JP4110357B2 - 自励式スイッチングレギュレータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、降圧形の自励式スイッチングレギュレータに関し、出力電圧にリップルがなくても安定した動作を行うことができ、かつ主回路トランジスタの損失を低減することができる自励式スイッチングレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自励式スイッチングレギュレータとして、図8に示す回路が知られている。図8において、スイッチングレギュレータ9のDC入力端子a′,グランド端子GND′間には、直列接続された抵抗R1′とツェナーダイオードZD1′とが、DC入力端子a′側にR1′が位置し、グランド端子GND′側にZD1′が位置するように接続されている。
【0003】
DC入力端子a′には、PNP形の主回路トランジスタQ1′が、エミッタ端子Eがa′側に位置するように接続され、エミッタ端子Eとベース端子B間には抵抗R2′が接続され、コレクタ端子Cには帰還抵抗R3′の一方の端子が接続されている。
【0004】
抵抗R1′とツェナーダイオードZD1′との接続点には、抵抗R4′の一方の端子が接続され、抵抗R4′の他方の端子には、抵抗R5′の一方の端子および前記した帰還抵抗R3′の他方の端子が接続され、抵抗R5′の他方の端子はグランド端子GND′に接続されている。
【0005】
NPN形のトランジスタQ2′のコレクタ端子Cは主回路トランジスタQ1′のベース端子Bに接続され、トランジスタQ2′のベース端子Bは抵抗R3′,R4′,R5′の接続点に接続されている。NPN形のトランジスタQ3′は、トランジスタQ2′ともに比較回路を構成しており、トランジスタQ3′のコレクタ端子CはDC出力端子b′に接続されている。
【0006】
トランジスタQ3′のベース端子Bは、後述する出力電圧検出用の直列接続抵抗R7′,R8′間に接続され、トランジスタQ2′およびQ3′の各エミッタ端子Eは抵抗R6′の一方の端子に接続され、抵抗R5′の他方の端子はグランドに接続されている。
【0007】
主回路トランジスタQ1′のコレクタ端子Cは、平滑用のインダクタL1′の一方の端子に接続され、ンダクタL1′の他端はDC出力端子b′に接続されている。
【0008】
主回路トランジスタQ1′のコレクタ端子CとインダクタL1′との接続点には、フライホイールダイオードD1′の一方の端子が接続され、フライホールダイオードD1′の他方の端子はグランド端子GND′に接続されている。
【0009】
インダクタL1′の他方の端子はDC出力端子b′に接続されている。DC出力端子b′とグランド端子GND′間には、抵抗R7′とR8′の直列接続回路がR7′がDC出力端子b′に位置するように接続されるとともに、平滑用のコンデンサC′が接続されている。抵抗R7′とR8′は、シャント回路を構成しており、前述したように抵抗R7′とR8′との接続点dがトランジスタQ2′のベース端子Bに接続されている。
【0010】
図8の自励式スイッチングレギュレータ9の動作を以下に説明する。
【0011】
入力電圧Vinが、DC入力端子a′,グランド端子GND′間に印加されると、抵抗R1′,R4′を介して、トランジスタQ2′のベース端子Bに電流が注入され、トランジスタQ2′がターンオンする。このとき、R3′とR4′とR5′との接続点(refで示す)、すなわちトランジスタQ2′のベース端子Bには基準電圧が現われている。
【0012】
トランジスタQ2′のターンオンにより、主回路トランジスタQ1′のベース端子Bに電流が流れ、主回路トランジスタQ1′はターンオンを開始する。主回路トランジスタQ1′のターンオンが開始すると、接続点refの電位が上昇し抵抗R3′による正帰還がなされ、主回路トランジスタQ1′のターンオンが速やかに完了する。主回路トランジスタQ1′を流れる電流は、インダクタL1′を介してDC出力端子b′側に供給される。DC出力端子b′,グランド端子GND′間の電圧が上昇するとコンデンサC′が充電されるとともに、抵抗R7′とR8′との接続点dの電位が上昇する。
【0013】
