JP4110647B2 - フレキシブルプリント基板用ターミナル及びその形成方法 - Google Patents

フレキシブルプリント基板用ターミナル及びその形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブルプリント基板と電気的且つ機械的に接続するターミナルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、メンブレンスイッチに使用される、フレキシブルプリント基板(以下、FPCと略す)の電気信号を外部に導出するためのリードからの外部線路との電気的機械的な接続構造としては、例えば特開平10−275642号公報記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルが知られている。図10に、その構造を示す。
【0003】
図10に記載のターミナル9は、設置面90a上にFPC2を載置する長板状の基台90を有し、基台90のx方向(長手方向)の一端に雄型の端子99を、他端に複数個(各側に2個)のバレル(曲がり梁部)91を有している。バレル91は基台90のx方向に略直交したy方向の両側より延出して内側に円筒状に形成され、その外周面91aにてFPC2を押圧するものである。端子99は、外部コネクタなどとの電気的接続に用いられる。基台90の設置面90a上の各バレル91に対応した位置において、y方向に沿ってセレーション(凹部)92が形成され、FPC2に対して外部よりx方向に引張り負荷が作用したときにFPC2を押圧したバレル91がセレーション92に係止される。
【0004】
また、図10のターミナル9には、バレル91と端子99との間に、コンタクトスプリング(接点部材)93、ホルダ(係止部)94、及びカバー(蓋部)98が設けられている。コンタクトスプリング93は板状を成し、基台90のy方向の一方の側より延出して折り曲げ形成され、一端に固定端95を、他端に自由端97を有している。このコンタクトスプリング93は基台90に対向して配置され、基台90側に「く」の字状に突出した凸部96を有して屈曲形成されている。この凸部96がFPC2を押圧することで、FPC2とターミナル9とが電気的に接続される。また、FPC2とターミナル9との良好な電気的接続を得るために、基台90にはコンタクトスプリング93の凸部96に対応した位置に図示しない穴部が設けられている。また、コンタクトスプリング93は、自由端97側にホルダ94と係止するための突起部97aがy方向に設けられている。ホルダ94は、基台90のy方向の両方の側より延出して基台90に対して略垂直に折り曲げ形成され、コンタクトスプリング93の突起部97aを係止するための係止穴94aが設けられている。カバー98は、基台90のy方向のコンタクトスプリング93が延出した側と異なる側より延出し、コンタクトスプリング93を設置面90aの側と異なる側より支持するように折り曲げ形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示す構造では、基台90の両側に設けられたバレル91による圧着のため、ターミナル9との接続部を舌状に突出させた形状にFPCを切り出す必要がある。このため、取扱中に局部的に曲げられ易く、クラックや欠けなどの損傷の可能性もある。また、バレル91をFPCに圧着させる際、圧着器具を隣り合う2つの舌状の接続部間に挿入しなければならないことから、接続部間はある間隔以上にせざるを得ず、FPCの回路導体の間隔に制限があった。更に、ターミナルのバレル91による圧着部分がターミナルの長手方向に形成されるため、圧着部分が側面方向に垂直方向に形成される、補助的な圧着部であるコンタクトスプリング93が必要であった。
【0006】
従って、本発明の目的は、上記課題に鑑み、FPCの接続部を突出片とする加工を必要とさせないことから製造を簡略化することである。また、他の目的は接続部の幅、間隔を狭くすることでターミナルをより小型化することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の手段によれば、フレキシブルプリント基板が載置される設置面を有した基台と、基台において、設置面に近い一辺を残して輪郭が打ち抜かれることにより基台の長手方向に形成された短冊片を設置面に対向して曲げ形成された曲がり梁部とを有し、フレキシブルプリント基板が曲がり梁部の面と設置面とで圧着固定されており、フレキシブルプリント基板の、設置面との圧着固定部分が舌状に加工されていないことを特徴とする。これにより、曲がり梁部が、面でFPCに接触し、FPCへの応力集中が緩和される。長手方向に形成された短冊片の曲げ加工により曲がり梁部が形成されているからFPCを曲がり梁部と設置面との間に挿入すれば良いためFPCの固定部分の舌状加工が不要で、製造が容易となる。また、この面接触による圧着部分はターミナルの長手方向に略垂直方向に形成されるので、機械的固定強度も大きく、確実な保持と確実な電気的接触が可能となり、補助的な圧着部を必要としない。
【0008】
