JP4109652B2 - 除雪機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行部の前部に配設される除雪部に設ける投雪シュータに関し、特に、投雪シュータ内部に手や棒などを入れないようにするためのシュータガードの技術に関する。
従来から、走行部の前部に掻込みオーガやブロワや投雪シュータ等からなる除雪部を配置し、該除雪部の投雪シュータの開口側の基部にはシュータガードが取り付けられ、容易に手等を挿入できないようにし、雪詰まりが生じたときには、シュータガードを回動して、開口側の基部を大きく開けられるようにした技術が知られている。(例えば、特許文献1参照)。この技術はブロワが回転中に投雪シュータの詰まりを除去するために棒等を突っ込むと、破損のおそれがあるために、シュータガードを回動するとエンジンが停止するようにしていた。
また、温度が低く比較的比重の低い雪を除雪するときは、ブロワにより遠くまで投雪することができるが、湿気が多く比重が大きい雪を除雪する場合には、投雪シュータの下部に設けた切替板により投雪方向を調節して、詰まりを防止した技術も知られている。(例えば、特許文献2参照)。
実開昭62−154022号公報 特開2000−64241号公報
しかし、前者の技術ではシュータガードに雪が付着して詰まってくると、更に詰まりが助長されてしまい、投雪量が減少するので、棒等によりつついて除去する必要がある。後者の技術では、切替板を内部に取り付けるために、部品点数が多くなり、コストアップとなってしまうのである。また、切替板に雪が付着した場合には、固まりが大きくなり、排出ができなくなり、頻繁に詰まりを除去する必要があった。そこで、本発明はシュータガード部分に詰まりが生じても、雪の排出力によりシュータガードを開くようにして開口部の大きさが変わらないようにして、詰まり除去の回数を減少して操作性を向上し、部品点数の増加も抑えようとするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、オーガ(10)とブロワ(8)とブロワハウジング(7)と投雪シュータ(11)を備える除雪部(2)において、該ブロワハウジング(7)の上部に形成した吐出部(32)を平面視略四角形状に構成し、該吐出部(32)上端の吹上口(33)は、開口面積がブロワ(8)のブロワ羽根(8b)の大きさと略同じ開口面積とするとともに、該吹上口(33)の断面形状がブロワ羽根(8b)の断面形状と略同一の角形状とし、該吐出部(32)の上部外周面に環状の旋回座(35)を外接するように固着し、該旋回座(35)は、垂直部分の円筒状の嵌合部(35a)と水平部分の円環円盤状に構成した受部(35b)とから、側面断面視L字状または横T字状に形成され、該投雪シュータ(11)の下部を、該旋回座(35)に回転可能に嵌合可能とし、該投雪シュータ(11)に、平面断面視「コ」字状に形成された開放部を前方へ向けて構成し、該開放部の前下部に、板体で構成したシュータガード(30)の下部を、前後回動可能に枢支して配置すると共に、該シュータガード(30)を弾性体にて、該投雪シュータ(11)の内面に雪が付着した状態の、該付着した雪の内面後部との距離が略同じとなる位置に付勢したものである。
請求項2においては、請求項1記載の除雪機において、前記シュータガード(30)は前方への回動を許容し、かつ、弾性体にて後方へ付勢し、該シュータガード(30)にリンク機構を介して操作部材と連結し、前記シュータガード(30)の裏面に低摩擦抵抗部材(40)を貼設したものである。
請求項3においては、請求項1記載の除雪機において、該投雪シュータ(11)の上下中途部の後面に、除雪機(1)後方の運転操作部(5)近傍まで延出したハンドル(12)を取り付け、該ハンドル(12)は左右方向への回動により、該投雪シュータ(11)を旋回し、該ハンドル(12)の上下方向への操作で、該投雪シュータ(11)上端に設けたキャップ(11a)を上下回動可能とし、投雪距離を調節可能としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1の如く、オーガ(10)とブロワ(8)とブロワハウジング(7)と投雪シュータ(11)を備える除雪部(2)において、該ブロワハウジング(7)の上部に形成した吐出部(32)を平面視略四角形状に構成し、該吐出部(32)上端の吹上口(33)は、開口面積がブロワ(8)のブロワ羽根(8b)の大きさと略同じ開口面積とするとともに、該吹上口(33)の断面形状がブロワ羽根(8b)の断面形状と略同一の角形状とし、該吐出部(32)の上部外周面に環状の旋回座(35)を外接するように固着し、該旋回座(35)は、垂直部分の円筒状の嵌合部(35a)と水平部分の円環円盤状に構成した受部(35b)とから、側面断面視L字状または横T字状に形成され、該投雪シュータ(11)の下部を、該旋回座(35)に回転可能に嵌合可能とし、該投雪シュータ(11)に、平面断面視「コ」字状に形成された開放部を前方へ向けて構成し、該開放部の前下部に、板体で構成したシュータガード(30)の下部を、前後回動可能に枢支して配置すると共に、該シュータガード(30)を弾性体にて、該投雪シュータ(11)の内面に雪が付着した状態の、該付着した雪の内面後部との距離が略同じとなる位置に付勢したことより、シュータガードに雪が付着した場合には、シュータガードは雪の排出力により前方へ回動して、シュータガードが位置する吐出部の開口面積が小さくなることを防止し、雪の通過部分の面積が減少して雪詰まりが生じることを防止でき、吐出部分における雪の除去回数を減少して、作業効率を向上できる。
そして、付着した雪が除去された場合には弾性体の付勢力により自動的に元の位置に戻り、調整等の手間も不要で扱い易いにシュータガードとなる。
請求項2の如く、請求項1記載の除雪機において、前記シュータガード(30)は前方への回動を許容し、かつ、弾性体にて後方へ付勢し、該シュータガード(30)にリンク機構を介して操作部材と連結したことにより、シュータガードを投雪シュータ前面と平行に位置させた状態では、請求項1と同様の効果が得られ、操作部材を用いて、シュータガードを前記位置よりも後方へ回動したときには、吐出口の開口面積を減少させて、ブロワによる送風を強くして、雪を勢い良く吐出させて、遠くまで飛ばすことが可能となる。また、開口面積が小さいので、飛ばす雪がバラツクことを防止することができる。
また、前記シュータガード(30)の裏面に低摩擦抵抗部材(40)を貼設したことにより、雪とシュータガードとの摺動抵抗が減少して、シュータガードに雪が付着して詰まることを防止することができる。
請求項3の如く、請求項1記載の除雪機において、該投雪シュータ(11)の上下中途部の後面に、除雪機(1)後方の運転操作部(5)近傍まで延出したハンドル(12)を取り付け、該ハンドル(12)は左右方向への回動により、該投雪シュータ(11)を旋回し、該ハンドル(12)の上下方向への操作で、該投雪シュータ(11)上端に設けたキャップ(11a)を上下回動可能とし、投雪距離を調節可能としたことにより、該ハンドル12を左右方向に回動することにより投雪方向を変更可能とし、さらに、該ハンドル12の操作で、投雪距離を調節可能とすることが出来たのである。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のシュータガードを具備した除雪機の側面図、図2はブロワハウジングの吐出部の平面図、図3は同じく一部正面断面図、図4は除雪部の投雪シュータ付近の斜視図、図5は同じく側面図、図6は他の実施例を示す側面図一部断面図、図7はブロワの斜視図である。
まず、除雪機1の全体構成について図1 を用いて説明する。除雪機1は、機体前部に配設された除雪部2と、該除雪部2の後方に配設された駆動部3と、該駆動部3の下方に配設されたクローラ式走行装置4と、駆動部3の後方であって機体後部に配設された運転操作部5とで構成されている。
前記除雪部2には、機体フレーム6の前部に連設されたブロワハウジング7に内設されたブロワ8と、該ブロワハウジング7の前方に連設されたオーガハウジング9にその回転軸が左右方向となるように内設された掻込オーガ10と、該ブロワハウジング7の上方に水平旋回可能に立設された投雪シュータ11とが具備されている。前記ブロワ8は図7に示すように、ブロワ基板8aとブロワ羽根8b等を備え、回転中心に配置されるボス部8cが駆動軸に固設され、該ボス部8cの軸心と直角方向にブロワ基板8aが固設され、ボス部8c外周よりブロワ基板8aの一面に沿って放射状にブロワ羽根8b・8b・8bが吐出されている。なお、ブロワ羽根8bの枚数は限定するものではなく、本実施例では三枚羽根としているので、ブロワ基板8aは略三角形状に構成しており、ブロワ基板8aは羽根の枚数と同数の多角形に構成される。
