001−516955号公報
【非特許文献1】
P.Andreani and S.Mattison,‘‘On the Use of MOS Varactors in RF VCO’s,’’IEEE,journal of Solid−state CircuitVol.35 June 2000,pp.905−910.
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7及び図8に示す従来のMOS型可変容量素子1及び2では、ウェル領域内の抵抗成分が大きいため、特にゲート電極下から制御電圧端子までの抵抗成分が大きいため、より広い容量可変幅を電圧制御発振器の発振回路に与えることができないという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、ゲート電極下から制御電圧端子までの抵抗成分を小さくすることができるMOS型可変容量素子及びこれを用いた電圧制御発振器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載のMOS型可変容量素子は、第1導電型の半導体基板の上層に、前記第1導電型とは逆の極性を持つ第2導電型の低濃度の第1拡散領域が形成され、前記第1拡散領域内に一対のソース、ドレイン領域が形成され、前記第1拡散領域の上層にゲート酸化膜が形成され、前記ゲート酸化膜の上層にゲート電極が形成されたMOS型可変容量素子において、前記第1拡散領域の底部に、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い第2導電型の拡散領域を形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、第1拡散領域の底部に、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い、すなわち抵抗成分が小さい第2導電型の拡散領域を形成するようにしたので、ゲート電極下の第1拡散領域から制御電圧端子までの抵抗成分を小さくすることができる。これにより、より広い容量可変幅を発振回路に与える事が出来る。
【0011】
また、請求項2記載のMOS型可変容量素子は、第1導電型の半導体基板の上層に、前記第1導電型とは逆の極性を持つ第2導電型の低濃度の第1拡散領域が形成され、前記第1拡散領域内に一対のソース、ドレイン領域及び第2拡散領域が形成され、前記第1拡散領域の上層にゲート酸化膜が形成され、前記ゲート酸化膜の上層にゲート電極が形成されたMOS型可変容量素子において、前記第1拡散領域内の前記ソース、ドレイン領域から前記第2拡散領域にわたって、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い第2導電型の拡散領域を形成したことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、第1拡散領域内の前記ソース、ドレイン領域から第2拡散領域までの間に、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い、すなわち、抵抗成分が小さい第2導電型の拡散領域を形成するようにしたので、ゲート電極の下の第1拡散領域から制御電圧端子が接続される第2拡散領域までの抵抗成分を小さくすることができる。これにより、より広い容量可変幅を発振回路に与える事が出来る。
【0013】
また、請求項3記載の電圧制御発振器は、発振回路と、MOS型可変容量素子とを備えた電圧制御発振器において、前記MOS型可変容量素子は、請求項1又は請求項2記載のMOS型可変容量素子であることを特徴とする。請求項3記載の発明によれば、発振周波数の可変幅の広い電圧制御発振器を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
第1実施形態に係るMOS型可変容量素子について説明する。図1は、第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20の断面図である。図1に示すように、PMOSエンハンスメントトランジスタを含むMOS型可変容量素子20は、P型Si基板10上にNウエル11を形成し、このNウエル11の表面に、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14を形成し、さらに、P+拡散領域13、14の上部にゲート酸化膜を介して、ゲート電極15を形成している。
【0015】
N+拡散領域12は、Nウェル電極を形成し、P+拡散領域13、14は、ソース、ドレイン領域を形成する。制御電圧端子16は、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14に接続されている。端子17は、発振回路およびゲート電極15に接続されている。