接続点dの電位がR4′とR5′との接続点refの電位に等しくなると、トランジスタQ3′がターンオンするとともに、トランジスタQ2′がターンオフする。トランジスタQ2′がターンオフすると、主回路トランジスタQ1′もターンオフする。この後、インダクタL1′に蓄積されたエネルギーは、電流としてフライダイオードD1′→インダクタL1′の経由でDC出力端子b′側に流れる。
【0014】
この後、DC出力端子b′,グランド端子GND′間の電位が低下すると、トランジスタQ3′がターンオフするとともに、トランジスタQ2′がターンオンする。
【0015】
以下、同様にして、主回路トランジスタQ1′のターンオン,ターンオフが繰り返される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図8のスイッチングレギュレータ9ではトランジスタQ2′の安定したオン・オフ(すなわち、急峻なトランジスタQ2′のオン・オフ)を行うためには、Q3′のベース端子への急激な電流注入が必要となる。この電流注入は、出力のリップル電圧により行われる。したがって、図8のスイッチングレギュレータでは、DC出力電圧Voutのリップルを小さくすることが容易ではない。
【0017】
また、図8のスイッチングレギュレータでは、主回路トランジスタQ1′のオン・オフは、トランジスタQ2′のオン・オフに頼っている。特に、図8では、主回路トランジスタQ1′のエミッタ端子Eとベース端子Bとの間には抵抗R2′が設けられており、この抵抗R2′と主回路トランジスタQ1′のエミッタベース間のPN接合容量により、RC回路が形成される。このため、トランジスタQ2′がターンオンしても、主回路トランジスタQ1′は直ちにはターンオンできないし、トランジスタQ2′がターンオフしても、主回路トランジスタQ1′は直ちにはターンオフできない。
【0018】
したがって、図9(A)に示すように、主回路トランジスタQ1′のコレクタ端子Cの電圧の立上りおよび立下り時の波形は急峻とはならず、損失が無視できない場合が生じる。なお、図9(B)に理想的な主回路トランジスタの出力波形を示しておく。
【0019】
本発明の目的は、DC出力電圧にリップルがなくても安定した動作が可能な自励式スイッチングレギュレータを提供することである。
【0020】
本発明の他の目的は、主回路トランジスタのターンオン,ターンオフ時の損失を低減することができる自励式スイッチングレギュレータを提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の自励式スイッチングレギュレータは、主回路トランジスタのベース端子に与えられる信号により動作するDC/DC変換部と、DC/DC変換部に駆動信号を送出する主回路駆動部とを有する。
【0022】
本発明では、DC/DC変換部は、前記した主回路トランジスタと、主回路トランジスタの出力側の主端子に接続された平滑用インダクタと、この平滑用インダクタの入力端子に一方の端子が接続され、他方の端子がグランド端子に接続されたフライホイールダイオードと、次に述べる主回路補助回路とからなる。
【0023】
主回路補助回路は、平滑用インダクタの二次巻線を構成する補助インダクタ、およびこの補助インダクタに直列接続されたコンデンサと抵抗からなる。補助インダクタとコンデンサと抵抗の直列接続回路の一方の端子は、主回路トランジスタの入力端子に接続され、他方の端子が主回路トランジスタのベース端子に接続され、かつ、補助インダクタは、平滑用インダクタに流れる電流が増加するときに、主回路トランジスタのベース端子側が負、主回路トランジスタの入力端子側が正となるように巻回されている。
【0024】
また、主回路駆動部は、前記主回路トランジスタのベース電流が流れる向きに前記コンデンサを充電する回路を備えている。
【0025】
本発明の自励式スイッチングレギュレータは、主回路トランジスタをターンオンするに際して、当該主回路トランジスタのベース端子が順バイアスされるように充電したコンデンサの蓄積電荷をベース電流として供給するとともに、主回路トランジスタがターンオンを開始したときに、補助インダクタの起電力が、主回路トランジスタのベース端子を順バイアスするように作用する。
【0026】