請求項2に記載の手段によれば、請求項1に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにおいて、曲がり梁部は、短冊片が設置面に対向して内側に円筒状に形成され、フレキシブルプリント基板が曲がり梁部の外周面と設置面とで圧着固定されたことを特徴とする。即ち、請求項1と同様な効果を奏すると共に、曲がり梁部の外周面がFPCに面接触し、FPCへの応力集中が緩和される。
【0009】
請求項3に記載の手段によれば、請求項1に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにおいて、曲がり梁部は、短冊片がその表面が設置面と対向するように設置面側に反転されたことを特徴とする。即ち、請求項1と同様な効果を奏すると共に、設置面と同じ側である曲げ形成される前の表面が、曲がり梁部として曲げ形成されることでFPCに面接触し、FPCへの応力集中が緩和される。
【0010】
請求項4に記載の手段によれば、請求項2又は請求項3に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにおいて、設置面上の曲がり梁部に対応した位置において、設置面を長手方向に凸状にしたことを特徴とする。これにより、曲がり梁部の外周面と設置面に挟持された部位のFPCは、水平面から斜め方向に保持され、FPCに対して外部から長手方向に引張り応力が作用した際に、FPCへの応力集中が緩和されるとともにFPCの抜けを効果的に防止できる。
【0011】
請求項5に記載の手段によれば、請求項2又は請求項3に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにおいて、設置面上の曲がり梁部に対応した位置において、設置面上の長手方向に略垂直方向に溝部が設けられたことを特徴とする。これにより、曲がり梁部の外周面と設置面の溝部に挟持されたFPCは、FPCに対して外部から長手方向に引張り応力が作用した際に、FPCへの応力集中が緩和されるとともにFPCの抜けを効果的に防止できる。
【0012】
請求項6に記載の手段によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにいて、設置面の曲がり梁部に押圧される部位は、曲がり梁部の外周面の曲率と略同等の曲率を有することを特徴とする。ターミナルの設置面において曲がり梁部に押圧される部位が、曲がり梁部の外周面の曲率と略同等の曲率を有することにより、曲がり梁部の外周面とFPCとの接触面積を十分に確保できるのでFPCへの応力集中を良好に緩和できる。
【0013】
請求項7に記載の手段によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにおいて、曲がり梁部のフレキシブルプリント基板を押圧する部位に外周に向かって凸部を有することを特徴とする。これによりフレキシブルプリント基板を強力に押圧することができる。
【0014】
請求項8に記載の手段によれば、請求項7に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにおいて、凸部を嵌合させるための穴を有するフレキシブルプリント基板を、凸部に対応して圧着固定することを特徴とする。フレキシブルプリント基板の穴に曲がり梁部の凸部を嵌合させることにより、FPCの抜けを効果的に防止できる。
【0015】
請求項9に記載の手段によれば、請求項7に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにおいて、凸部に対応して圧着固定する設置面に、凸部を嵌合させるに十分な大きさの穴を有することを特徴とする。基台において、接点部材の凸部に対向した位置に穴部を形成することにより、FPCに対して凸部を押圧することでターミナルとFPCとの接触面を、穴部の周縁上に十分広く確保でき、ターミナルとFPCとの電気的接続の信頼性を高めることができる。
【0016】
請求項10に記載の手段によれば、基台に垂直な請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにおいて、曲がり梁部近傍に、基台の長手方向に略垂直方向に延出し、基台に垂直方向に曲げ形成された壁を有することを特徴とする。これにより、フレキシブルプリント基板用ターミナル近傍の配線等と曲がり梁部との干渉を防ぐことができる。
【0017】
請求項11に記載の手段によれば、請求項10に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナルにおいて、壁から、曲がり梁部を押さえるよう延出された、曲がり梁押さえ部を有することを特徴とする。これにより、FPCに対して接点部材による押圧力を効果的に作用させることができるのでFPCと接点部材との電気的機械的接続の信頼性をより高めることができる。
