JP4108917B2 - ワイヤロープ接続方法及び接続部 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ワイヤロープの接続方法に関し、特にエレベータの主ロープの取り換え時に用いるのに適したワイヤロープの接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エレベータには巻き上げ用のいわゆる主ロープを始め、ガバナ用、コンペンセイション用等の多くのワイヤロープが用いられている。これらのワイヤロープの取り換え作業時には、新旧ロープの端末を互いに接続して、ロープの移動経路に沿って移動させ、旧ロープを回収しつつ新ロープを繰り出して新旧ロープを置き換えるのである。
【0003】
例えば、図6に示すようなエレベータの主ロープを取り換える場合、かご1及びつり合いおもり2を固定器具によって固定した後、主ロープ3を図中のA点で切断する。この二分された主ロープ3をそれぞれについて新ロープと置き換える作業をする。即ち、切断された一方の主ロープ3aの切断部Aに新ロープの一端を接続し、主ロープ3aを回収しながら新ロープを繰り出して主ロープ3aを新ロープに置き換えた後に、切断された他方の主ロープ3bの切断部Aに置き換えられた新ロープの他端を接続して同様に主ロープ3bを回収しつつ新ロープを繰り出して新ロープに置き換えることにより、主ロープ3全部を新ロープに置き換えるのである。従って、主ロープ3を新ロープに置き換える際には、新旧ロープの接続部が多数のシーブ4を通過することになる。
【0004】
従来、このような新旧ロープの接続を確実に行うために図8に概略的に示すような接続方法を用いていた。即ち、新ロープ11と旧ロープ12とのそれぞれの端部から、1本あるいは2本(図示の例では2本)のストランド11a、12aを残して他のストランドを切断し、切断部はワイヤ11b、12bで締結してストランドがほぐれないようにする。切断されずに残ったそれぞれ2本のストランド11a、12aは、互いに絡ませて折り曲げて折り曲げ部分11c、12cを形成し、折り曲げ部分11c、12cの端部をワイヤ11d、12dで縛って締結し、新ロープ11と旧ロープ12との接続を完了させるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の接続方法に於いては、残したストランド11a、12aを互いに絡ませて折り曲げてワイヤで緊縛するので、接続部が大きく膨らんでその外径が新旧ロープ11、12の外径よりも大きくなってしまう。このため、接続した新旧ロープ11、12の大きな接続部が、置き換え移動の際に通されるロープ移動経路内のロープガイドやシーブ溝等の他の機器あるいは他の部分に接触し、噛んだり、引っ掛かったり、損傷を与えたりするおそれがあった。即ち、図7はシーブの部分断面図であるが、図7に示すように、主ロープ3がシーブ溝から外れるのを防止するために主ロープ外れ止め5とシーブ4との間隔dをロープ径Dより小さくしているので、少しでも接続部でロープが浮き上がると主ロープ外れ止め5に引っ掛かり、ロープだけでなくシーブ4や主ロープ外れ止め5にも損傷を与える虞があった。特に、かご1の底部に設けられているシーブ4では、主ロープが下側を回っているため、新旧ロープ接続部がロープの重さにより下方に落ちる速度が他方で引き上げる速度に比べて大きくなり易く、接続部で急激に折れ曲がったりしてシーブ4から外れる確率が大きく、これを防ぐために、ロープ移動経路の機器を分解したり取り外したり、またロープ移動も注意深く行わねばならなかった。
【0006】
また、残したストランド11a、12aの絡ませ方、折り曲げ方、更にはワイヤによる緊縛の仕方に熟練技術が必要で困難であり、信頼性の高い接続部を形成するのが困難であった。接続部が適切に形成されていない場合には、接続部が外れてしまったり、ロープ移動経路に損傷を与えたりすることさえある。
【0007】
従って、この発明の課題は上述のような従来のワイヤロープ接続方法の問題点を解消することであり、またロープ接続部を容易に形成し得て、接続部の外径が小さく、充分な引っ張り強度を持ち、容易にはシーブ溝から外れることのないワイヤロープ接続方法を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、上述の課題を解決するための手段は次の通りである。
(1)請求項1に係るワイヤロープ接続方法は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するために、複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用ストランドとして残して前記第1ストランドの他の部分を前記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部で前記第1芯綱を残したまま切断除去する工程と、複数の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用ストランドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前記第2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で前記第2芯綱とともに切断除去する工程と、前記第1芯綱上で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを沿わせて重ねる工程と、前記第1切断部で前記第1ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着スリーブで圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前記第2芯綱とともに第2切断部圧着スリーブで圧着する工程と、前記第1接続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに第1接続用圧着スリーブで圧着し、前記第2接続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに第2接続用圧着スリーブで圧着させて前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを備え、前記第1切断部圧着スリーブと前記第2接続用圧着スリーブとの間の距離及び前記第2切断部圧着スリーブと前記第1接続用圧着スリーブとの間の距離を前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるようにしたものである。
【0009】
(2)請求項2に係るワイヤロープ接続方法は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するために、複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用ストランドとして残して前記第1ストランドの他の部分を前記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部で切断除去する工程と、複数の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用ストランドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前記第2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で切断除去する工程と、前記第1芯綱を前記第1接続用ストランドの端及び前記第1切断部の間の第1芯綱切断部で切断除去する工程と、前記第2芯綱を前記第2接続用ストランドの端及び前記第2切断部の間の第2芯綱切断部で切断除去する工程と、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱上及び前記第2芯綱上のそれぞれに沿わして重ねる工程と、前記第1切断部で前記第1ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着部材で圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前記第2芯綱とともに第2切断部圧着部材で圧着する工程と、前記重ね合わした第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを第1接続用ストランドの端で前記第2芯綱とともに第1接続用圧着部材で圧着し、前記重ね合わした第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを第2接続用ストランドの端で前記第1芯綱とともに第2接続用圧着部材で圧着させて前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを備え、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記第1接続用圧着部材との間の距離を前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるようにしたものである。
【0010】
(3)前記距離は、40mm〜70mmであるものである。
【0011】
(4)前記接続用ストランドの本数が各ワイヤロープのストランドの本数の約半分であるものである。
【0012】
(5)請求項5に係るワイヤロープ接続部は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するためのワイヤロープ接続部であって、複数の前記第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、複数の前記第2ストランドの一部及び前記第2芯綱の切断箇所である第2切断部から所定長さだけ延びた第2接続用ストランドと、前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1芯綱を圧着固定した第1切断部圧着スリーブと、前記第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧着固定した第2切断部圧着スリーブと、前記第1接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第1接続用圧着スリーブと、前記第2接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着スリーブとを有し、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドは、それぞれ前記第1芯綱上に重なるとともに互いの接続用ストランドに沿って重ねられており、前記第1切断部圧着スリーブと前記第2接続用圧着スリーブとの間の距離及び前記第2切断部圧着スリーブと前記接続用圧着スリーブとの間の距離は、前記接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がるようにするために必要な距離であるものである。
【0013】