また、本発明の自励式スイッチングレギュレータは、主回路トランジスタのベース端子に電流が流れなくなるとき(主回路トランジスタがターンオフを開始したとき)に、補助インダクタの起電力が、主回路トランジスタのベース端子を逆バイアスするように作用する。
【0027】
補助インダクタにより得られるベース電流は、微分波形であるので、高速かつ安定した主回路トランジスタのオン・オフを行うことができ、DC出力リップルを利用する必要はなくなる。また、主回路トランジスタの出力電圧の立上がりおよび立下りが急峻となり、当該主回路トランジスタでの損失は大幅に低減される。
【0028】
本発明のスイッチングレギュレータでは、主回路駆動部は、主回路トランジスタを起動するときには、当該トランジスタのベース端子を電流リミッタを介してグランド端子に接続し、前記コンデンサをDC入力端子に印加される電圧により充電するように構成できる。
【0029】
この場合、主回路駆動部には、主回路駆動用トランジスタを備えることができる。主回路駆動用トランジスタのベース端子には、起動抵抗を介してDC入力端子が接続され、主回路駆動用トランジスタの一方の主端子は前記主回路トランジスタのベース端子に接続されるとともに他方の端子はグランド端子に接続され、かつ、主回路トランジスタのベース端子、主回路駆動用トランジスタの一方の主端子、主回路駆動用トランジスタの他方の主端子、およびグランド端子の経路に、電流リミッタを介在させることができる。
【0030】
さらに本発明の自励式スイッチングレギュレータでは、DC出力端子の電圧を検出する出力電圧検出部と、出力電圧検出部からのDC出力電圧検出値を入力する端子を備えた出力制御部とを有することができ、出力制御部は、出力電圧検出値が、所定の基準値を超えたときは主回路駆動部の動作を禁じ、出力電圧検出値が、所定の基準値に達しないときは主回路駆動部の動作を許すように構成することができる。
【0031】
この場合、出力制御部の制御信号出力端子が主回路駆動用トランジスタのベース端子に接続されるように構成でき、出力制御部は、出力電圧検出値が所定の基準値を超えるときに、主回路駆動用トランジスタのベース端子にオン信号を出力することで前記主回路駆動部の動作を禁じるようにできる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスイッチングレギュレータの一実施形態を図1〜図5により説明する。
【0033】
図1においてスイッチングレギュレータ1Aは、たとえばプリンタに使用されるもので、DC/DC変換部11と、主回路駆動部12と、出力電圧検出部13と、出力制御部14と、出力部15(平滑用コンデンサC2)とから構成されており、DC入力端子aに与えられる42〔V〕を、5〔V〕に変換してDC出力端子bから出力することができる。
【0034】
DC/DC変換部11は、PNP形の主回路トランジスタQ1と、平滑用インダクタL1と、フライホイールダイオードD1と、主回路補助回路111とから構成されている。主回路トランジスタQ1のエミッタ端子EはDC入力端子aに接続され、コレクタ端子Cは平滑用インダクタL1の一方の端子に接続されている。また、フライホイールダイオードD1は、カソード端子Kが主回路トランジスタQ1,平滑用インダクタL1間に接続され、アノードAがグランド端子GNDに接続されている。
【0035】
主回路補助回路111は、平滑用インダクタL1の二次巻線を構成する補助インダクタL2と、抵抗R3と、コンデンサC1とからなる。補助インダクタL2の一方の端子は、主回路トランジスタQ1の入力端子(エミッタ端子E)に接続されており、他方の端子は、コンデンサC1および抵抗R3を介して主回路トランジスタQ1のベース端子Bに接続されている。補助インダクタL2は、平滑用インダクタL1に流れる電流が増加するときに、主回路トランジスタQ1のベース端子B側が負、主回路トランジスタQ1の入力端子側が正となるように巻回されている。
【0036】
なお、平滑用インダクタL1と、補助インダクタL2との巻線比Nは、
N=(VIN−VOUT)/(VQ1,BE+0.2〔V〕)
VIN;定格入力電圧
VOUT;定格入力電圧
VQ1,BE;主回路トランジスタQ1のエミッタ・ベース間電圧
とすることができる。
【0037】