そして、本実施例のブロワ8においては、コーティングを施している。従来のブロワは、鋼板等で構成され、塗装を施していたが、過酷な除雪作業の中で塗装が早期にはがれてしまい、鋼板等の面が露出することにより、錆びつき、金切り音が発生し易くなっていた。ここで、一例としてミキサー内部等にも使用されているコーティングを施すことにより、鋼板等の面が塗装に比べて露出する(コーティングがはがれる)ことが極めて少なくなり、錆びつき、金切り音等の発生を改善することができたのである。従来のブロワの塗装面がはがれて鋼板等の面が露出することについては、まず、錆等によって表面が荒れて塗装面に比べて滑らかでなくなってくるのである。それにより、荒れた表面に雪がこびり付く等の現象が起こり、シュータへ放出する際の雪の離れが悪くなる。従って、雪を放出するのに、より馬力を必要とし、効率として悪くなってくる。又、ザラメ雪や凍り付いた雪等の固い雪については鋼板等で直接跳ねだすと、その際に発生する音が大きなものになる。よって、ブロワにおいて、特に雪を跳ねだす羽根部分については、従来の塗装だとはがれ易く、前述したように不都合も発生するので、本実施例においてはコーティングしているのである。コーティングについては用途によりいろいろな種類があるが、特に、セメント、モルタル等のミキサー内部で使われるコーティングは耐久性に優れた効果がある。コーティングはボス、ブロワ基板、ブロワ羽根で一体的に構成する場合には、ボス内径等の他部品と接触して組み立てられる部位を除いて、ブロワ全体をコーティングすれば良い。また、ブロワは過負荷がかかる部位となるブロワ羽根が損傷し易いのであるが、このブロワ羽根を別体物で構成し、ボルト等で取外し可能に構成することができる。このようにすると、ブロワ羽根の損傷時にブロワ羽根のみを交換することが可能である。このような場合は、ブロワ羽根のみコーティング処理し、ブロワ基板、ボスは従来機の塗装で処理してもよい。前述したように、ブロワ羽根が最も損傷し易いので、必要な箇所にのみコーティングを行うようにすることも可能である。
前記投雪シュータ11の上下中途部の後面には、運転操作部5近傍まで後方に延出されたハンドル12が取り付けられ、該ハンドル12を左右方向に回動することにより投雪シュータ11を旋回させて投雪方向を変更できるようになっている。さらに、投雪シュータ11上端にはキャップ11aが設けられ、該キャップ11aとハンドル12とがリンク等を介して連結されて、該ハンドル12の操作でキャップを上下回動可能とし、投雪距離を調節可能としている。
このように構成される除雪部2において、掻込オーガ10によりオーガハウジング9の左右略中央方向へ掻き込まれた雪は、ブロワ8に送り込まれ、ブロワ羽根の遠心力により上方へ跳ね飛ばされ、投雪シュータ11によってその方向がガイドされて任意の方向へ排出される。
前記駆動部3では、機体フレーム6に変速装置が内設され、該機体フレーム6の上部にエンジン15が載置されている。エンジン15の動力は出力軸15aから出力され、除雪部2及び走行装置4に伝達される。除雪部2に伝達された動力は、ブロワ8及び掻込オーガ10を回転駆動する。また、走行装置4に伝達される動力は、変速装置において変速されたのち、駆動軸16に伝達され、駆動軸16に嵌装された駆動スプロケット17・17を回転駆動する。
前記機体フレーム6の下部には、駆動スプロケット17・17が嵌装された駆動軸16が回動可能に横架支承され、前記機体フレーム6の後部には、従動スプロケット18・18が嵌装された後車軸19が回動可能に横架支承されている。そして、駆動スプロケット17と従動スプロケット18とに無端クローラベルト20が巻回されてクローラが構成され、この左右一対のクローラによって、駆動軸16の回転駆動により走行駆動されるクローラ式走行装置4が構成されている。
前記運転操作部5では、前記機体フレーム6の両側後部より斜め後上方に操向ハンドル21が突出され、平面視U字状に構成した操向ハンドル21間に上下の操作ボックス22・23が配設されている。上方の操作ボックス22には、エンジン15から走行装置4への伝動の入切操作を行うための走行クラッチレバー24と、エンジン15から除雪部2への伝動の入切操作を行うための除雪クラッチレバー25等が配置されている。また、下方の操作ボックス23には、変速装置による変速操作を行うための走行変速レバー26が配設されている