(6)請求項6に係るワイヤロープ接続部は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するためのワイヤロープ接続部であって、複数の前記第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、複数の前記第2ストランドの一部の切断箇所である第2切断部から所定長さだけ延びた第2接続用ストランドと、前記第1接続用ストランドの端及び前記第1切断部の間に端部を有する前記第1芯綱と、前記第2接続用ストランドの端及び前記第2切断部の間に端部を有する前記第2芯綱と、前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1芯綱を圧着固定した第1切断部圧着部材と、前記第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧着固定した第2切断部圧着部材と、前記第1接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第2芯綱とともに圧着固定した第1接続用圧着部材と、前記第2接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着部材とを有し、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドは、それぞれ前記第2芯綱上及び前記第1芯綱上のそれぞれに重なるとともに互いの接続用ストランドに沿って重ねられており、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記接続用圧着部材との間の距離は、前記接続部が綱車の外周に沿ってなだらかに曲がるようにするために必要な距離であるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1には本発明の実施の形態1に係るワイヤロープ接続方法の一工程を概略図で示し、図2には本発明の実施の形態1に係るワイヤロープ接続方法により完成したワイヤロープ接続部を概略図で示し、図5には本発明の各実施の形態に係るワイヤロープ接続方法に用いるのに適したハンデイプレスを示してある。
【0015】
図1に於いて、新ロープ21は芯綱22の周囲に配置された複数(例えば8本)の第1ストランド23を有する第1ワイヤロープであり、旧ロープ24は同様に芯綱25の周囲に配置された複数(例えば8本)の第2ストランド26を有する第2ワイヤロープである。これらの新ロープ21と旧ロープ24とを互いに接続するために、新ロープ21の複数の第1ストランド23のうちの一部、望ましくは周方向に隣接した約半数(例えば4本)の第1ストランド23だけを残して、選択した第1ストランド23(例えば4本)を第1ワイヤロープ21の端から例えば700mmだけロープからほぐして一本ずつ独立させる。次にこの第1ストランド23を接続部を形成するのに必要な長さ、例えば500mmの所定長さだけ切断部23bで切断して取り除く。切断されずに残された4本の第1接続用ストランド23aは再び芯綱22の周囲に沿って撚り戻されて第1ワイヤロープ1の一部となるようにする。
【0016】
旧ロープ24の複数の第2ストランド26のうちの一部、望ましくは周方向に隣接した約半数(例えば4本)の第2接続用ストランド26aだけを残して、選択した第2ストランド26(例えば4本)を第2ワイヤロープ24の端から例えば700mmだけロープからほぐして一本ずつ独立させる。次にこの第2ストランド26を接続部を形成するのに必要な長さ、例えば500mmの所定長さだけ切断して切断部26bで取り除く。このとき第2ストランド26と共に芯綱25も同じ位置で切断して取り除くので、切断されずに残された4本の第2接続用ストランド26aだけが残ることになる。
【0017】
次に、このようにして第2ワイヤロープ24の端部に残された第2接続用ストランド26aを、第1ワイヤロープ21の端部に残された第1接続用ストランド23aに沿って重ね合わせられるように第1ワイヤロープ21の芯綱22に巻き付ける。このとき、第1接続用ストランド23aの端と第2ストランドの切断部26bとの距離及び第2接続用ストランド26aの端と第1ストランドの切断部23bとの距離を40〜70mmほど開けておく。
【0018】
次に、予め新旧ロープ21あるいは24に2本ずつ嵌めてあったアルミニウム、真鍮等の圧着スリーブ27をずらして移動させ、図2に示すように、それぞれ第1ストランド23の切断部23bに重なる位置と、第1ワイヤロープ21に残された第1接続用ストランド23aの端に重なる位置と、第2ストランド26の切断部26bに重なる位置と、第2ワイヤロープ24に残された第2接続用ストランド26aの端に重なる位置とに配置する。それから圧着スリーブ27をそれぞれの位置で、図5に示す如きハンデイプレス30を用いて、圧着する。この結果、圧着スリーブ27は、第1接続用ストランド23a及び第2接続用ストランド26aの端で、互いにまた芯綱22に重ねられた第1接続用ストランド23a及び第2接続用ストランド26a上に圧着させられて、第1ワイヤロープ21および第2ワイヤロープ24が互いに接続され、締結される。
【0019】
図5に示すハンデイプレス30は、フレーム31に取り付けられた油圧シリンダ32をハンドル33によって操作される手動ポンプ34によって作動させ、顎部35の開口部に装着した円筒面を持つダイス36を開閉させるものである。このようなハンデイプレス30を用いて圧着スリーブ27に大きな圧力を加えれば、圧着スリーブ27は外周面はダイス36の円筒面となるが、内周面は塑性変形してワイヤロープの外径を形成する円と第1接続用及び第2接続用ストランド23a及び26aとの間に形成される空間内に圧入充填されて圧着される。例えば約30tの圧力を加えると十分な圧着強度が得られる。ロープ接続部の外径とロープ径との差は、ワイヤロープの外径に拘わらず、0.7mm〜2.0mmの範囲とすべきである。この直径の差がこの範囲よりも小さいと圧着スリーブ27の厚さが充分でなく圧着スリーブの強度が弱く割れが生じたりし、またこの範囲よりも大きいとロープ交換時のロープ移動経路の通過が滑らかに行われなくなる。
【0020】