主回路駆動部12は、NPN形の主回路駆動用トランジスタQ2と、起動抵抗R1と、リミッタ抵抗R2とからなる。主回路駆動用トランジスタQ2エミッタEはグランド端子GNDに接続されている。また、起動抵抗R1は、DC入力端子aと主回路駆動用トランジスタQ2,ベース端子B間に接続され、リミッタ抵抗R2は、主回路トランジスタQ1のベース端子Bと、主回路駆動用トランジスタQ2のコレクタ端子Cとの間に接続されている。
【0038】
出力電圧検出部13は、抵抗R9とR10の直列接続回路からなり、両抵抗により、DC出力電圧Voutを分圧し、分圧点(両抵抗の接続点)の電圧は後述するシャント回路(シャントIC)の検出端子Sに出力される。
【0039】
出力制御部14は、前述したシャントICと、抵抗R5,R6,R7,R8と、主回路駆動部制御用のNPN形のトランジスタQ3およびPNP形のトランジスタQ4とからなる。シャント回路ICの検出端子Sは抵抗R9,R10間に接続され、カソード端子Kは後述するトランジスタQ4の駆動用抵抗R7,R8を介してDC出力端子bに接続され、アノード端子Aはグランド端子GNDに接続されている。抵抗R6は、過電流検出のために設けられるもので、平滑用インダクタL1の出力端子と、DC出力端子bとの間に接続されている。
【0040】
トランジスタQ3のコレクタ端子Cは、主回路駆動用トランジスタQ2のベース端子Bに接続されている。また、トランジスタQ3のエミッタEはグランド端子GNDに接続されており、ベース端子Bは抵抗R4を介してグランド端子GNDに接続されるとともに、抵抗R5を介してトランジスタQ4のコレクタ端子Cに接続されている。
【0041】
トランジスタQ4のベース端子Bは前述した駆動用抵抗R7,R8間に接続されており、エミッタ端子Eは平活用インダクタL1の出力側の端子に接続されている。
【0042】
以下、図1の回路の動作を、図2〜図5により詳細に説明する。
【0043】
DC入力電圧VinがDC入力端子a,グランド端子GND間に印加されると、主回路駆動用トランジスタQ2のベース端子Bにはオン電流が流れ、当該トランジスタQ2が、ターンオンする。図2に示すように、主回路駆動用トランジスタQ2のターンオンにより、コンデンサC1は、補助インダクタL2側が(+)、抵抗R3側が(−)になるように充電される(図2では、充電電流を破線矢印で示す)。これとともに、主回路トランジスタQ1がターンオンを開始する。
【0044】
電流が平滑用インダクタL1を流れ出すと、補助インダクタL2には、(主回路トランジスタQ1のエミッタ端子E)→(主回トランジスタQ1のベース端子B)→(抵抗R3)→(コンデンサC1)の向きに電流を流そうとする起電力が生じる。この起電力により、図3に示すように、コンデンサC1の放電が行われ、主回路トランジスタQ1のベース端子Bには急激にベース電流が流れるので、ターンオンが速やかに行われる(図3では、放電電流を破線矢印で示す)。これにより、電流Iが、主回路トランジスタQ1,平滑用インダクタL1を介してDC出力端子bに向けて流れる。なお、抵抗R3,コンデンサC1の値を適宜設定することにより、主回路トランジスタQ1がオンしている時間を設定することができる。
【0045】
主回路補助回路111のコンデンサC1の放電が進むと、ベース端子Bには電流が流れなくなり、主回路トランジスタQ1はターンオフを開始する。主回路トランジスタQ1がターンオフすると、図4に示すように、平滑インダクタL1に蓄積されたエネルギーは、電流Iとして(フライホイールダイオードD1)→(平滑用インダクタL1)の経由でDC出力端子b側に流れる。このとき、主回路トランジスタQ1の主回路電流(コレクタ電流)が減少しはじめると、補助インダクタL2には、(コンデンサC1)→(抵抗R3)→(主回路駆動用Q1のベース端子B)→(主回路駆動用Q1のエミッタ端子E)の向きに電流を流そうとする起電力が生じるので、トランジスタQ1のオフ状態は維持される。
【0046】