請求項12に記載の手段によれば、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の複数個のフレキシブルプリント基板用ターミナルの形成方法であって、設置面に近い一辺を残して輪郭が打ち抜かれることにより長手方向に形成された短冊片を個々に有する複数個の基台をキャリアで接続したまま、圧着固定すべき部分が舌状に加工されていない複数個の回路導体の形成された1枚のフレキシブルプリント基板に、個々の短冊片を個々の設置面に対向して曲げ形成して複数個の曲がり梁部とすることで、フレキシブルプリント基板の複数個の回路導体を複数個の曲がり梁部の面と複数個の設置面とで圧着固定し、その後、キャリアを除くことで、複数個のフレキシブルプリント基板用ターミナルを形成することを特徴とする。本発明は、複数回線を有するフレキシブルプリント基板の前処理が不要であり、接続するための端を、回路導体ごとに舌状にする必要がない。このように、本発明に係るフレキシブルプリント基板用ターミナルは、複数を同時に接続することが極めて容易である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
≪第1実施例≫
図1(a)は、本発明の具体的な第1実施例に係るターミナル101とFPC2との接続状態を示した模式図である。また、図2は図1(a)におけるA−A断面を示した模式図である。FPC2は、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPI(ポリイミド)等から成る樹脂フィルム22と、その上に形成された回路導体21とで構成されている。FPC2の形成方法としては、樹脂フィルム22上に銅などの金属箔を形成し、その金属箔を所定形状にエッチングすることにより回路導体21を形成する、或いは樹脂フィルム22上に導体インクを印刷することにより回路導体21を形成する、などの方法がある。このFPC2は、例えばエアバッグ装置を起動させる際に、座席上に乗員がいるか否かを検出するためのメンブレンスイッチの検出信号を外部に導出するために用いられる。
【0019】
次に、FPC2とターミナル101との接続方法について説明する。ターミナル101のバレル(曲がり梁部)11は基台10の一部を打ち抜いて、FPC2との接続方向に曲げ形成したものである。このバレル(曲がり梁部)11は、図1(b)のように、基台10において、設置面10aに近い一辺11pを残して輪郭11qが打ち抜かれることにより基台10の長手方向に形成された短冊片11rを、設置面1aに対向して曲げ形成されたものである。
【0020】
FPC2の接続前の状態では、ターミナル101のバレル11と設置面10aとの間にはFPC2を載置するだけの十分な空間が設けられている。この状態において、FPC2の回路導体21を上側にして基台10の設置面10a上に載置し、バレル11を円筒状にかしめる。これにより、図2に示されるようにバレル11の外周面11aでFPC2が押圧される。これによりFPC2と電気的機械的に接続される。この際、同時に次に、バレル11の外周面11aと対応する基台10の接触部12aを上に凸状に押し出し、バレル11の外周面11aとの圧着を強固なものにする。バレル11の外周面11aと接触部12aの曲率半径は略同一の、同一円状であることが望ましい。図1(a)、図2のターミナル101、接触部12aが水平面から傾斜して形成されるよう、接触部12aを含む凸状の押出部12を台形状とした。
【0021】
尚、接触部12aを含む凸状の押出部12の頂上部12bは、接触部12aが水平面から傾斜して形成されるようにすれば良く、頂上部12bは、接触部12aよりもバレル11から遠い側とすることが望ましい。また、凸状の押出部12は、接触部12aが水平面から傾斜し、ターミナルの長手方向に略垂直となるようにすれば良い。このようにして、FPC2とターミナル101とが電気的機械的に高性能で接続される。
【0022】
上記に示されるターミナル1を用いてFPC2を接続することにより、バレル11の外周面11aにてFPC2を押圧するので、バレル11とFPC2とが面接触し、FPC2に対して応力集中が作用することがなく、FPC2の損傷を防止できる。また、設置面10aのバレル11に押圧される部位が、バレル11の外周面11aの曲率と略同等の曲率を有しているので、バレル11とFPC2との接触面積を十分にとることができ、応力集中をより緩和できる。
また、ターミナル1とFPC2とが面接触することにより、通電時に接触面に流入する電流密度を低下させることができるため、数百mAオーダーの比較的高い電流を流すこともできる。
また、FPC2をバレル11の外周面11aで押圧することによって、バレル11による押圧力がFPC2の面に対して略直交する方向に作用するので、応力の経年低下などによりFPC2の肉厚が減少してもバレル11よりFPC2に対して良好に弾性力を付勢できる。バレル11は曲がり梁構造であるのでバネ定数が小さく、FPC2の肉厚減少に伴う弾性力の低下の度合いが低いので、FPC2への弾性押圧が経時的に安定する。
【0023】
≪第2実施例≫