このような方法で接続すれば、ロープ接続部の外径があまり大きくならないので、新旧ロープの取り換えの際に、ロープガイドやシーブ溝等の機器、部分に損傷を与えることもなくスムーズにロープを送り出すことができ、また、第1接続用ストランド23aの端と第2ストランドの切断部26bとにそれぞれ圧着スリーブ27で固着し、また、第2接続用ストランド26aと第1ストランドの切断部23bとにもそれぞれ圧着スリーブ27で固着しており、これら圧着スリーブ27の間に一定の距離Lを設けたので、圧着スリーブ27の固着によってロープが硬くなって棒状となることを防ぎ、シーブに沿って滑らかに曲がるロープ接続部を形成できる。さらに、芯綱をロープ接続部の中にも残したことにより、ロープを押して送り出す際にロープ接続部が折れ曲がって盛り上がることによるロープのシーブ溝からの外れがなくなり、しなやかにシーブ溝に沿ってロープを送り出せる。
【0021】
なお、これら圧着スリーブ27の距離Lは、ロープを送り出す際に、ロープ接続部がしなやかにシーブに沿って曲がればよいので、ロープの材質や径、シーブの径やその溝の大きさ及びスリーブの材質や圧着強度などにより調整すればよいが、一般的なエレベータに用いるロープの場合は40〜70mmが適当である。圧着スリーブ27の距離Lがこの範囲より大きいとロープの折れ曲がりが起こり、小さいとシーブに沿って曲がらなくなり不適当である。
【0022】
実施の形態2.
図3には本発明の実施の形態2に係るワイヤロープ接続方法の一工程を概略図で示し、図4には本発明の実施の形態2に係るワイヤロープ接続方法により完成したワイヤロープ接続部を概略図で示してある。
【0023】
図3に於いて、第1接続用ストランド23aの端と第1ストランドの切断部23bとの間の切断部22aで芯綱22を切断し、第2接続用ストランド26aの端と第2ストランドの切断部26bとの間の切断部25aで芯綱25を切断する。そして、第1接続用ストランド23a及び第2接続用ストランド26aを芯綱22及び芯綱25に沿わせて重ね合わせる。この重ね合わせられたストランドを第1接続用ストランド23aの端及び第2接続用ストランド26aの端でそれぞれ第2芯綱25及び第1芯綱22とともに圧着スリーブ27で圧着し、第1ストランド及び第2ストランドのそれぞれの切断部23b及び26bにも圧着スリーブ27で圧着する。このとき、第1接続用ストランド23aの端及び第2ストランド26の切断部26bに圧着された各圧着スリーブ27の距離L、第2接続用ストランド26aの端及び第1ストランド23の切断部23bに圧着された各圧着スリーブ27の距離Lは40〜70mmにしておき、実施の形態1と同様に接続して、図4の状態の接続部とする。
【0024】
芯綱22及び25の切断部22a及び25aの間隔は小さいことが望ましいが、接続部がシーブに沿ってしなやかに曲がる範囲内であれば、作業を容易にするためにある程度の間隔をとっても構わない。
【0025】
なお、芯綱22の切断部22a及び芯綱25の切断部25aは接続部の均等をとるためにそれぞれ第1接続用ストランド23a及び第2接続用ストランド26aの約半分の位置とするのがよいが、接続部の第1接続用ストランド23a及び第2接続用ストランド26aの内側に芯綱22及び芯綱25が挿入されていれば、接続部がしなやかに曲がり上記問題点を解決できるので、一方の芯綱の切断部の位置がずれていても他方の芯綱の切断部の位置を一方の芯綱の切断部に応じて調整して、結果的に芯綱が接続部の内側に接続部がしなやかに曲がる程度に挿入されていればよい。
【0026】
また、上記各実施の形態では、第1接続用ストランド23aの端及び第2接続用ストランド26aの端それぞれに圧着された圧着スリーブ27の距離は接続部がしなやかに曲がる程度であればどのような間隔でも構わない。
【0027】
このような接続方法により接続部を形成すれば、実施の形態1と同様な効果を奏するとともに、作業が容易になり、完成した接続部の外径が極端に変化することもなく、また、接続部のどの部分においても引っ張りや曲げ強度が極端に変化することはない。
【0028】
また、上記各実施の形態では接続部自体が芯綱にストランドが巻き付けられているので、芯綱とストランドとの間の摩擦力により接続強度が大きい接続部を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、この発明の効果は次の通りである。
(1)請求項1に係るワイヤロープ接続方法は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するために、複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用ストランドとして残して前記第1ストランドの他の部分を前記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部で前記第1芯綱を残したまま切断除去する工程と、複数の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用ストランドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前記第2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で前記第2芯綱とともに切断除去する工程と、前記第1芯綱上で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを沿わせて重ねる工程と、前記第1切断部で前記第1ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着スリーブで圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前記第2芯綱とともに第2切断部圧着スリーブで圧着する工程と、前記第1接続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに第1接続用圧着スリーブで圧着し、前記第2接続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに第2接続用圧着スリーブで圧着させて前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを備え、前記第1切断部圧着スリーブと前記第2接続用圧着スリーブとの間の距離及び前記第2切断部圧着スリーブと前記第1接続用圧着スリーブとの間の距離を前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるようにしたので、ロープ接続作業が容易で、外径が大きくならなずに強度を確保し、折れ曲がらずにしなやかに曲がる接続部を形成するワイヤロープ接続方法を得ることができる。