【0016】
MOS型可変容量素子20は、制御電圧端子16に印加する直流電圧を変化させることにより、ゲート電極15とNウエル11間の容量C11を変化させる。これにより、電圧制御発振器の発振周波数を変化させることができる。ここまでの構成は図7を参照しながら述べた従来のMOS型可変容量素子1と同様のものである。
【0017】
上述したように、従来のMOS型可変容量素子1では、ゲート電極15からNウェル電極となるN+拡散領域12間に抵抗成分R1が存在し、この抵抗成分R1の値が大きいと、広い容量可変幅を発振回路に与えることができないという問題がある。
【0018】
そこで、第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20では、Nウエル11の底面部に、Nウエル11のN−領域よりも、不純物濃度が高い、すなわち抵抗成分の小さいN+拡散領域21を埋め込むようにしている。図1において、抵抗成分R2は、R1より小さいため、図7に示したMOS型可変容量素子1よりもゲート電極15の下のNウエル11からN+拡散領域12までの抵抗成分を小さくすることができる。
【0019】
Nウエル11内のN+拡散領域21は、例えば埋め込みインプラ、またはN+領域を形成後にエピ層を堆積させる事により実現できる。また、制御電圧端子16は、N+拡散領域12、P+拡散領域13、14に接続されている。
【0020】
次に、第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20の各領域での不純物濃度について説明する。図2は、第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20の各領域での不純物濃度を示す図である。図2において、横軸は深さ、縦軸は濃度をそれぞれ示している。
【0021】
図2に示すように、ドレイン、ソース領域となるP+拡散領域13、14は0.3[μm]の深さに形成され、不純物濃度は、1019〜1020[個/cm3]である。Nウエル11は、0.3〜1.0[μm]の深さに形成され、不純物濃度は、1016[個/cm3]である。Nウエル11の底部に埋め込んだN+拡散領域21は、1.0〜4.5[μm]の深さに形成され、不純物濃度は、1017〜1019[個/cm3]である。P型si基板10の不純物濃度は、1015〜1016[個/cm3]である。
【0022】
第1実施形態に係るMOS型可変容量素子20によれば、Nウエル11の底面部に、Nウエル11のN−領域よりも抵抗成分の小さいN+拡散領域21を埋め込むことにより、ゲート電極15下からウエル電極となるN+拡散領域12までの間に、Nウエル11のN−領域よりも抵抗成分の小さいN+領域が存在するため、ゲート電極15の下のNウエル11からN+拡散領域12までの抵抗成分Rを小さくすることができる。
【0023】
従って、より広い容量可変幅で発振回路に容量を与えることができる。また、抵抗成分が減るため、ある程度ゲート長を長くしても十分に可変容量幅が得られるので、ゲート幅狭くすることができる。このため、レイアウト設計上の面積的を小さくできる。
【0024】
次に、第1実施形態に係る電圧制御発振器について説明する。図3は、第1実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。図3において、30は電圧制御発振器、31はインバータ増幅器、32は出力端子、L1はインダクタンス、C1〜C3はコンデンサ、20Aはインバータ増幅器31の入力端子に接続されたMOS型可変容量素子、20Bはインバータ増幅器31の出力端子に接続されたMOS型可変容量素子、16は制御電圧端子である。図示は省略するが、入力端子、出力端子32の間には帰還抵抗が接続される。
【0025】
図3で点線に囲まれた部分は、MOS型可変容量素子20A、20Bの等価回路を示している。図3のR11は上述のNウエル11の寄生抵抗である。MOS型可変容量素子20A、20Bは、制御電圧端子16に印加する直流電圧を変化させることにより、上述したゲート電極15とNウエル11間の容量C11を変化させることができる。これにより、電圧制御発振器30の発振周波数を変化させることができる。
【0026】
このMOS型可変容量素子20A、20Bによれば、図3に示した矢印の部分の抵抗成分R11の値を減らすことができるので、より広い容量可変幅で発振回路に容量を伝える事が出来る。
【0027】
次に、電圧制御発振器の発振周波数の変化について説明する。制御電圧端子16に0〜2[V]変化させたときの電圧制御発振器30の発振周波数の変化は、Nウエル11内にN+拡散領域21を埋め込んだときには、埋め込まないときに比べて10分の1程度の抵抗成分となる。このため、電圧制御発振器30の発振周波数は、例えば426〜466MHzとなり、変化幅は40MHz、変化率は9%となる。