図3(a)は、本発明の具体的な第2実施例に係るターミナル102とFPC2との接続状態を示した断面模式図である。本実施例のターミナル102は、溝部13を設けたほかは第1実施例と同様であり、図1(a)と類似の斜視図となる。また、本実施例のFPC2も第1実施例と同様のものである。
【0024】
図3(a)のターミナル102は、基台10の、FPC2を圧着する部位に、ターミナル長手方向に略垂直な溝部13を有する。図3(a)のB−Bでの断面を図3の(b)に示す。このようなターミナル102に対し、FPC2の回路導体21を上側にして基台10の設置面10a上に載置し、バレル11を円筒状にかしめる。これにより、図3に示されるようにバレル11の外周面11aでFPC2が押圧され、溝部13に一部埋没する。これによりFPC2と電気的機械的に接続される。この際、同時に、バレル11の外周面11aと対応する基台10の接触部12aを上に凸状に押し出し、バレル11の外周面11aとの圧着を強固なものにすることが望ましいのは第1実施例と同様である。尚、図3のように、バレル11の外周面11aと溝部13の曲率半径は略同一の、同一円状であることが望ましいが、溝部13は断面が略方形状、略逆三角形状であっても良い。このようにして、FPC2とターミナル102とが電気的機械的に高性能で接続される。
【0025】
≪第3実施例≫
図4は、本発明の具体的な第3実施例に係るターミナル103とFPC2との接続状態を示した断面模式図である。本実施例のターミナル103は、ターミナル103がバレル11のFPC2を押圧する部位に押圧方向に向かって凸状のボス(凸部)14を有するほかは、第1実施例と同様であり、図1(a)と類似の斜視図となる。また、本実施例のFPC2の構造も、FPC2がバレル11のボス(凸部)14に対応する部位に、ラッチホール(穴)23を有するほかは第1実施例と同様のものである。ラッチホール(穴)23は、ボス(凸部)14を嵌合させるためのものである。
【0026】
図4のターミナル103は、バレル11の、FPC2を押圧する部位に外周に向かって凸状のボス14を有する。このようなターミナル103に対し、ラッチホール23を有するFPC2の回路導体21を上側にして基台10の設置面10a上に載置し、バレル11を円筒状にかしめる。これにより、図4に示されるようにバレル11の外周面11aでFPC2が押圧され、バレル11のボス14がFPC2のラッチホール23に嵌合することによりFPC2と電気的機械的に接続される。この際、同時に、バレル11の外周面11aと対応する基台10の接触部12aを上に凸状に押し出し、バレル11の外周面11aとの圧着を強固なものにすることが望ましいのは第1実施例と同様である。このようにして、FPC2とターミナル103とが電気的機械的に高性能で接続される。
【0027】
≪第4実施例≫
図5は、本発明の具体的な第4実施例に係るターミナル104とFPC2との接続状態を示した断面模式図である。本実施例のターミナル104は、ターミナル103がバレル11のFPC2を押圧する部位に押圧方向に向かって凸状のボス(凸部)14を有し、基台10のボス(凸部)14に対応する部位にコンタクトホール(穴)15を有するほかは、第1実施例と同様であり、図1(a)と類似の斜視図となる。尚、コンタクトホール(穴)15はボス(凸部)14を嵌合させるに十分な大きさの穴である。また、本実施例のFPC2の構造も第1実施例と同様のものである。
【0028】
図5のターミナル104は、バレル11の、FPC2を押圧する部位に外周に向かって凸状のボス14を有し、基台10のボス14に対応する部位にコンタクトホール15を有する。このようなターミナル104に対し、FPC2の回路導体21を上側にして基台10の設置面10a上に載置し、バレル11を円筒状にかしめる。これにより、図4に示されるようにバレル11の外周面11aでFPC2が押圧され、バレル11のボス14が基台10のコンタクトホール15とでFPC2を押圧する。これによりターミナル104とFPC2との接触面を、コンタクトホール15の周縁上に十分広く確保でき、ターミナル104とFPC2との電気的接続の信頼性を高めることができる。この際、同時に、バレル11の外周面11aと対応する基台10の接触部12aを上に凸状に押し出し、バレル11の外周面11aとの圧着を強固なものにすることが望ましいのは第1実施例と同様である。このようにして、FPC2とターミナル104とが電気的機械的に高性能で接続される。
【0029】
≪第5実施例≫
図6は、本発明の具体的な第5実施例に係るターミナル105とFPC2との接続状態を示した断面模式図である。本実施例のターミナル105は、バレル11を挟むように向かい合った、2枚のウォール(壁)16が立設されている。2枚のウォール(壁)16は、基台10の長手方向に略垂直方向に延出し、基台10に垂直に曲げ形成されたものである。2枚のウォール(壁)16により、バレル11とFPC2との接触面付近に、外部配線等が干渉することを防ぐことができる。
【0030】
≪第6実施例≫