【0030】
(2)請求項2に係るワイヤロープ接続方法は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するために、複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用ストランドとして残して前記第1ストランドの他の部分を前記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部で切断除去する工程と、複数の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用ストランドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前記第2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で切断除去する工程と、前記第1芯綱を前記第1接続用ストランドの端及び前記第1切断部の間の第1芯綱切断部で切断除去する工程と、前記第2芯綱を前記第2接続用ストランドの端及び前記第2切断部の間の第2芯綱切断部で切断除去する工程と、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱上及び前記第2芯綱上のそれぞれに沿わして重ねる工程と、前記第1切断部で前記第1ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着部材で圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前記第2芯綱とともに第2切断部圧着部材で圧着する工程と、前記重ね合わした第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを第1接続用ストランドの端で前記第2芯綱とともに第1接続用圧着部材で圧着し、前記重ね合わした第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを第2接続用ストランドの端で前記第1芯綱とともに第2接続用圧着部材で圧着させて前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを備え、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記第1接続用圧着部材との間の距離を前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるようにしたので、ロープ接続作業が容易で、外径の変化が少なく、どの位置でも引っ張りや曲げ強度が変化せず、折れ曲がらずにしなやかに曲がる接続部を形成するワイヤロープ接続方法を得ることができる。
【0031】
(3)前記距離は、40mm〜70mmであるので、ロープ接続作業が容易で、折れ曲がらずにしなやかに曲がる接続部を形成するワイヤロープ接続方法を得ることができる。
【0032】
(4)前記接続用ストランドの本数が各ワイヤロープのストランドの本数の約半分であるので、接続作業が容易になり、各ワイヤロープの接続強度を均等に保つ接続部を形成するワイヤロープ接続方法を得ることができる。
【0033】
(5)請求項5に係るワイヤロープ接続部は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するためのワイヤロープ接続部であって、複数の前記第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、複数の前記第2ストランドの一部及び前記第2芯綱の切断箇所である第2切断部から所定長さだけ延びた第2接続用ストランドと、前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1芯綱を圧着固定した第1切断部圧着スリーブと、前記第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧着固定した第2切断部圧着スリーブと、前記第1接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第1接続用圧着スリーブと、前記第2接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着スリーブとを有し、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドは、それぞれ前記第1芯綱上に重なるとともに互いの接続用ストランドに沿って重ねられており、前記第1切断部圧着スリーブと前記第2接続用圧着スリーブとの間の距離及び前記第2切断部圧着スリーブと前記接続用圧着スリーブとの間の距離は、前記接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がるようにするために必要な距離であるので、ロープ接続作業が容易で、外径が大きくならなずに強度を確保し、折れ曲がらずにしなやかに曲がる接続部を得ることができる。
【0034】