【0028】
これに対して、N+拡散領域21を埋め込まない従来のMOS型可変容量素子を用いた電圧制御発振器では、Nウエル11の抵抗値は10倍程度となるため、電圧制御発振器の発振周波数は、例えば447〜480MHzとなり、変化幅は38MHz、変化率は7%となる。
【0029】
以上の結果より、N+拡散領域21の埋め込みの有無によって、発振周波数の変化幅7MHz、変化率2%程度の特性の違いがある。
【0030】
本実施形態によれば、Nウエル11の底部に、Nウエル11よりも不純物濃度が高い、N+拡散領域21を形成したMOS型可変容量素子を用いるようにしたので、Nウエル11の抵抗成分を小さくすることができる。よって、より広い容量可変幅で発振回路に容量を伝える事が出来る。よって、発振周波数の可変幅の広い電圧制御発振器を提供することができる。
(第2の実施の形態)
以下、第2実施形態に係るMOS型可変容量素子について説明する。上述の第1実施形態では、PMOSエンハンスメントトランジスタを含むMOS型可変容量素子に本発明を適用した例を述べたが、本例ではA−MOSと称されるMOS型可変容量素子に適用した例について述べる。
【0031】
図4は、第2の実施の形態に係るMOS型可変容量素子の断面図である。図4に示すように、MOS型可変容量素子60は、第1導電型の半導体基板であるP型Si基板40上に、第1導電型とは逆の極性を持つ第2導電型の低濃度の拡散領域であるNウエル41を形成し、このNウエル41の表面に、N+拡散領域42、一対のソース、ドレイン領域となるN+拡散領域43、44を形成し、さらに、Nウエル41の上層にゲート酸化膜を介して、ゲート電極45を形成している。
【0032】
また、MOS型可変容量素子60では、Nウエル41の底面部に、Nウエル41のN−領域よりも抵抗成分の低いN+拡散領域61を埋め込んでいる。このN+拡散領域61は、例えば埋め込みインプラ、またはN+領域を形成後にエピ層を堆積させる事により実現できる。
【0033】
また、制御電圧端子46は、N+拡散領域42、43、44に接続されている。端子47は、発振回路およびゲート電極45に接続されている。N+拡散領域43、44は、ソース領域、ドレイン領域を形成する。N+拡散領域42は、Nウエル電極を形成する。MOS型可変容量素子60は、制御電圧端子46に印加する直流電圧を変化させることにより、ゲート電極45とNウエル41間の容量C21を変化させることができる。
【0034】
第2実施形態に係るMOS型可変容量素子60では、Nウエル41の底面部に、Nウエル41のN−領域よりも不純物濃度が高い、すなわち抵抗成分の低いN+拡散領域61を埋め込むことにより、ドレイン領域からソース領域にわたる経路に、Nウエル41のN−領域よりも抵抗成分の低いN+領域が存在するため、ドレイン、ソース領域までの抵抗成分R41を小さくすることができる。
【0035】
従って、より広い容量可変幅で発振回路に容量を与えることができる。また、抵抗成分が減るため、ある程度ゲート長を長くしても十分に可変容量幅が得られるので、ゲート幅狭くすることができる。このため、レイアウト設計上の面積的を小さくすることもできる。
【0036】
図4では、ソース、ドレイン領域にわたる経路における抵抗成分だけを示しているが、図4に示すように、N+拡散領域61は、Nウエル41内のドレイン、ソース領域となるN+拡散領域43、44からウエル電極となるN+拡散領域42の間に形成すると良い。
【0037】
次に、第2実施形態に係る電圧制御発振器について説明する。図5は第2実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。図5において、70は電圧制御発振器、71はインバータ増幅器、72は出力端子、L11はインダクタンス、C2、C3、C12及びC21はコンデンサ、60Aはインバータ増幅器71の入力端子に接続されたMOS型可変容量素子、60Bはインバータ増幅器71の出力端子に接続されたMOS型可変容量素子、46は制御電圧端子である。なお、図示は省略するが、入力端子、出力端子72間には帰還抵抗が接続される。
【0038】
図4の点線に囲まれた部分は、MOS型可変容量素子60A、60Bの等価回路を示している。MOS型可変容量素子60A、60Bは、制御電圧端子46に印加する直流電圧を変化させることにより、上述したゲート電極45とNウエル41間の容量C21を変化させることができる。これにより、電圧制御発振器30の発振周波数を変化させることができる。
【0039】
第2実施の形態によれば、Nウエル41の底部に、Nウエル41よりも不純物濃度が高い、N+拡散領域61を形成したMOS型可変容量素子を用いるようにしたので、Nウエル41の抵抗成分R41を小さくすることができる。よって、より広い容量可変幅で発振回路に容量を伝える事が出来る。よって、発振周波数の可変幅の広い電圧制御発振器を提供することできる。