一方、上記のようにして電流が平滑用インダクタL1,抵抗R6を介してDC出力端子b側に電流が流れると、コンデンサC2が充電される。DC出力端子b,グランド端子GND間の電圧がある電圧に達すると(抵抗R9,R10の接続点の電位が、ある電圧に達すると)、図5に示すように、シャント回路ZD1が動作し、カソード端子Kから電流の吸い込みを行う。これにより、抵抗R7,R8の接続点の電位が下がり、トランジスタQ4がターンオンし、トランジスタQ3のベース端子Bの電位が上昇し、トランジスタQ3がターンオンし、主回路駆動用トランジスタQ2もターンオフする。
【0047】
DC出力端子b,グランド端子GND間の電位が低下すると、シャントICはオフし、トランジスタQ4およびQ3がターンオフする。これにより主回路駆動用トランジスタQ2がターンオフするので、DC/DC変換部11による変換動作が、上述のようにして繰り返される。
【0048】
また、過電流検出用の抵抗R6を流れる電流がある値に達すると、トランジスタQ4のベース端子Bの電位が下がり、ベース電流が引かれトランジスタQ4がターンオンする。これにより、平滑インダクタL1の出力側の電圧は、抵抗R4とR5とにより分圧され、トランジスタQ3のベースに与えられるので、トランジスタQ3はターンオンする。トランジスタQ3のターンオンにより、主回路駆動用トランジスタQ2のベース端子Bがグランド電位となり、当該トランジスタQ2はターンオフする。
【0049】
図1の主回路トランジスタQ1のベース端子Bには、ターンオン時には補助インダクタL1やコンデンサC1により強制的にベース電流が与えられるし、ターンオフ時には、補助インダクタL1やコンデンサC1により強制的にベース電流が流さない向きに電圧がかかるので、主回路トランジスタQ1は、トランジスタ等の他のスイッチによらずに、ターンオンやターンオフができる。したがって、主回路トランジスタQ1の出力波形として、図9(B)に示したと同様の波形を得ることができ、これによりDC出力電圧にリップルによらずに安定した動作が可能であり、また主回路トランジスタのターンオン,ターンオフ時の損失を低減することができる。
【0050】
図6は本発明のスイッチングレギュレータ1Bの他の実施形態を示す図である。図6では、主回路駆動部16が図1の主回路駆動部12とは異なり、主回路駆動用トランジスタQ2のエミッタ端子Eは、リミッタ抵抗R2を介してグランド端子GNDに接続されている。リミッタ抵抗R2には、主回路駆動用トランジスタQ2のゲイン補償用のコンデンサC3が並列接続されている。図6のスイッチングレギュレータ1Bの動作は、実質上、上述した実施形態のスイッチングレギュレータ1Aと同一である。
【0051】
図7は、本発明のスイッチングレギュレータ1Cの更に他の実施形態を示す図である。図7では、出力制御部17が、図1の出力電圧検出部13および出力制御部14の双方の機能を合わせた持っている。出力電圧が所定の値を超えたとき、および主回路((DC入力端子a主回路トランジスタQ1の両主端子)→(平滑用インダクタL1)→(DC出力端子b)に至る経路)に過電流が流れた場合には、トランジスタQ4,Q3が動作する。図7のスイッチングレギュレータ1Cの動作も、実質上、上述した実施形態のスイッチングレギュレータ1Aと同一である。
【0052】
【発明の効果】
本発明の自励式スイッチングレギュレータでは、補助インダクタの起電力を利用して、主回路トランジスタのターンオン、ターンオフを行っている。補助インダクタにより得られるベース電流は、微分波形であるので、高速かつ安定した主回路トランジスタのオン・オフを行うことができ、DC出力リップルを利用する必要はなくなる。また、主回路トランジスタの出力電圧の立上がりおよび立下りが急峻となり、当該主回路トランジスタでの損失は大幅に低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチングレギュレータの一実施形態を示す回路図である。
【図2】図1のスイッチングレギュレータの主回路トランジスタの起動時の回路動作説明図である。
【図3】主回路トランジスタがターン・オンするときの様子を示す回路動作説明図である。
【図4】主回路トランジスタがターン・オフした後、フライホイールダイオードがオンした様子を示す回路動作説明図である。
【図5】シャント回路が動作し、カソード端子から電流の吸い込みを行ったときに、主回路駆動用トランジスタがターンオフする様子を示す回路動作説明図である。