(6)請求項6に係るワイヤロープ接続部は、第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するためのワイヤロープ接続部であって、複数の前記第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、複数の前記第2ストランドの一部の切断箇所である第2切断部から所定長さだけ延びた第2接続用ストランドと、前記第1接続用ストランドの端及び前記第1切断部の間に端部を有する前記第1芯綱と、前記第2接続用ストランドの端及び前記第2切断部の間に端部を有する前記第2芯綱と、前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1芯綱を圧着固定した第1切断部圧着部材と、前記第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧着固定した第2切断部圧着部材と、前記第1接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第2芯綱とともに圧着固定した第1接続用圧着部材と、前記第2接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着部材とを有し、前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドは、それぞれ前記第2芯綱上及び前記第1芯綱上のそれぞれに重なるとともに互いの接続用ストランドに沿って重ねられており、前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記接続用圧着部材との間の距離は、前記接続部が綱車の外周に沿ってなだらかに曲がるようにするために必要な距離であるので、ロープ接続作業が容易で、外径の変化が少なく、どの位置でも引っ張りや曲げ強度が変化せず、折れ曲がらずにしなやかに曲がる接続部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るワイヤロープ接続方法の一工程を示す概略図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係るワイヤロープ接続方法により完成したワイヤロープ接続部を示す概略図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係るワイヤロープ接続方法の一工程を示す概略図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係るワイヤロープ接続方法により完成したワイヤロープ接続部を示す概略図である。
【図5】 本発明の各実施の形態に係るワイヤロープ接続方法に用いるのに適したハンデイプレスを示す概略図である。
【図6】 従来のエレベータ装置の模式図である。
【図7】 従来のエレベータ装置に設けられたシーブの部分断面図である。
【図8】 従来のワイヤロープ接続方法により完成したワイヤロープ接続部を示す概略図である。
【符号の説明】
21 第1ワイヤロープ、22 芯綱、23 第1ストランド、23a 第1ストランド(接続用)、23b 切断部、24 第2ワイヤロープ、25 芯綱、25a 切断部、26 第2ストランド、26a 第2ストランド(接続用)、26b 切断部、27 圧着スリーブ、22a 切断部、25a 切断部、30 ハンドプレス、L 圧着スリーブ間の距離。

Claims (6)

  1. 第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するために、
    複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用ストランドとして残して前記第1ストランドの他の部分を前記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部で前記第1芯綱を残したまま切断除去する工程と、
    複数の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用ストランドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前記第2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で前記第2芯綱とともに切断除去する工程と、
    前記第1芯綱上で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを沿わせて重ねる工程と、
    前記第1切断部で前記第1ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着スリーブで圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前記第2芯綱とともに第2切断部圧着スリーブで圧着する工程と、
    前記第1接続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに第1接続用圧着スリーブで圧着し、前記第2接続用ストランドの端で前記重ね合わせた第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに第2接続用圧着スリーブで圧着させて前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを備え、
    前記第1切断部圧着スリーブと前記第2接続用圧着スリーブとの間の距離及び前記第2切断部圧着スリーブと前記第1接続用圧着スリーブとの間の距離を前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるようにしたことを特徴とするワイヤロープ接続方法。
  2. 第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するために、
    複数の前記第1ストランドのうち一部を第1接続用ストランドとして残して前記第1ストランドの他の部分を前記第1ワイヤロープの端から所定長さの第1切断部で切断除去する工程と、