図7は、本発明の具体的な第6実施例に係るターミナル106とFPC2との接続状態を示した模式図である。また、図8は図7(a)におけるA−A断面を示した模式図である。本実施例のFPC2の構造も第1実施例と同様のものである。ターミナル106のクリップ(曲がり梁部)17は基台10の一部を打ち抜いて、FPC2との接続方向に曲げ形成したものである。このクリップ(曲がり梁部)17は、第1実施例に係るターミナル101のバレル11同様、図1(b)のように、基台10において、設置面10aに近い一辺11pを残して輪郭11qが打ち抜かれることにより基台10の長手方向に形成された短冊片11rを、設置面1aに対向して曲げ形成されたものである。
【0031】
図8のターミナル106は、クリップ17により基台10との間にFPC2を挟持し、そのクリップ17を更にスプリング(曲がり梁押さえ部)18で押さえるものである。スプリング18は、基台10の長手方向と略垂直に延出された部位を、基台10に垂直に立設し、クリップ17によりFPC2を挟持したのち上部を水平方向に曲げ、クリップ17を押さえるようにしたものである。これによりターミナル106とFPC2との接触を、クリップ17とスプリング18の2重バネ構造で保持することとなり、且つターミナル106とFPC2との接触面を広くとるようにすることができる。このようにFPC2とターミナル106とが電気的機械的に高性能で接続される。尚、スプリング18はウォール(壁)16から延出されているので、第5実施例同様、FPC2との接触面付近に、外部配線等が干渉することを防ぐことができる。
【0032】
ターミナル106において、クリップ17のFPC2との接触面17a、又は、基台10の接触部12aに、ターミナルの長手方向に略垂直に波状の凹凸を付け、FPC2が抜けにくい構造とすることも有用である。また、第1実施例のターミナル101の押出部12或いは第2実施例の溝部13を第6実施例のターミナル106に設けることも有効である。更に、第4実施例のターミナル104の特徴である、ボス14又はコンタクトホール15と同様の加工を、第6実施例のターミナル106施すことも有効である。
【0033】
また、第1乃至第4実施例のターミナル101乃至104において、第6実施例のターミナル106の特徴の1つである、スプリング18を設ける構造とし、2重バネ構造で保持することも、ターミナル101乃至104のバレル11によるFPC2の圧着をさらに向上させることができる。
【0034】
≪応用例≫
図9(a)及び(b)は、上述の第1乃至第5実施例に例示したような、本発明に係るフレキシブルプリント基板用ターミナル100を、複数同時に接続する様子を示した模式図である。今、図9(a)のように、3回線を有するフレキシブルプリント基板200に、ターミナルを3つ接続することを考える。各回線を形成する3つの回路導体21の間隔にあわせ、本発明に係るフレキシブルプリント基板用ターミナル100を3つ、キャリア109でつないだものを用意する。これを適当な治具で一度に3つの回路導体21と3カ所で接続し、次に図9(b)のようにキャリア109を取り除くことで3つの回路導体21にそれぞれ独立に接続された3つのフレキシブルプリント基板用ターミナル100とすることができる。この工程における、本発明の従来例に対する優位点は、図9(a)及び(b)からも明らかなように、複数回線を有するフレキシブルプリント基板の前処理が不要であり、接続するための端24を、回路導体21ごとに舌状にする必要がないことである。このように、本発明に係るフレキシブルプリント基板用ターミナルは、複数を同時に接続することが極めて容易である。
【0035】
上記実施例では、回路導体21を上側にしてFPC2を設置面10a上に載置する構成としたが、回路導体21を下側にしてもFPC2とターミナル1との電気的接続が可能である。また、上記実施例では、雄型の端子19を設けた構成としたが、接続すべき外部コネクタに対応した形状であればよい。また、端子19は、外部導線を圧着することにより電気的接続を得てもよい。
【0036】
上記に示されるように、本発明によれば、円筒状の曲がり梁部の外周面でFPCを押圧することにより、曲がり梁部とFPCとが面接触し、FPCに対する応力集中を緩和でき、FPCの損傷を防止できる。且つ本発明のフレキシブルプリント基板用ターミナルは、FPCの接続する端を舌状に加工する必要がなく、接続工程において生産性の良いターミナルである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の具体的な第1実施例に係るターナミルとFPCとの接続状態を示した模式図、(b)は曲がり梁部となる、基台を打ち抜いた短冊片を示した模式図。
【図2】 本発明の具体的な第1実施例に係るターナミルとFPCとの接続状態を示した断面模式図。
【図3】 本発明の具体的な第2実施例に係るターナミルとFPCとの接続状態を示した、(a)断面模式図、(b)別の角度からの接触部分の断面模式図。
【図4】 本発明の具体的な第3実施例に係るターナミルとFPCとの接続状態を示した断面模式図。
【図5】 本発明の具体的な第4実施例に係るターナミルとFPCとの接続状態を示した断面模式図。
【図6】 本発明の具体的な第5実施例に係るターナミルとFPCとの接続状態を示した模式図。