【図6】主回路駆動用トランジスタのエミッタ端子が、リミッタ抵抗を介してグランド端子に接続された、本発明のスイッチングレギュレータの他の実施形態を示す回路図である。
【図7】出力制御部が、出力電圧検出部および出力制御部の双方の機能を合わせた持っている、本発明のスイッチングレギュレータのさらに他の実施形態を示す回路図である。
【図8】従来の自励式スイッチングレギュレータを示す回路図である。
【図9】(A)は、従来のスイッチングレギュレータにおける主回路トランジスタのコレクタ端子の電圧の立上りおよび立下り時の出力波形を示す図、(B)は理想的な主回路トランジスタの出力波形を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C スイッチングレギュレータ
11 DC/DC変換部
12 主回路駆動部
13 出力電圧検出部
14 出力制御部
15 出力部
111 主回路補助回路
Claims (1)
- 主回路トランジスタのベース端子に与えられる信号により動作するDC/DC変換部と、前記DC/DC変換部に駆動信号を送出する主回路駆動部と、を有する自励式スイッチングレギュレータにおいて、
前記DC/DC変換部は、前記主回路トランジスタと、前記主回路トランジスタの出力側の主端子に接続された平滑用インダクタと、前記平滑用インダクタの前記入力端子に一方の端子が接続され、他方の端子がグランド端子に接続されたフライホイールダイオードと、前記平滑用インダクタの二次巻線を構成する補助インダクタ、および当該補助インダクタに直列接続されたコンデンサと抵抗からなり、前記補助インダクタとコンデンサと抵抗との直列接続回路の一方の端子が前記主回路トランジスタの入力端子に接続され、他方の端子が前記主回路トランジスタのベース端子に接続され、かつ、前記補助インダクタは、前記平滑用インダクタに流れる電流が増加するときに、前記主回路トランジスタのベース端子側が負、DC入力端子側が正となるように巻回されている、主回路補助回路と、を有し、
前記主回路駆動部は、前記主回路トランジスタのベース電流が流れる向きに前記コンデンサを充電する回路を備えてなり、前記主回路トランジスタを起動するときには、当該トランジスタのベース端子を電流リミッタを介してグランド端子に接続し、前記コンデンサを前記DC入力端子に印加される電圧により充電するものであり、主回路駆動用トランジスタを有し、前記主回路駆動用トランジスタのベース端子には、起動抵抗を介してDC入力端子が接続され、前記主回路駆動用トランジスタの一方の主端子は前記主回路トランジスタのベース端子に接続されるとともに他方の端子はグランド端子に接続され、かつ、前記主回路トランジスタのベース端子、前記主回路駆動用トランジスタの一方の主端子、前記主回路駆動用トランジスタの他方の主端子、および前記グランド端子の経路に、前記電流リミッタが介在してなり、
さらに、DC出力端子の電圧を検出する出力電圧検出部と、前記出力電圧検出部からのDC出力電圧検出値を入力する端子を備えた出力制御部と、を有し、
前記出力電圧検出部は、前記DC出力端子の電圧を分圧する第1分圧回路を有し、
前記出力制御部は、前記第1分圧回路の分圧点が検出端子に接続され、アノード端子がグランド端子に接続され、前記第1分圧回路の分圧点の電圧が所定の基準値を超えると動作するシャント回路と、前記平滑用インダクタの出力側と前記DC出力端子との間に直列に接続された過電流検出用抵抗と、一端側が前記DC出力端子に接続された第1駆動抵抗と、一端側が前記第1駆動抵抗の他端側に接続され、他端側が前記シャント回路のカソード端子に接続された第2駆動抵抗と、ベース端子が前記第1駆動抵抗と前記第2駆動抵抗との接続点に接続され、エミッタ端子が前記平滑用インダクタの出力側に接続されたPNP形の第1トランジスタと、前記第1トランジスタのコレクタ端子とグランド端子との間に接続された第2分圧回路と、ベース端子が前記第2分圧回路の分圧点に接続され、エミッタ端子がグランド端子に接続され、コレクタ端子が前記主回路駆動用トランジスタのベース端子に接続されたNPN形の第2トランジスタと、を有している、ことを特徴とする自励式スイッチングレギュレータ。
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