前記走行クラッチレバー24は操向ハンドル21を握りながら、該レバー24を握れるように構成されており、該レバー24は操向ハンドル21とともに握っているとき作動し、放すと停止するデッドマンクラッチレバーとなっている。また、走行クラッチレバー24と除雪クラッチレバー25は、いずれも操向ハンドル21の近傍に設けられており、走行クラッチレバー24と除雪クラッチレバー25はいずれもクラッチOFF操作位置に付勢され、走行クラッチレバー24をONにした状態で除雪クラッチレバー25をONにすると、走行クラッチONの操作位置で除雪クラッチレバー24もONでロックすることができるものとされている。
次に、除雪機1のブロワハウジング7について説明する。図2、図3に示すように、ブロワハウジング7は、ブロワ8を収納する収納部31と、該収納部31から左右中心より一側(本実施例では進行方向左側)に偏心して鉛直方向上向きに突出する吐出部32とから構成されている。収納部31は軸芯が前後水平方向を向く円筒形状に構成され、該吐出部32は前記収納部31の左右一側上面に連通されるものであり、平面断面視略四角形状に形成されている。即ち、吐出部32は、収納部31の最外側壁の上方に位置する左側壁32aと、収納部31の後壁の上方に位置する後側壁32bと、吐出部32の直下方にブロワ羽根8bが位置した際のブロワ羽根8bの最内側上方に位置する右側壁32cと、ブロワ羽根8bの最先端側上方に位置する前側壁32dとから角筒状に形成されて、吐出部32の上端に吹上口33を開口している。
こうして、吐出部32上端の吹上口33は、その大きさ(開口面積)がブロワ羽根8bの大きさと略同じとなるように構成されるとともに、その断面形状がブロワ羽根8bと略同一の角形状となるように構成されている。こうしてブロワ羽根8bの形状と吹上口33の断面形状とを略一致させることによって、ブロワ羽根8bから跳ね飛ばされる全ての雪を吐出部32で詰まらせることなく吹上口33から投雪シュータ11に吐き出すことができ、吐出部32における雪詰りを防止できる。
前記吐出部32の上端部においては隅部分が面取されて、吐出部32の外周面に環状の旋回座35が外接するように固着されている。該旋回座35は垂直部分の円筒状の嵌合部35aと水平部分の円環円盤状に構成した受部35bとから側面断面視L字状または横T字状に形成され、投雪シュータ11の基部45を回転自在に嵌合できるようになっている。投雪シュータ11の基部45は、嵌合部35aの外周に嵌め込める大きさの円筒状の嵌合部45aと、該嵌合部45aの下面に固定する円環円盤状の載置部45bからなり、該載置部45bは前記旋回座35の受部35b上に載せて投雪シュータ11を旋回できるようにしている。該載置部45bの外周には歯車状の歯部を形成して、ハンドル12により投雪シュータ11を左右回動するときには旋回座側に設けたストッパーを係合可能とし、運転操作部5よりクランク状のハンドルを回動して旋回させたり、モータ等で旋回させたりする場合には、ハンドルの先端にウォームを連結し、該ウォームを歯部に噛合させるように構成する。
このように構成した角形状の吐出部32に環状の旋回座35を取り付けることによって、旋回座35と吐出部32の各側壁32a・32b・32c・32dとの間には、図2に示すように半円状の間隙34a・34b・34c・34dが生じる。そのため、旋回座35を介して吐出部32に投雪シュータ11を装着し、該投雪シュータ11により吐出部32から吐き出された雪を外部に排出する際に、投雪シュータ11から吹き出されなかった雪は旋回座35と吐出部32の各側壁32a・32b・32c・32dとの間の間隙34a・34b・34c・34dから下方に落下して外部に排出されることになる。したがって、吐出部32から吐き出される雪は投雪シュータ11又は間隙34a・34b・34c・34dから確実に外部に排出されるため、吐出部32と投雪シュータ11との間に堆積することもなく、雪詰りの発生を抑制できる。該間隙34a・34b・34c・34dについては、閉鎖する場合もある。
次に、本発明に係る除雪部2のシュータガード30について説明する。図4、図5に示すように、投雪シュータ11は平面断面視「コ」字状に形成され、開放部を前方へ向けた状態について説明する。シュータガード30は投雪シュータ11の前下部に設けた基部45の前上部に配置されており、該投雪シュータ11の前下部の開放部を覆うようにシュータガード30が配置される。