【図7】 本発明の具体的な第6実施例に係るターナミルとFPCとの接続状態を示した模式図。
【図8】 本発明の具体的な第6実施例に係るターナミルとFPCとの接続状態を示した断面模式図。
【図9】 本発明の応用例に係る複数個のターナミルとFPCとの接続工程を示した模式図。
【図10】 舌状に加工したFPCをターミナルの長手方向に略垂直に延出したバレルで固定する従来構造を示した、(a)斜視模式図、(b)断面模式図。
【符号の説明】
100、101、102、103、104、105、106
ターミナル
2 フレキシブルプリント基板(FPC)
10 基台
10a 設置面
109 キャリア
11 バレル
11a バレル外周面
12 押出部
13 溝部
14 ボス
15 コンタクトホール
16 ウォール
17 クリップ
18 スプリング
19 端子
21 回路導体
22 樹脂フィルム
23 ラッチホール
24 端

Claims (12)

  1. フレキシブルプリント基板が載置される設置面を有した基台と、
    前記基台において、前記設置面に近い一辺を残して輪郭が打ち抜かれることにより前記基台の長手方向に形成された短冊片を前記設置面に対向して曲げ形成された曲がり梁部とを有し、
    前記フレキシブルプリント基板が前記曲がり梁部の面と前記設置面とで圧着固定されており、
    前記フレキシブルプリント基板の、前記設置面との圧着固定部分が舌状に加工されていないことを特徴とするフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  2. 前記曲がり梁部は、前記短冊片が前記設置面に対向して内側に円筒状に形成され、前記フレキシブルプリント基板が前記曲がり梁部の外周面と前記設置面とで圧着固定されたことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  3. 前記曲がり梁部は、前記短冊片がその表面が前記設置面と対向するように前記設置面側に反転されたことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  4. 前記設置面上の前記曲がり梁部に対応した位置において、前記設置面を長手方向に凸状にしたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  5. 前記設置面上の前記曲がり梁部に対応した位置において、前記設置面上の長手方向に略垂直方向に溝部が設けられたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  6. 前記設置面の前記曲がり梁部に押圧される部位は、前記曲がり梁部の接触面の曲率と略同等の曲率を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  7. 前記曲がり梁部は、前記フレキシブルプリント基板を押圧する部位に押圧方向に向かって凸部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  8. 前記凸部を嵌合させるための穴を有するフレキシブルプリント基板を、前記凸部に対応して圧着固定することを特徴とする請求項7に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  9. 前記凸部に対応して圧着固定する前記設置面に、前記凸部を嵌合させるに十分な大きさの穴を有することを特徴とする請求項7に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  10. 前記曲がり梁部近傍に、前記基台の長手方向に略垂直方向に延出し、前記基台に垂直に曲げ形成された壁を有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  11. 前記壁から、前記曲がり梁部を押さえるよう延出された、曲がり梁押さえ部を有することを特徴とする請求項10に記載のフレキシブルプリント基板用ターミナル。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の複数個のフレキシブルプリント基板用ターミナルの形成方法であって、
    前記設置面に近い一辺を残して輪郭が打ち抜かれることにより長手方向に形成された短冊片を個々に有する複数個の基台をキャリアで接続したまま、
    圧着固定すべき部分が舌状に加工されていない複数個の回路導体の形成された1枚の前記フレキシブルプリント基板に、個々の前記短冊片を個々の前記設置面に対向して曲げ形成して複数個の曲がり梁部とすることで、前記フレキシブルプリント基板の複数個の回路導体を複数個の前記曲がり梁部の面と複数個の前記設置面とで圧着固定し、
    その後、前記キャリアを除くことで、複数個のフレキシブルプリント基板用ターミナルを形成することを特徴とする複数個のフレキシブルプリント基板用ターミナルの形成方法。
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