【0040】
(第3の実施の形態)
次に、第3実施形態に係るMOS型可変容量素子について説明する。上述の各実施形態では、制御電極46をウエル電極と、ソース、ドレイン領域とに接続するようにしたが、本発明はこれに限るものではない。
【0041】
本例のものでは、図6に示すように、第1実施形態のPMOSエンハンスメントトランジスタを含むMOS型可変容量素子において、ソース、ドレイン領域を端子19を介して接地して、ウエル電極12から正の制御電圧を印加するように構成している。このように制御電圧を印加するものでは、制御電圧を上昇させていっても、PMOSエンハンスメントトランジスタがオンとならず、当該オン動作によるキャリアの流入によるゲート電極下の空乏層の減少が少ない。
【0042】
このため、制御電圧の上昇とともにゲート電極下の空乏層が広がり続けて容量を減少させ続けることができ、さらに大きな容量の可変幅が実現できる。また、制御電圧を上げていっても一端増加した空乏層が減少することによって周波数が戻ることがないので、制御電圧の制約をなくすこともできる。
【0043】
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば図1で示したように、第1実施形態では、Nウエルよりも抵抗成分が小さいN+拡散領域21をNウエル11の底部全体に形成するようにしているが、本発明はこれに限定されることなく、例えばドレイン、ソース領域となるN+拡散領域13、14の下部の領域だけに形成するようにしてもよい。
【0044】
また、図4に示したように、第2実施形態では、Nウエルよりも抵抗成分が小さいN+拡散領域61をNウエル41の底部全体に形成するようにしているが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、ゲート電極45の下部からNウェル電極の下部の領域にだけ形成するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ゲート電極下から制御電圧端子までの抵抗成分を小さくすることができるMOS型可変容量素子及びこれを用いた電圧制御発振器を提供することができる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るMOS型可変容量素子の断面図である。
【図2】第1実施形態に係るMOS型可変容量素子の各領域での不純物濃度を示す図である。
【図3】第1実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。
【図4】第2実施形態に係るMOS型可変容量素子の断面図である。
【図5】第2実施形態に係る電圧制御発振器の回路図である。
【図6】第3実施形態に係るMOS型可変容量素子の断面図である。
【図7】従来のMOS型可変容量素子の断面図である。
【図8】従来のMOS型可変容量素子の断面図である。
【符号の説明】
20、60 MOS型可変容量素子
10、40 P型Si基板
11、41 Nウエル
13、14 P+拡散領域
15、45 ゲート電極
16、46 制御電圧端子
17、47 端子
21、61 N+拡散領域
30、70 電圧制御発振器
12、42、43、44 N+拡散領域
Claims (3)
- 第1導電型の半導体基板の上層に、前記第1導電型とは逆の極性を持つ第2導電型の低濃度の第1拡散領域が形成され、前記第1拡散領域内に一対のソース、ドレイン領域が形成され、前記第1拡散領域の上層にゲート酸化膜が形成され、前記ゲート酸化膜の上層にゲート電極が形成されたMOS型可変容量素子において、
前記第1拡散領域の底部に、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い第2導電型の拡散領域を形成したことを特徴とするMOS型可変容量素子。 - 第1導電型の半導体基板の上層に、前記第1導電型とは逆の極性を持つ第2導電型の低濃度の第1拡散領域が形成され、前記第1拡散領域内に一対のソース、ドレイン領域及び第2拡散領域が形成され、前記第1拡散領域の上層にゲート酸化膜が形成され、前記ゲート酸化膜の上層にゲート電極が形成されたMOS型可変容量素子において、
前記第1拡散領域の底部に、前記ソース、ドレイン領域から前記第2拡散領域にわたって、前記第1拡散領域よりも不純物濃度が高い第2導電型の拡散領域を形成したことを特徴とするMOS型可変容量素子。 - 発振回路と、MOS型可変容量素子とを備えた電圧制御発振器において、
前記MOS型可変容量素子は、請求項1又は請求項2記載のMOS型可変容量素子であることを特徴とする電圧制御発振器。
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