該シュータガード30は略矩形のプレート状に構成されて、シュータガード30の雪との接触面(実際には図5における後側の面)には合成樹脂等よりなる低摩擦抵抗部材40が貼設されている。低摩擦抵抗部材40はシュータガード30への雪の付着を防止する役割を果たし、摺動抵抗が小さい材質で構成しておればよい。また、撥水性を有する構成でもよい。また、低摩擦抵抗部材40は貼設する構成としたが、前述の特性(摺動抵抗小、撥水性良)を有する材質でコーティングしても雪の付着を防止することができる。シュータガードへの雪の付着を防止することに関しては、シュータガード自身を低摩擦抵抗部材で製作してもよいが、一般的には樹脂等の部材になるので、従来のようにシュータガードを鋼板等で構成する場合に比べ、シュータガードの強度が低下する。リブ等を設けて強度確保することも考えられるが、形状が複雑になったり、リブに雪が堆積する等の現象も生じる。従って、この場合、本体は従来通り鋼板で構成し、コーティングまたは貼設等構成で強度はそのままで雪の付着のみを改善している。
そして、シュータガード30の下部左右両側に回動支点軸36・36を突出し、または、下辺に回動支点軸36を固設して両側方に突出して、投雪シュータ11の前下部両側に枢支している。該シュータガード30の上部(先端側)の両側には係止部材として係止ピン37・37が突出され、該係止ピン37・37に弾性部材としてバネ38・38の一端が係止され、該バネ38・38の他端は投雪シュータ11の後側面に係止または固定されている。そして、前記係止ピン37・37、または、シュータガード30上部(先端側)の両側に突起を設けてストッパーとし、前記バネ38・38の付勢力によりシュータガード30と投雪シュータ11の後部との距離が略同じとなるように付勢している。つまり、シュータガード30をバネ38・38により投雪シュータ11の後側に引き寄せた時に、ストッパーが投雪シュータの両側前端面に当接して、シュータガード30の基部側と投雪シュータ11の後端面(シュータガード30と反対側面)との間の距離Aと、シュータガード30の上部とその高さにおける投雪シュータ11の後端面との間の距離Bが略同じ長さ(A=B)となるようにしている。つまり、シュータガード30と投雪シュータ11の後面(実際は曲線であるので接線)とが略平行となるようにしている。言い換えれば、シュータガード30の上部が位置する投雪シュータ11の開口面積と、シュータガード30の下部が位置する投雪シュータ11の開口面積が略同じとなるようにしている。このときのシュータガード30は上部が鉛直線よりも前方に傾斜しており、上部はバネ38により後方へ付勢され、下部の回動支点軸36を中心に前方へ回動可能としている。
このように構成することによって、低摩擦抵抗部材40によってシュータガード30の内面側に雪が付着し難くなり、詰まり難くなって雪の排出がスムーズに行われる。そして、例え雪が内面に付着した場合であっても、雪の排出力によりシュータガード30はバネ38・38の付勢力に抗して前下方へ回動し、雪の排出力に比例して前方へ回動し(A<B)、吹上口33上方の開口面積が小さくなることを防止し、排出がスムーズに行われて雪詰まりを防止するようにしている。そして、作業後や作業途中で付着した雪を除去する場合には、シュータガード30を前方に倒して(バネ38の係合を解除してもよい)吹上口33を大きく開けた状態で詰まった雪を容易に除去することができる。また、温かい場所に放置しておけば、溶けるとともにシュータガード30に沿って雪は容易に下方へ落下し、バネ38の付勢力によりシュータガード30は元の位置に戻る。
また、前記シュータガード30は、図6に示すように、投雪シュータ11内部まで回動可能とする構成とすることもできる。即ち、シュータガード30の左右幅は投雪シュータ11前面の開口幅よりも若干短く構成して、投雪シュータ11内外に前後回動可能とし、該シュータガード30下部に構成した回動支点軸36は投雪シュータ11の下部に枢支するとともに、回動支点軸36の左右いずれか一端は、投雪シュータ11側面より突出して、その突出部分にアーム39を固設し、該アーム39の他端にワイヤーまたはリンク機構50(本実施例ではリンク43)を介して操作部材となる操作レバー41と連結する。該操作レバー41にはシュータガード30が所望の位置で固定できるようにする固定手段が設けられている。つまり、レバー位置調整機構が設けられている。
このように構成することにより、操作レバー41を操作してシュータガード30を投雪シュータ11内側まで回動してその角度に固定することにより、吹上口33から吐出される開口面積が減少されて排出される雪が整流されることになり、投雪される雪のバラツキを防止することができる。また、吐出口が小さくなることにより風速が増加して、勢い良く飛ばすことで投雪距離を長くし、投雪シュータ11内途中に雪が付着することを防止することができる。