    複数の前記第2ストランドのうち一部を第2接続用ストランドとして残して前記第2ストランドの他の部分を前記第2ワイヤロープの端から所定長さの第2切断部で切断除去する工程と、
    前記第1芯綱を前記第1接続用ストランドの端及び前記第1切断部の間の第1芯綱切断部で切断除去する工程と、
    前記第2芯綱を前記第2接続用ストランドの端及び前記第2切断部の間の第2芯綱切断部で切断除去する工程と、
    前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱上及び前記第2芯綱上のそれぞれに沿わして重ねる工程と、
    前記第1切断部で前記第1ストランドを前記第1芯綱とともに第1切断部圧着部材で圧着し、前記第2切断部で前記第2ストランドを前記第2芯綱とともに第2切断部圧着部材で圧着する工程と、
    前記重ね合わした第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを第1接続用ストランドの端で前記第2芯綱とともに第1接続用圧着部材で圧着し、前記重ね合わした第1接続用ストランド及び第2接続用ストランドを第2接続用ストランドの端で前記第1芯綱とともに第2接続用圧着部材で圧着させて前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープを互いに締結する工程とを備え、
    前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記第1接続用圧着部材との間の距離を前記第1ワイヤロープ及び前記第2ワイヤロープ締結後の接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がり得るような距離となるようにしたことを特徴とするワイヤロープ接続方法。
  3. 前記距離は、40mm〜70mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイヤロープ接続方法。
  4. 前記接続用ストランドの本数が各ワイヤロープのストランドの本数の約半分である請求項1乃至請求項3の何れかに記載のワイヤロープ接続方法。
  5. 第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するためのワイヤロープ接続部であって、
    複数の前記第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、
    複数の前記第2ストランドの一部及び前記第2芯綱の切断箇所である第2切断部から所定長さだけ延びた第2接続用ストランドと、
    前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1芯綱を圧着固定した第1切断部圧着スリーブと、
    前記第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧着固定した第2切断部圧着スリーブと、
    前記第1接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第1接続用圧着スリーブと、
    前記第2接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着スリーブとを有し、
    前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドは、それぞれ前記第1芯綱上に重なるとともに互いの接続用ストランドに沿って重ねられており、
    前記第1切断部圧着スリーブと前記第2接続用圧着スリーブとの間の距離及び前記第2切断部圧着スリーブと前記接続用圧着スリーブとの間の距離は、前記接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がるようにするために必要な距離であることを特徴とするワイヤロープ接続部。
  6. 第1の複数のストランド及び前記第1ストランドにより覆われた第1芯綱を有する第1ワイヤロープと、第2の複数のストランド及び前記第2ストランドにより覆われた第2芯綱を有する第2ワイヤロープとを互いに接続するためのワイヤロープ接続部であって、
    複数の前記第1ストランドの一部の切断箇所である第1切断部から所定長さだけ延びた第1接続用ストランドと、
    複数の前記第2ストランドの一部の切断箇所である第2切断部から所定長さだけ延びた第2接続用ストランドと、
    前記第1接続用ストランドの端及び前記第1切断部の間に端部を有する前記第1芯綱と、
    前記第2接続用ストランドの端及び前記第2切断部の間に端部を有する前記第2芯綱と、
    前記第1切断部で前記第1ストランド及び前記第1芯綱を圧着固定した第1切断部圧着部材と、
    前記第2切断部で前記第2ストランド及び前記第2芯綱を圧着固定した第2切断部圧着部材と、
    前記第1接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第2芯綱とともに圧着固定した第1接続用圧着部材と、
    前記第2接続用ストランドの端で前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドを前記第1芯綱とともに圧着固定した第2接続用圧着部材とを有し、
    前記第1接続用ストランド及び前記第2接続用ストランドは、それぞれ前記第2芯綱上及び前記第1芯綱上のそれぞれに重なるとともに互いの接続用ストランドに沿って重ねられており、
    前記第1切断部圧着部材と前記第2接続用圧着部材との間の距離及び前記第2切断部圧着部材と前記接続用圧着部材との間の距離は、前記接続部がシーブの外周に沿ってなだらかに曲がるようにするために必要な距離であることを特徴とするワイヤロープ接続部。
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