さらに、前記操作レバー41とリンク43は前述のように直接連結するのではなく、この連結部において、シュータガード30に前方への回動を許容する許容部を設け、かつ、後方へ付勢する弾性体をシュータガード30の回動基部に設けることもできる。即ち、操作レバー41の回動基部に扇形状の板体を設けて、該板体に回動軸を中心とした円弧状の長孔41aを形成して、該長孔41に前記リンク43の他端(後端)を挿入して係止し、該リンク43の一端(前端)をアーム39の先端に枢結する。そして、アーム39の回動基部、つまり、回動支点軸36上には弾性部材となる捩じりバネ42が取り付けられてシュータガード30を後方(内部側)へ回動するように付勢する。
このように構成することにより、除雪する雪が少ない場合や投雪する雪のバラツキを抑えたい場合や排出時の風速を速くしたい場合には、操作レバー41を後方へ回動操作して固定保持する。つまり、シュータガード30を投雪シュータ11後面と平行となる位置から投雪シュータ11内部側へ回動した位置(A>B)に設定する。こうしてシュータガード30上端の開口部の面積が小さくなり、排出する雪を整流し、風速も増加することができる。また、通常の除雪作業の場合には、操作レバー41を前方へ回動操作して、シュータガード30を投雪シュータ11後端面と略平行となる位置(A=B)にセットする。そして、作業を開始すると前記同様に、シュータガード30の内面に雪が付着してくると、雪の排出力によりシュータガード30は捩じりバネ42の付勢力に抗して雪の排出力に比例して前方へ回動する。このときシュータガード30は、長孔41a内の範囲で前方へ回動することが可能であり、前記同様にシュータガード30が位置する部分における通過面積を確保することができるようになる。
本発明のシュータガードを具備した除雪機の側面図。 ブロワハウジングの吐出部の平面図。 ブロワハウジングの吐出部の一部正面断面図。 除雪部の投雪シュータ付近の斜視図。 除雪部の投雪シュータ付近の側面図。 他の実施例を示す側面図一部断面図。 ブロワの斜視図。
符号の説明
2 除雪部
7 ブロワハウジング
8 ブロワ
10 掻込みオーガ
11 投雪シュータ
30 シュータガード
38 バネ(弾性体)
40 低摩擦抵抗部材

Claims (3)

  1. オーガ(10)とブロワ(8)とブロワハウジング(7)と投雪シュータ(11)を備える除雪部(2)において、該ブロワハウジング(7)の上部に形成した吐出部(32)を平面視略四角形状に構成し、該吐出部(32)上端の吹上口(33)は、開口面積がブロワ(8)のブロワ羽根(8b)の大きさと略同じ開口面積とするとともに、該吹上口(33)の断面形状がブロワ羽根(8b)の断面形状と略同一の角形状とし、該吐出部(32)の上部外周面に環状の旋回座(35)を外接するように固着し、該旋回座(35)は、垂直部分の円筒状の嵌合部(35a)と水平部分の円環円盤状に構成した受部(35b)とから、側面断面視L字状または横T字状に形成され、該投雪シュータ(11)の下部を、該旋回座(35)に回転可能に嵌合可能とし、該投雪シュータ(11)に、平面断面視「コ」字状に形成された開放部を前方へ向けて構成し、該開放部の前下部に、板体で構成したシュータガード(30)の下部を、前後回動可能に枢支して配置すると共に、該シュータガード(30)を弾性体にて、該投雪シュータ(11)の内面に雪が付着した状態の、該付着した雪の内面後部との距離が略同じとなる位置に付勢したことを特徴とする除雪機。
  2. 請求項1記載の除雪機において、前記シュータガード(30)は前方への回動を許容し、かつ、弾性体にて後方へ付勢し、該シュータガード(30)にリンク機構を介して操作部材と連結し、前記シュータガード(30)の裏面に低摩擦抵抗部材(40)を貼設したことを特徴とする除雪機。
  3. 請求項1記載の除雪機において、該投雪シュータ(11)の上下中途部の後面に、除雪機(1)後方の運転操作部(5)近傍まで延出したハンドル(12)を取り付け、該ハンドル(12)は左右方向への回動により、該投雪シュータ(11)を旋回し、該ハンドル(12)の上下方向への操作で、該投雪シュータ(11)上端に設けたキャップ(11a)を上下回動可能とし、投雪距離を調節可能としたことを特徴とする除雪機。
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